JP2843270B2 - 破砕ポンプ - Google Patents
破砕ポンプInfo
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- JP2843270B2 JP2843270B2 JP27938494A JP27938494A JP2843270B2 JP 2843270 B2 JP2843270 B2 JP 2843270B2 JP 27938494 A JP27938494 A JP 27938494A JP 27938494 A JP27938494 A JP 27938494A JP 2843270 B2 JP2843270 B2 JP 2843270B2
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- Japan
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- impeller
- pump
- stirring
- casing
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体中に含まれる固形
物や粉体等を、破砕、攪拌混合しながら移送する破砕ポ
ンプに関する。
物や粉体等を、破砕、攪拌混合しながら移送する破砕ポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に破砕ポンプは、廃水処理、一般化
学工業、土建工業、食品工業等の固形物や半固形物等を
含んだ流体を取り扱う各種設備において、配管機器内で
の目詰まりや流路の閉塞等のトラブルをなくすために、
流体中の固形物等を均一な大きさに切断破砕し、固液混
合体として圧送するようにしたものである。
学工業、土建工業、食品工業等の固形物や半固形物等を
含んだ流体を取り扱う各種設備において、配管機器内で
の目詰まりや流路の閉塞等のトラブルをなくすために、
流体中の固形物等を均一な大きさに切断破砕し、固液混
合体として圧送するようにしたものである。
【0003】従来のこの種の破砕ポンプとしては、図
4,図5に示すものが知られている。この破砕ポンプは
基台の上部に設けられたポンプ本体1と、このポンプ本
体1の後部の軸受機構2に支持された回転軸3にカップ
リング4を介して接続された駆動モータ5とから成って
いる。
4,図5に示すものが知られている。この破砕ポンプは
基台の上部に設けられたポンプ本体1と、このポンプ本
体1の後部の軸受機構2に支持された回転軸3にカップ
リング4を介して接続された駆動モータ5とから成って
いる。
【0004】ポンプ本体1は、図5に示すように、ケー
シング本体6の内部で回転軸3によって回転するインペ
ラ7と、回転軸3の先端に取り付けられてケーシング本
体6の吸込路側でインペラ7と一体に回転する破砕羽根
車8と、ケーシング本体6の吸込路側にボルトで固定さ
れた中間ケース9と、この中間ケース9の内周面側に破
砕羽根車8の背面との間にわずかな隙間を形成して固定
された格子状固定刃10と、同様に中間ケース9の内周
面と破砕羽根車8との間に設けられたシュラウドリング
11と、ケーシング本体6の吸込路の上流側に設けられ
かつボルトで中間ケースに固定された吸込ケーシング1
2と、この吸込ケーシング12の上部を貫通しかつ先端
が破砕羽根車8の前面にわずかな隙間を設けて配置され
た切刃13とから主に構成されて、上記回転軸3の吸込
路側端部には球面座金3aがボルト3bで固定されてお
り、この球面座金3aで破砕羽根車8及びインペラ7と
を回転軸3の先端部に固定している。
シング本体6の内部で回転軸3によって回転するインペ
ラ7と、回転軸3の先端に取り付けられてケーシング本
体6の吸込路側でインペラ7と一体に回転する破砕羽根
車8と、ケーシング本体6の吸込路側にボルトで固定さ
れた中間ケース9と、この中間ケース9の内周面側に破
砕羽根車8の背面との間にわずかな隙間を形成して固定
された格子状固定刃10と、同様に中間ケース9の内周
面と破砕羽根車8との間に設けられたシュラウドリング
11と、ケーシング本体6の吸込路の上流側に設けられ
かつボルトで中間ケースに固定された吸込ケーシング1
2と、この吸込ケーシング12の上部を貫通しかつ先端
が破砕羽根車8の前面にわずかな隙間を設けて配置され
た切刃13とから主に構成されて、上記回転軸3の吸込
