JP2846298B2 - モーメントを使ったアフィン変換係数の決定方法 - Google Patents

モーメントを使ったアフィン変換係数の決定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はモーメントを使っ
たアフィン変換係数の決定方法に関し、特に、カメラな
どによって得られた画像を処理して環境の情報を獲得す
る画像処理や画像認識の分野に用いられ、濃淡情報(輝
度情報)からアフィン変換係数を決定するようなアフィ
ン変換係数の決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理や画像認識の分野において、2
枚の画像間の座標に関する幾何学的な変換を求めること
は、視覚(画像)を用いたロボットの制御など、応用範
囲の広い重要な課題である。そのための方法としては、
いくつかあるが、最も一般的な方法は2枚の画像間で多
数の対応点をとり、その幾何学的な位置関係から2枚の
画像間の幾何学的な変換を求めるものである。
【0003】対応点を用いない方法の一例として、Rich
ard J. Prokop and Anthony P. Reeves, " A Survey of
Moment-Based Techniques for Unoccluded Object Rep
resentation and Recognition", Computer Vision, Gra
phical Models and Image Processing vol.54, no.5, p
p.438-460, 1992 には、モーメントの画像認識への応用
が記載されている。また、画像解析ハンドブック,東京
大学出版会,pp.741-742, 1991には、モーメントを用い
て画像認識方法について記載されている。
【0004】モーメントは、主として2枚の画像が与え
られたときに、それらが同一の対象かどうかを判別する
ための不変量として扱われている。また、そのパラメー
タも2次元のパターン認識に適したようにアフィン変換
係数というよりも、拡大,縮小,回転,並進の各要素に
分解して議論されている。その中でも、画像の濃淡情報
を利用したものとして標準モーメント(Standard Momen
t, Central Moment )が挙げられる。この標準モーメン
トは、画像の中の領域の形状だけに注目するのではな
く、濃淡情報も含んだモーメントである。
【0005】画像の濃淡情報まで含めたモーメントを使
った例として、Luc Van Gool, TheoMoons and Dorin Un
gureanu, " Affine/Photometric Invariants for Plana
erIntensity Patterns", European Conference on Comp
uter Vision, pp.642-651,1996 がある。ここでは画像
の濃淡情報のモーメントを陽に用いた、座標のアフィン
変換と濃淡情報そのものに対する線形な変換に関する不
変量が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のいずれの場合
も、画像の座標に関して2次以上のモーメントを利用し
ている。このような座標に関する高次のモーメントを利
用すると、領域抽出の精度に敏感になってくる。広く知
られているように、領域抽出の手法は未だに解決されて
おらず、精度も悪いのが通例である。このような状況で
は、従来のように座標に関して高次モーメントを利用す
る手法は、領域抽出の誤差に敏感であり、安定してアフ
ィン変換係数を計算することは難しい。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、計
算が単純で、領域抽出処理の精度が悪い場合でも安定し
てアフィン変換係数を計算できるようなモーメントを使
ったアフィン変換係数の決定方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、2枚の画像
間の座標に関する幾何学的な変換関係を求めるモーメン
トを使ったアフィン変換係数の決定方法であって、2枚
の画像の濃淡情報の2次までのモーメント値と画素の座
標の1次までのモーメント値をそれぞれ求める第1のス
テップと、求めた各モーメント値からアフィン変換係数
を未知数とする連立1次方程式を導き、その連立1次方
程式を解くことによって当該画像間の幾何学的な変換関
係をアフィン変換で近似し、そのアフィン変換係数を決
定する第2のステップを含む。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明を実行するための
装置を示すブロック図である。図1において、カメラ1
で画像が撮影され、その画像信号は画像処理装置2に与
えられ、画像処理装置2によってこの発明のモーメント
を使ったアフィン変換係数の決定が行なわれる。
【0010】図2は2枚の画像間でアフィン変換を行な
う方法を説明するための図である。次にこの図2を参照
して、この発明の原理について説明する。2枚の画像
I,I′間のアフィン変換係数を決定する場合、従来は
画像内の多数の点を選び、その対応点を他方の画像から
探索し、これらの対応点の座標からアフィン変換行列を
計算していた。対応点を決定する段階では画像の濃淡情
報は利用されるが、その点の周りだけの局所的な濃淡情
報だけが利用されており、アフィン変換係数を決定する
段階では濃淡情報は全く利用されていない。
【0011】そこで、この発明では、モーメントを使う
ことで、画像間で対応点を探索することなく、アフィン
変換係数を計算する。つまり、濃淡情報を大局的な情報
として利用し、幾何学的な変換を導く。
【0012】図2において、2枚の画像I,I′の中に
対応する領域Ω,Ω′が与えられているものとする。画
像I,I′の位置X=(x,y)T の画素の濃淡情報
(輝度)をそれぞれi(X),i′(X′)とする。領
域ΩとΩ′の間のアフィン変換(A,b)を求める。
A,bは次の第(1)式および第(2)式で表わされ
る。
【0013】
【数1】
【0014】領域がアフィン変換(A,b)によって変
換されているとは、次式のように変換されているものと
定義される。
【0015】
【数2】
【0016】つまり、座標についてアフィン変換が施さ
れ、対応する画素の明るさは変化しないものとする。画
像Iの標準モーメントは次の第(5)式のように定義さ
れる。
【0017】
【数3】
【0018】いま、r=0の場合を考えると、各モーメ
ントは次のように示される。
【0019】
【数4】
【0020】上述の各モーメントにおいて、M000
M′000 は面積を示し、M100 /M00 0 ,M′100
M′000 はx方向の重心であり、M010 /M000 ,M′
010 /M′000 はy方向の重心である。これらのモーメ
ントの間の関係は、アフィン変換によって次式のように
記述される。
【0021】
【数5】
【0022】これから、|A|=M′000 /M000 であ
ることがわかる。よって、次の2つの方程式が得られ
る。
【0023】
【数6】
【0024】r=0,1,2の場合も同様に考え合わせ
ると、次のような合計6個の方程式が得られる。
【0025】
【数7】
【0026】この連立1次方程式を、(A,b)という
6個の変数で解けばアフィン変換係数を決定することが
できる。
【0027】図3は上述の原理に基づいてアフィン変換
係数を決定する動作を説明するためのフローチャートで
ある。このフローチャートに基づく処理は、図1に示し
た画像処理装置2によって実行される。まず、画像処理
装置2はステップ(図示ではSPと略称する)SP1に
おいて、カメラ1の撮影出力に基づいて、図2に示した
2枚の画像I,I′のデータを取得する。そして、ステ
ップSP2において、画像IのモーメントM000 ,M
100 ,M010 ,M001 ,M101 ,M011 ,M002,M
102 ,M012 を計算する。ここで、M000 ,M100 ,M
010 から計算される量である、M000 ,(M100 /M
000 ,M010 /M000 )は、画像Iの対象領域Ωの面
積,重心に対応する量であり、M001 ,(M101 /M
001 ,M011 /M00 1 )は、画像Iの濃淡情報も考慮し
た面積,重心に対応している。M002 ,(M 102 /M
002 ,M012 /M002 )は、画像Iの濃淡情報の2乗も
考慮した面積と重心に対応している。
【0028】画像処理装置2はステップSP3におい
て、画像I′のモーメントM′000 ,M′100 ,M′
010 ,M′001 ,M′101 ,M′011 ,M′002 ,M′
102 ,M′012 を計算する。ここで、M′000 ,M′
100 ,M′010 から計算される量である、M′000
(M′100 /M′000 ,M′010 /M′000 )は、画像
I′の対象領域Ω′の面積,重心に対応する量である。
また、M′001 ,(M′101 /M′001 ,M′011
M′001 )は、画像I′の濃淡情報も考慮した面積,重
心に対応している。M′002 ,(M′102 /M′002
M′012 /M′002 )は、画像I′の濃淡情報の2乗も
考慮した面積,重心に対応している。
【0029】上述のように、画像I,I′のモーメント
を求めることによって、前述の第(12)式に示した合
計6個の方程式を得ることができる。
【0030】画像処理装置2はステップSP4におい
て、第(12)式の連立1次方程式を解くことによっ
て、ステップSP5でアフィン変換係数A,bを求め
る。
【0031】この発明において重要なことは、使用して
いるモーメントが、画像の濃淡情報iについては2次の
モーメントまで(r≦2)を含んでいるが、画素の位置
xについては1次のモーメントまで(p+q≦1;pと
qは同時に1にはならない)しか使用していない点であ
る。このようにすることにより、連立1次方程式を解く
という線形演算だけでアフィン変換係数が得られる点が
重要となる。濃淡情報iに関して0次または1次モーメ
ントを使ってもアフィン変換係数を求めることはでき
る。しかし、そのためにはiの0次のモーメントだけの
場合には、x,yに関して3次モーメントまでが必要に
なり、iの0次と1次モーメントを利用する場合は、
x,yに関して2次モーメントまでが必要となってく
る。
【0032】しかも、連立高次方程式を解く必要があ
る。座標に関して高次のモーメントを使うということ
は、領域Ω,Ω′に誤差がある場合、アフィン変換係数
の計算に大きな影響を与えるということである。これに
対して、この発明の一実施形態では、座標に関して高次
のモーメントを使っていないため、領域抽出の誤差に対
して強いアフィン変換係数を決定することができるとい
う特有の効果がある。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、従来
のモーメントを使ったアフィン変換係数決定方法では、
濃淡情報に関しては1次,座標に関しては2次以上のモ
ーメントを必要とし、アフィン変換係数に対して高次の
連立方程式を解く必要があり、安定して解くことが難し
かったのに対して、この発明ではそれぞれの領域で濃淡
情報に関しては2次まで、座標に関しては1次までのモ
ーメントを計算し、計算したこれらのモーメントの関係
はアフィン変換係数の連立1次方程式となり、容易に安
定して解くことができる。したがって、濃淡情報(輝度
情報)からアフィン変換係数という幾何学的な情報を直
接抽出することができ、対応点の座標といった中間変数
を用いることなく、三次元復元問題などを解決する技術
への展開が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を実行するための装置を
示す概略ブロック図である。
【図2】2枚の画像間のアフィン変換を説明するための
図である。
【図3】この発明の一実施形態の動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 2 画像処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 3/00 - 3/60 G06T 7/00 - 7/60 H04N 1/387 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の画像間の座標に関する幾何学的な
    変換関係を求めるモーメントを使ったアフィン変換係数
    の決定方法であって、 前記2枚の画像の濃淡情報の2次までのモーメント値と
    画素の座標の1次までのモーメント値をそれぞれ求める
    第1のステップ、および前記求めた各モーメント値から
    アフィン変換係数を未知数とする連立1次方程式を導
    き、当該連立1次方程式を解くことによって当該画像間
    の幾何学的な変換関係をアフィン変換で近似し、そのア
    フィン変換係数を決定する第2のステップを含む、モー
    メントを使ったアフィン変換係数の決定方法。
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