JP2915374B2 - 原子燃料棒の曲がり量測定装置 - Google Patents
原子燃料棒の曲がり量測定装置Info
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Description
量測定装置に関するものである。
が封入された直線状の管状部材であるが、その長さが約
4mにもわたる長尺であるため、製造工程において湾曲
等の変形すなわち曲がりが発生しやすくなっている。一
方、この原子燃料棒は、所定間隔で取り付けられた複数
のスペーサの各コア内に挿通され、多数の燃料棒が束ね
られた状態で原子炉内に配設されるものである。したが
って、曲がりが存在している原子燃料棒をそのまま燃料
集合体として組み立てようとすると、原子燃料棒のスペ
ーサに対する挿通作業を円滑に行うことができないばか
りか、原子燃料棒に残留応力が発生し、長期間にわたる
運転期間中において原子燃料棒を損傷させる原因ともな
りかねない。そこで、原子燃料棒を原子炉内に配設する
前に、その曲がり量を測定し、一定以上の曲がり量が存
在する原子燃料棒を排除しておく必要がある。
ように行われていた。すなわち、まず、検査員が平坦な
検査テーブル上に検査対象の原子燃料棒を載せ、このテ
ーブル上で原子燃料棒を転がしてみる。検査員は、この
時の原子燃料棒の転がり具合から曲がりの存在の有無を
推定し、疑わしい原子燃料棒を取り上げて、これをスト
レートエッジに当てる。そして、隙間部分にフィラーゲ
ージを挿入することにより、この原子燃料棒の曲がり量
を測定していた。
の曲がり量測定方法では、検査員が自らの経験と勘を頼
りに曲がりの存在を推定しており、検査員の相違によっ
て異なる検査結果をもたらす虞がある。また、ストレー
トエッジに対する原子燃料棒の当て方やフィラーゲージ
の選択の仕方についても検査員の熟練度による差が出る
ために、曲がり量の測定値にバラツキが生じやすくなっ
ている。
大部分が検査員による判断及び手作業に頼るものであっ
たため、作業効率が良いものとは言えず、また、検査員
に対して少なからず精神的及び肉体的な疲労をもたらす
等の問題があった。
あり、測定精度を向上させると共に、検査員が負担する
労力を軽減することが可能な原子燃料棒の曲がり量測定
装置を提供することを目的としている。
の手段として、請求項1記載の発明は、測定台上に載置
された原子燃料棒の上方に配置され、この原子燃料棒の
一部の長さの輪郭を撮像可能なカメラ装置と、前記カメ
ラ装置が前記原子燃料棒の輪郭を全長にわたって撮像で
きるように、このカメラ装置を前記原子燃料棒の軸長方
向に移動させる軸長方向カメラ移動装置と、前記カメラ
装置が前記原子燃料棒を全長にわたって撮像した撮像デ
ータに基づいて、予め設定してある座標平面上にこの原
子燃料棒の中心軸線を形成し、この形成した中心軸線を
所定の基準線と比較することによりこの原子燃料棒の曲
がり量を演算する曲がり量演算装置と、を備えたことを
特徴とする。
明において、前記カメラ装置が撮像を行う時の焦点深度
を調整するために、前記軸長方向と直交する高さ方向に
前記カメラ装置を微少量移動させる高さ方向カメラ移動
装置、を備えたことを特徴とする。
載の発明において、前記カメラ装置が原子燃料棒の全長
にわたる撮像を終了した後に、この原子燃料棒をその円
周方向に所定角度回転させる原子燃料棒回転装置、を備
えており、前記原子燃料棒回転装置が原子燃料棒を所定
角度回転させた後に、再度、前記カメラ装置が原子燃料
棒の全長にわたる撮像を行い、前記曲がり量演算装置
は、最初の撮像データ及び再度の撮像データの双方に基
づいて前記曲がり量を演算する、ことを特徴とする。
明において、前記原子燃料棒回転装置による原子燃料棒
の回転動作及び前記カメラ装置による再度の撮像動作は
予め設定してある回数だけ行われ、前記曲がり量演算装
置は、この回数分の撮像データと前記最初の撮像データ
とに基づいて前記曲がり量を演算する、ことを特徴とす
る。
いずれかに記載の発明において、前記カメラ装置は同一
軸線上に2台配設されており、前記軸長方向カメラ移動
装置は、この2台のカメラ装置を互いに接近する方向又
は離間する方向に移動させる、ことを特徴とする。
いずれかに記載の発明において、前記カメラ装置は、前
記原子燃料棒の中心軸線を中心とする一方の側の輪郭及
び他方の側の輪郭をそれぞれ撮像する一対のCCDカメ
