JP2887254B2 - 画像出力装置シミュレーション用チャート編集方法 - Google Patents

画像出力装置シミュレーション用チャート編集方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アナログ或いはディジタルの複写機,レー
ザ或いはLED(発光ダイオード)プリンタ,ファクシミ
リ等の画像出力装置のシミュレーションを行うシミュレ
ーション装置に関し、特に、画像出力装置内に配置され
た各種部品で発生する各種信号の変化を示すインプット
チャート等の各種チャートを編集する方法に関する。
〔従来の技術〕
第47図は画像出力装置の一例として、自動原稿搬送装
置及びソータを備えた一般的な複写機の概略断面図を示
している。
図において、100は複写機本体を示しており、この複
写機本体100の上面には原稿を複写機本体100のプラテン
ガラス上に自動的に搬入するための自動原稿搬送装置20
0が載置され、また、複写機本体100の側面には、複写後
の用紙を仕分けしてピン301に排出するためのソータ300
が設置されている。
複写機本体100内には、矢印方向に回転する感光体ド
ラム101が配置され、この感光体ドラム101の周辺に帯電
器102,現像器103,転写器104,剥離器105,クリーナ106等
が順次配置されている。
また、複写機本体100の上部には、原稿(図示せず)
を照明する光源111,原稿からの反射光を感光体ドラム10
1上に集束させるためのミラー112及びレンズ113が配設
されており、これらが走査光学系を構成している。そし
て、この走査光学系により、予め帯電器102により帯電
された感光体ドラム101上に静電潜像を形成するように
なっている。
この静電潜像は現像器103によりトナー像として顕像
化される。
またこれと同時に、それぞれ異なったサイズの用紙が
収納された第1,第2及び第3トレイ121,122,123のいず
れかから用紙が給紙装置124により感光体ドラム101方向
に搬送され、転写器104により感光体ドラム101上のトナ
ー像が用紙に転写される。この際、感光体ドラム101の
回転に同期して所定のタイミングで用紙が給送されるよ
うに、用紙搬送経路中にレジストレーションゲート(図
示せず)が設けられている。転写後の用紙は剥離器105
により感光体ドラム101から剥離され、搬送ベルト125に
より定着器126に送られ、トナー像が用紙に定着され
る。
通常の複写の場合は、実線で示すように、定着後の用
紙はインバータ127をそのまま通過してソータ300により
所定のピン301に排出される。なお、両面複写の場合
は、一点鎖線で示すように、一面が複写された後の用紙
の表裏をインバータ127により反転して一旦両面トレイ1
28に溜めたのち、循環装置129及び給紙装置124を介して
再度感光体ドラム101方向に搬送し、今度は他面の複写
を行う。
上述のような複写機において、自動原稿搬送装置200
及びソータ300を使用して複写を行う場合を考えると、
原稿トレイ201に原稿を載置して、複写機本体100のコン
ソールパネルに設けられた複写開始ボタン(図示せず)
を押すと、まず、第48図に示される自動原稿搬送装置20
0により、原稿がプラテンガラス204上の規定位置に搬送
される。すなわち、原稿トレイ201上の原稿がパドル20
2,203によりプラテンガラス204上に送り出され、搬送ベ
ルト205により原稿がプラテンガラス204上の規定位置に
搬送される。
次いで、感光体ドラム101を回転させると共に、この
回転に同期して、光源111,ミラー112,レンズ113等から
なる走査光学系がプラテンガラス204下を図において左
右方向に移動し原稿を走査する。
これにより前述のように、感光体ドラム101上に静電
潜像が形成され、その後、周知のように現像,転写,剥
離,定着,排出,仕分け等の各工程が行われる。
また、複写後の原稿は搬送ベルト205によりプラテン
ガラス204から取り除かれ、ゲート爪207により掬い上げ
られ原稿搬送ロール208により自動原稿搬送装置200の上
部の原稿受け206に排出される。
このように複写作業が行われるとき、各工程は、各装
置の動作状態及び用紙の通過状態を検出しながら処理さ
れる。
このような自動原稿搬送装置200,ソータ300等の周辺
装置を備えた複写機においては、各装置の動作を他の装
置の状態との関連で制御しなければならないため、複写
機本体と各周辺機器との間は通信路で結ばれている。
また、各装置の制御はマイクロコンピュータにより行
われる。そして、各マイクロコンピュータは、インター
フェース及び前記通信路を介してデータの授受を行な
う。また、同一装置内においても機能別に複数のマイク
ロコンピュータが設けられることもある。
このマイクロコンピュータにより制御される機器は、
基本的には三つの部分に分けられる。たとえば、複写機
本体100の場合、第49図に示されるように、複写機機構
部131、CPU(中央処理装置)132及びこの両者間のイン
ターフェースを行う電気回路基板133とから構成されて
いる。
複写機機構部131には、複写動作状態を検出するため
のセンサ,スイッチ等が設けられており、これらのセン
サ,スイッチ等からの入力は、一旦電気回路基板131に
供給され、ここで所定の信号処理が行われたのちCPU132
に入力データとして供給される。また、入力のなかの或
るものは割込信号としてCPU132に供給される。CPU132で
所定の処理が行われた出力データは、電気回路基板133
に供給され、この電気回路基板133からは、複写機機構
部131に設けられたモータ,ソレノイド等の駆動部品を
制御するための信号を出力する。
また、電気回路基板133には、操作用コンソールパネ
ル134が接続され、複写機開始等のキーからの信号が電
気回路基板133に供給されると共に、複写枚数,メッセ
ージ等のデータがコンソールパネル134に供給され、ラ
ンプ,発光ダイオードマトリックス等により表示され
る。
また、複写機本体100に対する周辺装置、すなわち、
前述の自動原稿搬送装置200及びソータ300等においても
同様な構成となっている。たとえば、自動原稿搬送装置
200の場合、自動原稿搬送装置機構部231とCPU232との間
に設けられた電気回路基板233により信号,データの授
受が行われる。そして、各装置間の動作の制御を、たと
えばシリアル通信データにより行っている。
たとえば、自動原稿搬送装置200を使用して複写を行
う場合、前記の搬送ベルト205により原稿がプラテンガ
ラス204上の規定位置に搬送されたことがセンサにより
検出されると、このセンサからの情報が通信データとし
て自動原稿搬送装置200の電気回路基板233から複写機本
体100の電気回路基板133へ通信路CLを介して供給され
る。そして、複写機本体100ではこの通信データに基づ
いて複写作業を開始する。
上述のようなマイクロコンピュータを使用した複写機
においては、たとえば、複写機本体100のCPU132で実行
されるプログラムを開発する際には、デバッグ用の開発
ツールとして第50図に示されるようなシミュレータキッ
トと呼ばれる装置が使用されている。
このシミュレータキット40は、実際の複写機機構部13
1及びコンソールパネル134の入力系及び出力系をスイッ
チパネル部41,表示パネル部42及び疑似コンソールパネ
ル部43で置き換えると共に、電気回路基板133上のCPU用
ソケットにターゲットCPU132と置換してインサーキット
エミュレータ44(図中、ICEで示す)を装着するもので
ある。
スイッチパネル部41には、各部品の状態を外部から設
定するための複数のスイッチ41aが設けられている。そ
して、スイッチパネル部41のスイッチ41aを操作するこ
とにより、スイッチ41aからの出力が電気回路基板133に
対する入力信号として供給される。このとき、表示パネ
ル部42に設けられた青ランプ42aが点灯して該当する入
力用部品の状態を表示する。
また、電気回路基板133からの出力信号は、各出力用
部品に対応する赤ランプ42bに供給され、その状態が表
示される。
なお、スイッチ41a,青ランプ42a及び赤ランプ42bはい
ずれも複数個設けられているが、図においては簡単のた
め各1個のみ図示している。
また、電気回路基板133にはレベルコンバータ45,入出
力インターフェース46を介してパーソナルコンピュータ
47が接続される。
第51図はシミュレータキット40及び周辺機器の概略の
配置を示している。
左側のラック400a内には、複写機のレイアウトが模式
的に描かれた表示パネル部42,複写機本体100のコンソー
ルパネル134と同様な機能を果たす疑似コンソールパネ
ル部43,手動で信号を入力するためのスイッチパネル部4
1及び各部に動作電圧を供給するための安定化電源48が
配置されている。また、右側のラック400b内にはパーソ
ナルコンピュータ47,入出力インターフェース46及びレ
ベルコンバータ45が配置されている。なお、パーソナル
コンピュータ47及びその関連装置については後述する。
表示パネル部42には、第52図に示すように、複写時の
用紙の流れ等が視覚的に把握できるように、開発の対象
となる複写機のレイアウトが模式的に描かれている。た
とえば、図中401は感光体ドラム、402は定着器、403は
搬送ローラ,404は給紙トレイの各表示を示している。ま
た、原稿搬送装置200に対応する個所には、搬送ベルト2
05に対応する表示405等があり、ソータ300に対応する個
所には、ピン301に対応する表示406等がある。
更にこの表示パネル部42には、各種センサ等の入力用
部品の出力を表示する複数の青ランプ42a1〜42a3(図
中、ハッチングを付した丸で示す)が配設されると共
に、モータ,ソレノイド等の出力用部品の状態を表示す
る複数の赤ランプ42b1〜42b3(図中、一重の白丸で示
す)が、これらの各部品と対応する位置に配設されてお
り、それぞれ名前が付されている。
たとえば、最上段の給紙トレイの表示404部分にはfee
d−solと名付けられた給送ソレノイドの動作を示す赤ラ
ンプ42b1と、用紙が給送されているかどうかを示すfeed
out snr(1)と名付けられた青ランプ420iが設けられ
ている。また、感光体ドラムの表示401の入力側には、
用紙の搬送開始のタイミングを決めるレジストレーショ
ンゲートを制御するreg−solと名付けられたソレノイド
の動作を示す赤ランプ42b2と、レジストレーションゲー
トに用紙が給送されているかどうかを示すreg−snrと名
付けられた青ランプ42a2が設けられており、更に、定着
器の表示402の近傍の入力側に定着器に用紙が給送され
ているかどうかを示すfusin−snrと名付けられた青ラン
プ42a3が設けられる。また、定着器の表示402の出力側
にfsrout−rollと名付けられたロールの動作を示す赤ラ
ンプ42b3が設けられている。この他にも各経路に、用紙
の到達状態を示す青ランプ及びモータ,ソレノイド等の
動作状態を示す赤ランプが表示されているがこれらにつ
いては、図中にその位置を示すにとどめ、説明を省略す
る。
また、自動原稿搬送装置200,ソータ300に対応する個
所にも同様に各ランプが設けられている。
電気回路基板133には、先に述べたように、パーソナ
ルコンピュータ47が入出力インターフェース46及びレベ
ルコンバータ45を介して接続されている(第50図参
照)。そして、このパーソナルコンピュータ47からのタ
イミングデータや通信データが、入出力インターフェー
ス46により所定本数の信号路に分岐されレベルコンバー
タ45でレベルを合わされて電気回路基板133に供給され
る。なお、前記のタイミングデータや通信データは、各
センサや他の周辺装置からの信号をシミュレートするも
のである。また、電気回路基板133から出力された信号
の状態がパーソナルコンピュータ47のコンソールに表示
されるようになっている。
このようなシミュレートキット40及びパーソナルコン
ピュータ47等からなるシミュレータシステムを使用した
シミュレーションについて説明する。
このシミュレータシステムは、手動制御モード及びパ
ーソナルコンピュータ制御モードを備えている。
手動制御モードでは、送受信シミュレート,センサ信
号シミュレート等を行う。送受信シミュレートは、パー
ソナルコンピュータ47のキーボードから入力されたデー
タ或いは初期ロードされたデータを電気回路基板133へ
送信し、また、電気回路基板133から受信したデータを
パーソナルコンピュータ47のコンソールに表示するもの
である。センサ信号シミュレートは、前述したように、
電気回路基板133への信号をスイッチパネル部41のスイ
ッチ41aのオンオフにより設定すると共に、その状態を
青ランプ42aで表示するものである。また、電気回路基
板133からの出力信号の状態は赤ランプ42bで表示され
る。
パーソナルコンピュータ制御モードは、電気回路基板
133の制御ソフトウェアをデバッグする際に、タイミン
グチャートにしたがって用紙走行テスト等を行うときに
使用するものである。ここでは、通信データ,センサ信
号等は、後述するタイミングチャートに基づいて作成さ
れる。
ここで用紙走行テストについて説明する。
複写機制御用プログラムの開発に際しては、用紙が複
写機の内部において順次搬送されていくときに、用紙の
搬送位置に応じてどのようにプログラムが実行されてい
るかを確認する必要がある。このとき、一般には実際の
機構部分は未だ完成していないので、たとえばセンサの
出力をシミュレートするタイミングデータを用意し、こ
のタイミングデータに基づいてプログラムを実行させ
る。
すなわち、インサーキットエミュレータ44において、
スイッチパネル部41或いはパーソナルコンピュータ47か
ら各種センサ信号を供給した状態でターゲットのCPU132
と同一のプログラムを実行させ、表示パネル部42上のラ
ンプ42a,42bの点滅で表現される複写機の動作状況を観
察することにより、プログラムが正常に動作しているか
を検査している。そして、動作が異常である場合、ラン
プ42a,42bの点滅の状態からプログラムの不良箇所を推
