JP2888603B2 - 吸収性物品の表面シート - Google Patents
吸収性物品の表面シートInfo
- Publication number
- JP2888603B2 JP2888603B2 JP2134440A JP13444090A JP2888603B2 JP 2888603 B2 JP2888603 B2 JP 2888603B2 JP 2134440 A JP2134440 A JP 2134440A JP 13444090 A JP13444090 A JP 13444090A JP 2888603 B2 JP2888603 B2 JP 2888603B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating layer
- nonwoven fabric
- topsheet
- projections
- height
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
くは、不織布を基材とし、生理用ナプキンなどの吸収性
物品の肌当面を形成する表面シートに関する。
の肌当面における体液のスポット吸収、体液の残留減少
及びドライ感の向上を目的として、表面シートとしての
不織布の表面に疎水性樹脂を部分的に塗布して所要パタ
ーンの疎水性皮膜を形成したものが知られている。しか
し、このものにおいては、疎水性皮膜が不織布の表面上
にこれと実質的に同平面に位置しているため、その皮膜
が位置しておらず不織布が露出する透液部も不透液部と
しての疎水性皮膜部と同じように着用者の肌に密着す
る。したがって、表面シートと肌との間に蒸れが生じ易
いうえ、ナプキンの内部に吸収された体液が逆流して容
易に表面シートの表面から滲出する。そのため、肌に湿
潤感、ひいては不快感を与える。
記物品の目的とほぼ同様の目的から、疎水性樹脂フィル
ムに開孔を配列形成するとともにその下面から体液導入
管を突出させたものが知られている。しかし、このもの
においては、使用時に体圧が加わったとき、体液導入管
が変形又は閉塞して体液の導入が困難又は不可能になる
ことがある。
ての凹面とを所要パターンで配列形成することで、前記
欠点を除去することができる吸収性物品の表面シートを
提供することにある。
は、熱可塑性繊維を含む透液性不織布に互いに独立し底
面が開口する中空の多数の凸部および一連に連続する凹
部を所要パターンで配列形成し、前記凸部の頂面に熱可
塑性かつ疎水性皮膜層を一体に融着接合してあり、前記
皮膜層を含まない前記凸部の高さを前記凹部の底面より
も高くなし、前記皮膜層の面積比率を10〜80%になし、
その皮膜層を含む前記凸部の高さを0.5〜3mmになしてあ
る 〔作用〕 前記構成を有する本発明に係る表面シートにおいて
は、吸収性物品の表面シートとして使用したとき、凸部
の頂面に位置する疎水性皮膜層が肌に接触する。凸部の
間の透液部としての凹部における体液がそれぞれ透過す
ると同時に、皮膜層における体液が凹部に流動しそれを
透過して、物品の内部に吸収される。
凸部がへこみ又はつぶれることがあるが、その体圧が解
かれると復元する。このように表面シートはクッション
性を有する。もとより、前記透液部は、体圧下で凸部が
へこみ又はつぶれても、これが体液の透過にいささかも
支障にはならない。
説明すると、以下のとおりである。
織布2を加熱下にエンボス処理して互いに独立し底面が
開口する中空の多数の凸部3と一連に連続する凹部5と
を規則的に配列形成し、凸部3の頂面に疎水性皮膜層4
を一体に融着接合することで、表面シート1を構成して
ある。
布、その他の不織布を使用することができる。不織布2
は、熱可塑性繊維を10%以上含んでいることが、加熱下
のエンボス処理によるその形態保持と、皮膜層4の凸部
3に対する融着接合強度をはかるうえで好ましい。不織
布2は、必要に応じて、界面活性剤で処理するか、その
活性剤を構成繊維に混合して構成することで、体液の透
過性をよくする。不織布2の目付、見掛け厚さは、一般
には、それぞれ5〜50g/m2、0.5〜1.5mmにすればよい。
凹部5の底面よりも高いことが、所要の高さを得るうえ
で必要である。凸部3の間隔Iは0.5〜5mmとなし、皮膜
層4を含む凸部3の高さ、すなわち、皮膜層4の上面と
凹部5の底面との間の高さHは0.5〜3mmとなし、皮膜層
4の面積比率は10〜80%となしてあることが、凹部5に
おける体液の透過をよくする一方、後記吸収体に吸収さ
れた体液が凹部5に逆流して滲出したとき、その滲出体
液と肌との接触をできるだけ避けるようにするうえで好
ましい。
きるとともに、不織布2の柔軟性を阻害しないかぎり
は、特に問わない。
加熱下にエンボス処理したのうちに、不織布2の上面に
2軸延伸処理したポリエチレンなどの熱可塑性樹脂フィ
ルムを緊張下に重ね合せ、そのフィルムに熱風を当て
る。そうすることにより、フィルムの全体を軟化させ、
凸部3の頂面に接触するフィルム部分を融着させるとと
もに、凹部5上に位置するフィルム部分を収縮させて凸
部3に引き寄せることで、皮膜層4を形成する。また、
この方法にかえて、凸部3を賦与する一対の表面凹凸ロ
ールの一方の表面に不織布2を当てた状態で、凸部3の
頂面に樹脂を塗布して皮膜層4を形成することもでき
る。
示すように、吸収体6の下面及び側面に不透液性シート
7を位置させ、この積層体の全体を表面シート1(ただ
し、第3図では、凸部3及び凹部5の図示を省略してあ
る)で包括して生理用ナプキンを構成するのに使用す
る。
によれば、特定の面積比率、間隔及び高さを有し互いに
独立する凸部頂面上の疎水性皮膜層には体液がほとんど
残留することがなく、そのため肌に与える湿潤感やべと
つき感を最少にすることができる。
ン性を有するから、肌当接感に優れ、変形しても容易に
復元する。
形でその透液機能を阻害されることがないから、体液を
十分に透過させることができる。
面図。 第2図は、同表面シートの拡大断面図。 第3図は、同表面シートを適用した生理用ナプキンの一
部切欠斜視図。 1……表面シート、2……不織布 3……凸部、4……皮膜層 5……凹部、I……間隔 H……高さ
Claims (1)
- 【請求項1】熱可塑性繊維を含む透液性不織布に互いに
独立し底面が開口する中空の多数の凸部および一連に連
続する凹部を所要パターンで配列形成し、前記凸部の頂
面に熱可塑性かつ疎水性皮膜層を一体に融着接合してあ
り、前記皮膜層を含まない前記凸部の高さを前記凹部の
底面よりも高くなし、前記皮膜層の面積比率を10〜80%
になし、その皮膜層を含む前記凸部の高さを0.5〜3mmに