ラにより構成される、ことを特徴とする。
いずれかに記載の発明において、前記軸長方向移動装置
には、停止時における衝撃及び振動を吸収するための衝
撃・振動吸収部材が取り付けられている、ことを特徴と
する。
づき説明する。図1(a),(b)は、本実施形態に係
る装置の概略構成を示す側面図及び正面図図である。こ
の装置は、基盤1と、この基盤1上に配設された複数の
Vブロック2と、複数のVブロック2上に水平に載置さ
れている原子燃料棒Aの一部の長さの輪郭を撮像するカ
メラ装置3と、カメラ装置3を原子燃料棒Aの軸長方向
に移動させる軸長方向カメラ移動装置(図示せず)と、
カメラ装置3を上記軸長方向と直交する方向に移動させ
る高さ方向カメラ移動装置(図示せず)と、原子燃料棒
AをVブロック2の上方に持ち上げ、原子燃料棒Aをそ
の円周方向に所定角度回転させる原子燃料棒回転装置4
と、上記軸長方向カメラ移動装置、上記高さ方向カメラ
移動装置、及び上記原子燃料棒回転装置4に対する総合
的な制御を行う制御装置5と、カメラ装置3からの撮像
データに基づいて原子燃料棒Aの曲がり量を演算する曲
がり量演算装置6と、この曲がり量演算装置6の演算結
果を表示する表示装置7と、Vブロック2から所定高さ
だけ上方の位置(例えば、Vブロック2の上方約20c
mの位置)に原子燃料棒Aの軸長方向に沿って配設され
た一軸テーブル8と、この一軸テーブル8の下部の摺動
面に摺動可能に取り付けられたZ軸テーブル9と、から
概ね構成されている。
部11、及び固定治具12により構成されており、固定
治具12は、Z軸テーブル9に取り付けられている。そ
して、CCDカメラ10は、カメラ装置3の進行方向の
左右に一対設けられており、原子燃料棒Aの中心軸線を
中心とする一方の側の輪郭及び他方の側の輪郭をそれぞ
れ撮像できるようになっている。
ある高さ方向カメラ移動装置によってZ軸テーブル9の
表面をZ軸方向すなわち高さ方向に自在に摺動できるよ
うになっている。また、Z軸テーブル9は、カメラ装置
3の摺動面が一軸テーブル8の一軸方向すなわち原子燃
料棒Aの軸長方向に垂直になるように取り付けられてお
り、軸長方向カメラ移動装置によって一軸テーブル8に
沿って移動されるようになっている。これによりカメラ
装置3は原子燃料棒Aの軸長方向に自在に移動できるよ
うになっている。
基盤1の上面に原子燃料棒Aの軸長方向に所定間隔をも
って複数個配設されている。図2(a),(b)は、こ
のVブロック2の形状を示す正面図及び側面図である。
このVブロック2のV溝の頂点2aは、原子燃料棒Aの
軸長方向に関しては原子燃料棒Aの中心軸線に対する基
準線と一致し、この軸長方向に直交する高さ方向に関し
てはCCDカメラ10の高さ方向位置を決定する際の基
準位置となる。そして、図1における複数のVブロック
2の各基準位置2aの高さの相互間のズレは±10μm
以内となるように予め調整されている。なお、各Vブロ
ック2の付近には、図示を省略してある燃料棒送り出し
装置及び燃料棒払い出し装置が設置されており、Vブロ
ック2のV溝内に原子燃料棒Aが自動的に送り出される
ようになっている。そして、測定終了後は、V溝内にあ
る原子燃料棒Aが自動的にVブロック2の脇へ払い出さ
れるようになっている。
動装置及び高さ方向カメラ移動装置には、いずれもAC
サーボモータが用いられているが、高さ方向カメラ移動
装置用のACサーボモータの停止精度は、後述する焦点
深度の調整の必要上から、軸長方向カメラ移動装置用の
ACサーボモータの停止精度(±10μm程度)よりも
高い方が好ましい。
装置3は1台しか図示されていないが、図示を省略して
いる右方には同様のカメラ装置3がもう1台配設されて
いる。すなわち、一軸テーブル8には2台のカメラ装置
3(CCDカメラ10は合計4個)が配設されており、
これら2台のカメラ装置3は、一軸テーブル8に沿って
互いに接近又は離間する方向へ移動できるようになって
いる。
部付近すなわちカメラ装置3の停止位置には衝撃・振動
吸収部材13が取り付けられている。この衝撃・振動吸
収部材13は、金属材料に高分子化合物を張り付けるこ
とにより形成したものであり、周波数の異なる振動エネ
ルギーを吸収できるように工夫されたものである。一軸
テーブル8には、2台のカメラ装置3及びZ軸テーブル
9が取り付けられているためある程度の重量がかかって
おり、これら2台のカメラ装置3が速い速度で搬送され
