JP2840683B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2840683B2
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【発明の詳細な説明】 本発明テープカセットを以下の項目に従って詳細に説
明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第6図] a.カセット筐体[第1図乃至第5図] b.前蓋[第1図乃至第6図] c.後蓋[第1図、第3図乃至第6図] d.ガイド溝[第1図、第3図乃至第5図] e.作用[第1図] e−1.磁気テープの被覆等[第1図(A)] e−2.開蓋[第1図(B)、第1図(C)、第1図
(D)] G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なテープカセットに関する。詳しくは、
カセット筺体の前面開口に沿って掛け渡されたテープ
を、互いに連動して開閉される前蓋と後蓋とによって前
後から覆うようにして、テープへの塵埃等の付着防止や
手指等によるテープの損傷防止を図り得るように構成さ
れたテープカセットにおいて、開蓋時に、開蓋方向に向
って移動する後蓋によってテープが引っ張られて、テー
プの位置が狂い、それに起因するテープローディング時
のテープジャミングの発生等のトラブルを解消した新規
なテープカセットを提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明テープカセットは、開蓋時に後蓋に設けられた
被ガイドピンを案内して前蓋の開蓋方向への回動に伴な
って後蓋を開蓋方向へと回転させるガイド溝に後蓋の開
蓋方向への移動初期において前蓋が回動する前に後蓋を
テープから後方へ離間させる初期案内部を設けたもの
で、これによって、後蓋はその開蓋方向への移動初期に
おいて前蓋が回動する前にテープから後方へ離間するの
で、開蓋方向へ向けて移動して行く後蓋にテープが静電
気によって引き寄せられるのが防止され、従って、開蓋
時にテープは所定の位置に保持されて、テープローディ
ング時にテープ引出部材によって確実に引き出され、テ
ープジャミングの発生が防止される。
(C.従来技術) 記録媒体テープ、例えば、磁気テープを収納したテー
プカセットにあっては、カセット筐体の前面に沿って掛
け渡されたテープを塵埃や手指等の接触から保護するた
めにカセット筐体に回動自在な前蓋が設けられている。
ところが、この種のテープカセットにあっては、これ
を記録再生装置に装着して使用するときに、テープをカ
セット筐体から引き出して所定のテープパスを形成する
ためのテープ引出部材をテープの後側に位置させるため
の前方と下方に開口したテープ引出用凹部が形成されて
いる。
従って、上記テープ引出用凹部に侵入した塵埃等が前
蓋の背面側に沿って掛け渡されているテープの磁性面に
付着して、記録、再生時の信号のドロップアウトを生じ
たり、テープ引出用凹部内に侵入した手指等によりテー
プが損傷されたりする惧れがあった。
そこで、従来から、テープを後面側からも覆うことが
提案されている。即ち、上記前蓋とは別に、テープをそ
の後面側から覆う後蓋を設け、開蓋状態では前蓋と後蓋
とによってテープを前後から覆い、開蓋時には前蓋と後
蓋とを互いに連動させて開蓋方向へ回動させるように構
成したテープカセットが提案されており、例えば、特公
昭63−16831号公報に示されている。
(D.発明が解決しようとする課題) ところで、上記した特公昭63−16831号公報に記載され
たテープカセットにあっては、後蓋の上端部が前蓋に回
動自在に支持されると共に後蓋の下端部に設けられた被
ガイドピンがカセット筐体のテープ引出用凹部の内側面
に前下がりの急傾斜に形成されたガイド溝に摺動自在に
