JP2881041B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

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JP2881041B2
JP2881041B2 JP6478391A JP6478391A JP2881041B2 JP 2881041 B2 JP2881041 B2 JP 2881041B2 JP 6478391 A JP6478391 A JP 6478391A JP 6478391 A JP6478391 A JP 6478391A JP 2881041 B2 JP2881041 B2 JP 2881041B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、追記形(Write Once)
光ディスクあるいは書き換え可能形(Rewritable)光ディ
スクの記録/再生装置に係り、とくにCD(コンパクト
ディスク)、CD−ROM、CD−I、CDV,LD
(レーザディスク)等の再生専用光ディスクおよび上記
追記形、書き換え可能形光ディスクの双方を再生できる
ようにした光ディスク装置ならびに光ディスクに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の光ディスクの分類図であ
る。基板上に凹凸の情報ピットを形成する再生専用のC
D(コンパクトディスク)、LD(レ−ザディスク)等
は読みだし専用である。追記形光ディスクには合金形と
相変化形とがあり、また書き換え可能形光ディスクには
追記形と光磁気形とがある。このうち、凹凸ピット形、
合金形、相変化形の3つの光ディスクの信号再生には光
の反射率変化が利用され、光磁気形では反射光の偏光角
変化が利用されている。上記反射率変化と偏光角変化と
は検出原理が基本的に異なるためそれぞれの再生回路も
まったく異なっている。合金形はレーザ光により記録層
を溶融後合金化させて情報ピットを形成し、相変化形は
記録層をアモルファス相から結晶相に相変化させて情報
ピットを形成するようにしている。
【0003】上記各種光ディスクの中、凹凸ピット形、
合金形、相変化形の3つに対する信号の再生は共に照射
光の反射率変化を検出すればよいのであるが、それぞれ
の反射率が異なるため、例えば特開平1−128234
号公報においては合金形および相変化形の反射率を高め
るようにして追記形あるいは書き換え形光ディスク等を
従来のCD、LD用再生装置で再生するようにする方法
が開示されている。
【0004】また特開昭61−42751号公報におい
ては、偏光角変化検出型の再生回路と反射率変化形の再
生回路を用意し、上記反射率の違いより光ディスクの種
類を識別して上記再生回路の一方を選択するようにする
ことが開示されている。また特開平1−125727号
公報においては、光ディスク上に予め自己の光反射率を
記録させて、この情報により偏光角変化検出型の再生回
路と反射率変化形の再生回路の何れかを選択するように
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記凹凸ピット形、合
金形、相変化形の3種類の光ディスクは共に光反射率の
変化を検出して再生するものであるにもかかわらず、凹
凸ピット形の反射率に対して合金形、相変化形の反射率
が低いため、単一のレ−ザ光源と再生回路を用いてこれ
らの光ディスクを共通に再生することができないという
問題があった。
【0006】さらに、CD、LD等の凹凸ピット形と合
金形、相変化形等の光ディスクとは共に光反射率の変化
を検出するものであるにもかかわらず、それぞれが異な
る検出方法を採用しているため光ヘッドや再生回路を共
通に利用出来ないという問題があった。すなわちCD、
LD等では一般的に3スポットの光ヘッドが用いられて
いるのに対し、合金形、相変化形等の追記形ならびに書
替可能形の光ディスクには1スポットの光ヘッドが用い
られいるためそれぞれのトラッキング方法が異なり再生
回路を共通に利用することができなかった。
【0007】CD、LD等は民生用その他の分野で既に
広く普及しているのに対し上記追記形ならびに書替可能
形の光ディスクは開発途上にある。したがって、上記追
記形ならびに書替可能形の光ディスク等をCD、LD用