なしてある吸収性物品の表面シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2134440A JP2888603B2 (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 吸収性物品の表面シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2134440A JP2888603B2 (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 吸収性物品の表面シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0434082A JPH0434082A (ja) | 1992-02-05 |
JP2888603B2 true JP2888603B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=15128409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2134440A Expired - Lifetime JP2888603B2 (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 吸収性物品の表面シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2888603B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4167404B2 (ja) * | 2001-04-18 | 2008-10-15 | 大王製紙株式会社 | 生理用ナプキン |
US8030535B2 (en) * | 2002-12-18 | 2011-10-04 | The Procter & Gamble Company | Sanitary napkin for clean body benefit |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NZ220354A (en) * | 1986-05-30 | 1990-01-29 | Chicopee | Non-woven facing material, for absorbent products, coated with a repellent material |
JPH03130478A (ja) * | 1989-10-16 | 1991-06-04 | Daiwabou Kurieito Kk | 複合シートの製造方法 |
JP2974715B2 (ja) * | 1990-02-15 | 1999-11-10 | 大日本印刷株式会社 | 通水性シート体およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-05-24 JP JP2134440A patent/JP2888603B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0434082A (ja) | 1992-02-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW406017B (en) | Absorbent article having improved integrity and acquisition | |
JP3258909B2 (ja) | 使い捨ての体液吸収性物品 | |
US5649917A (en) | Sanitary napkin having barrier means | |
TW300164B (ja) | ||
JP3061485B2 (ja) | 体液吸収性物品の表面シート | |
JP4975804B2 (ja) | 波形模様を備える婦人衛生物品 | |
JP4198849B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JPS5925369Y2 (ja) | 吸液性物品 | |
JP4070804B2 (ja) | 毛管積層材料 | |
JPH08117277A (ja) | 生理用ナプキン | |
JPH07328060A (ja) | 使い捨ての体液吸収性物品 | |
WO1993019715A1 (en) | Absorbent article having a nonwoven topsheet with fluid impervious areas | |
KR19980701518A (ko) | 팽창가능한 배면 시이트를 갖는 흡수제품(absorbent article with expandable backsheet) | |
JP2000333992A (ja) | 便処理用の使い捨て着用物品 | |
HU215074B (hu) | Abszorbens termék | |
JP2000210328A (ja) | 体液処理用吸収性物品 | |
KR20010022690A (ko) | 높은 로브 레질리언시를 갖는 인체학적으로 형상화된 일회용 흡수 제품 | |
CA2132845C (en) | Sanitary napkin having barrier means | |
JP2003284741A (ja) | 吸収性物品 | |
WO1993019711A9 (en) | Sanitary napkin having barrier means | |
JPH09505222A (ja) | 繊維性及び有孔性の立体的に巨視的に拡張するプラスティックウエブ | |
JP2888603B2 (ja) | 吸収性物品の表面シート | |
JP4912004B2 (ja) | 吸収性物品の製造におけるヒートエンボス加工方法 | |
JP2004201939A (ja) | 吸収性物品 | |
EP0622064A2 (en) | Hygienic absorbent article |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080219 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090219 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100219 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100219 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110219 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110219 Year of fee payment: 12 |