JP2842401B2 - 無線電話アクセスシステム - Google Patents

無線電話アクセスシステム

Info

Publication number
JP2842401B2
JP2842401B2 JP23516096A JP23516096A JP2842401B2 JP 2842401 B2 JP2842401 B2 JP 2842401B2 JP 23516096 A JP23516096 A JP 23516096A JP 23516096 A JP23516096 A JP 23516096A JP 2842401 B2 JP2842401 B2 JP 2842401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
history information
registration
subscriber
telephone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23516096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1079982A (ja
Inventor
則義 曽根高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP23516096A priority Critical patent/JP2842401B2/ja
Publication of JPH1079982A publication Critical patent/JPH1079982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2842401B2 publication Critical patent/JP2842401B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば携帯無線電話
機の加入者のような無線加入者をアクセスするためのア
クセスシステムに係わり、特に無線電話機の不正使用を
防止するようにした無線電話アクセスシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】携帯無線電話機に代表される無線電話機
は、交換機と通信ケーブルを介して接続される有線の電
話機と異なり、正当な権限を有しない者であっても無線
を勝手に使用することで無線電話サービスを利用するこ
とができるようになるという危険性がある。そこで、従
来からセキュリティ対策として無線電話機の不正使用を
防止する対策が採られている。このようなものとして、
次の2つの対策が存在している。
【0003】(1)無線電話機の認証 無線電話機(以下特に紛らわしくないときには単に電話
機と略称する。)それぞれに割り当てられた固有の番号
を盗聴等の何らかの手法で取得すると、これを用いて別
の電話機を不正に使用することができる。これを防止す
るために、通信の開始時に各電話機に秘密鍵を保持させ
ておき、網側にこれらの電話機に対応して登録している
鍵との照合を行うようにする。これにより、正しい電話
機であることの確認を行うことができる。
【0004】(2)情報信号および制御信号の秘匿 情報信号の盗聴を防止するために、この情報信号を暗号
化する。制御信号についても暗号化が可能である。この
ような暗号化によって、信号自体にスクランブルがかか
るので、同一周波数の干渉波から有意な音声を復号され
る危険のある漏洩も防止することができる。
【0005】以上説明した従来の対策については、例え
ば文献「桑原;ディジタル移動通信(科学新聞社発行)
PP208−209、P312」に詳細に紹介されてい
る。また、特開平1−233341号公報にも無線電話
サービス方法として開示されている。前者の文献におけ
る「第4章方式設計(5)サービス制御、(C)認識サ
ービス制御(PP208−209)で示された無線電話
アクセスシステムについて説明する。
【0006】図6は、この文献に示された無線電話アク
セスシステムを示したものである。この無線電話アクセ
スシステムでは、移動加入者交換機(MLS)11側に
ハードディスクからなる本体記憶装置12が備えられて
おり、この中に電話機の認証鍵についてのデータが格納
されている。移動加入者交換機11では、電話機と通信
を行う際にその電話機の認証鍵14を読み出すと共に、
図示しない乱数発生器から乱数15を発生させる。この
乱数15は認証要求の際に該当する電話機16に送信す
る。移動加入者交換機11側では、認証鍵14と乱数1
5を用いて、暗号化演算手段16でその電話機用の暗号
化演算を行い、演算値17を照合手段18に供給する。
【0007】一方、電話機16側では送られてきた乱数