等の再生回路により共通に再生できるようにすればこれ
らの光ディスクの今後の普及を大いに促進することがで
きる。本発明の目的は、CD、LD等と合金形、相変化
形等の追記形ならびに書替可能形の光ディスク等を共通
に再生することのできる光ディスク装置ならびに光ディ
スクを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、光ディスクにレーザ光を照射し、
その反射光によりトラッキング及びフォーカシング等の
追随制御を行いつつ情報を再生する光ディスク再生装置
において、情報再生手段とトラッキング判定手段とトラ
ッキング極性切替手段とトラッキング制御手段とを備
え、上記トラッキング判定手段は、前記トラッキング極
性切替手段を制御してトラッキング信号の極性を反転す
るようにトラッキングを行って前記情報再生手段からの
情報再生信号を検出し、それぞれのトラッキング極性に
おける該情報再生信号のエラー発生率を比較して該エラ
ー発生率が低い方に上記トラッキング極性を選択するよ
うにする。
【0009】さらに、本発明によれば、光ディスクにレ
ーザ光を照射し、その反射光によりトラッキング及びフ
ォーカシング等の追随制御を行いつつ情報を再生する光
ディスク再生装置において、情報再生手段とトラッキン
グ判定手段とトラッキング極性切替手段とトラッキング
制御手段とを備え、上記トラッキング判定手段は、トラ
ッキング外れの状態において得られる光ディスクの情報
トラック及びガードバンドからの反射光再生信号レベル
を比較して前記トラッキング極性切替手段を制御するよ
うにした。なお、前記トラッキング判定手段は、前記情
報トラックからの反射光再生信号を検出するためのハイ
パスフィルタを備えることもできる。
【0010】
【0011】
【作用】そして、上記した本発明によれば、3スポット
方式のようにトラッキング極性を切替え制御する光ディ
スク再生装置において、トラッキング信号の位相を反転
させた状態における情報再生信号のエラー発生率を比較
して上記エラー発生率の低い方に上記トラッキング極性
を選択することにより、トラッキング極性の判定時間を
早くすることが可能となる。
【0012】また、上記した本発明によれば、3スポッ
ト方式のようにトラッキング極性を切替え制御する光デ
ィスク再生装置において、トラッキング外れの状態にお
いて得られる光ディスクの情報トラック及びガードバン
ドからの反射光再生信号レベルを比較して前記トラッキ
ング極性切替手段を制御することから、やはり、トラッ
キングの判定時間を早くすることが可能となる。
【0013】
【0014】
【実施例】〔実施例 1〕図1は本発明による光ディス
ク再生装置実施例のブロック図である。図1において、
スピンドルモ−タ4により回転される光ディスク1上の
記録情報は光ヘッド2により検出される。光ヘッド2は
スライダモ−タ18により位置決めされ、半導体レーザ
光を光ディスク1に照射してその反射光を検出する。上
記光ヘッド2の反射光検出信号は反射信号回路7を介し
てシステムコントロ−ラ3に送られ、また、トラッキン
グサ−ボ回路8、フォ−カスサ−ボ回路9およびプリア
ンプ10に供給される。
【00015】システムコントロ−ラ3は上記反射信号
回路7の出力に応じてトラッキングゲイン制御回路2
1、フォ−カスゲイン制御回路22、プリアンプゲイン
制御回路23、およびチルトゲイン制御回路24等の利
得制御信号を生成しそれぞれを対応する各ゲイン制御回
路に送るので、トラッキングサ−ボ回路8、フォ−カス
サ−ボ回路9、プリアンプ10およびチルトサ−ボ回路
17等の出力信号レベルは上記反射光の大きさにかかわ
りなく常に適正なレベルに設定される。なお、チルトサ
−ボ回路17は光ディスク1の傾きに応じて光ヘッドの
レ−ザビ−ム照射角を制御する。
【0016】上記各ゲイン設定により各サ−ボ系の信号
レベルが適正値に制御されるので、光ヘッド2の対物レ
ンズはフォ−カシング位置に引き込まれ、トラッキング
サ−ボが正常に動作するようになる。また、プリアンプ
10の出力信号レベルも適正な値になり、復調回路11
より所定のビデオ出力とデジタル音声出力、アナログ音
声出力およびタイムベ−ス信号等が得られることにな
る。また、システムコントロ−ラ3は上記タイムベ−ス
信号を監視してモ−タサ−ボ回路5、スライダサ−ボ回
路19等に制御信号を送信し、スピンドルモ4とスライ
