JP2902361B2 - ビルトイン式調理装置 - Google Patents

ビルトイン式調理装置

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JP2902361B2
JP2902361B2 JP8196096A JP19609696A JP2902361B2 JP 2902361 B2 JP2902361 B2 JP 2902361B2 JP 8196096 A JP8196096 A JP 8196096A JP 19609696 A JP19609696 A JP 19609696A JP 2902361 B2 JP2902361 B2 JP 2902361B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルトイン式調理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルトイン式調理装置100は、バーナ
101がカウンタートップ104の切り込み102に臨
み、操作面105がカウンタートップ104の前端下方
で前端面106と略面一となる様に、調理器103をカ
ウンタートップ104内に装着して、機能性とデザイン
性を高めている(図3参照)。
【0003】ところで、調理器メーカX、Yが製造する
製品χ、y(調理器103)は、操作面105とバーナ
101との距離が夫々異なる事がある。一方、調理器1
03をカウンタートップ104に装着する際には、操作
面105がカウンタートップ104の前端面106と略
面一になる様にする為、カウンタートップ104に設け
られる切り込み102の大きさは、同じであるものの、
前端面106から切り込み102迄の距離Lは、Xメー
カの製品χとYメーカの製品yとでは、35mm=L1
(図4参照)又は15mm=L2 (図5参照)の様に異
なってしまう。即ち、切り込み102の位置が製品χで
は後方に、又、製品yでは前方と異なる。
【0004】この為、調理器103の買い換えに際し、
Yメーカの製品y用に開けられた切り込み102(図5
参照)に、Xメーカの製品χを装着すると操作面105
が突出して美観を損ねるので、Yメーカの製品y用に開
けられた切り込み102に対応する様な寸法の対応品
χ’をXメーカは用意する必要がある。又、Xメーカの
製品χ用に開けられた切り込み102(図4参照)に、
Yメーカの製品yを装着すると操作面105が後退して
美観を損ねるので、Xメーカの製品χ用に開けられた切
り込み102に対応する様な寸法の対応品y’をYメー
カは用意する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】つまり、各メーカはこ
の様に対応品χ’、y’を用意する必要があるので、製
品管理コストが嵩むという難点がある。本発明の目的
は、別寸法の調理器を用意する事無く、切り込み迄の距
離がL1又はL2 の何れのカウンタトップにも、操作面
とカウンタトップの前端面との距離が同一長(例えば面
一的)になる様に組み込む事ができるビルトイン式調理
装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)前端面から距離L1 又はL2 (但しL2 <L1
離れた位置に長方形状の切り込みを形成したカウンタト
ップに組み込まれるビルトイン式調理装置であって、奥
行寸法を前記切り込みの前後寸法より(L1 −L2 )以
上短くした筒部、及び前後端寸法を前記切り込みの前後
寸法より(L1 −L2 )以上長くした鍔部を有する枠体
と、前記切り込みに臨むバーナを収容し、前面の操作面
と前記カウンタトップの前端面との距離が所定長となる
様に前記枠体を位置決めさせて、カウンタトップ下方に
前記枠体により懸架される調理器本体と、前記バーナが
突出するバーナ突出穴を有し、前記枠体に位置決めされ
て着脱自在に取着される天板とを具備する。
【0007】(2)前端面から距離L1 又はL2 (但し
2 <L1 )離れた位置に長方形状の切り込みを形成し