15と自ら保持する認証鍵21を自身の暗号化演算手段
22に入力し、暗号化演算を行って演算値23を認証応
答として移動加入者交換機11に送り、照合手段18に
入力させる。移動加入者交換機11では、両演算値1
7、23を比較することで電話機の認証を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した無線電話
アクセスシステムは、自動車電話や携帯電話およびコー
ドレス電話等の多くの無線電話機に応用され、実用化さ
れている。しかしながら、従来のこの無線電話アクセス
システムでは、認証についても秘匿についても複雑な
演算アルゴリズムが必要であり、システムが複雑化す
る。また、電話機固有の番号を電話機と網側に秘密に
保持する必要がある。これは、暗号化演算を固有の演算
として実行するためである。更に、このような手当て
を行ったとしても、電話機そのものを複製された場合に
は、電話機固有の番号も複製されることになる。したが
って、この場合には第三者の悪意の使用を防御すること
ができないという致命的な問題が存在する。
【0009】そこで本発明の目的は、電話機自体の構成
内容をコピーされたような場合でも無線電話サービスの
セキュリティを確保することのできる無線電話アクセス
システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)複数の基地局と、(ロ)移動位置に応じてこ
れらの基地局のいずれかと無線伝送路で接続され、異な
った基地局と接続されるたびにその基地局の有する固有
の位置情報の登録を要求すると共に登録が許可されたと
きにはその位置情報を現在の自己の履歴情報に反映させ
て新たな履歴情報として保持する1または複数の加入者
局と、(ハ)前記した複数の基地局と接続され、初期立
ち上げ時にいずれかの加入者局から位置情報の登録が要
求されたときその加入者局の固有の認証情報を通知させ
その加入者局用に登録されている認証情報と比較してこ
れらが一致しているときにはその加入者局の位置情報の
登録を許可すると共にその位置情報をその加入者局側の
処理と同一処理で認証情報に反映させて履歴情報として
登録する第1の履歴情報管理手段と、(ニ)前記した複
数の基地局と接続され、初期立ち上げ時以降にいずれか
の加入者局から位置情報の登録が要求されたときその加
入者局の履歴情報を通知させその加入者局用に登録され
ている履歴情報と比較してこれらが一致しているときに
はその加入者局の位置情報の登録を許可すると共にその
位置情報をその加入者局側の処理と同一処理で現在の履
歴情報に反映させて履歴情報を更新する第2の履歴情報
管理手段とを無線電話アクセスシステムに具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、加入者
局が基地局を移動して新たな基地局と無線伝送路で接続
されるたびに加入者局側から位置情報の登録の要求が行
われ、この登録が許可されるたびにそのときの位置情報
を反映した履歴情報がその加入者局と第2の履歴情報管
理手段との間で保持され、次の位置情報の登録のときの
加入者局の確認に使用される。加入者局が新たな基地局
と接続されるたびに履歴情報が変更されていくので、仮
に途中の状態でその加入者局の複製を作成したとして
も、その複製の履歴情報は複製の使用時に本来の加入者
局の履歴情報と異なってくることになり、無線電話サー
ビスのセキュリティを確保することができることにな
る。なお、初期立ち上げ時には加入者局と第1の履歴情
報管理手段がその加入者局の認証情報を用いて加入者局
の位置情報の登録の許否を判別し、位置登録が許された
ときにはその位置情報が履歴情報として使用されること
になる。
【0012】請求項2記載の発明では、(イ)複数の基
地局と、(ロ)移動位置に応じてこれらの基地局のいず
れかと無線伝送路で接続され、異なった位置情報を有す
る基地局と接続されるたびにその基地局の位置情報の登
録を要求すると共に登録が許可されたときにはその位置
情報を現在の自己の履歴情報に反映させて新たな履歴情
報として保持する1または複数の加入者局と、(ハ)こ
れら1または複数の加入者局の位置情報を時間を置いて
順次変更する位置情報変更手段と、(ニ)前記した複数
の基地局と接続され、初期立ち上げ時にいずれかの加入
者局から位置情報の登録が要求されたときその加入者局
の固有の認証情報を通知させその加入者局用に登録され
ている認証情報と比較してこれらが一致しているときに
はその加入者局の位置情報の登録を許可すると共にその
位置情報をその加入者局側の処理と同一処理で認証情報
に反映させて履歴情報として登録する第1の履歴情報管
理手段と、(ホ)前記した複数の基地局と接続され、初
期立ち上げ時以降にいずれかの加入者局から位置情報の
