JP2897094B2 - 充放電装置 - Google Patents

充放電装置

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JP2897094B2
JP2897094B2 JP5002301A JP230193A JP2897094B2 JP 2897094 B2 JP2897094 B2 JP 2897094B2 JP 5002301 A JP5002301 A JP 5002301A JP 230193 A JP230193 A JP 230193A JP 2897094 B2 JP2897094 B2 JP 2897094B2
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secondary battery
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文明 伊原
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の二次電池の特性
測定等の為に充電及び放電を行う充放電装置に関する。
二次電池は、充電することにより繰り返し使用できるも
のであるから、各種の用途の電源として採用されてい
る。この二次電池の開発研究や製品の信頼性確保の為
に、充電特性,放電特性,充放電繰り返し特性等の特性
測定が行われる。その場合、二次電池を充電する為の直
流電源と、放電する為の電子負荷装置とを有する充放電
装置が使用される。この充放電装置のコストダウンを図
ることが要望されている。
【0002】
【従来の技術】図2は従来例の説明図であり、スイッチ
24をオンとし、スイッチ25をオフとすることによ
り、直流電源21から二次電池23に充電電流が流れる
から、充電電流,充電電圧,充電時間,温度上昇等を基
に、二次電池23の充電特性を測定することができる。
又スイッチ24をオフとし、スイッチ25をオンとする
と、二次電池23に電子負荷装置22が接続され、電子
負荷装置22に設定された電流が流れる。即ち、二次電
池23の放電電流を設定して、二次電池23の放電電
流,放電電圧,放電時間等を基に、二次電池23の放電
特性を測定することができる。又スイッチ24,25を
交互にオン,オフを繰り返すことにより、二次電池23
の充放電の繰り返し特性や寿命を測定することができ
る。
【0003】このような二次電池23の特性を測定する
場合の直流電源21は、定電圧又は定電流特性を有する
と共に、それらを正確に設定できる構成が必要となる。
又電子負荷装置22は、例えば、図3に示す基本構成を
有するものであり、同図に於いて、31はトランジス
タ、32は演算増幅器、33は基準電源、34,35は
抵抗、36,37は端子である。この端子36,37に
二次電池23を接続して放電特性を測定するものであ
り、その場合に、端子36,トランジスタ31,抵抗3
5,端子37に流れる電流は、抵抗35により検出さ
れ、その検出電圧と基準電源33からの基準電圧とが等
しくなるように、演算増幅器32によりトランジスタ3
1に流れる電流が制御される。即ち、基準電源33から
の基準電圧を任意に設定することにより、その基準電圧
に対応した定電流を端子36,37間に流すことができ
る。
【0004】前述のように、直流電源21は、高精度で
充電電圧,充電電流を設定できると共に、設定した電流
を安定に供給できる構成が必要であるから、高価な構成
となるものであった。又測定誤差を小さくする為にはリ
ップル・ノイズが小さいことが必要であり、その為に、
ドロッパー方式の構成が採用される場合が多く、このよ
うな構成は大型化する欠点があった。
【0005】そこで,図4に示す構成の充放電装置を先
に提案した。同図に於いて、41は直流電源、42は電
子負荷装置、43は二次電池、44,45はスイッチン
グ素子としてのトランジスタ、46〜49はダイオー
ド、50は必要に応じて用いる補助電源である。
【0006】直流電源41は、比較的簡単な構成の電源
であり、二次電池43の電圧に対応した出力電圧に設定
できるものである。又電子負荷装置42は、前述のよう
に、定電流特性を有し、且つその電流値を設定できるも
のである。図示を省略した制御部からトランジスタ44
をオンとし、トランジスタ45をオフとすると、直流電
