JP2873647B2 - 指紋の特徴点抽出方法及び特徴点抽出装置 - Google Patents

指紋の特徴点抽出方法及び特徴点抽出装置

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JP2873647B2 JP4314607A JP31460792A JP2873647B2 JP 2873647 B2 JP2873647 B2 JP 2873647B2 JP 4314607 A JP4314607 A JP 4314607A JP 31460792 A JP31460792 A JP 31460792A JP 2873647 B2 JP2873647 B2 JP 2873647B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指紋の擬似特徴点と正
特徴点とを判別して、正確な指紋照合を可能とした指紋
照合装置に関する。本人確認を行う為の指紋照合装置が
知られており、既に各種の構成が提案されている。この
指紋照合装置は、予め指紋を登録しておき、本人確認を
行う場合、暗証番号入力等により登録された指紋を読出
し、新たに入力した指紋と照合するものであり、指紋の
1画面全体について照合を行えば正確な照合が可能とな
るが、照合画素数が非常に多くなるから、装置構成が大
きくなる。そこで、指紋1画面中の複数個所の特徴点に
ついて登録し、それぞれの特徴点について照合する構成
が一般的である。
【0002】
【従来の技術】従来例の指紋照合装置は、予め指紋を登
録するものであり、例えば、指紋の1画面の中の指紋の
隆線の分岐点を含む領域を特徴点として抽出し、その特
徴点のデータと1画面中のアドレスとを組としてメモリ
に格納する。そして、本人確認の為の指紋照合を行う場
合、新たに入力した指紋の1画面の中心特徴点と登録中
心特徴点とを照合し、照合一致により、この中心特徴点
を基にしたアドレスに従って順次特徴点についての照合
を行い、照合一致数が所定数を超えた場合に、本人であ
ると判定するものである。
【0003】例えば、図7の(a)に示すような指紋の
1画面が得られると、その中心部分の特徴点を抽出し、
その中心特徴点から順次渦巻き状に特徴点の抽出を行う
もので、例えば、1画面を512×512画素とする
と、16×16画素を特徴点とすることができる。この
特徴点抽出は、例えば、図7の(b),(d)の白地部
分を指紋の隆線、斜線部分を隆線間の谷部とすると、隆
線を細線化して、それぞれ(c),(e)に示す細線化
隆線を得るものであり、隆線の分岐点を含むから特徴点
とすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】指紋の特徴点は、前述
のように、指紋の隆線の分岐点を含む領域として抽出す
るものであるが、指紋を入力する場合に、撮像台上に指
を押し付けて行うものであるから、その押し付け圧力や
指先の汗等により、その都度異なる画像となる可能性が
大きいものである。
【0005】例えば、図7の(b)は、押し付け圧力が
大きい場合或いは汗により谷部が潰れて、隣接する隆線
が接触した状態の特徴点である。従って、押し付け圧力
を弱くするか或いは汗を拭き取ると、分岐点が無くな
る。即ち、特徴点でないものとなる。このような特徴点
を擬似特徴点と称し、又図7の(d)のように、隆線の
実際の分岐点を含む特徴点を正特徴点と称するものであ
る。擬似特徴点が指紋照合装置に登録されると、それ以
後の指紋照合時には、照合不一致となる可能性が大きく
なる。即ち、照合精度が低下する問題があった。本発明
は、前述の擬似特徴点を排除して、正特徴点を抽出する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の指紋の特徴点抽
出方法は、指紋の撮像信号を2値化し、指紋の隆線を細
線化し、その隆線の分岐点を中心画素とした所定数の画
素からなる領域内に於いて、その中心画素を中心とした
3×3画素のマスクを用いて分岐隆線の画素の基準線に
対する角度を求める。次に3×3画素のマスクの中心
を、分岐隆線の画素としてその分岐隆線の延長方向の基
準線に対する角度を求めることを繰り返し、各分岐隆線
の延長方向の角度を求めてそれぞれの平均値による角度
を求め、平均値による角度から分岐隆線間の分岐角度θ
1 ,θ 2 ,θ 3 を求める。次に、分岐角度θ1 ,θ2
θ3 の何れか一つの分岐角度が180°±α°(αは誤