た後に停止した場合は、カメラ装置3に対してかなりの
衝撃が加わると共に、一軸テーブル8、Z軸テーブル
9、及びカメラ装置3等により振動系が形成される。そ
のため、通常、カメラ装置3が停止した後、再度撮像が
可能な程度にまで振動が減衰するのにかなりの待ち時間
(約1秒)を要していたが、この衝撃・振動吸収部材1
3を取り付けることにより、減衰待ち時間は約0.3秒
に短縮される。
… の各間には、図1(b)に示すように複数台の原子
燃料棒回転装置4が配設されている。そして、制御装置
5からの制御信号が制御信号入力部4aを介して各制御
装置4に入力されるようになっている。図3は、図1に
おける原子燃料棒回転装置4の概略構成図であり、図3
(a)は原子燃料棒回転装置4の正面図、図3(b)は
その一部についての側面図である。原子燃料棒回転装置
4は、大別すると、昇降駆動部14と、この昇降駆動部
14により昇降動される回転駆動部15とにより構成さ
れている。
設されており、その昇降駆動部14に回転駆動部15が
上下動可能に装着されている。上記回転駆動部15には
その下部に駆動モータ16が設けられており、さらに上
部には前記各Vブロック2のV溝の頂点2aを含む垂直
面に対して対称に一対のローラ21,21が互いに平行
に且つ水平状に軸支されている。上記一対のローラ2
1,21はその上部が回転駆動部15の上面より突出す
るように配設されており、一対のローラ21,21によ
って原子燃料棒Aを支持し得るようにするとともに互い
に離間されている。
20,20と、回転駆動部15の中間部に軸支されてい
るプーリ18との間にはベルト19が巻装されており、
上記プーリ18の回転によって両ローラ21,21が各
シャフト20,20を介して互いに同一方向に回転する
ようにしてある。なお、図中符号22はテンションプー
リである。また、上記プーリ18と駆動モータ16の駆
動プーリ16aとの間には駆動ベルト17が巻装されて
いる。したがって、駆動モータ16が回転駆動される
と、駆動ベルト17を介してプーリ18が回転され、さ
らにベルト19を介して両ローラ21,21が同一方向
に回転される。
は両ローラ21,21によって形成される原子燃料棒A
の支持面が、Vブロック2のV溝によって形成される支
持面より下方になるように下降位置に保持されており、
原子燃料棒AはVブロック2上に載置されている。
15が上動されると、上記一対のローラ21,21によ
って原子燃料棒AがVブロック2から完全に持ち上げら
れた状態となる。
6が回転動作を行うと、その回転が駆動ベルト17、プ
ーリ18、及び連結ベルト19を介して一対のシャフト
20,20及びローラ21,21に伝達される。そし
て、ローラ21,21が所定量回転することにより、こ
のローラ21,21上に載置された原子燃料棒Aも回転
する。この時、原子燃料棒AはVブロック2から完全に
持ち上げられた状態となっており、原子燃料棒AとVブ
ロック2との間の接触抵抗が発生することがないので、
ローラ21,21の回転量が正確に原子燃料棒Aに伝達
されるようになっている。この後、昇降駆動部14が回
転駆動部15を元の位置まで下降させると、原子燃料棒
Aは再びVブロック2上に載置されるが、この状態で
は、原子燃料棒Aは当初の状態から円周方向に所定角度
だけ回転した状態となっている。
部材であり、展性及び延性が比較的大きな材料で製造さ
れているため、重力方向に常に撓む性質(数十μm程度
の無視し得ない量)がある。したがって、原子燃料棒A
を載置する測定台にはVブロック2のような平坦面を有
する台を使用し、且つ、この測定台の間隔をできるだけ
狭くしておくのが好ましい。一方、本発明に係る測定装
置は、Vブロック2上に載置された原子燃料棒Aをカメ
ラ装置3により一方向からのみ撮像するものである。そ
のため、原子燃料棒Aの曲がりについての撮像データは
載置したときの円周方向の角度によってその都度異なっ
たものとなる。しかし、上記のような原子燃料棒回転装
置4により原子燃料棒Aを所定角度ずつ回転させながら
複数の撮像データを得、その中から最も適切なデータを
選択するようにすれば、原子燃料棒Aを載置する際の円
周方向の相違に起因する測定誤差をなくすことができ
る。
の動作につき説明する。図1(b)において、カメラ装
置3を原子燃料棒Aの軸長方向に走査して撮像データを
得るためには、最初にカメラ装置3の高さ方向の位置を
確定しておく必要がある。図4は、この高さ方向の位置