路側端部には球面座金3aがボルト3bで固定されてお
り、この球面座金3aで破砕羽根車8及びインペラ7と
を回転軸3の先端部に固定している。
【0005】そして、この破砕ポンプでは、駆動モータ
5を駆動させ、この駆動モータ5の回転力をカップリン
グ4を介してポンプ本体1の軸受機構2に支持された回
転軸3に伝え、回転軸3でインペラ7と破砕羽根車8と
を回転させることで、破砕羽根車8で流体中の固形物を
破砕すると共にインペラ7で圧送するようにしている。
5を駆動させ、この駆動モータ5の回転力をカップリン
グ4を介してポンプ本体1の軸受機構2に支持された回
転軸3に伝え、回転軸3でインペラ7と破砕羽根車8と
を回転させることで、破砕羽根車8で流体中の固形物を
破砕すると共にインペラ7で圧送するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
破砕ポンプにあっては、被処理物の十分な攪拌混合を行
うためには、格子状固定刃10のスリットを小さくした
り、また破砕羽根車8と格子状固定刃10との間の隙間
を小さくしたりすることで、インペラ7で自然に起こる
液体の整流を流れ難くして渦を発生させ、これによって
攪拌混合効果を高めるようにしているためポンプ効率が
低下してしまうこと、また隙間が小さくなるため被破砕
物が必要以上に細かく切断破砕されてしまい、同様に破
砕処理能力が低下してしまう等の問題点があった。
破砕ポンプにあっては、被処理物の十分な攪拌混合を行
うためには、格子状固定刃10のスリットを小さくした
り、また破砕羽根車8と格子状固定刃10との間の隙間
を小さくしたりすることで、インペラ7で自然に起こる
液体の整流を流れ難くして渦を発生させ、これによって
攪拌混合効果を高めるようにしているためポンプ効率が
低下してしまうこと、また隙間が小さくなるため被破砕
物が必要以上に細かく切断破砕されてしまい、同様に破
砕処理能力が低下してしまう等の問題点があった。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、破砕ポンプの効率や処理能力を低下さ
せることなく、被処理物の攪拌混合効果を高めるように
した破砕ポンプを提供することを目的としている。
れたものであり、破砕ポンプの効率や処理能力を低下さ
せることなく、被処理物の攪拌混合効果を高めるように
した破砕ポンプを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、ケーシング本体と、このケーシング本
体の内部を貫通する回転軸の吸込路側端部に取り付けら
れてインペラと一体に回転する破砕羽根車と、この破砕
羽根車の背面の前記吸込路側に固定された格子状固定刃
とを備えた破砕ポンプであって、前記回転軸の端部に前
記破砕羽根車を固定する固定ナットを設け、この固定ナ
ットに前記ケーシング本体の吸込路側に突出する攪拌突
起が形成され、かつ、前記固定ナット及び攪拌突起が蝶
ナット状に形成されて、前記攪拌突起の両先端部が吸込
路側に突出していることを特徴としている。
めに、本発明は、ケーシング本体と、このケーシング本
体の内部を貫通する回転軸の吸込路側端部に取り付けら
れてインペラと一体に回転する破砕羽根車と、この破砕
羽根車の背面の前記吸込路側に固定された格子状固定刃
とを備えた破砕ポンプであって、前記回転軸の端部に前
記破砕羽根車を固定する固定ナットを設け、この固定ナ
ットに前記ケーシング本体の吸込路側に突出する攪拌突
起が形成され、かつ、前記固定ナット及び攪拌突起が蝶
ナット状に形成されて、前記攪拌突起の両先端部が吸込
路側に突出していることを特徴としている。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】本発明によれば、回転軸の吸込路側に破砕羽根
車を固定する固定ナットを設け、この固定ナットにケー
シング本体の吸込路側に突出する攪拌突起を形成したの
で、吸込路内で攪拌突起が回転することで被処理物が十
分に攪拌混合される。
車を固定する固定ナットを設け、この固定ナットにケー
シング本体の吸込路側に突出する攪拌突起を形成したの
で、吸込路内で攪拌突起が回転することで被処理物が十
分に攪拌混合される。
【0012】また、固定ナット及び攪拌突起が蝶ナット
状に形成されているため、この攪拌突起を手で回転させ
ることで、工具を用いることなく固定ナットが回転軸に
