JP2867370B2 - ケーブルシール装置 - Google Patents

ケーブルシール装置

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JP2867370B2
JP2867370B2 JP1504378A JP50437889A JP2867370B2 JP 2867370 B2 JP2867370 B2 JP 2867370B2 JP 1504378 A JP1504378 A JP 1504378A JP 50437889 A JP50437889 A JP 50437889A JP 2867370 B2 JP2867370 B2 JP 2867370B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はケーブルシール装置、特にそれについて使用
可能なケーブル及びハウジングを密封するためのエンド
シールからなるケーブルシール装置に関する。
背景技術 従来より、ケーブルの接合部を包み込むための様々な
クロージュア（closure）即ち密閉手段が知られてい
る。従来のクロージュアは、比較的設計及び組み立てが
複雑で、かつそのために不当に高価であるという共通の
欠点を有する。更に、これらのクロージュアは、接合部
及びケーブルの広い範囲の寸法に適応させることが容易
でなく、そのために技術者は様々な異なる寸法のクロー
ジュアを入手する必要があるという別の欠点がある。更
に、このようなクロージュアについて使用可能なエンド
シールでは、一般に被包される接合部から効率良くまた
は効果的に水が排除されない。
上述した多くの欠点は、レイケム（Raychem）社が有
するヨーロッパ特許第EP0191609号明細書に開示され
る、ケーブルスプライスケースのハウジングと共に使用
される構成に於て解消することができる。
即ち、この先行特許明細書には、 密封されるべきケーブルと接触する以前に硬化され、
弾性及び適合性を有すると共に80乃至350（10−1mm）の
針入度及び50％以上の極限伸びを有し、好適には0.164
立方cm（0.01立方インチ）以下の平均容積を有する柔軟
なマトリックス内に、好適には前記マトリックスの隙間
内に位置する複数の相互に結合されたセグメントを有す
るように配置され、かつマトリックスと共に引き延ばさ
れた際に前記マトリックスの方が先にその極限伸びに達
するような予備硬化ゲルの層からなり、かつ前記ゲル層
が前記ゲルの内側及び外側対向面間にケーブルを通過さ
せるべく形成された手段を有する第１エンドシールから
なり、かつ 回旋部分がその周囲に周方向に延在するように前記第
１エンドシールの外側周方向回旋面を形成する手段を、
前記第１エンドシールが更に有するケーブルシール装置
が開示されている。
前記ゲルはケーブルの外面に沿う軸線方向の水の伝搬
を防止する優れた吸湿防止材を形成し、かつ前記回旋部
分がエンドシールの外面に於ける水の伝搬を防止する優
れた遮水材を形成するので、密封されるべきあらゆるケ
ーブルについて水に対する優れた絶縁性が得られる。
このようなエンドシールは、ケーブルスプライスを環
境に対して密封しなければならない場合に使用される。
このスプライスは、２本のケーブルをその端部同士で結
合させる場合に単に１対１の直列型スプライスとするこ
とができ、または２本のケーブルを１本のケーブルに接
続する場合に、若しくは１本のケーブルを別のケーブル
の中間位置に接続する場合に分岐型のスプライスとする
ことができる。いずれの場合にも、スプライスケースと
呼ばれる環境シールは、ケーブルジャケットの無いケー
ブル部分の周囲に設けなければならない。上述したよう
なエンドシールがスプライスの両側のケーブルの周囲に
配置され、かつケーブルスプライスケースのハウジング
が一方の端部から他方の端部までそれらの間の前記スプ
ライスをカバーするように延長している。
一般に、前記エンドシールの周面は前記ゲルからなる
面とすることができ、または回旋状の外面を有する外側
