JP2879792B2 - 電子現金の分割使用方法およびその装置 - Google Patents

電子現金の分割使用方法およびその装置

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JP2879792B2
JP2879792B2 JP20335996A JP20335996A JP2879792B2 JP 2879792 B2 JP2879792 B2 JP 2879792B2 JP 20335996 A JP20335996 A JP 20335996A JP 20335996 A JP20335996 A JP 20335996A JP 2879792 B2 JP2879792 B2 JP 2879792B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気通信システ
ムやICカードなどを用いて電子現金による支払い、譲
渡などを行う際に、電子現金をその額面の範囲内で分割
使用する電子現金の分割使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気通信システムを用いた電子資金移動
が普及しつつある。一般に換金可能な証書(手形、小切
手など)は、証書の象徴的機能(証書を保持している人
に対して、証書に記載してある権利が供与されること)
を備えている。証書を電気通信システムで取り扱う場
合、証書はディジタル化されたデータであり、容易にコ
ピーを作成して複数回の換金が可能となる。プリペイド
カードのような電子的現金を実現するときにも、この問
題が生じる。すなわち、プリペイドカードをコピーする
ことで、不正に複数回の換金あるいは商品の購入が可能
となる。一方、クレジットカードでは、このような2重
使用の危険性はほとんどないが、その代わりに、利用者
の利用履歴がすべてカード会社に知られてしまうという
欠点がある(つまり、プライバシが保証されていな
い)。これら問題の解決策として、計算機能を備えたカ
ードで換金時にカード読み取り装置とカードとの間のデ
ータのやりとりを工夫することで、プライバシを保証
し、かつカードの2重使用を検出する方式が提案されて
いる。たとえば、Chaum,Fiat,Naor:
“Untraceable Electric Cas
h”,Proc.of CRYPTO′88がある。し
かしながら、Chaum等の方式では、一回発行された
電子現金を分割して利用する(例えば、1万円の電子現
金を合計利用額が1万円になるまで何回も利用する)こ
とはできない。また、Chaum等の方式では、一回毎
の電子現金発行時に、銀行と利用者の間でかなりの量の
通信と処理を行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、一
回発行された電子現金を発行時に決められた額になるま
で、何回も分割して利用できる電子現金の分割利用方法
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】の発明によれば、電子
現金の額面を階層的構造テーブルの最上位ノードとし、
使用最小単位を階層的構造テーブルの最下位層のノード
とし、あるノードの直下の子ノードの該当金額の合計
が、そのノードの該当金額とする階層的構造テーブルを
定め、使用金額をノードで指定し、あるノードが一度使
われた後は、そのノードのすべての先祖ノード、および
すべての子孫ノードは利用しない、かつノードは1回以
上使用しないというルールを適用することにより電子現
金の分割使用を可能とする。
【0005】請求項の発明によれば、電子現金を利用
する者(以下、利用者という)が有する装置(以下、利
用者側装置という)と、利用者より電子現金を受信する
機関(以下、小売店という)が有する装置(以下、小売
店側装置という)により電子現金を分割使用する方法に
おいて、
【数21】
【0006】
【数3】
【0007】
【数22】
【0008】
【数4】
【0009】を満たすかを検証し、以上の検証が正しけ
れば、上記電子現金による上記使用金額の支払いを認め
【0010】請求項の発明によれば、電子現金を利用
