JP2896289B2 - シックナ - Google Patents

シックナ

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JP2896289B2
JP2896289B2 JP5123946A JP12394693A JP2896289B2 JP 2896289 B2 JP2896289 B2 JP 2896289B2 JP 5123946 A JP5123946 A JP 5123946A JP 12394693 A JP12394693 A JP 12394693A JP 2896289 B2 JP2896289 B2 JP 2896289B2
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JP
Japan
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weir
thickener
tank
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liquid
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精一 諏訪
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KURITA KIKAI SEISAKUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラリをシックナ槽内
で清澄液と固形分とに分離させて、清澄液のみをシック
ナ槽内の堰より排出させるシックナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシックナは種々の構造の
ものが知られている。例えば、堰をシックナ槽の所定位
置に固定して、堰内にオーバーフローした清澄液を排出
するようにしたものがある。また、他の構造としては、
堰に浮子を付けてシックナ槽内のスラリに浮かせるよう
にしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の構造のものでは、スラリの液面が急に下降すると、
スラリを新たに供給しない限り清澄液を取り出すことが
できず、かつ、スラリを新たに供給してもすぐに清澄化
させることができず、清澄液を取り出せるようになるま
で長時間を要するといった問題がある。一方、後者の構
造のものでは、堰が浮子により浮いているため、堰が不
安定なものとなり、清澄液を効率的に取り出すことがで
きないといった問題があった。従って、本発明の目的
は、上記問題を解決することにあって、シックナ槽内で
スラリが急に下降したときでも迅速に清澄液を取り出す
ことができ、かつ、堰の動作が安定しているシックナを
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、堰を連結部材を介してシックナ槽内に吊
り支持し、吊り支持された堰を駆動装置により上下駆動
するように構成する。すなわち、シックナ槽内で上下動
可能な箱体よりなり、シックナ槽内の清澄液を取り込む
堰と、上記堰をシックナ槽内で上下動させるために正逆
駆動される駆動装置と、上記堰と上記駆動装置とを連結
して上記堰をシックナ槽内で吊り支持する連結部材とを
備えている。上記構成によれば、上記駆動装置は、可逆
モータと、該可逆モータの正逆回転運動を上記連結部材
に伝達する伝達機構とよりなるように構成することもで
きる。また、上記構成によれば、上記堰は、その下部と
シックナ槽の清澄液排出口とを折り畳み型の排出管によ
り連結するように構成することもできる。また、上記構
成によれば、上記堰には、上記堰に作用する力と釣り合
いを保つための重りが上記連結部材を介して連結されて
いるように構成することもできる。また、上記構成によ
れば、上記連結部材は、一端部が上記堰に固定され、他
端部が上記駆動装置に固定される板部材であるように構
成することもできる。また、上記構成によれば、上記シ
ックナ槽の底部より固形分を含む液分を強制的に排出さ
せるためのポンプと、該ポンプにより排出される液量を
測定するための流量計と、該流量計からの液面の変動量
を元に上記駆動装置の駆動を制御する制御装置とをさら
に備えるように構成することもできる。
【0005】
【発明の効果】本発明の構成によれば、駆動装置の駆動
により、上記連結部材を介して、堰をシックナ槽内でス
ラリの液面の移動に従って上下動させることができる。
従って、操作者による駆動装置の駆動操作により又は制
御装置を利用した自動制御などにより、各種のスラリの
上澄液の液面に堰の位置を正確に合わせることが容易に
行えるとともに、少々液面が波立っても、上澄液を堰に
安定して取り込むことができる。また、液面に泡があっ
ても、泡に邪魔されずに堰を上下動させることにより、
堰の位置を正確に定めることができ、上澄液を確実にか