係合され、閉蓋状態においては後蓋の下端部がテープの
下側縁より下方の位置で前蓋に略接するように位置し、
それにより、前蓋と後蓋とでテープを完全に覆うように
し、開蓋時には前蓋が開蓋方向へ向けて回動して行くの
につれて上記被ガイドピンがガイド溝に沿って移動して
後蓋が開蓋方向へ向けて回動されるようになっている。
従って、開蓋時には後蓋の下端部がテープから徐々に
離れて行くことになり、静電気が生じていたりすると、
テープが後蓋に引っ張られて、カセット筐体に対する正
規の位置からずれてしまう惧れがある。
そして、テープがカセット筐体に対する正規の位置か
らずれてしまうと、テープ引出部材がテープを確実に引
っ掛けることができなくなり、テープがカセット筐体か
ら引き出されなかったり、あるいは引き出されても不十
分だったりして、所定のテープパスが形成されず、ある
いは、テープが予期しない部材に引っ掛かったり、から
みついたりして重大な故障の原因になってしまうという
問題がある。
そこで、開蓋時にテープが後蓋に引っ張られることの
無いようにするために、閉蓋状態において後蓋の全体が
前蓋からある程度後方へ離間しているようにするか、あ
るいは、後蓋及び前記ガイド溝の下端を更に下方へ延ば
して後蓋の下端がテープの下側部と同じ高さまで移動す
る間に後蓋をテープから後方へ充分離間させること等が
考えられるが、前者のようにすると、後蓋による塵埃等
の侵入防止機能が大きく低下してしまうことになり、ま
た、後者のようにするとテープカセットの厚みが大きく
なってしまうという別の問題が生じることになる。
(E.課題を解決するための手段) 本発明テープカセットは、上記した課題を解決するた
めに、開蓋時に後蓋に設けられた被ガイドピンを案内し
て前蓋の開蓋方向への回動に伴なって後蓋を開蓋方向へ
と回動させるガイド溝に後蓋の開蓋方向への移動初期に
おいて前蓋が回動する前に後蓋をテープから後方へ離間
させる初期案内部を設けたものである。
従って、本発明テープカセットにあっては、後蓋はそ
の開蓋方向への移動初期において前蓋が回動する前に先
ずテープから後方へ離間するので、開蓋方向へ向けて移
動して行く後蓋にテープが静電気によって引き寄せられ
るのが防止され、従って、開蓋時にテープは所定の位置
に保持されて、テープローディング時にテープ引出部材
によって確実に引き出され、それにより、テープジャミ
ングの発生が防止されることになり、しかも、後蓋やガ
イド溝の下端を下方へ延ばす必要が無いので、テープカ
セットの厚みを大きくしないでも済む。
(F.実施例)[第1図乃至第6図] 以下に、本発明テープカセットの詳細を図示した実施
例1に従って説明する。
(a.カセット筐体)[第1図乃至第5図] 図中2はカセット筐体であり、合成樹脂で形成された
長方形の浅皿状をした上ハーフ3と下ハーフ4とが上下
で重ね合されてねじ止めされ、平面形状で長方形をした
薄い箱状のカセット筐体2が形成される。
上記カセット筐体2内には一対のテープリール5、6
が回動自在に収納され、磁気テープ7が上記2つのテー
プリール5、6に巻装されている。
8、8′はカセット筐体2の前面2aの左右両端部に形
成されたテープ出口であり、一方のテープリール5から
延びた磁気テープ7は一方のテープ出口8からカセット
筐体2外へ出て、カセット筐体2の前面2aに沿って延び
てから他方のテープ出口8′からカセット筐体2内に入
り他方のテープリール6に達している。
9はカセット筐体2の前面部のうちテープ出口8と
8′との間の部分に形成されたテープ引出用凹部であ
り、前面10と下面11、そして、上面12に開放されてお
り、上面の開口面12の奥行は下面の開口面11の奥行に比
して小さく、かつ、上面の開口面12の奥縁12aは左右方
向に真直ぐに延びている。
尚、その他のカセット筐体2の形状や構造については
後述する。