を確定する仕方を説明するための説明図である。この図
において、a は原子燃料棒Aのノミナルな半径寸法を示
しており、bは基準位置と原子燃料棒Aの下端との間の
寸法を示している。
置をそれぞれ原子燃料棒Aの両端側に位置させ、各CC
Dカメラ10の焦点位置を基準位置に合わせる。ここ
で、基準位置の高さは、厳密には、原子燃料棒Aの軸長
方向の各位置において異なる値をとるが、画像処理上問
題とならない±2μm以内であれば差し支えないものと
する。そして、この基準位置から各CCDカメラ10を
a+bの距離だけ上方に移動させる。このように、各C
CDカメラ10の焦点位置は、原子燃料棒Aの両端位置
において、基準位置からa+bの距離だけ上方の位置と
なっている。しかし、一軸テーブル8には2台のカメラ
装置3及びZ軸テーブル9等の重量が加わっているた
め、各カメラ装置3が中央側へ移動するに連れて一軸テ
ーブル8は下方に撓むことになる。
る場合は、CCDカメラ10の焦点深度が変化すること
になるため、その焦点位置の設定をa+bからa+b+
c(但し、基準位置から上向きの方向を正方向とす
る。)に変える必要がある。ここでcは焦点深度の変化
を補正するための微少昇降量であるが、原子燃料棒A
は、その製造工程で圧延されている物品であり、隣接す
る撮像個所の焦点深度は大きく変化することはないた
め、cの実際の値は50ミクロン以下である。そして、
このcの値を決定するには、予め曲がり量が既知の長尺
状部材について全長の測定を行っておき、この測定結果
に基づき行うようにする。
の輪郭を上方から正確に捕らえるためには、湾曲した面
のピークに焦点を合わせて撮像を行う必要がある。この
ピーク位置は、円柱状長尺部材である原子燃料棒Aの自
然な曲がり、あるいはVブロック2に載置した時の重力
の影響に起因する撓みなどから、それぞれの撮像点で変
化し、その最大変化量は0.5mm程度である。本実施
形態で使用するCCDカメラ10は、静的にはこの焦点
深度の変化には対応ができないが、撮像した映像を多値
化し、CCDカメラ10で捕らえた映像の光の入力レベ
ルよりピーク位置を同定することができるようになって
いる。
置設定が検査員により行われた後、制御装置5は、前述
した燃料棒送り出し装置を動作させ、原子燃料棒AをV
ブロック2のV溝内に送り出すようにする。原子燃料棒
AはVブロック2上に載置されると、原子燃料棒Aの両
端側に位置していたカメラ装置3は原子燃料棒Aの輪郭
についての撮像を行い、その撮像データの曲がり量演算
装置6への送出を開始する。そして、これと同時に、各
カメラ装置3が互いに接近する方向すなわち中央側方向
へ移動を開始する。
へ移動するに連れて、一軸テーブル8の下方への撓みが
生じ焦点深度が変化するが、この焦点深度の変化が無視
し得なくなる場合は、高さ方向カメラ移動装置によって
微少昇降量cだけ各カメラ装置3の高さ方向についての
位置調整が可能になっているので、原子燃料棒Aの輪郭
の撮像を正確に行うことが可能である。そして、各カメ
ラ装置3は、中央部の所定停止位置で移動を停止する
が、この所定停止位置には前記の衝撃・振動吸収部材1
3が設けられているので、停止時におけるカメラ装置3
の衝撃及び振動が速やかに吸収される。
停止し撮像を終了した後、制御装置5は軸長方向カメラ
移動装置に制御信号を送り、各カメラ装置3を再び両端
部の元の位置に復帰させるようにする。この時、両端部
にも衝撃・振動吸収部材13が設けられているので、復
帰の際の停止時におけるカメラ装置3の衝撃及び振動も
速やかに吸収される。
aを介して各原子燃料棒回転装置4の昇降駆動部14に
制御信号を送り、回転駆動部15を所定量だけ上昇させ
るようにする。回転駆動部15が上昇すると、原子燃料
棒AはVブロック2から持ち上げられた状態となるが、
制御装置5は、この状態で回転駆動部15に制御信号を
送り、駆動モータ16を回転させるようにする。これに
より、一対のローラ21が所定量回転し、ローラ21上
に載置されている原子燃料棒Aはその円周方向へ所定角
度だけ回転される。そして、この後、回転駆動部15は
昇降駆動部14により元の位置へ下降させられ、原子燃
料棒Aは再びVブロック2上に載置された状態となる。
端側に位置していたカメラ装置3は原子燃料棒Aの輪郭
についての撮像を行って、その撮像データの曲がり量演
算装置6への送出を開始し、これと同時に、各カメラ装
