JP2877156B2 - 導電管路信号伝送方法及び装置 - Google Patents
導電管路信号伝送方法及び装置Info
- Publication number
- JP2877156B2 JP2877156B2 JP5000362A JP36293A JP2877156B2 JP 2877156 B2 JP2877156 B2 JP 2877156B2 JP 5000362 A JP5000362 A JP 5000362A JP 36293 A JP36293 A JP 36293A JP 2877156 B2 JP2877156 B2 JP 2877156B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- transmission
- pulse
- khz
- pipeline
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 47
- 230000008054 signal transmission Effects 0.000 title description 14
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 58
- 230000006698 induction Effects 0.000 claims description 9
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 claims description 5
- 238000001914 filtration Methods 0.000 claims description 3
- 230000008929 regeneration Effects 0.000 claims 2
- 238000011069 regeneration method Methods 0.000 claims 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 22
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 22
- 230000006854 communication Effects 0.000 description 6
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 6
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 6
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 4
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 4
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 3
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 3
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 244000256297 Euphorbia tirucalli Species 0.000 description 1
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 230000007175 bidirectional communication Effects 0.000 description 1
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 229910052755 nonmetal Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
- 230000000644 propagated effect Effects 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木用管路建設工事,
配管の建設保守工事,或いは地質調査などにおいて、土
中等に付設された送排水用金属等導電管路、或いは、ケ
ーブル等の金属等導電材製収容管、或いは、土中を掘削
推進する金属等導電管路の建設・保守に関わる分野にお
いて、一端でセンサ等を通じて得られる位置,方向,計
測データ等の情報を信号伝送用ケーブルを用いることな
しに伝送する技術、或いは導電管路の隔てられたる2点
間の通信に供せられる導電管路信号方法及びその実施に