定し、インサーキットエミュレータ44を使用してプログ
ラムの誤りを検出し、これを修正している。
また、ロジックアナライザを使用してタイミングデー
タを検査したり、オシロスコープを利用して各部の実際
の波形を検査することも行われている。また、これらの
検査は組み合わせて行われることもある。
上述のシミュレーションの一例を簡単なプログラムの
例を挙げて説明する。
以下のプログラムは、fusin−snrと名付けられたセン
サがオンとなったときに、fsrout−rollと名付けられた
動作スイッチをオンとすると共に、reg−solと名付けら
れた動作スイッチをオフとするルーチンをPL/M言語で記
述したものである。なお、プログラムは全て大文字で表
記してあり、たとえば、プログラム中のFUSIN−SNRはfu
sin−snrを意味している。他の表記も同様である。ま
た、fusin−snrは定着器の入口に用紙が来たことを検知
するセンサであり、fsrout−rollは定着器の出口にある
ローラの動作スイッチであり、reg−solはレジストレー
ションゲートの開閉を行う動作スイッチである。
IF INP$8255$CHK(FUSIN−SNR)=ON THEN DD; FSROUT−ROLL−ON; REG−SOL−OFF; END; この処理のフローチャートを第53図に示す。
すなわち、このルーチンは、ある周期毎にINP$8255
$CHKと名付けられた下位ルーチンを起動してセンサfus
in−snrの出力をチェックし、用紙が定着器の入口に達
したら、定着器の出口にあるローラを動作させると共
に、レジストレーションゲートをオフとして用紙の通過
を停止させる処理を行うものである。
このルーチンの動作をチェックする場合、上記プログ
ラムを走らせた状態で、前記シミュレータシステムのパ
ーソナルコンピュータ47から電気回路基板133にセンサf
usin−snrに対応するセンサ信号を供給する。
前記ルーチンが正しくプログラムされている場合、fu
sin−snrがオンとなった直後にfsrout−rollの赤ランプ
42b3が点灯すると共にreg−solの赤ランプ42b2が消灯す
る。また、このときfusin−snrの青ランプ42a3が点灯す
る。
ところが、前記ルーチンにバグがあり、たとえば、 REG−SOL−OFF; とするべきところを、誤って REG−SOL−ON; とプログラムしたような場合、fusin−snrがオンとなっ
ても、本来消灯すベキreg−solの表ランプ42b2が点灯し
たままとなるので、異常な動作をしていることが判る。
このようにソフトウェアのデバッグを行う際には、複
写機の動作状態を示すデータ、すなわち上述の例ではセ
ンサfusin−snrに対応するセンサ信号を用意する必要が
ある。
このため、従来は、実際の複写機の各種センサの位置
及び用紙の搬送速度等からセンサ出力の変化状態をグラ
フ用紙上で求めて、インプットチャートを作成し、更
に、このインプットチャートからタイミングデータを作
成していた。なお、インプットチャートとは、横軸に時
間をとり、縦軸にセンサ出力のレベルをとったもので、
たとえば、用紙の進行にしたがってセンサの出力がどの
ように変化するかを時系列的に表したものである。ま
た、タイミングデータとは、前記インプットチャートに
対応しているが、実際のシミュレーションに使用できる
ように、変化点の時刻及び変化状態を、生データたとえ
ばASCIIコードで表したものである。
まず、インプットチャートを作成するに際しては、横
軸に時間をとり縦軸に用紙の移動距離をとったグラフ用
紙を用意し、第54図に示すように、時間の経過にしたが
って移動する用紙の前端及び後端の位置を用紙のサイズ
に応じてプロットして、用紙の移動状態を表す直線を手
書きで引く。図中、LE1は最初の用紙の前端の移動状態
を示す線分、TE1は同用紙の後端の移動状態を示す線分
である。同様にして、次の用紙の前端及び後端を示す線
分LE2,TE2を描く。
次に、fusin−snrと名付けられたセンサの設置位置に
対応する縦軸位置から横軸SL1を引く。そして、前記線
分LE1,TE1,LE2,TE2が横線SL1を横切る点を見つけて、セ
ンサ出力の変化点t2,t3,t6,t7を求める。次に、これ
らの変化点から、センサfusin−snrにおける出力の変化
をハイレベルとローレベルの2値により手書きで記入し
てインプットチャートIC1を作成する。また、センサfus
in−snrにより用紙搬送方向に対して上流側にあるセン
サreg−snrの出力を求める場合も同様に、センサの設置
位置に対応する縦軸位置から横線SL2を引き、前記線分L
E1,TE1,LE2,TE2との交点から変化点t1,t2,t4,t5を求
めるインプットチャートIC2を作成する。
次いで、インプットチャートIC1,IC2からタイミング
データを作成するに際しては、インプットチャートIC1,
IC2の変化方向及び直前の変化時点からの継続時間等を
目視で確認して、パーソナルコンピュータ47のプログラ
ム中で使用可能なデータ文を作成する。すなわち、各変
化点において時系列順に、次に示すようなデータ文を作
成し、このデータ文をパーソナルコンピュータ47のキー
ボードから打ち込んで同パーソナルコンピュータ47のフ
ァイルとして格納する。
DATA継続時間,“信号種別",信号番号,“信号状態",
“メッセージ” たとえば、第54図のインプットチャートIC2の場合、
時点t1におけるデータは、 DATA t1,“I",n2,“H",“REG−SNR" 時点t2におけるデータは、 DATA t2−t1,“I",n2,“L",“REG−SNR" DATA t2−t1,“I",n1,“H",“FUSIN−SNR" 時点t3におけるデータは、 DATA t3−t2,“I",n1,“L",“FUSIN−SNR" のように表される。なお、信号種別のIは入力信号、信
号番号のn1,n2は予めセンサfusin−snr,reg−snrに割
り当てられた番号、信号状態のHはハイレベル、Lはロ
ーレベルを示している。
このように、各変化点において、データ文を必要数だ
け作成して、パーソナルコンピュータ47に入力する。
そして、シミュレーションに際しては、パーソナルコ
ンピュータ47に格納されたこのデータ文に基づいて所定
の時刻に所定レベルの信号を発生させ、レベルコンバー
タ45によりレベル合わせしたのち、所定の通信路にハイ
レベル或いはローレベルの信号として電気回路基板133
に供給しシミュレーションが行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このインプットチャートを作成する作
業は全て手作業で行われるため、作成するのに多大の時
間と手間がかかるという問題があった。また、目視によ
る作業であるため、読取誤りや記入誤りが発生しやす
く、正確なインプットチャートを作成することが困難で
あった。このため、シミュレーションのためのタイミン
グデータを短期間で準備することができず、ひいては、
デバッグ作業全体が遅れるという問題があった。
また、複写機は、複写倍率,用紙サイズ,複写枚数,
用紙経路,原稿入力方法,用紙出力方法等により、種々
の動作の組み合わせが存在するため、これらの組み合わ
せにおける動作を検査するテストモードの種類は、たと
えば、数100通りにもなる。したがって、全てのモード
に対応したインプットチャートを作成することは実際上
不可能であり、現実には数通り程度の限られたモードに
おけるシミュレーションしかできなかった。
さらには、1000枚程度の非常に多量の複写枚数を設定
したような場合、全ての用紙に対応したインプットチャ
ートを作成することは不可能であった。
本発明は、上述の問題点を解決するために案出された
ものであって、シミュレーション用のインプットチャー
トを正確且つ容易に短時間で作成することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の画像出力装置シミュレーション用チャート編
集方法は、画像出力装置内で搬送される用紙の状態を示
す複数の座標データをデータ入力手段より入力し、前記
複数の座標データに基づいて各座標間を結ぶ線分を演算
手段により求めて画像出力手段に出力し、出力された線
分に対してどのような編集を行うかを示す編集データを
前記データ入力手段より入力し、前記編集データに基づ
いて前記演算手段により前記座標データの編集を行い、
編集後の座標データに基づいて各座標間を結ぶ線分を前
記画像出力手段に出力する画像出力装置シミュレーショ
ン用チャート編集方法であって、前記編集は、前記座標
データに対してX軸方向或いはY軸方向頬へ、前記編集
データに基づく指定量だけの加算或いは減算の演算を行
い、演算後の結果を元の座標データと置換するか、或い
は新たな座標データとして作成する処理であることを特
徴とし、また、前記演算手段にはファイル手段を接続す
ることができ、該ファイル手段から読み出された座標デ
ータに基づいて前記演算手段により前記座標データの編
集を行なうことができる。
〔作用〕
第1図の原理ブロック図、第2図のフローチャート及
び第3図の説明図を参照して、本発明の作用を具体的に
例を挙げて説明する。
本発明においては、たとえば、新規にインプットチャ
ートを作成する場合は、第1図に示されるキーボード,
マウス等のデータ入力手段Aから、画像出力装置内で搬
送される用紙の前端の搬送速度の変化点P1,P2,P3,P4
(第3図参照)のXY座標のデータが用紙状態データとし
て演算手段Bに入力される(ステップS101)。演算手段
Bにおいては、これらのXY座標のデータから各変化点を
結ぶ線分LE1が計算により求められる。この線分LE1は最
初の用紙の前端の移動軌跡を示している。そして、この
線分LE1がグラフィックディスプレイ等の画像出力手段
C上に表示される(ステップS102)。
ここで、データ入力手段Aから編集データとして、た
とえば、線分LE1をX軸方向に複写するコマンドを入力
する(ステップS103)と、演算手段Bにおける計算によ
り前記前端を表す線分LE1の変化点P1,P2,P3,P4のX
座標の値に、指定された距離が加算され、変化点P5
P6,P7,P8の座標が求められ、これらのXY座標のデータ
から各変化点を結ぶ線分LE2が計算により求められる。
この線分LE2は2枚目の用紙の先端の移動軌跡を示して
いる。そして、この線分LE2が画像出力手段C上に表示
される(ステップS104)。
次に用紙のサイズを入力すれば(ステップS105)、演
算手段Bにおける計算により前記前端を表す線分LE1,LE
2の変化点P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8のY座標の
値が用紙のサイズに応じて減じられ、後端の変化点Q1
Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8の座標が求められる。そし
てこれらの座標から用紙の後端の移動状態を表す線分TE
1,TE2が表示される(ステップS106)。更に、データ入
力手段Aからセンサ等の用紙感知部品の位置を示す部品
位置データが入力されると(ステップS107)、この部品
位置データに基づいてY座標Y1が決まり、画像出力手段
C上に横方向に入力信号線SLが表示される(ステップS1
08)。そして、この入力信号線SLが線分LE1,TE1,LE2,TE
2と交差する点のX座標X1,X2,X3,X4が演算手段Bの
計算により求められる(ステップS109)。この座標X1
X2,X3〜X4の期間がセンサ出力を表しており、ここでは
センサ出力の初期状態をローレベルとしているので、入
力信号線SLが線分LE1,LE2と交差する時間にローレベル
からハイレベルに変化し、線分TE1,TE2と交差する時間
にハイレベルから再度ローレベルに変化することになる
(ステップS110)。ここで、各変化点の情報は、直前の
変化からの経過時間のデータ及び変化状態のデータとし
てディスク装置等のファイル手段Dに格納される(ステ
ップS111)。
これらのデータに基づき、演算手段Bの計算により、
用紙が用紙感知部品部分を通過したときに用紙感知部品
から出力される信号のレベル変化状態の高低の変化を示
すインプットチャートICが生成され画像出力手段C上に
表示される(ステップS112)。
なお、ステップ101でデータ入力手段Aから、変化点P
1,P2,P3,P4のXY座標のデータを演算手段Bに入力す
る代わりに、前記ファイル手段Dに格納されたデータを
読み出して編集したのち再度新しいファイルとして格納
するようにすれば、データ作成の能率化を図ることがで
きる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明の
特徴を具体的に説明する。なお、本実施例においては、
画像出力装置として複写機を例に挙げて説明する。
第4図は本発明のチャート編集方法を実現するための
シミュレーション装置のハードウェア構成例を示すブロ
ック図である。
図において、1はシミュレーション装置全体の制御及
びデータ処理を行う32ビットのCPUである。このCPU1に
は4Mバイトのメインメモリ2が接続されている。更に、
CPU1にはバス3及びシリアルデータライン3aを介して各
種データ及び指示を入力するキーボード4及びマウス4
a,処理結果等を表示する画像出力手段としてのグラフィ
ックディスプレイ5,プログラム及びデータを格納するフ
ァイル装置としての456Mバイトのディスク装置6等が接
続されている。なお、グラフィックディスプレイ5は、
たとえば、ACMコードと呼ばれるグラフィックコマンド
により描画が行われる4色カラーの14型陰極線管ディス
プレイである。また、シリアルデータライン3aには、エ
ミュレーションシステム7が接続されている。
なお、第4図において破線で囲んだ部分がミニコンピ
ュータシステム8を構成しており、本実施例ではオペレ
ーティングシステムとしてUNIX(登録商標)を使用した
ディジタル・イクイップメント(DEC)社のVAX−11/750
を使用している。
前記ディスク装置6には、ミニコンピュータシステム
8で実行中の全ての処理に関して、その実行中に必要な
