JP2893313B2 - 食用油の再生処理装置 - Google Patents
食用油の再生処理装置Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/74—Recovery of fats, fatty oils, fatty acids or other fatty substances, e.g. lanolin or waxes
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- Fats And Perfumes (AREA)
Description
食用油の再生処理装置に係り、特に、多大な設備投資を
要することなく、使用済の食用油を効率良く再利用可能
に還元することができる食用油の再生処理装置に関する
ものである。
に使用される食用油は、繰返し使用されるため、その頻
度によって揚げ物材料に含まれる蛋白質、調味料、香辛
料およびその他の添加物が食用油内に溶出して油の純度
が低下し、また、高温で使用するため、酸化の度合いが
早まり、一定回数使用した後は固形化して廃棄処分する
か、あるいは油脂系廃棄物専門の処理業者に引き取って
もらう、等の処理を行っていた。
せる方向で、食用油等を含む廃棄物の再生利用のための
処理方法が産業界で試案され、その一つとして、酸化し
た食用油にカセイソーダ、水酸化アンモニウム等のアル
カリ溶液を混合して撹拌し、中和反応によりセッケン分
を生成した後、遠心分離機でセッケン分を分離するよう
にしたアルカリ脱酸方法が提案されている。しかしなが
ら、上記のような再生方法では、遠心分離機、撹拌装置
等に多大な設備投資を要するばかりでなく、精製油の収
率が低下してしまい、また分離されたセッケン分の処理
は、更に別途の専用装置で行わなければならず、面倒で
複雑な工程を必要とする、という問題を内包するもので
あった。
食用油を含む産業廃棄物の再生利用を模索するその研究
開発過程において、蛋白質、調味料、香辛料およびその
他の不純物は、食用油中に微粒子となって分散状に溶出
しており、食用油自体が導電性を有するようになってい
る点に着目し、この導電性を利用することによって溶出
した不純物を取り除いて再生することにより、使用済食
用油の有効利用の途が開けることを知見し、ここに全く
新規な食用油の再生処理装置を完成するに至った。
発明が採用した技術手段は、高温状態の使用済食用油を
冷却する冷却タンクと、冷却された食用油を貯留する貯
留タンクとの間に、油送ポンプを付設してなる油送経路
を接続する一方、上記貯留タンクを多孔性隔膜により二
槽に区画し、第1の槽にマイナス電極を、第2の槽にプ
ラス電極をそれぞれ内装すると共に、上記第1の槽に水
液を滞留し、第2の槽側への使用済食用油の所定量投入
に連繋して、上記両電極間に直流電力を供給すべく構成
したことを特徴とするものである。
することなく使用済の食用油を利用可能な状態に再生す
ることができ、環境の保全を図りつつ食用油の使用効率
を大幅に高めることができる。
て、詳細に説明する。図1(a)および(b)におい
て、1は再生処理装置であり、該再生処理装置1は、支
持脚車2a、2a…により支持された基台2の上面に、
高温状態の使用済食用油を冷却する円筒状の冷却タンク
3と、冷却された食用油を貯留する貯留タンク4が配設
されており、上記各タンク3、4間には、油フィルタ5
を備えた油送ポンプ6が配設されていると共に、上記各
タンク3、4および油送ポンプ6は、油送経路7を介し
て接続されて再生処理装置1が構成されている。
使用済食用油を油送する一次油送パイプ9の接続口10
を下部に接続し、かつ上部に食用油の取出し口11を備
えており、その内部にはコイル状のスパイラルパイプ1
2が各接続口10と取出し口11との間に接続されてい
ると共に、供給パイプ13から供給される水液を冷却タ
ンク3内に滞留することにより、スパイラルパイプ12
中を通過する高温状態の使用済食用油を取出し口11に
至る間で冷却するようになっている。
の取出し口11に接続されており、該油送ポンプ6の出
口から圧送される使用済食用油は、フィルタ5により食
用油中の比較的大きな溶出物が取り除かれ、開閉レバー
14の開放操作で貯留タンク4に搬送される。ここで、
上記フィルタ5の出口には、戻り用開閉レバー15が分
岐配設されており、貯留タンク4で精製された食用油を
同一の油送回路7を介して図示しない精製油タンクに油
送するように構成されている。
された本体4aの上面および下面を蓋体16、17で閉
塞して形成されており、座脚18上に載置した本体4a
の周囲を上面開放状のカバー体19により包囲して構成
されており、上記蓋体16には、供給パイプ13から分
岐して配設された水液の取入れパイプ13aが開閉コッ
ク20を介して接続されている。
図2(a)および(b)に示す如く、セラミックからな
る筒状の多孔性隔膜21が同心状に固着されていると共
に、上記多孔性隔膜21と本体4aの周壁との間には、
筒状に形成されたチタン合金製のマイナス電極22が同
じく同心状に固着され、かつ多孔性隔膜21の周壁内に
は、棒状に形成されたチタン合金製のプラス電極23が
垂設されている。また、蓋体17には、前記多孔性隔膜
21と本体4aの周壁との間に形成された水液貯留部2
4および多孔性隔膜21の周壁内に形成された食用油貯
留部25に臨ませて、水液の排出口26と食用油の注排
出口27がそれぞれ開口されており、上記排出口26に
は排出パイプ26aが接続され、かつ注排出口27に
は、油フィルタ5に接続した油送パイプ28が接続され
ている。なお、29および30は、蓋体16の上面にそ
れぞれ突出形成されたターミナル端子であり、該各ター
ミナル端子29、30はそれぞれ図示しない直流電源の
マイナス供給線31、プラス供給線32に接続されてい
る。
再生するには、まず、開閉コック20を開放し、供給パ
イプ13および取入れパイプ13aを介して水液を貯留
タンク4内の水液貯留部24に所定量注入すると共に、
冷却タンク3内にも水液を満杯状態となるまで注入す
る。次いで、調理場あるいは食品加工工程において使用
した高温状態の使用済食用油を、一次油送パイプ9を介
して上記冷却タンク3内のスパイラルパイプ12へ供給
すると、該スパイラルパイプ12内を通過する使用済食
用油が平温状態まで冷却され、取出し口11から油送ポ
ンプに供給された使用済食用油は、油フィルタ5で食用
油中の比較的大きな不純物が取り除かれ、開閉レバー1
4の開放操作で油送パイプ28を介して貯留タンク4に
搬送される。そして、貯留タンク4の食用油貯留部25
において食用油が所定量に達した時点で、油送ポンプ6
の駆動を停止させ、かつ開閉レバー14を閉操作した
後、図示しない直流電源をオンすると、食用油貯留部2
5内にて使用済食用油の再生作用が行われることにな
る。
食用油は、化学的には油中の不純物(分散質)が微細な
粒子として均一に分散している分散媒として捉えること
ができ、この分散媒(使用済食用油)と分散質(不純
物)における電気的作用を次に説明する。上記水液貯留
部24中のマイナス電極22および食用油貯留部25中
のプラス電極23では、該各電極22、23間の通電に
より電気泳動作用が生じ、不純物として食用油中に溶出
した小麦粉、食塩、香辛料、調味料および色素等の分散
質には、陽イオンが付着しており、この陽イオンがマイ
ナス電極22側に引き寄せられることによって、不純物
がマイナス電極22側、すなわち多孔性隔膜21側に引
き寄せられる。そして、上記不純物のうち低分子物質の
不純物は、電気透析作用により多孔性隔膜21を通過し
て水液貯留部24側に移動すると共に、多孔性隔膜21
を通過できない不純物に対しては、食用油が、電気滲透
作用により相対的に不純物の移動方向とは逆の方向、す
なわちプラス電極23側に移動し、したがって、不純物
と食用油の分離作用が電気的に行われることになる。ま
た、使用済食用油中に含まれる、もどり臭(酸化による
青くさいにおい)の原因であるギ酸エチル、エタノール
等の成分、あるいは変敗臭(空気に長期間さらされたこ
とにより発生する刺激性の強いにおい)の原因である酢
酸、酪酸、ビニルアミルケトンおよびヘキサナール等の
成分は、上記不純物と食用油の電気的分離作用の進行に
伴って、水液貯留部24側へ移動する不純物あるいは多
孔性隔膜21に引き寄せられた不純物に付帯して集合さ
れるので、その結果として使用済食用油に含有されてい
た臭気成分が除去されることになる。
が飽和状態に達した時点で、開閉レバー14および戻り
用開閉レバー15を同時に開放すると、不純物が分離さ
れた使用済食用油が、注排出口27および油送パイプ2
8を介して図示しない精製油タンクに油送され、この精
製油タンクから調理場あるいは食品加工工程に油送する
ことにより、未使用の食用油に可及的に近い状態で使用
済食用油を再利用することができ、環境の保全を図りつ
つ食用油の使用効率を大幅に高めることができる。
使用済食用油を冷却する冷却タンクと、冷却された食用
油を貯留する貯留タンクとの間に、油送ポンプを付設し
てなる油送経路を接続する一方、上記貯留タンクを多孔
性隔膜により二槽に区画し、第1の槽にマイナス電極
を、第2の槽にプラス電極をそれぞれ内装すると共に、
上記第1の槽に水液を滞留し、第2の槽側への使用済食
用油の所定量投入に連繋して、上記両電極間に直流電力
を供給すべく構成したから、簡単な構成でありながら、
使用済食用油を利用可能な状態に効率良く再生すること
ができ、使用済食用油の利用分野を著しく拡大すること
ができる、という極めて有用な新規的効果を奏するもの
である。
図である。
(b)は貯留タンクを示す一部切欠き正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 高温状態の使用済食用油を冷却する冷却
タンクと、冷却された食用油を貯留する貯留タンクとの
間に、油送ポンプを付設してなる油送経路を接続する一
方、上記貯留タンクを多孔性隔膜により二槽に区画し、
第1の槽にマイナス電極を、第2の槽にプラス電極をそ
れぞれ内装すると共に、上記第1の槽に水液を滞留し、
第2の槽側への使用済食用油の所定量投入に連繋して、
上記両電極間に直流電力を供給すべく構成したことを特
徴とする食用油の再生処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34609593A JP2893313B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 食用油の再生処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34609593A JP2893313B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 食用油の再生処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07179884A JPH07179884A (ja) | 1995-07-18 |
JP2893313B2 true JP2893313B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=18381107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34609593A Expired - Fee Related JP2893313B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 食用油の再生処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2893313B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000248291A (ja) * | 1999-03-01 | 2000-09-12 | Daikiyoo:Kk | 油の還元処理機構及び油の還元処理方法 |
KR101917064B1 (ko) * | 2018-05-30 | 2019-01-30 | 장광양 | 식용유 재생처리장치 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP34609593A patent/JP2893313B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH07179884A (ja) | 1995-07-18 |
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