する者(以下、利用者という)が有する装置(以下、利
用者側装置という)と、利用者より電子現金を受信する
機関(以下、小売店という)が有する装置(以下、小売
店側装置という)により電子現金を分割使用する請求項
1または2記載の方法において、小売店側装置は値E i
(=0または1)を利用者側装置へ送り、利用者側装置
は電子現金の額面および使用金額ノードと対応した値Λ
i,j1 ...jtを生成し、値Λ i,j1 ...jtと値Eとから次の
剰余平方根演算を行い、 Y i,j1 ...jt=〔(Λ i,j1 ...jtY2 mod N i (-1) Ei このY i,j1 ...jtを小売店側装置へ送り、小売店側装置
は受信したY i,j1 ...jtについて (Y i,j1 ...jt/N i )=(−1)Ei (Y i,j1 ...jt2 =d′ i fΛ(C‖j1 ‖…‖jt ‖N i )mod N i を共に満足するかを検証し、正しければ上記電子現金に
よる上記使用金額の支払いを認める。つまりノードの直
下の子ノードの該当金額の合計が、そのノードの該当金
額となるという条件を満たしていることになる。
【0011】つまり、この発明においては、電子現金の
構造に対応した階層構成のテーブルを構成し、電子現金
利用時には、このテーブルの構造に対応させる形で、一
定の額面金額内の現金を何回かに分割して使用可能とし
ている。また、上記利用形態における不正使用を検出す
るため、上述のように利用者と小売店との確認で剰余べ
き乗根を利用することは、例えばウィリアムズ数と呼ば
れる合成数を法とする偶数べき乗根を利用することであ
り、ここでは、2つの異なるタイプの偶数べき乗根を用
いて、法である合成数の素因数分解ができるという事実
が重要な役割をする。つまり、利用者が不正使用をすれ
ば、法の素因数分解を通じて、利用者の秘密情報である
利用者のIDが露見するしかけになっている。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1)まず電子現金の発行および使用するためのシステ
ム構成の例を図1に示す。電子現金を発行する機関(以
下、銀行という)の装置(以下、銀行側装置という)1
00と、電子現金を発行される者(以下、利用者とい
う)の装置(以下、利用者側装置という)200と、利
用者より電子現金を受領する機関(以下、小売店とい
う)の装置(以下、小売店側装置という)300とが通
信回線等を介して接続している。
【0013】(2)次に電子現金の利用者のプライバシ
を保証するために用いる利用許可証の発行処理について
説明する。まず、銀行で口座を新たに開設した利用者
が、利用許可証を銀行より発行してもらう場合について
説明する。利用者側装置は利用者の識別情報IDp(利
用者の口座番号など)を含んだ秘密情報(利用者情報)
より乱数で攪乱したK組のブラインド情報を作成し、銀
行側装置は、そのブラインド情報の中でK/2組の情報
の開示を求め、開示された情報が正しく作成されていれ
ば、残りの未開示のK/2組の情報に対しブラインド署
名を作成し利用者側装置に送信し、利用者側装置は、銀
行側装置から受信したブラインド署名から利用者情報に
対する銀行の署名を計算して、この銀行署名を利用許可
証とする。
【0014】銀行側装置は、利用許可証に対応する情報
として、ディジタル署名で用いるRSA暗号の秘密鍵
(dA, nA)および公開鍵(eA, nA)の対を作成しておき
公開鍵eA, nAを公開しておく。一方、利用者側装置は、
ディジタル署名で用いるRSA暗号の秘密鍵(dP, nP)
および公開鍵(eP, nP)の対を作成しておき、(eP, n
P)をIDpと対にして公開しておく。
【0015】利用者が銀行から利用認可証を発行しても
らう手順は、以下の通り。銀行側装置と利用者側装置の
間の交信例を図2に示す。利用者側装置200の利用許
可証発行処理の構成を図3に、銀行側装置のそれを図4
にそれぞれ示す。以下では、i=1,2,…,Kとす
る。 ステップ1 利用者側装置は、乱数発生器201を用い
て乱数ai,i を生成して、IDpと共に連結器204
に入力し、その出力IDp‖ai を一方向ハッシュ関数
