JP2869113B2 - 形状記憶を有する眼内ヒドロゲルレンズ - Google Patents
形状記憶を有する眼内ヒドロゲルレンズInfo
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- JP2869113B2 JP2869113B2 JP1327443A JP32744389A JP2869113B2 JP 2869113 B2 JP2869113 B2 JP 2869113B2 JP 1327443 A JP1327443 A JP 1327443A JP 32744389 A JP32744389 A JP 32744389A JP 2869113 B2 JP2869113 B2 JP 2869113B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、移植の前、手術による挿入のために適切な
形状、たとえば棒状の形状に変形される、水又は等張溶
液、たとえば生理食塩水中において膨潤する形状記憶を
有する眼内ヒドロゲルレンズに関し、そしてこのレンズ
は、前眼房又は後眼房又は虹彩の後に挿入するように企
画されている。
形状、たとえば棒状の形状に変形される、水又は等張溶
液、たとえば生理食塩水中において膨潤する形状記憶を
有する眼内ヒドロゲルレンズに関し、そしてこのレンズ
は、前眼房又は後眼房又は虹彩の後に挿入するように企
画されている。
これまで知られている眼内レンズは、眼中へのそれら
の手術による挿入の前、すでに一定の形状及び物理的状
態で広く存在する。そのようなレンズは、メタクリル酸
又はアクリル酸と低級脂肪族アルコールとのエステル、
たとえばメチルメタクリレート(MMA)のポリマーのよ
うな硬質ポリマー、又は眼の中に挿入する前、生理食塩
水において平衡化するために膨潤される軟化ヒドロゲル
のいずれかから製造される。両者において、レンズをそ
の位置に挿入するためには、比較的長い切開が必要とさ
れる。ハードレンズは、挿入を促進するために適用でき
る温度で変形され得ない。軽く架橋されたポリマー、た
とえばヒドキシエチルメタクリレート(HEMA)のポリマ
ーからの通常のヒドロゲルレンズに関しては、一時的な
変形の可能性は、全く余地を与えないのでなければ、そ
れらの弾性及び鋭過ぎる曲げて破壊する傾向により制限
される。さらに、ハードレンズは、その場所での付着の
間、敏感な眼の組織の損傷の危険を高める。
の手術による挿入の前、すでに一定の形状及び物理的状
態で広く存在する。そのようなレンズは、メタクリル酸
又はアクリル酸と低級脂肪族アルコールとのエステル、
たとえばメチルメタクリレート(MMA)のポリマーのよ
うな硬質ポリマー、又は眼の中に挿入する前、生理食塩
水において平衡化するために膨潤される軟化ヒドロゲル
のいずれかから製造される。両者において、レンズをそ
の位置に挿入するためには、比較的長い切開が必要とさ
れる。ハードレンズは、挿入を促進するために適用でき
る温度で変形され得ない。軽く架橋されたポリマー、た
とえばヒドキシエチルメタクリレート(HEMA)のポリマ
ーからの通常のヒドロゲルレンズに関しては、一時的な
変形の可能性は、全く余地を与えないのでなければ、そ
れらの弾性及び鋭過ぎる曲げて破壊する傾向により制限
される。さらに、ハードレンズは、その場所での付着の
間、敏感な眼の組織の損傷の危険を高める。
最近、手術の前及び間、手術による挿入のために適切
な形状に変化され、従って切開を短くすることができる
眼内レンズが知られている(アメリカ特許第4,731,079
号;特開昭63−189155号公報)。そのレンズは、眼の中
で、その最終形状を獲得する。
な形状に変化され、従って切開を短くすることができる
眼内レンズが知られている(アメリカ特許第4,731,079
号;特開昭63−189155号公報)。そのレンズは、眼の中
で、その最終形状を獲得する。
重要な変形は、切開の必要な長さを少なくとも半分に
減じるために、細い棒状へのレンズの巻き又は圧縮、又
はその折重ね又は単純な又は多重巻きである。
減じるために、細い棒状へのレンズの巻き又は圧縮、又
はその折重ね又は単純な又は多重巻きである。
手術による挿入の後(この変形により相当に促進され
る)、レンズは眼の温度への加熱下で眼の中で復帰し、
そして従って、所望する元の形状、弾性及び軟度を得
る。広がる速度はあらかじめ与えられ、そして手術者
は、ひじょうにすばやく且つ誤りをしないで手際よく作
業すべきである。