ダモ−タ19等の回転を制御する。
【0017】上記各ゲイン制御にはAGC(自動利得制
御)や不連続なゲイン切替え等を用いることができる。
上記ゲイン切替えを最も簡単に行うには例えば通常最も
多く使用されるCD、LDに対しては上記各ゲイン制御
を行わずに各サ−ボ回路とプリアンプはそれぞれ初期設
定されたゲインで動作するようにし、CD、LD以外の
光ディスクに対しては上記ゲイン切換を行うようにする
ことができる。例えば光ディスクとしてLD(反射率7
0%以上)をセットした場合、まず、フォ−カスが引込
まれ光ディスク1からの反射信号回路7により70%以
上の反射率が検出されるとシステムコントロ−ラ3はそ
のディスクがCDまたはLDであると判定して上記各ゲ
インの切換え指令信号を出力しない。したがって、各サ
−ボ回路とプリアンプは上記初期設定ゲインで動作し、
反射率が35%〜50%以下の場合にはその光ディスク
を追記形光ディスクまたは相変化形の書替え可能形光デ
ィスクであると判定して、各サ−ボ回路とプリアンプの
各ゲインを上記初期設定値の2倍程度に設定する指令信
号を出力する。なお、反射信号回路7の分解能を増やし
て上記ゲイン切り換えの種類をさらに多段階にするよう
にしてもよい。また、上記各ゲイン制御回路21〜24
等の一部は状況に応じて省略することができる。
【0018】〔実施例 2〕次に図2、図3を用いて上
記実施例におけるトラッキング極性切り換え方法につい
て説明する。図2及び図3はCD,LD用再生装置にて
広く採用されている3スポットトラッキング方式原理説
明図である。図2においては横方向に3本の情報トラッ
ク31が示され、各情報トラック上には情報信号ピット
30が記録され3個の光スポットa,b,cが照射され
る。光スポットbは情報信号ピット30の検出とフォ−
カシングに用いられ、光スポットaと同cはトラッキン
グに用いられる。
【0019】光スポットa、cからの反射光はそれぞれ
ホトダイオ−ド321および323により検出され差動
回路324により両者の差信号が出力される。この差信
号がトラッキングエラ−信号であり、トラッキング制御
はこれを零とするように動作する。図3の34と35は
上記トラッキングエラ−信号の変化を説明する図であ
る。トラッキングエラ−信号波形34と35は図示のよ
うに正弦波状に変化し、〜等はそれぞれ図3上部に
示すように、スポットa,b,cが情報トラック31、
ガ−ドバンド33(情報トラック間の無記録部)に対し
て、〜の位置にあるときのレベルに対応している。
【0020】トラッキングエラ−信号波形34(実線)
はガ−ドバンド33情報からの反射光量がトラック31
からの反射光量よりも大きい場合であり、トラッキング
エラ−信号波形35(点線)はその逆の場合である。正
しいトラッキング位置はの位置であり、この点におけ
るトラッキングエラ−信号波形の勾配に応じてトラッキ
ングサ−ボ系が負帰還系となったり正帰還系となったり
する。
【0021】例えば、波形34のの部分、すなわち波
形34の勾配が右上がりの部分が負帰還領域とすると、
波形35ではおよびの部分が負帰還領域になる。ま
た、勾配が左上がりの部分は正帰還領域であり、光スポ
ットはこの正帰還領域に止まることができないため
こから飛びだして負帰還領域の中点に落ち着くように動
作する。したがって、トラッキングサーボ系は波形34
の場合はの位置に、また、波形3ではまたはの
位置に自動的に落ち着くことになる。
【0022】しかしながら正しいトラッキング位置は
であるから、またはの位置に落ち着いた場合には波
形35を位相反転して波形34に変更する必要がある。
このため本発明ではトラッキング位置と同あるいは
における信号強度の相違を利用して波形34と同35
を識別し、上記位相反転を行うようにする。上記信号強
度の識別には図2におけるホトダイオ−ド322の出力
に含まれる高周波信号の振幅変化を利用する。上記高周
波信号は光スポットbが情報ピット30を通過する際の
レベル変化により発生するから、光スポットbがの位
置にあるときには最大となり、またはの位置にある
ときには相対的に低下する。
【0023】図4は上記高周波信号の振幅変化を利用し
て上記位相反転を自動的に正しく行うことのできる本発
明実施例のブロック図である。図4において、AGC回
路42は図1のプリアンプゲイン制御回路23に相当
し、その出力は復調回路11へ送られるとともにレベル