源41の正極端子,トランジスタ44,ダイオード4
6,電子負荷装置42,ダイオード47,二次電池4
3,直流電源41の負極端子の実線矢印で示す経路で充
電電流が流れる。
【0007】この充電電流は、電子負荷装置42により
任意に設定することができると共に、電子負荷装置42
の定電流特性によって安定化される。従って、直流電源
41は、定電流特性を持たない場合でも、電子負荷装置
42の定電流特性を利用して二次電池43の充電特性測
定の為の充電電源とすることができるから、例えば、商
用交流電源を整流して平滑化し、出力直流電圧を可変で
きる比較的簡単な構成のスイッチング電源の使用が可能
となる。
【0008】又二次電池43の電圧をVB 、トランジス
タ44のコレクタ・エミッタ間電圧をVCE1 、ダイオー
ド46,47の順方向電圧をVF1,VF4,電子負荷装置
42の端子電圧をVS とすると、直流電源41の出力電
圧VOUT は、 VOUT >VCE1 +VF1+VS +VF4+VB …(1) の関係を満足するように設定する。
【0009】又トランジスタ44をオフとし、トランジ
スタ45をオンとすると、ダイオード46,47には逆
方向電圧が印加されるので、二次電池43の正極端子,
ダイオード48,電子負荷装置42,ダイオード49,
トランジスタ45,二次電池43の負極端子の点線矢印
で示す経路で放電電流が流れる。その場合の放電電流
は、電子負荷装置42によって設定することができる。
【0010】この場合、トランジスタ45のコレクタ・
エミッタ間電圧をVCE2 、ダイオード48の順方向電圧
をVF2、ダイオード49の順方向電圧をVF3とすると、 VB >VF2+VS +VF3+VCE2 …(2) の関係を満足する時に、二次電池43の電圧VB により
電子負荷装置42に放電電流が流れる。この場合の放電
電流は、電子負荷装置42により設定され、且つ定電流
特性となる。
【0011】放電特性測定時に、二次電池43の電圧V
B が1〜3V程度の低い電圧であると、前述の(2)式
の条件を満足できない場合が生じる。その時は、端子
A,B間に補助電源50を、ダイオード46と電子負荷
装置42の正極端子に対して順方向電圧が印加するよう
に接続すれば良いことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述の図4に示す充放
電装置は、二次電池43の放電特性の測定時と充電特性
の測定時とに利用し、且つ充電特性の測定時には、比較
的簡単な構成の直流電源41を使用できる利点がある。
又二次電池43の充電時と放電時とに同一の電子負荷装
置42を使用するから、充放電特性測定に於ける誤差を
低減できる利点がある。しかし、大容量の二次電池の充
放電特性を測定する場合、例えば、充電電流Iを100
Aとし、ダイオード46,47の順方向電圧VF を約1
Vとすると、ダイオード46の損失WLOSSは、WLOSS
I・VF =100(W)となる。ダイオード47にも同
一の充電電流Iが流れるから、同一の損失WLOSSが生じ
るから、合計で200Wの損失となる。又放電電流も同
様に100Aとすると、ダイオード48,49による損
失は合計で200Wとなる。
【0013】このように、充放電電流を大きくする充放
電装置に於いては、ダイオード46〜49をそれぞれ複
数の並列接続ダイオードにより構成し、且つ電力損失に
よる温度上昇を抑制する為に、大きい放熱フィンを設け
る必要がある。それによって、装置の小型化並びに低コ
スト化を図ることが困難となる問題がある。本発明は、
構成を簡単化し、且つ電力損失を低減することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の充放電装置は、
図1を参照して説明すると、二次電池3を充電する為の
直流電源1と、定電流特性の電子負荷装置2とを備え、
二次電池3の充電及び放電を行う充放電装置であって、
直流電源1の正極端子と電子負荷装置2の正極端子との
間に接続した充電用スイッチング素子4と、直流電源1
の負極端子と電子負荷装置2の負極端子との間に接続し
た放電用スイッチング素子5と、電子負荷装置2の正極
端子と二次電池3の正極端子との間に接続し、電子負荷
装置2を介して二次電池3の放電を行わせる為の放電用
ダイオード6と、電子負荷装置2の負極端子と二次電池
3の正極端子との間に接続し、電子負荷装置2を介して
二次電池3の充電を行わせる為の充電用ダイオード7と
を備え、直流電源1の負極端子と二次電池3の負極端子
とを接続したものである。
【0015】
【作用】充電用スイッチング素子4をオン、放電用スイ
ッチング素子5をオフとすると、直流電源1の正極端子
から、充電用スイッチング素子4と電子負荷装置2と充
電用ダイオード7とを介して二次電池3に充電電流が流
れる。その時、電子負荷装置2によって充電電流の設定
が可能であり、直流電源1が簡単な構成で定電流特性を
有しない場合でも、電子負荷装置2の定電流特性を用い
て充電することができる。又充電用スイッチング素子4
をオフ、放電用スイッチング素子5をオンとすると、二
次電池3の正極端子から、放電用ダイオード6と電子負
荷装置2と放電用スイッチング素子5と介して放電電流
が流れ、電子負荷装置2に設定された放電電流が一定化
される。前述のように、充電時は1個の充電用ダイオー
ド7に充電電流が流れ、又放電時は1個の放電用ダイオ
ード6に放電電流が流れるから、ダイオードによる電力
損失は、図4に示す場合に比較して半分となる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例の説明図であり、1は
直流電源、2は電子負荷装置、3は二次電池、4,5は
バイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ等によ
る充電用スイッチング素子及び放電用スイッチング素
子、6は放電用ダイオード、7は充電用ダイオードであ
る。又8は補助電源を示す。本発明に於ける二次電池3
は、例えば、鉛(Pb)電池、ニッケル・カドミウム
(Ni−Cd)、リチウム・イオン(Li)電池、ニッ
ケル水素(Ni−MH)電池等と、バックアップ電源等
に使用される大容量のコンデンサ等を含むものである。
【0017】直流電源1の正極端子(+)と電子負荷装
置2の正極端子(+)との間に充電用スイッチング素子
4を接続し、直流電源1の負極端子(−)と二次電池3
の負極端子とを接続し、且つ直流電源1の負極端子
(−)と電子負荷装置2の負極端子(−)との間に放電
用スイッチング素子5を接続する。又電子負荷装置2の
正極端子(+)と二次電池3の正極端子との間に放電用
ダイオード6を接続し、電子負荷装置2の負極端子
(−)と二次電池3の正極端子との間に充電用ダイオー
ド7を接続する。
【0018】図示を省略した制御部から充電用スイッチ
ング素子4をオン、放電用スイッチング素子5をオフと
するように制御すると、直流電源1の正極端子から、充
電用スイッチング素子4と電子負荷装置2と充電用ダイ
オード7とを介して二次電池3に対する充電電流が実線
矢印で示すように流れる。この時、放電用ダイオード6
には逆方向電圧が印加されてオフ状態となり、又電子負
荷装置2の定電流特性により、安定化された設定値の充
電電流が流れる。
【0019】又充電用スイッチング素子4をオフ、放電
用スイッチング素子5をオンとするように制御すると、
二次電池3の正極端子から、放電用ダイオード6と電子
負荷装置2と放電用スイッチング素子5とを介して、放
電電流が点線矢印で示すように流れる。この時、充電用
ダイオード7には逆方向電圧が印加されてオフ状態とな
り、又電子負荷装置2の定電流特性により、設定値の放
電電流が流れる。
【0020】直流電源1の出力電圧をVOUT 、電子負荷
装置2の正極端子と負極端子との間の電圧をVS 、充電
用スイッチング素子4のコレクタ・エミッタ間電圧をV
CE1、放電用スイッチング素子5のコレクタ・エミッタ
間電圧をVCE2 、放電用ダイオード6の順方向電圧をV
F1、充電用ダイオード7の順方向電圧をVF2、二次電池
3の電圧をVB とすると、充電時は、 VOUT >VB +VCE1 +VS +VF2 …(3) の関係となるように、直流電源1の出力電圧VOUT が設
定される。
【0021】又放電時は、二次電池3の電圧VB が、 VB >VF1+VS +VCE2 …(4) の関係となることにより放電電流が流れ、この放電によ
り二次電池3の電圧VBが低下し、(2)式の左辺と右
辺とが等しくなると放電が停止する。
【0022】この放電終止電圧を0Vとする必要がある
場合は、端子A,B間を切離して、その端子A,B間に
補助電源8を接続する。この場合、補助電源8の正極端
子を電子負荷装置2の正極端子(+)に接続し、その電
圧をVABとすると、 VAB=VF1+VS +VCE2 …(5) の条件となるように設定する。即ち、補助電源8により
放電用スイッチング素子5と電子負荷装置2と放電用ダ
イオード6とによる1〜2V程度の電圧降下を補償する
ことにより、二次電池3の電圧VB が0Vとなるまで、
電子負荷装置2を介して放電電流を流すことができる。
【0023】放電用ダイオード6及び充電用ダイオード
7に於ける電力損失は、前述の場合と同様に、VF1=V
F2=1Vとし、放電電流又は充電電流を100Aとする
と、100Wとなる。即ち、先に提案した充放電装置に
比較してダイオードの個数を半分とすることができるか
ら、ダイオードによる電力損失も半分となり、ダイオー
ドの設置スペースが小さくなると共に、発熱量が少なく
なる。
【0024】前述のように、比較的大きな電流を流す場
合、放電用ダイオード6と充電用ダイオード7とは、そ
れぞれ複数の並列接続ダイオードにより構成することが
できる。又充電用スイッチング素子4と放電用スイッチ
ング素子5も、それぞれ複数の並列トランジスタ等によ
り構成することができる。その場合、電界効果トランジ
スタが好適である。又ターンオフサイリスタ等を用いる
ことも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、二次電
池3の充電時に、電子負荷装置2を介して直流電源1か
ら充電電流を供給することにより、定電流特性を有しな
い比較的簡単な構成の直流電源1を用いて、二次電池3
の充電特性を測定することができ、且つ二次電池3の充
電時と放電時とに於いて同一の電子負荷装置2を介して
充電電流又は放電電流を流すから、それらの設定特性が
同一となって高精度で二次電池3の特性を測定すること
ができる。
【0026】更に、放電用ダイオード6と充電用ダイオ
ード7とは、先に提案した構成に比較して半分とするこ
とができるから、それらの設置スペースが小さくなり、
且つ電力損失による発熱量が減少するから、放熱フィン
が小さくて済むことになる。従って、小型且つ廉価な構
成とすることができる利点がある。又本発明の充放電装
置は、このように廉価な構成とすることができるから、
二次電池3の特性測定用のみでなく、二次電池3等の製
造過程に於ける活性化等の為の充放電用として利用でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図である。
【図2】従来例の説明図である。
【図3】電子負荷装置の説明図である。
【図4】先に提案した充放電装置の説明図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 電子負荷装置 3 二次電池 4 充電用スイッチング素子 5 放電用スイッチング素子 6 放電用ダイオード 7 充電用ダイオード 8 補助電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 10/44 H01J 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池(3)を充電する為の直流電源
    (1)と、定電流特性の電子負荷装置(2)とを備え、
    前記二次電池(3)の充電及び放電を行う充放電装置に
    於いて、 前記直流電源(1)の正極端子と前記電子負荷装置
    (2)の正極端子との間に接続した充電用スイッチング
    素子(4)と、 前記直流電源(1)の負極端子と前記電子負荷装置
    (2)の負極端子との間に接続した放電用スイッチング
    素子(5)と、 前記電子負荷装置(2)の正極端子と前記二次電池
    (3)の正極端子との間に接続し、前記電子負荷装置
    (2)を介して前記二次電池(3)の放電を行わせる為
    の放電用ダイオード(6)と、 前記電子負荷装置(2)の負極端子と前記二次電池
    (3)の負極端子との間に接続し、前記電子負荷装置
    (2)を介して前記二次電池(3)の充電を行わせる為
    の充電用ダイオード(7)とを備え、 前記直流電源(1)の負極端子と前記二次電池(3)の
    負極端子とを接続したことを特徴とする充放電装置。
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