JP2911659B2 - 光起電力素子 - Google Patents

光起電力素子

Info

Publication number
JP2911659B2
JP2911659B2 JP3243303A JP24330391A JP2911659B2 JP 2911659 B2 JP2911659 B2 JP 2911659B2 JP 3243303 A JP3243303 A JP 3243303A JP 24330391 A JP24330391 A JP 24330391A JP 2911659 B2 JP2911659 B2 JP 2911659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
type layer
transparent electrode
atoms
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3243303A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0582813A (ja
Inventor
恵志 斉藤
達行 青池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17101829&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2911659(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3243303A priority Critical patent/JP2911659B2/ja
Publication of JPH0582813A publication Critical patent/JPH0582813A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2911659B2 publication Critical patent/JP2911659B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコン原子を含有する
非単結晶半導体材料とインジウム酸化物、スズ酸化物、
インジウム−スズ酸化物等の酸化物の透明電極とを積層
して構成された太陽電池、光センサー等の光起電力素子
に関するものである。
【0002】
【従来技術】透明電極は、光起電力素子の能力に関係す
る重要な構成要素である。従来このような透明電極は、
インジウム酸化物、スズ酸化物、インジウム−スズ酸化
物が使用されスプレー法、真空蒸着法、イオンプレーテ
ィング法そしてスパッタリング法等で膜状に堆積されて
いた。
【0003】このようにして堆積された透明電極の光透
過率や比抵抗は、光起電力素子の能力に直接的に関係す
るパラメータである。さらに透明電極を堆積する条件、
例えば基板温度、真空度、堆積速度等は、透明電極に隣
接する半導体層膜質に影響を与える重要なパラメータで
ある。
【0004】近年の光起電力素子と透明電極の間の関係
は、“Optical absorption of
transparent conductingoxi
des and power dissipation
in a−Si:H pin solar cell
s measured by photohermal
deflection spectroscopy”
F.Leblanc,J.Perrin et.al.
Technical digestofthe int
ernational PVSEC−5.Kyoto.
Japan 1990,253.や“ImproVem
ent of interface properti
es of TCO/p−layer in pin−
type amorphous silicon so
lar cells”Y.Ashida,N.Ishi
guro et.al.Technical dige
st of the international P
VSEC−5.Kyoto,Japan,1990,3
67.等で検討されている。
【0005】また、透明電極を低抵抗化する方法とし
て、インジウム酸化物膜とスズ酸化物膜とを積層した透
明電極が公開特許公報昭54−134396号に記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光起電
力素子は、優れた特性を有するものであるが、より一層
の特性の向上が望まれている。
【0007】本発明の目的は、より低抵抗化した酸化物
から成る透明電極を有する光起電力素子を提供すること
にある。
【0008】また、本発明の目的はより透過率の向上し
た透明電極を有する光起電力素子を提供することにあ
る。
【0009】更に本発明の目的は高温と低温の長時間の
ヒートサイクルの耐久性の向上した光起電力素子を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、本発明は導電性表面を
有する基板上に、シリコン原子を含有する非単結晶半導
体材料からなる光電変換層と、透明電極と、を積層して
構成される光起電力素子において、前記透明電極が遷移
金属原子を含有する酸化物からなり、該遷移金属原子が
鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子より
選択される少なくとも一種の原子であり、該遷移金属原
子が最大分布濃度1000ppm以下で層厚方向に不均一に分
布していることを特徴としている。なお、本発明におい
て、上記酸化物は、スズ酸化物、インジウム酸化物また
はインジウム-スズ酸化物が適している。
【0011】
【好適な実施態様の説明】図1、図2は、本発明の光起
電力素子の模式的説明図である。図1に示す本発明の光
起電力素子は不透明の導電性基板101上に、光反射層
(導電性)102、反射増加層103、n型(またはp
型)の非単結晶シリコン系半導体層104、i型(実質
的にintrinsic)の非単結晶シリコン系半導体
層105、p型(またはn型)の非単結晶シリコン系半
導体層106、鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マ
ンガン原子の内少なくとも一種の原子が分布して含有さ
れた透明電極107、集電電極108から構成されてい
る。該光起電力素子に対して、光は透明電極107側か
ら照射される109。
【0012】図2に示す本発明の光起電力素子は、タン
デム構造であり、透明基板201上に、集電電極20
8、鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子
の内少なくとも一種の原子を分布して含有する透明電極
207、p型(またはn型)の非単結晶シリコン系半導
体層206b、i型(実質的にintrinsic)の
非単結晶シリコン系半導体層205b、n型(またはp
型)の非単結晶シリコン系半導体層204b、p型(ま
たはn型)の非単結晶シリコン系半導体層206a、i
型(実質的にintrinsic)の非単結晶シリコン
系半導体層205a、n型(またはp型)の非単結晶シ
リコン系半導体層204a、反射増加層203、光反射
層(導電性)202、導電層(または/及び保護層)2
10、から構成されている。
【0013】更に不図示ではあるがpinのユニットを
3層積層したトリプルの光起電力素子も本発明の適した
光起電力素子である。
【0014】透明電極 本発明の光起電力素子においては透明電極はスズ酸化
物、インジウム酸化物、インジウム−スズ酸化物等に鉄
原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少
なくとも一種の原子を分布して含有させた透明電極が適
したものである。
【0015】スズ酸化物、インジウム酸化物、インジウ
ム−スズ酸化物に鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、
マンガン原子の内少なくとも一種の原子を含有させた透
明電極は、透明電極を構成する前記酸化物の結晶粒径が
増加し、また該結晶粒径の分散が小さくなることが考え
られる。更に透明電極に鉄原子、クロム原子、ニッケル
原子、マンガン原子の内少なくとも一種の原子を含有さ
せることで透明電極の歪を小さくすることができること
が考えられる。このようなことによって透明電極の比抵
抗を小さくすることができ、且つ透明電極の透過率を向
上させることができる。
【0016】このような比抵抗が小さく透過率の大きい
透明電極をp型、i型、n型の半導体層と積層すること
によって、i型の半導体層の全体に電界が印加される。
そして、特に、i型層のp型層側及びn型層側で十分に
電界が印加されi型層の優れた光電気変換特性を十分に
引き出すことができるものである。その結果光入射側の
i層の表面近傍で吸収された光に対するフィルファクタ
ーが向上する。
【0017】また、特に透明電極中に含有されるに鉄原
子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少な
くとも一種の原子を透明電極中で分布させて含有させる
ことによって高温高湿と低温低湿の長期間の繰り返しに
よる耐久特性が向上する。
【0018】本発明の光起電力素子の鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の
原子を含有する透明電極は以下のようにして堆積され
る。
【0019】本発明の光起電力素子の鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の
原子を含有する透明電極の堆積にはスパッタリング法と
真空蒸着法が最適な堆積方法である。
【0020】本発明の光起電力素子の鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の
原子を含有する透明電極の堆積に適したスパッタリング
装置として図3に模式的に示すDCマグネトロンスパッ
タ装置が挙げられる。
【0021】本発明の光起電力素子の鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の
原子を含有する透明電極の堆積に適した図3に模式的に
示すDCマグネトロンスパッタ装置は、堆積室301、
基板302、加熱ヒーター303、ターゲット304、
308、絶縁性支持体305、309、DC電源30
6、310、シャッター307、311、真空計31
2、コンダクタンスバルブ313、ガス導入バルブ31
4、315、マスフローコントローラー316、317
等から構成されている。
【0022】DCマグネトロンスパッタリング装置にお
いて、本発明の光起電力素子の鉄原子、クロム原子、ニ
ッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の原子を
含有するスズ酸化物から成る透明電極を基板上に堆積す
る場合、ターゲットは金属スズ(Sn)やスズ酸化物
(SnO2)等に鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、
マンガン原子の内少なくとも一種の原子の含有物を含有
させたターゲット等が用いられる。
【0023】また本発明の光起電力素子の鉄原子、クロ
ム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一
種の原子を含有するインジウム酸化物から成る透明電極
を基板上に堆積する場合、ターゲットは金属インジウム
(In)やインジウム酸化物(IN23)等に鉄原子、
クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくと
も一種の原子の含有物を含有させたターゲットが用いら
れる。
【0024】更に本発明の光起電力素子の鉄原子、クロ
ム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一
種の原子を含有するインジウム−スズ酸化物から成る透
明電極を基板上に堆積する場合ターゲットは金属スズ、
金属インジウムまたは金属スズと金属インジウムの合
金、スズ酸化物、インジウム酸化物、インジウム−スズ
酸化物等に鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガ
ン原子の内少なくとも一種の原子の含有物を含有させた
ターゲットを適宜組み合わせて用いられる。
【0025】鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マン
ガン原子の前記ターゲットへの添加形態としては金属、
酸化物、ハロゲン化物等が適した形態として挙げられ
る。
【0026】具体的には、FeO、Fe23、Fe
34、FeF2、FeF3、CrO、Cr23、Cr
3、CrF2、CrF3、CrCl2、CrCl3、Cr
Br3、NiO、NiF2、NiCl2、MnO、Mn
2、Mn23、Mn34、MnF2、MnF3、MnC
2等が挙げられる。
【0027】本発明の光起電力素子の透明電極中に含有
される鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原
子の内少なくとも一種の原子の含有量の最大分布濃度は
1000ppm以下0.1ppm以上が好ましい範囲と
して挙げられる。
【0028】更に透明電極中に1000ppm以下の鉄
原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少
なくとも一種の原子を含有させるために前記ターゲット
中に含有される鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マ
ンガン原子の内少なくとも一種の原子の含有量はスパッ
ター条件によって大きく依存するものの概ね1000p
pmが好ましいものである。
【0029】本発明の光起電力素子の鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の
原子を含有する透明電極をスパッタリング法で堆積する
場合、基板温度は重要な因子であって、25℃〜600
℃が好ましい範囲として挙げられる。特に本発明の光起
電力素子の鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガ
ン原子の内少なくとも一種の原子を含有する透明電極は
25℃〜250℃の低温において従来技術と比べて優れ
た特性を示すものである。また本発明の光起電力素子の
鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内
少なくとも一種の原子を含有する透明電極をスパッタリ
ング法で堆積する場合の、スパッタリング用のガスとし
てアルゴンガス(Ar)、ネオンガス(Ne),キセノ
ンガス(Xe),ヘリウムガス(He)等の不活性ガス
が挙げられ、特にArガスが最適なものである。また前
記不活性ガスに酸素ガス(O2)を必要に応じて添加す
ることが好ましいものである。特に金属をターゲットに
している場合、酸素ガス(O2)は必須のものである。
【0030】更に前記不活性ガス等によってターゲット
をスパッタリングする場合、放電空間の圧力は効果的に
スパッタリングを行うために、0.1〜50mtorr
が好ましい範囲として挙げられる。
【0031】加えてスパッタリング法の場合の電源とし
てはDC電源やrf電源が適したものとして挙げられ
る。スパッタリング時の電力としては10〜1000W
が適した範囲である。
【0032】本発明の光起電力素子の鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の
原子を含有する透明電極の堆積速度は、放電空間内の圧
力や放電電力に依存し、最適な堆積速度としては、0.