差範囲を決める所定値で、例えば、5とすることができ
る)で、且つ他の二つの分岐角度の何れか一方が90°
±α°の場合は、この分岐点を含む特徴点を擬似特徴点
判定して排除し、その他の条件の特徴点を正特徴点と
して抽出する過程を含むものである。
【0007】本発明の指紋の特徴点抽出装置は、図1を
参照して説明すると、指紋撮像部1による指紋撮像信号
を2値化して入力する入力部2と、この入力部2から2
値化して入力された指紋の隆線の細線化処理を行う細線
化部3と、この細線化部3により細線化された指紋の隆
線の分岐点を含む領域を特徴点として抽出し、この特徴
点が擬似特徴点か正特徴点かを判定する特徴点抽出判定
部4と、指紋の正特徴点を格納するメモリ5と、各部を
制御する制御部6とを備え、特徴点抽出判定部4は、指
紋の隆線の分岐点を中心画素とし、この中心画素から分
岐方向に沿った所定数の隆線の画素の基準線に対する角
度を3×3画素の大きさのマスクを用いて算出し、所定
数の画素の基準線に対する角度の平均値を算出し、この
平均値を中止画素からの分岐隆線の基準線に対する角度
とし、この角度から分岐隆線間の分岐角度θ1 ,θ2
θ3 を算出する分岐角度算出部7と、この分岐角度算出
部7によって算出された分岐角度θ1 ,θ2 ,θ3 の何
れか一つが180°±α°で、且つ他の二つの分岐角度
の何れか一方が90°±α°の場合は、この特徴点を擬
似特徴点と判定し、それ以外の条件の場合は正特徴点と
判定する判定部8とを備えている。又9は指紋を照合す
る照合部である。
【0008】
【作用】細線化処理された指紋の隆線の分岐点を中心画
素とし、この中心画素からの分岐方向に沿った隆線の画
素の基準線に対する角度を求める。その場合の3×3画
素のマスクは、その中心の注目画素に対して、基準線を
0°とし、反時計方向に45°,90°,135°,1
80°,−135°,−90°,−45°とするもの
で、隆線の所定数の画素について基準線に対する角度を
求め。そして、所定数の画素の基準線に対する角度の平
均値を求める。この平均値を分岐隆線の基準線に対する
角度とする。この角度から分岐隆線間の分岐角度θ1
θ2 ,θ3 を求める。
【0009】そして、分岐角度の一つが180°±α°
の場合、例えば、αを約5とすると、分岐角度の一つが
175°〜185°の範囲内で、且つ他の一つの分岐角
度が85°〜95°の範囲内の場合は、擬似特徴点とし
て排除する。又他の条件の場合は正特徴点として抽出す
る。例えば、図7の(c)に示す場合は、隣接隆線が接
触して分岐点を形成した場合であり、その真中部分の分
岐点は、分岐角度の一つが約180°であり、他の分岐
角度が約90°であるから、擬似特徴点と判定されて排
除される。又図7の(e)に示す場合は、その真中部分
の分岐点は、分岐角度の一つが約180°であるが、他
の分岐角度は何れも約90°ではないから、正特徴点と
判定される。
【0010】又特徴点抽出装置は、指紋の撮像部1によ
り撮像した指紋の撮像信号を入力部2に於いて2値化
し、制御部6の制御により、例えば、メモリ5の2値化
画像領域に格納し、その2値化画像を読出して、細線化
部3により指紋の隆線を細線化する。この細線化画像も
メモリ6の領域に格納する。特徴点抽出判定部4の分岐
角度算出部7は、3×3画素の大きさのマスクを用い
て、隆線の分岐点を中心画素とし、この中心画素からの
分岐方向の隆線の画素の基準線に対する角度を算出す
る。この角度を基に分岐隆線間の分岐角度θ1 ,θ2
θ3 を算出する。
【0011】特徴点抽出判定部4の判定部8は、分岐角
度θ1 ,θ2 ,θ3 を基に擬似特徴点か正特徴点かを判
定するものであり、分岐角度の一つが約180°で、他
の一つが約90°の場合に擬似特徴点と判定し、その他
の条件の場合に正特徴点と判定するものである。そし
て、指紋登録時には、擬似特徴点を排除し、正特徴点の
みをメモリ6に格納する。
【0012】
【実施例】図1は本発明の実施例のブロック図であり、
1は指紋撮像部、2は入力部、3は細線化部、4は特徴
点抽出判定部、5はメモリ、6は制御部、7は分岐角度
算出部、8は判定部、9は照合部である。指紋の撮像部
1からの1画面分の撮像信号は入力部2に於いて2値化
され、制御部6の制御によってメモリ5の2値化信号格
納領域に格納される。
【0013】又制御部6の制御に従って細線化部3は、
メモリ5から読出した2値化信号を基に細線化処理す
る。例えば、図7の(b),(d)に示す白黒の2値化