つ効率良く排出させることができる。よって、清澄液を
効率的に堰内に取り込んでシックナ槽から排出させるこ
とができ、シックナ槽内でスラリが急に下降したときで
も、それに応じて駆動装置を駆動させて堰を下降させる
ことにより、堰を介して迅速に清澄液を取り出すことが
できる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明にかかる実施例を図1〜図4
に基づいて詳細に説明する。本実施例にかかるシックナ
は、図1,2に示すように、大略四角枠状の側壁1aを
有するシックナ槽1内で上下動可能な堰6と、上記堰6
を上下動させる駆動装置13と、上記堰6と上記駆動装
置13とを連結して上記堰6をシックナ槽1内で吊り支
持する連結部材9とを備えている。上記シックナ槽1内
には、シックナ槽1の上方に配置されたモータ2の駆動
により回転してスラリを撹拌する撹拌羽根3を中央部に
備えているとともに、シックナ槽1の側壁1aの1つの
面の撹拌羽根3の移動領域の若干上方に清澄液すなわち
上澄液を排出させるための排出口8が設けられており、
この排出口8と上記堰6の排出部6bとは「く」の字型
に屈曲可能な清澄液排出管7により連結されている。よ
って、堰6がシックナ槽1内で上下動しても排出管7は
これに追随して移動することができ、堰6内に取り込ん
だ清澄液を確実に排出口8より排出させることができ
る。
【0007】上記堰6は、大略長方形状の箱体よりな
り、側壁1aの一側面の長さに大略等しくなっている。
堰6の両端部の各突出部6aは側壁1aの内面に所定間
隔があけられた一対のガイド突起1b,1b間内に挿入
されて、堰6の上下動を案内するようにしている。この
堰6はその長手方向中央を挟む2カ所で連結部材の一例
としてのチェーン9によりそれぞれ吊り支持されてい
る。この各チェーン9は、後述する一対のプーリ11,
14間に張り渡されたチェーン10の所定箇所に固定さ
れている。上記駆動装置13は以下のような構成となっ
ている。シックナ槽1の1つの側面に以下の種々の駆動
機構を配置する駆動装置支持台23を備える。まず、堰
6の大略上方の位置において、回転軸12にプーリ11
を2個固定し、この回転軸12と平行な回転軸15には
同様にプーリ14を2個固定している。各一対のプーリ
11,14間にはチェーン10を張り渡す。上記回転軸
15には、その中央にプーリ16を固定する。このプー
リ16は、下方に配置されたプーリ18との間でチェー
ン17が張り渡されている。プーリ18には小プーリ1
9が固定されており、小プーリ19は堰駆動用可逆モー
タ21の回転軸とチェーン20により連結されている。
よって、モータ21の可逆回転により、チェーン20、
プーリ19,18、チェーン17、プーリ16、回転軸
15、プーリ14,14、チェーン10,10を介し、
さらにチェーン9,9を介して、堰6をシックナ槽1内
で上下動させる。すなわち、図1において、プーリ14
が矢印A方向(反時計方向)に回転すると堰6が上昇
し、矢印B方向(時計方向)に回転すると堰6が下降す
る。モータ21の駆動量及び駆動方向は、操作者により
決定するようにしてもよいが、液面とは無関係に堰6を
例えば所定速度で所定時間だけ移動させることも可能で
ある。
【0008】なお、図1において、シックナ槽1の中央
部の底部より、スラリのうち底部に溜まった固形分を含
む液体(例えば汚泥)を強制的に排出するため、排出管
25を介してポンプ4が備えられている。このポンプ4
の手前には流量計5を備えてもよく、その場合には、流
量計5によりシックナ槽1内でのスラリの下降量すなわ
ち液面の移動量を検出して、これを制御装置22に入力
して、堰駆動用モータ21の駆動を制御するようにして
もよい。
【0009】上記構成によれば、モータ21の駆動によ
り、堰6をシックナ槽1内でスラリの液面の移動に従っ
て上下動させることができる。従って、操作者によるモ
ータ21の駆動操作により又は制御装置22を利用した
自動制御などにより、各種のスラリの上澄液の液面に堰
6の位置を正確に合わせることが容易に行えるととも
に、少々液面が波立っても、上澄液を堰6に安定して取
り込むことができる。また、液面に泡があっても、泡に
邪魔されずに堰6を上下動させることにより、堰6の位
置を正確に定めることができ、上澄液を確実にかつ効率
良く排出させることができる。よって、清澄液を効率的
に堰6内に取り込んでシックナ槽1から排出させること
ができ、シックナ槽1内でスラリが急に下降したときで
も、それに応じてモータ21を駆動させて堰6を下降さ
せることにより、堰6を介して迅速に清澄液を取り出す
ことができる。
【0010】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、
図3に示すように、堰6を重り34と釣り合いがとれる
ように駆動させてもよい。すなわち、図3において、堰
6はチェーン9を介して重り34と連結されており、こ
のチェーン9は大プーリー30にかけられている。この
大プーリー30と一体的に回転する小プーリー33は堰
駆動用可逆モータ32にチェーン31を介して連結され
ている。よって、重り4が、堰6の自重とスラリより堰
6が受ける浮力などの力と釣り合うようにして、この釣
り合い状態のときに、堰6より清澄液を取り出す。この
釣り合い状態がくずれた場合には、モータ32を駆動し
て釣り合いがとりやすくなるようにする。なお、図3に
おいて、7aは回転部で、この回転部7aにより排出管
7の回転部7a,7a間に挟み込まれた各部分7bが自
在に回転して、堰6の上下動に追随できるようにしてい
る。また、図4に示すように、堰6の一側面に例えば鉄
板35の一端部を固定し、この鉄板35をU字状に湾曲
させたのち、鉄板35の他端部をラック36に固定す
る。一方、このラック36に噛合するピニオン37は図
示しない堰駆動用モータにより正逆回転される。よっ
て、ピニオン37の回転によりラック36が上下動し、
それにつれて鉄板35を介して堰6が上下動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかるシックナの平面図
である。
【図2】 図1のシックナの断面正面図である。
【図3】 本発明の他の実施例にかかるシックナの堰駆
動機構部分の概略図である。
【図4】 本発明のさらに他の実施例にかかるシックナ
の堰駆動機構部分の概略図である。
【符号の説明】
1…シックナ槽、1a…側壁、1b…突起、2…モー
タ、3…撹拌羽根、4…ポンプ、5…流量計、6…堰、
6a…突出部、7…排出管、7a…回転部、8…排出
口、9,10,17,20,31…チェーン、11,1
4,16,18,19,30,33…プーリー、12,
15…回転軸、13…駆動装置、21,32…堰駆動用
モータ、22…制御装置、23…支持台、25…排出
管、34…重り、35…鉄板、36…ラック、37…ピ
ニオン。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリーを固形分と清澄液とに分離する
    シックナ槽(1)内で上下動可能な箱体よりなり、シッ
    クナ槽(1)内で上記固形分から分離された上記清澄液
    を取り込む堰(6)と、 上記堰(6)をシックナ槽内で上下動させるために正逆
    駆動される駆動装置(13)と、 上記堰(6)と上記駆動装置(13,30,31,3
    2,33,36,37)とを連結して上記堰(6)をシ
    ックナ槽内で吊り支持する連結部材(9,35)とを備
    え、上記駆動装置(13)は、可逆モータ(21,3
    2)と、該可逆モータ(21,32)の正逆回転運動を
    上記連結部材(9,35)に伝達する伝達機構(11,
    10,14,15,16,17,18,19,20)と
    を備えるとともに、 さらに、上記シックナ槽(1)の底部より固形分を含む
    液分を強制的に排出させるためのポンプ(4)と、 該ポンプ(4)により排出される液量を測定するための
    流量計(5)と、該流量計(5)からの液面の変動量を
    元に上記駆動装置(13,30,31,32,33,3
    6,37)の駆動を制御する制御装置(22)とをさら
    に備えるようにしたことを特徴とするシックナ。
  2. 【請求項2】 上記堰(6)は、その下部とシックナ槽
    (1)の清澄液排出口(8)とを折り畳み型の排出管
    (7)により連結するようにした請求項1に記載のシッ
    クナ。
  3. 【請求項3】 上記堰(6)には、上記堰(6)に作用
    する力と釣り合いを保つための重り(34)が上記連結
    部材(9,35)を介して連結されているようにした請
    求項1又は2に記載のシックナ。
  4. 【請求項4】 上記連結部材(9,35)は、一端部が
    上記堰(6)に固定され、他端部が上記駆動装置(1
    3,30,31,32,33,36,37)に固定され
    る板部材であるようにした請求項1又は2に記載のシッ
    クナ。
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JPH06327906A JPH06327906A (ja) 1994-11-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03157198A (ja) * 1989-11-16 1991-07-05 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 上澄水の排出方法及び排出装置
JP2553785B2 (ja) * 1991-08-28 1996-11-13 トリニティ工業株式会社 液面上浮遊物の吸取装置

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