JP2859453B2 - 画像の細線化方式 - Google Patents

画像の細線化方式

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JP2859453B2
JP2859453B2 JP4513691A JP4513691A JP2859453B2 JP 2859453 B2 JP2859453 B2 JP 2859453B2 JP 4513691 A JP4513691 A JP 4513691A JP 4513691 A JP4513691 A JP 4513691A JP 2859453 B2 JP2859453 B2 JP 2859453B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル化された画
像(指紋印影文字など)のパターン認識を電子的装
置、例えば電子計算機電子交換機通信制御装置
Cカード認識装置などにより行う場合、特徴点の抽出
等のために、画像を細線化する方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】濃淡画像は、画像のX,Y座標と画素の
輝度により表され、また、濃淡画像は、平滑化などによ
り、補正が行われる。
【0003】画像の特徴を表す特徴点としては、端点
分岐点交差点などがあり、ディジタル化された濃淡画
豫の特徴点は、画像を2値化し、更に細線化して、特徴
点を表すN×N個の画素(N=2,3,4,5,・・
・)のマスクパターンと同じパターンが存在することに
より、検出できる。
【0004】濃淡画像を2値化して、2値画像の細線化
を行う方式として、黒画素の集合のの内の外側にある画
素を、黒画素の連結性(4連結又は8連結)を保持して
削除して行く細線化の第1の方式(例えば、田村(監
修)「コンピュータ画像処理入」、総研出版(198
5年)、pp.80−83)がある。
【0005】また、濃淡画像をX方向及びY方向に個別
に走査して2値化及び細線化を一度に行い、得られた2
つの細線化画像の重ね合わせと矛盾解決を行って、最終
的な細線化画像を求める第2の方式(大和ほか著「谷細
線化による指紋照合システム」、電子情報通信学会論文
誌、Vol.J71-D、No.2、pp.327-335、1988年)がある。
【0006】また、前記第1方式の前処理で必要とな
る濃淡画像を2値化して、2値画像にする方式は、例え
ば森ほか著「画像認識の基礎[I]」、pp.37−4
7、オーム社、1986年などに述べられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の細線化
方式では、処理時間が大きいという問題がある。例え
ば、2値化後に、黒画素の集合の内の外側にある黒画素
から順次に削除して細線化を行う前記第1の方式では、
細線化は2値画豫の個々の黒画素(白画素を対象に細線
化を行うことも可能)を1つずつ削除可能かどうかを調
べていく処理を全画素について行い、且つその処理を、
画像が細線化されるまで反復する必要があるためであ
る。
【0008】濃淡画像をX方向及びY方向に走査する前
記第2の方式では、前述の第1の細線化方式よりも高速
になってはいるが、X方向に走査して細線化する処理
と、Y方向に走査して細線化する処理と、それらの2つ
の細線化画像を重ね合わせて1つの細線化画像にする処
理が必要なため、相当な処理時間が細線化に必要であ
る。したがって、従来の方式では、細線化画像を得るた
めに、専用ハードウェアによる処理や複数のCPUによ
る処理を行う必要があるという問題がある。
【0009】本発明は、細線化を行う場合に処理時間の
短縮を図り、かつ、元のディジタル化された画像(原画
像)の線の性質を保存するための黒画素の連結性の保持