直接使用する装置に関する。
配管の建設保守工事,或いは地質調査などにおいて、土
中等に付設された送排水用金属等導電管路、或いは、ケ
ーブル等の金属等導電材製収容管、或いは、土中を掘削
推進する金属等導電管路の建設・保守に関わる分野にお
いて、一端でセンサ等を通じて得られる位置,方向,計
測データ等の情報を信号伝送用ケーブルを用いることな
しに伝送する技術、或いは導電管路の隔てられたる2点
間の通信に供せられる導電管路信号方法及びその実施に
直接使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土中に付設された金属管路、或い
は土中を掘削推進する金属管路を信号伝送の媒体として
用いられた技術は、振動による伝送、通電による電流伝
送、あるいは、管路が磁性体の場合に限って管路自体の
内部に磁束を走らせる磁気伝送といった技術が存在し
た。
は土中を掘削推進する金属管路を信号伝送の媒体として
用いられた技術は、振動による伝送、通電による電流伝
送、あるいは、管路が磁性体の場合に限って管路自体の
内部に磁束を走らせる磁気伝送といった技術が存在し
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】振動伝送技術では、金
属管路が土等と接している場合、或いは、金属管路が外
部の構造物と接している場合、距離に対する伝播の減衰
が非常に大きいために、信号の伝送は困難であるという
問題点が存在する。
属管路が土等と接している場合、或いは、金属管路が外
部の構造物と接している場合、距離に対する伝播の減衰
が非常に大きいために、信号の伝送は困難であるという
問題点が存在する。
【0004】また、金属管路内部に駆動装置などが存在
する場合には、当該駆動装置によりノイズが発生するた
めに、信号の品質が著しく低下する為に伝送が困難であ
るという問題点も存在する。通電による電流伝送技術に
は、誘導磁界によって金属管路に誘導電流を流す方法、
或いは、直接管に端子をつけて通電する方法がある。
する場合には、当該駆動装置によりノイズが発生するた
めに、信号の品質が著しく低下する為に伝送が困難であ
るという問題点も存在する。通電による電流伝送技術に
は、誘導磁界によって金属管路に誘導電流を流す方法、
或いは、直接管に端子をつけて通電する方法がある。
【0005】しかし、誘導磁界を用いる方法では、屋外
環境においては中波,短波,ラジオ或いは送電線等の空
中を飛来する電波によって伝送信号が著しく妨害される
という問題点がある。また、端子をつけて通電する方法
では、接触抵抗や、土との接地を原因とする減衰が大き
いため、通常の信号として伝送することは困難であると
いう問題点がある。
環境においては中波,短波,ラジオ或いは送電線等の空
中を飛来する電波によって伝送信号が著しく妨害される
という問題点がある。また、端子をつけて通電する方法
では、接触抵抗や、土との接地を原因とする減衰が大き
いため、通常の信号として伝送することは困難であると
いう問題点がある。
【0006】磁気伝送を用いる方法では、鉄等の磁性体
に限られること、また、漏洩磁束により磁束の距離に対
する減衰が大きくなるため、遠距離間の伝送は困難であ
るという問題点がある。ここにおいて、本発明は、ケー
ブルを用いることなしに伝送する事が可能で、かつ金属
管路等導電管路の隔てられた2点間で通信を行うことが
可能な、導電管路信号伝送方法及び装置を提供せんとす
るものである。
に限られること、また、漏洩磁束により磁束の距離に対
する減衰が大きくなるため、遠距離間の伝送は困難であ
るという問題点がある。ここにおいて、本発明は、ケー
ブルを用いることなしに伝送する事が可能で、かつ金属
管路等導電管路の隔てられた2点間で通信を行うことが
可能な、導電管路信号伝送方法及び装置を提供せんとす
るものである。
【0007】
【課題を解決する手段】前記従来の技術の課題の解決
は、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法及び手
段を採用することにより達成される。すなわち、本発明
方法の第1の特徴は、導電管路を伝送媒体とし、管路内
の一端或いはその途中に施された送信手段によって、管
路内部から伝送信号を交流誘導磁界として励起させ、管
路内壁に生じて伝達される誘導電流を、管路他端或いは
その途中に施された受信手段によって送受信してなる導
電管路信号伝送方法である。
は、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法及び手
段を採用することにより達成される。すなわち、本発明
方法の第1の特徴は、導電管路を伝送媒体とし、管路内
