JP2914546B2 - 特異値展開画像符号化装置 - Google Patents

特異値展開画像符号化装置

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JP2914546B2 JP5099819A JP9981993A JP2914546B2 JP 2914546 B2 JP2914546 B2 JP 2914546B2 JP 5099819 A JP5099819 A JP 5099819A JP 9981993 A JP9981993 A JP 9981993A JP 2914546 B2 JP2914546 B2 JP 2914546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像符号化装置に関し、
特に特異値展開画像符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像情報を伝送或いは蓄積する場合に、
データ量を削減するために一般に画像の符号化が行われ
ている。画像の符号化方式は種々存在するが、その中に
いくつかについて以下説明する。
【0003】(1)画像の符号化方式の一つとして直交
変換符号化がある。直交変換符号化は、例えば、(a)
予め離散コサイン変換やアダマール変換などの変換行列
Aを設定しておき、(b)画像をn×n画素から成るブ
ロックすなわちn行n列の行列Xに分割し(nは2以上
の自然数である。)、(c)ブロックごとに変換行列で
直交変換 Y=AXAT ・・・ (1) を行い(ここで、Aは直交行列で、AT はAの転置行列
である。)、(d)ブロックごとにn2 個の変換係数Y
を符号化する。
【0004】この例では、変換係数の電力の大きさに応
じて変換係数の量子化レベル数を変えるなど、特定の変
換係数へ電力が集中することを利用して符号化を行う。
したがって、電力の偏りが大きいほど符号化効率が向上
する。しかし、一般に画像情報は、その統計的性質が局
所的に異なるため、常に大きな電力の偏りを得ることは
困難である。このため、予め設定された一つの変換行列
で符号化効率を向上させるには限界がある。
【0005】(2)画像の統計的性質の局所的な変動に
適応するため、いくつかの似通った性質の画像をまとめ
てクラスとして扱い、クラスごとに最適な変換行列を適
用する方式に、カルーネン・レーベ変換符号化がある。
カルーネン・レーベ変換符号化は、例えば、(a)画像
をn×n画素から成るブロックすなわちn行n列の行列
Xに分割し、(b)ブロックごとにクラスわけし、
(c)クラスごとに縦方向の変換行列Ay と横方向の変
換行列Ax を求め、(d)クラスごとに2n2 個の要素
から成る変換行列Ay とAx を符号化し、(e)ブロッ
クごとに所属クラスに応じた変換行列で直交変換 Y=Ay XAx T ・・・ (2) を行い、(f)ブロックごとにn2 個の変換係数Yを符
号化する。
【0006】この例では、クラス数の増加に伴い、特定
の変換係数への電力集中度が向上し、その結果変換係数
の符号化効率が向上するが、符号化対象となる変換行列
の数も増加する。その究極は、ブロックごとに変換行列
を求める場合であり、この場合の符号化対象は、ブロッ
クあたり2n2 個の要素から成る変換行列とn2 個の変
換係数である。
【0007】(3)画像の統計的性質の局所的な変動に
適応し、かつ、符号化対象が比較的少ない方式に、H.
C.Andrews,C.L.Patterson:
“Singular Value Decomposi
tion(SVD) ImageCoding.”,I
EEE Trans.Commun.COM−24,
4,pp.425−432(Apr.1976)(以下
文献(1)という)に記載された特異値展開符号化があ
る。特異値展開符号化は、例えば、(a)画像をn×n
画素から成るブロックすなわちn行n列の行列Xに分割
し、(b)ブロックの特異値展開 X=UT GV ・・・ (3) を行い(ここで、UとVは共にn行n列の正規直交行
列、その要素は UT =[u1 ,・・・,un ] ・・・ (4) VT =[v1 ,・・・,vn ] ・・・ (5) u1 ,・・・,un とv1 ,・・・,vn はそれぞれn
行の列ベクトル、Gはn行n列の対角行列でその対角要
素はγ1 ,・・・,γn である。)、(c)特異値展開
の結果得られたn個の特異値γ1 ,・・・,γn を符号
化し、(d)同様に得られた2n個のn次元特異ベクト
ルu1 ,・・・,un とv1 ,・・・,vn を符号化す
る。
【0008】この例では、常に特定の特異値に電力が集
中するため、局所的に異なる統計的性質に適応した符号
化が可能である。しかも、ブロック当たりの符号化対象
の数2n2 +nは、カルーネン・レーベ変換符号化にお
けるクラス数最大の場合の符号化対象の数3n2 に比べ
少ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】(1)演算量を減らす
こと。
【0010】特異値展開を行うには、n×n画素から成
るブロックXに対するXT XとXXT の固有値と固有ベ
クトルを求めればよい。ここで、XT X及び、XXT
対称行列であるから、ヤコビ法などの数値計算により固
有値と固有ベクトルを求めることができる。XXT 、X
T X、特異値γ1 ,・・・,γn 、及び、特異ベクトル