ケーシングによって形成することができる。
前記エンドシールは、特にケーブルに沿ってスプライ
スを包み込むためのクロージュアに使用可能であり、そ
の場合に前記アセンブリには更に、前記スプライスの両
側に配置された第１及び第２エンドシールと係合させる
ためのスリット付き（従って「ラップアラウンド」式）
回旋状チューブまたは他のスプライスケース用ハウジン
グを含むことができる。前記エンドシールと係合する前
記回旋状チューブは、その回旋部分による柔軟で伸縮可
能な特性、及びその均一な構成により現場であらゆる適
当な長さに切断できるという特性を更に有する。更に前
記チューブは、単にそのスリットをこじ開け、かつケー
ブルの周囲に巻き付けることによって容易に組み立てる
ことができる。この「ラップアラウンド」式という用語
は、ケーブルスプライスケースの分野に於て周知であ
る。
発明の開示 本発明は、上述した従来の構成に改良を加えたもので
あり、更に性能を向上させ、組み立てを容易にし、かつ
より広い範囲のケーブル寸法について所定のエンドシー
ルを容易に組み付けることを可能にするものである。
このように、本発明の第１実施例によれば、第１ケー
ブルの周囲に配置され、かつケーブルスプライスケース
のハウジングを支持し得る第１エンドシールからなるケ
ーブルシール装置であって、前記第１エンドシールが、 （ａ）21℃の温度でASTM D217−68に従って測定される5
0〜200（10−1mm）の針入度と21℃の温度でASTM D638−
80に従って測定される少なくとも50％の極限伸びを有
し、かつ概ね環状の非平面内側リブを有して前記第１ケ
ーブルを貫通させ得る第１開口を有するゲル（例えば、
密封されるべきケーブルと接触する以前に硬化される予
備硬化ゲル）と、 （ｂ）前記第１エンドシールの周囲に周方向に延びる回
旋部分を有する該第１エンドシールの外面を形成するた
めの手段とからなることを特徴とするケーブルシール装
置が提供される。
本発明の第２実施例によれば、並列な第１及び第２ケ
ーブルの周囲に配置することができ、かつケーブルスプ
ライスケース用ハウジングを支持することができる第１
エンドシールからなるケーブルシール装置であって、前
記第１エンドシールが、 （ａ）21℃の温度でASTM D217−68に従って測定される5
0〜200（10−1mm）の針入度と21℃の温度でASTM D638−
80に従って測定される少なくとも50％の極限伸びを有
し、かつ前記第１ケーブルを貫通させ得る第１開口と前
記第２ケーブルを通過させ得る第２開口とを有するゲル
（例えば、密封されるべきケーブルと接触する以前に硬
化される予備硬化ゲル）と、 （ｂ）少なくとも部分的に前記ゲルを包囲し、外面の周
方向に延在する回旋部分を有し、かつ前記第１開口と前
記第２開口との間の位置から前記ゲルの移動を阻止する
ための手段を有するケーシングとからなることを特徴と
するケーブルシール装置が提供される。
本発明の第３実施例によれば、第１ケーブルの周囲に
配置され、かつケーブルスプライスケースのハウジング
を支持し得る第１エンドシールからなるケーブルシール
装置であって、前記第１エンドシールが、 （ａ）21℃の温度でASTM D217−68に従って測定される5
0〜200（10−1mm）の針入度と21℃の温度でASTM D638−
80に従って測定される少なくとも50％の極限伸びを有
し、かつ前記第１ケーブルを貫通させ得る第１開口を有
するゲル（例えば、密封されるべきケーブルと接触する
以前に硬化される予備硬化ゲル）と、 （ｂ）少なくとも部分的に前記ゲルを包囲し、外面の周
方向に延在する回旋部分を有し、かつその厚さ方向に貫
通する開口を有するケーシングとを備え、前記ゲルが前
記開口を通って延長し、前記ケーシングの外面に於て、
好適には前記回旋部分の近傍で周方向に延在するゲルと
接触していることを特徴とするケーブルシール装置が提
供される。
前記第１実施例に於ては、平坦なリブを有する従来技
術と比較してより良好なシールをケーブルの周囲に得る