信号を基に、(c),(e)に示すように、隆線を細線
化し、メモリ5の細線化隆線信号格納領域に格納する。
【0014】特徴点抽出判定部4の分岐角度算出部7
は、メモリ5から読出した細線化隆線信号を基に、分岐
隆線間の分岐角度θ1 ,θ2 ,θ3 を算出する。判定部
8は、算出された分岐角度θ1 ,θ2 ,θ3 を基に擬似
特徴点か正特徴点かを判定するもので、分岐角度θ1
θ2 ,θ3 の何れか一つが約180°であると共に、他
の一つが約90°の場合に擬似特徴点と判定するもの
で、その他の条件の分岐点を含む特徴点を正特徴点と判
定し、指紋登録時に於いては、この正特徴点のみをメモ
リ5に格納する。又指紋照合時には、照合部9に於いて
正特徴点について、メモリ5に格納された正特徴点と照
合するものである。なお、細線化部3と特徴点抽出判定
部4と制御部6と照合部9とは、それぞれ論理回路を用
いたハードウェアにより構成することもできるが、プロ
セッサの演算機能を用いてそれぞれの機能を実現するこ
とができる。
【0015】図2,図3及び図4は本発明の実施例のフ
ローチャートであり、又図5は正特徴点の説明図、図6
は擬似特徴点の説明図である。この実施例に於いては、
ステップ(1)〜(26)による特徴点抽出のフローを
示し、又画素の所定数を7とした場合を示す。なお、こ
の画素の所定数は、分岐角度算出処理量等を考慮して他
の任意の値に選定することも可能である。この実施例に
於いては、先ず、細線化隆線信号を基に分岐点探索を行
い、分岐点画素番号i=0とする。図5及び図6に於い
ては斜線を施した画素が分岐点の画素でこれを中心画素
とする(1)。又図5及び図6に於いて、A,B,Cは
分岐隆線を示す。
【0016】この分岐隆線A,B,Cに沿った隆線の画
素及び画素の基準線に対する角度をa,b,c或いは中
心画素からの画素番号を付加してa1〜a7,b1〜b
7,c1〜c7で示す。先ず、X=aとし(2)、特徴
点抽出判定部4の分岐角度算出部7に於いて、3×3画
素の大きさのマスクを用いて基準線に対する画素角度X
を求める(3)。これは、図5に示すように、3×3画
素の大きさの鎖線で示すマスクの中心を注目画素とし、
その右側を基準線に対して0°とし、その基準線から反
時計方向に、順次45°,90°,135°,180
°,−135°,−90°,−45°とする。従って、
図5に示す状態のマスクにより、画素a1は基準線に対
して180°であることが判る。
【0017】この画素角度Xを加算する(4)。この場
合、最初の画素角度であるから、加算結果は180°と
なる。そして、画素番号iを+1する(5)。即ち、画
素a1に対して次の画素a2を指定する。そして、i=
7か否かを判定し(6)、i=7でない場合は、ステッ
プ(3)に移行し、i=7の場合は、画素a1〜a7に
ついて画素角度を求めて、積算が終了したことになる。
この場合の画素a1〜a7の画素角度の積算結果は、1
80×7=1260(°)となる。
【0018】そして、X=aであるか否かを判定し、X
=aの場合は、X=bとし(8)、ステップ(3)に移
行する。即ち、分岐隆線Bに沿った画素b1〜b7の画
素角度を求め、その積算が行われる。この場合、45+
45+45+45+0+0+45=225(°)とな
る。そして、i=7となると、X=aか否かを判定し、
X=aでないことにより、X=bか否かを判定し
(9)、X=bであるから、X=cとし(10)、ステ
ップ(3)に移行する。
【0019】それによって、分岐隆線Cに沿った画素c
1〜c7の画素角度を求め、その積算が行われる。この
場合、(−45)+(−45)+0+(−45)+0+
0+(−45)=−180(°)となる。そして、i=
7となると、X=aか否かを判定し(7)、X=aでな
いことにより、X=bであるか否かを判定し(9)、X
=bでないことにより、X=cであるか否かを判定し
(11)、X=cでない場合は、X=a,b,cの何れ
でもない場合であるから、エラーとなる。
【0020】又X=cであると、分岐隆線A,B,Cに
ついて各画素の角度とその積算結果が得られるから、X
=X/7として、平均値を求める(12)。この平均値
を求めるステップ(12)は、ステップ(6)の直後の
それぞれ画素角度の積算結果が得られた時に行うことも
可能であり、又積算過程に於いて順次平均値を求める演
算を行うことも可能である。
【0021】次に、図3に示すように、平均値の角度X