(b.前蓋)[第1図乃至第6図] 13はカセット筐体2の前面2aに沿って掛け渡された磁
気テープ7の前面側を覆う前蓋であり、合成樹脂により
形成されている。
前蓋13は前面部14と該前面部14の上縁から後方へ突出
した上面部15と前面部14の左右両側縁から後方に向って
突出した側面部16、16′とが合成樹脂にて一体に成形さ
れて成る。
側面部16、16′の内側面の後方寄りの上下方向におけ
る略中央部には支点ピン17、17′が突設されており、該
支点ピン17、17′がカセット筐体2の側面部前端寄りに
形成された支持孔18、18′に回動自在に支持され、これ
によって、前蓋13は第2図に示す閉蓋位置と第3図に示
す開蓋位置との間で回動されるようにカセット筐体2に
支持される。
19は前蓋13に閉蓋方向への回動力を付勢するためのト
ーションバネであり、コイル部19aと該コイル部19aの両
端から各別に延びた2つの腕19b及び19cを有し、コイル
部19aが前蓋13の左側の側面部16(テープカセット1を
前方から見ての左方を左側とする。)の支点ピン17のう
ちカセット筐体2外に位置した部分に外嵌されると共
に、一方の腕19bの先端部が上記側面部16の内側面のう
ち支点ピン17より前面部14側へ寄った位置に突設された
バネ当突部20に上方から弾接され、他方の腕19cがカセ
ット筐体2の左側面に突設されたバネ当突部21に上方か
ら弾接されている。これにより、前蓋13に、常時、右方
から見て反時計回り方向への回動力、即ち、閉蓋方向へ
の回動力が付勢される。
尚、カセット筐体2の底板部22の前端部左右両端22
a、22aは前面2aより稍前方へ突出され、また、前蓋13の
前面部14の下側縁の左右両端部に浅い切欠き14a、14aが
形成されており、該切欠14a、14aの上側縁が上記前端部
22a、22aに上方から当接することによって前蓋13がそれ
以上反時計回り方向へ回動するのを阻止され、この阻止
されるようになっているが、その直前に後蓋が前蓋の動
きを阻止することになる。この位置が閉蓋位置である。
しかして、前蓋13が閉蓋位置に来た状態(以下「閉蓋
状態」言う。)では、カセット筐体2の前面2aの全域が
前蓋13の前面部14により覆われると共に、テープの引出
用凹部9の上面開口12が前蓋3の上面部15により覆わ
れ、従って、カセット筐体2の前面2aに沿って掛け渡さ
れた磁気テープ7が前蓋13によってその前方と上方を覆
われることになる。
23、23は後述する後蓋を支持するための支持片であ
り、これら支持片23、23は前蓋13の上面部15の下面から
垂設され、その下端は前蓋13の上下方向における中央よ
り稍高い位置まで延びており、また、左右方向において
はテープ引出用凹部9の左右両内側面、即ち、テープ引
出用凹部9とテープ出口8、8′との間に位置した壁2
4、24の互いに対向する内側面24a、24aと各別に対応し
たところに位置されている。そして、このような支持片
23、23の下端部に円形をした支持孔23a、23aが形成さ
れ、更に、その前側縁の上部からバネ当部23b、23bが互
いに内側へ向けて突設されている。
(c.後蓋)[第1図、第3図乃至第6図] 25はカセット筐体2の前面2aに沿って掛け渡された磁
気テープ7の後面側を覆う後蓋であり、その各部が合成
樹脂により一体に形成されている。
26は後蓋25の主部であり、左右方向に長い板状を為
し、前蓋13の上記2つの支持片23と23との間の間隔と略
同じ長さを有し、前蓋13の前面部14の上下幅より稍小さ
い上下幅を有しており、その背面26aの幅方向における
中間部より稍上寄りの部分には横断面で円弧状を為す突
条26bが形成され、主部26の上記突条26bが形成された部
分から上方の部分はその余の部分より稍後方にあって左
方から見て略く字状を為すように屈曲されている。
そして、主部26の左右両側端面のうち上記突条26bと