1〜100A/secの範囲である。
【0033】本発明の光起電力素子において鉄原子、ク
ロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも
一種の原子を含有する透明電極の層厚は、反射防止膜の
条件を満たすような条件に堆積するのが好ましいもので
ある。具体的な該透明電極の層厚としては500Å〜3
000Åが好ましい範囲として挙げられる。
【0034】本発明の光起電力素子の鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の
原子を含有する透明電極を堆積するに適した第2の方法
として真空蒸着法が挙げられる。
【0035】真空蒸着装置は図5に模式的に示すよう
に、堆積室501、基板502、加熱ヒーター503、
蒸着源504、508、コンダクタンスバルブ513、
ガス導入バルブ514等から構成されている。
【0036】真空蒸着方法において本発明の光起電力素
子の鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子
の内少なくとも一種の原子を含有する透明電極を堆積す
るに適した蒸着源としては、金属スズ、金属インジウ
ム、インジウム−スズ合金に前記鉄原子、クロム原子、
ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の原子
の含有物を添加したものが挙げられる。前記鉄原子、ク
ロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも
一種の原子の含有量としては、おおむね1000ppm
以下が適した範囲である。
【0037】また本発明の光起電力素子の鉄原子、クロ
ム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一
種の原子を含有する透明電極を堆積するときの基板温度
としては25℃〜600℃の範囲が適した範囲である。
【0038】更に、本発明の光起電力素子の鉄原子、ク
ロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも
一種の原子を含有する透明電極を堆積するとき、堆積室
を10-6torr代以下に減圧した後に酸素ガス
(O2)を5×10-5torr〜9×10-4torrの
範囲で堆積室に導入することが必要である。
【0039】この範囲で酸素を導入することによって蒸
着源から気化した前記金属が気相中の酸素と反応して良
好な透明電極が堆積される。
【0040】上記条件による透明電極の好ましい堆積速
度の範囲としては0.1〜100Å/secである。堆
積速度が0.1Å/sec未満であると生産性が低下し
100Å/secより大きくなると粗な膜となり透過
率、導伝率や密着性が低下する。
【0041】更に透明電極中に含有される鉄原子、クロ
ム原子、ニッケル原子、マンガン原子を透明電極中に分
布させて含有させる方法としては次のような方法が最適
である。
【0042】スパッタリング法の場合、透明電極堆積用
の酸化物ターゲットと鉄原子、クロム原子、ニッケル原
子、マンガン原子の内少なくとも一種の原子を含有する
透明電極堆積用の酸化物ターゲットをスパッタリング装
置に設置し、スパッタリング時に鉄原子、クロム原子、
ニッケル原子、マンガン原子の内少なくとも一種の原子
を含有する透明電極堆積用の酸化物ターゲットの開口率
を変化させて基板状に鉄原子、クロム原子、ニッケル原
子、マンガン原子の内少なくとも一種の原子を分布して
含有する透明電極を堆積することができる。或いは鉄原
子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少な
くとも一種の原子を含有する透明電極堆積用の酸化物タ
ーゲットをスパッターするときの電力(例えばDC電
圧、RFパワー)を変化させて透明電極中の鉄原子、ク
ロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の分布状態を制
御することができる。
【0043】また、真空蒸着法の場合、酸素雰囲気中で
金属スズ、金属インジウムの少なくとも一種と鉄原子、
クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子の内少なくと
も一種の原子を含有する金属スズ、金属インジウムの少
なくとも一種を電子ビームまたは抵抗加熱で基板状に堆
積する。その時、鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、
マンガン原子の内少なくとも一種の原子を含有する金属
スズ、金属インジウムの少なくとも一種を蒸着速度を変
えて堆積することで透明電極中の鉄原子、クロム原子、
ニッケル原子、マンガン原子の内の少なくとも一種の原
子を分布させて含有させることができる。或いは、酸素
雰囲気中で金属スズまたは/或いは金属インジウムの蒸
着と平行して金属状の鉄、クロム、ニッケル、マンガン
を電子ビームで堆積速度を変えて蒸着することによって
透明電極中の鉄、クロム、ニッケル、マンガン原子の含
有量を分布させることができる。
【0044】p型層またはn型層 本発明の光起電力素子に於いて、p型層またはn型層
は、光起電力素子の特性を左右する重要な層である。
【0045】本発明の光起電力素子のp型層またはn型
層の非晶質材料(a−と表示する))(微結晶材料(μ
c−と表示する)も非晶質材料の範ちゅうに入ることは
言うまでもない。)としては、例えばa−Si:H,a
−Si:HX,a−SiC:H,a−SiC:HX,a
−SiGe:H,a−SiGeC:H,a−SiO:
H,a−SiN:H,a−SiON:HX,a−SiO
CN:HX,μc−Si:H,μc−SiC:H,μc
−Si:HX,μc−SiC:HX,μc−SiGe:
H,μc−SiO:H,μc−SiGeC:H,μc−
SiN:H,μc−SiON:HX,μc−SiOC
N:HX等にp型の価電子制御剤(周期率表第III族
原子B,Al,Ga,In,Tl)やn型の価電子制御
剤(周期率表第V族原子P,As,Sb,Bi)を高濃
度に添加した材料が挙げられ、多結晶材料(poly−
と表示する)としては、例えばpoly−Si:H,p
oly−Si:HX,poly−SiC:H,poly
−SiC:HX,poly−SiGe,:H,poly
−Si,poly−SiC,poly−SiGe等にp
型の価電子制御剤(周期率表第III族原子B,Al,
Ga,In,Tl)やn型の価電子制御剤(周期率表第
V族原子P,As,Sb,Bi)を高濃度に添加した材
料が挙げられる。
【0046】特に光入射側のp型層またはn型層には、
光吸収の少ない結晶性の半導体層かバンドギャップの広
い非晶質半導体層が適している。
【0047】p型層への周期率表第III族原子の添加
量およびn型層への周期率表第V族原子の添加量は0.