演算器205に入力し、さらにその出力 g(IDp‖a
i )を利用者の署名用秘密鍵(dP, nP)と共にRSA署
名器206に入力し、(g (IDp‖a i ))dPmod nP
を求める。
【0016】ステップ2 署名器206の出力をIDP
‖ai と共に連結器207に入力して、Si =IDP
i ‖( g(IDP ‖ai ))dPmod nPを求める。さら
に、Si を分割器208に入力し、Si =S1,i ‖S
2,i になるようなS1,i とS2, i を求める。 ステップ3 素数生成器202を用いて、Pi ≡3(mo
d 8)およびQi ≡7(mod 8)を満足する2つの素数
i,i を生成して、乗算器203を用いてその積Ni
=Pi i を求める。
【0017】ステップ4 S1,i およびS2,i をNi
共に剰余べき乗演算器209および211にそれぞれ入
力し、I1,i =(S1,i )2mod Ni とI2,i
(S2,i 2mod Ni を求め、それらを連結器210に
入力しIi =I1,i ‖I2,i を計算する。 ステップ5 Ni,i を連結器212に入力し、その出
力Ii ‖Ni を一方向ハッシュ関数演算器213に入力
し、 g(Ii ‖Ni )を得る。一方、ri を銀行の公開
鍵(eA, nA)と共にRSA暗号器215に入力し、(r
i eAmod nAを求める。次に、それら出力を剰余乗算器
214に入力し、ブラインド情報Wi =(ri eA g
(Ii ‖Ni )mod nAを求めて、Wi (i=1,2,
…,K)を銀行側装置に送信する。
【0018】ステップ6 次に、銀行側装置は、利用者
側装置に、そのうちのK/2組のa i,i,i ( g(I
Dp‖ai ))dPmod np,IDp,ri を開示させ
て、利用者側装置がステップ1からステップ5を正しく
実行していることを確認する。このため、銀行側装置1
00は、1からKの中からランダムにK/2個を選び、
それを開示要求として利用者側装置に送信する(ここで
は、表記を簡単にするため、K/2+1,K/2+2,
…,Kが開示指定されたと仮定して説明する)。K/2
個でなく、Kの一部であればよいが、K/2とすると処
理効率がよい。
【0019】ステップ7 利用者側装置200は、銀行
側装置から開示要求を受信すると、銀行側装置の指示す
るK/2組のai,i,i,( g ( IDp‖ai ))dPmo
d np,IDp,ri を開示する。銀行側装置は、iが
開示対象の時、次の手順を行う。ステップ8 利用者側
装置200より受信したai,IDpより( g ( IDp‖
i ))dPmod nPの署名の正当性を利用者側装置の公開
鍵(eP, nP)を用いて検証する。即ち連結器104でa
i とIDpを連結し、それを一方向ハッシュ関数演算器
105へ供給し、一方( g ( IDp‖ai ))dPmod nP
とnP,eP とをRSA暗号器107に入力して暗号化しこ
の結果と演算器105の出力とを比較器111で検証す
る。ここで、検証に合格しなければ処理を中断する。
【0020】ステップ9 利用者側装置200より受信
したai,i,i,( g ( IDp‖a i ))dPmod nP I
Dpから、乗算器103を用いてNi =Pi,i を求
め、さらに、連結器108でai ,IDpを連結してS
i とし、Si を分割器109で分割し、それぞれ剰余べ
き乗演算器110,112でNi と剰余べき演算し、そ
の結果を連結器111で連結してIi を求める。
【0021】ステップ10 上で計算したIi,i を連
結器113で連結し、更に一方向ハッシュ関数演算器1
14に供給し、受信したri と公開鍵eA, nAをRSA暗
号器117へ供給し、その出力と演算器114の出力と
を剰余乗算器115へ供給してW′i =(ri eA g
(Ii ‖Ni )mod nAを計算する。 ステップ11 前に受信したWi の値とW′i の値を比
較器116で比較し、一致すれば合格とし、不合格の場
合、処理を中断する。銀行側装置は、K/2個のすべて
のiについて上記の検査を行い、いずれかの検査に不合
格のときには、以降の処理を中止する。すべての検査に