が容易な画像の細線化方式を実現することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像メモリに
格納された黒画素と白画素の輝度を有するディジタル化
された2値画像に対して、1つの直線Lx上及びその並
行線上の画素を、細線が終了した黒画素と白画素、及
び細線化が未解決である未解決画素とに区分し、かつ、
元のデイジタル化された画豫の黒画素の連結性に従っ
て、黒画素同士の連結性及び黒画素と未解決画素の連結
性を保持する第1の過程、及び、前記直線Lxを零度以
上の一定の角度回転した直線Ly上及び該直線Lyの並
行線上の画素について、対象とする画素を含む画素集合
の両素値により未解決画素を黒画素と白画素に区分する
ための判定データを検索して、未解決画素を黒画素と白
画素に区分し、かつ未解決画素に連結した黒画素と
未解決画素の内で黒画素と決定される画素との連結性を
保持する第2の過程とから構成することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、1つの直線Lx及びその並行
線上の画素についての1回の画像の走査と、直線Ly及
び該直線Lyの並行線上の未解決画素についての1回の
画像の走査により細線化が完了するので、従来の細線化
方式に比べて細線化を高速に行うことができる。
【0012】
【実施例】図1は、画像処理システムのブロック構成例
であり、電子的装置1と入力装置2とから構成されてい
る。
【0013】この電子的装置1は入力装置2から入力さ
れた画像を、電子的装置1において処理する。電子的装
置1は、A/D変換器3、ディジタル化された画像を格
納するための画像メモリ4、処理プロセッサであるCP
U5、及びプログラムや判定データなどを格納するメモ
リ6を備えている。
【0014】また、入力装置2は、撮像装置7を備えて
いる。なお、画像メモリ4には、1つ以上の画像を格納
できる。
【0015】ディジタル化された画像を格納する画像メ
モリ4における座標は、原点、X軸、Y軸により、座標
(X,Y)で表される。座標(X,Y)は、0≦X≦Xh
0≦Y≦Yhとする。
【0016】画像メモリ4における論理的な原点及び座
標軸は、物理的な画像メモリ4の画素の位置と独立に定
めることができる。X軸とY軸の設定は自由であるが、
説明の便宜上、X方向は左から右(すなわち、Xの増加
方向)に水平方向、Y方向は上から下(すなわち、Yの増
加方向)に垂直方向とする。画素の座標(X,Y)におけ
る輝度をf(X,Y)で表す。
【0017】ディジタル画像が、2値化されると、黒画
素と白画素で表わされるが、黒画素と白画素のそれぞれ
の輝度の値である符号値はあらかじめ定めておくものと
する。また、本発明の方式では、未解決画素(黒画素と
白画素の区分けが未解決な画素)とよぶ画素が存在する
が、その未解決画素に対する符号値もあらかじめ定めて
おくものとする。
【0018】以下の説明では、黒画素についての細線化
を述べるが、黒画素が輝度の高い部分であるか低い部分
であるかは、対象とする画像の入力方法、輝度の反転の
有無などにより定まるものであり、いずれの場合であっ
ても、細線化の対象部分を黒画素、それ以外を白画素と
呼ぶことにする。
【0019】図2(a)は、画像メモリ4に格納される画
像データの状況を示している。原画像10には、入力装置
2から入力された情報から得られた濃淡画像又は2値画
像(濃淡画像を2値化した場合も含む)を、原画像(元の
画像)として格納する。原画像10を細線化した結果の画
像である細線化画像における黒画素の連結性には、4連
結と8連結があるが、本実施例では、8連結についての
べる。
【0020】細線化処理画像11には、原画像10につい
て、細線化途中の画像、及び細線化画像(細線化が完了
した画像)を格納する。
【0021】図2(b)は、メモリ6に格納されるデータ
等の状況を示している。プログラム及びデータ12には、
本発明の方式を実現するためのプログラム及びデータを
格納する。未解決画素細線化判定データ13には、未解決
画素を細線化するための判定データを格納する。
【0022】図2(c)は、画素P0を中心とする3×3個
の画素による画素集合の略称を表しており、各画素の座
標について、P0の座標を(X,Y)とすると、P1の座標
は(X+1,Y),P2の座標は(X+1,Y−1)、P3
座標は(X,Y−1)、P4の座標は(X−1,Y−1)、
5の座標は(X−1,Y)、P6の座標は(X−1,Y+
1)、P7の座標は(X,Y+1)、P8の座標は(X+1,
Y+1)である。
【0023】一般に、任意の数の画素から構成される画
素集合について、3×3個の画素の場合と同様に、基準
画素に対する相対的位置番号を定めることができる。
【0024】以下では、1つの直線Lx及びその並行線
として、X軸及びその並行線を用い、直線Lxを零度以
上の一定角度だけ回転した直線Ly及びこのLyの並行
線として、Y軸及びその並行線を用いる場合(すなわ
ち、回転角度が90度)の実施例をのべる。なお、ここ
で、並行線は、各座標上を通るもののみとする。
【0025】2値画像において、細線化の処理がなされ
た黒画素と白画素、及び細線化が未解決である未解決画
素とに区分する手段の例である手順Aの概要を図3に示
す。
【0026】[手順A]ステップA1 : ここでは、X軸及びその並行線上の黒画素を、黒画素
白画素、又は未解決画素に区分する。図1の画像メモリ
4に格納されている2値画である図2(a)の原画像
10について、Y=Y(Y=0,1,2,・・・Y
)とし、そのときの黒画素の連続範囲を、XLi≦X
≦XHi(i=1.2.・・・)とする。図2(a)の
細線化処理画像11にはまだ何も設定されていないた
め、原画像10を細線化処理画像11に複写する。次
に、すべてのX方向に対して、 一定値W個未満、(W≧2)の黒画素連続部分(す
なわち、XHi−XLi+1<Wを満たすiについての
座標(X,Y)、XLi≦X≦XHi、の区間)につ
いて、黒画素連続部分の中点(該区間の画素数が数の
ときは、便宜上、X座標が小さい方の画素)のみを黒画
素とし、他の画素を白画素とし、かつ、 一定値W個以上の黒画素連続部分のすべての画素
は、未解決画素とする。
【0027】以上の結果を細線化処理画像11に設定す
る。
【0028】本ステップの処理を、Y0を1ずつ増加し
て、すべてのY0について、実施する。
【0029】ステップA2: ここでは、細線化処理画像11について、黒画像とした
画素の座標(座標(X,Y)とする)、その1つ前
のY座標であるY=Y−1についてのX軸及びX軸並
行線上の黒画素との連結性を調べ(原画像10も参照す
る)、必要に応じて連結する処理を行い細線化理画
像11として像メモリ4に格納する。
【0030】すなわち、範囲0≦Y0≦Yhについて、現
在対象としているY=Y0の黒画素又は未解決画素と、
Y=Y0−1の黒画素又は未解決画素との連結のため
に、黒画素又は未解決画素の座標を(X0,Y0)とする
と、次の処理を行う。
【0031】 (X−1,Y−1)、(X,Y
−1)、又は(X+1,Y−1)の座標の1つ以
上が黒画素又は未解決画素であれば、(X,Y)と
連結しているため、本ステップの処理を終了する。又
は、 (X−1,Y−1)、(X,Y−1)、又
は(X+1,Y−1)の座標に黒画素または未解決
画素がないときには、(X−2,Y−1)が黒画素
又は未解決画素であるかどうか調べ、黒画素又は未解決
画素であるときには(X−1,Y)を黒画素とし
、(X,Y)と連結し、更に(X+2,Y
1)について、同様の処理を行う。
【0032】以後、(X0−R,Y0−1)、(X0+R,Y
0−1)まで、同様の処理を行う。
【0033】(X+R,Y−1)まで調べて黒画素
又は未解決画素を発見できないときには、そのままとす
る。ここで連結性探索範囲Rはパラメータである。
お、細線化処理画像11で、白画素を黒画素とするとき
には、原画像10の同じアドレスの画素も黒画素である
ことを必要に応じて確認してもよい。
【0034】次に、本ステップA2をすべての対象とす
る座標(X0,Y0)について反復する(手順A終り)。
【0035】次に、2値画像の場合には手順Aの実行結
果(濃淡画像の場合は後述の手順Bの実行結果)により
発生する未解決画素を、Y軸及びその並行線上につい
て、細線化する手段の例である手順Tの概要を図4に示
す。
【0036】手順Tでは、前記図3に示す手順Aの処理
が終了した細線化処理画像11にある未解決画素につい
て、該未解決画素に連結した黒画素との連結性を保持し
て未解決画素を黒画素と白画素に区分して、細線化画像
を作成する。
【0037】[手順T]ステップT1 :ここでは、未解決画素がY方向に連結す
る区間の中心点の画素を黒画素と白画素に区分する。同
じX座標の上に分離した複数の未解決画素があるときに
は、Y座標の小さい方の未解決画素から処理し、結果を
細線化処理画像11として画像メモリ4に格納する。
【0038】まず、処理をする1つの未解決画素を、X
座標の小さい方から選択する(X=X0)。次に、X=X0
としたときのY方向の画素をY座標の小さい方から調
べ、未解決画素が1つ以上連続して現われる範囲を1つ
選択し、その区間をX=X0、かつ、YT≦Y≦YBとす
る(YTが未解決画素の連続区間の上端、YBが未解決画
素の連続区間の下端である)。
【0039】次に、 Y−Y=0又は1のとき(すなわち、そのY方
向の未解決画素の連続区間が1つ又は2つの未解決画素
のとき)は、後述の未解決画素細線化判定手段(図6に
示す手順H)を、始点の未解決画像の座標(X
)、終点の未解決画素の座標(X,Y)として
処理して、その区間についてのステップT1及びステッ
プT2の処理を終了する。又は、 Y−Y≧2のときは、その未解決画素の連続区
間の中点(連続数が数のときは、中点に最も近く、か
つ、座標の小さい方の画素)のみを未解決画素連続区
間の中心点(X,Y)の黒画素とし、ステップT2
へ行く。なお、未解決画素連続区間の中心点は、ステッ
プT2の(4)で手順Hにより、再度判定してもよい。
【0040】ステップT2:ここでは、未解決画素の集
合のY方向の中心点と、その未解決画素の集合の上,
下,左,又は右(左は、左斜め上下、右は、右斜め上下
を含む)に隣接する黒画素との連結性を保持して、黒画
素と白画素に区分する細線化を行う。
【0041】すなわち、座標(X0,Y0)を未解決画素の
Y方向の中心点の黒画素とし、X=X0かつYT≦Y≦Y
Bの区間の未解決画素の左又は右の横側隣接、及び上方
又は下方の縦側隣接の黒画素との連結性を保持した細線
化を、次の(1)〜(4)により行う。
【0042】(1)左及び右の横側隣接の黒画素の内の最
上位の黒画素のY座標(YU)を求める。すなわち、座標
(X0,YT−1)が黒画素(上方の縦側隣接の黒画素)かど
うか調べ、黒画素のときは、YU=YT−1として、(2)
に行く。又は、座標(X0,YT−1)が白画素のときは、
X=X0−1において、YT−1≦Y≦YM−1の範
囲にある黒画素を、Y座標の小さい方から順に探索し、
Y座標が最小の上方の左横側隣接の黒画素の座標(X0
1,YUL)を求め、該黒画素が存在しないときは、YUL
={φ}とする。ここで、{φ}は空集合を表す。
【0043】次に、へ行く。 X=X0+1におい
て、YT−1≦Y≦YM−1の範囲にある黒画素を、Y座
標の小さい方から順に探索し、Y座標が最小の上方の右
横側隣接の黒画素の座標(X0+1,YUR)を求め、該座
標が存在しないときは、YUR={φ}とする。
【0044】次に、へ行く。 YU=MIN(YUL
UR)として次の(2)へ行く。ここで、MIN(・,・)
は、2つの数の小さい方であり、2つの数が等しいとき
はどちらか一方であり、一方が空集合のときは空集合で
ない方の数であり、両方の数ともに空集合のときはYU
={φ}とする。次に、(2)に行く。
【0045】(2)ここでは、左及び右の横側に隣接す
る黒画素の内の最下位の黒画素のY座標(Y)を求め
る。すなわち、座標(X,Y+1)が黒画素(下方
の縦側に隣接する黒画素)かどうか調べる。その結果、
黒画素のときは、Y=Y+1として(3)に行き、
白画素のときは、次に行く
【0046】 X=X0−1において、YM+1≦Y≦
B+1の範囲にある黒画素を、Y座標の大きい方から
順に探索し、Y座標が最大の下方の左横側隣接の黒画素
の座標(X0−1,YDL)を求め、該黒画素が存在しない
ときは、YDL={φ}とする。
【0047】次に、に行く。 X=X0+1におい
て、YM+1≦Y≦YB+1の範囲にある黒画素を、Y座
標の大きい方から順に探索し、Y座標が最大の下方の右
横側隣接の黒画素の座標(X0+1,YDR)を求め、該黒
画素が存在しないときは、YDR={φ}とする。
【0048】次に、に行く。 YD=MAX(YDL
DR)として(3)へ行く。ここで、MAX(・,・)は、2
つの数の大きい方であり、2つの数が等しいときはどち
らか一方であり、一方が空集合のときは空集合でない方
の数であり、両方の数ともに空集合のときはYD
{φ}とする。次に、(3)に行く。
【0049】(3)ここでは、隣接の黒画素と無関係の部
分の未解決画素の白画素化を行う。すなわち、X=X0
において、 YUが空集合のときは、YT≦Y≦YM
1の未解決画素を白画素として、次のへ行く。YU
空集合でなく、かつYT≦YUのときはYT≦Y≦YUの未
解決画素を白画素としてへ行き、そうでないときは何
もしないで次のへ行く。
【0050】 Yが空集合のときは、 M+1 ≦Y
の未解決画素を白画素として、次の(4)へ行
く。Yが空集合でなく、かつY≦Yのときは、Y
≦Y≦Yの未解決画素を白画素として(4)へ行
き、そうでないときは何もしないで次の(4)へ行く。
【0051】(4)ここでは、上又は右に隣
接する黒画素との連結性を保つ必要のある未解決画素の
処理を行う。すなわち、後述の未解決画素細線化判定手
段(手順H)により、 X=X、かつY+1≦Y≦Y−1及びY+1≦Y≦Y−1 の部分の未解決画素を、黒画素又は白画素に変換する。
ここで、Y又はYが空集合のときは、それがパラメ
ータに含まれる区間は対象外である。
【0052】次に、結果を細線化処理画像11として画像
メモリ4に格納し、ステップT2を終了する。
【0053】ステップT3:手順Tを構成するステップ
T1及びステップT2を、1つのXの値についての未解
決画素が連続するY方向に対して行い、更に、同様な処
理をすべての未解決画素に対して、Xを増加して繰り返
す(手順T終り)。
【0054】図5は、未解決画素に対する細線化の処理
の概要を表す一例である。図5(a)は、図3に示す手
順Aの結果である未解決画素の集合14及びそれに連結
する黒画素15の細線を表している。図5(b)は、図
4の手順Tにより未解決画素を細線化した結果を示して
いる。(破線は、元の未解決画素の集合の輪郭であり、
実際には存在しないが、説明のために、記述してあ
る)。
【0055】図4の手順Tの中で使用する未解決画素細
線化判定手段の例を図6の手順Hに示す。手順Hにおい
て用いるメモリ6の未解決画素細線化判定データ13(図
2(b))である表の例を図7に示す。この図7の表におい
て、表の先頭からの項目番号Qは電子的装置1における
メモリ6には記憶されておらず、先頭からの相対位置で
CPU5は検索する。
【0056】[手順H]ステップH1 : 本手順に対する入力情報として、細線化処理画像11、
始点の未解決画素の座標(X,Y)、及び終点の未解
決画素の座標(X,Y)を得る。ここで、始点の未解
決画素のY座標≦終点の未解決画素のY座標、かつ、始
点の未解決画素のX座標終点の未解決画素のX座標=
、でなければならない。また、始点の未解決画素か
ら、Y方向に進んで、終点の未解決画素までの画素はす
べて未解決画素でなければならない。
【0057】ステップH2:Y方向の未解決画素の区間
について、3×3個の画素による画素集合の中央(P0)
の未解決画素の始点から終点までのP0を、Yの増加方
向に順次に、8近傍の画素により、次の処理を行う。
【0058】すなわち、細線化の対象とする1つの未解
決画素(P0)とその8近傍の画素(P1〜P8)についてビ
ット値を、白画素=0、黒画素=1、細線化前の未解決
画素=1として、未解決画素細線化判定データの表の項
目の相対位置番号Q、(表の個々の要素を項目と呼ぶ)を
次により求める。
【0059】Q=P8‖P7‖・・・‖P1 (‖は、ビットの連結を表す。この場合、16進表示で、
Qのとりうる範囲は、00〜FFである(図7の表で
は、Qは16進表示となっている))。
【0060】ステップH3:Qの値が未解決画素細線化
判定データ13における図7に示す表の項目番号Qとなる
ので、Qから未解決画素細線化判定データ13の表の中に
項目の位置(Q=表の先頭からの相対アドレス=項目番
号×1項目の大きさ)を直接に求める。
【0061】次に、未解決画素細線化判定データの変換
種別に従って、未解決画素P0に対する処理を行う。表
の変換種別に対する処理(黒画素と白画素の設定は、1
つのP0の判定の終了時に直ちに行う)は、次のとおりで
ある。
【0062】変換種別00では、未解決画素P0を白画
素に変換し、変換種別01では、未解決画素P0を黒画
素に変換する。変換種別02,03は例外処理である。
変換種別02では未解決画素P0を黒画素に変換し、更
に、P3を黒画素に変換する。変換種別03では未解決
画素P0を白画素に変換し、P5を黒画素に変換する。
【0063】なお、対象とする画像の性質の目的に応じ
て、これらの変換種別に対する処理を変更したり、変換
種別を追加することが可能である。以上の結果として、
指定範囲の未解決画素が黒画素又は白画素に変換された
画像情報を画像メモリ4の細線化処理画像11に出力する
(手順H終り)。
【0064】濃淡画像に2値化と細線化を同時に行って
細線化画像を取得する場合に、黒画素と白画素、及び細
線化が未解決である未解決画素とに区分する手段の例を
図8の手順Bに示す。
【0065】この場合では、原画像10には、濃淡画像が
格納されている。(手順Bの実行結果に手順Tを適用す
ることにより、手順Aの結果に手順Tを適用した場合と
同様に、細線化が完了した細線化画像を得ることができ
る。)座標(X,Y)、1≦X≦Xh−1におけるX方向
微分値ΔXを次の差分式で表す。
【0066】
【数1】 ΔX=f(X+1,Y)−f(X−1,Y)
【0067】ここで、ΔXは、X=0とX=Xhのとき
は、座標の境界であるため存在しない。座標(X,Y),
1≦Y≦Yh−1におけるY方向微分値ΔYを次の差分
式で表す。
【0068】
【数2】 ΔY=f(X,Y+1)−f(X,Y−1)
【0069】ここで、ΔYは、Y=0とY=Yhのとき
は、座標の境界であるため存在しない。(微分値は、他
の形式で定義してもよく、例えば、田村(監修)「コンピ
ュータ画像処理入門」、総研出版、PP.119-120、1985
年、あるいは白井著「コンピュータビジョン」、昭晃
堂、PP.17-18、1980年、などに示されている。) [手順B]ステップB1 :ここでは、原画像10を1つ以上の部分領
域に区分して、各領域に対する輝度の平均値を求める。
すなわち、1つの部分領域を、XS≦X≦XS+XL
1、かつ、YS≦Y≦YS+YL−1の四角形領域とする
と、
【0070】
【数3】
【0071】である。
【0072】ステップB2:ここでは、X方向での探索
による細線化を次のように行う。このステップB2によ
り、X方向で未解決画素以外の部分が処理される。
【0073】(1)Yを一定値Y0(Y0は0〜Yhに順次変
える)にしたときのX方向輝度分布を調べ、次のと
により極小点と極大点を求め、その後で、(2)へ行く。
【0074】 極小点 Y=Y0における極小点は、次の条件をすべて満たすの
で、まず条件S1を調べて極小点候補を求め、次にその
極小点候補が条件S2を満たすときに、極小点を与える
Xが求まる。極小点は、黒画素を表す。
【0075】[条件S1]極小点候補は、微分が負から
正に変わるX座標の近傍であるX,X+1,及びX−1
の内の極小な輝度を与えるX座標である。
【0076】[条件S2]極小点候補の輝度が、その画
素の属する部分領域の輝度の平均値未満である。
【0077】 極大点 Y=Y0における極大点は、次の条件をすべて満たすの
で、まず条件L1を調べて極大点候補を求め、次にその
極大点候補が条件L2を満たすときに、極大点を与える
Xが求まる。極大点は、白画素を表す。
【0078】[条件L1]極大点候補は、微分が正から
負に変わるX座標の近傍であるX,X+1,及びX−1
の内の極大な輝度を与えるX座標である。
【0079】[条件L2]極大点候補の輝度が、その画
素の属する部分領域の輝度の平均値以上である。
【0080】(2)Y=Y0において、(1)で得られた極小
点と極大点を与えるXについて、Xの小さい順に並べ、
直前かつ直後に極大点のある極小点であり、かつ直
前の極大点の輝度 − 対象とする極小点の輝度≧
V,かつ直後の極大点の輝度 − 対象とする極小点の
輝度 ≧ V,を与えるXについて、(X,Y0)の画素
を黒画素とする。ここで、Vは定数である。次に、へ
行く。
【0081】 以外の極小点が連続して現われるX
については、未解決画素として、それらを結ぶ画素のデ
ータを未解決画素のデータとし、更に、未解決画素の範
囲(左端のX座標及び右端のX座標)を記憶する。次に、
へ行く。
【0082】 と以外のY=Y0における画素を
すべて白画素とする。次に、(3)へ行く。
【0083】(3)ここでは、細線化処理画像11につい
て、黒画素として画素の座標(座標(X0,Y0)とする)、
及びその1つ前のY座標であるY=Y0−1についての
X軸及びX軸並行線上の黒画素との連結性を調べ(原画
像10も参照する)、必要に応じて連結する。すなわち、
手順AにステップA2と同様な処理を行う(手順B終
り)。
【0084】前記した図1において、画像メモリ4は、
メモリ6と統合してもよい。また、ディジタル画像を直
接に得られる入力装置を用いる場合は、A/D変換器3
は省略できる。
【0085】本実施例では、未解決画素細線化判定表に
は、3×3個の画素による画素集合を用いたが、N×N
個(N=2,3,4,5,・・・)の画素集合にも本発明の方式を適用
できる。画素集合の形状と画素数は任意に設定できる。
【0086】また、プログラムとハードウェアの分担は
任意である。手順Aにおける一定値Wの値の定め方は任
意であり、例えば、事前に設定しておく方法、対象とす
る画像から測定する方法などがある。
【0087】また図7の未解決画素細線化判定データの
表は、対象とする画像の特性、細線化の目的、直線
,Lの設定方法に応じて、変更が必要である。細
線化の処理がなされる2値画像は、事前に平滑化や補正
を行ってもよい。
【0088】また、手順AのステップA1における一定
値Wの値は、画像の特性(例えば、画像を構成する線の
太さなど)を用いて定める。本実施例では、細線化につ
いて、8連結の場合を述べたが、4連結の場合にも変形
が可能である。
【0089】手順Tでは十分な品質の細線化画像が得ら
れないような場合には、本発明の方式の第2の過程であ
る手順Tの代わりに、任意の細線化方式(Hilditchの細
線化方式など(例えば田村著「多面的画像処理とそのソ
フトウェア・システムに関する研究」、電子技術総合研
究所研究報告、835号、1984年))を適用することも可能
である。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像の細線
化方式は、2値画像に適用する場合、2値画像の細線化
が、黒画素連続部分に対する処理と、未解決画素を未解
決画素細線化判定データにより黒画素と白画素の区分を
行う処理とにより実現できるので、高速に行える。
【0091】また、黒画素連続部分に対する細線化のと
きの黒画素の連続性の保持は元の2値画像の参照により
行うことができ、未解決画素の黒画素と白画素への区分
のときには未解決画素細線化判定データの内容と例外処
理で黒画素の連結性を保持できるので、細線化画像にお
ける黒画素の連結性の保持も容易であるという長所があ
る。
【0092】また、本発明は、濃淡画像に適用する場
合、濃淡画像の細線化における未解決画素の白画素と黒
画素の区分が、未解決画素細線化判定データにより実現
できるので、高速に行える。
【0093】また、未解決画素の黒画素と白画素への区
分のときには、未解決画素細線化判定データの内容の例
外処理で黒画素の連結性も保持できるので、細線化画像
における黒画素の連結性の保持が容易であるという長所
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための画像処理システムのブ
ロック構成図である。
【図2】画像メモリに格納された原画像と細線化処理画
像及びメモリに格納されたプログラム及びデータ、未解
決画素細線化判定データ並びに画素集合の例を説明する
図である。
【図3】2値画像の細線化手順Aの処理の流れの概要図
である。
【図4】未解決画素の細線化手順Tの処理の流れの概要
図である。
【図5】未解決画素に対する細線化の処理の概要を表す
一例である。
【図6】未解決画素細線化判定データに対する手順Hの
処理の流れの概要図である。
【図7】未解決画素細線化判定データを記憶する表の例
である。
【図8】濃淡画像の細線化手順Bの処理の流れの概要図
である。
【符号の説明】
1…電子的装置、 2…入力装置、 3…A/D変換
器、 4…画像メモリ、5…CPU、 6…メモリ、
7…撮像装置、 10…画像メモリ4における原画像、
11…画像メモリ4における細線化処理画像、 12…メモ
リ6におけるプログラム及びデータ、 13…メモリ6に
おける未解決画素細線化判定データ、 14…未解決画素
像の集合、 15…黒画素、 16…細線化済み解決画素の
集合。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像メモリに格納された黒画素と白画素
    輝度を有するディジタル化された2値画像に対して、 1つの直線Lx上及びその並行線上の画素を、細線化が
    終了した黒画素と白画素、及び細線化が未解決である未
    解決画素とに区分し、かつ、元のディジタル化された画
    像の黒画素の連結性に従って、黒画素同士の連結性及び
    黒画素と未解決画素の連結性を保持する第1の過程、及
    び、 前記直線Lxを零度以上の一定の角度回転した直線Ly
    上及び該直線Lyの並行線上の画素について、対象とす
    る画素を含む画素集合の画素値により未解決画素を黒画
    素と白画素に区分するための判定データを検索して、未
    解決画素を黒画素と白画素に区分し、かつ未解決画素
    に連結した黒画素と未解決画素の内で黒画素と決定さ
    れる画素との連結性を保持する第2の過程とから構成す
    ることを特徴とする画豫の細線化方式。
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