1〜50at%が最適量として挙げられる。
【0048】またp型層またはn型層に含有される水素
原子(H,D)またはハロゲン原子はp型層またはn型
層の未結合手を補償する働きをし、p型層またはn型層
のドーピング効率を向上させるものである。p型層また
はn型層への添加される水素原子またはハロゲン原子は
0.1〜40at%が最適量として挙げられる。特にp
型層またはn型層が結晶性の場合、水素原子またはハロ
ゲン原子は0.1ー8at%が最適量として挙げられ
る。更にp型層/i型層、n型層/i型層の各界面側で
水素原子または/及びハロゲン原子の含有量が多く分布
しているものが好ましい分布形態として挙げられ、該界
面近傍での水素原子または/及びハロゲン原子の含有量
はバルク内の含有量の1.1〜2倍の範囲が好ましい範
囲として挙げられる。このようにp型層/i型層、n型
層/i型層の各界面近傍で水素原子またはハロゲン原子
の含有量を多くすることによって該界面近傍の欠陥準位
や機械的歪を減少させることができる本発明の光起電力
素子の光起電力や光電流を増加させることができる。
【0049】本発明の光起電力素子のp型層及びn型層
の電気特性としては活性化エネルギーが0.2eV以下
のものが好ましく、0.1eV以下のものが最適であ
る。また比抵抗としては100Ωcm以下が好ましく、
1Ωcm以下が最適である。さらにp型層及びn型層の
層厚は10〜500Åが好ましく、30〜100Åが最
適である。
【0050】本発明の光起電力素子のp型層またはn型
層の堆積に適した原料ガスとしては、シリコン原子を有
しガス化し得る化合物、ゲルマニウム原子を含有したガ
ス化し得る化合物、炭素原子を含有したガス化し得る化
合物等、及び該化合物の混合ガスを挙げることができ
る。
【0051】具体的にシリコン原子を含有するガス化し
得る化合物としてはSiH4,SiH6,SiF4,Si
FH3,SiF22,SiF3H,Si38,SiD4
SiHD3,SiH22,SiH3D,SiFD3,Si
22,SiD3H,Si233,等が挙げられる。
【0052】具体的にゲルマニウム原子を含有するガス
化し得る化合物としてはGeH4,GeD4,GeF4
GeFH3,GeF22,GeF3H,GeHD3,Ge
22,GeH3D,Ge26,Ge26等が挙げられ
る。
【0053】具体的に炭素原子を含有するガス化し得る
化合物としてはCH4,CD4,Cn2n+2(nは整数)
n2n(nは整数),C22,C66,CO2,CO等
が挙げられる。
【0054】窒素含有ガスとしてはN2,NH3,N
3,NO,NO2,N2Oが挙げられる。
【0055】酸素含有ガスとしてはO2,CO,CO2
NO,NO2,N2O,CH3CH2OH、CH3OH等が
挙げられる。
【0056】本発明に於いて価電子制御するためにp型
層またはn型層に導入される物質としては周期率表第I
II族原子及び第V族原子が挙げられる。
【0057】本発明に於いて第III族原子導入用の出
発物質として有効に使用されるものとしては、具体的に
はホウソ原子導入用としては、B26,B410,B5
9,B511,B610,B612,B614等の水素化ホ
ウソ、BF3,BCl3、等のハロゲン化ホウソ等を挙げ
ることができる。このほかにAlCl3,GaCl3,I
nCl3,TlCl3等も挙げることができる。特にB2
6,BF3が適している。
【0058】本発明に於いて、第V族原子導入用の出発
物質として有効に使用されるのは、具体的には燐原子導
入用としてはPH3,P24等の水素化燐、PH4I,P
3,PF5,PCl3,PCl5,PBr3,PBr5,P
3等のハロゲン化燐が挙げられる。このほかAsH3
AsF3,AsCl3,AsBr3,AsF5,SbH3
SbF3,SbF5,SbCl3,SbCl5,BiH3
BiCl3,BiBr3等も挙げることができる。特にP
3,PF3が適している。
【0059】本発明の光起電力素子に適したp型層また
はn型層の堆積方法は、rfプラズマCVD法とμwプ
ラズマCVD法である。
【0060】特にrfプラズマCVD法で堆積する場
合、容量結合型のrfプラズマCVD法が適している。
【0061】該rfプラズマCVD法でp型層またはn
型層を堆積する場合、堆積室内の基板温度は、100〜
350℃、内圧は、0.1〜10torr、rfパワー
は、0.05〜1.0W/cm2、堆積速度は0.1〜
30Å/secが最適条件として挙げられる。
【0062】また前記ガス化し得る化合物をH2,H
e,Ne,Ar,Xe,Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0063】特に微結晶半導体やa−SiC:H等の光
吸収の少ないかバンドギャップの広い層を堆積する場合
は水素ガスで2〜100倍に原料ガスを希釈し、rfパ
ワーは比較的高いパワーを導入するのが好ましいもので
ある。rfの周波数としては1MHz〜100MHzが
適した範囲であり、特に13.56MHz近傍の周波数
が最適である。
【0064】本発明に適したp型層またはn型層をμw
プラズマCVD法で堆積する場合、μwプラズマCVD
装置は、堆積室に誘電体窓(アルミナセラミックス等)
を介して導波管でマイクロ波を導入する方法が適してい
る。
【0065】本発明に適したp型層またはn型層をμw
プラズマCVD法で、堆積する場合、堆積室内の基板温
度は100〜400℃、内圧は0.5〜30mtor
r,μwパワーは0.01W/cm3、μwの周波数は
0.5〜10GHzが好ましい範囲として挙げられる。
【0066】また前記ガス化し得る化合物をH2,H
e,Ne,Ar,Xe,Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0067】特に微結晶半導体やa−SiC:H等の光
吸収の少ないかバンドギャップの広い層を堆積する場合
は水素ガスで2〜100倍に原料ガスを希釈し、μwパ
ワーは比較的高いパワーを導入するのが好ましいもので
ある。
【0068】i型層 本発明の光起電力素子に於いて、i型層は照射光に対し
てキャリアを発生輸送する重要な層である。
【0069】本発明の光起電力素子のi型層としては、
僅かp型、僅かn型の層も使用できるものである。
【0070】本発明の光起電力素子のi型層としては非
晶質材料(a−と表示する)、例えばa−Si:H,a
−Si:HX,a−SiC:H,a−SiC:HX,a
−SiGe:H,a−SiGe:HX,a−SiGe
C:HX等が挙げられる。
【0071】特に、i型層としては、前記の非晶質材料
に価電子制御剤として周期率表第III族原子または/
および第V族原子を添加してイントリンジック化(in
trinsic)した材料が好適なものとして挙げられ
る。
【0072】i型層に含有される水素原子(H,D)ま
たはハロゲン原子(X)は、i型層の未結合手を補償す
る働きをし、i型層でのキャリアの移動度と寿命の積を
向上させるものである。またp型層/i型層、n型層/
i型層の各界面の界面準位を補償する働きをし、光起電
力素子の光起電力、光電流そして光応答性を向上させる
効果のあるものである。i型層に含有される水素原子ま
たは/及びハロゲン原子は1〜40at%が最適な含有
量として挙げられる。特に、p型層/i型層、n型層/
i型層の各界面側で水素原子または/及びハロゲン原子
の含有量が多く分布しているものが好ましい分布形態と
して挙げられ、該界面近傍での水素原子または/及びハ
ロゲン原子の含有量はバルク内の含有量の1.1〜2倍
の範囲が好ましい範囲として挙げられる。
【0073】i型層の層厚は、光起電力素子の構造(例
えばシングルセル、タンデムセル、トリプルセル)及び
i型層のバンドギャップに大きく依存するが0.1〜
1.0μmが最適な層厚として挙げられる。
【0074】またi型層のバンドギャップはp型層/i
型層、n型層/i型層の各界面側で広くなるように設計
することが好ましいものである。このように設計するこ
とによって、光起電力素子の光起電力、光電流を大きく
することができ、更に長時間使用した場合の光劣化等を
防止することができる。
【0075】本発明の光起電力素子のi型層の堆積に適
した原料ガスとしては、シリコン原子を含有したガス化
し得る化合物、ゲルマニウム原子を含有したガス化し得
る化合物、炭素原子を含有したガス化し得る化合物等、
及び該化合物の混合ガスを挙げることができる。
【0076】具体的にシリコン原子を含有するガス化し
得る化合物としてはSiH4,SiH6,SiF4,Si
FH3,SiF22,SiF3H,Si38,SiD4
SiHD3,SiH22,SiH3D,SiFD3,Si
22,SiD3H,Si23H3等が挙げられる。
【0077】具体的にゲルマニウム原子を含有するガス
化し得る化合物としてはGeH4,GeD4,GeF4
GeFH3,GeF22,GeF3H,GeHD3,Ge
22,GeH3D,Ge26,Ge26等が挙げられ
る。
