JP2849957B2 - 雛人形用桐部材の表面処理方法 - Google Patents
雛人形用桐部材の表面処理方法Info
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- JP2849957B2 JP2849957B2 JP17325591A JP17325591A JP2849957B2 JP 2849957 B2 JP2849957 B2 JP 2849957B2 JP 17325591 A JP17325591 A JP 17325591A JP 17325591 A JP17325591 A JP 17325591A JP 2849957 B2 JP2849957 B2 JP 2849957B2
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- Japan
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- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Toys (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば雛人形の台等の
雛人形用桐部材の表面処理方法に関するものである。
雛人形用桐部材の表面処理方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】桐は表面が白色であるため、そのままで
は雛人形用部材としての使用に適さない。一方、桐の表
面を塗装しようとしても、塗料が木材中に染み込んでし
まうため、桐材の塗装は行なわれていない。従って、桐
は雛人形用部材としては使用されていない。
は雛人形用部材としての使用に適さない。一方、桐の表
面を塗装しようとしても、塗料が木材中に染み込んでし
まうため、桐材の塗装は行なわれていない。従って、桐
は雛人形用部材としては使用されていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本発明は、
桐が伸縮、割裂等の狂いが生ずるおそれの小さい軽軟な
材料であることに着目し、桐に新規な表面処理を施すこ
とにより桐を雛人形用部材の材料に利用し得るようにし
ようとしてなされたものである。
桐が伸縮、割裂等の狂いが生ずるおそれの小さい軽軟な
材料であることに着目し、桐に新規な表面処理を施すこ
とにより桐を雛人形用部材の材料に利用し得るようにし
ようとしてなされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は雛人形用桐部材の表面処理方法を提供する
ものである。即ち、本発明による雛人形用桐部材の表面
処理方法は、水で練った藁灰を雛人形用桐部材の表面に
塗着して乾燥させた後、該表面を瞬間的に焼き、該表面
を擦ってススを取除き、更に該表面に蝋を塗着すると共
に該表面を擦るようにしたことを特徴とするものであ
る。
に、本発明は雛人形用桐部材の表面処理方法を提供する
ものである。即ち、本発明による雛人形用桐部材の表面
処理方法は、水で練った藁灰を雛人形用桐部材の表面に
塗着して乾燥させた後、該表面を瞬間的に焼き、該表面
を擦ってススを取除き、更に該表面に蝋を塗着すると共
に該表面を擦るようにしたことを特徴とするものであ
る。
【０００５】
【作用】本発明による雛人形用桐部材の表面処理方法に
おいては、水で練った藁灰を桐部材の表面に塗着して乾
燥させた後、該表面を瞬間的に焼くことにより、該表面
の藁灰が焼けて黒くなる。但し、表面を焼く時間が極め
て短いため、図３に示すように、焼けて黒くなるのは雛
人形用桐部材１の表面における凹部３を除く面２のみで
あり、凹部３は薄茶色となる。従って、雛人形用桐部材
１の表面は黒色と薄茶色との極めて美しい模様を呈す
る。また、表面に蝋を塗着すると共に該表面を擦るよう
にしているため、表面の美しい模様が保護され、汚れ、
しみ等が防止されると共に、表面が美しい光沢と古色を
帯びる。
おいては、水で練った藁灰を桐部材の表面に塗着して乾
燥させた後、該表面を瞬間的に焼くことにより、該表面
の藁灰が焼けて黒くなる。但し、表面を焼く時間が極め
て短いため、図３に示すように、焼けて黒くなるのは雛
人形用桐部材１の表面における凹部３を除く面２のみで
あり、凹部３は薄茶色となる。従って、雛人形用桐部材
１の表面は黒色と薄茶色との極めて美しい模様を呈す
る。また、表面に蝋を塗着すると共に該表面を擦るよう
にしているため、表面の美しい模様が保護され、汚れ、
しみ等が防止されると共に、表面が美しい光沢と古色を
帯びる。
【０００６】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。本発明においては、雛人形用桐部材の表面を例
えば次のようにして処理する。 （１）雛人形用桐部材１の表面をサンダー等により研磨
する。 （２）水で練った藁灰（藁を焼いて作った灰）を雛人形
用桐部材１の表面に塗着する。即ち、藁灰を水に入れ、
水面に浮いた藁灰のみを集めてこれを水で練ったものを
雛人形用桐部材１の表面に塗着する。因みに、水中に沈
んだ藁灰を用いると雛人形用桐部材１の表面が斑になる
ため、このようなものは使用しない。 （３）雛人形用桐部材１の表面を乾燥させる。例えば、
雛人形用桐部材１の表面を天日で約３０分間又はドライ
ヤーにより約１０分間乾燥させる。 （４）藁灰を塗着した雛人形用桐部材１の表面を瞬間的
に焼く。即ち、一例として酸素アセチレン溶接用の溶接
トーチの高熱炎を雛人形用桐部材１の表面に約０．５〜
１秒間当てる。この場合、溶接トーチの火口は雛人形用
桐部材１の表面から約１０ｃｍ程度の距離まで近づけた
状態で雛人形用桐部材１の表面に沿って動かすものとす
る。 （５）雛人形用桐部材１の表面を擦ってススを取除く。
表面を擦るに当っては、一例として、図２に示す刈萱束
子（「宇作」）４、すなわち、刈萱の髭根５を束ねて作
ったタワシ、を用いるのが望ましい。 （６）雛人形用桐部材１の表面に蝋を塗着する。 （７）蝋を塗着した表面を擦る。この場合にも、上記
（５）で用いた刈萱束子４を用いるのが望ましい。 （８）上記（６）（７）を２〜３回繰返す。 なお、図１は雛人形の台を示すものであって、中央の６
は畳である。
