JP2866030B2 - 溶剤系塗料の固化剤 - Google Patents

溶剤系塗料の固化剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶剤系塗料の固化剤に関
し、詳しくは、不要となった溶剤系塗料を固化して廃棄
する場合に用いるに適した固化剤に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】溶剤系塗料は、水系塗料のように、セメ
ント、酸化カルシウム、酸化マグネシウムによりほとん
ど固化させることができない。2液タイプのウレタン樹
脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料など
は、基剤と硬化剤を混合した後、数時間経過すると固形
になるが、1液タイプの熱可塑性樹脂であるアルキド樹
脂塗料、アクリル樹脂塗料、アクリルアルキド樹脂塗
料、塩化ビニル樹脂塗料、塩化ゴム樹脂塗料などは溶剤
を完全に蒸発させないと固形物にできなかった。
【0003】一方、廃油処理技術としては合成繊維、天
然繊維に廃油を吸着させる手段、廃油中に高級脂肪酸の
グリセライドおよびポリエチレン、パラフィンワックス
等を添加後、60℃以上の熱をかけ、溶解・冷却して固
化させる手段が知られている。繊維に吸着させる手段は
廃棄する多量の塗料を吸着できない。熱をかける手段
は、溶剤系塗料中に含まれる溶剤の引火点以上の温度に
加熱するため、引火の危険性がある。溶剤系塗料はその
まま廃棄すると、火災、土壊汚染、大気汚染の原因とな
るため、廃棄する場合は、専門の廃棄物処理業者にまか
せ、業者において溶剤系塗料を燃焼処理するか、あるい
は溶剤を除去し乾燥固化の処理を行なって、廃棄されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、溶剤系塗料中
の溶剤を蒸発させるには、自然状態では、長時間を要
し、蒸発した溶剤成分の炭化水素類は大気中に、拡散し
て光化学スモッグなどの大気汚染の原因となる不都合が
ある。また専門の廃棄物処理業者にて、溶剤と樹脂・顔
料分などの固形物を分離する場合においても、かなりの
労力が必要となる。そこで、本発明の課題は、溶剤系塗
料を少量の添加で早期に固化できる固化剤を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は有機金属アルコキシド(通常、ア
ルコレ−トともいわれる。)あるいはキレ−ト(キレ−
ト化合物)あるいはカップリング化合物のいずれか1種
又は複数種を含むことを特徴とする。
【0006】前記課題を解決するために、請求項2の発
明はポリイソシアネ−ト樹脂を主体としてなることを特
徴とする。
【0007】前記課題を解決するために、請求項3の発
明は請求項2記載の固化剤100重量部(以下、単に部
と略記する。)と、水系塗料1〜50部とを含んでなる
ことを特徴とする。
【0008】前記課題を解決するために、請求項4の発
明はポリイソシアネ−ト樹脂1〜99部とポリオ−ル樹
脂1〜99部を含むことを特徴とする。
【0009】前記課題を解決するために、請求項5の発
明は請求項4記載の固化剤100部と、水及び水系塗料
の少くとも1種の1〜50部とを含んでなることを特徴
とする。
【0010】溶剤系塗料とはアルキド樹脂塗料(合成樹
脂調合ペイント)、アクリル樹脂塗料、アクリルアルキ
ド樹脂塗料、塩化ゴム塗料、塩化ビニル樹脂塗料、エポ
キシエステル樹脂塗料、一液ウレタン樹脂塗料、フェノ
−ル樹脂塗料、油性塗料などが含まれる。請求項1にお
ける有機金属アルコキシド、キレ−ト、カップリング化
合物とは錯化合物などをさす。すなわち、チタンアシレ
−ト、チタンアルコキシド、チタンキレ−ト、チタンカ
ップリング剤、アルミニウムアルコキシド、アルミニウ
ムキレ−ト、シリコンカップリング剤など金属化合物で