が正か負かを判定し(13)、負の場合は、X=360
°+Xとして、角度Xを正の値とする(14)。又図5
に示すように、分岐隆線A,B間の角度を分岐角度
θ1 、分岐隆線C,A間の角度を分岐角度θ2 、分岐隆
線B,C間の角度を分岐角度θ3 とした時、θ1 =a−
b、θ2 =c−a、θ3 =b−cにより算出する(1
5)。そして、分岐角度θj(j=1,2,3)が正か
負かを判定し(16)、負の場合はθj =360°+θ
j とし、分岐角度θj を正の値とする(17)。
【0022】次に、特徴点抽出判定部4の判定部8に於
いて、分岐角度θ1 ,θ2 ,θ3 を基に擬似特徴点か正
特徴点かを判定する。即ち、図4に示すように、θj
j=1とし(18)、分岐角度θ1 が180°±α°か
否かを判定する(19)。この場合のαは約5程度が適
当であるが、その前後の値に選定することも可能であ
る。分岐角度θ1 が180°±α°でない場合は、j=
j+1とし(20)、j=4か否かを判定する(2
1)。即ち、分岐角度はθ1 〜θ3 であり、j=1〜3
の範囲であるから、j=4となった場合は、分岐角度θ
1 〜θ3 について判定し、総て180°±α°でないこ
とを示す。この場合は、正特徴点であると判定する(2
6)。
【0023】又θj =180°±α°の場合は、j=1
とし(22)、θj =90°±α°か否かを判定する
(23)。そして、θj ≠90°±α°の場合は、j=
j+1とし(24)、j=4か否かを判定する(2
5)。j=4の場合は、正特徴点と判定する(26)。
又j≠4の場合は、ステップ(23)に移行する。又θ
j =90°±α°の場合は、擬似特徴点と判定する(2
7)。即ち、分岐角度θ1 〜θ3 の何れか一つが180
°±α°で、且つ他の二つの中の何れか一方が90°±
α°の場合に、擬似特徴点と判定し、それ以外の特徴点
を正特徴点と判定するものである。
【0024】前述のように、正特徴点と擬似特徴点との
判定を行うもので、例えば、図5に示す特徴点の場合
は、基準線に対して、分岐隆線Aに沿った画素角度の平
均値は、1260°/7=180°となり、分岐隆線B
に沿った画素角度の平均値は、225°/7≒32.1
°となる。又分岐隆線Cに沿った画素角度の平均値は、
−180°/7≒−25.7°となる。これは負の値で
あるから、図3のステップ(13),(14)に従っ
て、360°+(−25.7°)=334.3°とする
ものである。
【0025】次にステップ(15)に従って、分岐角度
θ1 〜θ3 を求めると、 θ1 =a−b=180°−32.1°=147.9° θ2 =c−a=334.3°−180°=154.3° θ3 =b−c=32.1°−334.3°=−302.
2° となる。この場合の分岐隆線B,C間の分岐角度θ3
負の値であるから、ステップ(16),(17)に従っ
て、360°+(−302.2°)=57.8°とする
ものである。従って、図5に示す特徴点は、分岐角度θ
1 〜θ3 が何れも180°±α°ではないから、正特徴
点と判定することになる。
【0026】又図6に示す特徴点の場合は、分岐隆線A
に沿った画素a1〜a7の基準線に対する角度の平均値
は180°となり、又分岐隆線Bに沿った画素b1〜b
7の基準線に対する角度の積算値は、45+0+0+0
+(−45)+0+0=0となるから、その平均値は0
°となる。又分岐隆線Cに沿った画素c1〜c7の基準
線に対する角度の積算値は、(−45)+(−90)+
(─90)+(−90)+(−90)+(−90)+
(−135)=−630(°)となる。従って、平均値
は約−90°となる。これは負の値であるから、360
°+(−90°)=270°とする。
【0027】分岐角度θ1 〜θ3 は、 θ1 =a−b=180°−0°=180° θ2 =c−a=270°−180°=90° θ3 =b−c=0°−270°=−270° となる。分岐角度θ3 は負の値となるから、360°+
(−270°)=90°とする。
【0028】図6に示す特徴点は、分岐角度θ1 が18
0°±α°で、且つ他の二つの分岐角度θ2 ,θ3 が9
0°±α°であるから、擬似特徴点と判定することにな
り、この擬似特徴点は、隆線の潰れや汗等によるもので
あるから、指紋登録時の特徴点或いは指紋照合時の特徴
点から排除するものである。それによって、隆線の分岐
点を含む正特徴点のみが登録され、又正特徴点について