ことができ、かつより広い範囲の様々な寸法のケーブル
を所定のエンドシールによって密封することができる。
また、シール内に於けるケーブルの位置に関する精度が
従来より低くて済み、かつケーブルの移動に対してシー
ルが従来より大きい許容性を有する。
前記第２実施例では、２本の並列なケーブルを確実に
密封することができ、かつ新規な構成を用いて単一のケ
ーブルに対するシールを、２個の開口を有するがゲルの
移動を阻止する手段をもたない従来の構成より良好に密
封することができる。これは、製品の在庫を減少させか
つ組み立て技術を統一するためには、単一の設計・構成
を有するエンドシールを単一のケーブル及び分岐する並
列なケーブル双方について使用することが必要なことか
ら、重要である。この場合に、エンドシールは２個の並
列な開口を有し、その少なくとも一方が一時的に閉塞さ
れ、かつこれら２個の一時的閉塞体が２本のケーブルを
密封する場合に除去されるようにすることができる。一
時的閉塞体は、必要に応じて切除することができるウェ
ブ状のゲルで構成することができる。
前記第３実施例は、前記エンドシールと該エンドシー
ルによって支持されるスプライスケースのハウジングと
の間のシールを改善し、かつケーシングに関して前記ゲ
ルの配置を容易にすることができる。
各実施例に於て、ゲルがシールを形成する機能を果す
方法が変えられているが、ゲルの物理的特性が有効に利
用されるような方法である。本発明のスプライスケース
の構成によって、上述したいずれか２つの実施例、また
は好適には３つ全部の実施例を一体化することが可能に
なり、それによってゲルの好適な特性を最大限に利用す
ることができる。従って、これら３つの実施例を単一の
製品に組み込むことは重要である。
前記エンドシールは、ラップアラウンド式に構成する
と好都合であり、ヒンジ結合され、かつ２枚貝のように
ケーブルの周囲を閉塞できる２個の半分に分割された部
分で構成することができる。前記ゲルは、例えば弾性を
有するヒンジによって結合された２個の部分からなるケ
ーシングによって少なくとも部分的に包囲することがで
きる。前記ケーシングの各部分はゲルを有し、各部分内
のゲルが前記ケーシングを閉じた際に（前記「ラップア
ラウンド」式の構成を有する場合）例えば円筒状をなし
かつ環状リブを有する開口が形成されるように、半環状
リブを有する半円筒状または他の形状の開口を有する。
前記開口は円筒形以外の形状とすることができ（前記リ
ブを考慮に入れた場合には前記開口の部分が円筒状をな
さないことは明らかなので、このように形状について説
明する場合には前記リブを無視しなければならない）、
例えばその両端を狭くした樽型とすることができ、その
逆に中央部分を狭くした形状とすることができ、または
円錐形若しくは截頭円錐形にすることができる。前記開
口の長さ方向に沿って寸法を変化させることが、所定の
エンドシールによって密封することができるケーブル寸
法の範囲を増大させるために好都合である。更に前記エ
ンドシールが１個以上、好適には２個乃至10個の前記リ
ブを有し、かつ該リブが異なる内径を有する（即ち、異
なるリブによって通路の寸法が異なる）と好都合であ
る。この場合に、前記リブの末端（頂点）で包まれる部
分が樽型をなし、または上述した様々な形状をとること
ができ、その場合に前記リブの（トラフに於ける）基縁
部が円筒面上に位置することになる。
前記リブが実質的に截頭体の湾曲面の形状をなすと好
都合であり、かつ前記リブと前記開口の縦軸との角度が
80度以下であると好都合であり、75度以下であると一層
好都合である。ここで、非平面的なリブについて言及す
る場合、唯１つの表面が非平面的であることが要求され
る（例えば、少なくとも2mm、特に少なくとも4mmの実質
的に均一な厚さが好都合であり、かつその場合に両面が
非平面的になるにも拘らず）。
ここで前記リブまたは開口の形状について言及する場
合には、それらが形成される前記ゲルの性質を考慮し、
かつ任意的な前記エンドシールのラップアラウンド形状