対応した部分に切欠き26c、26cが形成されており、該切
欠26c、26cの側方を向いた面から互いに同軸な2つの支
点ピン27、27が各別に突設されている。
また、主部26の前面の下端縁に近接した位置に左右方
向に延びる覆い突条28が形成され、更に、背面26aの左
右両端の下端から比較的短い腕29、29が後方へ向けて突
設され、該腕29、29の先端部に小さな円柱状をした被ガ
イドピン30、30が側方へ向けて突設されている。
31、31は主部26の左右両端部から下方へ向けて突設さ
れた被押圧部であり、該被押圧部31、31の下面から主部
26の上面までの間の間隔は前蓋13の前面部14の下面から
上面部15の下面までの間の間隔より僅かに小さくされて
いる。
そして、前記支点ピン27、27が前蓋13の支持片23、23
に形成された支持孔23a、23aに各別に嵌挿され、それに
より、後蓋25が前蓋13の前面部14の後側で該前蓋13に回
動自在に支持され、また、被ガイドピン30、30が後述す
るガイド溝に摺動自在に係合される。
32、32は後蓋25に所定の方向への回動力を付勢するた
めのトーションバネであり、コイル部32a、32aと該コイ
ル部32a、32aの両端から各別に延びた2つの腕32b、32b
及び32c、32cを有し、コイル部32a、32aが支点ピン27、
27のうち主部26、26と支持片23、23との間の部分に外嵌
されると共に、一方の腕32b、32bの先端部が支持片23、
23のバネ当部23b、23bに後側から弾接し他方の腕32c、3
2cの先端部が主部26の前面のうち切欠26c、26cの上側面
に連続する位置に前側から弾接されている。
しかして、このバネ32、32の弾発力により、後蓋25に
は右方から見て時計回り方向への回動力が付勢される。
(d.ガイド溝)[第1図、第3図乃至第5図] 33、33は上記被ガイドピン30、30の移動経路を案内し
て後蓋25の前蓋13に対する姿勢を制御するためのガイド
溝であり、カセット筐体2の前記壁24、24の内側面24
a、24aに突条33a、33aを設けることにより形成されてい
る。
該ガイド溝33、33はその下端部を為す初期案内部34、
34とそれに続く中間部35、35とそれに続く終期案内部3
6、36とから成る。そして、初期案内部34、34はカセッ
ト筐体2の前面2aに沿って掛け渡されている磁気テープ
7の下側縁と略同じ高さにあり、かつ、前蓋13が閉蓋位
置に来ている状態での後蓋25の被ガイドピン30、30の回
動軌跡に略沿って延びるように形成されており、その前
端は閉じられ、また、その内底面34a、34aと前端面34
b、34bとは互いに直角に交わるように形成されている。
また、中間部35、35は初期案内部34、34の後端に連続し
そこから上方へ向けて略真っ直ぐ延びるように形成さ
れ、更に、終期案内部36、36は中間部35、35の上端に連
続してそこから右側より見て時計回り方向へ緩い弧を描
いて延びるように形成され、その上端は壁24、24の上端
面と略同じ高さで開放されている。
そして、このようなガイド溝33、33に後蓋25の被ガイ
ドピン30、30が各別に摺動自在に係合されている。従っ
て、被ガイドピン30、30の移動経路はガイド溝33、33に
よって案内されることになる。
(e.作用)[第1図] (e−1.磁気テープの被覆等)[第1図(A)] 後蓋25には前記トーションバネ32、32による回動力が
付勢されているので、前蓋13が閉蓋位置に来ている状態
では、被ガイドピン30、30が、第1図(A)に示すよう
に、ガイド溝33、33の初期案内部34、34の内底面34a、3
4aと前端面34b、34bとに弾接され、それにより、後蓋25
が同図に示す閉蓋位置に保持され、この状態では主部26
が磁気テープ7を挟んで前蓋13の前面部14と略平行に対