プログラム本体,データ等のソフトウェア資源がファイ
ルとして格納されており、プログラムの実行に際して
は、このディスク装置6内のプログラム及びデータをメ
インメモリ2にロードし、CPU1はこれらのソフトウェア
資源を使用して必要な処理を進める。
第5図は本実施例のインプットチャート作成装置にお
けるソフトウェア構成を示している。
前記VAX−11/750のUNIXオペレーティングシステムSYS
下にデータ作成ブロックDGBがあり、このデータ作成ブ
ロックDGBにより、ハードウェア情報ファイルHIF,ダイ
アグラムファイルDF,インプットチャートファイルICF,
シリアルチャートファイルSCF,タイミングチャートファ
イルTCF,合成タイミングチャートファイルSTCF,タイミ
ングデータファイルTDF,タイミングデータフォーマット
ファイルTDFF等の各ファイルが参照される。
第6図はデータを格納する上述の各ファイルとこの格
納作業の際に参照する各テーブルとの関係を示す説明図
である。
機種指定の際(ステップS201)及びモジュール指定
(ステップS202)の際には、各ステップにおいて作業デ
ィレクトリパステーブルWDPT及び機種選択テーブルPST
の双方が参照される。
また、ハードウェア情報設定(ステップS203)の際に
は、ハードウェア情報ファイルHIF及びハードウェア情
報テーブルHITが参照される。
また、ダイアグラム作成(ステップS204),インプッ
トチャート作成(同S205),シリアルチャート作成(同
S206),タイミングチャート作成(同S207),タイミン
グチャート合成(同S208)及びタイミングデータ作成
(同S209)の際には、基本的にはそれぞれダイアグラム
テーブルDT,及びダイヤグラムファイルDF,インプットチ
ャートテーブルICT及びインプットチャートファイルIC
F,シリアルチャートテーブルSCT及びシリアルチャート
ファイルSCF,タイミングチャートテーブルTCT及びタイ
ミングチャートファイルTCF,タイミングチャート合成テ
ーブルTCST及び合成タイミングチャートファイルSTCF,
タイミングデータテーブルTDT及びタイミングデータフ
ァイルTDFがそれぞれ参照される。但し、各ファイル
は、矢印で示されるように対応する作成工程以外の工程
からも参照される。また、ハードウェア情報テーブルHI
Tは共通に参照される。
更に、タイミングデータフォーマット変換(ステップ
S210)の際には、ハードウェア情報テーブルHIT,タイミ
ングデータファイルTDF及びタイミングデータフォーマ
ットファイルTDFFが参照される。
本実施例のシミュレーション装置におけるメインプロ
グラムの処理のフローを第7図のフローチャートを参照
して説明する。
ディスク装置6(第4図参照)に格納されているデー
タ作成プログラムをCPU1を介してメインメモリ2に取り
込み、このプログラムを起動する。このデータ作成プロ
グラムは、ツリー構造を有するディレクトリの上で稼動
するようになっており、本実施例では、simと名付けら
れたディレクトリの下位に機種レベルの複数のディレク
トリが位置し、更に各機種レベルのディレクトリの下位
にモジュールレベルの複数のディレクトリが位置する。
そして、更に各モジュールレベルのディレクトリの下位
に後述する各ファイルが位置する。これらのファイルを
操作するために、各ファイルに作業ディレクトリパス名
が付される。
この作業ディレクトリパス名は、前記UNIXのファイル
システムの中でどのファイルを操作の対象とするかを決
めるパラメータである。たとえば、現在の作業ディレク
トリパス名が /a/b/c のときに、xという名前のファイルを指定すると、実際
のファイルは、 /a/b/c/x という名前で、 /a/b/c の下位にあると判断される。
前記のデータ作成プログラムが起動されると、simよ
り下位のディレクトリが読まれ(ステップMP1)、グラ
フィックディスプレイ5の画面上にターゲットとなる機
種名がメニュー形式で表示される(ステップMP2)。す
なわち、既に登録済の機種名が機種番号「1」,
「2」,「3」,‥‥と共に表示される。新規機種の場
合、「0」を入力するとモジュール構成登録に進む(ス
テップMP3,MP4,MP5)。
このモジュール構成登録(ステップMP5)は、新規機
種の場合に機種名を登録すると共にそのモジュール構成
を登録するもので、開発機種名を入力するとモジュール
番号が自動的に表示されるので、これに対応してモジュ
ール名を順次入力してモジュール構成を登録する。この
ようにして新しい機種レベルのディレクトリを作成する
と共に、その下位にモジュールレベルのディレクトリを
作成する。
本実施例では、複写機はいくつかのモジュールに分割
されており、これらのモジュールにそれぞれモジュール
名を登録する。なお、ここでいうモジュールとは、一つ
のCPUが制御する複写機の1機能部分を意味しており、
たとえば、複写機本体,自動原稿搬入装置,ソータ等が
それぞれ一つのモジュールとされている。
このように複数のモジュールに分けているのは、1個
当たりのCPUの負担を減らすと共に無駄を無くし、更に
は、プログラム開発の際の効率を上げるためである。
たとえば、1個のCPUにより周辺装置の制御まで行お
うとすると、使用される可能性のある周辺装置全ての制
御プログラムを作成しておかなければならない。しか
し、自動原稿搬入装置,ソータ等は装着されない場合も
あるので、制御プログラムに無駄な部分が生じ、動作速
度も遅くなる。また、全ての周辺装置を共通に制御する
制御プログラムを作成しなければならないためプログラ
ムが複雑且つ膨大なものとなり、デバッグが極めて困難
となる。更には、周辺装置の仕様が変更になったような
場合、制御プログラムを修正する必要があるが、この修
正の際に他の部分との整合をとるのが困難であり、ま
た、この修正の際に他の部分に新たなバグが発生するお
それもある。
そこで、本実施例では機能別に複数のモジュールに分
割し、各モジュールの制御をそれぞれ独立のCPUにより
行う複写機にも対応できるようにしている。このように
することにより、プログラムの作成及びデバッグを独立
に行うことができるので、開発能率が高くなる。すなわ
ち、モジュールの動作が異常である場合、基本的にはモ
ジュール内で検査を行えばよいので、異常動作の原因の
究明が容易である。
また、周辺装置の仕様が変更になったような場合で
も、当該装置のプログラムを修正するだけでよいので、
修正が容易でありしかも他のモジュールに影響を与える
ことがない。更に、CPU1個当たりの負担が軽くなるため
動作も速くなる。
ここで、たとえば、複写機本体にはMAIN、自動原稿搬
送装置にはADF、ソータにはSORT、用紙搬送装置にはCHM
という名前を付ける。なお、モジュール名の入力に際し
ては、2回入力が要求され、2回とも同一モジュール名
が入力された場合のみモジュール名が登録されるように
している。これは、誤ったモジュール名を登録すると、
以後の処理において全てのデータに誤ったモジュール名
が付加されるためである。
前述のモジュール構成登録(ステップMP5)終了後
に、第6図に示される作業ディレクトリパステーブルWD
PTに作業ディレクトリパス名を追加する(ステップMP
6)。
対象機種が登録済の機種の場合は、直接作業ディレク
トリパス名の追加に進む(ステップMP3,MP4,MP6)。こ
こでは、機種名を追加し、作業ディレクトリバス名は、 sim/機種名 という構成となる。
次いで、モジュール名がメニュー形式で表示される
(ステップMP7)ので、このモジュールメニューから番
号により希望モジュールを選択する。
次に、作業ディレクトリパス名、すなわち、ここでは
モジュール名の追加を行い(ステップMP8)、作業ディ
レクトリパス名は、 sim/機種名/モジュール名 という構成となる。このモジュール名の追加は、どのモ
ジュールのテストデータを作成するのかを使用者が指定
するものである。
次に、セッションブロックのメニューが表示される
(ステップSMP9)ので、所望のセッションブロックの指
定を行う(ステップM10)。ここでは、キーボード4か
ら「1」を入力するとハードウェア情報設定(ステップ
MP12)が選択され、「2」を入力するとタイミングデー
タ作成(ステップMP13)が選択され、「3」を入力する
とタイミングデータフォーマット変換(ステップMP14)
が選択され、選択されたセッションが起動される。な
お、「4」を入力すると前記UNIXシステムにリターンす
る。
本実施例のインプットチャート作成装置における処理
は、第8図に示されるように、開発機種のハードウェア
に対応して各条件を設定するハードウェア情報設定(ス
テップMP12)、複写機内の用紙の移動等に応じて順次発
生するタイミングデータを仮想的に作成するタイミング
データ作成(ステップMP13)及びこのタイミングデータ
を他の装置、たとえば、シミュレータキットにおいても
使用可能な形式に変換するタイミングデータフォーマッ
ト変換(ステップMP14)の三つのセッションに分かれて
いる。
このように三つのセッションに分けたのは、関連する
操作をまとめておくことにより操作性がよくなり、ま
た、シミュレータ自体のソフトウェアの作成が容易にな
る等の理由による。
以下、各セッションについて詳細に説明するが、全体
の関係が明確になるように、下記のように三つのセッシ
ョンに区分し、更に各セッションを複数のサブセッショ
ンに区分して説明する(第8図参照)。
(I)ハードウェア情報設定セッション ・入力信号名設定 ・出力信号名設定 ・基準クロック設定 ・受信データ定義 ・送信データ定義 (II)タイミングデータ作成セッション ・ダイアグラム作成 ・インプットチャート作成 ・シリアルチャート作成 ・タイミングチャート作成 ・タイミングチャート合成 ・タイミングデータ作成 (III)タイミングデータフォーマット変換セッション なお、タイミングデータ作成セッションにおける各処
理は第8図においては、直列的に処理されるように図示
されているが、各処理の終了後、その処理から抜け出す
指示を与えると、タイミングデータ作成セッションのメ
インメニューに戻り、各処理を任意に選択できるように
なっている。
以下、各セッションについて詳細に説明する。
(I)ハードウェア情報設定 ここでは、第6図に示すハードウェア情報テーブルHI
Tを参照して、タイミングデータの作成に必要な各種の
ハードウェア情報、たとえば、第47図に示される複写機
で使用されるスイッチ,センサ,モータ等の入力・出力
信号名、基準クロック、通信データの定義を行う。この
処理フローを第9図に示す。
このハードウェア情報設定セッションは、図に示され
るように、更に以下の五つのサブセッションに分かれ
る。
すなわち、センサ,スイッチ等の入力信号名を登録す
る入力信号名設定、ソレノイド、モータ等の出力信号名
を登録する出力信号名設定、後述するタイミングデータ
フォーマット変換時に実時間をクロック値に変換するた
めの基準クロック設定,外部モジュールからの受信デー
タの定義を行う受信データ定義、外部モジュールへの送
信データの定義を行う送信データ定義の五つのサブセッ
ションから構成されている。
ハードウェア情報設定セッションに入ると、上記各サ
ブセッションがメニュー形式で表示される(ステップHI
1)ので、起動すべきサブセッションを「1」〜「5」
の番号で指定する(ステップHI2)。これにより指定の
サブセッションが起動される(ステップHI4〜HI8)。
まず、入力及び出力信号名設定サブセッション(ステ
ップHI4,HI5)について説明すると、ここでは入力信号
番号及び出力信号番号に対応して入力信号名及び出力信
号名をキーボード4から入力する。たとえば、第52図の
例では、定着器の入口に用紙が来たことを検知するセン
サはfusin−snrと名付け、定着器の出口にあるローラの
動作スイッチはfsrout−rollと名付け、レジストレーシ
ョンゲートの開閉を行う動作スイッチはreg−solと名付
ける。
次に、基準クロック設定サブセッション(ステップHI
6)について説明する。
これは、複写機において使用されるクロックの周期を
設定するもので、後述するようにタイミングデータをフ
ォーマット変換する際に、時間をクロック値に換算する
ために使用される。ここでは、クロックの周期を、たと
えば、μsの単位でキーボード4から入力する。
次に、受信データ定義サブセッション(ステップHI
7)について詳細に説明する。
この受信データ定義サブセッションは、第8図に示さ
れるように、シリアルベースデータ定義(ステップS30
1),シリアルデータ関係式定義(ステップS302),シ
リアルデータテーブル定義(ステップS303)及びシリア
ルデータ繰り返し定義(ステップS304)の各機能を備え
ている。
以下、各機能について説明する。
シリアルベースデータ定義機能は、データとその生デ
ータ値(16進表示)の対応を定義するものである。
手順としては、キーボード4からシリアル通信データ
名,データを入力する。たとえば、STARTというシリア
ル通信データ名に対しては「8301100000」というデータ
を定義し、また、STOPというシリアル通信データ名に対
しては「82」というデータを定義する。これにより、こ
れらのデータがミニコンピュータシステム8に供給さ
れ、第5図及び第6図に示されるハードウェア情報ファ
イルHIFに格納される。
このように、タイミングデータ中で使用されるシリア
ル通信データを定義付けておくことにより、他のモジュ
ールからの通信データの作成も可能となる。なお、通信
データに汎用性を持たせるために、通信データ内に変数
としてフィード数に依存した変数nを導入することもで
きる。たとえば、INTRUPTというシリアルデータ名に対
しては「030010n100」という変数nを含んだデータを定
義することができる。
シリアルデータ関係式定義機能は、上述の信号INTRUP
Tのように、シリアルデータ内に変数nがある場合に、
フィード数Fにより変数の定義を行うもので、たとえ
ば、n=3+Fで定義する。なお、変数はnに限らず複
数個設定できる。
シリアルデータテーブル定義機能は、前記のフィード