を考慮しつつ解釈しなければならない。この材料は相当
柔軟であり、弾性を有すると好都合であるが容易に変形
でき、かつ少なくとも僅かに変形したままの状態を維持
できる。または、前記シールは、その変形能力によって
それと密封されるケーブルとの間の公差を精密にする必
要性が排除されるので、幾何学的に精密な形状に製造す
る必要がない。これは、当然ながら、上述した材料の種
類及びシールの構造による利点である。
前記ゲルが次のような特性を有すると好都合である。
その針入度が50〜150（10−1mm）であると好都合であ
り、50〜110、特に55〜90であると一層好都合である。
極限伸びが少なくとも100％であると好都合であり、少
なくとも200％、特に少なくとも500％、取り分け少なく
とも1000％であると一層好都合である。この材料が弾性
を有すると好都合である。
好適なゲルにはポリウレタンまたはシリコンを主成分
とするものがある。その１例として、鉱物油、植物油、
または柔軟剤若しくはこれらの中のいずれか２つまたは
それ以上のものの混合物の存在下で、硬化可能ポリウレ
タンプリカーサ材料をゲル状にすることによって作られ
る材料を挙げることができる。また、反応性シリコンを
非反応性エキステンダのシリコンと共に硬化させること
によって、適当な材料を作ることができる。その他のゲ
ルには、架橋されていない材料（しかし、上述した材料
と同様の特性を有し、そのためにここではゲルと称され
ているが、ゲル状の組成物として知られている）が含ま
れる。例えば、熱可塑性ゲルが、スチレン−エチレン−
ブチレン−スチレンのようなブロック状共重合体を鉱物
油で鎖状化することによって作ることができる。このよ
うな共重合体の例として、シェル・トレード・マーク・
クレイトン（Shell Trade Mark Kraton）のG1651の名称
で知られているものがある。この材料には、湿度スカベ
ンジャー（例えば、塩化ベンゾイル）、酸化防止剤、顔
料、殺菌剤及び紫外線に対する保護を与えるもの等の添
加剤を含むことができる。この材料が電気的絶縁性、紫
外線安定性、及び加水分解に於ける安定性を有すると好
都合である。
図面の簡単な説明 第1A図及び第1B図は、それぞれ従来技術によるエンド
シール及びスプライスケースを示す斜視図である。
第２図は、本発明による開いた形態のラップアラウン
ド式エンドシールを示す断面図である。
第３図は、第２図に示するエンドシールのラップアラ
ウンド式に閉じた形態を示す断面図である。
第４図及び第５図は、それぞれ第２図のAA′線（４−
４線）及びBB′線（５−５線）に沿って示す断面図であ
る。
第６図は、第２図示する開いたエンドシールを下側か
ら示す底面図である。
発明を実施するための最良の形態 第1A図は従来のスプライスケースを示している。スプ
ライス１は２本の多心通信ケーブル２と個々の加入者に
結ばれた幾つかの引込線３とを結合している。第１及び
第２のエンドシール４、５がスプライス１の両端に於て
それぞれケーブル２、３の周囲に配置され、かつその上
にケーブルスプライスハウジング６が配置されるように
なっている。ケーブルスプライス１は、このようにして
環境から密封される。ハウジング６は図示されるように
ラップアラウンド式の構造を有し、その軸線方向に側部
を開いてエンドシール４、５の上に側方から組み付ける
ことができる。
従来のエンドシール４が第1B図に示されている。エン
ドシール４は、ケーシング８に包囲されかつ支持された
ゲル７を有する。ゲル７は平坦な即ち平面的なリブ10を
有する１対の開口９を有する。前記エンドシールはラッ
プアラウンド式に構成され、２枚貝のようにケーブルを
中に入れて閉じることができる。前記開口対９によっ
て、２本の並列な分岐されたケーブルを密封することが
できる。
本発明のエンドシールが第２図乃至第６図に示されて
いる。これらは、従来技術に関して説明しかつ図示した
ものと同様に使用することができ、かつ同様のハウジン
グを用いることができる。
第２図は開いた形態のラップアラウンド式エンドシー