1 ,・・・,un とv1 ,・・・,vn を求める演算
量は、ブロック当たり2(n3 +α)のオーダである。
以下、演算量のオーダを積和演算の回数で見積もる。こ
の演算量のオーダは、直交変換符号化における演算量の
オーダ2n3 と比べ2αだけ大きい。このため、符号化
装置の処理速度向上、あるいは、低コスト化の妨げとな
っていた。ここで、αは、ヤコビ法などの収束演算に要
する演算量である。例えば、ヤコビ法の演算量は、画像
ブロックXの性質に依存して変化するが、一般的に式
(1)の直交変換に要する演算量よりも大きい。また、
cは、クラス数とブロック数の比である。
【0011】(2)特異値と特異ベクトルの符号化効率
を向上させた場合の演算量を減らすこと。
【0012】従来の特異ベクトルの符号化手法には、上
記文献(1)に示されるように、特異ベクトルの要素を
単純にDPCM(Differential Puls
eCoding Modulation)するものがあ
る。また、N.Garguir:“Comparati
ve Performance of SVD and
Adaptive Cosine Transfor
m Coding”,IEEE Trans.Comm
un.COM−27,8,pp.1230−1234,
(Aug.1979)(以下文献(2)という)に示さ
れるように、特異ベクトルの各要素を正規化してから、
J.Max:“Quantization for M
inimum Distortion”,IEEE T
rans.Inf.Theory IT−6,1,p
p.7−12,(Jan.1960)に示されるMax
の量子化器にて量子化し、等長符号にて伝送するものが
ある。
【0013】しかしながら、いずれの手法においても、
特異ベクトルが効率よく符号化されていないという問題
があった。特異ベクトルを効率よく符号化するために、
小松,斎藤,原島,宮川:“画像信号の特異値展開ベク
トル量子化”,信学技法,IE85−6,(1985,
6月)(以下文献(3)という)に示されるようにベク
トル量子化を用いたものがある。しかしながらこの手法
には、ベクトル量子化を実現するための演算量が大き
い、あるいは装置規模が大きいという問題があった。
【0014】また、従来の文献に記載の特異値の符号化
手法は、理論的な説明に留まっており、符号化装置とし
て具体的に考慮されていなかった。
【0015】従来の特異値と特異ベクトルの符号化手法
には、文献(2)、及び、文献(3)に示されるように
画像の局所的な統計的性質の変動に応じて、ブロックご
とに特異値と特異ベクトルの伝送する個数を適応的に切
り換え、伝送個数を付加情報として伝送するものがあ
る。この場合、画像情報自体は効率的に符号化される
が、この付加情報が符号化効率向上の妨げとなってい
た。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明は、符
号化の際の演算量を減らすことを目的として、ヤコビ法
などの数値演算により正規直交行列UとVを独立に求め
る代わりに、どちらか一方の、例えば、特異値γ1 ,・
・・,γn 、及び特異ベクトルv1 ,・・・,vn の数
値演算を行い、 UT =[Xv1 /γ1 ,・・・,Xvn /γn ] ・・・ (6) なる式により他方の特異ベクトルu1 ,・・・,un
解析的に求めるものである。以下、図1を用いて原理的
構成を説明する。
【0017】第1の発明の符号化装置は、画像1をn×
n画素から成るブロックXに分割する画像分割手段1
1、XT Xを求めるXT X計算手段12、Xの特異値γ
1 ,・・・,γn 、及び、XT Xの固有ベクトル、すな
わち、Xの特異ベクトルv1 ,・・・,vを求める特異
値/特異ベクトル算出手段13、X、γ1 ,・・・,γ
n 、v1 ,・・・,vn からXの特異ベクトル、すなわ
ち、XXT の固有ベクトルu1 ,・・・,un を求める
特異ベクトル算出手段14、特異値γ1 ,・・・,
γn 、特異ベクトルu1 ,・・・,un とv1 ,・・
・,vn を符号化する特異値/特異ベクトル符号化手段
15を設けた符号化装置である。
【0018】(2)第2の発明は、演算量を減らすこと
を目的として、特異値展開を実現するためにヤコビ法な
どの数値演算によりXT Xに対するすべての特異値
γ1 ,・・・,γn とすべての特異ベクトルv1 ,・・
・,vn を求める代わりに、絶対値の大きな特異値から
順に、特異値、これに対応する特異ベクトル、及び、特
異値の累積電力を逐次求め、累積電力が閾値に到達した
時点で特異値展開を終了させるものである。以下、図2
を用いて原理的構成を説明する。
【0019】第2の発明の符号化装置は、画像1をn×
n画素から成るブロックXに分割する画像分割手段1
1、XT Xを求めるXT X計算手段12、Xの特異値の
うち最も大きな特異値γ1 とこれに対応する特異ベクト
ルv1 から始め、以後特異値の大きな順に特異値γk
特異ベクトルvk を逐次求める特異値/特異ベクトル逐
次算出手段31、逐次求められたγk とvk 、及びXか
ら uk =Xvk /γk ・・・ (7) なる式によりXXT の固有ベクトル、すなわち、Xの特
異ベクトルuk (k=1,・・・)を逐次求める特異ベ
クトル逐次算出手段32、特異値γk を逐次求めるたび
にその電力を累積し、その累積電力が予め設定された閾
