JP2909359B2 - 流動床燃焼装置のガスノズル - Google Patents
流動床燃焼装置のガスノズルInfo
- Publication number
- JP2909359B2 JP2909359B2 JP22440293A JP22440293A JP2909359B2 JP 2909359 B2 JP2909359 B2 JP 2909359B2 JP 22440293 A JP22440293 A JP 22440293A JP 22440293 A JP22440293 A JP 22440293A JP 2909359 B2 JP2909359 B2 JP 2909359B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluidized bed
- fluidized
- gas nozzle
- outer cylinder
- inner cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動床ボイラ、流動床
熱交換器、焼却炉流動床反応装置、セメント製造機等流
動床を使用した流動床燃焼装置のガスノズルに関する。
熱交換器、焼却炉流動床反応装置、セメント製造機等流
動床を使用した流動床燃焼装置のガスノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】流動床ボイラの流動床燃焼装置におい
て、流動層では、は流動材である燃料及び石灰石等の粒
子を空気やその他のガスの流動媒体で流動化し燃焼や熱
交換を行っているが、図2、及び図3に示されているよ
うに、従来の流動床炉底部8に設置されている円筒型の
エアノズル1は、流動床炉底部8を貫通して下部の風箱
9より流動媒体としての燃焼用空気を導入する円筒型の
内筒2と、これを炉内で包む円筒型の外筒4によって構
成されており、燃焼用空気は内筒2の上部にある内筒の
噴出口3を経て外筒4下部に設けられた外筒の噴出口5
より炉内に噴出するようになっている。なお、図2中h
は流動層の高さ、10は流動床ボイラである。
て、流動層では、は流動材である燃料及び石灰石等の粒
子を空気やその他のガスの流動媒体で流動化し燃焼や熱
交換を行っているが、図2、及び図3に示されているよ
うに、従来の流動床炉底部8に設置されている円筒型の
エアノズル1は、流動床炉底部8を貫通して下部の風箱
9より流動媒体としての燃焼用空気を導入する円筒型の
内筒2と、これを炉内で包む円筒型の外筒4によって構
成されており、燃焼用空気は内筒2の上部にある内筒の
噴出口3を経て外筒4下部に設けられた外筒の噴出口5
より炉内に噴出するようになっている。なお、図2中h
は流動層の高さ、10は流動床ボイラである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】燃焼状態の流動層内で
は、流動媒体の局部的な圧力変動が発生しており、その
位置、圧力変動幅は不定であり、場合によっては、流動
層内の流動媒体の圧力が流動媒体である空気の供給元で
あるエアノズル1の内圧すら短時間上回ることがある。
このために、流動材、燃料、又は灰分等がエアノズル1
の内部に入り込み、更には風箱9に逆流して入り込む可
能性があるのが問題点であった。また、この逆流を防止
する為、エアノズル1の差圧を大きくすると、例えば補
機の容量が大きくなり、流動床ボイラ10のプラント全
体の効率が低下する等の問題があった。
は、流動媒体の局部的な圧力変動が発生しており、その
位置、圧力変動幅は不定であり、場合によっては、流動
層内の流動媒体の圧力が流動媒体である空気の供給元で
あるエアノズル1の内圧すら短時間上回ることがある。
このために、流動材、燃料、又は灰分等がエアノズル1
の内部に入り込み、更には風箱9に逆流して入り込む可
能性があるのが問題点であった。また、この逆流を防止
する為、エアノズル1の差圧を大きくすると、例えば補
機の容量が大きくなり、流動床ボイラ10のプラント全
体の効率が低下する等の問題があった。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてこれを解決することを課題としてなされたもので
あり、簡便な手段により、流動材等の風箱への落下を完
全に防止し、落下物による不具合を未然に防止する新し
い流動床燃焼装置のガスノズルを提供することを目的と
する。
鑑みてこれを解決することを課題としてなされたもので
あり、簡便な手段により、流動材等の風箱への落下を完
全に防止し、落下物による不具合を未然に防止する新し
い流動床燃焼装置のガスノズルを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、加圧又は常圧の流動床底部より流動媒体
を噴出させる流動床燃焼装置のガスノズルにおいて、下
部に噴出口を有する外筒と上部に噴出口を有しその内部