【0078】具体的に炭素原子を含有するガス化し得る
化合物としてはCH4,CD4,Cn2n+2(nは整数)
n2n(nは整数),C22,C66等が挙げられ
る。
【0079】本発明に於いてi型層の価電子制御するた
めにi型層に導入される物質としては周期率表第III
族原子及び第V族原子が挙げられる。
【0080】本発明に於いて第III族原子導入用の出
発物質として有効に使用されるものとしては、具体的に
はホウソ原子導入用としては、B26,B410,B5
9,B511,B610,B612,B614等の水素化ホ
ウソ、BF3,BCl3、等のハロゲン化ホウソ等を挙げ
ることができる。このほかにAlCl3,GaCl3,I
nCl3,TlCl3等も挙げることができる。
【0081】本発明に於いて、第V族原子導入用の出発
物質として有効に使用されるのは、具体的には燐原子導
入用としてはPH3,P24等の水素化燐、PH4I,P
3,PF5,PCl3,PCl5,PBr3,PBr5,P
3等のハロゲン化燐が挙げられる。このほかAsH3
AsF3,AsCl3,AsBr3,AsF5,SbH3
SbF3,SbF5,SbCl3,SbCl5,BiH3
BiCl3,BiBr3等も挙げることができる。
【0082】i型層に伝導型を制御するために導入され
る周期率表第III族原子及び第V族原子の導入量は1
000ppm以下が好ましい範囲として挙げられる。
【0083】本発明に適したi型層の堆積方法としては
rfプラズマCVD法、μwプラズマCVD法が挙げら
れる。rfプラズマCVD法の場合、特に容量結合型の
rfプラズマCVD装置が適している。
【0084】該rfプラズマCVD法でi型層を堆積す
る場合、堆積室内の基板温度は、100〜350℃、内
圧は0.1〜10torr、rfパワーは、0.05〜
1.0W/cm2、堆積速度は、0.1〜30Å/se
cが最適条件として挙げられる。
【0085】また前記ガス化し得る化合物をH2,H
e,Ne,Ar,Xe,Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室の導入しても良い。
【0086】特にa−SiC:H等のバンドギャップの
広い層を堆積する場合は水素ガスで2〜100倍に原料
ガスを希釈し、rfパワーは比較的高いパワーを導入す
るのが好ましいものである。rfの周波数としては1M
Hz〜100MHzが適した範囲であり、特に13.5
6MHz近傍の周波数が最適である。
【0087】本発明に適したi型層をμwプラズマCV
D法で堆積する場合、μwプラズマCVD装置は、堆積
室に誘電体窓(アルミナセラミックス等)を介して導波
管でマイクロ波を導入する方法が適している。
【0088】本発明に適したi型層をμwプラズマCV
D法で、堆積する場合、堆積室内の基板温度は100〜
400℃、内圧は0.5〜30mtorr、μwパワー
は0.01〜1W/cm3、μwの周波数は0.5〜1
0GHzが好ましい範囲として挙げられる。
【0089】また前記ガス化し得る化合物をH2,H
e,Ne,Ar,Xe,Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0090】特にa−SiC:H等のバンドギャップの
広い層を堆積する場合は水素ガスで2〜100倍に原料
ガスを希釈し、μwパワーは比較的高いパワーを導入す
るのが好ましいものである。
【0091】導電性基板 導電性基板は、導電性材料であってもよく、絶縁性材料
または導電性材料で支持体を形成し、その上に導電性処
理をしたものであっても良い。導電性支持体としては、
例えば、NiCr,ステンレス、Al,Cr,Mo,A
u,Nb,Ta,V,Ti,Pt,Pb,Sn等の金属
または、これらの合金が挙げられる。
【0092】電気絶縁性支持体としては、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリカーボネートナー、セルロース
アセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、等の合成樹
脂のフィルム、またはシート、ガラス、セラミックス、
紙などを挙げられる。これらの電気絶縁性支持体は、好
適には少なくともその一方の表面を導電処理し、該導電
処理された表面側に光起電力層を設けるのが望ましい。
【0093】たとえばガラスであれば、その表面に、N
iCr,Al,Cr,Mo,Ir,Nb,Ta,V,T
i,Pt,Pb,In23,ITO(In23+Sn)
等から成る薄膜を設けることによって導電性を付与し、
或いはポリエステルフィルム等の合成樹脂フィルムであ
れば、NiCr,Al,Ag,Pb,Zn,Ni,A
u,Cr,Mo,Ir,Nb,Ta,V,Tl,Pt等
の金属薄膜を真空蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタリン
グ等でその表面に設け、または前記金属でその表面をラ
ミネート処理して、その表面に導電性を付与する。支持
体の形状は平滑表面あるいは凹凸表面のシート状である
ことができる。その厚さは所望通りの光起電力素子を形
成し得るように適宜決定するが光起電力素子としての柔
軟性が要求される場合には、支持体としての機能が十分
発揮される範囲で可能な限り薄くすることができる。し
かしながら、支持体の製造上および取扱い上、機械的強
度等の点から、通常は10μm以上とされる。
【0094】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
【0095】実施例1 DCマグネトロンスパッタリング法及びマイクロ波(以
下「μW」と略記する)グロー放電分解法によって本発
明の光起電力素子を作製した。
【0096】まず、図3に示すDCマグネトロンスパッ
タリング法の製造装置により、基板上に、鉄原子、クロ
ム原子、ニッケル原子及びマンガン原子を含む透明電極
を作製した。
【0097】図中302は基板であり、50mm角、厚
さ1mmのバリウム硼珪酸ガラス(コーニング(株)製
7059)製である。
【0098】図中304は、組成がインジウム(I
n)、錫(Sn)、鉄(Fe)、クロム(Cr)、ニッ
ケル(Ni)及びマンガン(Mn)のモル比で、85:
15:0.03:0.03:0.03:0.03からな
るターゲットであり、絶縁性支持体305で堆積室30
1より絶縁されている。
【0099】図中308は、組成がインジウム(In)
及び錫(Sn)のモル比で85:15からなるターゲッ
トであり、絶縁性支持体309で堆積室301より絶縁
されている。
【0100】図中314〜315はガス導入バルブであ
り、それぞれ不図示の酸素(O2)ガスボンベ、アルゴ
ン(Ar)ガスボンベに接続されている。
【0101】まず、加熱ヒーター303により基板30
2を350℃に加熱し、堆積室301内を不図示の真空
ポンプにより排気し、真空計312の読みが約1×10
-5Torrになった時点で、ガス導入バルブ314、3
15を徐々開いてO2ガス、Arガスを堆積室301内
に流入させた。この時、O2ガス流量が20sccm、
Arガス流量が20sccmとなるように、各々のマス
フローコントローラ−316.317で調整し、堆積室
301内の圧力が2mTorrとなるように、真空計3
12を見ながらコンダクタンスバルブ(バタフライ型)
313の開口を調整した。その後、DC電源306の電
圧を−400Vに設定して、ターゲット304にDC電
力を導入し、上記の原子を分布して含む透明電極を作製
する場合は、DC電源310の電圧を−300Vに設定
して、ターゲット308にDC電力を導入し、DCグロ
ー放電を生起させ、次に、シャッター307及び311
を開けて、基板302上に透明電極の作製を開始し、更
に上記原子を分布させる時は同時に、DC電源310の
電圧を一定の割合で徐々に−300Vから−450Vに
変化させ、層厚70nmの透明電極を作製したところで
シャッター307及び311を閉じ、DC電源306及
び310の出力を切り、DCグロー放電を止めた。次
に、ガス導入バルブ315を閉じて、堆積室301内へ
のArガスの流入を止め、堆積室301内の圧力が1T
orrとなるように、コンダクタンスバルブ313の開
口を調整して、1時間透明電極を熱処理し、鉄原子、ク
ロム原子、ニッケル原子及びマンガン原子を含む透明電
極及び上記原子が層厚方向に不均一に含む透明電極の作
製を終えた。
【0102】次に、図4に示す原料ガス供給装置102
0と堆積装置1000からなるμWグロー放電分解法に
よる製造装置により、透明電極上に非単結晶シリコン系
半導体層を作製した。
【0103】図中の1071〜1076のガスボンベに
は、本発明の非単結晶シリコン系半導体層を作製するた
めの原料ガスが密封されており、1071はSiH4
ス(純度99.999%)ボンベ、1072はH2ガス
(純度99.9999%)ボンベ、1073はH2ガス
で10%に希釈されたB26ガス(純度99.99%、