検出回路44にも入力される。また、トラッキング誤差
信号はトラッキング極性切替回路20、差動回路324
およびAGC回路43を経由して取り出される。AGC
回路43は図1のトラッキングゲイン制御回路21に相
当する。
【0024】レベル検出回路44は最初のトラッキング
位置において上記高周波信号振幅を検出して記憶し、次
いでトラッキング極性切替回路20のトラッキング極性
を切替てそのトラッキング位置における高周波信号振幅
を検出し、その振幅値が先に記憶した振幅値よりも大き
ければその位置を正しい位置としてそのままトラッキン
グ動作を継続させ、小さければトラッキング極性切替回
路20に極性反転信号を送ってトラッキング位置を元の
位置に戻してからトラッキング動作を継続させるように
する。
【0025】例えば図3において、最初のトラッキング
位置がの場合、すなわち、トラッキングエラ−信号が
34の場合にトラッキング極性を反転させるとトラッキ
ングエラ−信号は35になりそのトラッキング位置は
またはに移動する。したがって、トラッキング極性を
反転させることによりトラッキング位置とまたは
における高周波信号振幅を検出して比較することがで
き、これにより高周波信号振幅の大きい方のトラッキン
グ位置に固定することができるのである。図4におい
て、トラッキング系、フォ−カシング系および再生信号
系等のAGC回路41〜43に印加するAGC信号はA
GC信号回路45によりAGC回路42の出力を検波整
流し、また必要に応じて適宜増幅して生成する。また、
上記AGC信号はフォ−カシング誤差信号より生成する
ようにしてもよい。また、上記AGC信号は図1に示し
たように、反射信号回路7を介してシステムコントロ−
ラ3により生成するようにすることもできる。
【0026】〔実施例 3〕上記実施例2においてはト
ラッキング極性を切替えた際の高周波信号レベルを比較
するようにしたのであるが、他の方法によっても上記極
性切替えを行うことができる。図3において、トラッキ
ングがの位置にあるときには光スポットbが情報トラ
ック31を正しくトレ−スするので図1の復調回路11
からは正常なタイムベ−ス信号が得られる。しかし、ト
ラッキングがまたはの位置にあるときは光スポット
bが情報トラック31から外れるので復調回路11は正
しいタイムベ−ス信号を出力しない。
【0027】したがって、図1のシステムコントロ−ラ
3によりタイムベ−ス信号を判定して、これが正しい場
合にはそのままトラッキングを継続させ、正しくない場
合にはトラッキング極性切替回路20に切り替え信号を
送るようにしてトラッキングの極性を制御することがで
きる。上記タイムベ−ス信号には同期信号やアドレスデ
−タ等の規則性の高い信号が含まれるのでこれらを上記
タイムベ−ス信号の監視用信号とすることができる。
【0028】また、上記タイムベ−ス信号の代わりに例
えばフレ−ムエラ−レイト(FrameError Rate)等のエラ
−情報を利用することもできる。例えばCDやデジタル
情報用の光ディスクの再生装置には高い誤り訂正能力を
有する誤り訂正回路が備えられているので、情報トラッ
ク31をトラッキングしている際には上記フレ−ムエラ
−レイトは極めて低く、また、ガ−ドバンド33をトラ
ッキングしている場合にはフレ−ムエラ−レイトが著し
く増加する。したがって、このフレ−ムエラ−レイト値
を指標にしてトラッキング極性切替回路20を切り替え
るようにすることもできる。上記誤り訂正回路は図1の
復調回路内に含まれるので、これより上記フレ−ムエラ
−レイト信号をシステムコントロ−ラ3に送り、切り替
え信号をトラッキング極性切替回路20に送るようにす
る。
【0029】〔実施例 4〕実施例2及び同3等では二
つのトラッキング位置における再生信号を比較してトラ
ッキング位置を正しい方に切り替えるようにしていた。
しかしながら、情報トラック31とガ−ドバンド33か
らの反射率情報に基づいて正しいトラッキング位置を求
めることもできる。すなわち、光ディスクの起動時にお
いてはフォ−カシング収斂後、暫くの間はトラッキング
が収斂しないので光スポットは情報トラック31とガ−
ドバンド33を横切って移動している。また、トラッキ
ングサ−ボ系を遮断した場合も同様に光スポットは情報
トラック31とガ−ドバンド33を横切って移動する。
【0030】このような状態においては、光ディスクか