あり、これらは溶剤系塗料中のカルボン酸、水酸基など
の酸基と反応し増粘・ゲル化する。溶剤系塗料に対する
これらの使用量は予じめのテストにより、適宜に定め得
る。
【0011】請求項2に係わるポリイソシアネ−ト樹脂
とは、MDI(フェニルメタンジイソシアネ−ト)およ
びプレポリマ−、XDI(キシリレンジイソシアネ−
ト)およびプレポリマ−、ヘキサメチレンジイソシアネ
−トなどの蒸気になりにくく安全で扱い易いものがあげ
られる。なお、TDI(トリレンジイソシアネ−ト)お
よびそのプレポリマ−は蒸気になり易く危険な特定化学
物質とされているため、取扱いに注意を要する。本発明
で用いるポリイソシアネ−ト樹脂は蒸気になりにくく作
業者に危険性の少い、取扱い易いものを使用することが
望ましい。
【0012】ポリイソシアネ−ト樹脂は反応基であるイ
ソシアネ−トを10%以上、30%以下含む樹脂を言
う。ポリイソシアネ−ト樹脂は、溶剤系塗料100部に
対して、1部以上50部以下が用いられる。1部以下の
場合は、溶剤系塗料との反応性が少なく、50部以上の
場合は、価格が高くなり、廃棄物処理業者に委託した方
が有利となる。ポリイソシアネ−ト樹脂とともに用いる
ポリオ−ル樹脂は、アクリルポリオ−ル、ポリエ−テル
ポリオ−ル、ポリエステルポリオ−ル、アルキドポリオ
−ル、エポキシポリオ−ルなど樹脂中に架橋性のある水
酸基を含有した樹脂である。本発明に使用するポリオ−
ル樹脂はポリイソシアネ−ト樹脂との反応性が速く、硬
化時間が60分以内の樹脂が好ましい。
【0013】水系塗料とは、アクリル、アクリルスチレ
ン、酢酸ビニル、塩化ビニル樹脂などを単独または複数
共重合したエマルションを使用した水系塗料、あるいは
水を含む水性塗料が含まれる。本発明では残材とする水
系塗料を使用することができ、ポリイソシアネ−ト樹脂
の架橋促進に使用する。エマルション塗料などの水系塗
料を添加する効果としては、ポリイソシアネ−ト樹脂の
架橋性を上げることを目的に用いる。1部以下の場合
は、量的に不足して架橋性が少なく、50部以上の場合
はポリイソシアネ−ト樹脂など架橋が不足し、水が分離
し、固化が遅れる。なお、請求項1〜請求項5の各発明
には、亜鉛華などの着色顔料、炭酸カルシウムなどの体
質顔料を30部以下量において配合することができる。
本発明の固化材の塗料に対する添加量は1%以上が好ま
しい。1%より少ない場合は固化までの時間が必要であ
り、塗料により固化しない場合が考えられる。
【0014】請求項1、請求項2の固化剤はその主成分
を使用単位の容器に詰めることにより製品とすることが
できる。請求項4の固化剤は所定の二成分の所定量を各
々別容器に分けて入れ、これを一セットとすることで製
品となし得る。請求項3の固化剤はポリイソシアネ−ト
樹脂と、水系塗料との、所定の混合量を容器に分けて入
れ、一セットとすることで使用現場で扱い易い形態とす
ることができる。請求項5の固化剤はポリイソシアネ−
ト樹脂と、ポリオ−ル樹脂と、水及び水系塗料及びエマ
ルション塗料のいずれか1種との、所定の混合量を各々
別容器に分けて入れ、一セットとすることにより使用現
場で扱い易い形態とすることができる。上記した各固化
剤の製品は、使用し易いものであり、直に使用しない場
合は、反応性を保つために密閉した形態とすることが望
ましい。
【0015】
【作用】各請求項における主たる作用は次の如くであ
る。請求項1においては、有機金属アルコキシド、ある
いはキレ−ト、あるいはカップリング化合物が、溶剤系
塗料の成分と反応し、溶剤系塗料の固化作用をなす。請
求項2においては、ポリイソシアネ−ト樹脂が溶剤系塗
料の水酸基と反応し、溶剤系塗料を固化させる。請求項
3においては、ポリイソシアネ−ト樹脂が水系塗料の水
分、あるいは溶剤系塗料の水酸基と反応し、溶剤系塗料
を固化させる。請求項4においては、ポリイソシアネ−