に流動媒体が導入される内筒との間の前記両噴出口の中
間部に複数の円板上のバッフル板を設けてラビリンス流
路を形成したことを特徴とする。
に、本発明は、加圧又は常圧の流動床底部より流動媒体
を噴出させる流動床燃焼装置のガスノズルにおいて、下
部に噴出口を有する外筒と上部に噴出口を有しその内部
に流動媒体が導入される内筒との間の前記両噴出口の中
間部に複数の円板上のバッフル板を設けてラビリンス流
路を形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、燃焼状態の流動層内で、流動
媒体や流動材によるバブル状の局部的な圧力変動が発生
し、結果として、その圧力がガスノズルの内圧を短時間
上回ってガスノズル内部への逆流が起こったとしても、
外筒の噴出口から内部に入った流動材等の粒子は上昇し
て内筒の噴出口を目指すが、その途中にバッフル板があ
るのでこれに衝突することになり、粒子の持っているエ
ネルギーを失わせることとなる。しかも複数のバッフル
板でラビリンス流路を形成しているために、前記流動材
等の粒子は、方向変換を強制されるので、短時間の間に
内筒を通過することがない。また、ガスノズルでの逆流
が治まり正常に復帰すれば、ガスノズル内に入り込んだ
流動材等の粒子は本来の空気の流れによって炉内にパー
ジされる。
媒体や流動材によるバブル状の局部的な圧力変動が発生
し、結果として、その圧力がガスノズルの内圧を短時間
上回ってガスノズル内部への逆流が起こったとしても、
外筒の噴出口から内部に入った流動材等の粒子は上昇し
て内筒の噴出口を目指すが、その途中にバッフル板があ
るのでこれに衝突することになり、粒子の持っているエ
ネルギーを失わせることとなる。しかも複数のバッフル
板でラビリンス流路を形成しているために、前記流動材
等の粒子は、方向変換を強制されるので、短時間の間に
内筒を通過することがない。また、ガスノズルでの逆流
が治まり正常に復帰すれば、ガスノズル内に入り込んだ
流動材等の粒子は本来の空気の流れによって炉内にパー
ジされる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を、図1によって説明する。
本実施例は、図2及び図3に示す流動床ボイラの燃焼装
置のエアノズル1を次のように構成したものである。
本実施例は、図2及び図3に示す流動床ボイラの燃焼装
置のエアノズル1を次のように構成したものである。
【0008】即ち、流動床ボイラの燃焼装置において
は、流動床炉底部8を貫通して炉底部8の下部にある風
箱9より流動媒体としての燃焼用空気を導入し、炉内に
噴出する円筒型をした多くのエアノズル1を備えてい
る。このエアノズル1は円筒型の内筒2と、これを炉内
で包む円筒型の外筒4によって形成されており、燃焼用
空気は風箱9から内筒2に入り、内筒2の上部にある複
数個の内筒の噴出口3より外筒4側に噴出する。そして
外筒4の下方に設けてある複数個の外筒の噴出口5より
炉外へ噴出するようになっている。
は、流動床炉底部8を貫通して炉底部8の下部にある風
箱9より流動媒体としての燃焼用空気を導入し、炉内に
噴出する円筒型をした多くのエアノズル1を備えてい
る。このエアノズル1は円筒型の内筒2と、これを炉内
で包む円筒型の外筒4によって形成されており、燃焼用
空気は風箱9から内筒2に入り、内筒2の上部にある複
数個の内筒の噴出口3より外筒4側に噴出する。そして
外筒4の下方に設けてある複数個の外筒の噴出口5より
炉外へ噴出するようになっている。
【0009】本実施例では、図に示すように、この内筒
の噴出口3と外筒の噴出口5間に複数の円板状の板、即
ち上部バッフル板6と下部バッフル板7を設置してい
る。この上部バッフル板6は外筒4の内側に接合され、
内筒2側に流路が形成され、また、下部バッフル板7は
反対に内筒2側に接合され、外筒4側に流路が形成され
全体としてラビリンス流路を形成している。本実施例に
おいてはバッフル板を2枚としているが、3枚以上とし
てもよい。
の噴出口3と外筒の噴出口5間に複数の円板状の板、即
ち上部バッフル板6と下部バッフル板7を設置してい
る。この上部バッフル板6は外筒4の内側に接合され、
内筒2側に流路が形成され、また、下部バッフル板7は
反対に内筒2側に接合され、外筒4側に流路が形成され
全体としてラビリンス流路を形成している。本実施例に
おいてはバッフル板を2枚としているが、3枚以上とし
てもよい。
【0010】以上のように構成された本実施例において
は、燃焼状態の流動層内で、流動媒体や流動材によるバ
ブル状の局部的な圧力変動が発生し、結果として、エア
ノズル1の内圧を短時間で上回ってエアノズル1の内部
への逆流が起こったとしても、外筒の噴出口5からエア
ノズル1の内部に入った流動材、灰等の粒子は上昇して
内筒の噴出口3に向かうが、その途中に下部バッフル板
7が設けてあるので、内筒2又は下部バッフル板7に衝