値に到達した場合、あるいは、その累積電力とXの電力
との比が予め設定された比率に到達した場合に、あるい
は、その累積電力とXの電力との差が予め設定された閾
値に到達した場合に、特異値γm 、特異ベクトルum
及び、vmをもってその特異値展開演算を終了させる電
力累積手段33、特異値γ1 ,・・・,γm 、特異ベク
トルu1 ,・・・,um とv1 ,・・・,vm を符号化
する特異値/特異ベクトル符号化手段15、を設けた符
号化装置である。
【0020】(3)第3の発明は、特異値と特異ベクト
ルの符号化効率を向上させ、かつ、符号化装置、及び、
復号装置を簡単化するために、特異値をダイナミックレ
ンジ適応線形量子化する。また、特異ベクトルをクラス
分けし、クラスに応じたステップ幅で、適応線形量子化
を行う。以下、図3を用いて原理的構成を説明する。
【0021】第3の発明の符号化装置は、画像1をn×
n画素から成るブロックXに分割する画像分割手段1
1、Xを特異値展開し、特異値γ1 ,・・・,γn 、特
異ベクトルu1 ,・・・,un 、及び、特異ベクトルv
1 ,・・・,vn を求める特異値展開手段91、特異値
γk の値と所定の閾値とを比較し、各特異値をその大き
さに応じて、所定のダイナミックレンジに収まるよう
に、クラス分けする特異値の閾値比較手段921、各々
のクラスに対する特異値の数を符号化する特異値数符号
化手段922、同一クラス内の特異値は、所定のダイナ
ミックレンジを持つため、そのダイナミックレンジに応
じて特異値γk を適応的に線形量子化する特異値適応量
子化手段923、特異値を適応量子化した結果すなわち
量子化インデックスを符号化する特異値符号化手段92
4、特異ベクトルu1 ,・・・,un 、及び、特異ベク
トルv1 ,・・・,vn の各ベクトルに対して、そのベ
クトル要素間の差分を算出する要素間差分算出手段93
1、要素間差分を所定の閾値により、その大きさに応じ
てクラス分けする要素間差分クラス分け手段932、要
素間差分の属するクラスに応じてステップ幅を適応させ
て、要素間差分を線形量子化する要素間差分適応量子化
手段933、要素間差分の属するクラス、及び、要素間
差分を適応量子化した結果すなわち量子化インデックス
を符号化する特異ベクトル符号化手段934、符号化さ
れたデータを多重化する符号多重化手段94を設けた符
号化装置である。
【0022】
【作用】(1)第1の発明(図1参照)においては、画
像1は、画像分割手段11においてn×n画素から成る
ブロックすなわちn行n列の行列Xに分割される。
【0023】以下、ひとつのブロックに対して行われる
処理を説明する。
【0024】XT X計算手段12においてXの転置行列
T とXの行列積XT Xが計算され、特異値/特異ベク
トル算出手段13においてXの特異値、すなわち、XT
Xの固有値の正の平方根(符号4参照)γ1 ,・・・,
γn 、及び、XT Xの固有ベクトル、すなわち、Xの特
異ベクトル(符号6参照)v1 ,・・・,vn がヤコビ
法などにより計算され、特異ベクトル算出手段14にお
いてX、γ1 ,・・・,γn 、v1 ,・・・,vn の値
から前述の式(6)によりXXT の固有ベクトル、すな
わち、Xの特異ベクトル(符号5参照)u1 ,・・・,
n が計算され、特異値/特異ベクトル符号化手段15
において特異値γ1 ,・・・,γn 、特異ベクトル
1 ,・・・,un とv1 ,・・・,vn が符号化さ
れ、符号データ7が出力される。
【0025】以上の処理が画像すべてのブロックに対し
て行われる。
【0026】(2)第2の発明(図2参照)において
は、画像1は、画像分割手段11においてn×n画素か
ら成るブロックすなわちn行n列の行列Xに分割され
る。
【0027】以下、ひとつのブロックに対して行われる
処理を説明する。
【0028】XT X計算手段12においてXの転置行列
T とXの行列積XT Xが計算される。特異値/特異ベ
クトル逐次算出手段31において、XT Xの固有値の正
の平方根である、Xの特異値のうち最も大きな特異値γ
1 とこれに対応する特異ベクトルv1 から始め、以後特
異値の大きな順に特異値γk と特異ベクトルvk がべき
乗法などにより逐次求められ、特異ベクトル逐次算出手
段32においてγk とvk 、及びXから式(7)により
XXT の固有ベクトルである、Xの特異ベクトルu
k (k=1,・・・)が逐次求められ、電力累積手段3
3において特異値γk を逐次求めるたびにその電力が累
積され、その累積電力が予め設定された閾値に到達した
場合、あるいは、その累積電力とXの電力との比が予め
設定された比率に到達した場合に、あるいは、その累積
電力とXの電力との差が予め設定された閾値に到達した
場合に、電力累積手段33から特異値/特異ベクトル逐
次算出手段31と特異ベクトル逐次算出手段32へ動作
終了指示信号37が供給され、特異値γm 、特異ベクト
ルum 、及び、vm をもって特異値/特異ベクトル逐次
算出手段31と特異ベクトル逐次算出手段32の動作が
終了させられる。特異値/特異ベクトル符号化手段15
において特異値γ1 ,・・・,γm 、特異ベクトル
1 ,・・・,um とv1 ,・・・,vm が符号化され
る。
【0029】以上の処理が画像すべてのブロックに対し
て行われる。
【0030】(3)第3の発明(図3参照)において