置3が互いに接近する方向すなわち中央側方向へ移動を
開始する。そして、2度目の撮像動作が終了すると、ま
た、原子燃料棒回転装置4によって原子燃料棒Aの円周
方向への所定角度の回転が行われ、3度目の撮像動作が
行われる。この場合の原子燃料棒Aに対する撮像動作回
数及び回転角度は、検査員が制御装置5の設定器(図示
せず)により予め設定しておくものとする。
からの撮像データの入力に基づいて画像処理を行ってい
る。すなわち、画素数データをd、画素の大きさをζと
すると、実際の寸法データはd・ζとして求めることが
でき、原子燃料棒Aの輪郭の位置を同定することができ
る。そして、カメラ装置3からの連続した撮像データに
基づき、原子燃料棒Aを上方から見た場合の輪郭の位置
を予め設定してある座標平面上に形成し、さらに、この
輪郭の位置から原子燃料棒Aの中心軸の位置を示す点の
集合を得、この点の集合から補間法を用いて、測定対象
である原子燃料棒Aの中心軸線を形成する。
軸線を、予め設定してある基準線と比較して原子燃料棒
Aの曲がり量を演算する。曲がり量演算装置6は、原子
燃料棒Aを円周方向へ所定角度ずつ回転する毎にこのよ
うな曲がり量の演算を行い、原子燃料棒Aの実際の曲が
り量を最も忠実に反映していると判断される角度におけ
る曲がり量を最終的な曲がり量として採用し、この曲が
り量の値を表示装置7に表示させるようにする。原子燃
料棒Aの実際の曲がり量を最も忠実に反映している角度
を判断する簡単な方法としては、例えば、各角度におけ
る曲がり量のうち最も大きな曲がり量(最大曲がり量)
が存在している角度を採用する方法がある。
た後は、図示を省略してある燃料棒払い出し装置がVブ
ロック2のV溝内にある原子燃料棒Aを払い出し、次い
で、燃料棒送り出し装置が次の原子燃料棒AをVブロッ
ク2のV溝内へ送り出す。そして、次の原子燃料棒Aの
曲がり量の測定が行われる。
子燃料棒Aのセット、曲がり量の測定、及び測定値の表
示が自動的に行われるので、検査員が関与する作業は非
常に少ないものとなっている。したがって、従来の測定
方法と比較すると、測定精度が向上すると共に、検査員
の労力も大幅に軽減されている。
料棒Aの曲がり量をカメラ装置3からの撮像データに基
づいて求めるようになっており、測定に際して原子燃料
棒Aと直接に接触する部分を有していないので、非接触
式測定装置ということができる。一方、本願の出願人
は、このような非接触式の測定装置の他に接触式の測定
装置も提案している。この接触式測定装置とは、例え
ば、原子燃料棒を載置するVブロックの内部に可動接触
子を有する一対のリニアゲージを設けておき、原子燃料
棒の外周面に対する各接触子の突出量に基づいて曲がり
量を演算するものである。
合、リニアゲージの可動接触子は摺動抵抗に抗してスト
ローク動作を繰り返さなければならないため、長期間に
わたって使用しているうちに、摺動抵抗によって次第に
ストローク動作が緩慢になり、データ収集のタイミング
がずれて測定誤差が著しく大きくなってしまう虞がある
(例えば、極端な例として、可動接触子が原子燃料棒の
外周面に接触しないうちに測定を終了してしまう虞があ
る。)。また、リニアゲージはその構造上の制約から、
衝撃荷重や大きな荷重を受けた場合に、これに耐えられ
るような強度を持たせることができず、上記の摺動抵抗
に起因する動作速度の低下と相まって、機械寿命が短く
なり、交換頻度が高くなっている。
定装置の場合には、上記のような摺動抵抗に起因するよ
うな摺動抵抗の問題は生じないので、機械寿命すなわち
装置の耐久性を大幅に向上させることができる。例え
ば、上記の接触式測定装置の場合、通常、6カ月毎にリ
ニアゲージの可動接触子を交換しなければならないと予
想されているが、上記の実施形態に係る測定装置では3
年毎に一軸テーブル8をオーバーホールするだけでよい
と予想されている。
置の場合は±10μmであったが、本願発明に係る非接
触式測定装置によれば、これを上回る±4μmの測定精
度を得ることができた。更に、上記した本願発明に係る
測定装置の場合、測定すべき原子燃料棒Aの長さが変わ
ってもハードウエアを変更することなく対処することが
でき、また、一般的な画像処理ロジック及び統計的処理
の技術を使用することができるというメリットがある。
料棒を全長にわたってカメラ装置により撮像できるよう
にし、その撮像データに基づいて曲がり量演算装置が曲