ト樹脂がポリオ−ル樹脂と反応の際に溶剤系塗料がとり
込まれて固化される。請求項5においては、ポリイソシ
アネ−ト樹脂がポリオ−ル樹脂、あるいは水、あるいは
水系塗料の水分、あるいはエマルション塗料の水分、及
び溶剤系塗料の水酸基と反応し、溶剤系塗料を固化させ
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明の各実施例を説明する。実施例
1は有機金属アルコキシドよりなる固化剤、実施例2及
び実施例3はキレ−トよりなる固化剤、実施例4はカッ
プリング化合物よりなる固化剤であり、この各実施例は
単独成分のみよりなる。この実施例1〜4は請求項1の
発明に対応する。
【0017】実施例1のアルコキシドは川研ファインケ
ミカル(株)製造の商品名「アルミニウムアルコレ−ト
ASBD」を使用し、実施例2のキレ−トは川研ファイ
ンケミカル(株)製造の商品名「アルミニウムキレ−ト
ALCH」、及び実施例3のキレ−トは味の素(株)製
造の商品名「チタンキレ−トKR−41B」を各単独で
使用し、前記カップリング化合物は味の素(株)製造の
商品名「プレンアクトKR TTS」を使用した。
【0018】一方、比較例1としては市販の繊維系吸油
材である、カクイ(株)製造の商品名「カポック繊維カ
クイオイルキャッチャ−」を用意し、比較例2は市販の
オイル固め剤である、ジョンソン(株)製造の商品名
「テンプル」を用意した。
【0019】本例1〜4及び比較例1、2は各々溶剤系
塗料に添加し混合して固化試験を行った。固化試験のた
めの溶剤系塗料は、アクリル樹脂塗料としてラフトンア
クリエナメル、アクリルアルキド樹脂塗料としてアクリ
ルバ−ン、合成樹脂調合ペイントとしてエスコ−トホ−
プDXを用いた。なお、ラフトンアクリエナメル、アク
リルバ−ン及びエスコ−トホ−プDXはいずれもスズカ
ファイン(株)製造の市販品である。
【0020】溶剤系塗料は各1kgに対し、室温20℃
において、本例1〜4の固化剤のいずれかを10g(塗
料に対する外割%として1%に相当)、30g(塗料に
対する外割%として3%に相当)、50g(塗料に対す
る外割%として5%に相当)、添加し混合した。次いで
固化剤を混合した塗料は温度20℃、湿度70%RHの
雰囲気(以下、所定の雰囲気という。)中に放置して固
化時間及び固化状態を調べた。固化時間の判定は溶剤系
塗料が固形状となり、触れたときに塗料成分が手に付か
なくなった時間を目安とした。固化時間の確認は実用
上、96時間を限度として判定し、96時間内で固化で
きないものは不良としてその評価を×印とした。比較例
1、2の固化試験は各溶剤系塗料に対し、使用説明にし
たがって使用した。本例1〜4及び比較例1、2の固化
試験の結果は表1に示すとおりであった。
【0021】
【表1】 (表1中、本例1〜4欄における各数値単位は時間であ
る。以下の各固化試験の結果の表においても同様であ
る。)
【0022】表1により明らかなように本例1〜4の固
化剤はいずれも96時間以内で溶剤系塗料を固化させる
ことができたが、比較例1、2は固化できなかった。な
お、本例1〜4の固化物の性状は使用した本例の溶剤系
塗料にかかわらず、おおよそ次の如くであった。本例1
では小さな顆粒状となった。本例2及び本例3、本例4
では軟質で大きな顆粒状となった。
【0023】実施例5及び実施例6はポリイソシアネ−
ト樹脂の単独成分よりなる固化剤であり、請求項2の発
明に対応するものである。実施例5のポリイソシアネ−
ト樹脂は日本ポリウレタン(株)製造の商品名MDI系
「コロネ−ト2067」を用い、実施例6のポリイソシ
アネ−ト樹脂は日本ポリウレタン(株)製造の商品名H
MDI系「コロネ−トHX」を用いた。本例5及び本例
6は溶剤系塗料(ラフトンアクリエナメル、アクリルバ
−ン、エスコ−トホ−プDX)に添加して固化試験を行
った。
【0024】溶剤系塗料は各1kgに対して、本例5及
び本例6の固化剤のいずれか100g(塗料に対する外
割%として10%に相当)、300g(塗料に対する外
割%として30%に相当)添加し混合した。固化剤を混
合した塗料は所定の雰囲気中に放置して固化時間及び固
化状態を調べた。固化時間の判定は前記した実施例の場
合と同様とし、96時間内で固化しないものは不良(×
印)とした。本例5及び本例6の固化試験の結果は、表
2に示すとおりであった。
【0025】
【表2】
【0026】表2より明らかなように、本例5、6の固
化剤の10%添加量において、アクリルバ−ン(アクリ
ルアルキッド樹脂塗料)及びエスコ−トホ−プDX(合
成樹脂調合ペイント)は96時間内に固化させることが
できたが、ラフトンアクリエナメル(アクリル樹脂塗
料)は固化できなかった。本例5、6の固化剤の30%
添加量においてはラフトンアクリエナメル、アクリルバ
−ン及びエスコ−トホ−プDXを96時間内に固化させ
ることができた。なお、本例5、6の固化物の性状はい
ずれも顆粒状のものとなった。
【0027】実施例7及び実施例8は、ポリイソシアネ
−ト樹脂とエマルション塗料の2成分よりなる固化剤で
あり、請求項3の発明に対応する。ポリイソシアネ−ト
樹脂は前記したMDI系の「コロネ−ト2067」及び
前記HMDI系の「コロネ−トHX」とし、エマルショ
ン塗料はスズカファイン(株)製造の商品名「AEP6
000」を用いた。実施例7及び実施例8の各固化剤2
成分は表3に示す割合とした。
【0028】
【表3】 (表3中の配合量単位は部である。)
【0029】次いで、本例7及び8の固化剤を用いて、
溶剤系塗料(ラフトンアクリエナメル、アクリルバ−
ン、エスコ−トホ−プDX)の固化試験を行った。溶剤
系塗料は各1kgに対して、本例7及び本例8の固化剤
のいずれか100g(塗料に対する外割%として10%
に相当)、300g(塗料に対する外割%として30%
に相当)添加し混合した。固化剤を混合した塗料は所定
の雰囲気中に放置して固化時間及び固化状態を調べた。
固化時間の判定は前記した実施例の場合と同様とし、9
6時間内で固化しないものは不良(×印)とした。本例
7、8の固化試験の結果は表4に示すとおりであった。
【0030】
【表4】
【0031】表4より明らかなように、本例7、8の固
化剤は、いずれも0.3時間以内で溶剤系塗料を固化さ
せることができた。なお、本例7、8の固化物の性状
は、いずれも顆粒状となった。
【0032】実施例9及び実施例10の固化剤はポリオ
−ル樹脂とポリイソシアネ−ト樹脂との2成分よりなる
ものであり、請求項4の発明に対応する。ポリオ−ル樹
脂としては大成化工(株)製造のアクリルポリオ−ル樹
脂の商品名「アクリット6XC−006」及び旭電化工
業(株)製造のエポキシポリオ−ル樹脂の商品名「アデ
カレジンEP6075」を用い、ポリイソシアネ−ト樹
脂としては日本ポリウレタン(株)製造の商品名MDI
系「コロネ−ト2067」を用いた。実施例9及び実施
例10の各固化剤2成分は表5に示す割合とした。
【0033】
【表5】 (表5中の配合量単位は部である。)
【0034】本例9及び本例10はラフトンアクリエナ
メル(溶剤系塗料)に添加して固化試験を行った。溶剤
系塗料は各1kgに対して、本例9及び本例10のいず
れかを100g(塗料に対する外割%として10%)、
300g(塗料に対する外割%として30%)添加混合
した。固化剤を混合した塗料は所定の雰囲気中に放置し
て固化時間及び固化状態を調べた。固化時間の判定は前
記と同様とし、96時間内で固化できないものは不良
(×印)とした。本例9及び本例10の固化試験の結果
は表6に示すとおりであった。
【0035】
【表6】
【0036】表6より明らかなように、本例9、10の
固化剤は、いずれも7時間以内でラフトンアクリエナメ
ル(アクリル樹脂塗料)を固化させることができた。な