らの反射光レベルは図5または図6のように変化する。
311と312は情報トラック31からの反射光レベル
であり情報の記録による高い周波数成分が含まれてい
る。331はガ−ドバンド33からの反射光レベルであ
る。図5は情報トラック31の反射率がガ−ドバンド3
3に較べて大きい場合であり光スポットが情報トラック
31を横切る時には反射光レベルが増加し、情報トラッ
ク31の反射率がガ−ドバンド33より低い場合には図
6に示すよう低下する。したがって、上記情報トラック
31とガ−ドバンド33からの反射光レベルの大小関係
よりそれぞれの反射率を判定できるので、これによりト
ラッキング極性切替回路20を制御することができる。
【0031】図7は上記反射率の判定に必要な図1の反
射信号回路7や図4のレベル検出回路44等に該当する
回路の一例である。また、図8は図7における各部の波
形図である。プリアンプ10の出力は包絡線検波回路8
1により包絡線検波され、例えばプリアンプ10の出力
波形が図5の場合には図8の波形333が得られる。ま
た、プリアンプ10の出力をハイパスフィルタ83を通
過させることにより波形311部分が抽出できれるの
で、振幅検波回路84により波形311を検出してパル
ス発生器85によりサンプリング用のパルス551と5
52を生成することができる。この結果、サンプリング
回路82は情報トラック31とガ−ドバンド33の反射
率検出信号を生成してシステムコントロ−ラ3に送付す
ることができる。
【0032】〔実施例 5〕上記本発明の実施例2〜4
においては情報トラック31とガ−ドバンド33間の光
反射率ができるだけ異なっていることが望ましい。した
がって、本実施例では上記反射率の差を大きくすること
のできる光ディスクの記録方法につき説明する。図9〜
11は各種の光ディスクの部分断面図である。何れの場
合も光スポットは下側から照射される。図9において、
ポリカーボネート樹脂の基板51上にSb−Se−Bi
膜よりなる相変化記録膜52、SiOよりなる干渉膜5
3、Auよりなる反射膜54、紫外線硬化樹脂よりなる
有機保護膜55が順次積層されている。また、幅0.7
μm、深さ65nmのトラッキング用のグル−ブ56が
ピッチ1.6μmで設けられている。
【0033】光スポットがグル−ブ56上にあるとその
エッジ部における回折作用によりに反射光量が減少す
る。これに対しランド57の幅はグル−ブ56の幅より
広いので光スポットがランド57上にある場合には上記
回折作用の影響は相対的に少なく反射率は相対的におお
きくなる。また相変化記録膜52はレ−ザ光照射により
アモルファスから結晶に変化し、屈折率が4.0−i
0.5から5.0−i2.0に変化するので、上記3層
構造とすることによりアモルファスの反射率は高く結晶
の反射率が低くなる。以上より、グル−ブ56を情報ト
ラック31、ランド57をガ−ドバンド33とし、結晶
状態を記録状態とすれば、情報トラック31とガ−ドバ
ンド33間の反射率の差を最も大きくすることができ、
良好なトラッキング安定性を得ることができるのであ
る。
【0034】図10は追記形光ディスクの部分断面図で
あり、アクリル樹脂の基板50上に膜厚30nmのSb
2Se3よりなる相変化記録膜58、膜厚30nmのBi
よりなる光吸収膜59、紫外線硬化樹脂よりなる有機保
護膜55等を順次積層している。未記録時の相変化記録
膜58はアモルファスであり光吸収が少ないため、光吸
収膜59による干渉効果を利用してその反射率を小さく
している。記録時にはレーザ光照射による加熱により上
記2層間の拡散と相変化が生じるので上記干渉効果がな
くなり、反射率が13%から30%程度に増大する。し
たがって、ランド57を情報トラック31、グル−ブ5
6をガ−ドバンド33とすることにより両者間の反射率
差を最大にすることができ、良好なトラッキング安定性
を得ることができる。
【0035】図11は書き替え可能形光ディスクの部分
断面図であり、ZnS−SiO2よりなる第1干渉膜6
1上にIn−Sb−Te膜よりなる相変化記録膜62、
ZnS−SiO2よりなる第2干渉膜63、Ni−Cr
よりなる反射膜64等が順次積層されている。上記各層
の膜厚をそれぞれ第1干渉膜を70nm、相変化記録膜
を30nm、第2干渉膜を110nm、反射膜を120
nmとした試作光ディスクにおいて、相変化記録膜62