たカウンタトップに組み込まれるビルトイン式調理装置
であって、奥行寸法を前記切り込みの前後寸法より(L
1 −L2 )以上短くした筒部、及び前後端寸法を前記切
り込みの前後寸法より(L1 −L2 )以上長くした鍔部
を有する枠体と、前記切り込みに臨むバーナを収容し、
前面の操作面と前記カウンタトップの前端面との距離が
所定長となる様に、カウンタトップ下方に前記枠体によ
り懸架される調理器本体と、前記バーナが突出するバー
ナ突出穴を有し、前記枠体に位置決めされて着脱自在に
取着される天板とを具備し、前記切り込み迄の距離がL
1 のカウンタトップに組み込む場合は、前側筒部がこの
カウンタトップに当接又は接近する様に枠体の位置をず
らし、又、切り込み迄の距離がL2のカウンタトップに
組み込む場合は、後側筒部がこのカウンタトップに当接
又は接近する様に枠体の位置をずらす事により、前面の
操作面とカウンタトップの前端面との距離を所定長にす
る。
【0008】
【作用】(請求項1について) 調理器本体をカウンタトップに組み込んだ時、前面の操
作面とカウンタトップの前端面との距離が所定長となる
様に枠体を位置決めさせている。 つまり、切り込み迄の
距離がL1 のカウンタトップに組み込む場合は、前側筒
部がカウンタトップの切り込みの前縁に当接又は近接す
る様にし、又、切り込み迄の距離がL2 のカウンタトッ
プに組み込む場合は、後側筒部がカウンタトップの切り
込みの後縁に当接又は近接する様にすれば、前面の操作
面とカウンタトップの前端面との距離が所定長になる。
【0009】(請求項2について)切り込み迄の距離が
1 のカウンタトップに組み込む場合は、前側筒部がカ
ウンタトップの切り込みの前縁に当接又は近接する様に
枠体の位置をずらして、前面の操作面とカウンタトップ
の前端面との距離を所定長にする。そして、切り込み迄
の距離がL2 のカウンタトップに組み込む場合は、後側
筒部がカウンタトップの切り込みの後縁に当接又は近接
する様に枠体の位置をずらして、前面の操作面とカウン
タトップの前端面との距離を所定長にする。
【0010】
【発明の効果】ビルトイン式調理装置は、切り込み迄の
距離がL1 と長いカウンタートップにも、L2 と短いカ
ウンタートップにも、別寸法の調理器を用意する事無
く、前面の操作面とカウンタトップの前端面との距離を
所定長にする事ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例(請求項1、2
に対応)を図1、図2に基づいて説明する。ビルトイン
式調理装置Aは、バーナ101がカウンタトップ4の切
り込み40に臨むコンロC及びグリルGを有し、切り込
み40に嵌め込まれる枠体2と、枠体2に吊持され、前
面10にコンロC・グリルGの操作摘が付いている操作
面110やグリル扉112を備える調理器本体1と、枠
体2を覆い、着脱自在の天板3とから成り、枠体2に調
理器本体1がネジnで締結されてカウンタトップ4に組
み込まれる。
【0012】尚、カウンタトップ4は、図1に示す様
に、切り込み40が前寄りで切り込み40迄の距離がL
2 のタイプと、図2の様に切り込み40が後寄りで切り
込み40迄の距離L1 のタイプとがある。
【0013】調理器本体1の大部分を占めるグリルG
は、グリル庫111内に被調理物を出し入れする為、開
閉自在とされるグリル扉112と、被調理物を載置する
グリルパン113と、排気を切り込み40の後部に導く
排気ダクト114と、グリル庫天井に配されるグリルバ
ーナ(図示せず)とを備え、カウンタトップ4の下方に
配置される。
【0014】枠体2は、奥行寸法を切り込み40の前後
寸法460mmに嵌装される分、αだけ小さい上に、更
に20mm(L1 −L2 )だけ短くした寸法(440m
m−α)の断面長方形の筒部21と、筒部21の上端に
一体的に周設される鍔部22とを備え、筒部21を切り
込み40に遊嵌状態に嵌め込み、鍔部22をカウンタト
ップ4の上面42に引っ掛ける事によりカウンタトップ
4に固定される。この鍔部22の奥行寸法(前端- 後端