向し、かつ、その覆い突条28の前端面が磁気テープ7の
下縁より稍下方に位置し、かつ、前蓋13の前面部14の背
面に軽く接触するかあるいは極く近接したところに位置
される。
しかして、閉蓋状態では、磁気テープ7のうちカセッ
ト筐体2外に導出されている部分は前蓋13によって前面
側及び上面側を覆われると共に後蓋25によって後面側及
び下面側を覆われるので、磁気テープ7への塵埃の付着
や手指等による損傷が防止されることになる。
尚、第1図(A)に示す直線L1は初期案内部34、34の
上側内側面34c、34c(以下、「ロック面」と言う。)の
延長線、曲線Rは閉蓋状態において後蓋25を回動させた
と仮定したときに被ガイドピン30、30の外周面のうちロ
ック面34c、34cと対向する箇所の回動軌跡、直線lは閉
蓋状態において被ガイドピン30、30の中心と支点ピン2
7、27の中心とを結ぶ線、また、直線L2は上記直線lと
回動軌跡Rとが交差する点において回動軌跡Rに外接す
る外接線であり、ロック面34c、34cは外接線L2に対して
稍後ろ寄りに傾いた方向に延びるように形成されてい
る。そして、閉蓋状態から前蓋13を開蓋方向へ移動させ
る力が加えられると、その力は後蓋25にも加えられ、被
ガイドピン30、30はロック面34c、34cに直線lと略同じ
方向で押し付けられることになり、そして、ロック面34
c、34cは上記した傾きを有しているため、このロック面
34c、34cに押し付けられた被ガイドピン30、30には前方
への移動力が生じることになり、それによって、後蓋25
及び前蓋13の開蓋方向への移動が阻止されることにな
る。即ち、前蓋13及び後蓋25は閉蓋位置にロックされる
ことになる。
(e−2.開蓋)[第1図(B)、第1図(C)、第1図
(D)] 前蓋13及び後蓋25の開蓋方向への移動は、テープカセ
ット1を記録再生装置に装着する際当該記録再生装置に
設けられている所定の開蓋手段により行なわれる。
即ち、前蓋13の前面部14の下端部のうち閉蓋位置に来
ている後蓋25の前記被押圧部31、31と各別に対応した位
置には切欠14b、14bが形成されており、テープカセット
1を記録再生装置のカセット挿入部に挿入すると、先
ず、開蓋手段のロック解除部が相対的に上記切欠部14
b、14bを通してテープ引出用凹部9内に挿入されて被押
圧部31、31を後方へ向けて押圧し、それにより、後蓋25
が、第1図(B)に示すように後方へ向けて回動されて
前倒れの姿勢にされ、被ガイドピン30、30がガイド溝3
3、33の初期案内部34、34と中間部35、35とが連続する
位置へと移動される。そして、開蓋方向への移動はこの
後に行なわれる。
従って、後蓋25の上端部を除く大部分は開蓋方向への
移動が開始する前に磁気テープ7から後方へ大きく離間
されるので、後蓋25が静電気を有していたとしても、磁
気テープ7が後蓋25に引きずられて移動してしまうよう
なことは生じ無い。
尚、後蓋25がこのように回動されることによってその
上端部は稍前方へ変位するが、この部分は閉蓋状態にお
いてその余の部分よりある程度後方に位置しているた
め、第1図(B)に示すように、磁気テープ7に近接す
ることは無い。
そして、後蓋25がこのように後方へ回動された後、前
蓋13に開蓋方向への力が加えられ、それにより、前蓋13
が開蓋方向へ向けて回動される。そして、この回動に伴
なって、後蓋25は前蓋13に支持された位置が支点ピン1
7、17′を回動中心として移動して行くと共に被ガイド
ピン30、30の移動経路がガイド溝33、33の中間部35、35
及び終期案内部36、36により案内されながら開蓋方向へ
移動して行き、第1図(D)に示す開蓋位置に到達す
る。
尚、被ガイドピン30、30が中間部35、35によって移動
方向を案内されている間は、第1図(C)に示すよう
に、後蓋25の前蓋13の前面部14に対する傾きが徐々に増