着脱される。
状に形成されているため、この攪拌突起を手で回転させ
ることで、工具を用いることなく固定ナットが回転軸に
着脱される。
【0013】
【0014】この発明を、例えば食品工業において、粉
体と液状体との混合に適用した場合には、単に手作業で
攪拌混合したり、従来の攪拌器で混合攪拌する場合に較
べて、破砕羽根車と格子状固定刃との間の微小な隙間で
被処理物が切断混合され、粒子レベルでの混合が行わ
れ、食品の品質や味覚等が向上し、また多品種、少量生
産にも最適である。また、破砕羽根車と格子状固定刃の
間の隙間が制約を受けることなく、攪拌混合効果が発揮
されるため、破砕ポンプの処理能力の低下が防止され
る。
体と液状体との混合に適用した場合には、単に手作業で
攪拌混合したり、従来の攪拌器で混合攪拌する場合に較
べて、破砕羽根車と格子状固定刃との間の微小な隙間で
被処理物が切断混合され、粒子レベルでの混合が行わ
れ、食品の品質や味覚等が向上し、また多品種、少量生
産にも最適である。また、破砕羽根車と格子状固定刃の
間の隙間が制約を受けることなく、攪拌混合効果が発揮
されるため、破砕ポンプの処理能力の低下が防止され
る。
【0015】
【実施例】次に、本発明を図面を用いて詳しく説明す
る。図1〜図3は本発明の一実施例の破砕ポンプであ
る。図において、従来の図に示したものと同一部分につ
いては同一符号を付してその説明を省略する。
る。図1〜図3は本発明の一実施例の破砕ポンプであ
る。図において、従来の図に示したものと同一部分につ
いては同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】破砕ポンプ21は、吐出ノズル22aが形
成されたケーシング本体22の中心を貫通して回転軸2
3が設けられ、この回転軸23の中央部はケーシング本
体22の中心に取り付けたメカニカルシールを兼ねた軸
受部24に支持されている。回転軸23の先端側、本実
施例では吸込路25側には、ケーシング本体22の内部
で回転して流体を吐出ノズル22aから圧送するインペ
ラ26がキーを介して取り付けられ、さらにその先端側
にはケーシング本体22の吸込路25側でインペラ26
と一体に回転する破砕羽根車27が、前記のキーを介し
て取り付けられている。破砕羽根車27の吸込路側端部
は回転軸23の先端に螺合される固定ナット41で固定
されている。。
成されたケーシング本体22の中心を貫通して回転軸2
3が設けられ、この回転軸23の中央部はケーシング本
体22の中心に取り付けたメカニカルシールを兼ねた軸
受部24に支持されている。回転軸23の先端側、本実
施例では吸込路25側には、ケーシング本体22の内部
で回転して流体を吐出ノズル22aから圧送するインペ
ラ26がキーを介して取り付けられ、さらにその先端側
にはケーシング本体22の吸込路25側でインペラ26
と一体に回転する破砕羽根車27が、前記のキーを介し
て取り付けられている。破砕羽根車27の吸込路側端部
は回転軸23の先端に螺合される固定ナット41で固定
されている。。
【0017】固定ナット41は、図3(a)に示すよう
に、その表面から蝶ナット状の攪拌突起42が吸込路2
5側に突出して形成されており、この攪拌突起41を回
転軸23で回転させることで吸込路25内の被処理物が
攪拌混合され、これによって被処理物が十分に攪拌混合
される。また、この攪拌突起42を手で回転させること
で、固定ナット41を回転軸23に着脱することができ
るため着脱工具が不要となり、メンテナンスを容易に行
うことができる。さらに、固定ナット41の材質を回転
軸23の材質と異なるものにすることで、ネジのかじり
を防止することができる。
に、その表面から蝶ナット状の攪拌突起42が吸込路2
5側に突出して形成されており、この攪拌突起41を回
転軸23で回転させることで吸込路25内の被処理物が
攪拌混合され、これによって被処理物が十分に攪拌混合
される。また、この攪拌突起42を手で回転させること
で、固定ナット41を回転軸23に着脱することができ
るため着脱工具が不要となり、メンテナンスを容易に行
うことができる。さらに、固定ナット41の材質を回転
軸23の材質と異なるものにすることで、ネジのかじり
を防止することができる。
【0018】なお、攪拌突起の形状は、本実施例のもの
に限定されることなく、2本以上の複数本であってもよ
く、またスクリュー状に形成して攪拌混合効果を高める