登録が要求されたときその加入者局の履歴情報を通知さ
せその加入者局用に登録されている履歴情報と比較して
これらが一致しているときにはその加入者局の位置情報
の登録を許可すると共にその位置情報をその加入者局側
の処理と同一処理で現在の履歴情報に反映させて履歴情
報を更新する第2の履歴情報管理手段とを無線電話アク
セスシステムに具備させる。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、加入者
局の位置情報を時間を置いて順次変更する位置情報変更
手段が備えられている。したがって、加入者局が基地局
を移動しない場合であっても、加入者局と基地局との間
での位置情報が時間と共に変化することになり、加入者
局の接続時に位置情報の登録を行っていけば履歴情報は
加入者局と履歴情報の保持側とで一致をとりながら変化
することになる。したがって、仮に途中の状態でその加
入者局の複製を作成したとしても、その複製の履歴情報
は複製の使用時に本来の加入者局の履歴情報と異なって
くることになり、無線電話サービスのセキュリティを確
保することができることになる。なお、初期立ち上げ時
には加入者局と第1の履歴情報管理手段がその加入者局
の認証情報を用いて加入者局の位置情報の登録の許否を
判別し、位置登録が許されたときにはその位置情報が履
歴情報として使用されることになる。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の無線電話アクセスシステムで履歴情報管
理手段は移動加入者交換機であり、履歴情報の登録およ
び更新はこの移動加入者交換機と通信可能な記憶装置で
行うことを特徴としている。
【0015】請求項4記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の無線電話アクセスシステムで履歴情報と
は最新の位置情報とそれよりも時間的に1つ前の位置情
報からなり、位置情報を現在の自己の履歴情報に反映さ
せて新たな履歴情報にするとは今回登録の許可された位
置情報を最新の位置情報とし、それまで最新の位置情報
であったものを時間的に1つ前の位置情報に移して新た
な履歴情報にすることであることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
無線電話アクセスシステムで初期立ち上げ時に位置情報
の登録が許可されたとき、履歴情報における最新の位置
情報は許可されたその位置情報であり、それよりも時間
的に1つ前の位置情報は認証情報であることを特徴とし
ている。
【0017】
【発明の実施の形態】
【0018】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例における無線電話
アクセスシステムの構成の要部を表わしたものである。
このシステムの移動加入者交換機31は、履歴情報を格
納した磁気ディスク等からなる本体記憶装置32と接続
されている。移動加入者交換機31は、第1〜第nのゾ
ーン341 〜34n にそれぞれ対応して配置された第1
〜第nの基地局351 〜35n を介して、これらのゾー
ン341 〜34n を移動する第mの電話機36m と通信
を行うことができる。
【0020】ここで、任意の電話機としての第mの電話
機36m はその移動によって第1〜第nの基地局351
〜35n のいずれかの配下のゾーン341 〜34n に入
って電話をかけたり電話をとるたびに位置登録要求を行
うようになっている。また、それぞれの基地局351
35n は、第mの電話機36m すなわち加入者局から位
置登録要求を受けると、その加入者の履歴情報を移動加
入者交換機31に対して要求するようになっている。こ
こで履歴情報とは、各基地局351 〜35n に対して固
有に割り当てられたCS番号等のように第mの電話機3
m の現在または過去の居場所が明確になるような位置
や場所を特定する情報である。
【0021】それぞれの基地局351 〜35n は移動加
入者交換機31から履歴情報を受け取ると、これを一時
的に保持して第mの電話機36m に対してその保持して
いる履歴情報の照会指示を行うようになっている。第m
の電話機36m は、該当する基地局、たとえば第1の基
地局351 からの照会指示があるとこれに履歴情報を通
知する機能を有している。この例の場合、第1の基地局
351 は通知された履歴情報と移動加入者交換機31か
ら得られた履歴情報とを比較し、比較結果が一致すれば
第mの電話機36m に対して位置登録許可を与える。そ
して、最新の履歴情報を移動加入者交換機31に送付す
ることになる。比較結果が一致しなかった場合、第1の
基地局351 は位置登録の拒否を第mの電話機36m
返送するようになっている。
【0022】図2は第mの電話機等の加入者局あるいは
