JP2865552B2 - 静電容量式圧力センサ - Google Patents
静電容量式圧力センサInfo
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- JP2865552B2 JP2865552B2 JP6892894A JP6892894A JP2865552B2 JP 2865552 B2 JP2865552 B2 JP 2865552B2 JP 6892894 A JP6892894 A JP 6892894A JP 6892894 A JP6892894 A JP 6892894A JP 2865552 B2 JP2865552 B2 JP 2865552B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定圧力の変化を静
電容量的に検出するダイアフラム構造の静電容量式圧力
センサに係わり、特に電極部封入,封止型静電容量式圧
力センサにおける電圧印加時に両電極間に発生する静電
引力に起因する圧力測定誤差を軽減する圧力センサチッ
プ構造に関するものである。
電容量的に検出するダイアフラム構造の静電容量式圧力
センサに係わり、特に電極部封入,封止型静電容量式圧
力センサにおける電圧印加時に両電極間に発生する静電
引力に起因する圧力測定誤差を軽減する圧力センサチッ
プ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電容量式圧力センサにおいて、電極間
の誘電率が湿度等の環境要因で変化することは、圧力測
定に対して重大な誤差を発生する。このため、圧力測定
環境の制限を取り除くためには、電極部が封入もしくは
封止されたセンサ素子とすることが必要である。
の誘電率が湿度等の環境要因で変化することは、圧力測
定に対して重大な誤差を発生する。このため、圧力測定
環境の制限を取り除くためには、電極部が封入もしくは
封止されたセンサ素子とすることが必要である。
【0003】この封入,封止型センサ素子で差圧もしく
はゲージ圧式のセンサ素子が必要である場合、通常、圧
力により可動するダイアフラム2枚を2面とした封入,
封止構造体が用いられ、この封入,封止構造体内に可動
するダイアフラムと連動して動く可動電極板もしくは可
動するダイアフラムと独立して変位しない固定電極板の
いずれかが少なくとも必要になる。
はゲージ圧式のセンサ素子が必要である場合、通常、圧
力により可動するダイアフラム2枚を2面とした封入,
封止構造体が用いられ、この封入,封止構造体内に可動
するダイアフラムと連動して動く可動電極板もしくは可
動するダイアフラムと独立して変位しない固定電極板の
いずれかが少なくとも必要になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、センサ素子
の小型化,低コスト化を進めるうえで、前述した構造を
通常の半導体プロセスを用いて基板上に集積化して作製
することは極めて価値があることである。しかるに基板
上に集積化して作製する場合には、その製作性により、
前述した可動電極もしくは固定電極は薄膜により作製さ
れることが望ましい。しかし、薄膜電極を作製した場合
には、静電引力によりこれらの薄膜電極が対向する電極
に引き付けられることとなり易い。この静電引力に起因
した薄膜電極の撓みにより、当然容量値が変わり、ま
た、薄膜中に作製時に生じた残留応力があると、この残
留応力が経時変化した場合に薄膜電極の撓み量も変わ
り、このために圧力に起因しない容量値の変化(計測誤
差)が生じることとなる。このため、従来では高精度セ
ンサ素子を作製するためには薄膜電極を用い難いという
状況にあった。
の小型化,低コスト化を進めるうえで、前述した構造を
通常の半導体プロセスを用いて基板上に集積化して作製
することは極めて価値があることである。しかるに基板
上に集積化して作製する場合には、その製作性により、
前述した可動電極もしくは固定電極は薄膜により作製さ
れることが望ましい。しかし、薄膜電極を作製した場合
には、静電引力によりこれらの薄膜電極が対向する電極
に引き付けられることとなり易い。この静電引力に起因
した薄膜電極の撓みにより、当然容量値が変わり、ま
た、薄膜中に作製時に生じた残留応力があると、この残
留応力が経時変化した場合に薄膜電極の撓み量も変わ
り、このために圧力に起因しない容量値の変化(計測誤
差)が生じることとなる。このため、従来では高精度セ
ンサ素子を作製するためには薄膜電極を用い難いという
状況にあった。
【0005】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、測
定電圧による静電引力に影響され難いセンサ素子構造と
し、薄膜電極を採用することで、小型で低コスト,高精
度で実現可能とした静電容量式圧力センサを提供するこ
とにある。
を解決するためになされたものであり、その目的は、測
定電圧による静電引力に影響され難いセンサ素子構造と
し、薄膜電極を採用することで、小型で低コスト,高精
度で実現可能とした静電容量式圧力センサを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による静電容量式圧力センサは、ほぼ枠
状に形成されたダイアフラム支持部を少なくとも一方に
有し、かつ外部とは隔離された空洞部を介して対向配置
された絶縁体からなる第1のダイアフラム部および第2
のダイアフラム部と、この第1のダイアフラム部と第2
のダイアフラム部との対向面に連結され、かつ空洞部を
介して第1のダイアフラム部と第2のダイアフラム部と
を支持固定する複数の柱と、第2のダイアフラム部の第
1のダイアフラム部と対向する面に形成された計測用の
第1の可動電極と、空洞部内に第1の可動電極と対向
し、かつ複数の柱とは接触せずにほぼ平行に支持固定さ
れた固定電極と、第1のダイアフラム部の第2のダイア
フラム部と対向する面の反対面に固定電極に対向して形
成された第2の可動電極とを備え、固定電極と第2の可
動電極との間に第1のコンデンサ構造を形成し、固定電
極と第1の可動電極との間に第2のコンデンサ構造を形
成したものである。また、他の発明の静電容量式圧力セ
ンサは、上記構成において、第1のコンデンサ構造は、
第1のダイアフラム部で形成される第1の容量部と、第
1のダイアフラム部の固定電極と対向した面と固定電極
部との間で形成される第2の容量部とを有し、第1の容
量部と第2の容量部との関係は第1の容量部の10倍値
が第2の容量部値より大きく、かつ第2の容量部値が第
1の容量部の1/10倍値より大きくしたものである。
るために本発明による静電容量式圧力センサは、ほぼ枠
状に形成されたダイアフラム支持部を少なくとも一方に
有し、かつ外部とは隔離された空洞部を介して対向配置
された絶縁体からなる第1のダイアフラム部および第2
のダイアフラム部と、この第1のダイアフラム部と第2
のダイアフラム部との対向面に連結され、かつ空洞部を
介して第1のダイアフラム部と第2のダイアフラム部と
を支持固定する複数の柱と、第2のダイアフラム部の第
1のダイアフラム部と対向する面に形成された計測用の
第1の可動電極と、空洞部内に第1の可動電極と対向