数Fに依存するn=3+Fというような式の形式では定
義しにくい変数をテーブル形式で定義するものである。
すなわち、設定したい変数Pとフィード数Fにより指定
してデータを入力することにより所定位置のデータを設
定することができる。
たとえば、シリアルデータテーブル定義の際に、グラ
フィックディスプレイ5上に、第10図(a)に示される
ような表示が行われ、最初のシリアルデータは「02 0c
03 01 d2 d3」で定義されていることが判る。なお、表
示の「02」はフィード数が1であることを示し、同じく
「0c」,「03」はフィード数が2,3であることを示して
いる。ここで、キーボード4から「P=1,F=7,3c」,
「P=1,F=8,2c」,「P=1,F=9,5a」と入力を行え
ば、第10図(b)に示されるように、最初のシリアルデ
ータは、「02 0c 03 01 d2 d3 3c 2c 5a」で新たに定義
される。ここで定義された変数Pは、シリアルベースデ
ータ定義において、「030010Pn3100」のように使われ
る。但し、PnはP1,P2,・・である。
最後のシリアルデータ繰り返し定義機能は、前記シリ
アルデータテーブル定義におけるデータの繰り返しの法
則を定義するものであり、或るフィード回数毎に周期的
に変化する変数の定義に付加的に使用される。
このシリアルデータ繰り返し定義の際にも、シリアル
データテーブル定義の際と同様な表示が行われるが、こ
こでは、繰り返すべきデータの含まれる変数Pとフィー
ド値Fの入力が要求されるので、繰り返し使用するデー
タ区間の開始位置と終了位置を指定する。
以上は、受信データ定義機能についての説明である
が、送信データ定義機能についても同様な機能を有して
いる。
上述の入力信号名設定,出力信号名設定,基準クロッ
ク設定,受信データ定義及び送信データ定義の各サブセ
ッションで設定或いは定義されたデータは、第11図に示
される形式のハードウェア情報テーブルHIT上に展開さ
れる。
このハードウェア情報テーブルHITは、同図(a)に
示されるように、大きく見て、入力信号名,出力信号
名,基準クロック,受信データ及び送信データの各領域
より構成されており、入力信号名は同図(b)に示すよ
うに複数の出力信号名から構成され、出力信号名は同図
(c)に示すように複数の出力信号名から構成される。
また、受信データ及び送信デーの各領域は、それぞれ、
同図(d)に示すように、シリアルベースデータ,シリ
アル関係式,シリアルデータテーブル及びシリアルデー
タ繰り返しの各領域から構成されている。そして、これ
らのデータは、第12図に示される形式でハードウェア情
報ファイルHIFとしてディスク装置6に格納される。
ハードウェア情報ファイルHIFは、略ハードウェア情
報テーブルHITに対応しており、同図(a)に示される
ように、大きく見て、管理情報,入力信号名,出力信号
名,基準クロック,受信データ及び送信データの各領域
より構成されており、管理情報は、同図(b)に示され
るように、入力信号名数,出力信号名数,受信データ数
及び送信データ数から構成されている。
なお、上述のようにハードウェア情報設定セッション
が五つのサブセッションに分かれているのは、各サブセ
ッションは互いに依存性がなく独立に設定ができるた
め、操作上またはプログラム上都合がよいという理由に
よる。
(II)タイミングデータ作成 これは、上述のハードウェア情報設定セッションにお
いて設定された情報を使用して、実際にタイミングデー
タを作成するものである(ステップMP13)。
このセッションは、第6図,第8図及び第13図に示さ
れるように、(i)ダイアグラム作成,(ii)インプッ
トチャート作成,(iii)シリアルチャート作成,(i
v)タイミングチャート作成,(v)タイミングチャー
ト合成及び(vi)タイミングデータ作成の六つのサブセ
ッションから構成されている。
以下、各サブセッションについて説明する。
(i)ダイアグラム作成 これは、マウス4a或いはキーボード4を使用して、入
力データの作成ベースとなるタイミングダイアグラムを
作成するものである。その処理のメインフローの概略を
第14図に示す。
ダイアグラム作成のセッションに入ると、グラフィッ
クディスプレイ5に登録済のダイアグラムリストがメニ
ュー形式で表示されるので、番号により登録済ダイアグ
ラムの編集或いは新規作成を選択する(ステップDG1,DG
2)。なお新規作成の場合はダイアグラム番号に代えて
「0」を入力する。
新規作成を選択した場合は、第4図のグラフィックデ
ィスプレイ5の画面には、第15図に示されるような横軸
が時間(単位はms)、縦軸が用紙の移動位置(単位はm
m)を示す標準のテンプレートが表示された(ステップD
G7)のち、ダイアグラムテーブルDTが初期化される(ス
テップDG8)。
ダイアグラムテーブルDTは、第16図に示される構成を
有しており、指定或いは選択されたダイアグラム名,フ
ァイル作成年月日,X軸方向すなわち時間の縮小・拡大用
の倍率を示すX倍率,Y軸方向すなわち位置の縮小・拡大
用の倍率を示すY倍率,このテーブルに登録されている
前端の個数,前端テーブルアドレス,入力データ数を示
す個数及び入力データの軸系情報テーブルアドレスを有
する入力信号名テーブルアドレス等を記憶する領域を有
している。また、このダイアグラムテーブルDTにより参
照される前端テーブルLET及び入力信号名テーブルISNT
(第17図,第18図参照)が設けられている。前端テーブ
ルLETは、前端の起点に相当する前端情報テーブルLEIT
と変化位置テーブルCPTとから構成されており、前端情
報テーブルLEITは、順方向アドレス,逆方向アドレス,
後端個数,後端テーブルアドレス,前端個数,前端テー
ブル次アドレス等を記憶する領域を有している。また、
変化位置テーブルCPTは、順方向アドレス,逆方向アド
レス,XY座標等を記憶する領域を有している。なお、X
座標は時間情報,Y座標は位置情報を示している。
第19図はこれらの各テーブルがどのように参照される
のかを模式的に示す説明図である。
ダイアグラムテーブルDTは、最初の前端情報テーブル
LEITを参照し、この最初の前端情報テーブルLEITは最初
の用紙の前端或いは後端の座標が記憶された変化位置テ
ーブルCPTを参照する。更に、複数枚の用紙に対応させ
た場合は、次の用紙の前端及び後端の情報が記憶された
次の前端情報テーブルLEITを参照する。なお、第19図に
おいて、LEIは前端情報部を示し、TEIは後端情報部を示
している。この参照動作の詳細については後述する。
先に述べた第14図に示されるダイアグラムテーブルDT
の初期化により、メインメモリ2内にこのダイアグラム
テーブル用の領域が確保されると共に、各領域のうち数
値領域には所定の初期値が設定され文字領域にはブラン
クが設定される。
既存のダイアグラムを編集する場合も、上述と同様
に、第14図に示されるように標準テンプレートの表示と
ダイアグラムテーブルの初期化が行われる(ステップDG
3,DG4)。ついで、後述するダイアグラムファイルDFか
らデータが読み出され、データが表示される(ステップ
DG5,DG6)。
新規にダイアグラムを作成する場合、或いは、既存の
ダイアグラムを編集する場合のいずれにおいても、以下
に説明するダイアグラム編集(ステップDG10)に進む。
なお、編集終了の場合は、直接ファイルの更新に進む
(ステップDG9,DG11)。これらのダイアグラム編集及び
ファイルの更新について以下に詳述する。
ダイアグラム編集(ステップDG10)においては、上述
の標準のテンプレート上に、線分の組み合わせによりダ
イアグラムを作成する。なお、このテンプレート及び各
線分を形成するためのプログラムは、第4図に示すミニ
コンピュータシステム8において実行され、このミニコ
ンピュータシステム8からの、たとえばACMコードと呼
ばれるグラフィックコマンドが、シリアルデータライン
3aを介してグラフィックディスプレイ5に供給される。
そして、グラフィックディスプレイ5において、前記グ
ラフィックコマンドが解釈され所定の図形を描くように
している。
以下に、新規ダイアグラム編集の一般的な手順につい
て第20図のフローチャートを参照して説明する。
本実施例においては、編集作業時の操作性を高めるた
めにグラフィックディスプレイ5の画面上に実行すべき
コマンドを表示し、これをマウス4aで選択することによ
り各コマンドが実行されるようにしている。
すなわち、常にCPU1がマウス4aの現在の位置を把握し
ており(ステップDG101)、操作者がマウス4aのボタン
を押したときのマウス4aの位置、すなわち、マウス入力
位置を得るようにしている(ステップDG102)。そし
て、このマウス入力位置からコマンドを判断し(ステッ
プDG103)、各コマンドを実行して(ステップDG104)線
分を作成する。これらの各コマンドが実行される間に、
後述するように前端の各変化点の情報が前述のダイアグ
ラムテーブルDTの形式でメインメモリ2に記録され且つ
グラフィックディスプレイ5の画面に表示される。
各コマンドの詳細については後述する。
ステップDG105で前端作成終了の指示の有無を判別
し、必要な前端の線分の作成が終了するまで上述のステ
ップDG101〜DG105を繰り返す。
前端の入力或いは作成の終了を指示すると、ステップ
DG106に進み、用紙サイズの入力が要求されるので、キ
ーボード4から用紙サイズをmmの単位で入力する。たと
えば、用紙サイズがA4であれば「210」を入力する。
これにより、ミニコンピュータシステム8において前
端の各変化点のY座標から用紙サイズが減算され、後端
の各変化点の座標が得られる(ステップDG107)。
このようにして求められた後端の各点の座標は、前記
のダイアグラムテーブルDTの形式でメインメモリ2に記
録される。そしてこれらの後端の情報に基づいて後端の
線分が自動的に付加された状態で表示される(ステップ
DG108)。
次に、タイミングデータを得るために必要な入力信号
線の入力信号名を入力すると共に、その入力信号の用紙
パス上の位置、すなわち、Y軸座標を入力する(ステッ
プDG109)。これにより、指定した位置に入力信号線が
その名称と共に表示される(ステップDG110)。この作
業を必要回数繰り返して(ステップDG111,DG109,DG11
0)全ての入力信号線を入力する。
入力信号線の入力が終了するとダイアグラムの編集作
業が終了する。
ダイアグラム編集が終わると、ダイアグラムテーブル
DTの内容によりダイアグラムファイルDFを更新する。こ
の更新後のファイルはディスク装置6に格納される(第
14図のステップDG11参照)。
このダイアグラムファイルDFの構造の一例を第21図に
示す。
ダイアグラムファイルDFは、第16図〜第18図の各テー
ブルと略対応しており、同図(a)に示されるように、
大きく見て、管理情報,複数の前端/後端情報,複数の
入力信号名情報から構成されている。
そして、管理情報は、同図(b)に示されるように、
ファイル作成年月日,前端/後端情報数,入力信号名情
報数,複数の前端/後端管理情報から構成され、更に、
各前端/後端管理情報は、同図(e)に示されるよう
に、前端情報数及び後端情報数から構成されている。ま
た、同図(a)に示される各前端/後端情報は、同図
(c)に示されるように、それぞれ、前端情報と後端情
報から構成され、更にこれらの前端情報と後端情報は、
同図(f)に示されるように、それぞれms単位のX座
標,mm単位のY座標から構成されている。更に、各入力
信号名情報は、同図(d)に示されるように、入力信号
名と入力信号線の位置を示すmm単位の長さから構成され
ている。
これらのファイルデータは、メインメモリ2に格納さ
れているダイアグラムテーブルDTからディスク装置6に
転送される。
したがって、前記の第14図のフローチャートに示すよ
うに、ダイアグラムファイルDFをディスク装置6から呼
び出して(ステップDG5)、これらのデータに基づきダ
イアグラムを作成することができ、これに対して上述の
操作により編集して(ステップDG10)再度ディスク装置
6に格納する(ステップDG11)こともできる。
この編集作業は、以下に述べられる各ファイルに対し
ても同様に行うことができる。
次に、前端の線分を形成するための各コマンドについ
て第15図及び第22図(a)〜(o)を参照して説明す
る。本実施例においては、ダイアグラムの作成及び編集
の効率を高めるために、種々のコマンドを設けている。
第15図に示すように、グラフィックディスプレイ5の
画面の周辺部には、編集用の各コマンド部が表示されて
おり、これらのコマンド部をマウス4aで選択することに
より、所定のコマンドを実行させる。
画面上方のマウスコマンド部C1(図中、Mouseと表
示)が選択されたときは、マウス4aによる入力となり、
キーボードコマンド部C2(図中、Keyboardと表示)が選
択されたときは、キーボード4による入力となる。な
お、初期状態では、マウス4aによる入力となっており、
以下の編集作業の説明においては、特に断らない限り、
選択とは画面上に表示されたコマンド部をマウス4aによ
り選択することを意味するものとする。また、キャンセ
ルコマンド部C0が選択されたときは、入力されたコマン
ドが取り消される。
ダイアグラムを表す線分の作成は、基本的には以下に
説明する2点指定法又は角度指定法により行う。
2点指定法においては、画面上に表示された2点指定
コマンド部C3(図中、Draw pointと表示)を選択した
後、キーボード4により第22図(a)に示される起点P1
と終点P2の座標を入力するか、或いは、マウス4aにより
画面上で起点P1及び終点P2を指定する。入力された起点
P1及び終点P2のデータは、2点指定法が指定されたとい
うデータと共に、パス3を介してCPU1に供給され、メイ
ンメモリ2内に前端情報として記憶される。
これらのデータは、第16図のダイアグラムテーブルD
T,第17図の前端情報テーブルLEIT及び変化位置テーブル
CPTの所定個所に記憶される。すなわち、座標が指定さ
れるたびに、前端情報テーブルLEITの前端変化数を増加
させると共に変化位置テーブルCPTの領域を確保し、座
標データを変化位置テーブルCPTに順次格納していく。
また、この新たに確保されたテーブルの先頭アドレス
を、前端テーブル次アドレスとして前端情報テーブルLE
ITに記憶させる。更に、変化位置テーブルCPTには、次
の変化位置テーブルCPTを特定するための順方向アドレ
ス及び前の変化位置テーブルCPT或いは前端情報テーブ
ルLEITを特定するための逆方向アドレスが記憶される。
したがって、これらのテーブルを第17図及び第19図に
示されるように、矢印方向に順次参照すれば、変化点の
座標を順次特定することができる。
CPU1では、これらのデータに基づき、起点P1と終点P2
との間を線分で結ぶグラフィックコマンド、すなわち、
直線コマンドが生成され、この直線コマンドがシリアル
データライン3aを介してグラフィックディスプレイ5に
供給され、第22図(a)に示されるように、起点P1と終
点P2との間に線分が引かれる。
また、角度指定法はマウス4aでキーボードコマンド部
C2,角度指定コマンド部C4(図中、Draw radと表示)を
選択した後、キーボード4から起点P1の座標及び角度θ
を入力すると、第22図(b)のように2点指定法と同様
にミニコンピュータシステム8との間でデータの交換が
行われ、点P1を起点とした斜線が引かれる。なお、ここ
では、角度θとして用紙搬送速度をmm/msの単位で入力
する。また、マウス4aから入力する場合は、マウスコマ
ンド部C1,角度指定コマンド部C4を選択した後、2点の
座標P1,P2を入力すると、第22図(c)のようにP1を起
点とし点P2を通過する直線が引かれる。
なお、この角度指定法を選択した場合、終点が指定さ
れないので、以下に述べる削除コマンドにより、不要箇
所を削除する必要がある。
この削除コマンドは、指定された線分の任意の部分を
削除するもので、画面上の選択コマンド部C5(図中、Se
lectと表示),目的の線分,削除コマンド部C6(図中、
Deleteと表示)を順次選択した後、マウス4a或いはキー
ボード4から2点P1,P2の座標を入力することにより、
第22図(d)のように2点間の線分が削除される。この
場合、新たに形成された起点P2及び終点P1の座標がミニ
コンピュータシステム8で計算され、前端情報として記
憶される。以下に説明する各編集においても、編集によ
り座標の情報が更新されてミニコンピュータシステム8
で記憶される。
また、2点の座標を入力する代わりに、一方に正方向
削除コマンド部C7(図中、+Deleteと表示)を又は負方
向削除コマンド部C8(同−Deleteと表示)を選択して点
を指定した場合は、片方の点を起点として、それぞれ正
方向又は負方向の全線分が削除される。なお、起点側に
負方向削除,終点側に正方向削除を指定した場合は、そ
の線分全部が削除される。
X方向複写コマンド部C9(図中、Copy xと表示)は、
X方向に線分の複写を行うもので、画面上の選択コマン
ド部C5,目的の線分,X方向複写コマンド部C9を順次選択
した後、マウス4aにより第22図(e)のように目的の線
分上の任意の点P1及び複写先の点P2を指定することによ
り第8図(f)のように線分が複写される。すなわち、
指定点に応じた新たな前端の座標がミニコンピュータシ
ステム8で計算され、新たな前端情報として追加して記
憶される。
Y方向複写コマンド部C10(図中、Copy yと表示)
は、X方向複写コマンド部C9と同様にY方向に線分の複
写を行うものである(第22図(g),(h)参照)。
X方向移動コマンド部C11(図中、Shift xと表示),Y
方向移動コマンド部C12(同Shift yと表示)は、X方
向,Y方向に線分の移動を行うもので、X方向複写Y方向
複写,と同様な指定を行う(第22図(i),(j)及び
同図(k),(l)参照)。
オフセット複写コマンド部C13(図中、Copy offと表
示)は、XまたはY方向に線分の複写を行うが、この場
合は複写先の位置をオフセット量で指定する。操作の手
順としては、画面上の選択コマンド部C5,目的の線分,
オフセット複写コマンド部C13を順次選択した後、キー
ボード4からオフセット量を入力する。これにより、第
22図(m)のように、一定量だけオフセットした位置に
線分が複写される。
オフセット移動コマンド部C14(図中、Shift offと表
示)は、XまたはY方向に線分の移動を行うもので、操
作の手順はオフセット複写と同様である。
整形コマンド部C15(図中、Shape upと表示)は、不
連続な線分の断片群を結合し、一本の線分として整形す
るものである。
たとえば、第22図(n)に示されるような不連続な線
分がある場合、画面上の選択コマンド部C5,目的の線分
の断片,整形コマンド部C15を順次選択すると、第22図
(o)に示されるような連続した一本の線分となる。
パンニングコマンド部C16(図中、Panと表示)は、指
定された点をXY座標空間上の中央位置へ移動させるもの
で、画面上のパンニングコマンド部C16を選択した後、
点を指定することにより実行される。たとえば、全体の
XY座標は0ms〜232ms,−5000mm〜+5000mmに対応する大
きさを持っており、標準状態では、0ms〜4000ms,0mm〜2
000mmの範囲を表示しているが、座標変換により任意の
点を中心とした表示が可能となる。
入力設定コマンド部C17(図中、Input setと表示)
は、入力信号の用紙パス上における位置を示す入力信号
を入力するものである。入力設定コマンド部C17を選択
して、入力信号名及びY座標値をキーボード4から入力
する。このようにして入力された入力信号名は、第18図
に示すように順方向アドレス,逆方向アドレス及び長さ
と共に入力信号名テーブルに格納される。そして、これ
らのデータに基づいて画面上の所定の位置に入力信号線
が引かれる。
入力削除コマンド部C18(図中、Input delと表示)
は、入力信号の用紙パス上における位置を示す入力信号
線を削除するものであり、入力削除コマンド部C18,目的
の入力信号線を順次選択すると入力信号線が削除され
る。
また、図中下方及び左方の「×1/2,×1/5,×2,×5」
はスケールファクタ部C19,C20を示しており、いずれか
の倍率をマウス4aで選択すると、X或いはY方向に2
倍,5倍,1/2倍,1/5倍に拡大・縮小されて表示される。こ
こで設定された倍率は第16図のダイアグラムテーブルDT
に格納される。
次に、上述の各コマンドを使用してダイアグラムの前
端を作成する簡単な例を、第23図(a),(b)のフロ
ーチャート及び第24図(a)〜(e)の表示例を参照し
て説明する。なお、画面の右下隅の数値はマウス4aの座
標位置を示している。
まず、マウス4aによりたとえば2点指定コマンド部C3
を選択して2点指定コマンドを起動し(ステップDG30
1)、前端の線分要素の両端座標を入力する(ステップD
G302)。これにより上記座標はメモリのテーブルに格納
され(ステップDG303)、次いで上記2点を結ぶ線分が
表示される(ステップDG304)。この操作を繰り返し
て、第24図(a)に示されるように、画面上に用紙の前
端の位置を示す線分LE1を順次描いていく(ステップDG3
05,DG301,DG302,DG303,DG304)。
前端の描画が終了したら、次に、整形コマンドを起動
し(ステップDG306)、前端の各点をX座標の大小順で
並び変える(ステップDG307)。そして、並び変えた順
に表示し各点を線分で結ぶ(ステップDG308)。これに
より線分LE1の不連続部分が第24図(b)のように整形
され前端を表す線分が連続したものとなる。このよう
に、本実施例では整形コマンドを使用することにより、
線分形成時に最初から完全な連続した線分を形成する必
要はない。すなわち、一本おきに線分を形成すればよい
ので、線分作成作業が簡略化される。
次に、2枚目の用紙に対応する前端の線分を形成す
る。そのため、ここではオフセット複写コマンドを起動
して(ステップDG309)オフセット量を入力する(ステ
ップDG310)。これにより、前端の各点の座標からオフ
セット量が減算され、複写先の前端の各点の座標が得ら
れる(ステップDG311)。すなわち、各用紙毎に前端の
各点の座標を入力する必要はなく、最初の用紙のデータ
を複写することにより、2枚目の用紙に対応するダイア
グラムを容易に作成することができる。なお、使用者の
指定により、オフセット量を減算するのに代えて加算す
ることもできる。この2枚目の用紙に対応する座標デー
タは、第19図に示すダイアグラムテーブルDTの2列目に
配列された前端情報テーブルLEIT及び変化位置テーブル
CPTに縦方向に順次格納される。3枚目以降の用紙に対
応する座標データについても同様である。
そして、これらの各点の座標を結んで第24図(c)の
ように、用紙の前端の位置を示す線分LE1を複写した線
分LE2を生成して表示する(ステップDG312)。この作業
を必要な回数繰り返して(ステップDG313,DG309,DG310,
DG311,DG312)、用紙の前端の位置を表す線分を所定本
数生成する。
以上で、用紙の前端の位置を示す線分を形成するため
のコマンドの使用例の説明を終わる。
ここまでの作業で、前端作成の処理(第20図ステップ
DG104参照)が終了するので、先に述べたように、用紙
のサイズを入力して(ステップDG104)後端の位置を示
す線分を表示させる(ステップDG108)。
次に、タイミングデータを得るために必要な入力信号
線の入力信号名を入力すると共に、その入力信号の用紙
パス上の位置、すなわち、Y軸座標を入力する(ステッ
プDG109)。これにより、第18図の入力信号名テーブルI
SNTには、順方向及び逆方向アドレスと共に入力信号名
及び長さ(ペーパーパス上の位置)のデータが格納さ
れ、これらのデータに基づいて、第24図(e)に示すよ
うに、指定した位置に入力信号線SLがその名称と共に表
示される。この作業を必要回数繰り返して全ての入力信
号線SLを入力する。図の例では、fdo−snr,reg−snr,fu
sin−snr,fusext−snr,exit−snrと名付けられた入力信
号線SLが描かれている。
上述の操作により得られた各データは第19図に示され
る仮想的な配列で格納される。すなわち、前端情報部LE
Iには前端の座標データが、後端情報部TEIには後端の座
標データが、また、入力信号名テーブルISNTには、入力
信号名及びペーパーパス上の位置データが格納される。
なお、図において縦方向の配列が1枚の用紙に対応す
る前端及び後端を表すためのデータを示しており、横方
向の配列は各用紙に対応する前端及び後端のデータを示
している。
このようにして作成されたデータは、先に述べられた
ように最終的には、ディスク装置6に格納される。
(ii)インプットチャート作成 これは、複写機に設けられた各種センサ,スイッチ等
の入力信号のオンオフを時系列で表したチャートを作成
するもので、前記ダイアグラム作成工程(第6図のステ
ップS204)で作成したダイアグラムから自動的に生成さ
れるものである。第25図にインプットチャート作成のフ
ローチャートを示す。
ダイアグラムの作成が終了し、使用者がインプットチ
ャートの作成を指示すると、先に生成されたダイアグラ
ムのデータが読み出される(ステップICG1〜ICG3)。次
いでセンサ入力の変化が計算され、インプットチャート
に変換され(ステップICG4)、画面に表示される。たと
えば、ダイアグラムが第26図に示すようなものである場
合、インプットチャートにおいては、第27図に示すよう
に用紙の前端の線分LE1がセンサfdo−snrの位置に達し
てから用紙の後端の線分TE1が同センサfdo−snrに達す
るまでの期間にセンサfdo−snrの出力はハイレベルにな
ることになる。次の用紙及び他のセンサについても同様
である。
上述の変換の手順を一般化して説明する。
すなわち、第17図の変化点テーブルCPTに格納されて
いる各変化点の座標データのうち隣接する2点間の座標
データ(x1,y1),(x2,y2)に基づき各変化点間の直
線を表す式 y=ax+b 但し、x1≦x≦x2,y1≦y≦y2 a,b:係数 が求められ、この直線がセンサの位置を表す式 y=c 但し、c:センサ位置のY座標 を横切ったときのX座標がインプットチャートの変化点
となる。すなわち、 となり、このxが変化点のX座標となる。
これらの計算はCPU1により行われる。
このように、このインプットチャート作成工程によ
り、用紙が通過したときに各センサから発生する信号
を、実機を使用することなく仮想的に作成することがで
きる。
このようにして作成したインプットチャートを編集す
ることもでき、また、ダイアグラムを予め作成すること
なく直接インプットチャートを作成,編集することもで
きる。
直接インプットチャートを作成する場合について第25
図を参照して説明する。インプットチャート作成の工程
に入ったのち、ダイアグラムを作成していないことを入
力すると、登録済のインプットチャートのリストが表示
される(ステップICG1,ICG7)ので所望のインプットチ
ャートの番号を入力する(ステップICG8)。登録済のイ
ンプットチャートの番号の指定がない場合は、インプッ
トチャート作成工程の終了の確認ののちこのサブセッシ
ョンから抜け出す(ステップICG9,ICG13,ICG14)。終了
しない場合は、再度インプットチャートのリスト表示に
戻る(ステップICG14,ICG7)。登録済のインプットチャ
ートの番号が指定された場合は、インプットチャートの
データが読み込まれたのち(ステップICG10,ICG12)、
インプットチャート編集(ステップICG5)に進む。ま
た、新規にインプットチャートを作成する場合は、イン
プットチャート名を入力したのち(ステップICG11)イ
ンプットチャート編集(ステップICG5)に進む。
ここでインプットチャート編集について説明する。
インプットチャート編集の工程に入ると、インプット
チャート作成用の画面には、第27図に示すように、ダイ
アグラム作成用の画面と同様に編集用の各コマンドが表