本体記憶装置が履歴情報を管理するために使用している
履歴情報フレームの構成を表わしたものである。この実
施例では、履歴情報フレーム41は第1の履歴情報格納
部421 と第2の履歴情報格納部の422 の2つの格納
部を配置したフレーム構造となっている。システムによ
っては更に多くの履歴情報格納部を1つのフレームに配
置した構造となっていてもよい。同図(a)に示す第1
の状態は履歴情報フレーム41の初期状態を示したもの
であり、第1の履歴情報格納部421 には電話番号等の
初期値が新履歴として格納されるようになっている。
【0023】同図(b)は、例えば第mの電話機36m
がゾーン341 〜34n のうちのいずれかに移動した
後、これに対応する新たな履歴情報が登録された状態を
表わしたものである。この例では、第1のゾーン341
の履歴情報(CS#1 )が新履歴として第1の履歴情報
格納部421 に格納される。このとき、同図(a)で新
履歴として第1の履歴情報格納部421 に格納されてい
た初期値は、第2の履歴情報格納部422 に移し変えら
れる。すなわち、履歴情報(CS#1 )と初期値の組合
わされた情報が第mの電話機36m と本体記憶装置32
の双方に履歴情報として登録されることになるので、第
mの電話機36m の移動によっても履歴情報フレーム4
1の全体による履歴情報の一致をとることができる。
【0024】同図(c)は、第2の状態から第mの電話
機36m が更に他のゾーン34n に移動した場合の履歴
情報フレーム41の内容を表わしている。第mの電話機
36 m がゾーン34n に移動してこれによる新たな履歴
情報(CS#n )が第1の履歴情報格納部421 に格納
されるとき、第2の履歴情報格納部422 には先の履歴
情報(CS#1 )が格納される。このように第mの電話
機36m が各ゾーン341 〜34n を移動するたびに、
履歴情報が第mの電話機36m と本体記憶装置32の双
方に同期した形で変更されていく。したがって、いずれ
かの時点で電話機自体の構成内容をコピーされたような
場合でも、第mの電話機36m はその後も移動によって
独自に履歴情報を変更していくので、コピーした電話機
の方はこの移動に完全に追従することができない限り、
本体記憶装置32との履歴情報の一致をとることができ
なくなる。すなわち、これにより本来の電話機としての
第mの電話機36m について、無線電話サービスのセキ
ュリティが確保されることになる。
【0025】図3は、この無線電話アクセスシステムに
おいて位置登録時の制御の様子を表わしたものである。
図1および図2と共にこれを説明する。このシステムの
初期立ち上げ以後に第mの電話機36m がその電源を初
めて投入すると、位置登録要求がこの第mの電話機36
m から第1の基地局351 に送信される(ステップS1
01)。第1の基地局351 は、これを移動加入者交換
機31に転送する(ステップS102)。
【0026】移動加入者交換機31は位置登録要求を受
けると第1の基地局351 に対して第mの電話機36m
の認証を要求する(ステップS103)。この要求を受
けた第1の基地局351 は第mの電話機36m に対して
認証を要求する(ステップS104)。これに対して第
mの電話機36m が認証の応答を行うと(ステップS1
05)、これを受けた第1の基地局351 は、この認証
応答を移動加入者交換機31に転送する(ステップS1
06)。これまでの間に、移動加入者交換機31は本体
記憶装置32から第mの電話機36m についての認証情
報を入手している(ステップS107)。そこで、移動
加入者交換機31は本体記憶装置32から入手した認証
情報と第mの電話機36m から入手した認証情報とが一
致するかどうかの判別を行う(ステップS108)。こ
の結果として、両者の認証情報が一致している場合には
(○の場合)、ステップS101で行われた位置登録要
求に基づく位置登録を受け付ける旨の情報が第1の基地
局351 に送信される(ステップS109)。第1の基
地局351 では、第mの電話機36m に対して位置登録
が受け付けられたことを知らせる(ステップS11
0)。これと並行して、移動加入者交換機31から本体
記憶装置32に対して認証情報が送られている(ステッ
プS111)。したがって、本体記憶装置32と第mの
電話機36m の双方が位置登録を確認したことになる。
【0027】これに対して、ステップS108の情報比
較で本体記憶装置32から入手した認証情報と第mの電
話機36m から入手した認証情報とが不一致であると判
別された場合(図で×の場合)(ステップS112)、
移動加入者交換機31は第mの電話機36m を認証せ
ず、その現在の位置の登録を拒否する情報を第1の基地
局351 に送信することになる(ステップS113)。
