JP2895874B2 - 干渉縞信号の周期と位相の検出方法及び装置並びに面の傾きと高さの測定装置 - Google Patents

干渉縞信号の周期と位相の検出方法及び装置並びに面の傾きと高さの測定装置

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JP2895874B2 JP1257033A JP25703389A JP2895874B2 JP 2895874 B2 JP2895874 B2 JP 2895874B2 JP 1257033 A JP1257033 A JP 1257033A JP 25703389 A JP25703389 A JP 25703389A JP 2895874 B2 JP2895874 B2 JP 2895874B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は正弦波の周期と位相の検出方法及びその装置
並びにこれを用いた物体の面の傾きと高さの測定装置に
関する。
〔従来の技術〕
従来の正弦波のような周期波の周期や位相を定量的に
求める方法は離散的フーリエ変換を用いる方法が一般的
である。この離散的フーリエ変換は周期波を時系列にサ
ンプリングしてデジタル化した後、次式で周波数情報F
(k)を求めるものである。
A(j)は周期波のサンプリングされたデジタル値、
Nは全サンプリング数である。F(k)は(1)式で示
したように複素数の演算で求まるからF(k)も次のよ
うな複素数として表現できる。
F(k)=Fr(k)+iFi(k) (2) すなわちフーリエ変換の結果のF(k)は実数部をFr
(k)、虚数部をFi(k)とするベクトルである。F
(k)の周波数成分の強度を示すスペクトルの高さS
(k)はベクトルの長さ(絶対値)を計算すれば次式の
ように求まる。
第3図は、周期波の離散的フーリエ変換後のスペクト
ルS(k)の一例を示す。離散的フーリエ変換の場合、
スペクトルS(k)の横軸kは周波数の情報ではなく、
周期波の1周期当りのサンプリング数の情報を示す。正
確には次式のように全サンプル数Nをkで除算すること
で1周期当りのサンプル数Pの情報を求めることができ
る。
P=N/k (4) 従って第3図のようなスペクトル図においてk=0
(P=∞)でのスペクトルS(k)は直流成分を示し、
kが大きい位置でのスペクトルS(k)は短かい周期の
情報を示すことになる。第3図の例ではk=0の直流成
分以外のk=n0の位置でスペクトルS(k)が最大とな
っているので、周期波にはデータのサンプル数にしてP0
=N0/n0の周期成分が最も多く含まれていることを示し
ている。また次式の演算によって周期成分P0が持つ位相
φを求めることができる。
φ=tan-1(Fi(n0)/Fr(n0)) (5) しかし上記の従来の画一的な離散的フーリエ変換を用
いた方法は次のような避けられない問題がある。すなわ
ちフーリエ変換が離散的であるため、スペクトルS
(k)の位置kも離散的でサンプル点数N個分しか分解
できないという精度上の問題である。この問題点を次式
のような周期Pと位相φを持つ正弦波A(j)に離散的
フーリエ変換を施した場合について具体的に説明する。
ここでaは直流分、bはゲインである。まず(4)式
よりサンプル点数Nを周期Pで除算した結果が整数値n0
(=N/P)であれば、フーリエ変換後のスペクトルS
(k)は第4図に示すようにk=0とk=n0の位置にの
み現れる。このような場合にはk=0すなわち(6)式
の直流成分aによるスペクトル位置以外でスペクトルS
(k)が最大の位置k=n0を検知して、(4)式より周
期P0(=N/n0)を求めれば、この情報P0は(6)式の正
弦波A(j)の周期Pと一致する。また(5)式より求
まる位相φも(6)式の位相φに一致する。つぎにサ
ンプル数Nを周期Pで除算した結果が整数値でない場合
を考えてみる。すなわち、 とすると、離散的フーリエ変換後のスペクトルS
(k)は第5図のようになる。このような場合にはk=
0以外で本来はk=n0+Δの位置に破線で示す事実上の
最大スペクトルが現れるはずであるが、スペクトルの位
置kはサンプル点数N個分しか分解できないため(k=
0,1,2,……,N−1)、結果として第4図と同様にk=n0
の位置に最大スペクトルが現れる。この第4図と第5図
の正弦波に離散的フーリエ変換を施したときの2通りの
スペクトルの模様の違いは、第5図において端数Δの影
響によってk=n0の周辺にもスペクトルS(k)が分布
するという点である。つまり(7)式で示したように、
事実上の最大スペクトル位置に端数Δが生じた場合も、
Δがないときとスペクトルの最大位置は同じであるか
ら、最大スペクトルの位置k=n0から(4)式で求まる
周期P(N0/n0)は正確でない。このように、従来の画
一的な方法で最大スペクトルの位置k=n0のみを用いて
正弦波の周期Pを求めた場合の誤差を式で表わすと次の
ようになる。
例えばN=512,P=10とするとn0=51,Δ=0.2である
から従来の検出方法ではε=0.039の誤差が生じる。ま
たN=128,P=10とするとε=−0.154となる。一方の位
相φも端数Δがある限り(5)式の演算では正確に求
まらないのは明白である。上記2例で示したようにサン
プル点数Nを大きくすれば誤差εを小さくできるが、フ
ーリエ変換が離散的である限り(8)式による誤差はま
ぬがれない。またサンプル点数Nを大きくするとフーリ
エ変換の処理時間が長くなるという欠点もある。
このような従来の離散的フーリエ変換を用いた方法の
問題点を解決する方法としてMEMの理論がある。このMEM
の理論は有限の観測波形から繰り返し展開により無限関
数を想定するものであるが、これには計算が複雑で処理
に時間がかかるという装置化する上で決定的な問題点が
ある。正弦波の周期と位相を測定する装置には例えば光
学的干渉縞を利用した形状測定装置がある。なおこの種
の装置として関連するものには例えば特開昭61-213704
号公報が挙げられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は離散的フーリエ変換で求まるスペクト
ルの位置が離散的であるため精度上つまり分解能上ある
いは処理時間上の決定的な問題点があるという点につい
て配慮がされておらず、最大スペクトルの位置のみを扱
って正弦波の周期または位相を求めようとすると誤差が
生じるという問題があった。
本発明の目的は離散的フーリエ変換の問題点を解決し
てスペクトル分布より精度のよい干渉縞信号の周期と位
相を導き出す検出方法及び装置並びにこれを用いた物体
の面の傾きと高さの測定装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記干渉縞信号の周期と位相の検出方法は、可干渉性
光が対象物に照射された上、該対象物からの正反射光
を、上記可干渉性光から一部分離された参照光との間で
干渉させて干渉縞を発生せしめ、該干渉縞は光電変換に
より干渉縞信号として得られた上、該干渉縞信号のサン
プリング値に離散的フーリエ変換を施して得られる離散
的周波数スペクトルの中から直流成分を示すスペクトル
以外でスペクトルの高さの最大値とその両隣のスペクト
ルの高さを検知し、これら3個のスペクトルの高さを与
えるそれぞれのベクトルの実数部と虚数部から干渉縞信
号の周期と位相を求めることで達成される。
また、干渉縞信号の周期と位相の検出装置は、可干渉
性光を発生する光源と、該光源より出射した光を物体の
表面に入射せしめる反射照射手段と、物体で正反射した
正反射光をほぼ垂直に反射させて再び物体に照射せしめ
る反射照射手段と、上記光源より出射した光の一部を参
照光として発生する参照光発生手段と、上記正反射光と
参照光野干渉縞を検出する手段と、検出した干渉縞信号
を離散的なデジタル値として取り出す手段と、取り出し
たデジタル値を離散的フーリエ変換してスペクトルのベ
クトル成分の実数部と虚数部を求める手段と、求まった
成分毎のスペクトルのベクトルからスペクトルの高さを
演算する手段と、直流成分を示すスペクトル以外で最大
の高さを持つスペクトルとその両隣のスペクトルを検出
してこれらを与える3対の上記ベクトル成分を抽出する
手段と、抽出した3対のベクトル成分から上記干渉縞信
号の周期と位相を演算する手段とから構成することで達
成される。
更に、面の傾きと高さの測定装置は、上記干渉縞信号
の周期と位相の検出装置を主構成要素として、これにそ
の検出装置より出力される周期と位相から物体の面の傾
きと高さを演算する演算回路を追加せしめることで達成
される。
〔作用〕
正弦波としての干渉縞信号の周期と位相の検出方法及
び装置並びに面の傾きと高さの測定装置は、上記事実上
の最大スペクトルの位置を離散的フーリエ変換式を展開
することにより最大スペクトルとその両隣りのスペクト
ルのベクトルを変数として数式で求めることができ、実
際にフーリエ変換で得た上記スペクトルのベクトルを上
記数式に代入して演算を施すと事実上の最大スペクトル
の位置が推定できる。そして、これより正確な正弦波の
周期と位相が演算で求められる。また上記事実上の最大
スペクトルの位置を求めるもう1つの方法がある。第6
図はスペクトルS(k)から事実上の最大スペクトルの
位置を検知する他の例を示す。この方法は最大スペクト
ル周辺のスペクトル分布を第6図のように最も類似する
関数で最小2乗近似し、その近似関数の最大値より事実
上の最大スペクトルの位置を推定する方法である。しか
しこれには近似関数の設定が難しいことから、精度の高
い推定ができないという問題点がある。次に上記事実上
の最大スペクトルの位置を検知する前者の方法から正弦
波の周期と位相を求める演算方法を具体的に説明する。
まず上記(6)式の正弦波A(j)はオイラーの公式
により更に次式のように書き直すことができる。
ここで正弦波A(j)を(1)式のフーリエ変換式に
代入して展開するとフーリエ変換値F(k)は次のよう
になる。
上式において第1項は直流成分aのフーリエ変換であ
るからデルタ関数となる。但し有限個のフーリエ変換で
あるため有限な値を持つ。第2項と第3項は等比級数の
公式を用いれば係数b/2を省略して次のようになる。
直流成分aの第1項を省略してまとめるとフーリエ変
換値F(k)は次式で与えられる。
次に最大スペクトルとその両隣りのスペクトルの大き
さを(9)式のフーリエ変換式の展開式より求めてみ
る。事実上の最大スペクトルの位置k0は上記(7)式か
ら次式で計算される。
k0=N/P=n0+Δ (10) n0:整数,|Δ|<0.5 ここでn0はフーリエ変換で求まる最大スペクトルの位
置で、Δは事実上の最大スペクトルの位置の少数点以下
の端数である。(9)式においてk=n0と置いて(10)
式を代入すると位置n0における最大スペクトルF(n0
は次式で求めることができる。
ここで、 と近似すると、 となる。ここで係数N sinΔπ/πを省略して最大ス
ペクトルF(n0)のベクトルの実数部Rと虚数部Iを求
めると次のようになる。
さらにΦ=φ+Δπと置いて上式を展開すると最大ス
ペクトルF(n0)のベクトルの実数部Rと虚数部Iは次
のように書き改められる。
同様に、 次に同じようにして最大スペクトルF(n0)の両隣り
のスペクトルF(n0−1),F(n0+1)からそれらのベ
クトルの実数部と虚数部を求めることができる。これら
の結果を次にまとめて示す。
ここにΦ=φ+Δπである。
このように最大スペクトルF(n0)とその両隣りのス
ペクトルF(n0−1),F(n0+1)のベクトル(実数部
と虚数部)が明らかになると、事実上の最大スペクトル
の位置のn0からの偏り(端数)Δを次の演算で推定する
ことができる。(11)式より実数部を利用して、 cos Φを消去すると、 これより端数Δを求めると次のようになる。
(11)式より虚数部を利用しても同様にして端数Δは
次のようになる。
(12)式と(13)式の右辺の変数はフーリエ変換で求
まるスペクトルの実数部と虚数部であるから、(12)式
または(13)式の演算で事実上の最大スペクトルの位置
の端数Δの推定が可能となる。故にこれらの演算で端数
Δが求まるとフーリエ変換を受けた正弦波の周期Pは
(10)式より次式で計算される。
また端数Δが(12)式または(13)式の演算で明らか
になるとフーリエ変換を受けた正弦波の位相φも次の方
法で計算される。(11)式より、 が得られ、これらの式の両辺同士を除算すると、 となる。故に位相φは次式で求まる。
〔実施例〕 以下に本発明の実施例を第1図および第2図により説
明する。
第1図は本発明による正弦波としての干渉縞信号の周
期と位相の検出方法及び装置の一実施例を示すブロック
図である。第1図において、1は正弦波信号Aをサンプ
リングするサンプリング回路、2はサンプリングされた
信号をA/D変換するA/D変換器、3はA/D変換されたサン
プルデータA(j)を記憶する第1の記録回路(1)、
4は記憶されたサンプルデータA(j)(j=0,1,…
…,N−1)を導いて離散的フーリエ変換を実行するフー
リエ変換回路、5はフーリエ変換ベクトルF(k)の実
数部Fr(k)と虚数部Fi(k)を記憶する第2の記憶回
路(2)、6は記憶したフーリエ変換ベクトルF(k)
の実数部Fr(k)と虚数部Fi(k)(k=0,1,……,N−
1)からスペクトルの高さS(k)を計算する第1の演
算回路(1)、7は計算されたスペクトル に最大値を与える最大スペクトルの位置n0を求める最大
値探索回路、8は事実上の最大スペクトルの位置n0+Δ
における端数Δを演算する第2の演算回路、9は端数Δ
とフーリエ変換ベクトルF(k)の実数部Fr(k)と虚
数部Fi(k)から正弦波信号Aの周期Pと位相φを求め
て出力する第3の演算回路(3)、10はサンプリング回
路1を除いたブロック2〜9を含む全体ブロックであ
る。
次に第1図の動作を説明する。入力する正弦波信号A
はサンプリング回路1でサンプリングされてA/D変換器
2に入力され、A/D変換器2でサンプルデータA(j)
に変換される。いま正弦波信号Aの周期(1周期当りの
サンプル数)をPとし位相をφとするとサンプルデータ
A(j)は先の(6)式で示される。
ここでjはサンプリング番号を示し、jを時間軸とす
るとA(j)は時系列のサンプルデータを示す。サンプ
ルデータA(j)は全て第1の記憶回路(1)3に記憶
される。つぎにフーリエ変換回路4は先の(1)式に基
づいて、記憶回路3からサンプルデータA(j)を導い
て離散的フーリエ変換を実行する。
離散的フーリエ変換には高速フーリエ変換FFTの手法
がよく知られている。離散的フーリエ変換の結果F
(k)は先の(2)式のように実数部Fr(k)と虚数部
Fi(k)とするベクトルで現れる。離散的フーリエ変換
ベクトルF(k)の実数部Fr(k)と虚数部Fi(k)は
第2の記憶回路(2)5に記憶される。
ここで離散的フーリエ変換の場合に変数kは周期Pの
情報を示し、先の(4)式のP=N/kなる演算を施すこ
とで周期Pを計算できる。具体的にはフーリエ変換ベク
トルF(k)の実数部Fr(k)と虚数部Fi(k)より全
ての変数kについてスペクトルの高さS(k)を求め、
その最大スペクトルの位置k=n0より(4)式から周期
Pを求めると、これが最も正弦波信号Aのもつ周期Pに
近い周期となる。このスペクトルS(k)の模様の一例
を第5図に示す。ここで(6)式の直流分aによる直流
成分位置k=0で最大スペクトルとなる可能性があるの
で、上記最大スペクトルの位置k=n0はk=0以外で求
めなければならない。
つぎの第1の演算回路(1)6は記憶回路5に記憶さ
れた実数部Fr(k)と虚数部Fi(k)よりスペクトルS
(k)を(3)式により求めるものである。最大値探索
回路7はk=0以外でスペクトルS(k)から最大値を
探索し、その最大スペクトル位置k=n0を求めて出力す
る。この最大値探索はベクトルF(k)のFr(k),Fi
(k)を記憶している記憶回路5のアドレスと変数kを
対応ずけておくことにより実現できる。最大値探索回路
7で求まった最大スペクトル位置n0は記憶回路5に入力
され、これにより記憶回路5から先の(11)式に示した
次の最大スペクトル位置n0とその両隣りの位置(n0
1),(n0+1)のベクトルの実数部と虚数部が抽出さ
れる。なお(11)式では係数b/2は省略してある。
F(n0−1)の実数部:Fr(n0−1)=R″ F(n0−1)の虚数部:Fi(n0−1)=I″ F(n0)の実数部:Fr(n0)=R F(n0)の虚数部:Fi(n0)=I F(n0+1)の実数部:Fr(n0+1)=R′ F(n0+1)の虚数部:Fi(n0+1)=I′ この最大スペクトルF(n0)とその両隣りのスペクト
ルF(n0−1),F(n0+1)のベクトルの実数部R″,
R,R′と虚数部I″,I,I′は先ず第2の演算回路(2)
8に入力され、先の(12)式または(13)式によって先
に(7)式で定義した第5図に示す最大スペクトル位置
k=n0から事実上の最大スペクトルの位置までの偏り
(端数)Δが計算される。次に端数Δが計算されると事
実上の最大スペクトル位置k=n0+Δが明らかとなるの
で、第3の演算回路(3)9は先の(14)式により正弦
波信号Aの周期Pを求め、さらに上記端数Δと上記抽出
されたベクトルの実数部R″,R,R′と虚数部I″,I,I′
を利用して先の(16)式を演算して正弦波信号Aの位相
φを求めて、正弦波信号Aの周期Pと位相φを出力す
る。
なお、上記端数Δは(12)式または(13)式を使って
フーリエ変換ベクトルの実数部R″,R,R′または虚数部
I″,I,I′から計算するように説明したが、先の(12)
式と(13)式は(1)式の離散的フーリエ変換式の展開
から近似的に導いているので、この両式により求める端
数Δは大抵一致しない。故により正確に端数Δを得るに
は上記演算回路8で(12),(13)式による2通りの端
数Δを求め、演算回路9には判断機能を持たせて該2通
りの端数Δのうちの1つを選択すればよい。この演算回
路9の判断機能は次のようなものであればよい。すなわ
ち上記2通りの端数Δに応じて2通りの位相φを演算回
路9で(16)式により求める。これにより2組の端数Δ
と位相φが求まると、最大スペクトル位置k=n0とサン
プル数Nは既知であるから、先の(11)式を利用して最
大スペクトルとその両隣りのスペクトルのベクトルが逆
算される。(11)式は近似式であるから、(11)式の精
度は実際のフーリエ変換で得られたベクトルすなわち最
大値探索回路7の出力で記憶回路5から抽出されている
ベクトルと(11)式で逆算されるベクトルとの比較によ
り明らかとなる。この比較には例えばF(n0)とF(n0
+1)のベクトルの比を使えばよい。そこで実際のフー
リエ変換で求まる上記ベクトルを、 F(n0)の実数部 :Rf F(n0)の虚数部 :If F(n0+1)の実数部:Rf′ F(n0+1)の虚数部:If′ と書き直し、これらと(11)式で逆算されるR,I,R′,
I′において、 を計算する。ここで例えばDr<Diであれば(11)式に
おいてR″,R,R′の計算式がI″,I,I′の計算式に比べ
て精度が高い。従ってこの場合には端数Δは(12)式に
よるものを使えばよい。逆にDr<Diであれば端数Δは
(13)式によるものを使えばよい。Dr=Diならばどちら
の端数Δを使ってもよいことは言うまでもない。また上
記判断にはF(n0),F(n0+1)のベクトルを用いたが
F(n0),F(n0−1)あるいはF(n0+1),F(n0
1)のベクトルを用いて上記に準じる判断を行ってもよ
い。
上記実施例では正弦波信号Aをサンプリング回路2で
サンプリングする構成となっているが、イメージセンサ
のような光学的検出手段で干渉縞等を扱うシステムであ
れば、検出手段自体がサンプル信号を出力するので上記
構成部分をイメージセンサのような素子に置き換えても
よい。またフーリエ変換等のソフトウエア上の処理時間
が許されるなら、記憶回路3以後の構成をコンピュータ
に置き換えてもよいことは言うまでもない。
第2図は本発明による正弦波としての干渉縞信号の周
期と位相の検出方法及び装置を用いた面の傾きと高さの
測定装置の一実施例を示すブロック図である。第2図に
おいて、10は第1図における同一符号10と同じ正弦波の
周期Pと位相φを出力する同一ブロック、11は光源、12
はプリズム、13はハーフミラー、14,15はミラー、16は
レンズ、17は光電変換出力A(j)を出力する光検出
器、18は物体、19は物体18を置く台、20は参照光、21は
物体18からの正反射光、22は物体18の面の傾きψと高さ
zの情報を出力する演算回路である。
次に第2図の動作を説明する。光源11にはレーザのよ
うな干渉性と指向性の高い光源を用いる。光源11から出
た光はプリズム12で2つのビームに分離され、そのうち
の1つのビームはハーフミラー13を経てミラー14で反射
されて参照光20となり、ミラー15にほぼ垂直に入射され
て反射光はミラー14に返される。もう1つのビームはハ
ーフミラー13を経てミラー14で反射されてから台19に置
かれた物体18で反射して、物体18からの正反射光21はミ
ラー15にほぼ垂直に入射され、再び物体18で反射されて
ミラー14に戻る。ミラー14において参照光20と物体18か
らの正反射光21の間で干渉縞が生じる。この干渉縞はハ
ーフミラー13で反射され、レンズ16を経て光検出器17に
結像される。光検出器17は干渉縞方向に画素が配列され
ている1次元センサのようなものを使えばよい。ここで
は光検出器17を1次元センサとする。1次元センサ17は
干渉縞を検出して光電変換出力の干渉縞信号A(j)を
出力する。
ここで物体18への入射光が水平面となす角をθとし、
物体18の面の傾き角をψ、面の高さをzとすると、1次
元センサ17で検出される干渉縞は1次元センサ17の画素
の配列方向をxとし、波長をλとしておよそ次式で表わ
される。
(17)式より明らかなように物体18の面の傾きψは干
渉縞A(x)の周期に影響を与え、面の高さzは位相に
変化を与える。いま1次元センサ17の画素のピッチをL
とすると1次元センサ17の光電変換出力として次式で示
される離散的な干渉縞信号A(j),j=0,±1,±2,±3,
…が現われる。
ここでjは1次元センサ17の画素対応のサンプル点で
ある。(18)式を先の(6)式の正弦波の一般式に対応
させると、 となる。故に1次元センサ17のサンプリング状態とな
っている干渉縞信号A(j)を第1図の正弦波の周期と
位相の検出装置のサンプリング回路1を除くブロック10
に入力すると、ブロック10の出力に(19)式と(20)式
で示される正弦波の周期Pと位相φの情報が得られる。
(19)式と(20)式において角度θと波長λとピッチL
は既知であるから、(19)式と(20)式の周期Pと位相
φの情報を演算回路22に入力して、演算回路22によって
次式の演算を行なうと物体18の面の傾きψと高さzが求
まり出力される。
従って第2図には図示していないが演算回路22より出
力される(21)式と(22)式による面の傾きψと高さz
の情報をサーボ回路に与えて台19を駆動すれば、物体18
の面の傾きと高さを修正することができる。
上記の実施例によれば、精度の高い正弦波の周期と位
相を求めることができ、これを用いて光学的干渉縞から
精度の高い面の傾きと高さの情報を得ることができる。
即ち、LSIパターンの微細化に伴って露光による焦点深
度は±1μm以下の高解像度が要求されてきている。そ
こで、第2図に示す装置を、ウエハをステップアンドリ
ピートさせ、縮小投影レンズを用いてレチクル上に形成
された回路パターンをウエハ上に縮小投影する縮小投影
式露光装置に適用し、露光単位毎に、ウエハの部分的な
面の傾きや高さの高精度な情報を得ると共に、この情報
に基いてウエハの傾き及び高さを制御することにより、
露光単位毎に、ウエハの面を縮小投影レンズの結像位置
(像面)に高精度に位置付けることができる。その結
果、微細な回路パターンを高解像度でもってウエハ上に
縮小投影露光することができる。第2図に示す装置を、
縮小投影式露光装置に適用した場合、物体18はウエハに
該当し、台19はウエハステージに該当し、該ウエハの上
に縮小投影レンズが位置することになる。ウエハの傾き
及び高さを制御する機構は、周知の機構を用いればよ
い。
〔発明の効果〕
本発明によれば、離散的フーリエ変換の本質的な精度
上の欠点を解消することができるので、正弦波の周期が
どのような場合でも離散的フーリエ変換で求まる離散的
なスペクトルから事実上の最大のスペクトルの位置を理
論式で求めることができ、これより精度の高い正弦波の
周期と位相を検知できる。またこれを用いて光学的干渉
縞の周期や位相を検知して、物体の面の傾きや高さの精
度の高い測定を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明による正弦波としての干渉縞信号の周期
と位相の検出方法及び装置の一実施例を示す装置ブロッ
ク図、第2図は本発明による正弦波としての干渉縞信号
の周期と位相の検出方法及び装置を用いた面の傾きと高
さの測定装置の一実施例を示すブロック図、第3図は周
期波の離散的フーリエ変換後のスペクトル例図、第4図
と第5図は正弦波の離散的フーリエ変換後の2通りのス
ペクトル例図、第6図は事実上の最大スペクトルの位置
を検出する他の例のスペクトル例図である。 1……正弦波信号Aのサンプリング回路、2……A/D変
換器、3……サンプルデータA(j)の記憶回路
(1)、4……A(j)のフーリエ変換回路、5……フ
ーリエ変換ベクトルFr(k),Fi(k)の記憶回路
(2)、6……スペクトルS(k)の演算回路(1)、
7……スペクトル最大値探索回路、8……端数Δの演算
回路(2)、9……周期Pと位相φの演算回路(3)、
10……ブロック、11……光源、12……プリズム、13……
ハーフミラー、14,15……ミラー、16……レンズ、17…
…光検出器、18……物体、19……台、20……参照光、21
……正反射光、22……傾きψと高さzの演算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00,11/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可干渉性光が対象物に照射された上、該対
    象物からの正反射光を、上記可干渉性光から一部分離さ
    れた参照光との間で干渉させて干渉縞を発生せしめ、該
    干渉縞は光電変換により干渉縞信号として得られた上、
    該干渉縞信号のサンプリング値に離散的フーリエ変換を
    施して得られる離散的周波数スペクトルの中から直流成
    分を示すスペクトル以外でスペクトルの高さの最大値と
    その両隣のスペクトルの高さを検知し、これら3個のス
    ペクトルの高さを与えるそれぞれのベクトルの実数部と
    虚数部から干渉縞信号の周期と位相を求めるようにした
    干渉縞信号の周期と位相の検出方法。
  2. 【請求項2】可干渉性光を発生する光源と、該光源より
    出射した光を物体の表面に入射せしめる反射照射手段
    と、物体で正反射した正反射光をほぼ垂直に反射させて
    再び物体に照射せしめる反射照射手段と、上記光源より
    出射した光の一部を参照光として発生する参照光発生手
    段と、上記正反射光と参照光野干渉縞を検出する手段
    と、検出した干渉縞信号を離散的なデジタル値として取
    り出す手段と、取り出したデジタル値を離散的フーリエ
    変換してスペクトルのベクトル成分の実数部と虚数部を
    求める手段と、求まった成分毎のスペクトルのベクトル
    からスペクトルの高さを演算する手段と、直流成分を示
    すスペクトル以外で最大の高さを持つスペクトルとその
    両隣のスペクトルを検出してこれらを与える3対の上記
    ベクトル成分を抽出する手段と、抽出した3対のベクト
    ル成分から上記干渉縞信号の周期と位相を演算する手段
    とからなる構成の干渉縞信号の周期と位相の検出装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の干渉縞信号の周期と位相の
    検出装置と、該検出装置より出力される周期と位相から
    物体の面の傾きと高さを演算する演算回路とを具備して
    なる構成の面の傾きと高さの測定装置。
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