JP2869946B2 - 船舶に伴う水中電界を測定することにより海底下の電気伝導率を求める方法 - Google Patents

船舶に伴う水中電界を測定することにより海底下の電気伝導率を求める方法

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陽子 寺西
時男 金澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中の電気伝導率
測定方法として、測定領域が海底下である場合の海底下
の電気伝導率を求める方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中の電気伝導率を測定する従来の方法
には、地中に埋めた電流供給用電極2本と電位測定用電
極2本により電気伝導率を測定する四極法などの直接地
面に電極を埋める方法や、中短波・中波程度の電波の偏
波状態を測定することにより地中の電気伝導率を計算す
る電波法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気伝導率測定方法によって海底下の電気伝導率を測定
する場合、四極法などの電極を直接地面に埋める方法で
は、電極の埋設作業を海底で行わなければならないとい
う作業上の困難が生じる。また、海水中では電磁波強度
の減衰が大きいため電波法による測定は不可能となる。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、海底に対する煩雑な施工作業を行うことな
く、船舶を航走させたときの水中電流によって生じる水
中電界の測定値を用いて海底下の電気伝導率を容易に測
定することができる海底下の電気伝導率を求める方法を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による請求項1の発明は、船舶4を航走さ
せ、前記船舶の船底の金属品間に流れる水中電流によっ
て生じる水中電界を海底6に設置した電界センサ1によ
り水平、鉛直の各成分について測定し、この測定された
水中電界の水平、鉛直成分の最大振幅の比を用いた計算
から海底6下の電気伝導率を求めることを特徴とする。
【0006】請求項1の海底下の電気伝導率を求める方
法において、前記船底の金属品は2つの電極でなる。
【0007】本発明によれば、測定領域において船舶4
を航走させると、船舶4の船底の金属品間に流れる水中
電流によって水中電界が生じる。この水中電界は海底6
に設置された電界センサ1によって測定される。この測
定値と海面5及び海底6を境界として考慮した計算から
海底6下の電気伝導率が求められる。また、この海底6
下の電気伝導率を求める際、電界センサ1による測定値
にノイズが少なく信号が明確な場合には、電界センサ1
により測定された水中電界の水平、鉛直成分の最大振幅
の比を測定値から直接読み取ることで計算を簡略でき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明による海底下の電気
伝導率を求める方法が適用される測定システムの概略構
成を示す図である。
【0009】図1に示すように、測定システムは、海底
6に設置された電界センサ1と、電界センサ1による測
定信号を伝送する水中ケーブル2と、水中ケーブル2を
介して伝送される電界センサ1の測定信号の受信及び記
録を行う処理装置3と、水中電界の発生源となる船舶4
とを備えて概略構成される。
【0010】ここで、船底金属品が複雑に配置された船
舶では、後述する測定方法において船舶4を単一なモー
メントとして計算する方法が不適切となる場合があるた
め、船底に2本の電極を設けることで単一のモーメント
をつくり、後述する測定方法により海底6下の電気伝導
率を求めている。
【0011】また、船舶4の船底に設けられる2本の電
極としては、例えばスクリュー等の船体付属の金属と、
これに接続した異種金属により構成することができる。
【0012】次に、上記のように構成される測定システ
ムを用いて海底下の電気伝導率を求める方法について説
明する。
【0013】まず、海底6に設置した3軸の電界センサ
1により海上を一定方向に直進する船舶4の水中電界波
形を水平・鉛直成分について測定する。その際、同時に
船舶4の位置を光学的方法等により測定するとともに、
海水の電気伝導率を伝導率計等を用いて測定する。
【0014】上記測定において、電界センサ1直下の海
底6を原点として図2のように座標軸をとり、電界セン
サ1の位置(以降、「測定点」という。)を(0,0,
−z1)、船舶4の航走コースをx軸と平行にy=y
0,z=−z0−z1と表す。また、船舶4のモーメン
トをP=(Px,Py,Pz)とし、海水の電気伝導率
をσ1とすると、船舶4が測定点につくる電界の各成分
Ex,Ey,Ezは数1、数2、数3で表される。
【0015】
【数1】
【0016】
【数2】
【0017】
【数3】
【0018】但し、rは測定点と船舶4の最近接距離で
あり、次式で表される。
【0019】
【数4】
【0020】また、tは次のように定義したパラメータ
である。
【0021】
【数5】
【0022】A1(t),A2(t),A3(t)は次
のように定義した関数である。
【0023】
【数6】
【0024】
【数7】
【0025】
【数8】
【0026】次に、海面5及び海底6を境界として考慮
し、モーメントPの海面5・海底6に対する鏡像モーメ
ントIs(P),Ib(P)とし、Is(P)の海底6
に対する鏡像モーメントをIb(Is(P))として、
これらの鏡像モーメントが測定点につくる電界を考え
る。尚、電気双極子モーメントによる水中電界強度は距
離の3乗に比例して減衰することから、上記以外の鏡像
モーメントの寄与は測定値に対して十分に小さいものと
して無視する。
【0027】各鏡像モーメントの強度及び最接近距離r
は次表のようになる。
【0028】
【表1】
【0029】但し、k2,k3は海水、空気、海底6の
電気伝導率をそれぞれσ1,σ2,σ3として次のよう
に定義する。
【0030】
【数9】
【0031】表1のモーメント強度、最近接距離を数
1,数2,数3に代入し、各鏡像モーメントが測定点に
つくる電界を計算する。
【0032】以上の計算により求めた実モーメント及び
鏡像モーメントが測定点につくる電界の総和を計算し、
境界を考慮した測定点での電界の表式を求める。
【0033】こうして求めた測定点における電界の表式
において、空気の電気伝導率σ2は海水の電気伝導率σ
1に対して十分に小さいので、σ2=0とし、σ1,y
0,z0,zd,z1は実測値より既知量となる。
【0034】一方、実モーメントPと海底6下の電気伝
導率σ3によって決まる量k3は未知量である。そこ
で、この未知量を最小自乗法及び電界波形Ex,Ezの
最大振幅の比Ezp-p /Exp-p から求める。
【0035】まず、数1、数3においてzd,z1をz
0に対する微小量として無視すると数1、数3は係数a
0,a1,a2,c0,c1,c2,c3を用いて次の
ように書ける。
【0036】
【数10】
【0037】
【数11】
【0038】上式の係数a0,a1,a2,c0,c
1,c2,c3を実測値より最小自乗法を用いて求め
る。
【0039】こうして求めた係数a0,a1,a2,c
0,c1,c2,c3を数10、数11に代入して電界
波形Ex,Ezを計算し、その最大振幅Ezp-p ,Ex
p-pの比Ezp-p /Exp-p を求める。
【0040】次に、実モーメントPは船首尾方向のモー
メントと仮定し、Py=Pz=0とし、y0=0とする
と数1,数2,数3は次式のようになる。
【0041】
【数12】
【0042】
【数13】
【0043】
【数14】
【0044】但し、t2,t3,t4は以下の通りであ
る。
【0045】
【数15】
【0046】
【数16】
【0047】
【数17】
【0048】数12、数14より、Ex,Ezの最大振
幅を与えるtを求め、数12、数14に代入し最大振幅
Ezp-p 、Exp-p の表式を求める。
【0049】上で求めたEzp-p 、Exp-p の表式か
ら、Ezp-p /Exp-p を計算し、Pxを消去してEz
p-p /Exp-p とk3の関係式を求める。
【0050】こうして求めたEzp-p /Exp-p とk3
の関係式から、最小自乗法によって求めた最大振幅の比
Ezp-p /Exp-p の値を与えるk3を求める。
【0051】このk3から数9を用いて、海底6下の電
気伝導率σ3を求めることができる。
【0052】ところで、上記実施の形態では、各成分の
電界波形及び最大振幅値を、数10、数11に最小自乗
法を適用することにより求めているが、測定値にノイズ
が少なく信号が明確な場合には、直接測定値から最大振
幅値を読みとることにより、これらの手順を省略するこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、海水中での作業は電界センサ、及び電界セン
サからの測定信号を伝送するための水中ケーブルの設置
作業だけで済み、従来のような電極の埋設作業等の海底
に対する煩雑な施工作業を行うことなく、船舶を航走さ
せたときの微弱な水中電流によって生じる水中電界の測
定値を用いて海底下の電気伝導率を容易に測定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による海底下の電気伝導率を求める方法
が適用される測定システムの概略構成図
【図2】本発明による海底下の電気伝導率を求める方法
の原理を示す説明図
【符号の説明】
1…電界センサ、2…水中ケーブル、3…処理装置、4
…船舶、5…海面、6…海底。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 正 神奈川県横浜市中区かもめ町40番地 三 波工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 27/02 G01D 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶(4)を航走させ、前記船舶の船底
    の金属品間に流れる水中電流によって生じる水中電界を
    海底(6)に設置した電界センサ(1)により水平、鉛
    直の各成分について測定し、この測定された水中電界の
    水平、鉛直成分の最大振幅の比を用いた計算から海底下
    の電気伝導率を求めることを特徴とする海底下の電気伝
    導率を求める方法。
  2. 【請求項2】 前記船底の金属品は2つの電極でなる請
    求項1記載の海底下の電気伝導率を求める方法。
JP21379396A 1996-08-13 1996-08-13 船舶に伴う水中電界を測定することにより海底下の電気伝導率を求める方法 Expired - Lifetime JP2869946B2 (ja)

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JP2006250703A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Universal Shipbuilding Corp 海底質の導電率推定方法、システム及び装置並びに海底質の導電率推定方法のプログラム
JP4494268B2 (ja) * 2005-03-29 2010-06-30 ユニバーサル特機株式会社 探知ブイ
JP5002823B2 (ja) * 2010-07-07 2012-08-15 防衛省技術研究本部長 船体の周辺uep計算方法

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