突することとなり、粒子の持っているかなりのエネルギ
ーを失わせる。また、これらの粒子が更に下部バッフル
板7を通過しても次の上部バッフル板6に衝突して内筒
2の壁に当たることゝなって、多くの障害があるので短
時間の間に内筒の噴出口3を通過することが防止され
る。
は、燃焼状態の流動層内で、流動媒体や流動材によるバ
ブル状の局部的な圧力変動が発生し、結果として、エア
ノズル1の内圧を短時間で上回ってエアノズル1の内部
への逆流が起こったとしても、外筒の噴出口5からエア
ノズル1の内部に入った流動材、灰等の粒子は上昇して
内筒の噴出口3に向かうが、その途中に下部バッフル板
7が設けてあるので、内筒2又は下部バッフル板7に衝
突することとなり、粒子の持っているかなりのエネルギ
ーを失わせる。また、これらの粒子が更に下部バッフル
板7を通過しても次の上部バッフル板6に衝突して内筒
2の壁に当たることゝなって、多くの障害があるので短
時間の間に内筒の噴出口3を通過することが防止され
る。
【0011】また、当該エアノズル1での逆流が治まり
正常に復帰すれば、そのエアノズル1内に入り込んだ流
動材等の粒子は本来の空気の流れによって路内にパージ
されるので問題はない。
正常に復帰すれば、そのエアノズル1内に入り込んだ流
動材等の粒子は本来の空気の流れによって路内にパージ
されるので問題はない。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る流動床
燃焼装置のガスノズルは、下部に噴出口を有する外筒及
び上部に噴出口を有しその内部に作動媒体が導入される
内筒を備え、外筒と内筒の間の外筒の噴出口と内筒の噴
出口の中間部に複数のバッフル板を設けてラビリンス流
路を形成しているので、停止時は勿論、運転中の流動床
内圧力変動によって流動材等が逆流して流動床燃焼装置
外へ出ることが防止され、流動媒体の配管系統の簡素
化、風箱内の落下粒子パージラインの廃止等を実現する
ことができる利点がある。
燃焼装置のガスノズルは、下部に噴出口を有する外筒及
び上部に噴出口を有しその内部に作動媒体が導入される
内筒を備え、外筒と内筒の間の外筒の噴出口と内筒の噴
出口の中間部に複数のバッフル板を設けてラビリンス流
路を形成しているので、停止時は勿論、運転中の流動床
内圧力変動によって流動材等が逆流して流動床燃焼装置
外へ出ることが防止され、流動媒体の配管系統の簡素
化、風箱内の落下粒子パージラインの廃止等を実現する
ことができる利点がある。
【図1】本発明の第一実施例に係る流動床燃焼装置のエ
アノズルの断面図である。
アノズルの断面図である。
【図2】従来の流動床ボイラに用いられている流動床燃
焼装置の流動床炉底部分の概略を示す断面図である。
焼装置の流動床炉底部分の概略を示す断面図である。
【図3】従来の流動床燃焼装置のエアノズルの断面図で
ある。
ある。
1 エアノズル 2 内筒 3 内筒の噴出口 4 外筒 5 外筒の噴出口 6 上部バッフル板 7 下部バッフル板 8 流動床炉底部 9 風箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤野 哲也 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株 式会社長崎造船所内 (72)発明者 北川 雄一郎 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株 式会社長崎造船所内 (56)参考文献 特開 平7−55112(JP,A) 特開 昭53−43245(JP,A) 特開 昭57−120010(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23C 11/02 313
Claims (1)
- 【請求項1】 加圧又は常圧の流動床炉底部より流動媒
体を噴出させる流動床燃焼装置のガスノズルにおいて、
下部に噴出口を有する外筒と上部に噴出口を有しその内
部に流動媒体が導入される内筒との間の前記両噴出口の
中間部に複数のバッフル板を設けてラビリンス流路を形
成としたことを特徴とする流動床燃焼装置のガスノズ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22440293A JP2909359B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 流動床燃焼装置のガスノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22440293A JP2909359B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 流動床燃焼装置のガスノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0783408A JPH0783408A (ja) | 1995-03-28 |
JP2909359B2 true JP2909359B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=16813199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22440293A Expired - Fee Related JP2909359B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 流動床燃焼装置のガスノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2909359B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6235189B1 (ja) * | 2017-08-30 | 2017-11-22 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 空気ノズル、外筒、ボイラ及び発電システム並びに空気ノズルの外筒の交換方法 |
-
1993
- 1993-09-09 JP JP22440293A patent/JP2909359B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0783408A (ja) | 1995-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6019068A (en) | Method and apparatus for injection of NOx reducing agent | |
JP3091245B2 (ja) | 流動床反応装置 | |
US3983903A (en) | Multiple orifice assembly | |
US6029612A (en) | Fluidized bed reactor | |
EP2908936B1 (en) | In-bed solids control valve with improved reliability | |
US4715809A (en) | Fluidized bed having modified surfaces in the heat extractor | |
JP2909359B2 (ja) | 流動床燃焼装置のガスノズル | |
KR20010030643A (ko) | 회분 냉각기 | |
US4402665A (en) | Combustor air grid | |
US4604050A (en) | Method of cleaning nozzles in a fluidized bed | |
US5575243A (en) | Low NOx integrated boiler-burner apparatus | |
US3215415A (en) | Gas-liquid contact apparatus | |
US3895674A (en) | Inlet flow distributor for a heat exchanger | |
CN105927975B (zh) | 一种布风板、选择性排渣装置及多流程循环流化床锅炉 | |
US5122346A (en) | Distributor for multistage fluidized beds | |
EP1149257B1 (en) | Pipe grate for a fluidized bed boiler | |
JP2645955B2 (ja) | 流動層燃焼装置の空気分散装置 | |
US5067559A (en) | Diffuser screen for sparger nozzle | |
JP3262431B2 (ja) | 復水器 | |
US7069866B2 (en) | System for controlling the flow pattern of a recovery boiler | |
JP3085836B2 (ja) | 流動化用空気噴射器 | |
KR102288316B1 (ko) | 양방향 고체 순환 장치 및 방법 | |
JP2777482B2 (ja) | ごみ焼却装置用ガス冷却室 | |
JP2671179B2 (ja) | 流動床燃焼装置 | |
EP3222911A1 (en) | A fluidized bed heat exchanger and a corresponding incineration apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990302 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |