JP2897514B2 - 鮮度保持剤 - Google Patents

鮮度保持剤

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JP2897514B2
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昭 山本
健一 伊藤
光芳 大島
正俊 荒井
樹 斉藤
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青果物や花弁類などか
ら発生するエチレンを除去することによって、青果物や
花弁類などの鮮度を保持するために使用される鮮度保持
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、青果物や花弁類から発生する
エチレンを除去することによって、これらの鮮度を保持
することができることが知られており、このようなエチ
レンを除去するためのエチレン除去剤としては、次亜塩
素酸塩(特開昭63−198938号公報)、亜塩素酸
塩(特開昭59−39243号公報)等が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの化合
物はエチレンの吸着速度が遅いという問題があるだけで
なく、反応により有害な塩化物が発生し、青果物や花弁
類の鮮度保持剤として好ましくないという問題もあっ
た。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
エチレンの吸着速度が速く、しかも塩化物などの有害物
を発生しない青果物や花弁類等の鮮度保持剤を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成すべく、有毒物を発生させないで青果物な
どから発生するエチレンを速やかに除去する方法を検討
した結果、ヒドロシリル基を有する化合物とヒドロシリ
レーション触媒とを含有してなる組成物が鮮度保持剤と
して有効であることを知見した。
【0006】即ち、ヒドロシリル基(≡SiーH)を有
する化合物は、例えば下記反応により白金などのヒドロ
シリレーション触媒の存在下でエチレンと容易に付加反
応し、エチレンの吸着速度が速く、しかも付加反応であ
るので塩化物などの有害物を発生させることもなく、り
んごなどの鮮度を有効に保持できることを見い出し、本
発明をなすに至ったものである。
【0007】
【化1】
【0008】従って、本発明は、ヒドロシリル基を有す
る化合物とヒドロシリレーション触媒とを含有してなる
鮮度保持剤を提供する。
【0009】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明の鮮度保持剤は、上述したようにヒドロシリ
ル基を有する化合物とヒドロシリレーション触媒とを含
有してなるものである。
【0010】ここで、ヒドロシリル基を有する化合物と
しては、例えばテトラメチルテトラシロキサン、ペンタ
メチルペンタシロキサン、トリエトキシシラン、ジメチ
ルジシロキサンなどの低分子シロキサン化合物;下記式
(1)で示されるシロキサンポリマーなどを挙げること
ができる。
【0011】
【化2】 (但し、式中Rは1価炭化水素基、nは2以上の整数で
ある。)
【0012】また、ヒドロシリレーション触媒として
は、第8族に属する金属及びこれらの化合物が好適に使
用でき、例えば白金、ロジウム(Rh)、ルテニウム
(Ru)等の化合物、具体的にはH2PtCl6、PtC
2〔P(C6532、RhCl〔P(C
6533、RuCl2〔P(C6533などが例示
される。ヒドロシリレーション触媒の使用量は、上記ヒ
ドロシリル基を有する化合物に対し、金属化合物として
10〜2000ppmの範囲とすることが好ましい。
【0013】本発明の鮮度保持剤は、上記ヒドロシリル
基を有する化合物とヒドロシリレーション触媒とを含有
するものであるが、これらの必須成分に加えて他のシロ
キサン化合物や他の金属化合物、特に脱酸素剤等を配合
しても差し支えない。
【0014】本発明の鮮度保持剤はそのまま使用するこ
とも可能であるが、多孔性物質に担持させることが有効
である。上記多孔性物質としては、例えば活性炭、アル
ミナ、シリカ、シリカーアルミナ、珪藻土、織布、不織
布、スポンジなどが挙げられる。この場合、本発明の鮮
度保持剤の担持量は、2〜80重量%程度とすることが
好ましい。担持させる際、本発明の鮮度保持剤を流動パ
ラフィンやシリコーンオイルのような希釈剤に溶解させ
たり、トルエン等の溶剤に溶解し、この溶液を多孔性物
質に噴霧等して混合し、必要により乾燥することによ
り、担持させることができる。
【0015】使用形態としては、本発明の鮮度保持剤を
ガス透過性の袋に入れたり、容器に内部と連通した一定
の区画を設けてここに収納する方法などがある。
【0016】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0017】[実施例1]下記式(a)で示されるメチ
ルシロキサンポリマー(重合度n=50)5gと塩化白
金酸(H2PtCl6)の0.5%トルエン溶液5.0g
との混合液を約300μmの粒状活性炭5gと撹拌混合
することによって担持させ、鮮度保持剤を調製した。
【0018】
【化3】
【0019】得られた鮮度保持剤1gを内容積300m
lの容器に入れ、これにエチレンガス0.56ml(2
000ppm相当)を注入した。20℃の条件下で一定
時間毎にマイクロシリンジにて容器内のガスを採取し、
FIDガスクロマトグラフにてエチレン濃度を測定し
た。
【0020】この結果、エチレンはヒドロシリレーショ
ンにより速やかに除去され、容器内のエチレン濃度は、
30分後に11ppm、1時間後には0ppmになっ
た。
【0021】[実施例2]テトラメチルシロキサン5g
とクロロトリスフェニルホスフィノロジウム{RhCl
〔P(C6533 3mgと流動パラフィン5gの混
合液を粉末シリカ3gと撹拌混合することによって鮮度
保持剤を調製した。
【0022】得られた鮮度保持剤1gを使用し、実施例
1と全く同様にしてエチレン除去実験を行ったところ、
容器内のエチレン濃度は、30分後に13ppm、1時
間後には0ppmになった。
【0023】[実施例3]実施例1で調製した鮮度保持
剤1gを紙袋にパックし、リンゴ(品種:つがる)5個
と共にポリ袋に密封し、室温に40日間保存した。対照
として鮮度保持剤を使用しなかったものも同様にテスト
して比較した。
【0024】この結果、鮮度保持剤を使用しなかったも
のは“ボケ”を生じ、新鮮さを完全に失っていたのに対
し、本発明の鮮度保持剤を使用したものは新鮮な味を保
っていた。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鮮度保持
剤は、エチレンの吸着速度が速く、しかも塩化物等の有
害物の発生もないので、青果物や花弁類等の鮮度保持に
有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 光芳 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社 合成技術研究 所内 (72)発明者 荒井 正俊 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 斉藤 樹 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社 合成技術研究 所内 (56)参考文献 特開 平3−123439(JP,A) 特開 平2−135046(JP,A) 特開 昭63−198938(JP,A) 特開 昭59−39243(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23B 7/00 - 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロシリル基を有する化合物とヒドロ
    シリレーション触媒とを含有してなる鮮度保持剤。
  2. 【請求項2】 多孔性物質に担持させてなる請求項1記
    載の鮮度保持剤。
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