は、画像1は、画像分割手段11においてn×n画素か
ら成るブロックすなわちn行n列の行列Xに分割され
る。
【0031】以下、ひとつのブロックに対して行われる
処理を説明する。
【0032】特異値展開手段91においてXが特異値展
開され、特異値γ1 ,・・・,γn、特異ベクトル
1 ,・・・,un 、及び、特異ベクトルv1 ,・・
・,vn が求められる。特異値閾値比較手段921にお
いて、各々の特異値γk が、その大きさに応じて、所定
のダイナミックレンジに収まるように、クラス分けされ
る。特異値数符号化手段922において、各々のクラス
に属する特異値の数が符号化される。特異値適応量子化
手段923において、同一クラス内の特異値は、所定の
ダイナミックレンジを持つため、そのダイナミックレン
ジに応じて特異値γkが適応的に線形量子化される。特
異値符号化手段924において、各々の特異値γk が適
応量子化された結果すなわち量子化インデックスが符号
化される。このとき、各特異値は、大である順に符号化
される。要素間差分算出段931において、特異ベクト
ルu1 ,・・・,un 、及び、特異ベクトルv1 ,・・
・,vnの各ベクトルに対して、そのベクトル要素間の
差分が算出される。要素間差分クラス分け手段932に
おいて、各々の要素間差分がその大きさと所定の閾値と
の比較により、クラス分けされる。要素間差分適応量子
化手段933において、要素間差分の属するクラスに応
じたステップ幅で、各々の要素間差分が適応的に線形量
子化される。特異ベクトル符号化手段934において、
各々の要素間差分の属するクラス、及び、各々の要素間
差分が適応量子化された結果すなわち量子化インデック
スが符号化される。このとき、各特異ベクトルは、対応
する特異値が大である順に符号化される。符号多重化手
段94において、特異値数符号化手段922、特異値符
号化手段924、及び、特異ベクトル符号化手段934
から出力される符号が多重化される。
【0033】以上の処理が画像すべてのブロックに対し
て行われる。
【0034】
【実施例】〔実施例1〕図4を用いて第1の発明に対応
する実施例1の構成を説明する。この符号化装置は、画
像1をn×n画素から成るブロックXに分割する画像分
割回路21、XT Xを求めるXT X計算回路22、XT
Xの特異値γ1 ,・・・,γn 、及び、特異ベクトルv
1 ,・・・,vn をヤコビ法により求めるヤコビ法計算
回路23、X、γ1 ,・・・,γn 、v1 ,・・・,v
n から式(6)によりu1 ,・・・,un を求めるUT
=[Xv1 /γ1 ,・・・,Xvn /γn ]計算回路2
4、特異値γ1 ,・・・,γn 、特異ベクトルu1 ,・
・・,un とv1 ,・・・,vn をハフマン符号化する
特異値/特異ベクトル符号化回路25とから構成され
る。
【0035】次に動作を説明する。
【0036】画像1は、画像分割回路21においてn×
n画素から成るブロックすなわちn行n列の行列Xに分
割される。
【0037】以下、ひとつのブロックに対して行われる
処理を説明する。
【0038】XT X計算回路22においてXの転置行列
T とXの行列積XT Xが計算される。ヤコビ法計算回
路23においてヤコビ法によりXT Xの固有値である、
Xの特異値γ1 ,・・・,γn 、及び、XT Xの固有ベ
クトルである、Xの特異ベクトルv1 ,・・・,vn
計算される。
【0039】ここで、ヤコビ法について説明する。実対
称行列をA(k) とする。右肩の括弧内の変数kは、反復
回数を示し、初期値はk=1である。A(k) に左からP
(k)を掛け、右からその転置行列(P(k) T を掛け
て、 A(k+1) =P(k) (k) (P(k) T ・・・ (8) を作ると、A(k+1) も実対称行列になり、A(k+1) とA
(k) は同じ固有値をもち、A(k+1 ) の第I行第J列及び
第J行第I列の要素は0になる、すなわち aIJ(K+1) =0 ・・・ (9) となるという性質がある。ただし、P(k) の第I行第J
列の要素をpIJ(k) と表すと、 pII(k) =pJJ(k) =cosθ その他の対角要素は1、 PIJ(k) =−pJI(k) =sinθ その他の非対角要素は0、 θ=(1/2)tan-1{2aIJ/(aII−aJJ)} aII=aJJ の場合は θ=π/4 である。この変換を繰り返し行い、A(k) の非対角要素
の絶対値を十分に小さくすれば、対角上に固有値の近似
値α11,・・・,αnnが並ぶ。また、各反復段階で用い
たP(k) の積 P≡P(m) ・・・P(1) ・・・ (10) を作れば、PT の第1列,第2列,・・・,第n列が固
有値α11,・・・,αnnに対応する固有ベクトルq1
・・・,qn になる。ただし、mは反復回数である。実
際にPT を計算するには、 Q(1) =I ・・・ (11) から始めて、反復のたびに Q(k+1) =Q(k) (P(k) T ・・・ (12) を計算すればよい。ただし、Iは、単位行列である。以
上で、ヤコビ法の説明を終了する。
【0040】上記ヤコビ法の説明を利用してヤコビ法計
算回路23の動作を詳細に説明する。ヤコビ法計算回路
23では、先ずXT XをA(1) として、ヤコビ法を実行
する。その結果求められた固有値α11,・・・,αnn
対して γ1 =(α111/2 ,・・・,γn =(αnn1/2 ・・・ (13) という計算により特異値を求める。また、ヤコビ法の結