この拒否の情報を受信した第1の基地局351 は、位置
登録が拒否されたことを該当する第mの電話機36m
知らせることになる(ステップS114)。
【0028】前記したように新規の状態からこのような
位置登録が1回行われると、本体記憶装置32と第mの
電話機36m 内の履歴情報は、図2(a)から(b)で
示したような内容に更新されることになる。
【0029】図4は、この無線電話アクセスシステムの
運用時における発呼時の制御動作を説明するためのもの
である。今、第mの電話機36m が第nのゾーン34n
に移動した時点で、発呼接続を行うものとする。このと
き、第mの電話機36m からこの第nのゾーン34n
管轄する第nの基地局35n に位置登録要求が送信され
る(ステップS201)。第nの基地局35n は位置登
録要求があったことを移動加入者交換機31に通知する
(ステップS202)。移動加入者交換機31はこの通
知を基にして本体記憶装置32からこの第mの電話機3
m の履歴情報を得る(ステップS203)。この履歴
情報は移動加入者交換機31から第nの基地局35n
送られる(ステップS204)。
【0030】一方、第nの基地局35n はこれに先立っ
て、第mの電話機36m に対して履歴の照会を行う(ス
テップS205)。第mの電話機36m はこれを基にし
て自己の履歴を第nの基地局35n に通知する(ステッ
プS206)。第nの基地局35n は双方の履歴情報が
揃った時点でこれらの比較作業を行う(ステップS20
7)。この結果、両者が一致した場合、第nの基地局3
n は第mの電話機36m の位置登録を受け付けること
になる(ステップS208)。また第nの基地局35n
は、第nの基地局35n が第nのゾーン34n で位置登
録の要求を行ったという履歴情報を移動加入者交換機3
1に送出する(ステップS209)。移動加入者交換機
31はこの新たな履歴情報を本体記憶装置32に送り、
第mの電話機36m の履歴情報と本体記憶装置32のそ
れを一致させることになる(ステップS210)。変更
後の履歴情報は、例えば図2(c)の状態となる。
【0031】このように運用時に第mの電話機36m
任意のゾーン34で発呼すれば、そのときの管轄となっ
た基地局35が位置登録要求を処理することで、第mの
電話機36m と本体記憶装置32の間で履歴情報が更新
されることになる。
【0032】図5は、この無線電話アクセスシステムの
運用時において第mの電話機の着呼接続時の制御の様子
を表わしたものである。この例では、第mの電話機36
m が図4に示した位置から更に移動して第2のゾーン3
2 に居る状態で着呼を受けたものとする。着呼接続時
に第mの電話機36m は位置登録の要求を行い、その第
2のゾーン342 を管轄する第2の基地局352 がこれ
を受信する(ステップS301)。第2の基地局352
はこの受信した第mの電話機36m についての履歴要求
を移動加入者交換機31に対して行う(ステップS30
2)。移動加入者交換機31はこれを基にして本体記憶
装置32からこの第mの電話機36m の履歴情報を得る
(ステップS303)。そして、これを第2の基地局3
2 に転送する(ステップS304)。
【0033】一方、第2の基地局352 はこれに先立っ
て、第mの電話機36m に対して履歴の照会を行う(ス
テップS305)。第mの電話機36m はこれを基にし
て自己の履歴を第2の基地局352 に通知する(ステッ
プS306)。第2の基地局352 は双方の履歴情報が
揃った時点でこれらの比較作業を行う(ステップS30
7)。この第mの電話機36m が例えば図2に示す第2
の状態で複製された擬似電話機であったとすると、この
擬似電話機は本来の電話機のその後に変化した履歴情報
を知ることができず、複製した段階の履歴情報を所有し
ている。したがって、この場合、第mの電話機36m
本体記憶装置32の履歴情報が一致しなくなる(×)。
この結果、第2の基地局352 は第mの電話機36m
対して位置登録を拒否する(ステップS308)。この
場合、本体記憶装置32の履歴情報はそのまま保持して
本来の電話機との履歴情報の比較に備える必要がある。
そこで、第2の基地局352 は移動加入者交換機31に
対して何らの通知も行わずに一連の処理を終了させる。
【0034】もちろん、以上の説明と異なり、正当な権
限を有する第mの電話機36m に対して着呼した場合に
は、本体記憶装置32と第mの電話機36m の双方の履
歴情報が一致することになり、図4で説明した通り第2
の基地局352 は第mの電話機36m の位置登録を受け
付け、履歴情報を移動加入者交換機31に送出すること
になる。この場合には、第mの電話機36m による通話
が可能になる。
【0035】図5では着呼接続時における擬似電話機の