明する。本発明においては、雛人形用桐部材の表面を例
えば次のようにして処理する。 （１）雛人形用桐部材１の表面をサンダー等により研磨
する。 （２）水で練った藁灰（藁を焼いて作った灰）を雛人形
用桐部材１の表面に塗着する。即ち、藁灰を水に入れ、
水面に浮いた藁灰のみを集めてこれを水で練ったものを
雛人形用桐部材１の表面に塗着する。因みに、水中に沈
んだ藁灰を用いると雛人形用桐部材１の表面が斑になる
ため、このようなものは使用しない。 （３）雛人形用桐部材１の表面を乾燥させる。例えば、
雛人形用桐部材１の表面を天日で約３０分間又はドライ
ヤーにより約１０分間乾燥させる。 （４）藁灰を塗着した雛人形用桐部材１の表面を瞬間的
に焼く。即ち、一例として酸素アセチレン溶接用の溶接
トーチの高熱炎を雛人形用桐部材１の表面に約０．５〜
１秒間当てる。この場合、溶接トーチの火口は雛人形用
桐部材１の表面から約１０ｃｍ程度の距離まで近づけた
状態で雛人形用桐部材１の表面に沿って動かすものとす
る。 （５）雛人形用桐部材１の表面を擦ってススを取除く。
表面を擦るに当っては、一例として、図２に示す刈萱束
子（「宇作」）４、すなわち、刈萱の髭根５を束ねて作
ったタワシ、を用いるのが望ましい。 （６）雛人形用桐部材１の表面に蝋を塗着する。 （７）蝋を塗着した表面を擦る。この場合にも、上記
（５）で用いた刈萱束子４を用いるのが望ましい。 （８）上記（６）（７）を２〜３回繰返す。 なお、図１は雛人形の台を示すものであって、中央の６
は畳である。
【０００７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による雛人
形用桐部材の表面処理方法においては、雛人形用桐部材
の表面は藁灰が焼けることにより黒色と薄茶色との極め
て美しい模様を呈する。また、表面に蝋を塗着すると共
に該表面を擦るようにしているため、表面の美しい模様
が保護され、汚れ、しみ等が防止されると共に、表面が
美しい光沢と古色を帯びる。このように、本発明によれ
ば、桐を雛人形用部材の材料として好ましく用いること
ができる。
形用桐部材の表面処理方法においては、雛人形用桐部材
の表面は藁灰が焼けることにより黒色と薄茶色との極め
て美しい模様を呈する。また、表面に蝋を塗着すると共
に該表面を擦るようにしているため、表面の美しい模様
が保護され、汚れ、しみ等が防止されると共に、表面が
美しい光沢と古色を帯びる。このように、本発明によれ
ば、桐を雛人形用部材の材料として好ましく用いること
ができる。
【図１】雛人形の台を示す斜視図である。
【図２】刈萱束子を示す斜視図である。
【図３】雛人形用部材の拡大断面図である。
１ 雛人形用部材 ２ 面 ３ 凹部 ４ 刈萱束子 ５ 刈萱の髭根 ６ 畳
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ２７Ｋ 5/02 Ｂ２７Ｋ 5/02 Ｚ Ｂ２７Ｍ 1/00 Ｂ２７Ｍ 1/00 Ｇ (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A63H 3/50 A47G 33/02 B27K 3/12 B27K 5/00 B27K 5/02 B27M 1/00
Claims (1)
- 【請求項１】 水で練った藁灰を雛人形用桐部材の表面
に塗着して乾燥させた後、該表面を瞬間的に焼き、該表
面を擦ってススを取除き、更に該表面に蝋を塗着すると
共に該表面を擦るようにしたことを特徴とする雛人形用
桐部材の表面処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17325591A JP2849957B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 雛人形用桐部材の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17325591A JP2849957B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 雛人形用桐部材の表面処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04367628A JPH04367628A (ja) | 1992-12-18 |
| JP2849957B2 true JP2849957B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=15957055
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17325591A Expired - Lifetime JP2849957B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 雛人形用桐部材の表面処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2849957B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105107207A (zh) * | 2015-08-31 | 2015-12-02 | 苏州拾向梦数字媒体有限公司 | 电子板小鸡啄米童玩 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105729597B (zh) * | 2016-02-17 | 2018-07-10 | 江苏肯帝亚木业有限公司 | 一种木材修改面层的色泽烟熏处理工艺 |
-
1991
- 1991-06-17 JP JP17325591A patent/JP2849957B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105107207A (zh) * | 2015-08-31 | 2015-12-02 | 苏州拾向梦数字媒体有限公司 | 电子板小鸡啄米童玩 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04367628A (ja) | 1992-12-18 |
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