し、かつ複数の柱とは接触せずにほぼ平行に支持固定さ
れた固定電極と、第1のダイアフラム部の第2のダイア
フラム部と対向する面の反対面に固定電極に対向して形
成された第2の可動電極とを備え、固定電極と第2の可
動電極との間に第1のコンデンサ構造を形成し、固定電
極と第1の可動電極との間に第2のコンデンサ構造を形
成したものである。また、他の発明の静電容量式圧力セ
ンサは、上記構成において、第1のコンデンサ構造は、
第1のダイアフラム部で形成される第1の容量部と、第
1のダイアフラム部の固定電極と対向した面と固定電極
部との間で形成される第2の容量部とを有し、第1の容
量部と第2の容量部との関係は第1の容量部の10倍値
が第2の容量部値より大きく、かつ第2の容量部値が第
1の容量部の1/10倍値より大きくしたものである。
【0007】
【作用】本発明においては、測定圧力P1が第1のダイ
アフラム部に印加され、測定圧力(例えば大気圧)P2
が第2のダイアフラム部に印加されるようにセットする
ことによって測定圧力P1と測定圧力P2とに圧力差が
発生すると、第1のダイアフラム部および第2のダイア
フラム部と複数の柱とが一体となって変位し、第1の可
動電極と固定電極との間の空洞部の間隙寸法が変化し、
第1の可動電極と固定電極とで構成される第2のコンデ
ンサ構造の容量値が変化し、この容量値を測定すること
で測定圧力を知ることができる。この場合、第2の可動
電極を設けることで、固定電極が第2の可動電極側に電
極間距離に反比例した静電引力を受けて引かれることに
なる。さて、圧力測定誤差のうち、最も重要なものとし
て圧力差が零である場合の測定値に安定性がある。本構
造において、固定電極と第1の可動電極との間に電圧を
印加すると、固定電極は第1の可動電極側に静電引力を
受けて引かれることになる。この固定電極が撓むこと
は、圧力差が零である場合の測定値を変動させる要因と
なり得るために避けるべきものである。そこで第2の可
動電極を設けて第2の可動電極側に上記静電引力とほぼ
同じ大きさの静電引力を固定電極におよぼし、固定電極
の撓みを防いでいる。
アフラム部に印加され、測定圧力(例えば大気圧)P2
が第2のダイアフラム部に印加されるようにセットする
ことによって測定圧力P1と測定圧力P2とに圧力差が
発生すると、第1のダイアフラム部および第2のダイア
フラム部と複数の柱とが一体となって変位し、第1の可
動電極と固定電極との間の空洞部の間隙寸法が変化し、
第1の可動電極と固定電極とで構成される第2のコンデ
ンサ構造の容量値が変化し、この容量値を測定すること
で測定圧力を知ることができる。この場合、第2の可動
電極を設けることで、固定電極が第2の可動電極側に電
極間距離に反比例した静電引力を受けて引かれることに
なる。さて、圧力測定誤差のうち、最も重要なものとし
て圧力差が零である場合の測定値に安定性がある。本構
造において、固定電極と第1の可動電極との間に電圧を
印加すると、固定電極は第1の可動電極側に静電引力を
受けて引かれることになる。この固定電極が撓むこと
は、圧力差が零である場合の測定値を変動させる要因と
なり得るために避けるべきものである。そこで第2の可
動電極を設けて第2の可動電極側に上記静電引力とほぼ
同じ大きさの静電引力を固定電極におよぼし、固定電極
の撓みを防いでいる。
【0008】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、本発明による静電容量式圧力センサ
の一実施例による構成を示す図であり、図1は平面図、
図2は図1のA−A′線方向の断面図であり、図3はそ
の動作を説明する断面図である。図1および図2におい
て、1はほぼ枠体状に形成されたダイアフラム支持部、
2,3はこのダイアフラム支持部1の両端開口端部にそ
れぞれ閉塞するように形成されたそれぞれ薄肉状の第1
のダイアフラム部および第2のダイアフラム部である。
説明する。図1は、本発明による静電容量式圧力センサ
の一実施例による構成を示す図であり、図1は平面図、
図2は図1のA−A′線方向の断面図であり、図3はそ
の動作を説明する断面図である。図1および図2におい
て、1はほぼ枠体状に形成されたダイアフラム支持部、
2,3はこのダイアフラム支持部1の両端開口端部にそ
れぞれ閉塞するように形成されたそれぞれ薄肉状の第1
のダイアフラム部および第2のダイアフラム部である。
【0009】また、4はダイアフラム支持部1内で対向
する第1のダイアフラム部2と第2のダイアフラム部3
との対向面を多数個所にわたって連結して固定された複
数の柱であり、これらの複数の柱4およびダイアフラム
支持部1は、第2のダイアフラム部3と一体的に形成さ
れて第1のダイアフラム部2に対して接合材を用いない
接合により密着固定される構成となっている。なお、こ
れらのダイアフラム支持部1,第1のダイアフラム部2
および第2のダイアフラム部3は、電気的絶縁体である
例えばサファイア基板により形成されており、複数の柱
4およびダイアフラム支持部1と第1のダイアフラム部
2とは、サファイアの融点未満の温度においてサファイ
ア基板同志を直接張り合わせることによって接合されて
密着固定される構造となっている。
する第1のダイアフラム部2と第2のダイアフラム部3
との対向面を多数個所にわたって連結して固定された複
数の柱であり、これらの複数の柱4およびダイアフラム
支持部1は、第2のダイアフラム部3と一体的に形成さ
れて第1のダイアフラム部2に対して接合材を用いない
接合により密着固定される構成となっている。なお、こ
れらのダイアフラム支持部1,第1のダイアフラム部2
および第2のダイアフラム部3は、電気的絶縁体である
例えばサファイア基板により形成されており、複数の柱
4およびダイアフラム支持部1と第1のダイアフラム部
2とは、サファイアの融点未満の温度においてサファイ
ア基板同志を直接張り合わせることによって接合されて
密着固定される構造となっている。
【0010】また、5,6はダイアフラム支持部1の内
壁面に第1のダイアフラム部2および第2のダイアフラ
ム部3にそれぞれ対向して支持固定された第1の固定電
極支持膜および第2の固定電極支持膜、7はこの第1の
固定電極支持膜5と第2の固定電極支持膜6との間に挟
持されて形成された導電性薄膜からなる固定電極であ
る。また、この固定電極部のダイアフラム支持部1への
固定構造は、ダイアフラム支持部1の内壁に第1の固定
電極支持膜5および第2の固定電極支持膜6の成膜時の
内壁への回り込み成膜などにより形成される。また、8
は第2のダイアフラム部3の底面に固定電極7と対向し
て形成された導電性薄膜からなる計測用の第1の可動電
極である。
壁面に第1のダイアフラム部2および第2のダイアフラ
ム部3にそれぞれ対向して支持固定された第1の固定電
極支持膜および第2の固定電極支持膜、7はこの第1の
固定電極支持膜5と第2の固定電極支持膜6との間に挟
持されて形成された導電性薄膜からなる固定電極であ
る。また、この固定電極部のダイアフラム支持部1への
固定構造は、ダイアフラム支持部1の内壁に第1の固定
電極支持膜5および第2の固定電極支持膜6の成膜時の
内壁への回り込み成膜などにより形成される。また、8