の一端或いはその途中に施された送信手段によって、管
路内部から伝送信号を交流誘導磁界として励起させ、管
路内壁に生じて伝達される誘導電流を、管路他端或いは
その途中に施された受信手段によって送受信してなる導
電管路信号伝送方法である。
【0008】本発明方法の第2の特徴は、前記方法の第
1の特徴における伝送信号磁界が、周波数範囲を数十k
Hz〜数百kHzと定めた、1つ或いは2つ以上の複数
周波数の搬送周波数を用いて、信号振幅を変調すること
によって情報を変換した伝送データとしてなる導電管路
信号伝送方法である。
1の特徴における伝送信号磁界が、周波数範囲を数十k
Hz〜数百kHzと定めた、1つ或いは2つ以上の複数
周波数の搬送周波数を用いて、信号振幅を変調すること
によって情報を変換した伝送データとしてなる導電管路
信号伝送方法である。
【0009】本発明方法の第3の特徴は、前記方法の第
1の特徴における伝送信号磁界が、周波数範囲を数十k
Hz〜数百kHzと定めた、1つ或いは2つ以上の複数
周波数の搬送周波数を用いて、1パルスあたり複数波長
分の正弦波群を1単位とし、当該1単位あたりのパルス
をn単位(n>1)の時系列1/0信号に対応させた伝
送データとしてなる導電管路信号伝送方法である。
1の特徴における伝送信号磁界が、周波数範囲を数十k
Hz〜数百kHzと定めた、1つ或いは2つ以上の複数
周波数の搬送周波数を用いて、1パルスあたり複数波長
分の正弦波群を1単位とし、当該1単位あたりのパルス
をn単位(n>1)の時系列1/0信号に対応させた伝
送データとしてなる導電管路信号伝送方法である。
【0010】本発明方法の第4の特徴は、前記方法の第
1,第2又は第3の特徴における伝送信号が、複数回繰
り返し送受信して加算平均化処理される導重管路信号伝
送方法である。
1,第2又は第3の特徴における伝送信号が、複数回繰
り返し送受信して加算平均化処理される導重管路信号伝
送方法である。
【0011】本発明装置の特徴は、導電管路内におい
て、交流誘導磁界を振幅変調或いはパルス変調によって
当該導電管路内壁に生じさせた誘導電流或いはパルス電
流を伝送信号として複数回繰り返して送信する、当該導
電管路の一端またはその途中に設置される送信器と、前
記誘導電流或いはパルス電流を受信して電気信号を発生
する、前記導電管路の他端またはその途中に設置される
受信器と、当該受信器からの電気信号のうち、外界から
の雑音電波を濾波して送信されてきた信号を抽出して増
幅し、受信信号の最大値及びノイズレベルを基準に受信
信号を規格化する濾波増幅器と、受信されるアナログ信
号の振幅変調情報を数値化或いは受信されるパルス群信
号を数値化し、更に、複数回繰り返して伝送されてくる
信号を加算平均処理することにより信号を再生検知する
再生検知器とからなる導電管路信号伝送装置である。
て、交流誘導磁界を振幅変調或いはパルス変調によって
当該導電管路内壁に生じさせた誘導電流或いはパルス電
流を伝送信号として複数回繰り返して送信する、当該導
電管路の一端またはその途中に設置される送信器と、前
記誘導電流或いはパルス電流を受信して電気信号を発生
する、前記導電管路の他端またはその途中に設置される
受信器と、当該受信器からの電気信号のうち、外界から
の雑音電波を濾波して送信されてきた信号を抽出して増
幅し、受信信号の最大値及びノイズレベルを基準に受信
信号を規格化する濾波増幅器と、受信されるアナログ信
号の振幅変調情報を数値化或いは受信されるパルス群信
号を数値化し、更に、複数回繰り返して伝送されてくる
信号を加算平均処理することにより信号を再生検知する
再生検知器とからなる導電管路信号伝送装置である。
【0012】
【作用】本発明は前記のような手法及び手段を講じて、
交流誘導磁界により誘起する誘導電流を通す導電材の管
路自体を利用して減衰雑音に強い搬送周波数により変調
された信号を複数回繰り返し伝送し平均化処理するの
で、互いに離れた2点間の信号伝送及び通信が容易に実
現可能である。
交流誘導磁界により誘起する誘導電流を通す導電材の管
路自体を利用して減衰雑音に強い搬送周波数により変調
された信号を複数回繰り返し伝送し平均化処理するの
で、互いに離れた2点間の信号伝送及び通信が容易に実
現可能である。
【0013】
【実施例】(方法例)本発明の方法例を図面につき説明
する。図1は本方法例の導電管路信号伝送方法の実施に
直接用いる装置のシステム構成例を示す土壌縦断側面
図、図2は本方法例の伝送信号の方式を示すグラフであ
る。
する。図1は本方法例の導電管路信号伝送方法の実施に
直接用いる装置のシステム構成例を示す土壌縦断側面
図、図2は本方法例の伝送信号の方式を示すグラフであ