がり量を演算するようにしているので、自動的に原子燃
料棒の曲がり量が求められ、測定精度を向上させると共
に、検査員が負担する労力を軽減することができる。
示す側面図及び正面図。
及び側面図。
図。
確定する仕方を説明するための説明図。
Claims (7)
- 【請求項1】測定台上に載置された原子燃料棒の上方に
配置され、この原子燃料棒の一部の長さの輪郭を撮像可
能なカメラ装置と、 前記カメラ装置が前記原子燃料棒の輪郭を全長にわたっ
て撮像できるように、このカメラ装置を前記原子燃料棒
の軸長方向に移動させる軸長方向カメラ移動装置と、 前記カメラ装置が前記原子燃料棒を全長にわたって撮像
した撮像データに基づいて、予め設定してある座標平面
上にこの原子燃料棒の中心軸線を形成し、この形成した
中心軸線を所定の基準線と比較することによりこの原子
燃料棒の曲がり量を演算する曲がり量演算装置と、 を備えたことを特徴とする原子燃料棒の曲がり量測定装
置。 - 【請求項2】前記カメラ装置が撮像を行う時の焦点深度
を調整するために、前記軸長方向と直交する高さ方向に
前記カメラ装置を微少量移動させる高さ方向カメラ移動
装置、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の原子燃料棒の
曲がり量測定装置。 - 【請求項3】前記カメラ装置が原子燃料棒の全長にわた
る撮像を終了した後に、この原子燃料棒をその円周方向
に所定角度回転させる原子燃料棒回転装置を備えてお
り、 前記原子燃料棒回転装置が原子燃料棒を所定角度回転さ
せた後に、再度、前記カメラ装置が原子燃料棒の全長に
わたる撮像を行い、前記曲がり量演算装置は、最初の撮
像データ及び再度の撮像データの双方に基づいて前記曲
がり量を演算する、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の原子燃料棒曲が
り量測定装置。 - 【請求項4】前記原子燃料棒回転装置による原子燃料棒
の回転動作及び前記カメラ装置による再度の撮像動作は
予め設定してある回数だけ行われ、 前記曲がり量演算装置は、この回数分の撮像データと前
記最初の撮像データとに基づいて前記曲がり量を演算す
る、 ことを特徴とする請求項3記載の原子燃料棒曲がり量演
算装置。 - 【請求項5】前記カメラ装置は同一軸線上に2台配設さ
れており、前記軸長方向カメラ移動装置は、この2台の
カメラ装置を互いに接近する方向又は離間する方向に移
動させる、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の原
子燃料棒曲がり量測定装置。 - 【請求項6】前記カメラ装置は、前記原子燃料棒の中心
軸線を中心とする一方の側の輪郭及び他方の側の輪郭を
それぞれ撮像する一対のCCDカメラにより構成され
る、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の原
子燃料棒曲がり量測定装置。 - 【請求項7】前記軸長方向移動装置には、停止時におけ
る衝撃及び振動を吸収するための衝撃・振動吸収部材が
取り付けられている、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の原
子燃料棒曲がり量測定装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3754797A JP2915374B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 原子燃料棒の曲がり量測定装置 |
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JP3754797A JP2915374B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 原子燃料棒の曲がり量測定装置 |
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JPH10232118A JPH10232118A (ja) | 1998-09-02 |
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1997
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