る)、レンズは眼の温度への加熱下で眼の中で復帰し、
そして従って、所望する元の形状、弾性及び軟度を得
る。広がる速度はあらかじめ与えられ、そして手術者
は、ひじょうにすばやく且つ誤りをしないで手際よく作
業すべきである。
上記引例によれば、レンズは、平衡まで膨潤されず、
そして眼の中において後膨潤を受けるか(特開昭63−18
9155号公報)又は低含有率(20%まで)の水により平衡
まで膨潤され、そしてその水含有率は眼の中でもはや変
化しない(アメリカ特許第4,731,079号)かのいずれか
である。
そして眼の中において後膨潤を受けるか(特開昭63−18
9155号公報)又は低含有率(20%まで)の水により平衡
まで膨潤され、そしてその水含有率は眼の中でもはや変
化しない(アメリカ特許第4,731,079号)かのいずれか
である。
本発明の目的は、移植する前、棒状の形状に変形され
る、水又は等張溶液、たとえば生理食塩水中において形
状記憶を有する眼内レンズであり(たとえば、特開昭63
−185155号公報によれば)、そしてそのレンズは酸性基
及び/又は塩基性基を含む架橋された合成ヒドロゲルか
ら製造される。
る、水又は等張溶液、たとえば生理食塩水中において形
状記憶を有する眼内レンズであり(たとえば、特開昭63
−185155号公報によれば)、そしてそのレンズは酸性基
及び/又は塩基性基を含む架橋された合成ヒドロゲルか
ら製造される。
その酸性基及び/又は塩基性基は、レンズ全体に又は
レンズの表層1〜200μmの厚さに、又はレンズの一部
にのみ存在する。これは、必要とされる用途に依存する
(コイルが解ける速度、二次変形)。
レンズの表層1〜200μmの厚さに、又はレンズの一部
にのみ存在する。これは、必要とされる用途に依存する
(コイルが解ける速度、二次変形)。
本発明に従って使用される酸性基は、たとえばスルホ
アルキル(メタ)アクリレート、スルホアルキル(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸及び他のタイ
プの化合物で存在する。
アルキル(メタ)アクリレート、スルホアルキル(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸及び他のタイ
プの化合物で存在する。
本発明に従って使用される塩基性基は、たとえばアミ
ノアルキル(メタ)アクリレート、アミノアルキル(メ
タ)アクリルアミド、ビニルピリジン、それらの第四ア
ンモニウム塩及び他のタイプの化合物で存在する。
ノアルキル(メタ)アクリレート、アミノアルキル(メ
タ)アクリルアミド、ビニルピリジン、それらの第四ア
ンモニウム塩及び他のタイプの化合物で存在する。
眼内レンズの製造において、酸及び塩基の形で酸性基
及び/又は塩基性基を含むコポリマー〔たとえば、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート−メチルメタクリレー
ト−(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシメタクリレー
ト−(メタ)アクリル酸及び他のもののコポリマー〕又
はこれらの酸性基又は塩基性基を塩の形で含み、そして
さらにpHを変えることにより酸又は塩基性形に転換され
るコポリマー〔たとえば、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート−ナトリウム又はカリウム(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート−メチルメタ
クリレート−ナトリウム又はカリウム(メタ)アクリレ
ートのコポリマー〕が使用され得る。
及び/又は塩基性基を含むコポリマー〔たとえば、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート−メチルメタクリレー
ト−(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシメタクリレー
ト−(メタ)アクリル酸及び他のもののコポリマー〕又
はこれらの酸性基又は塩基性基を塩の形で含み、そして
さらにpHを変えることにより酸又は塩基性形に転換され
るコポリマー〔たとえば、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート−ナトリウム又はカリウム(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート−メチルメタ