る。
【0014】図中、1は送信コイル,信号搬送回路,信
号変換部等から回路構成される送信器、2は受信コイ
ル,同期回路等から回路構成される受信器、3はフィル
タ等から回路構成される増幅器、4は信号処理部等から
回路構成される検知器、5は電源、6は表示部、7は伝
送媒体たる金属管路、8は空気或いは(泥)水、9は金
属管路7内に設けられた機器等の遮蔽物である。
号変換部等から回路構成される送信器、2は受信コイ
ル,同期回路等から回路構成される受信器、3はフィル
タ等から回路構成される増幅器、4は信号処理部等から
回路構成される検知器、5は電源、6は表示部、7は伝
送媒体たる金属管路、8は空気或いは(泥)水、9は金
属管路7内に設けられた機器等の遮蔽物である。
【0015】本方法例の導電管路信号伝送方法の実施に
用いられるシステム装置構成の具体的態様は、以上の様
になるが、次に本方法例の位送方式とその伝送信号の特
徴を説明する。まず、使用する送信コイルによる発生す
る交流誘導磁界の搬送周波数を数十kHz〜数百kHz
とする。
用いられるシステム装置構成の具体的態様は、以上の様
になるが、次に本方法例の位送方式とその伝送信号の特
徴を説明する。まず、使用する送信コイルによる発生す
る交流誘導磁界の搬送周波数を数十kHz〜数百kHz
とする。
【0016】次に、信号の伝送方式を、1つの周波数或
いは2つ以上の複数周波数を搬送周波数に用いて信号振
幅を変調することにより情報を伝送信号に変換して伝送
データとし、それを複数回繰り返して送受信する振幅率
変調方式か、1つの周波数或いは2つ以上の複数周波数
を搬送周波数に用いて1パルス当たり複数波長分の正弦
波群を1単位とし、当該パルスをn単位(n>1)の時
系列1/0信号に対応させて伝送データとし、当該伝送
データを複数回繰り返して送受信するパルス符号化によ
るディジタル伝送方式かに決定する。
いは2つ以上の複数周波数を搬送周波数に用いて信号振
幅を変調することにより情報を伝送信号に変換して伝送
データとし、それを複数回繰り返して送受信する振幅率
変調方式か、1つの周波数或いは2つ以上の複数周波数
を搬送周波数に用いて1パルス当たり複数波長分の正弦
波群を1単位とし、当該パルスをn単位(n>1)の時
系列1/0信号に対応させて伝送データとし、当該伝送
データを複数回繰り返して送受信するパルス符号化によ
るディジタル伝送方式かに決定する。
【0017】そして、送信器1並びに受信器2は、外界
のノイズを極力抑えるため、金属管路7内から当該金属
管路7内壁に向けて誘導磁界を励発し、誘起された誘導
電流を効率よく送信或いは受信できる手段構成であると
する。
のノイズを極力抑えるため、金属管路7内から当該金属
管路7内壁に向けて誘導磁界を励発し、誘起された誘導
電流を効率よく送信或いは受信できる手段構成であると
する。
【0018】次に図2をもとに、本方法例の伝送信号を
具体的に説明する。図2中におけるT1は信号を振幅変
調に乗せて伝送する方式を採用した場合の信号を具体的
に時間との関数で示したグラフ、T2はディジタル符号
化によるパルス信号を伝送する方式を採用した場合の信
号を具体的に時間との関数で示したグラフである。Hは
送信時のヘッダ信号,Sはデータ信号であり、搬送周波
数は、前記の数十〜数百kHzの範囲内である。
具体的に説明する。図2中におけるT1は信号を振幅変
調に乗せて伝送する方式を採用した場合の信号を具体的
に時間との関数で示したグラフ、T2はディジタル符号
化によるパルス信号を伝送する方式を採用した場合の信
号を具体的に時間との関数で示したグラフである。Hは
送信時のヘッダ信号,Sはデータ信号であり、搬送周波
数は、前記の数十〜数百kHzの範囲内である。
【0019】T2の信号方式を採用した場合、1パルス
あたり複数波長分の正弦波群を1単位とし、1ビットの
時間間隔Δtは1パルス幅の2倍程度とし、隣合うパル
スが時間的なジッタの影響で重複しないようにしてい
る。このようにしてパルス符号化したn単位のパルス列
によって2n 種の信号を伝送することが可能となる。こ
の場合も、パルス符号化する正弦波群は、1つ或いは2
つ以上の互いに干渉しにくい周波数を搬送波として、前
記の数十〜数百kHzの周波数範囲内から選択してい
る。
あたり複数波長分の正弦波群を1単位とし、1ビットの
時間間隔Δtは1パルス幅の2倍程度とし、隣合うパル
スが時間的なジッタの影響で重複しないようにしてい
る。このようにしてパルス符号化したn単位のパルス列
によって2n 種の信号を伝送することが可能となる。こ
の場合も、パルス符号化する正弦波群は、1つ或いは2
つ以上の互いに干渉しにくい周波数を搬送波として、前
