JP2843792B2 - ドレスのビスチェ装飾具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ドレスの胴部と
なるビスチェの上縁部や下縁部を造花やリボン等の装飾
品で飾るドレスのビスチェ装飾具に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、パーティ用ドレス，写真撮影用
のドレスは、女性をより美しく見せるため、斬新なデザ
インを施したり、造花やリボン、さらにはカラフルな色
合いの布地等の装飾品を組み合わせる等して、色彩感覚
を豊かにすると共に見た目が華やかで豪華になるように
している。そのドレスを飾る装飾品は、上述したような
造花，リボン，カラフルな色合いの布地の他に、樹脂や
ガラス等を使用した見た目に美しい小物である場合もあ
る。

【０００３】図５は、一例としてドレスのビスチェ２１
の上縁部にアクセントをつけるために、その部分に装飾
品２２を取り付けるようにした場合の例を示したもので
あり、従来はこのような装飾品２２は、例えばビスチェ
２１の胸元に、一体に縫い付けられていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに装飾品が最初からドレスのビスチェに縫い込まれて
いる場合には、その装飾品のデザインや色が気に入らな
かったときには他のドレスを選ぶしかなかった。また、
ドレスは気に入っているため、どうしてもそれを着用し
て、装飾品だけを好みのものに取り替えたい場合には、
その装飾品をドレスに縫い付けている糸を切るなどして
装飾品を取り外してから、そこに好みの装飾品を新たに
縫い付けることにより取り付け直さなければならなかっ
たので、それが面倒であった。そして、このようにした
場合には、ドレスのビスチェに再度縫い目ができてしま
うので、それを何度も繰り返した場合にはビスチェをい
ためてしまう恐れがあった。

【０００５】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、被着者の好みに応じて造花やリボン等の
装飾品を選択的に簡単にドレスのビスチェに装着するこ
とができ、その装飾品の取り替えを頻繁に行なってもビ
スチェをいためてしまうようなことがないようにするこ
とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、ビスチェの上縁部と下縁部の少なくとも
一方の内面に対の装着片取付用面止着具の一方を固定す
ると共に、一体に固定された上記装着片取付用面止着具
の他方が上記対の装着片取付用面止着具の一方に押し当
てられることによりビスチェの内面に固定される装飾品
装着片を設け、その装飾品装着片のビスチェの内面へ固
定した状態でそのビスチェから露出する部位に対の装飾
品装着用面止着具の一方を固定し、その対の装飾品装着
用面止着具の一方に押し当てられることにより装飾品装
着片に取り付けられる上記対の装飾品装着用面止着具の
他方が背面に固定された花，リボン等の装飾品を設けた
ドレスのビスチェ装飾具を提供する。

【０００７】このようにすれば、ビスチェの上縁部と下
縁部の少なくともいずれかを造花やリボン等の装飾品で
飾りたい場合には、装飾品装着片をそこに固定されてい
る対の装着片取付用面止着具の他方を、ビスチェの内面
に固定されている対の装着片取付用面止着具の一方に押
し当てることにより固定する。そうすると、その装飾品
装着片は一部がビスチェから露出するので、その露出し
た部位に固定されている対の装飾品装着用面止着具の一
方に、花，リボン等の装飾品の背面に固定されている対
の装飾品装着用面止着具の他方を押し当てれば、その装
飾品が装飾品装着片に簡単に固定されて、ビスチェがそ
の装飾品で美しく飾られる。

【０００８】また、上記ビスチェの上縁部内面に固定さ
れる装飾品装着片が、２つに折り曲げられた装着片から
なり、その折り曲げられた一方の装着片の内面に上記対
の装着片取付用面止着具の他方が固定されていると共
に、その装着片取付用面止着具の他方が固定されていな
い側の装着片の表面に上記対の装飾品装着用面止着具の
一方が固定されているようにするとよい。

【０００９】そうすれば、装飾品装着片は、２つに折り
曲げられて内面に対の装着片取付用面止着具の他方が固
定された一方の側の装着片がビスチェの上縁部内面に固
定され、折り曲げられたもう一方の装着片がビスチェの
上縁部の外側に重なるようになり、その上に花，リボン
等の装飾品が固定されて、それがビスチェの上縁部から
大きく飛び出すようなことがないので、外観上の見栄え
がよくなる。