位置登録許否について説明したが、図4で説明した発呼
接続時でも同様に擬似電話機の位置登録許否が行われる
ことになる。
【0036】なお、以上説明した実施例では本体記憶装
置32が移動加入者交換機31の側に配置されているも
のとして説明したが、本体記憶装置32が遠方に配置さ
れていてもよいことは当然である。したがって、移動加
入者交換機31や第mの電話機36m 等の加入者局から
基地局に到達する情報の時間間隔は実施例と同一ではな
くこれと相違していてもよいことは当然である。更に実
施例では初期立ち上げ時に履歴情報を第1の基地局35
1 に送付したが、これに限るものではなく、図4以降に
説明した運用手順と同等の手順を実施することは可能で
ある。
【0037】また、実施例では第mの電話機36m 等の
加入者局が場所を移動させて履歴情報を変化させる場合
について説明したが、加入者局が半固定的に配置されて
いる場合にも本発明を適用することができる。この場合
には、基地局351 〜35nの番号を定期的に変化させ
ることで加入者局が相対的に移動したようになり、実施
例で説明したと同様に履歴情報を変化させることができ
る。なお、保持で説明した第mの電話機36m 等の加入
者局は、自動車電話、携帯電話システム、コードレス電
話システム、WLL(ワイヤレス・ローカル・ループ)
等の加入者局に適用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および請求
項2記載の発明によれば、加入者局が新たな基地局と接
続されるたびに履歴情報が変更されていくので、仮に途
中の状態でその加入者局の複製を作成したとしても、そ
の複製の履歴情報は複製の使用時に本来の加入者局の履
歴情報と異なってくることになる。また、各個人の移動
した過去の場所を特定し、これを逐次調査しながら電話
機等の加入者局に登録することは事実上不可能なので、
無線電話サービスのセキュリティを十分確保することが
できることになる。すなわち、認証や秘匿のための複雑
な演算アルゴリズムを必要とせず、従来守りきれなかっ
た不正使用を簡単に防止することができる。しかも、初
期的に使用する認証情報としては、例えば電話番号を使
用することにすれば、認証情報として特別なものを用意
することも不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における無線電話アクセスシ
ステムの構成の要部を表わしたシステム構成図である。
【図2】本実施例の履歴情報フレームの構成を示す説明
図である。
【図3】この無線電話アクセスシステムでの位置登録時
の制御の様子を表わした説明図である。
【図4】この無線電話アクセスシステムの運用時におけ
る発呼時の制御動作を表わした説明図である。
【図5】この無線電話アクセスシステムの運用時におけ
る第mの電話機の着呼接続時の制御の様子を表わした説
明図である。
【図6】従来提案された無線電話アクセスシステムの概
要を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
31 移動加入者交換機 32 本体記憶装置 34 ゾーン 35 基地局 36 電話機

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局と、 移動位置に応じてこれらの基地局のいずれかと無線伝送
    路で接続され、異なった基地局と接続されるたびにその
    基地局の有する固有の位置情報の登録を要求すると共に
    登録が許可されたときにはその位置情報を現在の自己の
    履歴情報に反映させて新たな履歴情報として保持する1
    または複数の加入者局と、 前記複数の基地局と接続され、初期立ち上げ時にいずれ
    かの加入者局から位置情報の登録が要求されたときその
    加入者局の固有の認証情報を通知させその加入者局用に
    登録されている認証情報と比較してこれらが一致してい
    るときにはその加入者局の位置情報の登録を許可すると
    共にその位置情報をその加入者局側の処理と同一処理で
    認証情報に反映させて履歴情報として登録する第1の履
    歴情報管理手段と、 前記複数の基地局と接続され、初期立ち上げ時以降にい
    ずれかの加入者局から位置情報の登録が要求されたとき
    その加入者局の履歴情報を通知させその加入者局用に登
    録されている履歴情報と比較してこれらが一致している
    ときにはその加入者局の位置情報の登録を許可すると共
    にその位置情報をその加入者局側の処理と同一処理で現
    在の履歴情報に反映させて履歴情報を更新する第2の履
    歴情報管理手段とを具備することを特徴とする無線電話
    アクセスシステム。
  2. 【請求項2】 複数の基地局と、 移動位置に応じてこれらの基地局のいずれかと無線伝送
    路で接続され、異なった位置情報を有する基地局と接続
    されるたびにその基地局の位置情報の登録を要求すると
    共に登録が許可されたときにはその位置情報を現在の自
    己の履歴情報に反映させて新たな履歴情報として保持す
    る1または複数の加入者局と、 これら1または複数の加入者局の位置情報を時間を置い
    て順次変更する位置情報変更手段と、 前記複数の基地局と接続され、初期立ち上げ時にいずれ
    かの加入者局から位置情報の登録が要求されたときその
    加入者局の固有の認証情報を通知させその加入者局用に
    登録されている認証情報と比較してこれらが一致してい
    るときにはその加入者局の位置情報の登録を許可すると
    共にその位置情報をその加入者局側の処理と同一処理で
    認証情報に反映させて履歴情報として登録する第1の履
    歴情報管理手段と、 前記複数の基地局と接続され、初期立ち上げ時以降にい
    ずれかの加入者局から位置情報の登録が要求されたとき
    その加入者局の履歴情報を通知させその加入者局用に登
    録されている履歴情報と比較してこれらが一致している
    ときにはその加入者局の位置情報の登録を許可すると共
    にその位置情報をその加入者局側の処理と同一処理で現
    在の履歴情報に反映させて履歴情報を更新する第2の履
    歴情報管理手段とを具備することを特徴とする無線電話
    アクセスシステム。
  3. 【請求項3】 前記履歴情報管理手段は移動加入者交換
    機であり、履歴情報の登録および更新はこの移動加入者
    交換機と通信可能な記憶装置で行うことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の無線電話アクセスシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 履歴情報とは最新の位置情報とそれより
    も時間的に1つ前の位置情報からなり、位置情報を現在
    の自己の履歴情報に反映させて新たな履歴情報にすると
    は今回登録の許可された位置情報を最新の位置情報と
    し、それまで最新の位置情報であったものを時間的に1
    つ前の位置情報に移して新たな履歴情報にすることであ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線
    電話アクセスシステム。
  5. 【請求項5】 初期立ち上げ時に位置情報の登録が許可
    されたとき、履歴情報における最新の位置情報は許可さ
    れたその位置情報であり、それよりも時間的に1つ前の
    位置情報は認証情報であることを特徴とする請求項4記
    載の無線電話アクセスシステム。
JP23516096A 1996-09-05 1996-09-05 無線電話アクセスシステム Expired - Fee Related JP2842401B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23516096A JP2842401B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 無線電話アクセスシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23516096A JP2842401B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 無線電話アクセスシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1079982A JPH1079982A (ja) 1998-03-24
JP2842401B2 true JP2842401B2 (ja) 1999-01-06

Family

ID=16981947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23516096A Expired - Fee Related JP2842401B2 (ja) 1996-09-05 1996-09-05 無線電話アクセスシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2842401B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000028415A (ko) * 1998-10-31 2000-05-25 서평원 이동 통신망에서 단말기 인증 방법