記の数十〜数百kHzの周波数範囲内から選択してい
る。
【0020】なお、これら全ての信号伝送方式は、送信
側の送信器1からヘッダ信号H及びデータ信号Sからな
る伝送信号をN回繰り返して送信し、受信側の送信器2
ではヘッダ信号Hに時間的に同期させて受信し、N回の
加算平均処理を行って、伝送信号の品質を高めている。
側の送信器1からヘッダ信号H及びデータ信号Sからな
る伝送信号をN回繰り返して送信し、受信側の送信器2
ではヘッダ信号Hに時間的に同期させて受信し、N回の
加算平均処理を行って、伝送信号の品質を高めている。
【0021】(装置例)次に、本発明に用いる装置例を
図面につき説明する。図3は送信器の回路構成例を示す
ブロック・ダイアグラム、図4は受信器の回路構成例を
示すブロック・ダイアグラム、図5は増幅器及び検知器
の回路構成を示すブロック・ダイアグラムである。
図面につき説明する。図3は送信器の回路構成例を示す
ブロック・ダイアグラム、図4は受信器の回路構成例を
示すブロック・ダイアグラム、図5は増幅器及び検知器
の回路構成を示すブロック・ダイアグラムである。
【0022】図中、10は信号変換部、11は信号搬送
回路、12は定電流増幅回路、13は電磁誘導コイル等
の送信コイル、14は電源、15は電磁シールド、16
は電磁誘導コイル等の受信コイル又は磁気センサ、17
は同期回路、18はバンドパスフィルタ、19は信号増
幅回路、20はオートゲインコントロール、21は信号
再生回路、22は信号処理部、23は信号ストレージ
部、24は再生信号変換部である。
回路、12は定電流増幅回路、13は電磁誘導コイル等
の送信コイル、14は電源、15は電磁シールド、16
は電磁誘導コイル等の受信コイル又は磁気センサ、17
は同期回路、18はバンドパスフィルタ、19は信号増
幅回路、20はオートゲインコントロール、21は信号
再生回路、22は信号処理部、23は信号ストレージ
部、24は再生信号変換部である。
【0023】本装置例の仕様は、このような具体的実施
態様を呈するが、次にその動作を説明する。まず、X端
子から得たデータや通信内容等の電気信号E1は、信号
変換部10で図2に示したT1によるAM変調、或いは
T2によるパルス変調を行って、データ信号S1に信号
変換する。変調された信号S1は信号搬送回路11で搬
送周波数に乗せて搬送信号S2とし、定電流増幅回路1
2で定電流増幅して、送信コイル13に誘導電流又はパ
ルス電流の伝送信号S3としての交流電流Pを供給す
る。
態様を呈するが、次にその動作を説明する。まず、X端
子から得たデータや通信内容等の電気信号E1は、信号
変換部10で図2に示したT1によるAM変調、或いは
T2によるパルス変調を行って、データ信号S1に信号
変換する。変調された信号S1は信号搬送回路11で搬
送周波数に乗せて搬送信号S2とし、定電流増幅回路1
2で定電流増幅して、送信コイル13に誘導電流又はパ
ルス電流の伝送信号S3としての交流電流Pを供給す
る。
【0024】送信コイル13からの金属管路7を媒体と
して伝えられた伝送通信信号S3は、受信器2に伝播さ
れる。受信器2の受信コイル又は磁気センサ16は、伝
送信号S3を受信して、同期回路17に受信信号S4と
して入力する。同期回路17は受信信号S4を同期受信
信号S5として、Y端子へ送る。
して伝えられた伝送通信信号S3は、受信器2に伝播さ
れる。受信器2の受信コイル又は磁気センサ16は、伝
送信号S3を受信して、同期回路17に受信信号S4と
して入力する。同期回路17は受信信号S4を同期受信
信号S5として、Y端子へ送る。
【0025】受信器2のY端子から得られた同期受信信
号S5は、送信コイル13の周波数成分を受信するため
に、バンドパスフィルタ18によって外部ノイズにフィ
ルタをかけて除外し、信号増幅回路19で増幅して増幅
受信信号S6とする。
号S5は、送信コイル13の周波数成分を受信するため
に、バンドパスフィルタ18によって外部ノイズにフィ
ルタをかけて除外し、信号増幅回路19で増幅して増幅
受信信号S6とする。
【0026】こうした信号S6は、金属管路7の長さ、
材質、或いは、管壁が接している条件によって信号電圧
が大きく変化するため、ヘッダ信号Hの振幅電圧を基準
に、オートゲインコントローラ20で受信電圧値を自動
的に規格化する。規格化された規格化信号S7は、信号
再生回路21にて搬送波周波数成分を取り除き、図2に
示すT1方式では、振幅率の包絡線を基準に、アナログ
信号波形S8として再生するか若しくはT2方式では、
時系列のパルス信号S8を再生する。
材質、或いは、管壁が接している条件によって信号電圧
が大きく変化するため、ヘッダ信号Hの振幅電圧を基準
に、オートゲインコントローラ20で受信電圧値を自動
的に規格化する。規格化された規格化信号S7は、信号
再生回路21にて搬送波周波数成分を取り除き、図2に
示すT1方式では、振幅率の包絡線を基準に、アナログ
信号波形S8として再生するか若しくはT2方式では、
時系列のパルス信号S8を再生する。
【0027】信号処理部22では、N回繰り返し受信さ
れる同波形信号S8或いは同パルス信号S8群を、信号
ストレージ部23に一旦ストレージしながら加算平均化
する。最後に、再生信号変換部24で、これら加算平均
化された標準化波形信号S9或いは標準化パルス信号S
9群を再生して数値データ化して表示部6へのZ端子へ
電気信号E2として出力する。
れる同波形信号S8或いは同パルス信号S8群を、信号
ストレージ部23に一旦ストレージしながら加算平均化
する。最後に、再生信号変換部24で、これら加算平均
化された標準化波形信号S9或いは標準化パルス信号S
9群を再生して数値データ化して表示部6へのZ端子へ
電気信号E2として出力する。
【0028】(測定例)しかして、実際の測定例につい
て示す。金属管路7は、径80mmφ,長さ17mの鋼
管とした。また、鋼管は地面と接地してある。誘導磁界
の送信には、巻数2000回の送信コイル13を用い、
正弦連続波で励起した。受信には、受信コイル16とし
て、巻数2000回のものを使用した。
て示す。金属管路7は、径80mmφ,長さ17mの鋼
管とした。また、鋼管は地面と接地してある。誘導磁界
の送信には、巻数2000回の送信コイル13を用い、
正弦連続波で励起した。受信には、受信コイル16とし
て、巻数2000回のものを使用した。
【0029】図6は、伝送に用いた誘導磁界の周波数と
受信信号の電圧利得の関係を示す。電圧利得は、1Vを
0dBVとしている。印加電圧は、20Vp-p とし、送
信電流は、40mAとした。この場合、信号の受信には
バンドパスフィルタ18によるフィルタ処理を施してい
ない。Air8は金属管路7内が空洞の場合、Wate
r8は金属管路7内が水で充填されている場合を示す。
受信信号の電圧利得の関係を示す。電圧利得は、1Vを
0dBVとしている。印加電圧は、20Vp-p とし、送
信電流は、40mAとした。この場合、信号の受信には
バンドパスフィルタ18によるフィルタ処理を施してい
ない。Air8は金属管路7内が空洞の場合、Wate
r8は金属管路7内が水で充填されている場合を示す。
【0030】受信の電圧利得は、200kHzから50
0kHzの範囲にブロードなピークをとる。また、金属
管路7内に水8が充填されている場合は、空気8の場合
に比べて20dBV程度電圧利得が大きくなる。なお、
500kHz以上の周波数帯域は、ラジオ波の影響が強
く、伝送にはあまり適さない。
0kHzの範囲にブロードなピークをとる。また、金属
管路7内に水8が充填されている場合は、空気8の場合
に比べて20dBV程度電圧利得が大きくなる。なお、
500kHz以上の周波数帯域は、ラジオ波の影響が強
く、伝送にはあまり適さない。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、導電管路
を媒体として、内部に水等が存在しても、効率的に遠距
離の信号伝送が実現できる。さらに導電管路内に金属,
非金属を問わず遮蔽物が存在しても、ほとんど受信利得
に変化がないため、効率的な信号伝送が実現可能であ
る。
を媒体として、内部に水等が存在しても、効率的に遠距
離の信号伝送が実現できる。さらに導電管路内に金属,
非金属を問わず遮蔽物が存在しても、ほとんど受信利得
に変化がないため、効率的な信号伝送が実現可能であ
る。
【0032】また、管の両端或いはその途中の間におい
てセンサ等から得られる情報(位置,深さ,方向等)の
信号を、ケーブルを用いることなしに、伝送することが
可能である。そして、信号を伝送する場合の搬送周波数
帯域を、数十kHz〜数百kHzに示す範囲内で2種類
の周波数帯域を使用することによって、一端及び他端の
間で双方向の通信が実現可能である。更に、本発明は、
管路自体を伝送媒体にしているため、地中に限らず、管
路が導通して屈曲かつ輻輳している場合でも、信号の伝
送が可能である。
てセンサ等から得られる情報(位置,深さ,方向等)の
信号を、ケーブルを用いることなしに、伝送することが
可能である。そして、信号を伝送する場合の搬送周波数
帯域を、数十kHz〜数百kHzに示す範囲内で2種類
の周波数帯域を使用することによって、一端及び他端の
間で双方向の通信が実現可能である。更に、本発明は、
管路自体を伝送媒体にしているため、地中に限らず、管
路が導通して屈曲かつ輻輳している場合でも、信号の伝
送が可能である。
【0033】本発明による技術は、導電管路の両端が開
放可能であり、コイルによるセンサを実装できる余地が
あれば、互いに離れた2点間を信号伝送或いは通信が可
能であるため、配水管保守、石油プラント、地質調査等
の場合に、遠距離間を信号伝送できることが期待される
等、優れた有用性,至便性を発揮する。
放可能であり、コイルによるセンサを実装できる余地が
あれば、互いに離れた2点間を信号伝送或いは通信が可
能であるため、配水管保守、石油プラント、地質調査等
の場合に、遠距離間を信号伝送できることが期待される
等、優れた有用性,至便性を発揮する。
【図1】本発明の実施例の管路信号伝送方法の実施に用
いる装置のシステム構成例を示す縦断側面図である。
いる装置のシステム構成例を示す縦断側面図である。
【図2】同上、伝送信号の方式を示すグラフである。
【図3】本発明装置における送信器の回路構成例を示す
ブロック・ダイアグラムである。
ブロック・ダイアグラムである。
【図4】同上、受信器の回路構成例を示すブロック・ダ
イアグラムである。
イアグラムである。
【図5】同上、増幅器及び検知器の構成例を示すブロッ
ク・ダイアグラムである。
ク・ダイアグラムである。
【図6】本発明の実施例を実際に適用した測定例であ
り、伝送に用いた誘導磁界の周波数と受信信号の電圧利
得の相互関係を示すグラフである。
り、伝送に用いた誘導磁界の周波数と受信信号の電圧利
得の相互関係を示すグラフである。
1…送信器 2…受信器 3…増幅器 4…検知器 5…電源 6…表示部 7…金属管路 8…空気或いは(泥)水 9…遮蔽物 10…信号変換部 11…信号搬送回路 12…定電流増幅回路 13…送信コイル 14…電源 15…電磁シールド 16…受信コイル 17…同期回路 18…バンドパスフィルタ 19…信号増幅回路 20…オートゲインコントロール 21…信号再生回路 22…信号処理部 23…信号ストレージ部 24…再生信号変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 5/00
Claims (5)
- 【請求項1】導電管路を伝送媒体とし、 管路内の一端或いはその途中に施された送信手段によっ
て、 管路内部から伝送信号を交流誘導磁界として励起させ、 管路内壁に生じて伝達される誘導電流を、 管路他端或いはその途中に施された受信手段によって送
受信することを特徴とする導電管路信号伝送方法。 - 【請求項2】伝送信号は、周波数範囲を数十kHz〜数
百kHzに定めた1つ或いは2つ以上の複数周波数の搬
送周波数を用いて、信号振幅を変調することによって情
報を変換した伝送データとすることを特徴とする請求項
1記載の導電管路信号伝送方法。 - 【請求項3】伝送信号は、周波数範囲を数十kHz〜数
百kHzに定めた1つ或いは2つ以上の複数周波数の搬
送周波数を用いて、1パルスあたり複数波長分の正弦波
群を1単位とし、 当該1単位あたりのパルスをn単位(n>1)の時系列
1/0信号に対応させた伝送データとすることを特徴と
する請求項1記載の導電管路信号伝送方法。 - 【請求項4】伝送信号は、複数回繰り返し送受信して加
算平均化処理されることを特徴とする請求項1,2又は
3記載の導電管路信号伝送方法。 - 【請求項5】導電管路内において、 交流誘導磁界を振幅変調或いはパルス変調によって当該
導電管路内壁に生じさせた誘導電流或いはパルス電流を
伝送信号として複数回繰り返して送信する、当該導電管
路の一端またはその途中に設置される送信器と、 前記誘導電流或いはパルス電流を受信して電気信号を発
生する、前記導電管路の他端またはその途中に設置され
る受信器と、 当該受信器からの電気信号のうち、外界からの雑音電波
を濾波して送信されてきた信号を抽出して増幅し、受信
信号の最大値及びノイズレベルを基準に受信信号を規格
化する濾波増幅器と、 受信されるアナログ信号の振幅変調情報を数値化或いは
受信されるパルス群信号を数値化し、更に、複数回繰り
返して伝送されてくる信号を加算平均処理することによ
り信号を再生検知する再生検知器と、 からなることを特徴とする導電管路信号伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5000362A JP2877156B2 (ja) | 1993-01-05 | 1993-01-05 | 導電管路信号伝送方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5000362A JP2877156B2 (ja) | 1993-01-05 | 1993-01-05 | 導電管路信号伝送方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06204921A JPH06204921A (ja) | 1994-07-22 |