は第2のダイアフラム部3の底面に固定電極7と対向し
て形成された導電性薄膜からなる計測用の第1の可動電
極である。
【0011】なお、第1の固定電極支持膜5および第2
の固定電極支持膜6は絶縁体の成膜により形成されてい
る。また、第2の固定電極支持膜6と第1の可動電極8
との間のギャップgは数μm程度であり、第2の固定電
極支持膜6の厚さはサブμm程度である。したがってこ
れらの第1の可動電極8および固定電極7は、数μm程
度の電極間間隔を介して対向配置されてコンデンサ構造
(第2のコンデンサ構造)が形成され、容量式のセンサ
素子が構成されている。さらにこの第2のコンデンサ構
造が形成されたダイアフラム支持部1内は、外部環境と
隔離されて完全に密封されたキャビティCが形成されて
おり、このキャビティC内には真空またはガスが封入さ
れる構造となっている。
の固定電極支持膜6は絶縁体の成膜により形成されてい
る。また、第2の固定電極支持膜6と第1の可動電極8
との間のギャップgは数μm程度であり、第2の固定電
極支持膜6の厚さはサブμm程度である。したがってこ
れらの第1の可動電極8および固定電極7は、数μm程
度の電極間間隔を介して対向配置されてコンデンサ構造
(第2のコンデンサ構造)が形成され、容量式のセンサ
素子が構成されている。さらにこの第2のコンデンサ構
造が形成されたダイアフラム支持部1内は、外部環境と
隔離されて完全に密封されたキャビティCが形成されて
おり、このキャビティC内には真空またはガスが封入さ
れる構造となっている。
【0012】また、9は第1のダイアフラム部2のキャ
ビティC側と反対向する表面に固定電極7と対向して形
成された導電性薄膜からなる第2の可動電極、10はこ
の第2の可動電極9を保護する絶縁膜である。ここで、
この第2の可動電極9と固定電極7とでコンデンサ構造
(第1のコンデンサ構造)が形成されている。また、薄
肉状の第1のダイアフラム部2の外面側には、第1のダ
イアフラム部2と対向する面に断面が凹状となる第1の
ギャップ11aおよびこの第1のギャップ11aに環境
1と連通する溝状の圧力導入穴11bがそれぞれ形成さ
れた過大保護機構としてのストッパ11がその第1のギ
ャップ11a側を対向させ、接着配置されて設けられて
いる。
ビティC側と反対向する表面に固定電極7と対向して形
成された導電性薄膜からなる第2の可動電極、10はこ
の第2の可動電極9を保護する絶縁膜である。ここで、
この第2の可動電極9と固定電極7とでコンデンサ構造
(第1のコンデンサ構造)が形成されている。また、薄
肉状の第1のダイアフラム部2の外面側には、第1のダ
イアフラム部2と対向する面に断面が凹状となる第1の
ギャップ11aおよびこの第1のギャップ11aに環境
1と連通する溝状の圧力導入穴11bがそれぞれ形成さ
れた過大保護機構としてのストッパ11がその第1のギ
ャップ11a側を対向させ、接着配置されて設けられて
いる。
【0013】また、同様に薄肉状の第2のダイアフラム
部3の外面側には、第2のダイアフラム部3と対向する
面に断面が凹状となる第2のギャップ12aおよびこの
第2のギャップ12aに環境2と連通する溝状の圧力導
入穴12bがそれぞれ形成された過大保護機構としての
ストッパ12がその第2のギャップ12a側を対向さ
せ、接着配置されて設けられている。
部3の外面側には、第2のダイアフラム部3と対向する
面に断面が凹状となる第2のギャップ12aおよびこの
第2のギャップ12aに環境2と連通する溝状の圧力導
入穴12bがそれぞれ形成された過大保護機構としての
ストッパ12がその第2のギャップ12a側を対向さ
せ、接着配置されて設けられている。
【0014】このように構成された静電容量式圧力セン
サは、固定電極7と第1の可動電極8との間および固定
電極7と第2の可動電極9との間にそれぞれ所定の電圧
を印加する。また、環境1の測定圧力P1が第1のダイ
アフラム部2に印加され、環境2の測定圧力(例えば大
気圧)P2が第2のダイアフラム部3に印加されるよう
にセットする。ここで測定圧力P1>測定圧力P2の場
合には、環境1の測定圧力P1が第1の圧力導入穴11
bから第1のギャップ11a内に導入されて第1のダイ
アフラム部2に印加され、環境2の測定圧力(例えば大
気圧)P2が第2の圧力導入穴12bから第2のギャッ
プ12a内に導入されて第2のダイアフラム部3に印加
されて測定圧力P1と測定圧力P2とに圧力差が発生す
ると、図3に示すように柱4で連結されている第1のダ
イアフラム部2と第2のダイアフラム部3との間のキャ
ビティC内の間隙部分が圧力差に応じて一体となって変
位し、これによって第1の可動電極8と固定電極7との
間の電極間距離が変化し、第1の可動電極8と固定電極
7とで構成される第2のコンデンサ構造の容量値が変化
するので、この容量値を測定することで測定圧力の計測
が可能となる。
サは、固定電極7と第1の可動電極8との間および固定
電極7と第2の可動電極9との間にそれぞれ所定の電圧
を印加する。また、環境1の測定圧力P1が第1のダイ
アフラム部2に印加され、環境2の測定圧力(例えば大
気圧)P2が第2のダイアフラム部3に印加されるよう
にセットする。ここで測定圧力P1>測定圧力P2の場
合には、環境1の測定圧力P1が第1の圧力導入穴11
bから第1のギャップ11a内に導入されて第1のダイ
アフラム部2に印加され、環境2の測定圧力(例えば大
気圧)P2が第2の圧力導入穴12bから第2のギャッ
プ12a内に導入されて第2のダイアフラム部3に印加
されて測定圧力P1と測定圧力P2とに圧力差が発生す
ると、図3に示すように柱4で連結されている第1のダ
イアフラム部2と第2のダイアフラム部3との間のキャ
ビティC内の間隙部分が圧力差に応じて一体となって変
位し、これによって第1の可動電極8と固定電極7との
間の電極間距離が変化し、第1の可動電極8と固定電極
7とで構成される第2のコンデンサ構造の容量値が変化
するので、この容量値を測定することで測定圧力の計測
が可能となる。
【0015】このような構成においては、無加圧時には
固定電極7が第1の可動電極8に静電引力により引き付
けられることに対して第2の可動電極9を設けること
で、固定電極7が第2の可動電極9に引き戻されること
を利用して固定電極7の撓みを最小限に抑えることがで
きる。通常、このような目的の第2の可動電極9を設け
る場合には、第1のダイアフラム部2の第2のダイアフ
ラム部3に対向する面に第2の可動電極を設けて固定電
極7の撓みを減らすことが試みることが考えられる。こ
の場合には、固定電極7と第1の可動電極8との間の距
離と、固定電極7と第2の可動電極9との間の距離との
比が全センサ素子においてほぼ等しいときに固定電極7
の撓みを最大限に減らすことができる。
固定電極7が第1の可動電極8に静電引力により引き付
けられることに対して第2の可動電極9を設けること
で、固定電極7が第2の可動電極9に引き戻されること
を利用して固定電極7の撓みを最小限に抑えることがで
きる。通常、このような目的の第2の可動電極9を設け
る場合には、第1のダイアフラム部2の第2のダイアフ
ラム部3に対向する面に第2の可動電極を設けて固定電