がアモルファス状態のときの反射率は40%である。
【0036】このアモルファス状態の情報トラックに中
強度のレ−ザ光を照射して記録のため初期化を行う。こ
の初期化により相変化記録膜62は結晶化されその反射
率は略10%に低下する。次いでその上に強いレーザ光
を照射して上記結晶化された部分をアモルファス化し情
報の書き込みを行うと情報トラック反射率は上記10%
から略25%に増加する。光ディスク成膜時の反射率
(40%)と上記情報の書き込み時の反射率(25%)
が異なるのはそれぞれのアモルファス状態が異なるため
である。また、グル−ブ56を情報トラック31とすれ
ばグル−ブエッジにおける干渉の影響が加わるので上記
25%はさらに低下する。良好なトラッキング特性を得
るためには情報トラック31とガ−ドバンド33間の反
射率差が大きいほどよいわけであるから、上記図11の
書替可能光ディスクにおいてはグル−ブ56を情報トラ
ック31としランド部57をガ−ドバンド33とするの
が最もよいことになる。
【0037】図12は上記図9〜11に示した各ディス
クにビデオおよび音声情報を書き込むための記録回路の
構成を示すブロック図である。ビデオ信号はコ−ドデ−
タ発生回路70によりコ−ドデ−タを付加され、FM変
調回路71によりFM変調される。図9〜11の各光デ
ィスクに情報トラック31とガ−ドバンド33等を上記
のようにそれぞれ割当てた場合、上記FM変調によりC
/N(信号対雑音比)60dB以上が得られるので、例
えばNTSC信号を直接FM変調して記録して従来のL
Dとの信号互換性を確保することができる。
【0038】アナログ音声信号も同様にFM変調され
る。また、デジタル化されたアナログ音声信号はCDの
信号フォ−マットに合わせてEFM変調される。上記ビ
デオ信号と二つの音声信号は信号処理回路74により選
択され、合成処理されて信号成分はシステムコントロ−
ル回路80、レ−ザ駆動回路79等を介して光ヘッド7
7に印加される。システムコントロ−ル回路80は図9
〜11に示した光ディスクの種類に応じて情報をグル−
ブ56またはランド57のいずれに記録するかを指定す
る。この指定は外部よりシステムコントロ−ル回路80
に指示するようにする。トラッキングにはグル−ブにお
ける光の回折を利用する周知のプッシュプル方式を用い
ることができる。
【0039】また、上記情報トラック31とガ−ドバン
ド33の反射率情報を情報トラック31内に書き込んだ
り、光ディスクのカ−トリッジにセンサホ−ル等を設け
て検知するようにしてもよい。上記本発明の各実施例は
ビデオディスクプレ−ヤの他にCD、CD−ROM、C
D−I、CDV等のディスク装置に適用することもでき
る。
【0040】
【発明の効果】以上に詳述した本発明によれば、上記情
報再生回路、トラッキング回路、およびフォーカシング
回路等の利得制御(AGC、Automatic Gain Control)
または利得切り替えにより、光ディスクの種類にかかわ
りなく各回路の信号レベルを一定化すると共に、上記本
発明になるトラッキング極性の選択方法によりトラッキ
ング位置を正しい方に自動的かつ短時間で極性判定を可
能にするので、合金形ならびに相変化形の光ディスクを
従来の3スポット方式のCD/LD用再生装置のトラッ
キングおよびフォーカシング系により駆動することがで
きる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク再生装置実施例のブロ
ック図である。
【図2】光ディスクにおける光スポットのトラッキング
状態説明図である。
【図3】光ディスクにおけるトラッキング誤差信号の波
形図である。
【図4】本発明による光ディスク再生装置実施例の部分
ブロック図である。
【図5】光ディスクにおける情報トラックとガ−ドバン
ドの反射光波形図である。
【図6】光ディスクにおける情報トラックとガ−ドバン
ドの反射光波形図である。
【図7】本発明によるトラッキング極性判別回路実施例
のブロック図である。
【図8】図7における各部の波形図である。
【図9】追記型光ディスクの部分断面図である。
【図10】追記形光ディスクの部分断面図である。
【図11】書き替え可能形光ディスクの部分断面図であ
る。
【図12】本発明による光ディスク記録装置実施例のブ
ロック図である。
