JP2878203B2 - 巻取機のウエブロール押さえ装置 - Google Patents

巻取機のウエブロール押さえ装置

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JP2878203B2
JP2878203B2 JP8250189A JP25018996A JP2878203B2 JP 2878203 B2 JP2878203 B2 JP 2878203B2 JP 8250189 A JP8250189 A JP 8250189A JP 25018996 A JP25018996 A JP 25018996A JP 2878203 B2 JP2878203 B2 JP 2878203B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/513Modifying electric properties
    • B65H2301/5133Removing electrostatic charge

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は巻取機の巻取リール
に巻き取られたウエブロールを押さえる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に原反として巻かれている紙やプラ
スチックフィルム等のウエブから所要幅のウエブを得る
には、原反のウエブを縦にスリットしそのスリットされ
たウエブを巻き取るスリッター巻取機が使用されてい
る。このスリッター巻取機は、供給ウエブロールの供給
リールと、その供給ウエブロールから繰り出されたウエ
ブを縦方向にスリットする切断手段と、該切断手段でス
リットされたウエブを巻き取るための第1及び第2の巻
取リールとを備えている。そして、スリットされ巻き取
られたウエブロール(巻取製品)の端部同士が重ならな
いように、第1及び第2の巻取リールを同一軸線上には
配置しない構造としている。
【0003】さらに、上記スリッター装置は押さえロー
ルを備えていて、この押さえロールが各巻き取られたウ
エブロールと接触するように配置されている。前記押さ
えロールは、プラスチックフィルム等のウエブが巻取リ
ールに巻き取られるときにウエブロールの層間に空気が
巻き込まれるのを防止し、且つ適切な巻き上がり硬度と
なるようにするものであって、押さえロール自身の重量
あるいは荷重の調整によりウエブロールに接触圧を与
え、あるいはエアシリンダ等の付勢手段の助けによりウ
エブロールに接触圧を与えるようにしている。通常、押
さえロールはスリット後に巻き取られるウエブロールの
幅よりも少しだけ長いものが使用されている。
【0004】特開平6ー156824号公報は、そのよ
うなスリッター巻取機を開示している。押さえロールは
ウエブロールの幅と同じかそれよりも少しだけ長いもの
が使用されるので、ウエブロールの種類や幅が変わる
と、その都度、押さえロールもウエブロールに対応して
変えなければならないことから、各種の押さえロールを
スリッター巻取機に隣接する保管装置に保管しておき、
保管装置と押さえロールの取付位置とをコンベアで結
び、ウエブロールの種類や幅が変わるときに、押さえロ
ールを自動的に選択して取り付けるようにすることが前
記公報に開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
ウエブロールの種類や幅が変わると、押さえロールをウ
エブロールに対応して変えなければならなかった。従っ
て、多種の押さえロールを準備しておくことが必要であ
るばかりでなく、押さえロールの交換やウエブロールの
硬度(巻き締める硬さ)を変更するために荷重を調整す
る作業に手間がかかるという問題があった。特に、スリ
ッター巻取機の場合には、スリットして得られる複数の
ウエブロールの幅が互いに等しいとは限らず、同時に2
種類以上の押さえロールを使用することも必要になる。
【0006】また、ウエブロールの直径は巻き取りの進
行に伴って大きくなり、スイングアーム等に支持された
押さえロールの取付角度が変わっていき、それに伴って
接触圧が少しずつ変わっていくことから、従来、このよ
うな少しずつの接触圧の変化を調整することは困難であ
った。
【0007】さらに、プラスチックフィルムでは、ウエ
ブロールの幅内において厚みムラが生じることがあり、
そのまま巻き取りが進行するとウエブロールの両端で巻
径が異なることがある。しかし、従来では一つのウエブ