極7の撓みを減らすことが試みることが考えられる。こ
の場合には、固定電極7と第1の可動電極8との間の距
離と、固定電極7と第2の可動電極9との間の距離との
比が全センサ素子においてほぼ等しいときに固定電極7
の撓みを最大限に減らすことができる。
【0016】しかしながら、現実にセンサ素子構造を作
製する場合には、各構成部材を作製する工程能力にバラ
ツキが生じることを考慮する必要がある。この工程能力
のバラツキに対して例えば固定電極7と第2の可動電極
9との間の距離が小さくなってしまった場合には、前述
したように第1のダイアフラム部2の第2のダイアフラ
ム部3に対向する面に第2の可動電極9を設けたときに
は、可変値は両電極間距離のみとなり、両電極間距離の
2乗に反比例した静電引力を受けるために固定電極7が
第2の可動電極9側に強く引かれることになる。
製する場合には、各構成部材を作製する工程能力にバラ
ツキが生じることを考慮する必要がある。この工程能力
のバラツキに対して例えば固定電極7と第2の可動電極
9との間の距離が小さくなってしまった場合には、前述
したように第1のダイアフラム部2の第2のダイアフラ
ム部3に対向する面に第2の可動電極9を設けたときに
は、可変値は両電極間距離のみとなり、両電極間距離の
2乗に反比例した静電引力を受けるために固定電極7が
第2の可動電極9側に強く引かれることになる。
【0017】しかるに本実施例による構造では、第2の
可動電極9側に固定電極7が弱く引かれることになり、
工程能力による形状のバラツキによる固定電極7の撓み
量を許容値以下とすることが可能となり、小型で低コス
ト,高精度の静電容量式圧力センサを提供することが可
能となる。これは、本構造が以下に説明するような効果
を有することに起因する。
可動電極9側に固定電極7が弱く引かれることになり、
工程能力による形状のバラツキによる固定電極7の撓み
量を許容値以下とすることが可能となり、小型で低コス
ト,高精度の静電容量式圧力センサを提供することが可
能となる。これは、本構造が以下に説明するような効果
を有することに起因する。
【0018】本実施例における図4(a)に示す第1の
コンデンサ構造は、図4(b)に示したように等価的に
2つの容量部(容量A部,容量B部)が直列配置された
構造となっている。ここで、第1のコンデンサ構造に電
圧V0を印加した場合を考える。容量A部の容量値をC
A,容量A部の受け持つ電圧をVA,容量B部の容量値
をCB,容量B部の受け持つ電圧をVB,第1のダイア
フラム部2と固定電極7との間の間隔をG,また、この
間隔Gを満たしている真空もしくは封入ガスの誘電率を
ε,電極面積をSとする。この場合、以下の関係が成り
立っている。 VB=CA×V0/(CA+CB) ・・・・・(1) CB=ε×S/G ・・・・・(2)
コンデンサ構造は、図4(b)に示したように等価的に
2つの容量部(容量A部,容量B部)が直列配置された
構造となっている。ここで、第1のコンデンサ構造に電
圧V0を印加した場合を考える。容量A部の容量値をC
A,容量A部の受け持つ電圧をVA,容量B部の容量値
をCB,容量B部の受け持つ電圧をVB,第1のダイア
フラム部2と固定電極7との間の間隔をG,また、この
間隔Gを満たしている真空もしくは封入ガスの誘電率を
ε,電極面積をSとする。この場合、以下の関係が成り
立っている。 VB=CA×V0/(CA+CB) ・・・・・(1) CB=ε×S/G ・・・・・(2)
【0019】また、固定電極7が第2の可動電極9に引
き付けられる静電引力Fは、 F=ε×S×VB2/2×G2 ・・・・・(3) つまり、工程能力のために間隔Gが予定値より小さくな
った場合には、式(2)より、容量値CBが大きくな
る。このために式(1)より電圧VBは小さくなる。よ
って式(3)において、間隔Gが小さくなったために静
電引力Fが大きくなることに対して電圧VBも小さくな
ったために静電引力Fが大きくなる量を減少させる。こ
のために前述したように固定電極7が第2の可動電極9
側に弱く引かれるだけに止めることが可能となる。
き付けられる静電引力Fは、 F=ε×S×VB2/2×G2 ・・・・・(3) つまり、工程能力のために間隔Gが予定値より小さくな
った場合には、式(2)より、容量値CBが大きくな
る。このために式(1)より電圧VBは小さくなる。よ
って式(3)において、間隔Gが小さくなったために静
電引力Fが大きくなることに対して電圧VBも小さくな
ったために静電引力Fが大きくなる量を減少させる。こ
のために前述したように固定電極7が第2の可動電極9
側に弱く引かれるだけに止めることが可能となる。
【0020】固定電極7に加わる静電引力は、式(3)
の静電引力Fと、第1の可動電極8と固定電極7との間
に電圧VS を印加することで発生する固定電極7側に引
き付けられる静電引力FS とがある。この静電引力Fと
静電引力FS とを釣り合わせることができた場合に固定
電極7は静止している。つまり、各形状の設計値が達成
できた場合を想定し、静電引力F=静電引力FS となる
ように測定電圧VS に対して電圧V0を決定する。
の静電引力Fと、第1の可動電極8と固定電極7との間
に電圧VS を印加することで発生する固定電極7側に引
き付けられる静電引力FS とがある。この静電引力Fと
静電引力FS とを釣り合わせることができた場合に固定
電極7は静止している。つまり、各形状の設計値が達成
できた場合を想定し、静電引力F=静電引力FS となる
ように測定電圧VS に対して電圧V0を決定する。
【0021】つまり、容量A部の設計容量値をCA0,
容量B部の設計容量値CB0,第1のダイアフラム部2
と固定電極7との間の設計間隔G0,電極の設計面積を
S0とすると、静電引力F=静電引力FS を満足する静
電引力Fは以下の関係を持つ。 F=ε×S0×VB02/2×G02 ・・・・・(4)
容量B部の設計容量値CB0,第1のダイアフラム部2
と固定電極7との間の設計間隔G0,電極の設計面積を
S0とすると、静電引力F=静電引力FS を満足する静
電引力Fは以下の関係を持つ。 F=ε×S0×VB02/2×G02 ・・・・・(4)
【0022】ここでは、工程能力のために間隔が設計値
のG0からG(=βG0)に変化してしまった場合につ
いて説明する。この場合は、CA=CA0,CB=CB
0/β,S=S0であり、CA0=αCB0とする。ま
た、この場合に発生する静電引力F1は式(1)〜式
(4)の関係から、F1=[(α+1)2/(αβ+1)
2]×Fとなる。なお、βの範囲は0.8〜1.2程度
と考えられ、α≫1であると、F1≒F/β2となる。ま
た、1≫αであると、F1≒Fとなり、F1の値のバラツ
キ幅はαの値に対応して大きい場合から小さくなるにつ
れて[(β2 −1)/β2]×Fから0となる。
のG0からG(=βG0)に変化してしまった場合につ
いて説明する。この場合は、CA=CA0,CB=CB
0/β,S=S0であり、CA0=αCB0とする。ま
た、この場合に発生する静電引力F1は式(1)〜式
(4)の関係から、F1=[(α+1)2/(αβ+1)
2]×Fとなる。なお、βの範囲は0.8〜1.2程度
と考えられ、α≫1であると、F1≒F/β2となる。ま
た、1≫αであると、F1≒Fとなり、F1の値のバラツ
キ幅はαの値に対応して大きい場合から小さくなるにつ
れて[(β2 −1)/β2]×Fから0となる。
【0023】つまり、静電引力の釣合の点から考える
と、αが1より小さければ小さいほうが有利である(α
が1より小さいということは容量A部が容量B部に比べ
て小さい場合に対応する)。ただし、この場合は、式
(1)より電圧V0のうち、電圧VBへの割り振りが小
さくなるために電圧V0を大きくする必要がある。この
電圧を考慮すると、容量A部の10倍値は容量B部の値
より大きいことが望まれる。αが1より大きい場合は、
前述した電圧の問題が生じないが、前記静電引力の釣合
効果が有効に得られる範囲を考えると、容量A部の1/
10倍値は容量B部の値より小さいことが望まれる。
と、αが1より小さければ小さいほうが有利である(α
が1より小さいということは容量A部が容量B部に比べ
て小さい場合に対応する)。ただし、この場合は、式
(1)より電圧V0のうち、電圧VBへの割り振りが小
さくなるために電圧V0を大きくする必要がある。この
電圧を考慮すると、容量A部の10倍値は容量B部の値
より大きいことが望まれる。αが1より大きい場合は、
前述した電圧の問題が生じないが、前記静電引力の釣合
効果が有効に得られる範囲を考えると、容量A部の1/
10倍値は容量B部の値より小さいことが望まれる。
【0024】以上、両者を満足するためには、容量A部
の10倍値は容量B部の値より大きく、かつ容量A部の
1/10倍値は容量B部より小さいこと(A/10<B
<10A)が必要であり、これを満足するさせること
で、より一層小型で低コスト,高精度の静電容量式圧力
センサを提供することが可能である。
の10倍値は容量B部の値より大きく、かつ容量A部の
1/10倍値は容量B部より小さいこと(A/10<B
<10A)が必要であり、これを満足するさせること
で、より一層小型で低コスト,高精度の静電容量式圧力
センサを提供することが可能である。
【0025】なお、このような構成において、第1のダ
イアフラム部2の第2のダイアフラム部3と対向する反
対面に第2の可動電極9を設けることは、第1のストッ
パ11に貫通する開口部を形成することが容易であるこ
とから、電極の取り出し構造が容易に形成でき、作製上
でも有利となる。したがって小型で低コスト,高精度の
静電容量式圧力センサが実現可能となる。
イアフラム部2の第2のダイアフラム部3と対向する反
対面に第2の可動電極9を設けることは、第1のストッ
パ11に貫通する開口部を形成することが容易であるこ
とから、電極の取り出し構造が容易に形成でき、作製上
でも有利となる。したがって小型で低コスト,高精度の
静電容量式圧力センサが実現可能となる。
【0026】また、このような構成によれば、第1のダ
イアフラム部2および第2のダイアフラム部3の外面側
にそれぞれストッパ11およびストッパ12を設けたこ
とにより、両方向からの過大圧力の印加に対して第1の
ダイアフラム部2および第2のダイアフラム部3が機械
的に保護されるので、信頼性を向上させることができ
る。特に100mmH2 Oレンジ程度の微圧レンジでの
測定においては過大圧力保護機構が必要であることか
ら、その効果が極めて大である。
イアフラム部2および第2のダイアフラム部3の外面側
にそれぞれストッパ11およびストッパ12を設けたこ
とにより、両方向からの過大圧力の印加に対して第1の
ダイアフラム部2および第2のダイアフラム部3が機械
的に保護されるので、信頼性を向上させることができ
る。特に100mmH2 Oレンジ程度の微圧レンジでの
測定においては過大圧力保護機構が必要であることか
ら、その効果が極めて大である。
【0027】また、このような構成によれば、キャビテ
ィC内は真空またはガスが封入される構造となっている
ため、湿度等の環境が変化しても、第1の可動電極8と
固定電極7との間の誘電率は変化しないことになる。ま
た、使用雰囲気の塵や埃があっても、圧力計測に影響が
ないことは自明である。さらに結露雰囲気で使用しても
圧力計測に影響がないことも自明である。したがって湿
度等の環境の変化に起因する誤差が殆ど発生しない。
ィC内は真空またはガスが封入される構造となっている
ため、湿度等の環境が変化しても、第1の可動電極8と
固定電極7との間の誘電率は変化しないことになる。ま
た、使用雰囲気の塵や埃があっても、圧力計測に影響が
ないことは自明である。さらに結露雰囲気で使用しても
圧力計測に影響がないことも自明である。したがって湿
度等の環境の変化に起因する誤差が殆ど発生しない。
【0028】また、通常は、キャビティC内が封止され
ていると、大気圧の変動により、測定容量値が変化す
る。特に1Kg/cm-2程度以下の低圧力レンジの測定
の場合には、大気圧変動は極めて大きな測定誤差になっ
てしまう。しかしながら、このような構成によれば、例
えば大気圧が上昇して第1のダイアフラム部2および第
2のダイアフラム部3を押しつぶそうという力が作用し
ても、多数本の柱4があるため、殆ど変形できず、大気
圧の変動に対する誤差の発生が殆どない。したがって大
気圧による影響が殆どない。
ていると、大気圧の変動により、測定容量値が変化す
る。特に1Kg/cm-2程度以下の低圧力レンジの測定
の場合には、大気圧変動は極めて大きな測定誤差になっ
てしまう。しかしながら、このような構成によれば、例
えば大気圧が上昇して第1のダイアフラム部2および第
2のダイアフラム部3を押しつぶそうという力が作用し
ても、多数本の柱4があるため、殆ど変形できず、大気
圧の変動に対する誤差の発生が殆どない。したがって大
気圧による影響が殆どない。
【0029】また、このような構成によれば、圧力セン
サチップの主構成材料がサファイアガラスなどの同一材
料であり、かつチップ内の接合(第1のダイアフラム部
2とダイアフラム支持部1との接合)が接着剤を使用し
ていないため、チップ製作時に接合界面に応力の残留が
なく、よって異種材料の接合の場合に発生する接合界面
の残留応力の経時変化に起因する圧力計測誤差が発生し
難い。したがって圧力計測誤差の経時変化が小さくな
る。
サチップの主構成材料がサファイアガラスなどの同一材
料であり、かつチップ内の接合(第1のダイアフラム部
2とダイアフラム支持部1との接合)が接着剤を使用し
ていないため、チップ製作時に接合界面に応力の残留が
なく、よって異種材料の接合の場合に発生する接合界面
の残留応力の経時変化に起因する圧力計測誤差が発生し
難い。したがって圧力計測誤差の経時変化が小さくな
る。
【0030】また、このような構成によれば、半導体プ
ロセスと同様に基板内多数のチップ製作できるため、同
じ品質のチップの大量生産が可能となり、低コスト化が
可能となる。したがって信頼性の高いチップの量産化が
可能となる。
ロセスと同様に基板内多数のチップ製作できるため、同
じ品質のチップの大量生産が可能となり、低コスト化が
可能となる。したがって信頼性の高いチップの量産化が
可能となる。
【0031】図5〜図15は、図1に示す静電容量式圧
力センサの製造方法の一実施例を説明する各工程の断面
図である。まず、図5に示すように少なくとも一方の面
が鏡面仕上げされた板厚の比較的厚い第1のサファイア
基板21にウェットエッチング,ドライエッチングまた
は研削などの方法により穴加工を行い、鏡面仕上げされ
た一方の面に第2のギャップ12aとしての所定形状の
凹部21aおよび第2の圧力導入穴12bとしての溝2
1bをそれぞれ形成して第2のストッパ12を製作す
る。この場合、第1のサファイア基板21の鏡面(以
下、各工程で説明する全てのサファイア基板の鏡面も含
む)は、表面粗さRa<1nm程度のものである。
力センサの製造方法の一実施例を説明する各工程の断面
図である。まず、図5に示すように少なくとも一方の面
が鏡面仕上げされた板厚の比較的厚い第1のサファイア
基板21にウェットエッチング,ドライエッチングまた
は研削などの方法により穴加工を行い、鏡面仕上げされ
た一方の面に第2のギャップ12aとしての所定形状の
凹部21aおよび第2の圧力導入穴12bとしての溝2
1bをそれぞれ形成して第2のストッパ12を製作す
る。この場合、第1のサファイア基板21の鏡面(以
下、各工程で説明する全てのサファイア基板の鏡面も含
む)は、表面粗さRa<1nm程度のものである。
【0032】次に図6に示すように表面側に凹部21a
および溝21bが形成された第1のサファイア基板21
上に少なくとも一方の面が鏡面仕上げされた板厚の比較
的厚い第2のサファイア基板22をその鏡面側を対向さ
せて直接接合により張り合わせる。この場合、第1のサ
ファイア基板21の鏡面と第2のサファイア基板22の
鏡面との面同志を真空中において200℃〜1300℃
程度の温度で張り合わせる。
および溝21bが形成された第1のサファイア基板21
上に少なくとも一方の面が鏡面仕上げされた板厚の比較
的厚い第2のサファイア基板22をその鏡面側を対向さ
せて直接接合により張り合わせる。この場合、第1のサ
ファイア基板21の鏡面と第2のサファイア基板22の
鏡面との面同志を真空中において200℃〜1300℃
程度の温度で張り合わせる。
【0033】また、第1のサファイア基板21と第2の
サファイア基板22との接合は、一方の接合面にシリコ
ン薄膜を、他方の接合面にパイレックス薄膜をそれぞれ
形成し、陽極接合により接合しても良い。
サファイア基板22との接合は、一方の接合面にシリコ
ン薄膜を、他方の接合面にパイレックス薄膜をそれぞれ
形成し、陽極接合により接合しても良い。
【0034】次に図7に示すように凹部21aおよび溝
21bが形成されていない第2のサファイア基板22の
反対側の外面を所定の厚さに研磨する。この場合、第2
のサファイア基板22の研磨には、ウェットエッチン
グ,ドライエッチングまたは研削を併用して行っても良
いが、この研磨面は鏡面であることが必要である。
21bが形成されていない第2のサファイア基板22の
反対側の外面を所定の厚さに研磨する。この場合、第2
のサファイア基板22の研磨には、ウェットエッチン
グ,ドライエッチングまたは研削を併用して行っても良
いが、この研磨面は鏡面であることが必要である。
【0035】次に図8に示すようにこの第2のサファイ
ア基板22の表面にウェットエッチングまたはドライエ
ッチング法により、複数の柱4およびキャビィテイCを
同時に形成する。
ア基板22の表面にウェットエッチングまたはドライエ
ッチング法により、複数の柱4およびキャビィテイCを
同時に形成する。
【0036】次に図9に示すように第2のサファイア基
板22のキャビィテイCの底面に導電性薄膜を成膜し、
パターニングを行って所用形状の第1の可動電極8を形
成する。この導電性薄膜の成膜は通常の半導体プロセス
で用いられているドライ成膜であるCVD,真空蒸着,
スパッタリング法などにより形成することができる。次
にキャビィテイCの底面に形成された第1の可動電極8
上にCVD,真空蒸着またはスパッタリング法などによ
り第1の犠牲層23を積層形成する。
板22のキャビィテイCの底面に導電性薄膜を成膜し、
パターニングを行って所用形状の第1の可動電極8を形
成する。この導電性薄膜の成膜は通常の半導体プロセス
で用いられているドライ成膜であるCVD,真空蒸着,
スパッタリング法などにより形成することができる。次
にキャビィテイCの底面に形成された第1の可動電極8
上にCVD,真空蒸着またはスパッタリング法などによ
り第1の犠牲層23を積層形成する。
【0037】次に図10に示すように第1の犠牲層23
上に同一の方法により前述した第2の固定電極支持膜6
としての第1の絶縁層24をCVD,真空蒸着,スパッ
タリング法などにより積層形成した後、この第1の絶縁
層24上にCVD,真空蒸着,スパッタリング法などに
より導電性薄膜を成膜し、パターンニングを行って固定
電極パターン25を形成する。この場合、この固定電極
パターン25は第2のサファイア基板22のキャビィテ
イCの底面に形成されている第1の可動電極8と対向す
る部分に形成する。引き続き、この固定電極パターン2
5上に前述した方法と同一の方法により第1の固定電極
支持膜5としての第2の絶縁層26を積層形成する。
上に同一の方法により前述した第2の固定電極支持膜6
としての第1の絶縁層24をCVD,真空蒸着,スパッ
タリング法などにより積層形成した後、この第1の絶縁
層24上にCVD,真空蒸着,スパッタリング法などに
より導電性薄膜を成膜し、パターンニングを行って固定
電極パターン25を形成する。この場合、この固定電極
パターン25は第2のサファイア基板22のキャビィテ
イCの底面に形成されている第1の可動電極8と対向す
る部分に形成する。引き続き、この固定電極パターン2
5上に前述した方法と同一の方法により第1の固定電極
支持膜5としての第2の絶縁層26を積層形成する。
【0038】次に図11に示すように第2のサファイア
基板22のキャビィテイC内に形成された第1の絶縁層
24,固定電極パターン25および第2の絶縁層26か
らなる積層構造を、各柱4の周辺部分をウェットエッチ
ングまたはドライエッチング法によって除去し、犠牲層
エッチング用穴としての開口部27を形成する。
基板22のキャビィテイC内に形成された第1の絶縁層
24,固定電極パターン25および第2の絶縁層26か
らなる積層構造を、各柱4の周辺部分をウェットエッチ
ングまたはドライエッチング法によって除去し、犠牲層
エッチング用穴としての開口部27を形成する。
【0039】次に図12に示すようにこの犠牲層エッチ
ング用開口部27からウェットエッチング法により第2
のサファイア基板22の底面に形成されている第1の犠
牲層23を除去する。この場合、固定電極パターン25
は、第2のサファイア基板22のキャビィテイCの周辺
部に第1の絶縁層24および第2の絶縁層26が成膜時
に接合されているため、第1の犠牲層23の除去後には
図示したように第1の絶縁層24と第2の絶縁層26と
の間に挟持されて浮いた構造となる。
ング用開口部27からウェットエッチング法により第2
のサファイア基板22の底面に形成されている第1の犠
牲層23を除去する。この場合、固定電極パターン25
は、第2のサファイア基板22のキャビィテイCの周辺
部に第1の絶縁層24および第2の絶縁層26が成膜時
に接合されているため、第1の犠牲層23の除去後には
図示したように第1の絶縁層24と第2の絶縁層26と
の間に挟持されて浮いた構造となる。
【0040】次に図13に示すように表面が表面粗さR
a<1nm程度に鏡面研磨された第3のサファイア基板
28上にCVD,真空蒸着,スパッタリング法などによ
り導電性薄膜を成膜し、パターンニングを行って第2の
可動電極9を形成した後、この第3のサファイア基板2
8の背面側をウェットエッチング,ドライエッチングま
たは研削などの方法により所定の厚さに加工するととも
に表面粗さRa<1nm程度の鏡面加工を行って第1の
ダイアフラム部2を形成する。
a<1nm程度に鏡面研磨された第3のサファイア基板
28上にCVD,真空蒸着,スパッタリング法などによ
り導電性薄膜を成膜し、パターンニングを行って第2の
可動電極9を形成した後、この第3のサファイア基板2
8の背面側をウェットエッチング,ドライエッチングま
たは研削などの方法により所定の厚さに加工するととも
に表面粗さRa<1nm程度の鏡面加工を行って第1の
ダイアフラム部2を形成する。
【0041】次に図14に示すように前述した図5〜図
7で説明した方法と同様な方法により少なくとも一方の
面が鏡面仕上げされた板厚の比較的厚い第4のサファイ
ア基板29にウェットエッチング,ドライエッチングま
たは研削などの方法により穴加工を行い、鏡面仕上げさ
れた一方の面に第1のギャップ11aとしての所定形状
の凹部29aおよび第1の圧力導入穴11bとしての溝
部29bをそれぞれ形成して第1のストッパー11を形
成する。
7で説明した方法と同様な方法により少なくとも一方の
面が鏡面仕上げされた板厚の比較的厚い第4のサファイ
ア基板29にウェットエッチング,ドライエッチングま
たは研削などの方法により穴加工を行い、鏡面仕上げさ
れた一方の面に第1のギャップ11aとしての所定形状
の凹部29aおよび第1の圧力導入穴11bとしての溝
部29bをそれぞれ形成して第1のストッパー11を形
成する。
【0042】引き続き、前述した第1のダイアフラム部
2の表面上に第4のサファイア基板29の凹部29aお
よび第1の圧力導入穴11bの形成面を前述した方法と
同一の直接接合などの方法により張り合わせる。
2の表面上に第4のサファイア基板29の凹部29aお
よび第1の圧力導入穴11bの形成面を前述した方法と
同一の直接接合などの方法により張り合わせる。
【0043】次に図15に示すように図12で形成した
第2のサファイア基板22の表面側に図14で形成した
第4のサファイア基板29の表面側を対向させ、前述し
た直接接合などの方法により張り合わせることにより、
前述した図2に示したような容量式センサ構造が完成さ
れる。
第2のサファイア基板22の表面側に図14で形成した
第4のサファイア基板29の表面側を対向させ、前述し
た直接接合などの方法により張り合わせることにより、
前述した図2に示したような容量式センサ構造が完成さ
れる。
【0044】このような製造方法によれば、第1のダイ
アフラム部2と第2のダイアフラム部3とが同一部材で
形成することができるので、容量式センサ素子が簡単か
つ容易に製作できる。
アフラム部2と第2のダイアフラム部3とが同一部材で
形成することができるので、容量式センサ素子が簡単か
つ容易に製作できる。
【0045】なお、前述した実施例においては、ダイア
フラム支持部1,第1のダイアフラム部2,第2のダイ
アフラム部3および柱4などからなるチップ構造をサフ
ァイアを用いて形成した場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えばパイレック
スまたは石英ガラスなどの電気的絶縁性材料を用いても
同様に構成することができる。
フラム支持部1,第1のダイアフラム部2,第2のダイ
アフラム部3および柱4などからなるチップ構造をサフ
ァイアを用いて形成した場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えばパイレック
スまたは石英ガラスなどの電気的絶縁性材料を用いても
同様に構成することができる。
【0046】この場合、第1のダイアフラム部2と第2
のダイアフラム部3との接合は、石英ガラス同志の場合
は前述したサファイア同志の接合と同様な直接貼り合わ
せなどにより、また、材料を選ばない接合法としては、
低融点ガラスなどを接着層として用いる接合などがあ
る。
のダイアフラム部3との接合は、石英ガラス同志の場合
は前述したサファイア同志の接合と同様な直接貼り合わ
せなどにより、また、材料を選ばない接合法としては、
低融点ガラスなどを接着層として用いる接合などがあ
る。
【0047】また、前述した実施例においては、チップ
構造をサファイアを用いて形成したが、異種材料で構成
した場合でも、構造が同一であれば、本発明に属する。
この場合、同一材料であることの利点である接合界面の
残留応力の経時変化に起因する圧力計測誤差が発生しな
いという効果以外は前述と同様の効果が得られる。
構造をサファイアを用いて形成したが、異種材料で構成
した場合でも、構造が同一であれば、本発明に属する。
この場合、同一材料であることの利点である接合界面の
残留応力の経時変化に起因する圧力計測誤差が発生しな
いという効果以外は前述と同様の効果が得られる。
【0048】また、前述した実施例においては、固定電
極7を支持する固定電極部を第1の固定電極支持膜5と
第2の固定電極支持膜6とにより構成したが、第1の固
定電極支持膜5および第2の固定電極支持膜6のいずれ
か一方で構成しても前述と同様の効果が得られる。
極7を支持する固定電極部を第1の固定電極支持膜5と
第2の固定電極支持膜6とにより構成したが、第1の固
定電極支持膜5および第2の固定電極支持膜6のいずれ
か一方で構成しても前述と同様の効果が得られる。
【0049】また、前述した実施例においては、固定電
極部を薄膜プロセスで形成した場合について説明した
が、サファイア基板または石英ガラス基板を研磨などの
方法により薄く研磨して形成しても前述と同様な効果が
得られる。
極部を薄膜プロセスで形成した場合について説明した
が、サファイア基板または石英ガラス基板を研磨などの
方法により薄く研磨して形成しても前述と同様な効果が
得られる。
【0050】また、前述した実施例においては、チップ
構造をほぼ正方形状に形成した場合について説明した
が、長方形または丸形などの他の形状で構成しても前述
と同様な効果が得られる。
構造をほぼ正方形状に形成した場合について説明した
が、長方形または丸形などの他の形状で構成しても前述
と同様な効果が得られる。
【0051】また、前述した実施例においては、キャビ
ティの形状をほぼ正方形状に形成した場合について説明
したが、長方形または丸形などの他の形状で構成しても
前述と同様な効果が得られる。
ティの形状をほぼ正方形状に形成した場合について説明
したが、長方形または丸形などの他の形状で構成しても
前述と同様な効果が得られる。
【0052】また、前述した実施例においては、柱の形
状をほぼ正方形の角柱体で形成した場合について説明し
たが、長方形または丸形などの柱体または筒体など他の
形状で構成しても前述と同様な効果が得られる。
状をほぼ正方形の角柱体で形成した場合について説明し
たが、長方形または丸形などの柱体または筒体など他の
形状で構成しても前述と同様な効果が得られる。
【0053】また、前述した実施例においては、柱の数
および配置を1種類の場合について説明したが、柱の数
は本実施例より増減させても前述と同様な効果が得られ
る。
および配置を1種類の場合について説明したが、柱の数
は本実施例より増減させても前述と同様な効果が得られ
る。
【0054】また、前述した実施例においては、固定電
極はキャビティCの周辺部で固定した場合について説明
したが、所定形状の凹部21aより外側のキャビティC
の底面で固定しても前述と同様な効果が得られる。
極はキャビティCの周辺部で固定した場合について説明
したが、所定形状の凹部21aより外側のキャビティC
の底面で固定しても前述と同様な効果が得られる。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
測定電圧による静電引力に影響され難い、小型で低コス
ト,高精度で信頼性の高い圧力計測が可能となるなどの
極めて優れた効果が得られる。
測定電圧による静電引力に影響され難い、小型で低コス
ト,高精度で信頼性の高い圧力計測が可能となるなどの
極めて優れた効果が得られる。
【図1】 本発明による静電容量式圧力センサの一実施
例による構成を説明する平面図である。
例による構成を説明する平面図である。
【図2】 図1のA−A′線の断面図である。
【図3】 本発明による静電容量式圧力センサの動作を
説明する断面図である。
説明する断面図である。
【図4】 本発明による静電容量式圧力センサの構造を
説明する断面図である。
説明する断面図である。
【図5】 図1〜図2に示す静電容量式圧力センサの製
造方法の一実施例を説明する工程の一断面図である。
造方法の一実施例を説明する工程の一断面図である。
【図6】 図5に引き続く工程の断面図である。
【図7】 図6に引き続く工程の断面図である。
【図8】 図7に引き続く工程の断面図である。
【図9】 図8に引き続く工程の断面図である。
【図10】 図9に引き続く工程の断面図である。
【図11】 図10に引き続く工程の断面図である。
【図12】 図11に引き続く工程の断面図である。
【図13】 図12に引き続く工程の断面図である。
【図14】 図13に引き続く工程の断面図である。
【図15】 図14に引き続く工程の断面図である。
【符号の説明】 1…ダイアフラム支持部、2…第1のダイアフラム部、
3…第2のダイアフラム部、4…柱、5…第1の固定電
極支持板、6…第2の固定電極支持板、7…固定電極、
8…第1の可動電極、9…第2の可動電極、10…絶縁
膜、11…第1のストッパ、11a…ギャップ、11b
…圧力導入穴、12…第2のストッパ、12a…ギャッ
プ、12b…圧力導入穴、P1…測定圧力、P2…測定
圧力、g…ギャップ、C…キャビティ、G…間隔。
3…第2のダイアフラム部、4…柱、5…第1の固定電
極支持板、6…第2の固定電極支持板、7…固定電極、
8…第1の可動電極、9…第2の可動電極、10…絶縁
膜、11…第1のストッパ、11a…ギャップ、11b
…圧力導入穴、12…第2のストッパ、12a…ギャッ
プ、12b…圧力導入穴、P1…測定圧力、P2…測定
圧力、g…ギャップ、C…キャビティ、G…間隔。
Claims (2)
- 【請求項1】 ほぼ枠状に形成されたダイアフラム支持
部を少なくとも一方に有し、かつ外部とは隔離された空
洞部を介して対向配置された絶縁体からなる第1のダイ
アフラム部および第2のダイアフラム部と、 前記第1のダイアフラム部と第2のダイアフラム部との
対向面に連結され、かつ前記空洞部を介して前記第1の
ダイアフラム部と第2のダイアフラム部とを支持固定す
る複数の柱と、 前記第2のダイアフラム部の第1のダイアフラム部と対
向する面に形成された計測用の第1の可動電極と、 前記空洞部内に前記第1の可動電極と対向し、かつ前記
複数の柱とは接触せずにほぼ平行に支持固定された固定
電極と、 前記第1のダイアフラム部の第2のダイアフラム部と対
向する面の反対面に前記固定電極に対向して形成された
第2の可動電極と、を備え、 前記固定電極と第2の可動電極との間に第1のコンデン
サ構造を形成し、前記固定電極と前記第1の可動電極と
の間に第2のコンデンサ構造を形成したことを特徴とす
る静電容量式圧力センサ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第1のコンデン
サ構造は、第1のダイアフラム部で形成される第1の容
量部と、前記第1のダイアフラム部の前記固定電極と対
向した面と前記固定電極部との間で形成される第2の容
量部とを有し、前記第1の容量部と第2の容量部との関
係は第1の容量部の10倍値が第2の容量部値より大き
く、かつ第2の容量部値が第1の容量部の1/10倍値
より大きいことを特徴とする静電容量式圧力センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6892894A JP2865552B2 (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 静電容量式圧力センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6892894A JP2865552B2 (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 静電容量式圧力センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07253372A JPH07253372A (ja) | 1995-10-03 |
JP2865552B2 true JP2865552B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=13387814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6892894A Expired - Lifetime JP2865552B2 (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 静電容量式圧力センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2865552B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4091241B2 (ja) * | 2000-09-29 | 2008-05-28 | 株式会社山武 | 圧力センサおよび圧力センサの製造方法 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP6892894A patent/JP2865552B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07253372A (ja) | 1995-10-03 |
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