して行き、被ガイドピン30、30が終期案内部36、36によ
って移動方向を案内されている間は上記傾きが小さくな
って行き、開蓋位置に到達すると、後蓋25は前蓋13と略
平行な姿勢になる。
しかして、前蓋13及び後蓋25がそれぞれ開蓋位置へと
移動され、それにより、カセット筐体2の前面2aが開放
されると共に、磁気テープ7に対する被覆が解除され
る。
尚、前蓋13及び後蓋25の閉蓋方向への動作は、上記し
た開蓋時の動作と逆の順序で行なわれる。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明テ
ープカセットは、カセット筐体の前面に沿って掛け渡さ
れたテープの前面側を覆うべくカセット筐体に回動自在
に支持された前蓋と、上記テープの後面側を覆うべく前
蓋に回動自在に支持された後蓋とを備え、閉蓋状態では
前蓋と後蓋とによってテープを前後から覆い、開蓋時に
は前蓋の開蓋方向への移動に伴なって後蓋に設けられた
被ガイドピンがカセット筐体に設けられたガイド溝に案
内されることによって後蓋が開蓋方向へ回動され、上記
ガイド溝には後蓋の開蓋方向への移動初期において前蓋
が回動する前に後蓋をテープから後方へ離間させる初期
案内部が設けられたことを特徴とする。
従って、本発明テープカセットにあっては、後蓋はそ
の開蓋方向への移動初期において前蓋が回動する前に先
ずテープから後方へ離間するので、開蓋方向へ向けて移
動して行く後蓋にテープが静電気によって引き寄せられ
るのが防止され、従って、開蓋時にテープは所定の位置
に保持されて、テープローディング時にテープ引出部材
によって確実に引き出され、それにより、テープジャミ
ングの発生が防止されることになり、しかも、後蓋やガ
イド溝の下端を下方へ延ばす必要が無いので、テープカ
セットの厚みを大きくしないでも済む。
尚、実施例に示した各部の具体的な形状や構造は本発
明の実施に当っての具体例の一を示したものにすぎず、
これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈され
るもので無いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明テープカセットの実施の一例を示すもので
あり、第1図は前蓋及び後蓋の閉蓋位置から開蓋位置へ
の移動を(A)から(D)へ経時的に示す要部の拡大垂
直断面図、第2図は閉蓋状態における斜視図、第3図は
開蓋状態における斜視図、第4図は第1図(A)のIV−
IV線に沿う一部省略拡大断面図、第5図は一部を分解し
て示す斜視図、第6図は後蓋の両端部と前蓋の支持部を
一部を切り欠いて示す拡大斜視図である。 符号の説明 1…テープカセット、2…カセット筐体、2a…前面、7
…テープ、13…前蓋、25…後蓋、30…被ガイドピン、33
…ガイド溝、34…初期案内部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセット筐体の前面に沿って掛け渡された
    テープの前面側を覆うべくカセット筐体に回動自在に支
    持された前蓋と、 上記テープの後面側を覆うべく前蓋に回動自在に支持さ
    れた後蓋とを備え、 閉蓋状態では前蓋と後蓋とによってテープを前後から覆
    い、開蓋時には前蓋の開蓋方向への移動に伴なって後蓋
    に設けられた被ガイドピンがカセット筐体に設けられた
    ガイド溝に案内されることによって後蓋が開蓋方向へ回
    動され、 上記ガイド溝には後蓋の開蓋方向への移動初期において
    前蓋が回動する前に後蓋をテープから後方へ離間させる
    初期案内部が設けられた ことを特徴とするテープカセット
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