JP2877156B2 true JP2877156B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=11471693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5000362A Expired - Fee Related JP2877156B2 (ja) | 1993-01-05 | 1993-01-05 | 導電管路信号伝送方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2877156B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-05 JP JP5000362A patent/JP2877156B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06204921A (ja) | 1994-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0922836B1 (en) | Subsea repeater and method for use of the same | |
EP0379804B1 (en) | Transient electromagnetic apparatus for detecting irregularities on conductive containers | |
US3793632A (en) | Telemetry system for drill bore holes | |
JPS63160430A (ja) | 電磁誘導信号伝送方式 | |
US2544569A (en) | Signaling system | |
JP2877156B2 (ja) | 導電管路信号伝送方法及び装置 | |
RU2349939C1 (ru) | Система для предупреждения о землетрясениях и цунами | |
US4891641A (en) | Method for transmitting data over logging cable | |
US5437058A (en) | Wireless shipboard data coupler | |
CN104453868B (zh) | 感应测井仪器发射信号合成装置及其方法、感应测井方法 | |
US3186223A (en) | Combination logging system | |
US5345473A (en) | Apparatus for providing two-way communication in underground facilities | |
JPS5886295A (ja) | 油井内さく井間測定装置用ポンプノイズ「ろ」過装置 | |
JPH0818515A (ja) | 低雑音地中情報収集装置 | |
US2291779A (en) | Geophysical apparatus and method | |
US5022052A (en) | Analog signal binary transmission system using slope detection | |
JP3057563B2 (ja) | 受信用電磁コイル | |
JPH05252578A (ja) | 通信システム | |
WO1992019988A1 (en) | Locating a concealed structure | |
JP3084550B2 (ja) | 地中情報収集装置 | |
RU2726388C1 (ru) | Способ позиционирования надводного/подводного объекта при его проходе по заданному фарватеру | |
JPS63120271A (ja) | レ−ダ型地中探査装置 | |
CN118187837A (zh) | 一种井下无线通讯方法 | |
SU1296973A1 (ru) | Приемное устройство дл низкочастотной электроразведки | |
JP2617670B2 (ja) | 土中推進機械用姿勢検知方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |