JP2881602B2 - 眼科器械の顔支持装置 - Google Patents

眼科器械の顔支持装置

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JP2881602B2
JP2881602B2 JP1089261A JP8926189A JP2881602B2 JP 2881602 B2 JP2881602 B2 JP 2881602B2 JP 1089261 A JP1089261 A JP 1089261A JP 8926189 A JP8926189 A JP 8926189A JP 2881602 B2 JP2881602 B2 JP 2881602B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、眼底カメラやレフラクトメーター等の眼科
器械等に使用される眼科器械の顔支持装置に関するもの
である。
[従来の技術] 被検者の顔を支持固定するための顔支持装置におい
て、従来では額当てと顎当てにより顔を支持し、被検者
の顔の大きさに合わせて顎当てを上下方向に移動してい
る。
第9図は眼科器械システムの全体外観図を示し、固定
基台1に眼底カメラ等の眼科器械が載置され、固定基台
1に顔支持体1aが付設されている。第10図は顔支持体1a
の従来例を示し、支柱取付金具2を用いて2本の支柱
3、4が固定基台1に固定され、それぞれの支柱3、4
の上端部に掛け渡された弓状金具5によって支柱3、4
が平行に保持されている。支柱3、4の上部には帯状の
額当て6が取り付けられ、支柱3、4の中部に取り付け
られた顎当てアーム7には顎当て8が取り付けられてお
り、これらの額当て6と顎当て7により被検者の顔が支
持されるようになっている。
また、一方の支柱3の一部にヘリコイドねじ3aが設け
られており、このヘリコイドねじ3aと嵌合するヘリコイ
ドねじ9aを有する上下動操作環9を回転することによ
り、顎当てアーム7と共に顎当て8を上下動することが
できる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の従来では額と顎とにより顔を支
持するために、次に列挙するような欠点がある。
(1)顔を載置する毎に測定装置に対して顔が異なった
傾斜状態で支持されるため、測定装置の光軸に対し被検
眼が斜め方向を向く可能性が高い。従って、例えば測定
装置の固定基台に対する横方向の移動量を基に瞳孔間距
離を測定する場合には、正確な測定が困難である。
(2)顎当て8により下顎が規制されているために、自
覚測定時等の被検者に口答で回答を要求する場合に応答
がし難い。
(3)被検者に接触する顎当てと顎当ての面積が広いた
め、前の被検者の汗や体脂が残っていることがあり、被
検者に不快感を与える。
本発明の目的は、上述の従来例の欠点を解消し、顎当
てを用いずに相対位置を調整可能とした額当て部材と鼻
当て部材とにより顔を支持固定する眼科器械の顔支持装
置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明に係る眼科器械
の顔支持装置においては、基台に固定した支柱に額当て
部材と鼻当て部材とを設け、前記額当て部材と鼻当て部
材の相対位置の調整を可能としたことを特徴とするもの
である。
[作用] 上記の構成を有する眼科器械の顔支持装置は、額当て
部材と鼻当て部材の相対位置を調整して被検者の顔の傾
斜を極力小さくし、不快感を感じさせることなく、測定
装置に対し正対させることができ精度の高い測定値が得
られる。
[実施例] 本発明を第1図〜第8図に図示の実施例に基づいて詳
細に説明する。なお、第9図、第10図と同一符号は同一
の部材を表している。
第1図は本発明に係る顔支持装置の正面図、第2図は
平面図を示し、従来例と同様に支柱3、4は平行に保た
れ、その基部は図示しない固定基台1上に取り付けられ
ている。支柱3、4の上端部には、帯状の額当て6が掛
け渡されていると共に、中央部には鼻当てアーム10が掛
け渡され、支柱3の一部にヘリコイドねじ3aが設けら
れ、このヘリコイドねじ3aと嵌合するヘリコイドねじ9a
を有する上下動操作環9を回転することにより、鼻当て
アーム10を上下動できるようになっている。鼻当てアー
ム10の被検者Pの鼻に相当する部分は剥た抜かれてい
て、鼻梁の両側から例えばゴム製の鼻当てパット11が当
接するようにされている。この鼻当てパット11は第3図
に示すように、軸を中心として取り付けられ適度な回転
が可能となっている。
かくすることにより、被検者Pは額当て6に額を当接
すると共に、鼻梁を鼻当てパット11に当てることによ
り、顎当てを用いなくとも顔を正確に正面の眼科器械に
正対させることができる。
第4図は鼻梁の曲面に合わせて弯曲させた鼻当てパッ
ト11′を、鼻当てアーム10に取り付けた場合の実施例を
示し、第5図はその使用状態の平面図を示している。
第6図〜第8図は他の実施例を示し、第6図は正面
図、第7図は一部を断面とした側面図、第8図は鼻当て
パットの拡大正面図である。鼻当てアーム10aは2本の
支柱3、4に取り付けられるのではなく、支柱3、4内
に掛け渡され弓状金具を兼ねた額当て6から垂下されて
いる。鼻当てアーム10aは2個の部材が板ばね13により
上下に継ぎ足され、適度な圧力で鼻梁に密着するように
構成されており、高さ調整ねじ12により被検者Pの鼻梁
に合わせた位置に固定できるようになっている。
従って、この実施例では鼻当てパット11aは板ばね13
により弾性的に屈曲可能となっているので、適度な押圧
力で鼻梁に当接することができ、先の実施例と同様に被
検者Pの顔を眼科器械に正対させることができる。
また、眼幅測定においては鼻から瞳孔までの距離を検
出しているので、鼻当てがあると、眼幅測定時の基準に
し易い利点もある。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る眼科器械の顔支持装
置は、顔の支持を額と鼻で行うようにしたため、被検者
の顔の傾斜を極力小さくすることができ、測定装置の光
軸に対するずれを減少させ、特に測定装置の横方向の固
定基台に対する移動量で眼間距離を測定する場合に測定
を正確に行うことができる。また、下顎が抑えられてい
ないので、被検者と検者との対話が容易になり、被検者
に接触する部分の面積が従来よりも小さくなり不快感が
減少する。
【図面の簡単な説明】
図面第1図〜第8図は本発明に係る顔支持装置の実施例
を示し、第1図は正面図、第2図は平面図、第3図は鼻
当てパットの斜視図、第4図は鼻当てアームの背面図、
第5図は使用状態の平面図、第6図は他の実施例の正面
図、第7図は一部を切欠した側面図、第8図は鼻当てパ
ットの拡大正面図であり、第9図は眼科器械の概要図、
第10図は従来の顔支持台の一部を切欠した正面図であ
る。 符号3、4は支柱、6は額当て、10、10aは鼻当てアー
ム、11、11′、11aは鼻当てパット、12は調整ねじ、13
は板ばねである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に固定した支柱に額当て部材と鼻当て
    部材とを設け、前記額当て部材と鼻当て部材の相対位置
    の調整を可能としたことを特徴とする眼科器械の顔支持
    装置。
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FR2538239B1 (fr) * 1982-12-22 1986-02-28 Essilor Int Dispositif de mesure de parametres oculaires, notamment ecart pupillaire, avec des reticules electro-optiques a commande numerique

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