ロールにそれよりも少しだけ幅の長い一つの押さえロー
ルが対応しているだけであるため、ウエブロールの幅内
の厚みムラに対応することができなかった。
【0008】本発明の目的は、巻き取られたウエブロー
ルの幅の変更により押さえロールを交換する必要がな
く、また、ウエブロールの硬度を変更する場合でも自動
的に接触圧の調整が可能であり、さらに、巻取り中での
ウエブの幅内における厚みの変動にも対処できるように
した巻取機のウエブロール押さえ装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による巻取機のウ
エブロール押さえ装置は、取機の巻取リールに巻き取
られたウエブロールを押さえる装置において、軸と、該
軸の軸線方向に並べて配置された複数の中空円筒体とを
備え、該中空円筒体が該軸のまわりで互いに独立に回転
可能に該軸に取りつけられており、該軸と該中空円筒体
との間に中空円筒体の内周に沿う環状の軸受を配置し
て、該中空円筒体を該軸受を介して該軸のまわりで回転
可能にするとともに、該軸にウエブロールの押さえ方向
と平行なガイド面部を設け、該軸受と該軸のガイド面部
との間にガイド部材を配置して、該軸受をガイド部材を
介してガイド面部に沿って移動可能とし、該軸と該軸受
との間に、該軸受をウエブロールに向けて付勢する付勢
手段を配置し、該付勢手段が該軸の直径方向で対向する
位置に配置される第1及び第2の付勢力付与部材からな
り、該第1及び第2の付勢力付与部材はエアシリンダと
スプリングの組み合わせであって、該エアシリンダは、
該軸に設けられて外部加圧空気が送り込まれるエア供給
孔に連通してなることを特徴とするものである。
【0010】この構成においては、押さえロールの軸及
び中空円筒体は一列に長く配置され、例えば、第1と第
2のウエブロールに分ける場合、その第1と第2のウエ
ブロールの合計の幅よりも長く、一方、各中空円筒体の
幅は巻き取られるウエブロールの幅よりも小さくする。
よって、比較的に幅の小さなウエブロールであっても、
複数の中空円筒体が一つのウエブロールに接触する。ウ
エブロールに接触する中空円筒体は回転し、ウエブロー
ルに接触しない中空円筒体は回転しないことから、ウエ
ブロールの幅が変わっても常時単一の押さえロールを使
用することができ、押さえロールを交換する必要はな
い。つまり、ウエブロールの幅が変わるときには、その
ウエブロールと接触する中空円筒体の数が変わるだけで
ある。上記構成において好ましくは、中空円筒体は、円
筒部材とこの円筒部材の外周を覆う該円筒部材よりも柔
らかい表面部材とからなる。そして、本発明では、上記
軸と上記中空円筒体との間に中空円筒体の内周に沿う環
状の軸受を配置して、その中空円筒体を前記軸受を介し
て軸のまわりで回転可能にするとともに、軸にウエブロ
ールの押さえ方向と平行なガイド面部を設け、軸受と軸
のガイド面部との間にガイド部材を配置して、軸受をガ
イド部材を介してガイド面部に沿って移動可能とし、軸
と軸受との間に、軸受をウエブロールに向けて付勢する
付勢手段を配置しており、この場合、軸受としてはボー
ルベアリングを用いることが良好である。 さらに、本発
明にあっては、上述のように上記付勢手段が軸の直径方
向で対向する位置に配置される第1及び第2の付勢力付
与部材からなり、その第1及び第2の付勢力付与部材は
エアシリンダとスプリングの組み合わせであって、該エ
アシリンダが、軸に設けられて外部加圧空気が送り込ま
れるエア供給孔に連通しているので、これにより、均一
な接触圧でウエブロールを押圧することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】また、本発明にあっては、上記中空円筒体
の変位を検知する検知手段と、検知手段の検知結果に基
づいて軸を変位させる軸変位手段とを備えているものと
することが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について図面
を参照して説明する。図1及び図2において、本発明の
実施例によるスリッター巻取機10は、プラスチックフ
ィルムからなるウエブ12の供給ウエブロール14の供
給リール16と、ウエブ12を縦方向(ウエブの繰り出
し方向)にスリットする切断装置18と、該切断装置1
8でスリットされたウエブ12を巻き取って第1及び第
2のウエブロール20、22を得るための上下に配置さ
れた巻取リール24、26とからなる。ウエブ12は供
給ウエブロールから各ウエブロールに至る間にガイドロ
ール28a〜28f及び張力調整ロール30を通る。