クリレート−ナトリウム又はカリウム(メタ)アクリレ
ートのコポリマー〕が使用され得る。
その酸性基又は塩基性基はまた、いくつかのポリマー
のポリマー類似反応、たとえば酸又はアルカリ加水分解
により製造され得る。
のポリマー類似反応、たとえば酸又はアルカリ加水分解
により製造され得る。
酸性基又は塩基性基のみがポリマーに存在するかどう
か又は酸性基及び塩基性基の両者が同時に存在するかど
うかは、この場合、重要でない。
か又は酸性基及び塩基性基の両者が同時に存在するかど
うかは、この場合、重要でない。
本発明のレンズは、媒体のpH及びイオン強度に依存し
てヒドロゲル中の変化する水含有率を利用する。酸性基
及び/又は塩基性基を含むヒドロゲルは、イオン強度及
びpH(酸又は塩基のpKに従って)に依存して、水含有率
を変える。この現象は、酸性基又は塩基性基の解離の程
度により引き起こされる。たとえばメタクリル酸の解離
定数は、5.1であり、そしてこれは、ヒドロゲルの膨潤
率が、pHが5以上である場合、鋭く上昇することを意味
する。
てヒドロゲル中の変化する水含有率を利用する。酸性基
及び/又は塩基性基を含むヒドロゲルは、イオン強度及
びpH(酸又は塩基のpKに従って)に依存して、水含有率
を変える。この現象は、酸性基又は塩基性基の解離の程
度により引き起こされる。たとえばメタクリル酸の解離
定数は、5.1であり、そしてこれは、ヒドロゲルの膨潤
率が、pHが5以上である場合、鋭く上昇することを意味
する。
体液のイオン強度は一定であり、そしてpHは7.0〜7.2
の範囲であるので、これらの条件下で弾性であり、そし
て低い(酸性)又は高い(塩基性)値のpHで強靱になる
コポリマーが製造され得る。特に、アクリル酸又はメタ
クリル酸とメチルメタクリレート又は2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートの架橋されたコポリマー及びターボ
リマーが関与される。そのようなポリマーをTg以上に加
熱し、それを変形し、そして冷却した後、そのポリマー
は、囲りの媒体のイオン強度又はpHが変化するまで、変
形された状態で存続する。
の範囲であるので、これらの条件下で弾性であり、そし
て低い(酸性)又は高い(塩基性)値のpHで強靱になる
コポリマーが製造され得る。特に、アクリル酸又はメタ
クリル酸とメチルメタクリレート又は2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートの架橋されたコポリマー及びターボ
リマーが関与される。そのようなポリマーをTg以上に加
熱し、それを変形し、そして冷却した後、そのポリマー
は、囲りの媒体のイオン強度又はpHが変化するまで、変
形された状態で存続する。
本発明のレンズの平衡膨潤率は、酸性基又は塩基性基
の中和の後の平衡膨潤率よりも酸又は塩基性サイクルに
おいてより低い。
の中和の後の平衡膨潤率よりも酸又は塩基性サイクルに
おいてより低い。
ポリマー中に、よりイオノゲン性のグループが存在す
るほど、酸又は塩基性形での平衡膨潤率と中和された形
での平衡膨潤率との間の差異は高くなる。
るほど、酸又は塩基性形での平衡膨潤率と中和された形
での平衡膨潤率との間の差異は高くなる。
生理食塩水に比べて、水中における塩形においてレン
ズの高められた膨潤能力を使用することが可能である。
移植の後、折りたたみが開かれ、そしてその後、解膨潤
され、そして硬化されるレンズが得られる。
ズの高められた膨潤能力を使用することが可能である。
移植の後、折りたたみが開かれ、そしてその後、解膨潤
され、そして硬化されるレンズが得られる。
また、二重連続変形が、pH及びイオン強度に依存す
る、本発明の形状記憶を有する眼内レンズにより得られ
る。それはレンズにより開始され、そしてレンズの酸性
基又は塩基性基が塩の形に移行される。次に、レンズの
一部、好都合にはその後側部、すなわち移植の後、レン
ズの眼の内側に向く側が酸又は塩基性サイクルに移行さ
れるが、レンズの他の部分は塩の形のままである。これ
は、強酸又は強塩基の溶液の局部作用により又はそれら
の電解質形成により達成され得る。
る、本発明の形状記憶を有する眼内レンズにより得られ
る。それはレンズにより開始され、そしてレンズの酸性
基又は塩基性基が塩の形に移行される。次に、レンズの
一部、好都合にはその後側部、すなわち移植の後、レン
ズの眼の内側に向く側が酸又は塩基性サイクルに移行さ
れるが、レンズの他の部分は塩の形のままである。これ
は、強酸又は強塩基の溶液の局部作用により又はそれら
の電解質形成により達成され得る。
水の含有率が適合され、そして次にレンズが変形さ
れ、そして冷却される(たとえば、特開昭63−189155号
公報によれば)。この変形されたレンズの眼への挿入の
後、レンズは温度の作用によりコイルが解けるが、後眼
房中に瞳孔を通して容易にスライドされ得るようにレン
ズの一部の不均等な膨潤率により、曲がっており(眼の
内側に向く側の膨潤は低く、眼の外側に向く側の膨潤は
それよりも高い)、後眼房で酸又は塩基性サイクルに存
在する部分(すなわち与えられた場合においては、眼の
内側に向く側)が再び、体液の緩衝能力により塩の形
(レンズの他の部分に存在するような)に移行される。
れ、そして冷却される(たとえば、特開昭63−189155号
公報によれば)。この変形されたレンズの眼への挿入の
後、レンズは温度の作用によりコイルが解けるが、後眼
房中に瞳孔を通して容易にスライドされ得るようにレン
ズの一部の不均等な膨潤率により、曲がっており(眼の
内側に向く側の膨潤は低く、眼の外側に向く側の膨潤は
それよりも高い)、後眼房で酸又は塩基性サイクルに存
在する部分(すなわち与えられた場合においては、眼の
内側に向く側)が再び、体液の緩衝能力により塩の形
(レンズの他の部分に存在するような)に移行される。
種々の変形が、酸又は塩基形及び中和形で異なった膨
潤率を有する本発明のレンズにより得られる。
潤率を有する本発明のレンズにより得られる。
いずれか適切な方法、たとえば同時に行われる重合又
は共重合及び/又は架橋による回転注型、又はキセロゲ
ルからの旋削又は圧縮、又は射出成形及び他の方法が、
本発明の眼内レンズを成形するために使用され得る。
は共重合及び/又は架橋による回転注型、又はキセロゲ
ルからの旋削又は圧縮、又は射出成形及び他の方法が、
本発明の眼内レンズを成形するために使用され得る。
架橋されていないレンズは、放射線又は架橋剤の追加
の導入及び適切な重合開始剤の存在又は不存在下での加
熱することにより、さらに架橋され得る。射出成形によ
り成形するためには、水と温和性の適切な溶媒(これは
洗浄により除去される)中の適切なポリマーの溶液も用
いられる。手術により眼の中に挿入された後、その変形
されたレンズは、pHの変化により数秒〜数分以内に、後
膨潤し、そしてすぐに復帰する。そのレンズは、復帰に
より、その元の形状、弾性及び柔軟性を得る。
の導入及び適切な重合開始剤の存在又は不存在下での加
熱することにより、さらに架橋され得る。射出成形によ
り成形するためには、水と温和性の適切な溶媒(これは
洗浄により除去される)中の適切なポリマーの溶液も用
いられる。手術により眼の中に挿入された後、その変形
されたレンズは、pHの変化により数秒〜数分以内に、後
膨潤し、そしてすぐに復帰する。そのレンズは、復帰に
より、その元の形状、弾性及び柔軟性を得る。
本発明を、次の例により例示する。
例 メチルメタクリレート35重量%、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート60重量%及び0.05%ジイソプロピルペ
ルオキソカーボネートを含むメタクリル酸5重量%の混
合物を、アンプル中に充填した。次にその混合物をアル
ゴンにより泡だて、そしてそのアンプルを密封し、そし
て12時間40℃に、24時間60℃に及び24時間80℃に加熱し
た。アンプルを破壊し、そしてポリマープラグを取り出
した。眼内レンズをそのプラグから形作り、研磨し、そ
してNaHCO3の等張溶液中で膨潤せしめる。レンズの平衡
膨潤率は、24重量%に達した。レンズを生理食塩水によ
り洗浄し、1NのHCl溶液により浸されたろ紙にその眼の
内側に向く側をその膨潤された状態で圧縮し、そして5
分間、この位置を維持した。次に、それを再び、生理食
塩水により洗浄した。そのレンズを、接触及び曲げの場
所において解膨潤した。この状態において、それをオー
トクレーブ中において殺菌した。移植の前、それを50℃
に加熱し、そして変形装置で棒状の形状に変形し、15℃
に冷却し、そして眼の前眼房中に3.5mmの切開により挿
入した。レンズは30秒以内でそこでコイルが解けるが、
しかしその支持部分は曲がったままとどまり、その結
果、レンズは眼の後眼房中に瞳孔を通して容易にスライ
ドさせ得、そしてそこで、それは、眼房液の安定したpH
の効果下で段階的にまっすぐになる。この工程は約5〜
8分、続いた。
ルメタクリレート60重量%及び0.05%ジイソプロピルペ
ルオキソカーボネートを含むメタクリル酸5重量%の混
合物を、アンプル中に充填した。次にその混合物をアル
ゴンにより泡だて、そしてそのアンプルを密封し、そし
て12時間40℃に、24時間60℃に及び24時間80℃に加熱し
た。アンプルを破壊し、そしてポリマープラグを取り出
した。眼内レンズをそのプラグから形作り、研磨し、そ
してNaHCO3の等張溶液中で膨潤せしめる。レンズの平衡
膨潤率は、24重量%に達した。レンズを生理食塩水によ
り洗浄し、1NのHCl溶液により浸されたろ紙にその眼の
内側に向く側をその膨潤された状態で圧縮し、そして5
分間、この位置を維持した。次に、それを再び、生理食
塩水により洗浄した。そのレンズを、接触及び曲げの場
所において解膨潤した。この状態において、それをオー
トクレーブ中において殺菌した。移植の前、それを50℃
に加熱し、そして変形装置で棒状の形状に変形し、15℃
に冷却し、そして眼の前眼房中に3.5mmの切開により挿
入した。レンズは30秒以内でそこでコイルが解けるが、
しかしその支持部分は曲がったままとどまり、その結
果、レンズは眼の後眼房中に瞳孔を通して容易にスライ
ドさせ得、そしてそこで、それは、眼房液の安定したpH
の効果下で段階的にまっすぐになる。この工程は約5〜
8分、続いた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−146346(JP,A) 特開 昭63−189155(JP,A) 特開 平1−1502(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61L 27/00
Claims (4)
- 【請求項1】移植する前に、手術による挿入のために適
切な形状に変形される、水又は等張溶液中において膨潤
する形状記憶を有する眼内ヒドロゲルレンズであって、
少なくとも一部が酸性基及び/又は塩基性基を含む架橋
された合成ヒドロゲルから製造されるレンズ。 - 【請求項2】前記酸性基及び/又は塩基性基がレンズの
表層において1〜200μmの厚さにある請求項1記載の
眼内ヒドロゲルレンズ。 - 【請求項3】前記酸性基及び/又は塩基性基が、移植の
後、レンズの眼の内部の方向に向く側に存在する請求項
1又は2記載の眼内ヒドロゲルレンズ。 - 【請求項4】移植の後、前記レンズが解膨潤し、そして
硬化する請求項1記載の眼内ヒドロゲルレンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1327443A JP2869113B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 形状記憶を有する眼内ヒドロゲルレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1327443A JP2869113B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 形状記憶を有する眼内ヒドロゲルレンズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03193058A JPH03193058A (ja) | 1991-08-22 |
JP2869113B2 true JP2869113B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=18199227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1327443A Expired - Fee Related JP2869113B2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | 形状記憶を有する眼内ヒドロゲルレンズ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869113B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-19 JP JP1327443A patent/JP2869113B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH03193058A (ja) | 1991-08-22 |
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