示され、これらのコマンドをマウス4aで選択することに
より、所定の編集作業を行うようにしている。
図中、アップコマンド部C31(図中、Upと表示),ダ
ウンコマンド部C32(同Downと表示)は、信号線の表示
を1本単位で書き換えるものである。たとえば、インプ
ットチャートが第27図に示されるようなものである場
合、アップコマンド部C31を選択すると最上部のセンサf
do−snrに対応する信号線が消失し、他の3本の信号線
が順次繰り上がる。このコマンドは、たとえば、信号線
の種類が多くて1画面上に全ての信号線を表示できない
ような場合に効果がある。
また、名称変更コマンド部C33(図中、Renameと表
示)は、信号名の変更を行うもので、名称変更コマンド
部C33,目的の信号線と順次選択して、新しい信号名を入
力することにより信号名が変更される。
高レベルコマンド部C34(図中、Highと表示)は、指
定された範囲を高レベルにするもので、選択コマンド部
C36,目的の信号線,高レベルコマンド部C34を順次選択
した後、2点を指定すると、指定された範囲を高レベル
にするものである。
低レベルコマンド部C35(図中、Lowと表示)は、高レ
ベルコマンド部C34とは逆に指定された範囲を低レベル
にする。
複写コマンド部C37(図中、Copyと表示)は、たとえ
ば、第28図(a)の上段の信号線Aを複写をして、同図
(b)のように下段の信号線Bを同一パターンとする。
但し、このとき信号名は複写されない。
また、移動コマンド部C38(図中、Shiftと表示)は、
ある信号線上の任意の点の移動を行う。たとえば、第28
図(c)に示される信号線の2点P1,P2を指示すると、
同図(d)のようになり、同図(e)に示される信号線
の2点P1,P2を指示すると、同図(f)のようになる。
更に、挿入コマンド部C39(図中、Insと表示)は、指
定された位置に信号線を1本追加するもので、挿入コマ
ンド部C39を選択し、第28図(g)に*1で示される箇
所をマウス4aで選択すれば、同図(h)のように信号線
A,B間に新たな信号線Cが挿入される。
上述の編集機能を使用してインプットチャートの編集
が終了したのち、終了コマンド部C40を選択すると、イ
ンプットチャート編集工程で作成されたインプットチャ
ートがファイル化されてディスク装置6に登録されたの
ち、後述するシリアルチャート作成に進む。
なお、インプットチャート工程で作成されたデータは
一旦インプットチャートテーブルICT(第6図参照)上
に展開されて最終的に第29図に示されるインプットチャ
ートファイルICFに格納される。
このインプットチャートファイルICFは、同図(a)
に示されるように、大きく見て、管理情報及び複数のイ
ンプットチャート情報から構成されている。そして、管
理情報は、同図(b)に示されるように、ファイル作成
年月日,インプットチャート数及び複数のインプットチ
ャート管理情報から構成され、更に、各インプットチャ
ート管理情報は、同図(d)に示されるように、入力信
号名,ハードウェアに対応した信号番号及び変化点個数
から構成されている。また、各インプットチャート情報
は、同図(c)に示されるように、それぞれ、高低情報
及び時間情報から構成されている。
(iii)シリアルチャート作成 これは、複写開始或いは停止時等に与えられるシリア
ル通信データの送信及び受信タイミングを定義したチャ
ートを作成或いは編集するものである。このシリアルチ
ャート作成について、第30図のフローチャートを参照し
て説明する。
シリアルチャート作成工程に入ると、登録済のシリア
ルチャートのリストがメニュー形式で表示される(ステ
ップSCG1)ので所望のシリアルチャートの番号を入力す
る(ステップSCG2)。登録済のシリアルチャートの番号
の指定がない場合は、シリアルチャート作成工程の終了
の確認ののちこのサブセッションから抜け出す(ステッ
プSCG3,SCG4,SCG5)。終了しない場合は、再度シリアル
チャートのリスト表示に戻る(ステップSCG5,SCG1)。
登録済のシリアルチャートの番号が指定された場合
は、シリアルチャートのデータが読み込まれれたのち
(ステップSCG2,SCG3,SCG6,SCG7)、シリアルチャート
編集に進む(ステップSCG9)。また、新規にシリアルチ
ャートを作成する場合は、シリアルチャート名を入力し
たのちシリアルチャート編集に進む(ステップSCG6,SCG
8,SCG9)。
以下、シリアルチャート編集について説明する。
シリアルチャート編集工程に入ると、第31図に示され
るように、横軸が時間とされ、縦軸方向に一定の間隔を
もった複数のシリアルラインSRLが横軸方向に描かれた
テンプレートが画面上に表示される。なお、第31図は既
に登録してあるシリアルチャートを呼び出して、編集を
行う場合であって、新規作成の場合は、シリアルライン
SRLは存在しない。
ここでも、編集用に各種のコマンドが用意されてい
る。シリアルチャート作成に特有なものとしては、指定
された位置にシリアルラインSRLを追加するシリアル挿
入コマンド部C51(図中、Serialinsと表示),シリアル
ラインSRL上にシリアル通信データを設定すると共に通
信データ名を入力するシリアル名称コマンド部C52(図
中、Serial nameと表示)等がある。
たとえば、上段のシリアルラインSRLの12,000μsの
位置にinp−strtと名付けられたシリアル通信データの
シンボルを表示させる場合には、マウス4aにより、選択
コマンド部C55,目的のシリアルラインSRL,シリアル名称
コマンド部C52,シリアルラインSRL上の目的の位置を順
次選択すると、通信データ名の入力が要求されるので、
キーボード4から「inp−strt」と入力する。このよう
な作業を繰り返して、必要数のシリアル通信データの発
生時間及び通信データ名を設定する。図の例では、通信
データ名として上段のシリアルラインSRLにはinp−str
t,exchang,reg,expelが入力されており、下段のシリア
ルラインSRLにはstart,stopが入力されている。
また、シリアルパラメータコマンド部C53(図中、Ser
ial paraと表示)は、シリアル通信データのチャート上
の繰り返しを定義するものである。手順としては、キー
ボードコマンドC56,シリアルパラメータコマンド部C53,
目的のY軸位置を順次マウス4aで選択すると、目的の通
信データのタイミングの位置及び名称が要求されるの
で、時間及び名称を入力する。この作業を必要回数繰り
返す。第32図はこの設定の状態を模式的に示すもので、
この例では、a,b,c,dの4個の通信データを設定してい
る。次いで、繰り返し開始位置u1,繰り返し停止位置u2
及び繰り返し終了位置u3を入力する。これにより、実際
のデータの発生時には、繰り返し開始位置u1と繰り返し
停止位置u2との間に存在するa,b,c,dの4個の通信デー
タが、繰り返し終了位置u3まで繰り返し発生することに
なる。
上述の編集機能を使用してシリアルチャートの編集が
終了したのち、終了コマンド部C54を選択すると、編集
内容がファイル化されてシリアルチャートファイルSCF
としてディスク装置6に格納され、すなわちシリアルチ
ャートが登録され(ステップSCG10)、そののち後述の
タイミングチャート作成に進む。
このシリアルチャートファイルSCFの構造の一例を第3
3図に示す。
シリアルチャートファイルSCFは、同図(a)に示さ
れるように、大きく見て、管理情報及び複数のシリアル
チャート情報から構成されている。そして、管理情報
は、同図(b)に示されるように、ファイル作成年月日
及びシリアルチャート情報数から構成される。また、各
シリアルチャート情報は、同図(c)に示されるよう
に、シリアルデータ名称及び座標データ(時間情報及び
位置情報)から構成されている。
(iv)タイミングチャート作成 これは、上述のインプットチャートとシリアルチャー
トとを自動的に合成することにより、モジュールに入力
される全入力信号のオンオフ及び入力タイミングを定義
したチャートを作成するものである。このタイミングチ
ャート作成について、第34図(a),(b)のフローチ
ャートを参照して説明する。
タイミングチャート作成工程に入ると、登録済のタイ
ミングチャートのリストがメニュー形式で表示される
(ステップTCG1)ので所望のタイミングチャートの番号
を入力する(ステップTCG2)。登録済のタイミングチャ
ートの番号の指定がない場合は、タイミングチャート作
成工程の終了の確認ののちこのサブセッションから抜け
出す(ステップTCG3,TCG4,TCG5)。終了しない場合は、
再度タイミングチャートのリスト表示に戻る(ステップ
TCG5,TCG1)。
登録済のタイミングチャートの番号が指定された場合
(ステップTCG2,TCG3,TCG6)は、タイミングチャートの
データが読み込まれたのち(ステップTCG7)、タイミン
グチャート編集に進む(ステップTCG21)。また、新規
にタイミングチャートを作成する場合は、登録済のシリ
アルチャートのリストがメニュー形式で表示される(ス
テップTCG6,TCG8)での所望のシリアルチャートの番号
を入力する(ステップTCG9)。登録済のシリアルチャー
トの番号の指定があった場合はインプットチャートリス
トの表示に進む(ステップTCG13)。また、指定がない
場合は、シリアルチャート不要の確認が行われ(ステッ
プTCG11)、シリアルチャート不要の場合は、インプッ
トチャートリストの表示に進み(ステップTCG12,TCG1
3)、シリアルチャートが必要な場合はシリアルチャー
トリスト表示に戻る(ステップTCG12,TCG8)。
インプットチャートリストの表示(ステップTCG13)
のあとに、希望のインプットチャートの番号を入力する
(ステップTCG14)。ここで登録済のインプットチャー
トの番号を指定した場合はタイミングチャート名の入力
が要求されるので所望のタイミングチャート名をキーボ
ード4から入力する(ステップTCG15,TCG18)。
このようにして、インプットチャートとシリアルチャ
ートとが合成された第35図に示されるようなタイミング
チャートを作成することができる。
タイミングチャート編集工程においても、上述のシリ
アルチャート或いはインプットチャート編集と同様な編
集機能を使用して、編集を行うことができる。
このタイミングチャート作成に際しては、上述のよう
に、既存のタイミングチャートを編集する場合、インプ
ットチャート及びシリアルチャートの少なくとも一方を
使用して新しいタイミングチャートを作成する場合、及
び、インプットチャートやシリアルチャートに依存せず
に全く新規にタイミングチャートを作成する場合の3通
りの方法が可能である。
また、このチャートに出力信号のオンオフのタイミン
グを定義することも可能である。たとえば、上述の編集
機能を使用して指定した一定区間内でハイレベルとなる
出力タイミング波形を形成し、これに出力名を付けるこ
とができる。
ここで、本実施例では、タイミングチャート作成工程
において、繰り返し区間を定義することができるように
している。これは、或る時間軸上の区間を指定すること
により、基本となる繰り返しパターンを指定すると、後
で与えられる繰り返しの回数分そのパターンを繰り返す
というものである。これは、多数枚の走行モード用のデ
ータを作成する場合に有効である。すなわち、実際の複
写機の動作のシミュレーションを行う場合は、用紙を多
数枚たとえば数十枚以上連続して走行させてテストを行
う場合があるが、各用紙毎にデータを作成するのは非常
に煩雑である。ここで、本実施例においては、同じパタ
ーンのデータを反復して発生できるようにすることによ
り、多数枚の走行テストを行う場合でも、必要なデータ
を簡単に作成できる。
この繰り返し定義の手順について、第34図(b)及び
第36図を参照して説明する。
タイミングチャートの編集が終了すると(ステップTC
G21)、繰り返し定義をするか否かの入力が要求される
ので、「N」を入力するとそのままタイミングチャート
登録に進む(ステップTCG22,TCG24)。「Y」を入力す
ると繰り返し定義に進み(TCG23)、各入出力信号毎に
繰り返し処理の開始点と終了点を指定する。なお、ここ
では通常は基本となる入力信号又は出力信号ラインを1
本選択し、他の入出力信号等はそのタイミングに揃え
る。そしてこのタイミングに合わない信号のみ例外信号
として別途指定する。
この繰り返し定義の工程では、信号名,開始位置,終
了位置の入力が順次要求されるので、第36図の例では、
基本となる信号名INPUT1を入力したのち、繰り返し開始
位置v1及び繰り返し終了位置v2を入力する。この繰り返
し開始位置v1及び繰り返し終了位置v2の設定は、X座標
すなわち時間の値をキーボード4から入力することによ
り行われる。この設定により、実際のデータ発生時に
は、前処理終了後、位置v1から繰り返しが始まり、(v2
−v1)時間毎ごとに繰り返され、この繰り返しがn回終
了した時点で後処理に移ることになる。したがって、基
本信号の(v2−v1)×nが繰り返し処理の時間となる。
なお、nの値は後述のタイミングデータフォーマット変
換セッションで指定される。
次に、他の信号たとえばOUTPUT1が、基本となる信号I
NPUT1に対して異なる繰り返しパターンである場合に
は、信号名OUTPUT1を入力したのち同様に繰り返し開始
位置v3及び繰り返し終了位置v4を設定すればよい。この
ように、これらの繰り返しの設定は、各入出力毎に独立
に設定できる。なお、指定が行われなかった他の信号に
ついては基本となる信号と同一の繰り返しが行われる。
これらの繰り返しのための情報は、管理情報として後
述するタイミングチャートファイルTCFに格納される。
このようにして繰り返し定義の作業が終了するとタイ
ミングチャート登録に進み(ステップTCG24)、作成済
のタイミングチャートは第37図に示されるようなファイ
ル構造でディスク装置6に格納される。
タイミングチャートファイルTCFは、同図(a)に示
されるように、大きく見て、管理情報及び複数のシリア
ル情報,インプットチャート管理情報,インプットチャ