ル４を示しており、かつ第３図は閉じた形態の前記エン
ドシールを示している。第２図及び第３図は共に横断面
図である。前記エンドシールは半分に分割された２個の
部分11、12からなり、弾性ヒンジ13によって一体的に結
合されている。掛止片14が溝15に係合して、開口16、17
に受容される１本または２本のケーブルの周囲に前記シ
ールをラップアラウンド即ち巻き付けるような形態で
（第３図）保持する。前記開口は、少なくとも初期には
（第1B図に示されるように）閉塞されており、その閉塞
端部を必要に応じてケーブルを受容するために切除する
ことができる。このような構成によって、２個の開口を
有するエンドシールを必要に応じて単一のケーブルの周
囲に使用することができる。前記エンドシールは、第１
及び第２の開口16、17間の位置からゲル７の移動を阻止
するための手段を有する。これによって、開口16、17内
のケーブル間の様々なリーク通路を防止しまたはその大
きさを小さくすることができる。ゲルの移動を阻止する
ための前記手段は、前記エンドシールに沿って（全長に
沿って設けられる必要はなく、かつ均一な高さである必
要もない）軸線方向に延在する背骨のようなリッジ即ち
隆起部18からなる。このリッジ18または他の手段が前記
ゲルを包囲するケーシング８の一部を構成する。
ケーシング８が前記ゲルの全外面を包囲する必要はな
く、好適にはその周面を包囲するが、端面は包囲しなく
てもよい。
第４図及び第５図は、第２図のAA′線（４−４線）及
びBB′線（５−５線）に於ける断面図である。リブ22、
23が開口16、17内に傾斜するように図示されている。角
度α、即ち前記リブが開口の縦軸との間に形成する角度
が80度またはそれ以下であると好都合である。従って、
前記リブは非平面的であり、かつ（図示するように）概
ね截頭体の曲面の形状（第４図のリブ22、23及び第５図
のリブ23）または円錐体の形状（第５図のリブ22）を有
すると好都合である。第４図の第１リブ22は、第２リブ
23と異なる内径を有するように図示されている。第３の
中央のより小さいリブが同様に図示されている。このよ
うな角度を与えた、即ち非平面状のリブの構造によっ
て、シール効果が向上し、組立てが容易になることが分
かると共に、所定寸法のエンドシールをより広い範囲の
様々なケーブル寸法に適合させることができる。
ケーシング８は、前記エンドシールの回旋状外周面を
形成する手段19を有する。この回旋回部分は、前記エン
ドシールの周囲に周方向に沿って延在するが、これは前
記回旋部分を構成するリッジ19が前記エンドシールの周
囲に、好適には概ね全周に亘って延在することを意味す
る。
ケーシング８は、それを厚さ方向に貫通する開口20を
有するように図示され、その中にゲルを延出させること
によってゲル７をケーシング８に関して位置決めしてい
る。前記ゲルがケーシング８を貫通して延長し、図面に
於て符号21で示されるようにケーシング８の外面に出現
するようになっていると好都合である。このようにゲル
がケーシング８の外面上に存在することによって、更に
前記ゲルが位置決めされ、かつ／またはエンドシール４
とその上に位置するスプライスケース用ハウジングとの
間にシールを形成することができる。ケーシング８の外
面上のゲル21が回旋部分19のトラフ即ち溝の周囲に延在
して、エンドシール４の概ね全周に亘って前記ハウジン
グに対するシールを形成していると好都合である。ゲル
プリカーサが前記ケーシングと接触して硬化されること
によって、それとゲル21が前記ケーシング内で一体化し
て前記リブを形成すると好都合である。
第６図は、第２図にエンドシールを下側から示す底面
図である。このように、２個の部分11、12からなるケー
シング８は見ることができる。その少なくとも１つのト
ラフが符号21で示されるようなゲル７を含む回旋部分19
を見ることができる。掛止部即ちラッチ14及び溝15、並
びに弾性ヒンジ18を同様に見ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 ベルツ、ヨルゲン デンマーク王国・デーカー‐3490 クフ ィストガルド・ブルネマルクスフェイ 10 (56)参考文献 特開 昭61−247210（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−198222（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H02G 15/00 - 15/196

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】第１ケーブルの周囲に配置され、かつケー
    ブルスプライスケースのハウジングを支持し得る第１エ
    ンドシールからなるケーブルシール装置であって、 前記第１エンドシールが、 （ａ）21℃の温度でASTM D217−68に従って測定される5
    0〜200（10-1mm）の針入度と21℃の温度でASTM D638−8
    0に従って測定される少なくとも50％の極限伸びを有
    し、前記第１ケーブルを貫通させ得る第１開口を有する
    ゲルであって、概ね環状の複数の内側リブを有し、前記
    内側リブの各々の前記第１開口の長手方向の軸線に沿っ
    た断面の形状が一対の形状からなり、前記一対の形状の
    各々が前記軸線に対して90度以外の角度をなして配置さ
    れた、前記ゲルと、 （ｂ）前記第１エンドシールの周囲に周方向に延びる回
    旋部分を有する該第１エンドシールの外面を形成するた
    めの手段とからなることを特徴とするケーブルシール装
    置。
  2. 【請求項２】前記一対の形状が、前記軸線に関して線対
    称をなす一対の形状からなることを特徴とする第１請求
    項に記載のケーブルシール装置。
  3. 【請求項３】前記第１エンドシールが２〜10個の前記リ
    ブを有することを特徴とする第２請求項に記載のケーブ
    ルシール装置。
  4. 【請求項４】前記第１エンドシールが内径の異なる第１
    の前記リブと第２の前記リブとを有することを特徴とす
    る第３請求項に記載のケーブルシール装置。
  5. 【請求項５】前記リブが前記開口の縦軸に関して80度以
    下の角度を有することを特徴とする第１請求項に記載の
    ケーブルシール装置。
  6. 【請求項６】前記ゲルが50〜110（10-1mm）の針入度を
    有することを特徴とする第１請求項に記載のケーブルシ
    ール装置。
  7. 【請求項７】前記ゲルが少なくとも500％の極限伸びを
    有することを特徴とする第１請求項に記載のケーブルシ
    ール装置。
  8. 【請求項８】前記ゲルがその中を第２ケーブルが通過し
    得る第２の開口を有し、 前記第１及び第２の開口が概ね並列に配置され、 前記第１エンドシールが、 前記第１開口と第２開口との間の位置から前記ゲルの移
    動を阻止するための手段であって、前記第１の開口の長
    手方向の軸線と概ね平行な方向に沿って延在すると共に
    前記第１エンドシールの一部に沿って前記第１の開口と
    前記第２の開口との間に配置されたリッジからなる、前
    記ゲルの流動を阻止するための手段を有することを特徴
    とする第１請求項に記載のケーブルシール装置。
  9. 【請求項９】前記ゲルの移動を阻止するための前記手段
    が、前記エンドシールに沿って軸線方向に延長する隆起
    部からなることを特徴とする第８請求項に記載のケーブ
    ルシール装置。
  10. 【請求項１０】前記ゲルが少なくとも部分的にケーシン
    グによって包囲されていることを特徴とする第１請求項
    に記載のケーブルシール装置。
  11. 【請求項１１】前記手段（ｂ）が前記ケーシングの周方
    向のリブからなることを特徴とする第10請求項に記載の
    ケーブルシール装置。
  12. 【請求項１２】前記ケーシングが、前記ゲルを前記ケー
    シングに関して位置決めするようにその内部に前記ゲル
    を延在させる開口を有することを特徴とする第10請求項
    に記載のケーブルシール装置。
  13. 【請求項１３】前記ケーシングの前記開口が前記ケーシ
    ングをその厚さ方向に貫通するように形設され、かつ前
    記ゲルが前記ケーシングの外面にまで延長することを特
    徴とする第12請求項に記載のケーブルシール装置。
  14. 【請求項１４】前記ケーシングが周方向に延在する回旋
    部分を外側に有し、かつそのトラフにシール材料を含む
    ことを特徴とする第10請求項に記載のケーブルシール装
    置。
  15. 【請求項１５】前記ケーシングがその厚さ方向に貫通す
    る開口を有し、かつ該開口の中に延在する前記ゲルが前
    記シール材料を構成することを特徴とする第14請求項に
    記載のケーブルシール装置。
  16. 【請求項１６】前記第１ケーブルに接続されるケーブル
    の周囲に配置することができる第２エンドシールと、前
    記第１エンドシールから前記第２エンドシールまで延長
    することができ、かつ前記第１及び第２エンドシールの
    各回旋状外面と係合し得る少なくとも１個の回旋部分を
    その両端部に有するスプライスケース用ハウジングとを
    更に備えることを特徴とする第１請求項に記載のケーブ
    ルシール装置。
  17. 【請求項１７】前記第１エンドシールが、前記第１ケー
    ブルに巻き付けることができ、かつ巻き付けた形態で固
    定することができることを特徴とする第１請求項に記載
    のケーブルシール装置。
  18. 【請求項１８】並列な第１及び第２ケーブルの周囲に配
    置することができ、かつケーブルスプライスケース用ハ
    ウジングを支持することができる第１エンドシールから
    なるケーブルシール装置であって、 前記第１エンドシールが、 （ａ）21℃の温度でASTM D217−68に従って測定される5
    0〜200（10-1mm）の針入度と21℃の温度でASTM D638−8
    0に従って測定される少なくとも50％の極限伸びを有
    し、かつ前記第１ケーブルを貫通させ得る第１開口と前
    記第２ケーブルを通過させ得る第２開口とを有するゲル
    と、 （ｂ）少なくとも部分的に前記ゲルを包囲し、外面の周
    方向に延在する回旋部分を有し、かつ前記第１開口と前
    記第２開口との間の位置から前記ゲルの移動を阻止する
    ための手段であって、前記第１の開口の長手方向の軸線
    と概ね平行な方向に沿って延在すると共に前記第１エン
    ドシールの一部に沿って前記第１の開口と前記第２の開
    口との間に配置されたリッジからなる、前記ゲルの移動
    を阻止するための手段とを有するケーシングとからなる
    ことを特徴とするケーブルシール装置。
  19. 【請求項１９】第１ケーブルの周囲に配置され、かつケ
    ーブルスプライスケースのハウジングを支持し得る第１
    エンドシールからなるケーブルシール装置であって、 前記第１エンドシールが、 （ａ）21℃の温度でASTM D217−68に従って測定される5
    0〜200（10-1mm）の針入度と21℃の温度でASTM D638−8
    0に従って測定される少なくとも50％の極限伸びを有
    し、かつ前記第１ケーブルを貫通させ得る第１開口を有
    するゲルと、 （ｂ）少なくとも部分的に前記ゲルを包囲し、外面の周
    方向に延在する回旋部分を有し、かつその厚さ方向に貫
    通する開口を有するケーシングとを備え、 前記ゲルが前記開口を通って延長し、前記ケーシングの
    外面に於て周方向に延在するゲルと接触していることを
    特徴とするケーブルシール装置。
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