合格のときには、銀行側装置は、開示対象でないi=
1,…,K/2に対して、次の手順でブラインド署名を
行う。
【0022】ステップ12 剰余乗算器118とRSA
署名作成器119を用いて、銀行側装置の署名用秘密鍵
(nA,dA)とWi とからW=(Π Wi dAmod nAを求
め、つまりブラインド署名を作り、このWを利用者側装
置に送信する。ステップ13 利用者側装置は、銀行側
装置からWを受信すると、ri と公開鍵(eA,nA)か
ら、剰余乗算器216、剰余除算器217を用いて利用
許可証B=W/(Πri )mod nA=(Π g (Ii
i dAmod nA.を計算する。Πはi=1からK/2
までである。
【0023】(3)更に利用許可証を用いて電子現金を
発行してもらう処理を説明する。次に、利用者が銀行か
ら電子現金を発行してもらう手順を示す。まず、銀行側
装置は、電子現金の金額に対応する情報として、RSA
ディジタル署名で用いる秘密鍵(dA′nA′)および公開
鍵(eA′nA′)の対を作成しておき、(eA′nA′)をそ
の金額と共に公開しておく。ここで、銀行側装置と利用
者側装置の間の交信例を図5に示す。利用者側装置20
0および銀行側装置100の各電子現金発行処理の構成
を図6A,Bにそれぞれ示す。以下では、i=1,2,
…,K/2とする。
【0024】ステップ1 乱数発生器201を用いて生
成した乱数b,rと利用許可証Bおよび電子現金の発行
金額に相当する銀行側装置の公開鍵(eA′,nA′)から
rとeA′nA′とをRSA暗号器215へ供給して認証用
情報を生成し、これとh,Bとから連結器204、一方
向ハッシュ関数演算器205、剰余乗算器214を用い
て、 Z=reA′g(B‖b)mod nA′ を計算して引き出す電子現金の金額に相当するブライン
ド情報を得る。
【0025】ステップ2 このZを電子現金の金額情報
と共に銀行側装置へ送る。 ステップ3 Zを受信した銀行側装置は、Zと電子現金
の金額に対応する秘密鍵(dA′nA′)とをRSA署名生
成器119に入力し、Z′=ZdA′mod nA′を求め、つ
まり引出し金額に相当するブラインド署名を作成してそ
れを利用者側装置に送付する。同時に、利用者側装置の
口座から該当する金額を引き落とすか、利用者側装置か
ら該当する金額を受領する。
【0026】ステップ4 銀行側装置よりZ′を受信し
た利用者は、乱数rと銀行側装置より受信した情報Z′
および公開鍵nA′剰余除算器217に入力し、認証用情
報および利用許可証に対する銀行側装置の署名 C=Z′/rmod nA′=( g (B‖b))dA′mod nA′ を求める。ここで、Cが電子現金に相当する。
【0027】(4)以上のようにして発行された電子現
金をこの発明により分割使用する方法を説明する。利用
者が、電子現金を用いて小売店で支払いをする場合につ
いて説明する。まず、電子現金の金額およびその使用最
小単位(例えば、10円単位等)に対応して、階層的構
造テーブルが定められる。たとえば、25円単位で、1
00円の紙幣を利用する場合の階層的構造テーブルを図
7Aに示す。電子現金の額面100円は階層的構造テー
ブルの最上位とされ、使用最小単位25円は階層的構造
テーブルの最下位層とされる。ここで、例えば、75円
を使う場合、ノード00とノード010が該当するノー
ドとなる。この該当ノードは、以下のルールで定められ
る。
【0028】1.あるノードの直下の子ノードの該当金
額の合計が、そのノードの該当金額となる。 2.あるノードが一度使われた後は、そのノードと連結
するすべての先祖ノードおよび子孫ノードは利用しては
ならない。 3.各ノードは、一回以上使用してはならない。
【0029】このルールに従うと、先の例では、ノード
00とノード010が使用された後で、使用できるノー
ドは、ノード011(25円)のみである。つまり、上
のルールに従うことにより、使用できる合計金額は、額
面通り100円となると共に、25円単位でどのような
使い方でもできる。この階層的構造テーブルは、電子現
金の額面金額を大きくし、さらに利用単位金額を小さく
すれば、その階層が増えることになる。例えば、額面が
100万円で、1円単位で利用できる電子現金の場合、