ート情報,アウトプットチャート管理情報,アウトプッ
トチャート情報から構成されている。
そして、管理情報は、同図(b)に示されるように、
ファイル作成年月日,インプットチャート名称,シリア
ルチャート名称,繰り返し定義の有無,基本信号名称,
繰り返し開始位置,繰り返し停止位置,シリアル情報
数,インプットチャート情報数及びアウトプットチャー
ト情報数から構成される。
これらのうち、繰り返し定義の有無,基本信号名称,
繰り返し開始位置,繰り返し停止位置の領域には、前述
の繰り返し定義の工程で作成されたデータが格納され
る。
また、各シリアル情報は、同図(c)に示されるよう
に、シリアルデータ名称及び座標データ(距離情報及び
時間情報)から構成されている。また、各インプットチ
ャート管理情報は、同図(d)に示されるように、入力
データ信号名,繰り返し開始位置,繰り返し停止位置及
びインプットチャート情報内の線系情報の数すなわち変
化点の個数から構成されている。また、各インプットチ
ャート情報は、同図(e)に示されるように、複数の線
系情報から構成され、更に各線系情報は、同図(f)に
示されるように、高定情報及び時間情報から構成されて
いる。なお、同図(g),(h)及び(i)に示される
アウトプットチャート管理情報,アウトプットチャート
情報及びその線系情報については、同図(d),(e)
及び(f)に示されるインプットチャート管理情報,イ
ンプットチャート情報及びその線系情報と同様であるの
で説明は省略する。
(v)タイミングチャート合成 これは、複数のモジュールのタイミングチャートを合
成し、一つのタイミングチャートとするものである。こ
れによって得られる合成タイミングチャートは、複数の
モジュールを同時にデバッグするときに使用される。
前記のタイミングチャート作成工程で作業が終了する
と、タイミングチャートを他のタイミングチャートと合
成するかの入力要求がある(第13図ステップS210参
照)。ここで、合成を指示すると、第38図のフローチャ
ートに示されるように、登録済のモジュールのリストが
メニュー形式で表示される(ステップTCS1)ので所望の
モジュールの番号を入力する(ステップTCS2)。登録済
のモジュールの番号の指定がない場合は、終了の確認の
のちこのサブセッションから抜け出す(ステップTCS3,T
CS4,TCS5)。終了しない場合は、再度モジュールリスト
表示に戻る(ステップTCS5,TCS1)。また、合成すべき
モジュールの指定が全て終了した場合は、「0」を入力
すると後述する合成タイミングチャート名入力に進む
(ステップTCS2,TCS3,TCS6,TCS7)。
登録済のモジュールの番号が指定された場合は、その
モジュールにおいて作成済のタイミングチャートのリス
トがメニュー形式で表示される(ステップTCS8)ので所
望のタイミングチャートの番号を入力する(ステップTC
S9)。登録済のタイミングチャートの番号の指定があっ
た場合はモジュールリストの表示に戻る(ステップTCS1
0,TCS1)。また、指定がない場合は、タイミングチャー
ト不要の確認が行われ、タイミングチャート不要の場合
は、モジュールリスト表示に戻る(ステップTCS10,TCS1
1,TCS12,TCS1)。また、タイミングチャートが必要な場
合は、そのモジュール番号を指定するとそのモジュール
のタイミングチャートリスト表示に戻る(ステップTCS1
2,TCS8)。
合成すべきモジュールとタイミングチャートの指定が
全て終了すると、合成タイミングチャートの名称の入力
が要求される(ステップTCS6,TCS7)ので、キーボード
4から入力する。ここで名称が入力されない場合は合成
不要の確認が行われ、合成不要の場合はこのサブセッシ
ョンから抜け出し(ステップTCS13,TCS14,TCS15)、合
成が必要な場合は、合成タイミングチャート名入力に戻
る(ステップTCS15,TCS7)。
名称が入力されると、タイミングチャート合成工程
(ステップTCS16)に進み,ここでは、先に指定された
複数のモジュールのデータが時間軸を揃えた状態で合成
され、第35図のタイミングチャートと同様な形式で複数
のモジュールに関するシリアル通信データ及び信号線が
表示される。
この合成されたタイミングチャートに対しても個別の
タイミングチャートと同様に編集することができる(ス
テップTCS17)。また、先に述べた繰り返し情報を同様
に定義することができる(ステップTCS18,TCS19)。こ
のようにして作成された合成タイミングチャートは、合
成タイミングチャートファイルとしてディスク装置6に
登録される(ステップTCS20)。
この合成タイミングチャートファイルSTCFの構成例を
第39図(a)〜(e)に示す。なお、この合成タイミン
グチャートファイルSTCFは、基本的には第37図に示され
るタイミングチャートファイルTCFと同様な構成を有し
ており、管理情報及び複数のシリアル情報,インプット
チャート管理情報,インプットチャート情報,アウトプ
ットチャート管理情報,アウトプットチャート情報から
構成されている。
そして、管理情報は、同図(b)に示されるように、
ファイル作成年月日,繰り返し定義の有無,基本信号名
称,繰り返し開始位置,繰り返し停止位置,シリアル情
報数,インプットチャート情報数及びアウトプットチャ
ート情報数から構成される。
また、各シリアル情報は、同図(c)に示されるよう
に、シリアルデータ名称,モジュール名及び座標データ
から構成されている。また、各インプットチャート管理
情報は、同図(d)に示されるように、入力データ信号
名,モジュール名,繰り返し開始位置,繰り返し停止位
置及びインプットチャート情報内の変化点の個数から構
成されている。また、各アウトプットチャート管理情報
は、同図(e)に示されるように、出力データ信号名,
モジュール名,繰り返し開始位置,繰り返し停止位置及
びアウトプットチャート情報内の変化点の個数から構成
されている。なお、インプットチャート情報及びアウト
プットチャート情報は、タイミングチャートファイルTC
Fと同様な構成であるので説明は省略する。
(vi)タイミングデータ作成 これは、タイミングチャートをテキストファイルにフ
ォーマット変換するもので、先に作成したタイミングチ
ャート上の全変化点を抜き出し、第40図に示すようにテ
ーブルとしてグラフィックディスプレイ5の画面上に表
示すると共にファイル化するものである。このタイミン
グデータ作成について第41図のフローチャートを参照し
て説明する。
タイミングデータ作成工程に入ると、登録済のタイミ
ングデータのリストがメニュー形式で表示される(ステ
ップTDG1)ので所望のタイミングデータの番号を入力す
る(ステップTDG2)。登録済のタイミングデータの番号
の指定がない場合は、終了の確認ののち、このサブセッ
ションから抜け出す(ステップTDG3,TDG4,TDG5)。ま
た、終了しない場合は、再度タイミングデータのリスト
表示に戻る(ステップTDG5,TDG1)。
新規にタイミングデータを作成する場合は、登録済の
タイミングチャートのリストがメニュー形式で表示され
るので所望のタイミングチャートの番号を入力して、元
になるタイミングチャート名を得る(ステップTDG6,TDG
7,TDG8)。登録済のタイミングチャートの番号の指定が
あった場合はタイミングデータ作成に進む(ステップTD
G9,TDG12)。
このタイミングデータの作成では、指定されたタイミ
ングチャートのデータを読み込み、シリアル通信デー
タ,入出力信号毎に配列されている情報を絶対時間順に
並び変えて、後述するタイミングデータファイルTDFの
形式でディスク装置6に格納する。
また、ステップTDG2において登録済のタイミングデー
タの番号が指定された場合は、タイミングデータが読み
出され、このデータが後述するタイミングデータテーブ
ルの形式でメモリに格納される。次いで、グラフィック
ディスプレイ5の画面上に、第40図に示すように、タイ
ミングデータ用の標準テンプレートが表示され、更にこ
の標準テンプレートの中に絶対時間順に各信号の変化デ
ータが表示される(ステップTDG2,TDG6,TDG13)。
また、タイミングチャートの番号入力時に指定がない
場合は、タイミングデータを作成しないことの確認が行
われ(ステップTDG9,TDG10)、タイミングデータを作成
しない場合は、このサブセッションから抜け出し、タイ
ミングデータ作成が必要な場合は、タイミングチャート
リスト表示に戻る(ステップTDG11,TDG7)。
このようにした作成されたタイミングデータは編集が
可能となっており、後述する編集コマンドを使用して編
集を行う(ステップTDG14,TDG15)。また、編集が終了
すると、タイミングデータテーブルTDTを後述のタイミ
ングデータファイルTDFの形式でファイル化する。すな
わち、ディスク装置6に格納する。
タイミングデータテーブルTDTの構成の一例を第42図
〜第44図に示す。
タイミングデータテーブルTDTは、第42図に示される
ように、タイミングデータヘッドテーブルTDHTとこのタ
イミングデータヘッドテーブルTDHTから矢印の向きに順
次参照される複数のタイミングデータ情報テーブルTDIT
及び複数の繰り返しテーブルRTとから構成されている。
タイミングデータヘッドテーブルTDHTには、第43図
(a)に示されるように、タイミングデータ名,作成年
月日,タイミングチャート名,このテーブルに登録され
ている繰り返し情報数,繰り返し情報テーブルのアドレ
ス,このテーブルに登録されているタイミングデータ情
報数,タイミングデータ情報テーブルのアドレスの領域
が設けられている。また、各タイミングデータ情報テー
ブルTDITには、同図(b)に示されるように、順方向ア
ドレス,逆方向アドレス,タイミングデータ番号,モジ
ュール名,送受信シリアル通信データ或いは入出力信号
の種類を示す種別,データ,タイミングチャートから抽
出された変化点の時刻を示す絶対時間及び相対時間の領
域が設けられている。
前記第43図(b)に示されるデータの領域は、前記種
別に応じて、同図(c),(d)に示される送受信シリ
アル通信データテーブル或いは第43図(e),(f)に
示される入出力信号テーブルの構成とされる。
そして、順方向アドレス及び逆方向アドレスに基づい
て第42図に矢印に示すように、次に参照すべきタイミン
グデータ情報テーブルTDITを特定している。
なお、データが入出力信号であるときは、同一信号の
タイミングデータの内部リンクをとって順次後続のデー
タを特定する。
また、第44図に示される繰り返しテーブルRTについて
も同様である。
このようにして、第40図に示されるようなタイミング
データ表を作成することができる。
第40図において、No.は通しの行番号を示し、エディ
タにおけるラインエディト用のシンボルとして使用され
る。また、MODULEは、各入出力信号が存在するモジュー
ル名或いはシリアル通信データの入出力の対象となるサ
ブシステムのモジュール名を示している。ここではCHM
と名付けられた用紙搬送装置のモジュールの例を示して
いる。また、RECEIVE及びTRANSMITは、シリアルの受信
及び送信データを示し、INPUT及びOUTPUTは、入出力の
信号名とその変化を示している。また、TIMEは1行前の
変化状態からその行の変化が発生するまでの相対時間を
msの単位で示している。
第40図の例では、初期状態においては、fdo−snr,reg
−snr,fusin−snr,fusext−snr,exit−snrと名付けられ
たセンサ出力がいずれもオフであり、11878ms後に「O
A」のデータが送信され、更に6143ms後にセンサfda−sn
rの出力がオンになることを示している。
タイミングデータ作成工程においても、編集を行うこ
とができる。
以下、この編集作業について説明する。
たとえば、第40図のようなタイミングデータ表が表示
されている状態でキーボード4の改行キーを押すと編集
の入力待ちとなる。ここで編集すべき行の行番号を入力
するとパラメータの入力待ちとなり、その行の編集が可
能となる。タイミングデータの編集に際しては、編集の
パラメータとして、MODULE,RECEIVE,TRANSMIT,INPUT,OU
TPUTのいずれかをキーボード4から入力した後、設定値
の編集を行う。また、「+l(但し、lは行番号)」を
入力するとl行の次に追加編集が可能となり、「−l」
を入力するとl行の前に追加編集が可能となるようにな
っている。
そしてこの編集後のタイミングデータは第45図に示す
ような形式でファイル化されディスク装置6に格納され
る。
第45図はタイミングデータファイルTDFの構成例を示
す。
タイミングデータファイルTDFは、同図(a)に示す
ように、大きく見て、管理情報,複数の繰り返し情報及
び複数のタイミングデータ情報から構成されている。そ
して、管理情報は、同図(b)に示すように、ファイル
作成年月日,タイミングチャート名,繰り返し情報数及
びタイミングデータ情報数から構成されており、各繰り
返し情報は、同図(c)に示すように、信号名,繰り返
し開始位置及び繰り返し停止位置から構成されている。
また、各タイミングデータ情報は、モジュール番号,モ
ジュール名,データの種別,データ自体,前記絶対時間
及び相対時間から構成されている。
このように、上述したダイアグラム作成,インプット
チャート作成,シリアルチャート作成,タイミングチャ
ート作成及びタイミングチャート合成の五つのサブセッ
ションにより作成されたタイミングデータは、テストタ
イミングデータとしてデータファイルに格納される。
(vi)タイミングデータフォーマット変換 これはタイミングデータをエミュレーションシステム
7用(第4図参照)のデータフォーマットに変換するも
のである。このタイミングデータフォーマット変換につ
いて、第46図のフローチャートを参照して説明する。
タイミングデータフォーマット変換工程に入ると、登
録済のタイミングデータのリストが番号と共に表示され
るので所望のタイミングデータの番号を入力する(ステ
ップTDF1,TDF2)。なお、複数のファイルを指定する場
合には、タイミングデータ番号を連続的に入力する。登
録済のタイミングチャートの番号の指定がない場合は、
終了の確認ののち、このサブセッションから抜け出す
(ステップTDF3,TDF4,TDF5)。終了しない場合は、再度
タイミングデータのリスト表示に戻る(ステップTDF5,T
DF1)。
登録済のタイミングデータの番号が指定された場合
は、全ファイルのフォーマット変換が終了したか否かが
判別され(ステップTDF6)、全ファイルのフォーマット
変換が終了するまで以下に述べる工程が繰り返される。
選択されたファイルが繰り返し情報が設定されたもの
でない場合は、出力ファイル名の入力が要求されるの
で、新たな出力ファイル名を入力する(ステップTDF7,T
DF9)。これにより、フォーマット変換が実行されて、
タイミングデータが以下に示すASCIIファイル形式のデ
ータ文となる。
DATA D1,“D2",D3,D4,“D5",“D6" ここで、D1は最大4桁の数字で表される時間を示して
おり、前の信号変化からの相対時間のクロック換算値で
ある。D2は1文字の信号識別コードであり、1は入力信
号,Oは出力信号,Cは送受信データ,*は終了コードを示
している。D3はモジュール番号を示す2桁の数字、D4は
入力信号番号を示す最大3桁の数字である。D5は1文字
の状態種別コードであり、Hはハイレベルの信号,Lはロ
ーレベルの信号,Sは送信データ,Rは受信データである。
最後のD6はシリアル通信データを示しており最大で42文
字である。
なお、選択されたファイルが繰り返し情報が設定され
たものである場合は、まず繰り返し数が要求されるの
で、必要数を入力したのち(ステップTDF8)フォーマッ
ト変換に進む。このフォーマット変換の詳細については
後述する。
指定したタイミングデータのフォーマット変換が終了
すると、全ファイル変換終了チェックのステップに戻
り、使用者が変換要求したファイルが他にないかどうか
をチェックして(ステップTDF6)、開発者が指定したタ
イミングデータの各々についてフォーマット変換動作を
繰り返す。そして、全タイミングデータファイルTDFの
変換が終了したら最初のタイミングデータリスト表示に
戻る(ステップTDF6,TDF1)。
ここで、第35図に示されるタイミングチャートを例に
挙げて実際のデータとの対応を具体的に説明する。な
お、ここでは、クロックを1000μs、用紙搬送機構のモ
ジュール名をCHM,モジュール番号を「4」に設定したと
する。また、シリアル通信データの設定において、それ
ぞれinp−strt,exchg,expel,regと名付けられた送信デ
ータに対して、「45」,「44AB6090012B」,「2D08A4BB
655C221211」,「44A22BCD000001」というデータが定義
されているとする。また、入力信号名設定において、た
とえば、入力信号番号1,2,4,5に対して、fdo−snr,reg
−snr,fusext−snr,exit−snrという入力信号名を設定
したとする。
これらのデータは、第45図に示すタイミングデータフ
ァイルTDFに格納されており、これらのデータに基づい
てフォーマット変換を行う。このフォーマット変換の手
順を説明する。
まず、タイミングデータファイルTDF(第45図参照)
から読み込んだタイミングデータをタイミングデータテ
ーブルTDT(第42図〜第44図参照)に展開し、このテー
ブルTDTのタイミングデータ情報及び繰り返し情報を時
系列的に並び替える。そして、事象発生順に相対時間,
信号種別コード,モジュール番号,入力信号番号,状態
種別コード及びシリアル通信データ等を検出して、対応
したASCIIコードに変換する。
第35図のタイミングチャートに対応するデータをフォ
ーマット変換して得られたデータ文の一例を下記に示
す。
DATA 0,“I",04,1,“L",“” DATA 0,“I",04,2,“L",“” DATA 0,“I",04,3,“L",“” DATA 0,“I",04,4,“L",“” DATA 0,“I",04,5,“L",“” DATA 1195,“C",04,0,“R",“45" DATA 600,“I",04,1,“H",“” DATA 24,“C",04,0,“R",“44AB6090012B" DATA 48,“I",04,1,“L",“” DATA 48,“I",04,1,“H",“” DATA 12,“I",04,2,“H",“” DATA 12,“C",04,0,“R",“44A22BCD000001" DATA 48,“I",04,1,“L",“” DATA 12,“I",04,2,“L",“” DATA 36,“I",04,3,“H",“” DATA 24,“I",04,2,“H",“” ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ DATA 0,“I",04,2,“H",“” DATA 0,“C",04,0,“R",“2D08A4BB655C221211" DATA 72,“I",04,1,“L",“” たとえば、1行目のデータ文は、初期状態において、
番号1で示される入力信号fdo−snrのレベルはローレベ
ルであり、これらの信号はモジュール番号1、すなわ
ち、用紙搬送モジュールに関するものであることを示し
ている。同様に、2行目〜5行目のデータ文は、それぞ
れの信号reg−snr,fusin−snr,fusext−snr,exit−snr
の初期状態を設定している。
次に、6行目のデータ文は、初期状態から1195クロッ
ク後に送受信信号、すなわち、inp−strtという受信デ
ータが入力され、その内容が「45」であることを示して
いる。
次に、7行目のデータ文は、直前の変化時点すなわ
ち、inp−strtが入力してから600クロック後にfdo−snr
がハイレベルになることを示している。
以下、同様に第35図に示されるタイミングチャートの
状態すなわち第45図に示されるタイミングチャートファ
イルTCFのデータがデータ文に変換される。
このように、タイミングデータのフォーマットを各種
データ送出用システムに合わせて変換作成すれば、タイ
ミングデータに汎用性を持たせることができ、他のソフ
トウェアデバッグ用のパーソナルコンピュータ等におい
ても処理可能となる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、キーボード,マ
ウス等のデータ入力手段から入力された用紙状態を示す
座標データに基づいて、計算により各用紙位置の変化を
求めている。そして、この変化を示すデータからインプ
ットチャート等の各種チャートを作成するようにしてい
る。このとき、データ入力手段から編集の種類を表す編
集データを入力することにより、先に入力された座標デ
ータに対して、たとえば、X軸方向或いはY軸方向に加
減算を行って新たな座標データを作成することができ
る。したがって、基本となる座標データ、たとえば、最
初の1枚の用紙に対応する座標データさえ入力しておけ
ば、2枚目以降の用紙に対応する座標データを容易に作
成することができる。これにより、各種チャートの作成
が自動化され、インプットチャートの作成に要する時間
が極めて短くなる。また、人手を介さないため誤りも無
くなる。
更に、作成した前記データをディスク装置等のファイ
ル手段に格納しておけば、これを読み出して編集するこ
とにより容易に新しいデータを作成することが可能とな
り、データ作成の効率を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のチャート編集方法を実施するための構
成を概念的に示すブロック図、第2図は本発明によるチ
ャート編集方法の概略工程の一例を説明するためのフロ
ーチャート、第3図はダイアグラムからインプットチャ
ートへの変換を説明するための図、第4図は本発明のチ
ャート編集方法を実施するためのシミュレーション装置
のハードウェア構成を示すブロック図、第5図は同シミ
ュレーション装置のファイル構成を示すブロック図、第
6図は各セッションにおいて使用されるファイルとテー
ブルとの関係を示す説明図、第7図はシミュレーション
装置の各ブロックの操作の流れを示す工程図、第8図は
シミュレーション装置の全体の流れを制御するメインプ
ログラムのフローチャートである。第9図はハードウェ
ア情報設定セッションにおける処理を示すフローチャー
ト、第10図はシリアルデータテーブル定義時の画面を示
す説明図、第11図はハードウェア情報テーブルの構成を
示す説明図、第12図はハードウェア情報ファイルの構成
を示す説明図、第13図はタイミングデータ作成セッショ
ンにおける概略の処理を示すフローチャート、第14図は
ダイアグラム作成セッションにおける処理を示すフロー
チャート、第15図はダイアグラム作成開始時の画面を示
す説明図、第16図〜第19図はダイアグラムテーブルの構
成を示す説明図、第20図はダイアグラム作成時の編集作
業を説明するためのフローチャート、第21図はダイアグ
ラムファイルの構成例を示す説明図、第22図はダイアグ
ラム作成時の編集作業を示す説明図、第23図はダイアグ
ラム作成時の各コマンドの実行状態を示すフローチャー
ト、第24図(a)〜(e)はダイアグラム作成中の画面
を示す説明図、第25図はインプットチャート作成セッシ
ョンにおける処理を示すフローチャート、第26図はダイ
アグラムの他の例を示す説明図、第27図は第26図のダイ
アグラムに対応するインプットチャートの画面を示す説
明図、第28図はインプットチャート作成時の編集作業を
示す説明図、第29図はインプットチャートファイルの構
成例を示す説明図、第30図はシリアルチャート作成セッ
ションにおける処理を示すフローチャート、第31図はシ
リアルチャートの表示例を示す説明図、第32図は通信デ
ータの繰り返し指定を説明するための図、第33図はシリ
アルチャートファイルの構成例を示す説明図、第34図は
タイミングチャート作成セッションにおける処理を示す
フローチャート、第35図はタイミングチャート作成時の
表示例を示す説明図、第36図は信号の繰り返し指定を説
明するための図、第37図はタイミングチャートファイル
の構成例を示す説明図、第38図はタイミングチャート合
成セッションにおける処理を示すフローチャート、第39
図は合成タイミングチャートファイルの構成例を示す説
明図、第40図はタイミングデータ作成時の表示例を示す
説明図、第41図はタイミングデータ作成セッションにお
ける処理を示すフローチャート、第42図はタイミングデ
ータテーブルの構成例を示す説明図、第43図はタイミン
グデータテーブルの詳細を示す説明図、第44図は繰り返
しテーブルの構成例を示す説明図、第45図はタイミング
データファイルの構成を示す説明図、第46図はタイミン
グデータフォーマット変換セッションにおける処理を示
すフローチャートである。また、第47図は複写機の概略
構成を示す断面図、第48図は同複写機において使用され
る自動原稿搬送装置の概略構成を示す断面図、第49図は
同複写機の制御回路の概略構成を示すブロック図、第50
図は複写機のシミュレーションを行う際の構成の一例を
説明するブロック図、第51図はシミュレーションキット
の概略外観を示す図、第52図は同シミュレーションキッ
トの表示パネルの一例を示す説明図、第53図はシミュレ
ーションの対象となるプログラムの一例を示すフローチ
ャート、第54図は従来の方法によるインプットチャート
の作成を説明するための図である。 A:データ入力手段、B:演算手段 C:画像出力手段、D:ファイル手段
フロントページの続き (72)発明者 金子 康人 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 特開 昭63−99670(JP,A) 特開 昭52−115126(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/387 - 1/393 G06F 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像出力装置内で搬送される用紙の状態を
    示す複数の座標データをデータ入力手段より入力し、前
    記複数の座標データに基づいて各座標間を結ぶ線分を演
    算手段により求めて画像出力手段に出力し、出力された
    線分に対してどのような編集を行うかを示す編集データ
    を前記データ入力手段より入力し、前記編集データに基
    づいて前記演算手段により前記座標データの編集を行
    い、編集後の座標データに基づいて各座標間を結ぶ線分
    を前記画像出力手段に出力する画像出力装置シミュレー
    ション用チャート編集方法であって、前記編集は、前記
    座標データに対してX軸方向或いはY軸方向へ、前記編
    集データに基づく指定量だけの加算或いは減算の演算を
    行い、演算後の結果を元の座標データと置換するか、或
    いは新たな座標データとして作成する処理であることを
    特徴とする画像出力装置シミュレーション用チャート編
    集方法。
  2. 【請求項2】画像出力装置内で搬送される用紙の状態を
    示す複数の座標データをデータ入力手段より入力し、前
    記複数の座標データに基づいて各座標間を結ぶ線分を演
    算手段より求めて画像出力手段に出力し、出力された線
    分に対してどのような編集を行うかを示す編集データを
    前記データ入力手段より入力し、前記編集データに基づ
    いて前記演算手段により前記座標データの編集を行い、
    編集後の座標データに基づいて各座標間を結ぶ線分を前
    記画像出力手段に出力する画像出力装置シミュレーショ
    ン用チャート編集方法であって、前記演算手段にはファ
    イル手段が接続されでおり、該ファイル手段から読み出
    された座標データに基づいて前記演算手段により前記座
    標データの編集を行なうことを特徴とする画像出力装置
    シミュレーション用チャート編集方法。
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