ようにしてもよい。
に限定されることなく、2本以上の複数本であってもよ
く、またスクリュー状に形成して攪拌混合効果を高める
ようにしてもよい。
【0019】ケーシング本体22の吸込路25側には、
中間ケース28が締付ボルト29で固定されている。本
実施例では、締付ボルト29は中間ケース28の周方向
に沿って等間隔に6個設けてある。中間ケース28はO
リングを介してケーシング本体22の吸込路側内周面に
取り付けられている。中間ケース28の内周側には格子
状固定刃30が嵌合されており、この格子状固定刃30
と破砕羽根車27の背面との間には流体中の固形物を挟
んで切断破砕するための僅かな隙間が形成され、この隙
間において、格子状固定刃30の格子隙間に引っかかっ
た固形物が回転する破砕羽根車27との間で切断され
る。
中間ケース28が締付ボルト29で固定されている。本
実施例では、締付ボルト29は中間ケース28の周方向
に沿って等間隔に6個設けてある。中間ケース28はO
リングを介してケーシング本体22の吸込路側内周面に
取り付けられている。中間ケース28の内周側には格子
状固定刃30が嵌合されており、この格子状固定刃30
と破砕羽根車27の背面との間には流体中の固形物を挟
んで切断破砕するための僅かな隙間が形成され、この隙
間において、格子状固定刃30の格子隙間に引っかかっ
た固形物が回転する破砕羽根車27との間で切断され
る。
【0020】本実施例の格子状固定刃30は、外周部分
が破砕羽根車27の外周端を覆うように前方に突出して
形成されることでシュラウドリング30aを構成してお
り、このシュラウドリング30aの内側と破砕羽根車2
7の外周に形成された外刃との間に挟まれた流体中の固
形物を切断破砕するようになっている。中間ケース28
の前面にはケーシング本体22との間に吸込路25を形
成する吸込ケーシング31がボルト32で固定されてい
る。本実施例ではボルト32は周方向に等間隔に4個配
置されている。吸込ケーシング31の中間ケース28側
のフランジ面には、上記のシュラウドリング30aの周
端部がシール部を介して嵌合するように形成されてい
る。
が破砕羽根車27の外周端を覆うように前方に突出して
形成されることでシュラウドリング30aを構成してお
り、このシュラウドリング30aの内側と破砕羽根車2
7の外周に形成された外刃との間に挟まれた流体中の固
形物を切断破砕するようになっている。中間ケース28
の前面にはケーシング本体22との間に吸込路25を形
成する吸込ケーシング31がボルト32で固定されてい
る。本実施例ではボルト32は周方向に等間隔に4個配
置されている。吸込ケーシング31の中間ケース28側
のフランジ面には、上記のシュラウドリング30aの周
端部がシール部を介して嵌合するように形成されてい
る。
【0021】また、図3(a)に示すように、シュラウ
ドリング30aと、吸込ケーシング31との間に前段固
定刃43を設け、この前段固定刃43と破砕羽根車27
とで固体物を切断破砕するようにしてもよい。さらに、
吸込ケーシング31の接続方法は、図3(a)に示すよ
うにクランプ式としてもよく、図3(b)に示すように
吸込ケーシング31の外周面にネジ部31aを形成し、
これによって被接続部と接続するようにしてもよい。
ドリング30aと、吸込ケーシング31との間に前段固
定刃43を設け、この前段固定刃43と破砕羽根車27
とで固体物を切断破砕するようにしてもよい。さらに、
吸込ケーシング31の接続方法は、図3(a)に示すよ
うにクランプ式としてもよく、図3(b)に示すように
吸込ケーシング31の外周面にネジ部31aを形成し、
これによって被接続部と接続するようにしてもよい。
【0022】さらに、中間ケース28の外周側には、こ
の中間ケース28のケーシング本体22に対する軸方向
の位置決めを行う調整手段としての調整ハンドル33が
設けられている。この調整ハンドル33は、環状に形成
されて内周面に中間ケース28の外周面に形成された外
ネジと螺合する内ネジが形成され、外周面にはこの調整
ハンドル33が図示しない工具で回動させるための嵌合
凹部33aが周方向に沿って複数形成されている。そし
て調整ハンドル33を工具で回転させることで、中間ケ
ース28をケーシング本体22の前フランジ面22bに
対して離接させ、これによって中間ケース28に固定さ
れた格子状固定刃30と回転軸23に取り付けられた破