お、本例9、10の固化物の性状は、いずれも顆粒状の
ものとなった。
【0037】実施例11、実施例12、実施例13及び
実施例14は、ポリイソシアネ−ト樹脂とポリオ−ル
と、エマルション塗料あるいは水との3成分よりなる固
化剤であり、請求項5の発明に対応する。
【0038】ポリイソシアネ−ト樹脂はMDI系の「コ
ロネ−ト2067」とし、ポリオ−ル樹脂は「アクリッ
ト6XC−006」及び「アデカレジンEP6075」
とし、エマルション塗料は「AEP6000」を用い
た。実施例11乃至14の各固化剤の3成分は表7に示
す割合とした。
【0039】
【表7】 (表7中の配合量単位は部である。)この本例11乃至
14の固化剤を用いて、溶剤系塗料(ラフトンアクリエ
ナメル)の固化試験を行った。
【0040】溶剤系塗料は各1kgに対して、本例11
乃至本例14の固化剤のいずれかを100g(塗料に対
する外割%として10%に相当)、300g(塗料に対
する外割%として30%に相当)添加し混合した。固化
剤を混合した塗料は所定の雰囲気中に放置して固化時間
及び固化状態を調べた。固化時間の判定は前記した各実
施例の場合と同様とし、96時間内で固化しないものは
不良(×印)とした。本例11乃至14の固化試験の結
果は表8に示すとおりであった。
【0041】
【表8】
【0042】表9に示すように、本例11乃至14の固
化剤は、いずれも6時間以内でラフトンアクリエナメル
(溶剤系塗料)を固化させることができた。なお、本例
11乃至14の固化物の性状は、いずれも顆粒状のもの
となった。
【0043】
【発明の効果】請求項1乃至請求項5の発明によれば、
従来の吸油剤に較べ、溶剤系塗料に対したとえば1〜3
0の外割%という少量の添加量で、たとえば96時間以
内の早期に溶剤系塗料を固化することができる。したが
って、本発明の固化剤を使用すれば使用後の余った溶剤
系塗料、あるいは不要となった溶剤系塗料を固化物とし
て廃棄する場合に都合がよい。請求項1乃至請求項5の
各固化剤は、溶剤系塗料に少量添加することにより、溶
剤系塗料を粉末あるいは顆粒状に固化させることがで
き、この固化物は産業廃棄物、廃プラスチックとして処
理することができる。なお、請求項3あるいは請求項5
の発明によれば、水系塗料を固化成分となし得ることよ
り不要の水系塗料を溶剤系塗料とともに短時間に固化さ
せることができて都合がよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/00 103 C09D 7/12 C11B 15/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機金属アルコキシドあるいはキレ−ト
    あるいはカップリング化合物のいずれか1種又は複数種
    を含むことを特徴とした溶剤系塗料の固化剤。
  2. 【請求項2】 ポリイソシアネ−ト樹脂を主体としてな
    ることを特徴とした溶剤系塗料の固化剤。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の固化剤100重量部と、
    水系塗料1〜50重量部とを含んでなることを特徴とし
    た溶剤系塗料の固化剤。
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネ−ト樹脂1〜99重量部
    とポリオ−ル樹脂1〜99重量部を含むことを特徴とし
    た溶剤系塗料の固化剤。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の固化剤100重量部と、
    水及び水系塗料の少くとも1種の1〜50重量部とを含
    んでなることを特徴とした溶剤系塗料の固化剤。
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