果得られた固有ベクトルq1 ,・・・,qn をそのまま
特異ベクトルv1 ,・・・,vn とする。
【0041】UT =[Xv1 /γ1 ,・・・,Xvn
γn ]計算回路24においてX、γ1 ,・・・,γn
1 ,・・・,vn の値から式(6)によりXXT の特
異ベクトルu1 ,・・・,un が解析的に計算される。
【0042】特異値/特異ベクトル符号化回路25にお
いて特異値γ1 ,・・・,γn 、特異ベクトルu1 ,・
・・,un とv1 ,・・・,vn がハフマン符号化され
る。
【0043】以上でひとつのブロックに対する符号化処
理が終了する。この処理が画像すべてのブロックに対し
て行われる。以上の実施例1の説明では、ヤコビ法によ
りXT Xの固有ベクトルである、Xの特異ベクトル
1 ,・・・,vn を求め、解析的手法によりXXT
特異ベクトルu1 ,・・・,un を求めたが、その逆も
同様の手段と作用で実現可能であることは自明である。
【0044】また、以上の実施例1の説明では、実対称
行列の固有値と固有ベクトルを求めるためにヤコビ法を
用いたが、その他の手法、例えば、べき乗法などの手法
であってもよい。
【0045】また、以上の実施例1の説明では、特異値
と特異ベクトルの符号化手法にハフマン符号化を用いた
が、これに限るものではない。
【0046】〔実施例2〕図5を用いて第2の発明に対
応する実施例2の構成を説明する。この符号化装置は、
画像1をn×n画素から成るブロックXに分割する画像
分割回路21、XT Xを求めるXT X計算回路22、べ
き乗法によりXT Xの固有値のうち最も大きな固有値に
対応する特異値γ1 とこれに対応する特異ベクトルv1
から始め、以後特異値の大きな順に特異値γk と特異ベ
クトルvk (k=1,・・・)を逐次求めるべき乗法計
算回路41、逐次求められたγk とvk 、及びXから式
(7)によりXXT の固有ベクトルである、Xの特異ベ
クトルuk を逐次求めるuk =Xvk /γk 計算回路4
2、特異値γk を逐次求めるたびにその電力を累積し、
その累積電力が予め設定された閾値に到達した場合に、
特異値γm 、特異ベクトルum 、及び、vm をもってべ
き乗法計算回路41とuk =Xvk /γk 計算回路42
の動作を終了させる電力累積回路43、特異値γ1 ,・
・・,γm 、特異ベクトルu1 ,・・・,um とv1
・・・,vm を符号化する特異/特異ベクトル符号化回
路25、とから構成される。
【0047】次に動作を説明する。
【0048】画像1は、画像分割回路21においてn×
n画素から成るブロックすなわちn行n列の行列Xに分
割される。
【0049】以下、ひとつのブロックに対して行われる
処理を説明する。
【0050】XT X計算回路22においてXの転置行列
T とXの行列積XT Xが計算される。べき乗法計算回
路41においてXT Xの固有値のうち最も大きな固有値
に対応する特異値γ1 とこれに対応する特異ベクトルv
1 から始め、以後特異値の大きな順にk番目に大きな特
異値γk と対応する特異ベクトルvk がべき乗法により
逐次求められる。
【0051】ここで、べき乗法について説明する。n行
n列の行列A(1) の絶対値最大の固有値λ1 とこれに対
応する固有ベクトルw1 を求めたい場合、任意(ただ
し、z(0) ≠0)の初期ベクトルすなわちn列の列ベク
トルz(0) を選び、(i=0,1,2,・・・) z(i+1) =A(1) (i) ・・・ (14) によってベクトルの列 z(0) , ・・・,z(i) , ・・・ を作ると、その成分比すなわちベクトルの向きは、w1
に収束する。
【0052】得られた固有ベクトルw1 から固有値λ1
を求めるためには、レイレイ商すなわち λ1 =(z(i) ・z(i+1) )/(z(i) ・z(i) ) ・・・ (15) を用いる。次に、k番目に絶対値の大きな固有値λk
対応する固有ベクトルwk (k=2,・・・,n)を求
めるためには、 A(k) =A(k-1) −{λK-1 /(wK-1 ・wK-1 )}wK-1 K-1 T ・・・ (16) なるA(k) に対して上記べき乗法を適用すればよい。以
上でべき乗法の説明を終了する。
【0053】上記べき乗法の説明を利用してべき乗法計
算回路41の動作を詳細に説明する。べき乗法計算回路
41では、最も絶対値の大きな特異値γ1 を求める場合
にXT XをA(1) としてべき乗法を実施する。同様にk
番目に大きな特異値を求める場合には、式(16)によ
りA(k) を設定してからべき乗法を実施する。その結果
求められた固有値λk から γk =(λk 1/2 ・・・ (17) により特異値γk を計算し、固有ベクトルwk を式(1
8)により、正規化し、特異ベクトルvk とする。
【0054】vk =wk /|wk | ・・・ (18) uk =Xvk /γk 計算回路42においてγk とvk
及びXから式(7)によりXXT の特異ベクトルu
k (k=1,・・・)が逐次求められる。
【0055】電力累積回路43において特異値γk を逐
次求めるたびにその電力すなわちλk が累積され、その
累積電力が予め設定された閾値に到達した場合に、特異
値γm 、特異ベクトルum 、及び、vm をもってべき乗
法計算回路41とuk =Xvk /γk 計算回路42の動
作が終了させられる。
【0056】特異値/特異ベクトル符号化手段25にお
いて特異値γ1 ,・・・,γm 、特異ベクトルu1 ,・
・・,um とv1 ,・・・,vm がハフマン符号化され
る。
【0057】以上の処理が画像すべてのブロックに対し
て行われる。
【0058】以上の実施例2の説明では、実対称行列の
固有値と固有ベクトルを逐次求めるためにべき乗法を用
いたが、これに限るものではない。
【0059】また、以上の実施例2の説明では、特異値
と特異ベクトルの符号化手法にハフマン符号化を用いた
が、これに限るものではない。
【0060】また、以上の実施例2の説明では、累積電
力の判定に予め設定された閾値を用いたが、例えば、X
の電力を求め、累積電力とXの電力との比が予め設定さ
れた比率に到達した場合、あるいは、累積電力とXの電
力との差が予め設定された閾値に到達した場合を判定に
用いてもよい。
【0061】〔実施例3〕図6を用いて第3の発明に対
応する実施例3の符号化装置の説明する。
【0062】この符号化装置は、画像1をn×n画素か
ら成るブロックXに分割する画像分割回路71、特異値
γ1 ,・・・,γn 、特異ベクトルu1 ,・・・,un
とv1 ,・・・,vn を算出する特異値/特異ベクトル
算出回路72、特異値を所定の閾値と比較することによ
りクラス分けする特異値閾値比較回路1001、特異値
数をエントロピー符号化する特異値数エントロピー符号
化器1002、特異値を量子化する特異値量子化器10
03、特異値をエントロピー符号化する特異値エントロ
ピー符号化器1004、特異ベクトル要素間の差分を求
める特異ベクトル差分回路1005、特異ベクトル差分
を所定の閾値と比較することによりクラス分けする特異
ベクトル差分クラス分け回路1006、特異ベクトル差
分を量子化する特異ベクトル差分量子化器1007、特
異ベクトル差分をエントロピー符号化する特異ベクトル
差分エントロピー符号化器1008、特異ベクトル第1
成分を量子化する特異ベクトル第1成分量子化器100
9、特異ベクトル第1成分をエントロピー符号化する特
異ベクトル第1成分エントロピー符号化器1010から
構成される。
【0063】つぎに動作を説明する。
【0064】特異値閾値比較回路1001では、各特異
値4と、所定の閾値と比較し、特異値4のクラス分けを
行う。閾値をth1 ,th2 ,・・・,thn-1 とする
(th1 <th2 <,・・・,<thn-1 )。さらに、 th0 =0 thn =特異値の理論上の最大値 とする。特異値γk が、 thm-1 ≦γk <thm ならば、クラスm(m=1,・
・・,n) とする。各クラスに含まれる特異値の個数をそれぞれ、
1 ,c2 ,・・・,cn とする。c1 ,c2 ,・・
・,cn は、特異値数エントロピー符号化器1002に
おいて、エントロピー符号化される。
【0065】さらに、特異値4は特異値量子化器100
3において線形量子化される。ここでは特異値をステッ
プ幅sで量子化するとする。各特異値は、値の大きい順
に伝送するため、そのクラスは特異値の個数c1
2 ,・・・,cn により判明する。さらに、クラスm
の特異値は、 log2 ((thm −thm-1 )/s)[ビット](m
=1,・・・,n) で、符号化される。量子化された特異値は、特異値エン
トロピー符号化器1004でエントロピー符号化され
る。
【0066】例えば、n=16のとき、特異値閾値比較
回路1001では、γk <16/21の個数をc1 、1
6/21≦γk <16/21×5の個数をc2 、γk
16/21×5の個数をc3とするクラス分けを行な
う。
【0067】さらに、特異値数エントロピー符号化器1
002では、c1 を4ビットで等長符号化、c2 に表1
の符号語を割当てる符号化、c3 を表2の符号語を割当
てる符号化を行なう。
【0068】
【表1】
【表2】 さらに、量子化ステップを1/21とし、特異値量子化
器1003では、 γk <16/21 4ビット 16/21≦γk <16/21×5 6ビット γk ≧16/21×5 8ビット で線形量子化する。なお、特異値の最大値は16であ
る。量子化を行なった特異値は、特異値エントロピー符
号化器1004において、エントロピー符号化される。
【0069】また、特異ベクトル符号化効率向上のた
め、各特異ベクトルを、DPCMによって符号化する。
また特異ベクトル差分値に応じてクラス分けする。
【0070】特異ベクトルを uk =(uk1,uk2,・・・,ukn)(ただし、k=
1,・・・,n)とする。uk1を特異ベクトルの第1成
分とする。
【0071】特異ベクトル差分回路1005では、特異
ベクトルの第1成分1012を、特異ベクトル第1成分
量子化器1009に送る。特異ベクトル第1成分量子化
器1009では、特異ベクトル第1成分1012が線形
量子化される。さらに、特異ベクトル第1成分エントロ
ピー符号化器1010でエントロピー符号化される。
【0072】また、特異ベクトル差分回路1005で
は、 ukm−ukm-1(ただし、k=1,・・・,n、m=2,
・・・,n)の計算が行なわれ、この値1011が特異
ベクトル差分クラス分け回路1006と、特異ベクトル
差分量子化器1007に送られる。
【0073】特異ベクトル差分クラス分け回路1006
では、特異ベクトル差分値に応じてクラス分けを行な
う。特異ベクトル差分量子化器1007において、クラ