以下「B26/H2」と略記する)ボンベ、1074は
2ガスで10%に希釈されたPH3ガス(純度99.9
9%、以下「PH3/H2」と略記する)ボンベ、107
5はCH4ガス(純度99.9999%)ボンベ、10
76はGeH4ガス(純度99.99%)ボンベであ
る。また、あらかじめ、ガスボンベ1071〜1076
を取り付ける際に、各々のガスを、バルブ1051〜1
056から流入バルブ1031〜1036のガス配管内
に導入してある。
【0104】図中1004は、前述した方法により透明
電極を作製した基板である。
【0105】まず、ガスボンベ1071よりSiH4
ス、ガスボンベ1072よりH2ガス、ガスボンベ10
73よりB26/H2ガス、ガスボンベ1074よりP
3/H2ガス、ガスボンベ1075よりCH4ガス、ガ
スボンベ1076よりGeH4ガスを、バルブ1051
〜1056を開けて導入し、圧力調整器1061〜10
66により各ガス圧力を約2kg/cm2に調整した。
【0106】次に流入バルブ1031〜1036、堆積
室1001のリークバルブ1009が閉じられているこ
とを確認し、また、流出バルブ1041〜1046、補
助バルブ1008が開かれていることを確認して、コン
ダクタンス(バタフライ型)バルブ1007を全開にし
て、不図示の真空ポンプにより堆積室1001及びガス
配管内を排気し、真空計1006の読みが約1×10-4
Torrになった時点で補助バルブ1008、流出バル
ブ1041〜1046を閉じた。
【0107】次に、流入バルブ1031〜1036を徐
々に開けて、各々のガスをマスフローコントローラー1
021〜1026内に導入した。
【0108】以上のようにして成膜の準備が完了した
後、基板1004上に、p型層、i型層、n型層の成膜
を行なった。
【0109】p型層を作製するには、基板1004を加
熱ヒーター1005により350℃に加熱し、流出バル
ブ1041〜1043を徐々に開いて、SiH4ガス、
2ガス、B26/H2ガスをガス導入管1003を通じ
て堆積室1001内に流入させた。この時、SiH4
ス流量が10sccm、H2ガス流量が100scc
m、B26/H2ガス流量が5sccmとなるように各
々のマスフローコントローラー1021〜1023で調
整した。堆積室1001内の圧力は、20mTorrと
なるように真空計1006を見ながらコンダクタンスバ
ルブ1007の開口を調整した。その後、不図示のμW
電源の電力を400mW/cm3に設定し、不図示の導
波管、導波部1010及び誘電体窓1002を通じて堆
積室1001内にμW電力を導入し、μWグロー放電を
生起させ、透明電極上にp型層の作製を開始し、層厚5
nmのp型層を作製したところでμWグロー放電を止
め、流出バルブ1041〜1043及び補助バルブ10
08を閉じて、堆積室1001内へのガス流入を止め、
p型層の作製を終えた。
【0110】次に、i型層を作製するには、基板100
4を加熱ヒーター1005により350℃に加熱し、流
出バルブ1041,1042及び補助バルブ1008を
徐々に開いて、SiH4ガス、H2ガスをガス導入管10
03を通じて堆積室1001内に流入させた。この時、
SiH4ガス流量が100sccm、H2ガス流量が20
0sccmとなるように各々のマスフローコントローラ
ー1021,1022で調整した。堆積室1001内の
圧力は、5mTorrとなるように真空計1006を見
ながらコンダクタンスバルブ1007の開口を調整し
た。次に、バイアス電源の高周波(以下「RF」と略記
する)バイアスを100mW/cm3、直流バイアスを
基板1004に対して75Vに設定し、バイアス棒10
12に印加した。その後、不図示のμW電源の電力を1
00mW/cm3に設定し、不図示の導波管、導波部1
010及び誘電体窓1002を通じて堆積室1001内
にμW電力を導入し、μWグロー放電を生起させ、p型
層上にi型層の作製を開始し、層厚400nmのi型層
を作製したところでμWグロー放電を止め、バイアス電
源1011の出力を切り、i型層の作製を終えた。
【0111】n型層を作製するには、基板1004を加
熱ヒーター1005により300℃に加熱し、流出バル
ブ1044を徐々に開いて、SiH4ガス、H2ガス、P
3/H2ガスをガス導入管1003を通じて堆積室100
1内に流入させた。この時、SiH4ガス流量が30s
ccm、H2ガス流量が100sccm、PH3/H2
ス流量が6sccmとなるように各々のマスフローコン
トローラー1021、1022、1024で調整した。
堆積室1001内の圧力は、10mTorrとなるよう
に真空計1006を見ながらコンダクタンスバルブ10
07の開口を調整した。その後、不図示のμW電源の電
力を50mW/cm3に設定し、不図示の導波管、導波
部1010及び誘電体窓1002を通じて堆積室100
1内にμW電力を導入し、μWグロー放電を生起させ、
i型層上にn型層の作製を開始し、層厚10nmのn型
層を作製したところでμWグロー放電を止め、流出バル
ブ1041、1042、1044及び補助バルブ100
8を閉じて、堆積室1001内へのガス流入を止め、n
型層の作製を終えた。
【0112】それぞれの層を作製する際に、必要なガス
以外の流出バルブ1041〜1046は完全に閉じられ
ていることは云うまでもなく、また、それぞれのガスが
堆積室1001内、流出バルブ1041〜1046から
堆積室1001に至る配管内に残留することを避けるた
めに、流出バルブ1041〜1046を閉じ、補助バル
ブ1008を開き、さらにコンダクタンスバルブ100
7を全開にして、系内を一旦高真空に排気する操作を必
要に応じて行う。
【0113】次に、n型層上に、背面電極として、A1
を真空蒸着にて2μm蒸着し、光起電力素子を作製し
た。上述の鉄原子、クロム原子、ニッケル原子及びマン
ガン原子を含む透明電極の光起電力素子を(素子No.
実1a)、上記原子を分布含有する透明電極を有する光
起電力素子を(素子No.実1b)とする。
【0114】以上の、光起電力素子の作製条件を表1a
及び表1bに示す。
【0115】比較例1 実施例1aと同様な方法により、従来の光起電力素子を
作製した。
【0116】まず、図3に示すDCマグネトロンスパッ
タリング法の製造装置により、基板上に、実施例1aと
は異なる組成のターゲットを透明電極を作製した。
【0117】図中308は組成がインジウム(In)及
び錫(Sn)のモル比で85:15からなるターゲット
であり、絶縁性支持体309で堆積室301より絶縁さ
れている。
【0118】実施例1と同様に、基板302を350℃
に加熱し、堆積室301内にO2ガスを20sccm、
アルゴンガスを20sccm流入させ、堆積室301内
の圧力を2mTorrに調整した。その後、DC電源3
10の電圧を−400Vに設定してターゲット308に
DC電力を導入し、DCグロー放電を生起させ、次に、
シャッター311を開けて、基板302上に透明電極の
作製を開始し、層厚70nmの透明電極を作製したとこ
ろでシャッター311を閉じ、DC電源310の出力を
切り、DCグロー放電を止めた。次に、ガス導入バルブ
315を閉じて、堆積室301内へのArガスの流入を
止め、堆積室301内の圧力が1Torrとなるよう
に、コンダクタンスバルブ313の開口を調整し、1時
間透明電極を熱処理し、透明電極の作製を終えた。
【0119】次に、実施例1aと同じ作製条件で、透明
電極上に、p型層、i型層、n型層、背面電極を作製し
て光起電力素子を作製した(素子No.比1)。
【0120】実施例1(素子No.実1a)(素子N
o.実1b)及び比較例1(素子No.比1)で作製し
た光起電力素子の初期特性及び耐久特性の測定を行なっ
た。
【0121】初期特性の測定は、実施例1(素子No.
実1a)(素子No.実1b)及び比較例1(素子N
O.比1)で作製した光起電力素子を、AM−1.5
(100mW/cm2)光照射下に設置して、V−I特
性を測定することにより得られる、光電変換効率により
行った。測定の結果、比較例1(素子No.比1)の光
起電力素子に対して、実施例1(素子No.実1a)
(素子No.実1b)共に光起電力素子は、光電変換効
率が1.04倍で優れていた。
【0122】更に、実施例1(素子No.実1a)(素
子No.実1b)及び比較例1(素子NO.比1)で作
製した光起電力素子を、AM−1.5(100mW/c
2)に400nmの干渉フィルターを取り付けて得ら
れる短波長光照射下に設置し、V−I特性を測定するこ
とにより得られる、曲線因子により、光起電力素子にお
ける、i型層のp型層側(光入射側)での電界の印加の
程度を測定した。測定の結果、比較例1(素子No.比
1)の光起電力素子に対して、実施例1(素子No.実
1a)(素子No.実1b)の光起電力素子は、それぞ
れ曲線因子が1.06倍、1.07倍優れていた。
【0123】耐久特性の測定は、実施例1(素子No.
実1b)及び比較例1(素子No.比1)で作製した光
起電力素子を、湿度85%の暗所に放置し、温度85℃
で4時間、温度−40℃で30分のヒートサイクルを3
0回かけた後の、光電変換効率の変化により行った。測
定の結果、比較例1(素子No.比1)の光起電力素子
に対して、実施例1(素子No.実1b)の光起電力素
子は、光電変換効率の低下が1.11倍優れていた。
【0124】また、実施例1及び比較例1と同じ条件
で、基板上に透明電極を作製し、該透明電極の導電率と
分光透過率を測定した。
【0125】導電率は、四端子プローブ((有)共和理
研製 K88PS)とディジタル・マルチメータ(横河
・ヒューレット・パッカード(株)製 HP3437
A)を用いて四端子法により測定した。
【0126】分光透過率は分光光度計(日立製330
型)を用いて、400nmの波長における透過率を測定
した。
【0127】測定の結果、本発明の実施例1(素子N
o.実1a)(素子No.実1b)の透明電極は、比較
例1の透明電極に比べて、導電率においては2.08倍
と2.04倍、分光透過率に於ては共に1.09倍優れ
ていた。
【0128】又実施例1(素子No.実1b)の光起電
力素子の、透明電極中での鉄原子、クロム原子、ニッケ
ル原子及びマンガン原子の分布を、2次イオン質量分析
器(CAMECA製 IMS−3F)により分析したと
ころ、p型層側から基板側にかけて鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子及びマンガン原子の含有量が明瞭に変
化していることが確認された。
【0129】以上の測定結果より、本発明の鉄原子、ク
ロム原子、ニッケル原子及びマンガン原子が分布して含
有する透明電極を用いた光起電力素子(素子No.実
1)が、従来の光起電力素子(素子No.比1)に対し
て、優れた特性を有することが判明し、本発明の効果が
実証された。
【0130】実施例2及び比較例2 ターゲット304の材料に、表2aと表2bに示す合金
を使用した以外は、実施例1と同じ作製条件で、基板上
に、透明電極、p型層、i型層、n型層、背面電極を作
製して光起電力素子を作製した(素子No.実2a−1
〜10及び比2a−1〜2)(素子No.実2b−1〜
10及び比2b−1〜2)。
【0131】作製した光起電力素子((素子No.実2
a−1〜10及び比2a−1〜2)(素子No.実2b
−1〜10及び比2b−1〜2)を実施例1と同様な方
法で、光電変換効率、耐久特性、導電率及び分光透過率
を測定した。その結果を表2に示す。表2から判る通
り、本発明の光起電力素子(素子No.実2a−1〜1
0)(素子No.実2b−1〜10)に対して、優れた
特性を有することが判明し、本発明の効果が実証され
た。
【0132】実施例3 n型層、i型層及びp型層を表3に示す作製条件とした
以外は、実施例1と同じ作製条件で、基板上に、透明電
極、p型層、i型層、n型層、背面電極を作製して光起
電力素子を作製した(素子No.実3a)。鉄原子、ク
ロム原子、ニッケル原子及びマンガン原子を分布含有す
る透明電極を有する光起電力素子は(素子No.実3
b)とする。
【0133】比較例3 比較例1と同じ作製条件で、基板上に透明電極を作製し
た以外は、実施例3と同じ作製条件で、基板上に、透明
電極、n型層、i型層、p型層、背面電極を作製して光
起電力素子を作製した(素子No.比3)。
【0134】実施例3(素子No.実3a)(素子N
o.実3b)及び比較例3(素子No.比3)で作製し
た光起電力素子を、実施例1と同様な方法で光電変換効
率及び耐久特性の測定を行った。測定の結果、比較例3
(素子No.比3)の光起電力素子に対して、実施例3
(素子No.実3a)の光起電力素子は光電変換効率が
1.04倍優れ、実施例3(素子No.実3b)の光起
電力素子は光電変換効率が1.05倍優れ、耐久特性が
1.12倍優れ、本発明の鉄原子、クロム原子、ニッケ
ル原子及びマンガン原子を含有及び分布して含有する透
明電極を用いた光起電力素子(素子No.実3a)(素
子No.実3b)が、従来の光起電力素子(素子No.
比3)に対して、優れた特性を有することが判明し、本
発明の効果が実証された。
【0135】実施例4 実施例1と同じ作製条件で、基板上に鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子及びマンガン原子を含有及び分布して
含む透明電極を作製し、該透明電極上に、CH4ガスと
GeH2ガスを使用して表4に示す作製条件で、p型
層、i型層、n型層、p型層、i型層、n型層を作製し
た後に、該n型層上に反射増加層として、DCマグネト
ロンスパッタリング法によりZnO薄膜を1μm蒸着
し、更に、光反射層としてDCマグネトロンスパッタリ
ング法により銀薄膜を300nm蒸着し、該銀薄膜上
に、実施例3と同様に背面電極を作製して光起電力素子
を作製した(素子No.実4a)。鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子及びマンガン原子を分布含有する透明
電極を有する光起電力素子(素子No.実4b)。
【0136】比較例4 比較例1と同じ作製条件で、基板上に透明電極を作製し
た以外は、実施例4と同じ作製条件で、基板上に透明電
極、p型層、i型層、n型層、p型層、i型層、n型
層、反射増加層、光反射層、背面電極を作製して光起電
力素子を作製した(素子No.比4)。
【0137】実施例4(素子No.実4a)(素子N
o.実4b)及び比較例4(素子No.比4)で作製し
た光起電力素子を、実施例1と同様な方法で、光電変換
効率及び耐久特性の測定を行った。測定の結果、比較例
4(素子No.比4)の光起電力素子に対して、実施例
4(素子No.実4a)の光起電力素子は光電変換効率
が1.04倍優れ、実施例4(素子No.実4b)の光
起電力素子は光電変換効率が1.05倍優れ、耐久特性
が1.12倍優れ、本発明の鉄原子、クロム原子、ニッ
ケル原子及びマンガン原子を含有及び分布して含有する
透明電極を用いた光起電力素子(素子No.実4a)
(素子No.実4b)が、従来の光起電力素子(素子N
o.比4)に対して、優れた特性を有することが判明
し、本発明の効果が実証された。
【0138】実施例5 真空蒸着法及びマイクロ波(以下「μW」と略記する)
グロー放電分解法によって本発明の光起電力素子を作製
した。
【0139】まず、図5に示す真空蒸着法の製造装置に
より、基板上に、鉄原子、クロム原子、ニッケル原子及
びマンガン原子を含有する透明電極及び分布して含有す
る透明電極を作製した。
【0140】図中502は基板であり、50mm角、厚
さ1mmのバリウム硼珪酸ガラス(コーニング(株)製
7059)製である。
【0141】図中504は、組成がインジウム(I
n)、錫(Sn)、鉄(Fe),クロム(Cr)、ニッ
ケル(Ni)及びマンガン(Mn)のモル比で50:5
0:0.03:0.03:0.03:0.03からなる
蒸着源である。
【0142】図中508は組成がインジウム(In)及
び錫(Sn)のモル比で1:1からなる蒸着源である。
【0143】図中514はガス導入バルブであり、不図
示のO2ガスボンベに接続されている。
【0144】まず、加熱ヒーター503により基板50
2を350℃に加熱し、堆積室501内を不図示の真空
ポンプにより排気し、真空計512の読みが約1×10
-5Torrになった時点で、ガス導入バルブ514を徐
々に開いてO2ガスを堆積室501内に流入させた。こ
の時、O2ガス流量が10sccmとなるように、各々
のマスフローコントローラ−515で調整し、堆積室5
01内の圧力が0.3mTorrとなるように、真空計
512を見ながらコンダクタンスバルブ(バタフライ
型)513の開口を調整した。その後、AC電源506
より加熱ヒーター505に電力を供給し、蒸着源504
を加熱し、次に、シャッター507を開けて、基板50
2上に透明電極の作製を開始し、層厚70nmの透明電
極を作製したところでシャッター507を閉じ、AC電
源506の出力を切り、ガス導入バルブ514を閉じ
て、堆積室501内へのガス流入を止め、鉄原子、クロ
ム原子、ニッケル原子及びマンガン原子を含む透明電極
の作製を終えた。
【0145】次に、実施例1と同じ作製条件で、透明電
極上に、p型層、i型層、n型層、背面電極を作製して
光起電力素子を作製した(素子No.実5a)。
【0146】次に鉄原子、クロム原子、ニッケル原子及
びマンガン原子を分布して含有する透明電極を作製する
場合加熱ヒーター503により基板502を350℃加
熱し、堆積室501内を不図示の真空ポンプにより排気
し、真空計512の読みが約1×10-5Torrになっ
た時点で、ガス導入バルブ514を徐々に開いてO2
スを堆積室501内に流入させた。この時、O2ガス流
量が10sccmとなるように、各々のマスフローコン
トローラ−515で調整し、堆積室501内の圧力が
0.3mTorrとなるように、真空計512を見なが
らコンダクタンスバルブ(バタフライ型)513の開口
を調整した。その後、AC電源506より加熱ヒーター
505に電力を供給し、蒸着源504を加熱し、更に、
AC電源510より加熱ヒーター509に電力を供給
し、蒸着源508を加熱し、次に、シャッター507及
び511を開けて、基板502上に透明電極の作製を開
始し、同時にAC電源510の電力の出力を徐々に減少
させて、層厚70nmの透明電極を作製したところでシ
ャッター507及び511を閉じ、AC電源506及び
510の出力を切り、ガス導入バルブ514を閉じて、
堆積室501内へのガス流入を止め、鉄原子、クロム原
子、ニッケル原子及びマンガン原子を分布して含む透明
電極の作製を終えた。
【0147】次に、実施例1と同じ作製条件で、透明電
極上に、p型層、i型層、n型層、背面電極を作製して
光起電力素子を作製した(素子No.実5b)。
【0148】比較例5 実施例5と同様な方法により、従来の光起電力素子を作
製した。
【0149】まず、図5に示す真空蒸着法の製造装置に
より、基板上に、透明電極を作製した。
【0150】図中508は、組成がインジウム(In)
及び錫(Sn)のモル比で、1:1からなる蒸着源であ
る。
【0151】実施例5と同様に、加熱ヒーター503に
より基板502を350℃に加熱し、ガス導入バルブ5
14を徐々に開いて、堆積室501内にO2ガス流量を
10sccm流入させ、堆積室501内の圧力を0.3
mTorrに調整した。その後、AC電源510より加
熱ヒーター509に電力を供給し、蒸着源508を加熱
し、次に、シャッター511を開けて、基板502上に
透明電極の作製を開始し、層厚70nmの透明電極を作
製したところでシャッター511を閉じ、AC電源51
0の出力を切り、ガス導入バルブ514を閉じて、堆積
室501内へのガス流入を止め、透明電極の作製を終え
た。更に、実施例1と同じ作製条件で、透明電極上に、
p型層、i型層、n型層、背面電極を作製して光起電力
素子を作製した(素子No.比5)。
【0152】実施例5(素子No.実5a)(素子N
o.実5b)及び比較例5(素子No.比5)で作製し
た光起電力素子を、実施例1と同様な方法で、光電変換
効率及び耐久特性の測定を行なった。測定の結果、比較
例5(素子No.比5)の光起電力素子に対して、実施
例5(素子No.実5a)の光起電力素子は、光電変換
効率が1.04倍優れ、実施例5(素子No.実5b)
の光起電力素子は、光電変換効率が1.05倍優れ,耐
久特性が1.12倍優れていた。
【0153】また、実施例5及び比較例5と同じ条件
で、50mm角、厚さ1mmのバリウム硼珪酸ガラス
(コーニング(株)製 7059)製の基板上に透明電
極を作製し、実施例1と同様な方法で、該透明電極の導
電率と分光透過率を測定した。測定の結果、比較例5の
透明電極に対して、実施例5の透明電極は(素子No.
実5a)(素子No.実5b)がそれぞれ導電率が2.
06、2.11倍優れ、分光透過率が1.08倍、1.
09倍優れていた。
【0154】又、実施例5(素子No.実5b)の光起
電力素子の、透明電極中での鉄原子、クロム原子、ニッ
ケル原子及びマンガン原子の分布を、2次イオン質量分
析器(CAMECA製 IMS−3F)により分析した
ところ、p型層側から基板側にかけて、鉄原子、クロム
原子、ニッケル原子及びマンガン原子の含有量が明瞭に
変化していることが確認された。
【0155】以上の結果より、本発明の鉄原子、クロム
原子、ニッケル原子及びマンガン原子を分布して含有す
る透明電極を用いた光起電力素子(素子No.実5a)
及び(素子No.実5b)が、従来の光起電力素子(素
子No.比5)に対して、優れた特性を有することが判
明し、本発明の効果が実証された。
【0156】実施例6 50mm角、厚さ1mmのステンレス(SUS430B
A)製で、表面に鏡面加工を施した導電性基板を使用
し、該導電性基板上に、DCマグネトロンスパッタリン
グ法により、光反射層として銀薄膜を300nm、反射
増加層としてZnO薄膜を1μm蒸着した。次に、該導
電性基板上に、n型層、i型層、p型層を表5に示す作
製条件で作製した。
【0157】鉄原子、クロム原子、ニッケル原子及びマ
ンガン原子を含有する透明電極を作製する場合、まず実
施例5と同様な方法により、p型層上に透明電極を作製
した。基板温度を200℃、O2ガス流量を10scc
m、堆積室501内の圧力を0.3mTorrに各々調
整した。その後、AC電源506より加熱ヒーター50
5に電力を供給し、蒸着源504を加熱し、シャッター
507を開けて、基板502上に透明電極の作製を開始
し、層厚70nmの透明電極を作製したところでシャッ
ター507を閉じ、AC電源506の出力を切り、ガス
導入バルブ514を閉じて、堆積室501内へのガス流
入を止め、p型層上に鉄原子、クロム原子、ニッケル原
子及びマンガン原子を含む透明電極の作製し、更に、透
明電極上に集電電極として、A1を真空蒸着にて2μm
蒸着して、光起電力素子を作製した(素子No.実6
a)。
【0158】比較例6 実施例6と同じ作製条件で、導電性基板上に、光反射
層、反射増加層、n型層、i型層、p型層を作製し、更
に、基板温度を200℃とした以外は、比較例4と同じ
条件で、p型層上に透明電極を作製し、更に、実施例6
と同様に、集電電極を作製して光起電力素子を作製した
(素子No.比6)。
【0159】実施例6(素子No.実6)及び比較例6
(素子No.比6)で作製した光起電力素子を実施例1
と同様な方法で、光電変換効率及び耐久特性の測定を行
なった。測定の結果、比較例6(素子No.比6)の光
起電力素子に対して、実施例6(素子No.実6a)の
光起電力素子は、光電変換効率が1.05倍優れ、実施
例6(素子No.実6b)の光起電力素子は、光電変換
効率が1.06倍優れ、耐久特性が1.13倍優れてい
た。
【0160】また、実施例6及び比較例6と同じ条件
で、50mm角、厚さ1mmのバリウム硼珪酸ガラス
(コーニング(株)製 7059)製の基板上に透明電
極を作製し、実施例1と同様な方法で、該透明電極の導
電率と分光透過率を測定した。測定の結果、比較例6の
透明電極に対して、実施例6(素子No.実6a)およ
び(素子No.実6b)の透明電極は導電率がそれぞれ
2.11倍、2.14倍優れ、分光透過率がそれぞれ
1.10倍、1.11倍優れていた。
【0161】以上の測定結果より、本発明の鉄原子、ク
ロム原子、ニッケル原子及びマンガン原子を分布して含
有する透明電極を用いた光起電力素子(素子No.実
6)が、従来の光起電力素子(素子No.比6)に対し
て、優れた特性を有することが判明し、本発明の効果が
実証された。
【0162】実施例7 DCマグネトロンスパッタリング法及び高周波(以下
「RF」と略記する)グロー放電分解法によって本発明
の光起電力素子を作製した。
【0163】まず、実施例1と同じ作製条件で、基板上
に鉄原子、クロム原子、ニッケル原子及びマンガン原子
を分布して含む透明電極を作製した。
【0164】次に図6に示す原料ガス供給装置1020
と堆積装置1100からなるRFグロー放電分解法によ
る製造装置により、透明電極上に非単結晶シリコン系半
導体層を作製した。
【0165】図中1104は、前述した透明電極を作製
した基板である。
【0166】図中、ガスボンベ1071〜1076の各
ガスボンベには、実施例1と同じ原料ガスが密封されて
おり、実施例1と同様の操作手順により各ガスをマスフ
ローコントローラー1021〜1026内に導入した。
【0167】以上のようにして成膜の準備が完了した
後、基板1104上に、p型層、i型層、n型層の成膜
を行なった。
【0168】p型層を作製するには、基板1104を加
熱ヒーター1105により300℃に加熱し、流出バル
ブ1041〜1043及び補助バルブ1108を徐々に
開いて、SiH4ガス、H2ガス、B26/H2ガスをガ
ス導入管1103を通じて堆積室1101内に流入させ
た。この時、SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流
量が50sccm、B26/H2ガス流量が1sccm
となるように各々のマスフローコントローラー1021
〜1023で調整した。堆積室1101内の圧力は、1
Torrとなるように真空計1106を見ながらコンダ
クタンスバルブ1107の開口を調整した。その後、不
図示のRF電源の電力を200mW/cm3に設定し、
RFマッチングボツクス1112を通じてカソード11
02にRF電力を導入し、RFグロー放電を生起させ、
透明電極上にp型層の作製を開始し、層厚5nmのp型
層を作製したところでRFグロー放電を止め、流出バル
ブ1041〜1043及び補助バルブ1108を閉じ
て、堆積室1101内へのガス流入を止め、p型層の作
製を終えた。
【0169】次に、i型層を作製するには、基板110
4を加熱ヒーター1105により300℃に加熱し、流
出バルブ1041,1042及び補助バルブ1108を
徐々に開いて、SiH4ガス、H2ガスをガス導入管11
03を通じて堆積室1101内に流入させた。この時、
SiH4ガス流量が2sccm、H2ガス流量が20sc
cmとなるように各々のマスフローコントローラー10
21,1022で調整した。堆積室1101内の圧力
は、1Torrとなるように真空計1106を見ながら
コンダクタンスバルブ1107の開口を調整した。その
後、不図示のRF電源の電力を5mW/cm3に設定
し、RFマッチングボツクス1112を通じてカソード
1102にRF電力を導入し、RFグロー放電を生起さ
せ、p型層上にi型層の作製を開始し、層厚400nm
のi型層を作製したところでRFグロー放電を止め、i
型層の作製を終えた。
【0170】次に、n型層を作製するには、基板110
4を加熱ヒーター1105により250℃に加熱し、流
出バルブ1044を徐々に開いて、SiH4ガス、H2
ス、B26/H2ガスをガス導入管1103を通じて堆
積室1101内に流入させた。この時、SiH4ガス流
量が2sccm、H2ガス流量が20sccm、B26
/H2ガス流量が1sccmとなるように各々のマスフ
ローコントローラー1021、1022、1024で調
整した。堆積室1101内の圧力は、1Torrとなる
ように真空計1106を見ながらコンダクタンスバルブ
1107の開口を調整した。その後、不図示のRF電源
の電力を5mW/cm3に設定し、RFマッチングボッ
クス1112を通じてカソード1102にRF電力を導
入し、RFグロー放電を生起させ、i型層上にn型層の
作製を開始し、層厚10nmのn型層を作製したところ
でRFグロー放電を止め、流出バルブ1041、104
2、1044及び補助バルブ1108を閉じて、堆積室
1101内へのガス流入を止め、n型層の作製を終え
た。
【0171】それぞれの層を作製する際に、必要なガス
以外の流出バルブ1041〜1046は完全に閉じられ
ていることは云うまでもなく、また、それぞれのガスが
堆積室1101内、流出バルブ1041〜1046から
堆積室1101に至る配管内に残留することを避けるた
めに、流出バルブ1041〜1046を閉じ、補助バル
ブ1008を開き、さらにコンダクタンスバルブ110
7を全開にして、系内を一旦高真空に排気する操作を必
要に応じて行う。
【0172】次に、n型層上に、実施例1と同様に背面
電極を蒸着し、光起電力素子を作製した(素子No.実
7a)。鉄原子、クロム原子、ニッケル原子及びマンガ
ン原子を分布含有する透明電極を有する光起電力素子は
(素子No.実7b)とする。
【0173】以上の、光起電力素子の作製条件を表6a
及び表6bに示す。
【0174】比較例7 比較例1と同じ透明電極を用いた以外は、実施例7と同
じ作製条件で、透明電極上に、p型層、i型層、n型
層、背面電極を作製して光起電力素子を作製した(素子
No.比7)。
【0175】実施例7(素子No.実7a)及び(素子
No.実7b)及び比較例7(素子No.比7)で作製
した光起電力素子を実施例1と同様な方法で、光電変換
効率及び耐久特性の測定を行なった。測定の結果、比較
例7(素子No.比7)の光起電力素子に対して、実施
例7(素子No.実7b)の光起電力素子は、光電変換
効率が1.04倍優れ、実施例7(素子No.実7a)
の光起電力素子は光電変換効率が1.04倍優れ、耐久
特性が1.11倍優れており、本発明の鉄原子、クロム
原子、ニッケル原子及びマンガン原子を含有及び分布し
て含有する透明電極を用いた光起電力素子(素子No.