砕羽根車27との間の隙間を調節するようにしている。
の中間ケース28のケーシング本体22に対する軸方向
の位置決めを行う調整手段としての調整ハンドル33が
設けられている。この調整ハンドル33は、環状に形成
されて内周面に中間ケース28の外周面に形成された外
ネジと螺合する内ネジが形成され、外周面にはこの調整
ハンドル33が図示しない工具で回動させるための嵌合
凹部33aが周方向に沿って複数形成されている。そし
て調整ハンドル33を工具で回転させることで、中間ケ
ース28をケーシング本体22の前フランジ面22bに
対して離接させ、これによって中間ケース28に固定さ
れた格子状固定刃30と回転軸23に取り付けられた破
砕羽根車27との間の隙間を調節するようにしている。
【0023】例えば、締付ボルト29を緩めた状態で、
調整ハンドル33を右に回すと、調整ハンドル33のケ
ーシング本体22との接触面を起点として、中間ケース
28がネジ作用によって所定のピッチ分だけケーシング
本体22に対して離れる方向、即ち吸込路25側へ移動
する。この際、中間ケース28に固定されている格子状
固定刃30は、破砕羽根車27の背面側に移動し、この
破砕羽根車27に接触することで調整ハンドル33が回
転しなくなる。この状態から中間ケース28をケーシン
グ本体22側に締付ボルト29で締め付けることで、調
整ハンドル33の内ネジの一方の面に当接していた中間
ケース28の外ネジ面が、調整ハンドル33の内ネジの
他方面側へ押し戻されることで、バックラッシュ分の戻
りが生じる。
調整ハンドル33を右に回すと、調整ハンドル33のケ
ーシング本体22との接触面を起点として、中間ケース
28がネジ作用によって所定のピッチ分だけケーシング
本体22に対して離れる方向、即ち吸込路25側へ移動
する。この際、中間ケース28に固定されている格子状
固定刃30は、破砕羽根車27の背面側に移動し、この
破砕羽根車27に接触することで調整ハンドル33が回
転しなくなる。この状態から中間ケース28をケーシン
グ本体22側に締付ボルト29で締め付けることで、調
整ハンドル33の内ネジの一方の面に当接していた中間
ケース28の外ネジ面が、調整ハンドル33の内ネジの
他方面側へ押し戻されることで、バックラッシュ分の戻
りが生じる。
【0024】したがって、この作用を利用することで、
ネジ加工公差分の隙間調整が可能となる。本実施例の破
砕ポンプでは、破砕羽根車27と格子状固定刃30との
間の隙間が0.05mm〜5mm程度の間で調整される
ことが好ましい。また、中間ケース28と調整ハンドル
33とに異質な材質を用いることで、ネジ部のかじりを
防止することができる。
ネジ加工公差分の隙間調整が可能となる。本実施例の破
砕ポンプでは、破砕羽根車27と格子状固定刃30との
間の隙間が0.05mm〜5mm程度の間で調整される
ことが好ましい。また、中間ケース28と調整ハンドル
33とに異質な材質を用いることで、ネジ部のかじりを
防止することができる。
【0025】一方、上記のケーシング本体22の背面側
にはフランジ22cが形成され、このフランジ22cに
は駆動モータ35がボルト36で直接固定されている。
さらに、本実施例ではインペラ26及び破砕羽根車27
を回転させる回転軸23が駆動モータ35の回転軸と一
体に形成されており、さらに回転軸23の他端部側は駆
動モータ35の後部から外側へ突出し、この突出端部に
手回し確認や分解組立時の手回しを行う際のハンドル3
7が取り付けられている。なお、回転軸23は、ケーシ
ング本体22側と駆動モータ35側とを別体とし、これ
をカップリングで一体化するようにしてもよい。
にはフランジ22cが形成され、このフランジ22cに
は駆動モータ35がボルト36で直接固定されている。
さらに、本実施例ではインペラ26及び破砕羽根車27
を回転させる回転軸23が駆動モータ35の回転軸と一
体に形成されており、さらに回転軸23の他端部側は駆
動モータ35の後部から外側へ突出し、この突出端部に
手回し確認や分解組立時の手回しを行う際のハンドル3
7が取り付けられている。なお、回転軸23は、ケーシ
ング本体22側と駆動モータ35側とを別体とし、これ
をカップリングで一体化するようにしてもよい。
【0026】上述したように、本実施例の破砕ポンプ2
1によれば、固定ナット41の攪拌突起41が回転軸2
3によって吸込路25内で回転されることで、この吸込