【００１０】さらに、上記装飾品装着片を、少なくとも
ビスチェから露出する部分をそのビスチェと同じ色もし
くはそれに近い色調にするとよい。そうすれば、装飾品
装着片をビスチェに取り付けて、そこに装飾品を取り付
けた状態で装飾品装着片が目立ちにくくなるので、装飾
品装着片が外部から見えるようなことがあっても違和感
が生じない。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図１はこの発明によるのドレス
のビスチェ装飾具の一実施形態例を説明するための分解
斜視図、図２は同じくそのビスチェにビスチェ装飾具の
一部品である装飾品装着片を取り付けた状態を示す正面
図、図３は同じくそのビスチェに取り付けられた各装飾
品装着片に造花やリボンで形成された装飾品を取り付け
た状態を示す正面図である。このドレスのビスチェ装飾
具は、ドレスの胴部となるビスチェ１１の上縁部１１ａ
や下縁部１１ｂをリボンや造花等の装飾品２ａ，２ｂで
飾る際に使用するものである。

【００１２】そのドレスのビスチェ装飾具は、図１に示
すようにビスチェ１１の上縁部１１ａと下縁部１１ｂ
（そのいずれか一方であってもよい）の内面にそれぞれ
対の装着片取付用面止着具の一方５ａ（以下単に面止着
具５ａと呼ぶ）を間隔を置いて２個ずつ固定すると共
に、一体に固定された上記対の装着片取付用面止着具の
他方５ｂ（以下単に面止着具５ｂと呼ぶ）が面止着具５
ａに押し当てられることによりビスチェ１１の内面に固
定される装飾品装着片３，４を設けている。

【００１３】また、その装飾品装着片３，４のビスチェ
１１の内面へ固定した状態でそのビスチェ１１から露出
する部位に対の装飾品装着用面止着具の一方６ａ（以下
単に面止着具６ａと呼ぶ）を固定し、その面止着具６ａ
に押し当てられることにより装飾品装着片３，４にそれ
ぞれ取り付けられる対の装飾品装着用面止着具の他方６
ｂ（以下単に面止着具６ｂと呼ぶ）が背面にそれぞれ固
定されたリボンを使用した装飾品２ａと、造花を使用し
た装飾品２ｂをそれぞれ設けている。

【００１４】そして、この実施の形態では、ビスチェ１
１の上縁部１１ａと下縁部１１ｂの内面に面止着具５ａ
を、それぞれ間隔を置いて２個ずつ、例えば糸で縫い付
けることにより固定している。ビスチェ１１の上縁部１
１ａの内面に固定される装飾品装着片３は、略中央で２
つに折り曲げられた装着片からなり、その折り曲げられ
た一方の装着片７ａの内面に面止着具５ｂを、例えば糸
で縫い付けることにより固定している。また、その装飾
品装着片３の面止着具５ｂが固定されていない側の装着
片７ｂの表面に、同様に面止着具６ａを糸で縫い付ける
ことにより固定している。

【００１５】ビスチェ１１の下縁部１１ｂの内面に固定
される装飾品装着片４は、例えば長方形に形成し、その
一方の面（表側になる）に長手方向に間隔を置いて面止
着具５ｂと６ａを、例えば糸で縫い付けることによりそ
れぞれ固定している。なお、装飾品２ａ，２ｂは、図１
ではリボンによるものと造花によるものの２例について
示したが、勿論それ以外のカラフルな色合いの布地を使
用したものや、樹脂やガラス等で形成した美しい小物等
を使用した装飾品であってもよい。対の面止着具５ａ，
５ｂ及び６ａ，６ｂは、共にこの実施の形態では例えば
マジックテープ（登録商標）を使用するが、それ以外の
パッチン止めのホック等を使用することもできる。

【００１６】このドレスのビスチェ装飾具を使用して、
ビスチェ１１の上縁部１１ａと下縁部１１ｂを飾る場合
には、まず最初にビスチェ１１の上縁部１１ａの内面に
固定されている各面止着具５ａ，５ａに、装飾品装着片
３のそれぞれ装着片７ａの内面に固定されている面止着
具５ｂをそれぞれ押し当てることにより固定する。ま
た、ビスチェ１１の下縁部１１ｂの内面に固定されてい
る各面止着具５ａ，５ａには、装飾品装着片４に固定さ
れている面止着具５ｂをそれぞれ押し当てることにより
固定して、図２に示す状態にする。

【００１７】そうすると、その装飾品装着片３，４は図
示のようにそれぞれ一部がビスチェ１１から露出するよ
うになるので、その露出した部位に固定されている各面
止着具６ａに、装飾品２ａ，２ｂ（図１）をその各背面
に固定されている面止着具６ｂを押し当てるようにすれ
ば、その装飾品２ａ，２ｂが装飾品装着片３，４に簡単
に固定されて、ビスチェ１１が図３に示すようにその装
飾品２ａ，２ｂで美しく飾られる。なお、装飾品２ａ，
２ｂは上述したように、図１で説明した各面止着具６ｂ
により装飾品装着片３，４の各面止着具６ａに固定され
ているだけであるため、それらの取り付け位置は被着者
の好みに応じて任意に替えることができる。