ス毎、あるいは、k毎に、例えば、表3(k=1のと
き)、表4(k>1のとき)に示されるステップ幅で、
特異ベクトル差分が線形量子化される。
【0074】
【表3】
【表4】 このときの、量子化後の代表値と、符号化シンボルの関
係は、表5(k=1のとき)のようになる。
【0075】
【表5】 表5において、特異ベクトル差分が−0.07より大で
0.07未満の場合には、pi(0) (i=2,・・・,
15)が符号化される。特異ベクトルが0.07以上、
0.37未満の場合には、p16(0) とpi(1) (i=
1,・・・,15)が符号化される。同様に、特異ベク
トルが−0.07以下で−0.37以上より大の場合に
は、p1(0) とpi(-1)(i=1,・・・,15)が符
号化される。同様に、k>1の場合も表6(k>1のと
き)に従って、符号化が行なわれる。
【0076】
【表6】 さらに、特異ベクトル差分エントロピー符号化器100
8で、pi(j) 、qi(j) がそれぞれエントロピー符号
化される。
【0077】なお、図6に示す実施例においては、特異
値γ1 ,・・・,γn 、特異ベクトルu1 ,・・・,u
n 、及び、特異ベクトルv1 ,・・・,vn を、特異値
/特異ベクトル算出回路72から供給するようにした
が、図1の実施例に示すようなXT X計算手段12、特
異値/特異ベクトル算出手段13、及び特異ベクトル算
出手段14を更に設け、特異値/特異ベクトル算出手段
13からの特異値γ1 ,・・・を特異値閾値比較回路1
001と特異値量子化器1003に供給し、特異値/特
異ベクトル算出手段13からの特異ベクトルv1 ,・・
・,vn と特異ベクトル算出手段14から特異ベクトル
1 ,・・・,un を特異ベクトル差分回路1005に
供給するようにしてもよい。
【0078】以上の実施例3では、すべての特異値、特
異ベクトルを符号化するとしたが、実施例2に述べたよ
うに、符号化する特異値、特異ベクトル、特異ベクトル
要素を削減しても良い。
【0079】また、以上の実施例では、すべての特異ベ
クトルをDPCM符号化するとしたが、一部の特異ベク
トルのみをDPCM符号化し、残りの特異ベクトルは差
分をとらずに量子化するとしても良い。
【0080】
【発明の効果】(1)特異ベクトルv1 ,・・・,vn
を求めるために、ヤコビ法などの収束演算を伴う数値計
算が不要となる。また、式(6)の演算量は、2n3
オーダであり、これは式(1)の直交変換に要する演算
量と同程度である。例えば、ヤコビ法の演算量は、一般
的に、式(1)の直交変換に要する演算量よりも大き
い。したがって、演算量を削減することができる。
【0081】(2)特異値展開では、常に特定の特異値
に電力が集中するため、ある符号化誤差を達成するため
には必ずしもn個すべての特異値と特異ベクトルを符号
化する必要がない。またXのランクrがnより小さい場
合は、r個より多くの特異値と特異ベクトルを符号化し
ても意味がない。このように、実際に符号化を行い伝送
する特異値と特異ベクトルのみを求めることにより、す
べての特異値と特異ベクトルを求める場合に比べて演算
量を削減することができる。
【0082】(3)DPCM回路における量子化が線形
に行えるため、MAXの量子化、あるいは、ベクトル量
子化を行った場合と比較して、回路構成が簡単になる。
また、画像の局所的な統計的性質の変動に応じて、ブロ
ックごとに特異値と特異ベクトルの伝送する個数を適応
的に切り換え、伝送個数を付加情報として伝送する際
に、付加情報である特異値数情報が、同時にダイナミッ
クレンジ適応量子化の付加情報として機能させることが
できるため、付加情報のオーバーヘッドが削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の構成図である。
【図2】 第2の発明の構成図である。
【図3】 第3の発明の構成図である。
【図4】 実施例1の構成図である。
【図5】 実施例2の構成図である。
【図6】 実施例3の構成図である。
【符号の説明】
1…画像データ、2…画像ブロックX、3…XT X、4
…特異値、5…特異ベクトル、6…特異ベクトル、7…
符号データ、11…画像分割手段、12…XTX計算手
段、13…特異値/特異ベクトル算出手段、14…特異
ベクトル算出手段、15…特異値/特異ベクトル符号化
手段、21…画像分割回路、22…XTX計算回路、2
3…ヤコビ法計算回路、24…UT =[Xv1 /γ1
・・・,Xvn /γn ]計算回路、25…特異値/特異
ベクトル符号化回路、31…特異値/特異ベクトル逐次
算出手段、32…特異ベクトル逐次算出手段、33…電
力累積手段、34…特異値、35…特異ベクトル、36
…特異ベクトル、37…動作終了指示信号、41…べき
乗法計算回路、42…uk =Xvk /γk 計算回路、4
3…電力累積回路、91…特異値展開手段、921…特
異値閾値比較手段、922…特異値数符号化手段、92
3…特異値適応量子化手段、924…特異値符号化手
段、931…要素間差分算出手段、932…要素間差分
クラス分け手段、933…要素間差分適応量子化手段、
934…特異ベクトル符号化手段、94…符号多重化手
段、1001…特異値閾値比較回路、1002…特異値
数エントロピー符号化器、1003…特異値量子化器、
1004…特異値エントロピー符号化器、1005…特