路25内の被処理流体を十分に攪拌混合することができ
る。したがって、攪拌混合のために破砕羽根車27と格
子状固定刃30との間の隙間寸法や、格子状固定刃30
に形成される格子隙間を小さくすることで制約を受ける
破砕ポンプの効率や処理能力を低下させることなく、被
処理流体の攪拌混合を行うことができる。
1によれば、固定ナット41の攪拌突起41が回転軸2
3によって吸込路25内で回転されることで、この吸込
路25内の被処理流体を十分に攪拌混合することができ
る。したがって、攪拌混合のために破砕羽根車27と格
子状固定刃30との間の隙間寸法や、格子状固定刃30
に形成される格子隙間を小さくすることで制約を受ける
破砕ポンプの効率や処理能力を低下させることなく、被
処理流体の攪拌混合を行うことができる。
【0027】また、この実施例の破砕ポンプでは、ポン
プを小型化して多品種、少容量の被処理物に対応できる
と共に、取扱いやメンテナンスを容易とすることができ
る。
プを小型化して多品種、少容量の被処理物に対応できる
と共に、取扱いやメンテナンスを容易とすることができ
る。
【0028】
【発明の効果】この発明の破砕ポンプによれば、回転軸
の吸込路側端部に取り付ける固定ナットにケーシング本
体の吸込路側に突出する攪拌突起を形成したので、破砕
ポンプの効率や処理能力を低下させることなく、被処理
物の攪拌混合効果を高めることができる。
の吸込路側端部に取り付ける固定ナットにケーシング本
体の吸込路側に突出する攪拌突起を形成したので、破砕
ポンプの効率や処理能力を低下させることなく、被処理
物の攪拌混合効果を高めることができる。
【0029】また、固定ナット及び攪拌突起を蝶ナット
状に形成したので、固定ナットの着脱を手動にて行うこ
とができる。
状に形成したので、固定ナットの着脱を手動にて行うこ
とができる。
【0030】
【図1】本発明の破砕ポンプの要部を断面した側面図で
ある。
ある。
【図2】図1の正面図である。
【図3】(a)は図1の要部の拡大断面図、(b)は吸
込ケーシングの接続方法を説明するための部分拡大断面
図である。
込ケーシングの接続方法を説明するための部分拡大断面
図である。
【図4】従来の破砕ポンプの側面図である。
【図5】従来の破砕ポンプの断面側面図である。
21 破砕ポンプ 22 ケーシング本体 23 回転軸 25 吸込路 26 インペラ 27 破砕羽根車 30 格子状固定刃 41 固定ナット 42 攪拌突起
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシング本体と、このケーシング本体
の内部を貫通する回転軸の吸込路側端部に取り付けられ
てインペラと一体に回転する破砕羽根車と、この破砕羽
根車の背面の前記吸込路側に固定された格子状固定刃と
を備えた破砕ポンプであって、前記回転軸の端部に前記
破砕羽根車を固定する固定ナットを設け、この固定ナッ
トに前記ケーシング本体の吸込路側に突出する攪拌突起
が形成され、かつ、前記固定ナット及び攪拌突起が蝶ナ
ット状に形成されて、前記攪拌突起の両先端部が吸込路
側に突出していることを特徴とする破砕ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27938494A JP2843270B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 破砕ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27938494A JP2843270B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 破砕ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08135587A JPH08135587A (ja) | 1996-05-28 |
JP2843270B2 true JP2843270B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=17610396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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