その階層は、およそ20となる(log2 100000
0≒20)。
【0030】次に、利用者側装置と小売店側装置の間の
交信例を図8に示す。小売店側装置300と利用者側装
置200の電子現金利用手続の処理構成をそれぞれ図
9,10に示す。多くの場合、利用金額に相当する階層
構造テーブルの該当ノードは複数あるが、各ノードに対
応する処理は、基本的に同じアルゴリズムで行われ、そ
れぞれのノードの処理を並列に行うことができるため、
以下では、1つのノードに対する処理のみを説明する。
この該当ノードをノードj12 …jt (jl ∈{0,
1})とする(図7B)。また、以下では、i=1,
2,…,K/2とする。
【0031】なお、以下の手順で用いる記号の意味をこ
こでまとめて記しておく。
【0032】
【数5】
【0033】なお、以上において、(/)は、ヤコビ記
号を意味する。ヤコビ記号の効率的計算法は、例えば、
藤崎、森田、山本著の「数論への出発(数学セミナー増
刊)」(日本評論社)の166頁に記されている。 ステップ1 利用者側装置200は、まず、C,Ni
りランダム関数Γ演算器220を用いて、Γi,0 を求め
る。
【0034】
【数6】
【0035】次に、Cと利用金額と対応するノードj1
…jt とNi をランダム関数Ω演算器221に入力し、
Ωi,j1...jL (L=1,…,t−1)を生成する。
【0036】
【数7】
【0037】さらに、Γi,0 ,Ωi,j1...jL (L=1,
…,t−1),Ni より剰余べき乗演算器222、剰余
乗算器223、剰余べき乗根演算器224を用いて、利
用金額に対応するノードに対する値の剰余べき乗根X
i,j1...jt を求める。ここでNiはウィリアムズ数であ
る。
【0038】
【数8】
【0039】ステップ2 利用者側装置200は、b,
(Ii ,Ni ,Xi,j1...jt )(i=1,…,K/2)
および(B,C)を小売店側装置300に送る。 ステップ3 小売店側装置300は、連結器304、一
方向ハッシュ関数演算器305、剰余乗算器309、R
SA暗号器310、比較器311を用いて、公開鍵(e
A, nA) によりBのIi ‖Ni に対する署名の正当性を
(つまり、BeA=(Πg(Ii ‖Ni ))mod nAが成立
するかどうかを、Πはi=1からK/2まで)、また、
連結器312、一方向ハッシュ関数演算器313、RS
A暗号器314、比較器315を用いて公開鍵(eA′,n
A ′) によりCのB‖bに対する署名の正当性を(つま
り、CeA' =(g(B‖b))mod nA′が成立するかど
うかを)検査する。この検査が、不合格のときは以降の
処理を中止する。
【0040】ステップ4 小売店側装置300は、ヤコ
ビ記号演算器316および比較器317を用いて、X
i,j1...jt が以下の関係を満足するかどうかを検証す
る。この検査が、不合格のときは以降の処理を中止す
る。 (Xi,j1...jt /Ni )=−1, 次に、C,Ni よりランダム関数Γ演算器324を用い
て、
【0041】
【数9】
【0042】を求める。また、C,j1...t ,Ni
ランダム関数Ω演算器321に入力し、Ω
i,j1...jL (L=1,…,t−1)を生成する。
【0043】
【数10】
【0044】さらに、
【0045】
【数11】
【0046】より剰余べき乗演算器322、剰余乗算器
323、剰余除算器319、比較器320を用いて、X
i,j1...jt が以下の関係を満足するかどうかを検証す
る。この検査が、不合格のときは以降の処理を中止す
【0047】
【数12】
【0048】ここで、di は、±1,±2のいずれかの
値である。 ステップ5 小売店側装置は、乱数発生器301より取
り出した値Ei ∈{0,1}(i=1,…,K/2)を
利用者側装置に質問情報として送付する。 ステップ6 利用者側装置は、ランダム関数Λ演算器2
25を用いて、C,j1. ..t ,Ni よりΛi,j1...jt
を計算する。
【0049】
【数13】
【0050】次に、剰余平方根演算器226を用いて、
Λi,j1...jt およびEi より、Yi, j1...jt を計算す
る。
【0051】
【数14】
【0052】利用者側装置は、Yi,j1...jt を小売店側
装置に送る。ステップ7 小売店は、ヤコビ記号演算器
325および比較器326を用いて、Yi,j1...jt が以
下の関係を満足するかどうかを検証する。この検査が、
不合格のときは以降の処理を中止する。 (Yi,j1...jt /Ni )=(−1)Ei 次に、C,j1 t ,Ni をランダム関数Λ演算器3
28に入力し、さらにその出力およびYi,j1...jt ,N
i に対し、剰余べき乗演算器327、剰余除算器32
9、比較器330を用いて、以下の関係を満足するかど
うかを検証する。
【0053】
【数15】
【0054】ここで、d′i は、±1,±2のいずれか
の値である。この検査に合格すれば、小売店側装置は、
その電子現金のノードj1 …jt に該当する金額の支払
を正当なものとみなし、それを受け取る
【0055】(5)決済 最後に、小売店と銀行の間の決済方法について説明す
る。小売店側装置300は、利用者側装置200との電
子現金利用時の交信履歴Hを銀行側装置に提出し、銀行
側装置から該当する金額の支払いを受ける。銀行側装置
は、Hの正当性を検査し、検査に合格すれば、Hを記憶
して、小売店の口座へ該当する金額を払い込む。銀行側
装置は、電子現金の不正利用を見つけると、Hを取り出
して、それらの情報より不正者のIDを確定する。
【0056】つまり第28段落に記載されたルール2.
に違反した場合、子ノードに対応するXを2乗してゆ
き、親ノードの平方根でヤコビ記号が1となるものを得
ることと、親ノードに対応するXは、親ノードの平方根
でヤコビ記号が−1となるものであることから、ヤコビ
記号が1となる平方根と−1となる平方根が揃ったこと
により、Nを素因数分解することができ、Nの素因数を
用いて、Iから利用者の秘密情報Sを計算できる。
【0057】またルール3.に違反した場合、Eはラン
ダムに1か−1かが指定されたものであり、YはΛの平
方根でヤコビ記号がEにより指定されたものだから、同
じΛを用いてYを生成すると、1/2の確率でヤコビ記
号が1と−1となる平方根が揃うことになり、K/2個
の添字iについて手続きを実行すれば、ヤコビ記号が1
となる平方根と−1となる平方根が圧倒的確率で揃うこ
とにより、Nを素因数分解することができ、Nの素因数
を用いて、Iから利用者の秘密情報Sを計算できる。
【0058】
【発明の効果】この発明は、階層的構造テーブルを用
い、そのノードにより使用金額を決定することにより、
一回発行された電子現金を発行時に決められた額になる
まで、何回も分割して利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されるシステム例を示すブロッ
ク図。
【図2】利用許可証発行手続における交信例を示す図。
【図3】利用者側装置における利用許可証発行処理の構
成を示すブッロク図。
【図4】銀行側装置における利用許可証発行処理の構成
を示すブッロク図。
【図5】電子現金発行手順における交信例を示す図。
【図6】A,Bはそれぞれ電子現金発行処理における利
用者側装置および銀行側装置の各構成を示すブロック
図。
【図7】電子現金の階層的構造テーブルを示す図。
【図8】この発明による電子現金の利用手続における交
信例を示す図。
【図9】図8の交信における利用者側装置での電子現金
利用処理の構成を示すブロック図。
【図10】図8の交信における小売店側装置での電子現
金利用処理の構成を示すブロック図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 19/00 G09C 1/00 660

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子現金を利用する者(以下、利用者と
    いう)が有する装置(以下、利用者側装置という)と、 利用者より電子現金を受領する機関(以下、小売店とい
    う)が有する装置(以下、小売店側装置という)により
    電子現金を分割使用する方法において、 上記利用者側装置は電子現金の額面を階層的構造テーブ
    ルの最上位ノードとし、使用最小単位を階層的構造テー
    ブルの最下位層のノードとし、あるノードの直下の子ノ
    ードの該当金額の合計が、そのノードの該当金額とする
    階層的構造テーブルを設け、 【数20】 その検証が正しければ、上記電子現金による上記使用金
    額の支払いを認めることを特徴とする電子現金の分割使
    用方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子現金の分割使用方法
    において、 小売店側装置は上記検証に合格すると、値Ei (=0ま
    たは1)を利用者側装置へ送り、 利用者側装置は電子現金の額面および使用金額ノードと
    対応した値Λi,j1 ...jtを生成し、 値Λi,j1 ...jtと値Ei とを用いた演算を行ってY
    i,j1...jt を求め、 このYi,j1 ...jtを小売店側装置へ送り、 小売店側装置は受信したYi,j1 ...jtと上記受信した電
    子現金を用いて上記受信したノードj1 ...jtは使用され
    ていないことを検証し、正しければ上記電子現金による
    上記使用金額の支払いを認めることを特徴とする電子現
    金の分割使用方法
  3. 【請求項3】 電子現金を利用する者(以下、利用者と
    いう)が有する装置(以下、利用者側装置という)であ
    って、 電子現金の額面を階層的構造テーブルの最上位ノードと
    し、使用最小単位を階層的構造テーブルの最下位層のノ
    ードとし、あるノードの直下の子ノードの該当金額の合
    計が、そのノードの該当金額とする階層的構造テーブル
    と、 電子現金の額面と対応した複数の値Γi,0 を生成する手
    段と(iは1,2,・・・,K中の複数の数,Kは2以
    上の整数)、 上記階層構造における使用金額と対応したノードと対応
    した値Ωi,j1...jL を生成する手段と、 上記値Γi,0 と上記値Ωi,j1...jL (L=1,…,t−
    1)を用いて、上記使用金額に対応するノードに対する
    値の剰余べき乗根 【数1】 を求める手段と(Ni ウィリアムズ数)、(
    i,j1... jt/Ni )=−1であり((/)はヤコビ記
    号)、 電子現金の額面および使用金額ノードと対応した値Λ
    i,j1...jt を生成する手段と、 利用者より電子現金を受領する機関(以下、小売店とい
    う)が有する装置(以下、小売店側装置という)よりE
    i (=0または1)を受信する手段と、 そのEi と値Λi,j1...jt を用いて次の剰余平方根演算 Yi,j1...jt =〔(Λi,j1...jt 1/2 mod Ni (-1) Ei を行う手段と、 上記 i,j1... jt、上記電子現金、上記Yi,j1...jt
    小売店側装置へ送信する手段とを具備する利用者側装
    置。
  4. 【請求項4】 利用者より電子現金を受信する機関(以
    下、小売店という)が有する装置であって、 電子現金の額面を階層的構造テーブルの最上位ノードと
    し、使用最小単位を階層的構造テーブルの最下位層のノ
    ードとし、あるノードの直下の子ノードの該当金額の合
    計が、そのノードの該当金額とする階層的構造テーブル
    と、 利用者が有する装置(以下、利用者側装置という)から
    電子現金、使用金額に対応するノードにたいする値X
    i,j1...jt 、上記電子現金の額面および使用金額ノード
    と対応した値Yi,j1...jt を受信する手段と(iは1,
    2,・・・,K中の複数の数,Kは2以上の整数)、 受信したXi,j1...jt が(Xi,j1...jt /Ni )=−1
    満たすかを検証する手段と、 【数2】 を共に満足するかを検証し(d´ i は±1,±2のいず
    れかの値)、正しければ上記電子現金による上記使用金
    額の支払いを認める手段とを具備する小売店装置。
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