【図13】各種光ディスクの分類図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光ヘッド 3 システムコントロ−ラ 4 スピンドルモ−タ 5 モ−タサ−ボ回路 6 レ−ザ駆動回路 7 反射信号回路 8 トラッキングサ−ボ回路 9 フォ−カスサ−ボ回路 10 プリアンプ 11 復調回路 17 チルトサ−ボ回路 20 トラッキング極性切換回路 21 トラッキングゲイン制御回路 22 フォ−カスゲイン制御回路 23 プリアンプゲイン制御回路 24 チルトゲイン制御回路 30 情報ピット 31 情報トラック 33 ガ−ドバンド 34 トラッキングエラ−信号 41 AGC回路 44 レベル検出回路 45 AGC信号回路 51 基板 52 相変化記録膜 53 干渉膜 54 反射膜 55 有機保護膜 56 グル−ブ 57 ランド 59 光吸収膜 72 FM変調回路 73 EFM変調回路 74 コ−ドデ−タ発生回路 81 包絡線検波回路 82 サンプリング回路 83 ハイパスフィルタ 84 振幅検波回路 85 パルス発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森谷 宏一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 小西 捷雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 野呂 良彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 田中 克之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 小寺 喜衛 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 横浜工場内 (72)発明者 柳原 仁 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (56)参考文献 特開 平2−270140(JP,A) 特開 昭63−826(JP,A) 特開 昭62−112229(JP,A) 特開 昭62−146440(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/09 - 7/095 G11B 19/12 501

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクにレーザ光を照射し、その反
    射光によりトラッキング及びフォーカシング等の追随制
    御を行いつつ情報を再生する光ディスク再生装置におい
    て、情報再生手段とトラッキング判定手段とトラッキン
    グ極性切替手段とトラッキング制御手段とを備え、上記
    トラッキング判定手段は、前記トラッキング極性切替手
    段を制御してトラッキング信号の極性を反転するように
    トラッキングを行って前記情報再生手段からの情報再生
    信号を検出し、それぞれのトラッキング極性における該
    情報再生信号のエラー発生率を比較して該エラー発生率
    が低い方に上記トラッキング極性を選択することを特徴
    とする光ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクにレーザ光を照射し、その反
    射光によりトラッキング及びフォーカシング等の追随制
    御を行いつつ情報を再生する光ディスク再生装置におい
    て、情報再生手段とトラッキング判定手段とトラッキン
    グ極性切替手段とトラッキング制御手段とを備え、上記
    トラッキング判定手段は、トラッキング外れの状態にお
    いて得られる光ディスクの情報トラック及びガードバン
    ドからの反射光再生信号レベルを比較して前記トラッキ
    ング極性切替手段を制御することを特徴とする光ディス
    ク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記トラッキング判定手段は、前記情報
    トラックからの反射光再生信号を検出するためのハイパ
    スフィルタを備えることを特徴とする請求項2記載の光
    ディスク再生装置。
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