【0017】供給ウエブロール14は通常は紙管にプラ
スチックフィルムからなるウエブ12を巻き付けたもの
であり、同様に、ウエブロール20、22もスリットさ
れたウエブ12が通常紙管に巻かれた形態となる。そし
て、上記供給リール16、巻取リール24、26は図示
されていないが紙管を取り付けるためのマンドレルやシ
ャフト等を備えたものである。また、上記切断装置18
は例えば回転する丸い刃を備えたものである。
【0018】実施例においては、切断装置18は原反で
あるウエブ12を4つの等しい幅の狭幅のウエブ12に
スリットする。スリットされたウエブ12は幅方向に一
つ置きに組とされ、その内の一組が上段の巻取リール2
6に対応して配置されたガイドロール28dから上段の
巻取リール26側へ送り出され、他方の一組が下方のガ
イドロール28eと下段の巻取リール24に対応して配
置されたガイドロール28fとを経て下段の巻取リール
24側へ送り出され、それぞれ間隔をあけた二つずつの
第1及び第2のウエブロール20、22として巻き取ら
れる。第1のウエブロール20は下段側に水平に二つ配
置され、第2のウエブロール22は上段側に水平に二つ
配置される。このような構成は、ウエブロール20、2
2の端部同士が干渉しないで巻き取られるために従来か
ら行われている。
【0019】さらにスリッター巻取機10にあっては、
第1及び第2の押さえロール40、42が、第1及び第
2のウエブロール20、22の最外周面それぞれに接触
可能に配置される。図2においては、第1及び第2の押
さえロール40、42はそれぞれ一個ずつあるが、押さ
えロール40、42は各段の二つのウエブロール20、
22に共通である。すなわち、押さえロール40、42
は各段の二つのウエブロール20、22の合計の幅より
も長く、且つ供給ウエブロール14の幅よりも長く設け
られている。そして、第1の押さえロール40の軸心方
向を下段において間隔をおいて並ぶ二つの第1のウエブ
ロール20の並び方向に揃えられて、この第1の押さえ
ロール40が二つの第1のウエブロール20それぞれに
上方側から接触しているとともに、第2の押さえロール
42の軸心方向を上段において間隔をおいて並ぶ二つの
第2のウエブロール22の並び方向に揃えられて、この
第2の押さえロール42が二つの第2のウエブロール2
2それぞれに上方側から接触している。
【0020】第1及び第2の押さえロール40、42の
各々は、軸44と、軸44の軸線方向に並べて配置され
た複数の中空円筒体46とからなり、全ての中空円筒体
46に軸44が通りその軸44のまわりで互いに独立に
回転可能に軸44に取り付けられている。中空円筒体4
6は隣接する二つの中空円筒体46間に微小な間隔をあ
けて連続的に一列に配置され、また、中空円筒体46の
幅はスリットされた一つのウエブ幅より小さく、すなわ
ち、ウエブロール20、22の幅より小さく設けられて
いる。従って、複数の中空円筒体46が一つのウエブロ
ール20、22に同時に接触するようになっており、ウ
エブロール20、22に接触する中空円筒体46は回転
し、ウエブロール20、22に接触しない中空円筒体4
6は回転しない。このようにして、第1及び第2の押さ
えロール40、42は、どのような幅のウエブロール2
0、22に対しても交換することなく使用することがで
き、ウエブロール20、22の幅が変わるときには、そ
のウエブロール20、22と接触する中空円筒体46の
数が変わるだけである。なお、上段及び下段それぞれの
二つのウエブローラは十分な間隔をとって離れており、
一つの中空円筒体が二つのウエブロールに接触すること
がないように設けられている(図2参照)。
【0021】図1及び図2において、第1及び第2の押
さえロール40、42の各々の軸44は、取付部材48
を介して垂直に延びる直線状のロッド50に上下方向に
移動可能にして支持される。実施例においては、直線状
のロッド50は送りねじを備えるものであって、その両
端部は軸受52によりスリッター巻取機のフレームに回
転可能に支持される。これに対して、取付部材48は前
記ロッド50の送りねじに螺合するナットを有する。第
1及び第2の押さえロール40、42を上下に移動させ
るための駆動源としてモ−タ54が備えられており、こ
のモータ54が歯車53を介して直線状のロッド50を
軸回転させ、そのロッド50が一方向に軸回転すること
により取付部材48が上昇し、第1及び第2の押さえロ
ール40、42はウエブロール20、22の直径の変化
に追従して上方に移動せしめられる。なお、ウエブロー
ルの巻き太りによる直径の変化に追従して前記押さえロ
ールを上方に移動させる構成は後述する。
【0022】図3及び図4は、第1及び第2の押さえロ
ール40、42の詳細を示す図である。軸44はその中
心線に沿って延びるエア供給孔56を有する。エアはホ
ース57(図2、図4参照)を経て外部から供給され、
エア圧は図示しないコンピュータにより制御されるよう
になっている。さらに、軸44は、その外周面に、一対
の対向して上下方向に立ち上がったガイド面部58と凹
部60とエアシリンダを形成するボア62とを有する。
前記凹部60とボア62とは対向するガイド面部58の
間にあって軸44の直径方向に対向した位置にあり、図
3に例示したものでは前記凹部60が上部にありボア6
2が下部に形成されている。さらに前記ボア62にはピ
ストン64が配置され、前記凹部60にはスプリング6
6が配置されてこれを一方の付勢力付与部材としてい
る。ボア62はエア供給孔56に連通し、ボア62及び
ピストン64がもう一つの付勢力付与部材としてのエア
シリンダを形成する。ピストン64の先端部は、中空円
筒体46の内周に配置される環状の軸受68の内輪68
bに嵌められて固定されている。このように前記軸受6
8とこれに連結されたピストン64との組み合わせは中
空円筒体46が位置する場所それぞれに構成されている
ものであり、また、前記スプリング66も中空円筒体4
6それぞれの内側において配置され前記軸受68の内輪
68bに所要の付勢力を与える働きをなすものである。
【0023】各中空円筒体46は、鋼で作られた円筒部
材46aと、円筒部材46aの外周を覆う円筒部材46
aよりも柔らかいゴム等の表面部材46bとからなる。
上述したように軸受68が軸44と中空円筒体46との
間に配置されていて、その軸受68は外輪68aと内輪
68bとボール68cとからなるボールベアリングであ
り、前記外輪68aが中空円筒体46の円筒部材46a
の内面の段付部に固定されている。
【0024】中空円筒体46の内周に配置される軸受6
8は上述のように上部側がスプリング66で支持され、
下部側がピストン64によって支持されている。そし
て、軸44のガイド面58と対向する部分の内輪68b
にあってはガイド部材72が固定され、このガイド部材
72が前記ガイド面部58に対して上下方向に移動可能
にして当接している。前記ガイド部材72の構造として
は例えば、上下二つのベアリング70それぞれを回転軸
71まわりに回転可能に支持し、そのベアリング70を
軸44のガイド面部58に沿って移動可能に当接させて
いるものである。従って、中空円筒体46は、軸44に
対して回転可能であるとともに、軸44に対して半径方
向に(ガイド面部58の上下方向に沿って)移動可能で
ある。
【0025】以上の構成においては、押さえロール4
0、42の中空円筒体46は一列に長く配置され、第1
及び第2のウエブロール20、22の合計の幅よりも長
い。また、各中空円筒体46の幅はウエブロール20、
22の幅よりも小さい。比較的に幅の小さなウエブロー
ル20、22であっても、複数の中空円筒体46が一つ
のウエブロール20、22に接触するようになってい
る。例えば、一つの中空円筒体46の幅は40mmであ
る。
【0026】図5は図1から図4の構成を簡単化して示
した図である。図5を参照して作動について説明する。
例えば、中空円筒体46の内側の軸受68と軸44との
間の隙間が、片側で5mmある。ピストン64に作用す
るエア圧と、スプリング66のばね力とは等しくなく、
ウエブロール20、22の近くに位置するピストン64
に作用するエア圧がスプリング66のばね力よりも大き
くしている。エア圧はウエブロールの硬度を変更するた
めやウエブロール層間に空気が巻き込まれないように自
在に設定変更できる。エア圧及びスプリング強度は通
常、押さえロールの接触圧が1〜40kg/m程度の範
囲となるように設定されるもので、例えば、エア圧とし
ては0.2〜5kg/cm2 程度、スプリング強度とし
ては、200〜400g程度の範囲で使用される。
【0027】従って、中空円筒体46がウエブロール2
0、22と接触していない状態ではスプリング66が縮
む。すなわち、対向配置された二つの付勢力付与部材よ
りなる付勢手段はその付与部材の圧力の差により軸受に
対して下方に付勢する付勢力を与えることとなって前記
中空円筒体46は軸44の軸線よりもピストン64側に
5mm偏心した位置となる。中空円筒体46がウエブロ
ール20、22と接触すると、ピストン64に作用する
エア圧とスプリング66のばね力との差圧に相当する接
触圧が生じる。全ての中空円筒体46は共通のエア圧を
受けるので、一部の中空円筒体46が押し上げられた場
合でもウエブロール20、22の幅方向に均一な接触圧
がかかる。
【0028】ウエブ12が巻き取られるにつれて、ウエ
ブロール20、22の直径は大きくなる。軸44は最初
は一定の位置にあり、中空円筒体46は回転しつつ軸4
4のガイド面部58に沿って移動する。この間、中空円
筒体46の移動距離が±5mmの範囲内では中空円筒体
46は軸44に接触することなく移動できるので接触圧
はほぼ一定である。
【0029】各押さえロール40、42には中空円筒体
46の移動距離が所定値になったかどうかを検出する検
出手段を備えていて、その検知手段としては、図2に示
されるように、発光器80が軸44を支持する一方の取
付部材48に取り付けられ、受光器82が他方の取付部
材48に取り付けられて、回転円筒体46の上端部分を
見通す高さ位置で前記発光器80と受光器82とを対向
配置させたものとしている。そして、必要時に押さえロ
ール40、42を上昇移動させるための軸変位手段は、
前記検知手段からの検出信号に基づいて動作する駆動源
(すなわち、モータ54)と上記ロッド50とから構成
されていて、前記発光器80及び受光器82による検知
手段が、軸44に対する中空円筒体46の移動距離が所
定値(例えば3mm)になったかどうかを検出し、その
検出信号によりモータ54が起動されるようにしてい
る。そして、直線状のロッド50が回転して取付部材4
8を介して軸44を上昇させ、軸44が中空円筒体46
に対して最初の位置関係になるように設けられている。
それから、ウエブロール20、22の巻き太りの進行と
ともに、上記作動を繰り返す。直線状のロッド50と軸
44のガイド面部58とは平行な関係にあり、接触圧は
常に上下方向に一定であり、巻き太りのために押さえロ
ール40、42の取りつけ角度が変わって接触圧が変化
するということはない。
【0030】このようにして、押さえロール40、42
はウエブロール20、22を常時ほとんど一定の接触圧
で押圧する。ウエブロール20、22に巻きムラが生じ
るような場合でも、中空円筒体46は全体としてウエブ
ロール20、22との平行を保ちつつ、一部の中空円筒
体46がウエブロール20、22の局部的な変化に対し
て上下動して、ウエブロール20、22の幅方向の接触
圧がほぼ一定になるように押圧する。
【0031】なお、ホース57からエア供給孔56へ供
給されるエア圧は、ウエブロール20、22の巻き取り
の途中でも変えることができる。そのため、ウエブロー
ル20、22の直径が大きくなるのにつれて、供給する
エア圧を上げたり、下げたりして、ウエブロール20、
22の巻き具合や硬度を調節することができる。
【0032】図6は、図5の例の変化例を示す図であ
る。図6においては、ウエブロール20、22に対し
て、押さえロール40、42の向きを逆にしてある。す
なわち、図6においては、スプリング66がウエブロー
ル20、22に向かって配置され、ピストン64がウエ
ブロール20、22から遠い側に配置されている。そし
て、図5において示した例では、ピストン64に作用す
るエア圧がスプリング66のばね力よりも大きくしてあ
ったが、図6に示した例おいては、スプリング66のば
ね力がピストン64に作用するエア圧よりも大きくして
いる。
【0033】従って、中空円筒体46は最初一定の位置
にある軸44に対してウエブロール20、22に近づく
ように偏心した位置にあり、ウエブロール20、22の
直径が大きくなるにつれて、図5の場合と同様に、中空
円筒体46は軸44のガイド面部58に沿って上方に移
動する。それから、発光器80及び受光器82による検
知手段の検出信号により軸44を所定の移動距離だけ上
昇させ、ウエブロール20、22の巻き太りの進行とと
もに、上記作動を繰り返す。
【0034】図5の例ではピストン64に作用するエア
圧を大きく調節できるので大きな接触圧を得るのに適し
ている。図5の例におけるスプリング66のばね力と図
6の例におけるスプリング66のばね力とが同じである
とすると、図6の例ではスプリング66のばね力とピス
トン64に作用するエア圧との差圧により接触圧を得て
いるので、小さい接触圧で押圧することができる。そし
て、図6の例では、中空円筒体46はスプリング66を
介してウエブロール20、22の運動を受けるので、中
空円筒体46はウエブロール20、22の直径の変化に
伴う微小な接触圧の変動に追従性よく動くことができ
る。
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】本発明の巻取機のウエブロール押さえ装置
は、スリッター巻取機に用いられるだけでなく、あらゆ
る紙やプラスチックフィルム等のウエブを巻き取る装置
に好適に用いることができる。また、実施例においては
上下二段にして押さえロールを配置したものを示した
が、ウエブのスリット形態に応じて押さえロールを三段
以上に配置するようにしてもよい。さらに、実施例にお
いて、一対のロッドにて複数本の押さえロールが支持さ
れるようにした構造を示したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、一本の押さえロールごとに一対のロ
ッドが設置されるものとしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
巻き取られるウエブロールの幅の変更が生じた場合でも
接触して回転する中空円筒体の個数が変化するだけであ
り、押さえロール全体を交換する必要がなく、またウエ
ブロールの硬度を変更する場合でも押さえロールの接触
圧の調整により硬度の変更がその一つの押さえロールに
接している全てのウエブロールに対して同時に設定可能
である。そして、巻き取られるウエブの幅より小さい幅
の中空円筒体とすることでウエブの幅内における厚みの
変動にも中空円筒体個々の上下動で適正に対処でき、巻
き太りによるウエブロールの直径の変化に対応する接触
圧の変動の影響も受けることのない巻取機のウエブロー
ル押さえ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻取機のウエブロール押さえ装置
の実施例を側方から概略的に示す説明図である。
【図2】実施例におけるスリッター巻取機を押さえロー
ル側から示す説明図である。
【図3】実施例における押さえロールを長手方向に直交
する断面で示す説明図である。
【図4】図3の線III−IIIに沿う断面を示す説明
図である。
【図5】押さえロールの作動を示す説明図である。
【図6】図5の押さえロールの変形例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10…スリッター巻取機 12…ウエブ 14…供給ウエブロール 16…供給リール 18…切断装置 20、22…ウエブロール 24、26…巻取リール 40、42…押さえロール 44…軸 46…中空円筒体 50…直線状のロッド 56…エア供給孔 58…ガイド面部 64…ピストン 66…スプリング 68…軸受 72…ガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 18/00 - 18/28 B65H 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取機の巻取リールに巻き取られたウエ
    ブロールを押さえる装置において、軸と、該軸の軸線方
    向に並べて配置された複数の中空円筒体とを備え、該中
    空円筒体が該軸のまわりで互いに独立に回転可能に該軸
    に取りつけられており、該軸と該中空円筒体との間に中
    空円筒体の内周に沿う環状の軸受を配置して、該中空円
    筒体を該軸受を介して該軸のまわりで回転可能にすると
    ともに、該軸にウエブロールの押さえ方向と平行なガイ
    ド面部を設け、該軸受と該軸のガイド面部との間にガイ
    ド部材を配置して、該軸受をガイド部材を介してガイド
    面部に沿って移動可能とし、該軸と該軸受との間に、該
    軸受をウエブロールに向けて付勢する付勢手段を配置
    し、該付勢手段が該軸の直径方向で対向する位置に配置
    される第1及び第2の付勢力付与部材からなり、該第1
    及び第2の付勢力付与部材はエアシリンダとスプリング
    の組み合わせであって、該エアシリンダは、該軸に設け
    られて外部加圧空気が送り込まれるエア供給孔に連通し
    てなることを特徴とする巻取機のウエブロール押さえ装
    置。
  2. 【請求項2】 該中空円筒体の変位を検知する検知手段
    と、検知手段の検知結果に基づいて該軸を変位させる軸
    変位手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    巻取機のウエブロール押さえ装置。
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