異ベクトル差分回路、1006…特異ベクトル差分クラ
ス分け回路、1007…特異ベクトル差分量子化器、1
008…特異ベクトル差分エントロピー符号化器、10
09…特異ベクトル第1成分量子化器、1010…特異
ベクトル第1成分エントロピー符号化器、1011…特
異ベクトル差分、1012…特異ベクトル第1成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上澤 功 神奈川県海老名市本郷2274番地富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 南 敏 東京都新宿区西新宿1−24−2 工学院 大学内 (72)発明者 中村 納 東京都新宿区西新宿1−24−2 工学院 大学内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/41 - 1/419 H04N 7/24 - 7/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像を所定の大きさをもつ行列であ
    る画像領域Xに分割する手段と、 画像領域Xとこの画像領域Xの転置行列との積を求める
    手段と、 画像領域Xとこの画像領域Xの転置行列との積の固有値
    の正の平方根である画像領域Xの特異値(γ1・・・
    γn)及び画像領域Xとこの画像領域Xの転置行列との
    積の固有ベクトルを正規化して得られる画像領域Xの特
    異ベクトルである第1の特異ベクトル(V1・・・Vn
    を求める手段と、 すでに求められた特異値と前記第1の特異ベクトル(γ
    1・・・γn)から、(U1・・・Un)=(XV1/γ1
    ・・・・、XVn/γn)として画像領域Xの第2の特異
    ベクトル(U1・・・Un)を求める手段と、 前記特異値(γ1・・・γn)及び前記第1の特異ベクト
    ル(V1・・・Vn)及び第2の特異ベクトル(U1・・
    ・Un)を符号化する手段とを備えていることを特徴と
    する画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 入力画像を所定の大きさをもつ行列であ
    る画像領域Xに分割する手段と、 画像領域Xとこの画像領域Xの転置行列との積を求める
    手段と、 画像領域Xとこの画像領域Xの転置行列との積の固有値
    の正の平方根である画像領域Xの特異値γ及び画像領域
    Xとこの画像領域Xの転置行列との積の固有ベクトルを
    正規化して得られる画像領域Xの特異ベクトルであって
    その特異値γに対応する画像領域Xの第1の特異ベクト
    ルVをその特異値γの値の大である順に逐次求める手段
    と、 すでに求められた特異値γk(k=1,・・・)と前記
    第1の特異ベクトルVk(k=1,・・・)から、 Uk=XVk/γk(k=1,・・・)として画像領域X
    の第2の特異ベクトルUk(k=1,・・・)を求める
    手段と、 特異値γk(k=1,・・・)を逐次求めるたびにその
    電力を累積し、その累積電力が予め設定された閾値に到
    達した場合、あるいは、その累積電力と該画像領域Xの
    電力との比が予め設定された比率に到達した場合に、あ
    るいは、その累積電力と該画像領域Xの電力との差が予
    め設定された閾値に到達した場合に、逐次的に求められ
    た一部の特異値γmと特異ベクトルUm、Vmをもってそ
    の特異値展開演算を終了させる手段と、 特異値γm及び特異ベクトルUm、Vmを符号化する手段
    とを備えていることを特徴とする画像符号化装置。
  3. 【請求項3】入力画像を所定の大きさをもつ行列である
    画像領域に分割する手段と、 画像領域とこの画像領域の転置行列との積の固有値の正
    の平方根である画像領域の特異値及び画像領域とこの画
    像領域の転置行列との積の固有ベクトルを正規化して得
    られる画像領域の特異ベクトルである第1の特異ベクト
    ル及び第2の特異ベクトルを求める手段と、 特異値と所定の閾値とを比較し各特異値をその大きさに
    応じてクラス分けする特異値の閾値比較手段と、 各々のクラスに対する特異値の数を符号化する特異値数
    符号化手段と、 特異値の属するクラスのダイナミックレンジに応じて特
    異値を適応的に線形量子化する特異値適応量子化手段
    と、 特異値を適応量子化した結果を符号化する特異値符号化
    手段と、一つ の特異ベクトルのベクトル要素間の差分を算出する
    要素間差分算出手段と、 異ベクトルの前記要素間差分を所定の閾値により、そ
    の大きさに応じてクラス分けする要素間差分クラス分け
    手段と、 異ベクトルの前記要素間差分の属するクラスに応じて
    要素間差分を適応的に線形量子化する要素間差分適応量
    子化手段と、 異ベクトルの前記要素間差分の属するクラス及び要素
    間差分を適応量子化した結果を符号化する特異ベクトル
    符号化手段と、 特異値数、特異値及び特異ベクトルが符号化されたデー
    タを多重化する符号多重化手段とを備えていることを特
    徴とする画像符号化装置。
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