実7)が、従来の光起電力素子(素子No.比7)に対
して、優れた特性を有することが判明し、本発明の効果
が実証された。
【0176】以上説明した各実施例における透明電極中
には鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マンガン原子
のうち少なくとも1種を層厚方向に不均一に含有し、含
有量の最大分布濃度は1000ppm以下、0.1pp
m以上となっているものがあった。
【0177】
【表1】
【0178】
【表2】
【0179】
【表3】
【0180】
【表4】
【0181】
【表5】
【0182】
【表6】
【0183】
【表7】
【0184】
【表8】
【0185】
【表9】
【0186】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光起電力素
子は、酸化物に鉄原子、クロム原子、ニッケル原子、マ
ンガン原子の内少なくとも一種の原子を含有する透明電
極を用いることにより、従来の光起電力素子より短絡電
流、直列抵抗等が改善され変換効率が向上した。
【0187】上記の原子を分布して含有する透明電極を
用いることにより、更に短絡電流、直列抵抗等が改善さ
れ変換効率が向上し、又高温と低温の長時間のヒートサ
イクルの耐久性も向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光起電力素子の層構成を説明するため
の模式的構成図である。
【図2】本発明の光起電力素子の層構成を説明するため
の模式的構成図である。
【図3】本発明の光起電力素子に用いる透明電極を作製
するための装置の一例で、DCマグネトロンスパッタリ
ング法による製造装置の模式的説明図である。
【図4】本発明の光起電力素子に用いる非単結晶シリコ
ン系半導体層を作製するための装置の一例で、μWを用
いたグロー放電法による製造装置の模式的説明図であ
る。
【図5】本発明の光起電力素子に用いる透明電極を作製
するための装置の一例で、真空蒸着法による製造装置の
模式的説明図である。
【図6】本発明の光起電力素子に用いる非単結晶シリコ
ン系半導体層を作製するための装置の一例で、RFを用
いたグロー放電法による製造装置の模式的説明図であ
る。
【符号の説明】
101 導電性基板 102 光反射層(導電性) 103 反射増加層 104 第1の導電型層(p型またはn型) 105 i型層 106 第2の導電型層(p型またはn型) 107 透明電極 108 集電電極 109 照射光 201 導電性基板 202 光反射層(導電性) 203 反射増加層 204 第1の導電型層(p型またはn型) 205 i型層 206 第2の導電型層(p型またはn型) 207 透明電極 208 集電電極 209 照射光 210 導電層(または/及び保護層) 301 堆積室 302 基板 303 加熱ヒータ 304、308 ターゲット 305、309 絶縁性支持体 306、310 DC電源 307、311 シャッター 312 真空計 313 コンダクタンスバルブ 314、315 ガス導入バルブ 316、317 アスフローコントローラー 501 堆積室 502 基板 503 加熱ヒーター 504、508 蒸着源 505、509 加熱ヒーター 506、510 AC電源 507、511 シャッター 512 真空計 513 コンダクタンスバルブ 514 ガス導入バルブ 515 マスフローコントローラー 1000 μWグロー放電分解法による成膜装置 1001 堆積室 1002 誘電体窓 1003 ガス導入管 1004 基板 1005 加熱ヒーター 1006 真空計 1007 コンダクタンスバルブ 1008 補助バルブ 1009 リークバルブ 1010 導波部 1011 バイアス電源 1012 バイアス棒 1020 原料ガス供給装置 1021〜1026 マスフローコントローラー 1031〜1036 ガス流入バルブ 1041〜1046 ガス流出バルブ 1051〜1056 原料ガスボンベのバルブ 1061〜1066 圧力調整器 1071〜1076 原料ガスボンベ 1100 RFグロー放電分解法による成膜装置 1101 堆積室 1102 カソード 1103 ガス導入管 1104 基板 1105 加熱ヒーター 1106 真空計 1107 コンダクタンスバルブ 1108 補助バルブ 1109 リークバルブ 1112 RFマッチングボックス
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/04 H01L 21/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性表面を有する基板上に、シリコン
    原子を含有する非単結晶半導体材料からなる光電変換層
    と、透明電極と、を積層して構成される光起電力素子に
    おいて、 前記透明電極が遷移金属原子を含有する酸化物からな
    り、該遷移金属原子が鉄原子、クロム原子、ニッケル原
    子、マンガン原子より選択される少なくとも一種の原子
    であり、該遷移金属原子が最大分布濃度1000ppm以下で
    層厚方向に不均一に分布していることを特徴とする光起
    電力素子。
  2. 【請求項2】 前記酸化物は、スズ酸化物、インジウム
    酸化物またはインジウム-スズ酸化物である請求項1に
    記載の光起電力素子。
JP3243303A 1991-09-24 1991-09-24 光起電力素子 Expired - Fee Related JP2911659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3243303A JP2911659B2 (ja) 1991-09-24 1991-09-24 光起電力素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3243303A JP2911659B2 (ja) 1991-09-24 1991-09-24 光起電力素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0582813A JPH0582813A (ja) 1993-04-02
JP2911659B2 true JP2911659B2 (ja) 1999-06-23

Family

ID=17101829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3243303A Expired - Fee Related JP2911659B2 (ja) 1991-09-24 1991-09-24 光起電力素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2911659B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4110718B2 (ja) * 2000-08-29 2008-07-02 富士電機アドバンストテクノロジー株式会社 多接合型薄膜太陽電池の製造方法
EP3012874B1 (de) * 2014-10-23 2023-12-20 AZUR SPACE Solar Power GmbH Stapelförmige integrierte Mehrfachsolarzelle
JP6764187B2 (ja) * 2016-09-15 2020-09-30 学校法人金沢工業大学 光電変換素子および光電変換素子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0582813A (ja) 1993-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3073327B2 (ja) 堆積膜形成方法
US5401330A (en) Photovoltaic element
JP3768672B2 (ja) 積層型光起電力素子
US6100466A (en) Method of forming microcrystalline silicon film, photovoltaic element, and method of producing same
US7501305B2 (en) Method for forming deposited film and photovoltaic element
US5635408A (en) Method of producing a semiconductor device
JP2994812B2 (ja) 太陽電池
US5342452A (en) Photovoltaic device
JPH10125944A (ja) 光起電力素子
JP2911659B2 (ja) 光起電力素子
JP2733176B2 (ja) 光起電力素子及びそれを用いた発電装置
JP3406959B2 (ja) マイクロ波プラズマcvd法による堆積膜形成方法
JP2788798B2 (ja) 光起電力素子
JP2785882B2 (ja) 光起電力素子及びその製造方法
JP2984430B2 (ja) 光起電力素子
JP2862416B2 (ja) 光起電力素子
JP2915628B2 (ja) 光起電力素子
JP2785884B2 (ja) 光起電力素子
JP3568047B2 (ja) 光起電力素子の形成方法
JP2785883B2 (ja) 光起電力素子及びその製造方法
JP2915629B2 (ja) 光起電力素子
JP2905004B2 (ja) 光起電力素子の製造方法
JPH06318717A (ja) 光起電力素子
JPH06128748A (ja) マイクロ波プラズマcvd法による堆積膜形成方法及び堆積膜作製装置
JP2785885B2 (ja) 光起電力素子

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110409

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees