JP2845670B2 - 金属防食剤 - Google Patents

金属防食剤

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/08Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
    • C23F11/10Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids using organic inhibitors
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属の防食剤に関し、
さらに詳しくは、カフェ酸重合体を含むことを特徴とす
る金属防食剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイラ水系、加熱または冷却循環系統の
高温水系における金属、特に、炭素鋼の腐食を抑制する
ために、従来より脱酸素剤を始めとする各種の防食剤が
用いられている。このような防食剤は腐食の主要原因と
なる水中の溶存酸素を除去したり、金属表面に不溶性の
皮膜を形成し、金属を腐食因子を含む環境から隔離する
ことによって金属の腐食を抑制する。一般に使用される
防食剤としてはヒドラジン,亜硫酸ナトリウム,重亜硫
酸ナトリウム,グルコース,タンニン,リグニンなどが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、水処理薬品に対
する効果はもとより、その安全性に対する関心が高まっ
ており、高温水系における水処理もその例外でない。高
温水系では、金属管類あるいは熱交換器,ボイラなどの
伝熱面における腐食を防止するため、腐食の主要原因と
なる水中の溶存酸素を除去することを目的とした脱酸素
剤を用いた水処理が行われている。
【0004】このような目的で使用される主な脱酸素剤
としてヒドラジンや亜硫酸ナトリウムがあるが、ヒドラ
ジンを用いる場合はその毒性のため、発生した蒸気や高
温水が直接人体や製品に接触する可能性がある病院ある
いは食品工場などでは使用できない。
【0005】また、亜硫酸ナトリウムは安全性について
は問題がないが、酸素との反応により腐食の原因となる
硫酸イオンを生じるため、必ずしも十分な効果を発揮せ
ず、また、ボイラ水中の溶解固形物濃度や電気伝導率を
著しく上昇させる結果、ブロー量の増加をもたらし、エ
ネルギーコストを増大させるなどの欠点を伴っている。
【0006】一方、タンニンを始めとする天然系の防食
剤は、安全性の問題やボイラ水の溶解固形物濃度や電気
伝導率の過度の上昇を導く問題はないが、その物性が一
定でなく、また、外的環境により変性を受け易いことか
ら、安定した効果が得られにくいといった欠点がある。
【0007】本発明は、これら従来法の有する問題点を
解決するもので、安全性に問題がなく、エネルギー損失
を低水準に抑え、かつ効果的に腐食を抑制する金属防食
剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明よりなる金属防食剤は、カフェ酸重合
体を含むことを特徴とする。本発明の重合体の重量平均
分子量は、金属に対して優れた防食効果を発揮するとい
う観点から好ましくは1,000〜5,000,00
0、さらに好ましくは10,000〜800,000で
ある。
【0009】本発明の金属防食剤に含まれる上記重合体
は、必要に応じて塩にすることもできる。塩の種類につ
いては特に限定するものでないが、例えば金属塩、アン
モニウム塩およびアミン塩を例示できる。
【0010】本発明の金属防食剤に用いられる重合体
は、イオン交換水とエタノールとの混合液を溶媒とし
て、カフェ酸(Caffeic Acid)をレドック
ス触媒の還元剤である亜硫酸水素ナトリウムと触媒であ
る過硫酸アンモニウムを用いて40〜150℃、好まし
くは50〜90℃の一定温度条件下で5分〜5時間、好
ましくは15分〜2時間重合反応せしめることにより製
造される。
【0011】本発明の金属防食剤の水への添加量は、上
記重合体として1〜5,000mg/l、好ましくは1
0〜500mg/lとすることで有効に金属の腐食を抑
制することができる。
【0012】また、本発明の金属防食剤は、熱負荷の著
しく高いボイラ水系あるいは加熱または冷却循環水系に
おける金属の腐食抑制剤として有用である。
【0013】また、本発明の金属防食剤は、水酸化ナト
リウム,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウ
ム,モルホリン,シクロヘキシルアミンなどのアルカリ
剤,りん酸塩,有機酸塩,タンニン,リグニン,グルコ
ース,オクタデシルアミンなどの防食剤およびポリアク
リル酸,ポリマレイン酸,ポリメタクリル酸などの分散
剤と併用したり、配合し使用することは何ら差し支えな
い。
【0014】なお、本明細書における共重合体の「重量
平均分子量」は、ゲルパーミエイションクロマトグラフ
ィー(GPC)により求めた値であり、その測定条件は
次の通りである。
【0015】GPC測定条件 装置 東ソー株式会社製 8000シリーズ 検出器 RI−8000 Range 16 UV−8000 Range 0.08 波長λ 220nm カラム 東ソー Guard column, TSKgel 2500+4000
+6000 PWXL カラム温度 40℃ 溶離液 H2 O ポンプ流量 1ml/min 標準物質 ポリエチレンオキサイド Mn=6×10 ,1×10 ,3×10 , 7.5×10 ,2×10 ,5
×104 (但し、Mnは数平均分子量)
【0016】
【作用】本発明の金属防食剤の防食機能発現のメカニズ
ムについては、腐食の主要原因となる水中の溶存酸素を
除去しカソード反応を抑制するとともに、金属表面に安
定性に優れた不溶性の吸着皮膜もしくは酸化皮膜を形成
し、金属を腐食因子を含む環境から隔離することにより
達成されると考えられる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例(共重合体の製造例)
並びに比較例と対比した脱酸素試験および腐食試験によ
り具体的に説明するが、本発明がかかる実施例に限定さ
れるもので無いことは言うまでもない。
【0018】製造例1(共重合体の製造) 反応容器中に溶媒としてイオン交換水250gとエタノ
ール200gを入れ、これにカフェ酸50gおよびレド
ックス触媒の還元剤である亜硫酸水素ナトリウム12.
5gを入れた。これを湯浴中で撹拌しながら60℃まで
加熱し、触媒である過硫酸アンモニウム50gをイオン
交換水50gに溶解させたものを一括投入した。さらに
撹拌を行いながら、温度を一定に保持したまま1時間反
応させた後、氷浴中に反応容器を入れ、冷却して反応生
成物を得た。得られた重合体の重量平均分子量は、8
3,000であった。
【0019】製造例2(共重合体の製造) 反応容器中に溶媒としてイオン交換水275gとエタノ
ール200gを入れ、これにカフェ酸50gおよびレド
ックス触媒の還元剤である亜硫酸水素ナトリウム25g
を入れた。これを湯浴中で撹拌しながら60℃まで加熱
し、触媒である過硫酸アンモニウム50gをイオン交換
水50gに溶解させたものを一括投入した。さらに撹拌
を行いながら、温度を一定に保持したまま30分間反応
させた後、氷浴中に反応容器を入れ、冷却して反応生成
物を得た。得られた重合体の重量平均分子量は6,90
0であった。
【0020】製造例3(共重合体の製造) 反応容器中に溶媒としてイオン交換水250gとエタノ
ール200gを入れ、これにカフェ酸50gおよびレド
ックス触媒の還元剤である亜硫酸水素ナトリウム6.2
5gを入れた。これを湯浴中で撹拌しながら60℃まで
加熱し、触媒である過硫酸アンモニウム12.5gをイ
オン交換水50gに溶解させたものを一括投入した。さ
らに撹拌を行いながら、温度を一定に保持したまま2時
間反応させた後、氷浴中に反応容器を入れ、冷却して反
応生成物を得た。得られた重合体の重量平均分子量は7
25,000であった。
【0021】〔脱酸素試験〕表1に示す水質の合成水に
本発明の防食剤および既存の防食剤を各所定量添加した
場合に得られるそれぞれの水溶液(pH:11)が還元
できる酸素量(酸素消費量)を圧検知式ODメータ(但
し、ODは oxygen demandの意味)を用いて測定した
(温度:25℃、測定期間:3日間)。その結果を表2
に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】〔腐食試験〕容量10リットルのテストボ
イラに軟鋼製テストチューブ(内径50mm、長さ50
0mm)および軟鋼製テストピース(20×80×2m
m)を設置し、腐食試験を行った。ボイラの補給水には
表3に示す軟水を使用し、この補給水に対して本発明の
防食剤または既存の防食剤を表4に示す量となるように
配合し、テストボイラに給水した。
【0025】なお、補給水にはボイラ水のpHが10.
5以上になるよう苛性ソーダを少量添加した。テストボ
イラは圧力1MPa,温度183℃の下、10倍濃縮で
150時間連続で運転された。
【0026】試験終了後、テストチューブおよびテスト
ピースを取り出し、腐食の発生状況を観察し、さらにテ
ストピースについては次式により腐食速度と腐食抑制率
を測定した。
【0027】
【数1】
【0028】
【数2】
【0029】結果を表4に示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【効果】本発明の金属防食剤を構成する共重合体は、オ
リゴマーないしポリマーであるので揮発性が無く、安全
性が高く、酸素と反応してもボイラ水中の溶解固形物濃
度や電気伝導率の過度の上昇は無く、ブロー量を少なく
しエネルギーコストの低減を図ることができる。
【0033】また、上記共重合体は合成物であるので、
品質管理が容易で、組成および化学特性のロット間のバ
ラツキを最小限に抑えることができる。
【0034】さらに、本発明の金属防食剤は、水中の溶
存酸素の除去とともに、金属表面に安定な不溶性の皮膜
もしくは酸化皮膜を形成するため、防食効果の一層優れ
たものであり、ノンりん,ノンメタルの金属防食処理も
実現することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 所 和彦 東京都江戸川区鹿骨3−124−1 (56)参考文献 特開 平1−132344(JP,A) 特開 平1−275552(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23F 11/00,11/12,11/173 F28F 19/00 C08F 120/04 C09K 15/06,15/08 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カフェ酸重合体を含むことを特徴とす
    、ボイラ水系もしくは加熱または冷却循環系統の高温
    水系の金属防食剤。
  2. 【請求項2】 前記重合体の重量平均分子量が1,00
    0〜5,000,000であることを特徴とする請求項
    1記載の金属防食剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の金属防食剤を
    水中に1〜5,000mg/lとなるよう添加し、
    イラ水系もしくは加熱または冷却循環系統の高温水系の
    金属の腐食を抑制する方法。
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