間)は、切り込み40の前後寸法460mmより、鍔部
22が上面42に係止する分、βだけ大きい上に、更に
20mm(L1−L2 )長くした寸法(480mm+
β)としてある。更に、枠体2と調理器本体1とは、図
2の様に枠体2の筒部21の前側筒部211と調理器本
体1の前面10との距離がL1 となる様にネジnで締結
されている。
【0015】耐熱性に優れるとともに錆が着き難いステ
ンレス板を加工して製造され、バーナ101の略外形断
面を呈するバーナ突出穴31(四個)と排気ギャラリ3
2とを有する天板3は、枠体2の鍔部22の奥行寸法よ
り少し大きめとなって枠体2を覆ってカウンタトップ4
に載置される。この時、調理器本体1に取り付けられて
いるバーナ101がバーナ突出穴から丁度突出する位置
にバーナ突出穴31を穿設している。そして、天板3
は、枠体2の鍔部22の外周(前後左右)に嵌装された
パッキンに載置されて位置決めされている。即ち、天板
3は、枠体2の鍔部22で位置決めされている事にな
る。
【0016】大理石・セラミック・木材等で形成される
カウンタトップ4(奥行寸法600mm、厚さ30m
m)は、前端面41から15mm=L2 (図1に示す)
離れた位置(y製品装着用)又は前端面41から35m
m=L1 (図2に示す)離れた位置(χ製品装着用)の
何れかに切り込み40(左右寸法560mm×前後寸法
460mm)を穿設している。
【0017】ビルトイン式調理装置Aのカウンタトップ
への組み込みは、以下の様にして行なう。前端面41か
ら35mm離れた位置に切り込み40が穿設されている
(製品χ装着用)場合は、図2に示す様に、前側筒部2
11がカウンタトップ4の切り込み40の前端に当接す
る様に枠体2を位置決めさせる。又、前端面41から1
5mm離れた位置に切り込み40が穿設されている(製
品y装着用)場合は、図1に示す様に、後側筒部212
がカウンタトップ4の切り込み40の後端に当接する様
に枠体2を位置決めさせる。尚、何れの場合も前方又は
後方に空間Kが生じるので、枠体2が前後にずれる不具
合を防止する為、前後の鍔部22にストッパーピンSの
挿入孔221を設けると良い。
【0018】本実施例は、以下の利点を有する。y製品
装着用の切り込み40が穿設されているカウンタトップ
4(図1に示す)に組み込まれていたYメーカ製の調理
器yを、買い換え等により、このビルトイン式調理装置
Aに変更する場合、後側筒部212がカウンタトップ4
の切り込み40の後端に当接する様に枠体2を位置決め
させれば、前面10とカウンタトップ4の前端面41と
の面一性を崩す事無くカウンタトップ4に組み込む事が
できる。
【0019】また、このビルトイン式調理装置Aをχ製
品装着用の切り込み40が穿設されているカウンタトッ
プ4(図2に示す)に組み込む場合は、前側筒部211
がカウンタトップ4の切り込み40の前端に当接する様
に枠体2を位置決めすれば、この場合も、前面10とカ
ウンタトップ4の前端面41との面一性を崩す事無くカ
ウンタトップ4に組み込む事ができる。この為、y製品
装着用の切り込み40に対応する様に調理器の前後方向
を短縮した対応品を用意する必要が無く、或いはχ製品
装着用の切り込み40に対応した対応品を用意する必要
が無く、製品管理コストを低減できる。尚、枠体2と調
理器本体1とが一体であっても良く、又グリルGは無く
ても良い。
【0020】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.カウンタトップ4の前端面41から切り込み40迄
の距離L1 、L2 は、上記実施例では、35mm、15
mmであるが、この長さに限定されない。
【0021】b.調理器本体1の前面10とカウンタト
ップ4の前端面41とは、必ずしも面一でなくても良
い。例えば、調理器本体1の前面10からカウンタトッ
プ4の前端面41が所定距離(例えば2cm)後退する
様にしても良い。
【0022】c.上記実施例において、天板3はパッキ
ン上に載置されているが、カウンタトップ4に直接載置
されていても良く、枠体2の鍔部22に直接又はパッキ
ンを介して載置されていても良いが、何れにしても天板
3は枠体2により前後左右の位置決めが可能であれば良
い。
【0023】例えば、枠体2の鍔部22から立ち上がる
立上片を枠体2の四隅に植設し、天板3の内壁面が接し
て位置決めされる。この場合、立上片は、上記実施例に
おける鍔部22の端部と天板3との位置決め関係を備え
る。即ち、立上片は、前後同寸法だけズレる位置にあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、前端面からL2 の距
離に切り込みを形成したカウンタトップに組み込んだ状
態を示すビルトイン式調理装置Aの断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示し、前端面からL1 の距
離に切り込みを形成したカウンタトップに組み込んだ状
態を示すビルトイン式調理装置Aの断面図である。
【図3】ビルトイン式調理装置の斜視図である。
【図4】前端面からL1 の距離に切り込みを形成したカ
ウンタトップに組み込んだ状態を示す従来の技術を採用
したビルトイン式調理装置の断面図である。
【図5】前端面からL2 の距離に切り込みを形成したカ
ウンタトップに組み込んだ状態を示す従来の技術を採用
したビルトイン式調理装置の断面図である。
【符号の説明】
1 調理器本体 2 枠体 3 天板 4 カウンタトップ 10 前面 21 筒部 22 鍔部 23 長寸法の鍔部 24 短寸法の鍔部 25 補正板 31 バーナ突出穴 40 切り込み 41 前端面 101 バーナ 110 操作面 211 前側筒部 212 後側筒部 L1 、L2 距離 A ビルトイン式調理装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端面から距離L1 又はL2 (但しL2
    <L1 )離れた位置に長方形状の切り込みを形成したカ
    ウンタトップに組み込まれるビルトイン式調理装置であ
    って、 奥行寸法を前記切り込みの前後寸法より(L1 −L2
    以上短くした筒部、及び前後端寸法を前記切り込みの前
    後寸法より(L1 −L2 )以上長くした鍔部を有する枠
    体と、 前記切り込みに臨むバーナを収容し、前面の操作面と前
    記カウンタトップの前端面との距離が所定長となる様に
    前記枠体を位置決めさせて、カウンタトップ下方に前記
    枠体により懸架される調理器本体と、 前記バーナが突出するバーナ突出穴を有し、前記枠体に
    位置決めされて着脱自在に取着される天板とを具備する
    事を特徴とするビルトイン式調理装置。
  2. 【請求項2】 前端面から距離L1 又はL2 (但しL2
    <L1 )離れた位置に長方形状の切り込みを形成したカ
    ウンタトップに組み込まれるビルトイン式調理装置であ
    って、 奥行寸法を前記切り込みの前後寸法より(L1 −L2
    以上短くした筒部、及び前後端寸法を前記切り込みの前
    後寸法より(L1 −L2 )以上長くした鍔部を有する枠
    体と、 前記切り込みに臨むバーナを収容し、前面の操作面と前
    記カウンタトップの前端面との距離が所定長となる様
    に、カウンタトップ下方に前記枠体により懸架される調
    理器本体と、 前記バーナが突出するバーナ突出穴を有し、前記枠体に
    位置決めされて着脱自在に取着される天板とを有し、 前記切り込み迄の距離がL1 のカウンタトップに組み込
    む場合は、前側筒部がこのカウンタトップに当接又は接
    近する様に枠体の位置をずらし、又、切り込み迄の距離
    がL2 のカウンタトップに組み込む場合は、後側筒部が
    このカウンタトップに当接又は接近する様に前記枠体の
    位置をずらす事により、前面の操作面とカウンタトップ
    の前端面との距離を所定長にする事を特徴とするビルト
    イン式調理装置。
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