照合が行われ、指紋の照合精度を向上することができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の指紋の特
徴点抽出方法は、細線化した指紋の隆線の分岐角度θ1
〜θ3 の何れか一つが180°±α°であり、且つ他の
二つの中の何れか一方が90°±α°の場合に、隆線の
分岐点を含む特徴点は、隆線の潰れ等による擬似特徴点
であると判定して、排除するものであり、指紋登録時或
いは指紋照合時に於いて、指紋の撮像条件による影響を
受けないような正特徴点のみを抽出することができる。
従って、指紋照合装置の精度を向上できる利点がある。
【0030】又本発明の指紋の特徴点抽出装置は、前述
の特徴点抽出方法を適用して指紋の特徴点を抽出するも
ので、メモリ5に指紋を登録する場合、或いは、登録さ
れた指紋と入力された指紋とを照合部9に於いて照合す
る場合に、特徴点抽出判定部4の分岐角度算出部7によ
り算出された分岐角度θ1 〜θ3 を基に、判定部8に於
いて擬似特徴点であるか否かを判定し、擬似特徴点と判
定した場合に排除するものであり、比較的簡単な構成に
より正特徴点のみを抽出することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の実施例のフローチャートである。
【図3】本発明の実施例のフローチャートである。
【図4】本発明の実施例のフローチャートである。
【図5】正特徴点の説明図である。
【図6】擬似特徴点の説明図である。
【図7】指紋の特徴点の説明図である。
【符号の説明】
1 指紋撮像部 2 入力部 3 細線化部 4 特徴点抽出判定部 5 メモリ 6 制御部 7 分岐角度算出部 8 判定部 9 照合部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指紋照合に用いる特徴点を抽出する方法
    に於いて、 指紋の撮像信号を2値化して該指紋の隆線を細線化した
    後、該隆線の分岐点を中心画素とした所定数の画素から
    なる領域内に於いて、該中心画素を中心とした3×3画
    素のマスクを用いて分岐隆線の画素の基準線に対する角
    度を求め、 次に前記3×3画素のマスクの中心を前記分岐隆線の画
    素として該分岐隆線の延長方向の前記基準線に対する角
    度を求めることを繰り返し、各分岐隆線の延長方向の角
    度を求めてそれぞれの平均値による角度を求め、該平均
    値による角度から分岐隆線間の分岐角度θ 1 ,θ 2 ,θ
    3 を求め、 次に、前記分岐隆線間の分岐角度θ1 ,θ2 ,θ3 の何
    れか一つの分岐角度が180°±α°、且つ他の二つ
    の分岐角度の何れか一方が90°±α°の場合は、該分
    岐点を含む特徴点を擬似特徴点と判定して排除し、その
    他の条件の特徴点を正特徴点として抽出する過程を含む
    ことを特徴とする指紋の特徴点抽出方法。
  2. 【請求項2】 指紋撮像部(1)による指紋撮像信号を
    2値化して入力する入力部(2)と、 該入力部(2)から2値化して入力された指紋の隆線の
    細線化処理を行う細線化部(3)と、 該細線化部(3)により細線化された前記指紋の隆線の
    分岐点を含む領域を特徴点として抽出し、該特徴点が擬
    似特徴点か正特徴点かを判定する特徴点抽出判定部
    (4)と、 指紋の正特徴点を格納するメモリ(5)と、 各部を制御する制御部(6)とを備え、 前記特徴点抽出判定部(4)は、3×3画素のマスクを
    用いて前記指紋の隆線の分岐点を中心として、分岐隆線
    の画素方向の基準線に対する角度を求めると共に、該分
    岐隆線の画素の延長方向の前記基準線に対する角度を順
    次求めて平均値を算出し、該平均値を前記中心画素から
    前記基準線に対する前記分岐隆線の角度とし、該角度か
    ら前記分岐隆線間の分岐角度θ1 ,θ2 ,θ3 を算出す
    る分岐角度算出部(7)と、 該分岐角度算出部(7)により算出した前記分岐角度θ
    1 ,θ2 ,θ3 の何れか一つの分岐角度が180°±α
    °、且つ他の二つの分岐角度の何れか一方が90°±
    α°の場合は、該特徴点を擬似特徴点と判定し、それ以
    外の条件の場合は正特徴点と判定する判定部(9)とを
    備えたことを特徴とする指紋の特徴点抽出装置。
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