【００１８】また、ビスチェ１１の上縁部１１ａに固定
される装飾品装着片３は、上述したように２つに折り曲
げられた装着片からなり、その折り曲げられた一方の装
着片７ｂがビスチェ１１の上縁部１１ａの外側に重なる
ように露出し、そこにリボンや花の装飾品２ａ，２ｂが
固定されるので、その装飾品装着片３がビスチェ１１の
上縁部１１ａから大きく上方に飛び出すようなことがな
いので、外観上の見栄えがよい。

【００１９】また、その装飾品装着片３及び４を、少な
くともビスチェ１１から露出する部分についてビスチェ
１１と同じ色、もしくはそれに近い色調にすれば、装飾
品装着片３，４をビスチェ１１に取り付けて、そこに装
飾品２ａ，２ｂを取り付けた状態で装飾品装着片３，４
が目立ちにくくなるので、その装飾品装着片３，４が外
部から見えても違和感が生じない。

【００２０】図４はこの発明によるドレスのビスチェ装
飾具の異なる実施の形態を示す正面図であり、図１と対
応する部分には同一の符号を付してある（説明の簡略化
のため、大きさが異なっても対応するものは同一の符号
を付してある）。このビスチェ装飾具は、装飾品装着片
１３を幅広にして、ビスチェ１１の正面の上縁部１１ａ
を全体に造花による装飾品２ｂ′で飾れるようにしてい
る。このように、装飾品装着片は、その大きさを適宜変
えることにより、ビスチェ１１を飾る領域を自由に変え
ることができる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、被着者の好みに応じて造花やリボン等の装飾品をド
レスのビスチェに面止着具を使用して簡単に装着して、
見栄えをよくすることができる。その際、装飾品を被着
者が気に入るまで何度も取り替えを行なっても、装飾品
はビスチェに縫い込むようなことをしないので、ビスチ
ェがいたむようなことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明によるのドレスのビスチェ装飾具の一
実施形態例を説明するための分解斜視図である。

【図２】同じくそのビスチェにビスチェ装飾具の一部品
である装飾品装着片を取り付けた状態を示す正面図であ
る。

【図３】同じくそのビスチェに取り付けられた各装飾品
装着片に造花やリボンで形成された装飾品を取り付けた
状態を示す正面図である。

【図４】この発明によるドレスのビスチェ装飾具の異な
る実施の形態を示す正面図である。

【図５】従来の装飾品により胸元にアクセントを持たせ
たドレスの一例を示す正面図である。

【符号の説明】

２ａ，２ｂ，２ｂ′：装飾品 ３，４，１３：装飾品装着片 ５ａ：装着片取付用面止着具の一方 ５ｂ：装着片取付用面止着具の他方 ６ａ：装飾品装着用面止着具の一方 ６ｂ：装飾品装着用面止着具の他方 ７ａ，７ｂ：装着片 １１：ビスチェ １１ａ：上縁部 １１ｂ：下縁部

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビスチェの上縁部と下縁部の少なくとも
   一方の内面に対の装着片取付用面止着具の一方を固定す
   ると共に、一体に固定された前記装着片取付用面止着具
   の他方が前記対の装着片取付用面止着具の一方に押し当
   てられることにより前記ビスチェの内面に固定される装
   飾品装着片を設け、その装飾品装着片の前記ビスチェの
   内面へ固定した状態で該ビスチェから露出する部位に対
   の装飾品装着用面止着具の一方を固定し、該対の装飾品
   装着用面止着具の一方に押し当てられることにより前記
   装飾品装着片に取り付けられる前記対の装飾品装着用面
   止着具の他方が背面に固定された花，リボン等の装飾品
   を設けたことを特徴とするドレスのビスチェ装飾具。
2. 【請求項２】 前記ビスチェの上縁部内面に固定される
   装飾品装着片が、２つに折り曲げられた装着片からな
   り、その折り曲げられた一方の装着片の内面に前記対の
   装着片取付用面止着具の他方が固定されていると共に、
   その装着片取付用面止着具の他方が固定されていない側
   の装着片の表面に前記対の装飾品装着用面止着具の一方
   が固定されていることを特徴とする請求項１記載のドレ
   スのビスチェ装飾具。
3. 【請求項３】 前記装飾品装着片は、少なくともビスチ
   ェから露出する部分が該ビスチェと同じ色もしくはそれ
   に近い色調に形成されていることを特徴とする請求項１
   又は２記載のドレスのビスチェ装飾具。