JP2002374564A (ja) * 2001-06-12 2002-12-26 Koji Yamamoto 携帯電話の記録内容に関するセキュリティーシステム
JP2005072682A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Ntt Docomo Inc 通信システム、通信方法、網構成管理ノード、サービス制御ノード及びアクセス装置
KR100706382B1 (ko) 2004-10-01 2007-04-10 주식회사 팬택앤큐리텔 이동통신 단말기와 인증 실패 메시지 처리 방법
CN111194446A (zh) 2018-01-16 2020-05-22 麦克赛尔株式会社 用户认证系统和便携式终端
JP7274400B2 (ja) * 2019-12-04 2023-05-16 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 無線通信制御システムおよび無線通信制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1079982A (ja) 1998-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100642375B1 (ko) 통신 보안을 위한 시스템 및 방법
US8208897B2 (en) Portable wireless terminal and its security system
US6173172B1 (en) System and method for preventing the unauthorized use of a mobile communication device
JP2786092B2 (ja) 移動通信端末認証方式
US5572193A (en) Method for authentication and protection of subscribers in telecommunications systems
JP2002540748A (ja) モバイル装置の法制要件遵守
JPH0669882A (ja) 移動通信方式における認証方法
KR20010039387A (ko) 분실된 이동 단말기에 내장된 데이터 보호 방법 및 이에 관한 기록매체
JPH08186869A (ja) 不正使用防止機能付き無線電話機
KR19990078937A (ko) 제 2접속경로를 이용한 사용자인증시스템
CA2063447C (en) Method for authentication and protection of subscribers in telecommunication systems
JP4716644B2 (ja) 移動通信システム及び該システムを構成する装置
JP2842401B2 (ja) 無線電話アクセスシステム
JP2000184448A (ja) パーソナル通信システム及びその通信方法
JP2000002029A (ja) 電子ロックシステム
JP3683402B2 (ja) 携帯電話機セキュリティコード割当システム及び方法
JPH0984124A (ja) パーソナル通信端末の不正使用防止方法
JP2907145B2 (ja) 無線電話アクセスシステム
JPH063905B2 (ja) センタと利用者間の相手認証方法
JPH1042366A (ja) 無線加入者局認証方法
KR0145380B1 (ko) 이동 전화 시스템에서 암호화 방식을 이용하여 불법 복제를 방지한 통화로 구성 방법
KR100321716B1 (ko) 인증시스템에서의키인증방법
JPH06164493A (ja) 移動通信方式
JPH05183507A (ja) 移動通信認証方法
JPH06244793A (ja) 移動端末認証方式

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071023

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081023

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091023

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091023

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101023

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111023

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees