JP2836928B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル

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JP2836928B2
JP2836928B2 JP2174308A JP17430890A JP2836928B2 JP 2836928 B2 JP2836928 B2 JP 2836928B2 JP 2174308 A JP2174308 A JP 2174308A JP 17430890 A JP17430890 A JP 17430890A JP 2836928 B2 JP2836928 B2 JP 2836928B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はケーブルの長手方向の溝に敷設された光ファ
イバリボン状素子より成る光ファイバケーブルに係り、
またそれに限定されないが特に総誘電性または実質的に
総誘電性構成を有し高圧送電線に沿った設置に適切な空
中光ファイバケーブルに係る。
本出願人の欧州公告特許出願(0278648A2)は、表面
にスロットを設けられた誘電性核部が強度部材及び外装
として作用しリボン状光ファイバ素子を収容する空中光
ファイバケーブルを示している。スロットは軟性のチキ
ソトロピー水遮断ゲルで満たされ、該スロットは糸で所
定の位置に巻き付けられた密閉キャップで密閉される。
核部は次にキャプスタンの周りを数回推進され、その時
キャップは核部がキャプスタンを離れる際に核部におけ
るリボン状素子の余分な長さを誘導するために外向きに
なっている。次にプラスチック材が核部に押し出されて
固く嵌合した外装を与える。
このケーブル構成は、核部内の素子がケーブルより長
くなることにより、ケーブルに張力がかけられ核部が伸
びた際にも素子に張力がかけられないことを保証するこ
とにより、リボン状光ファイバ素子への張力を軽減する
ものである。
本発明の目的は光ファイバリボン状素子への張力軽減
が改善された、改良ケーブルを提供することにある。
本発明によると、ケーブル中の長手方向の溝に自己支
持型リボン状光ファイバ素子と該光学素子に沿って延び
る非光学リボン状素子とを有し、両素子(3,3A,53,53
A)はケーブルの長さに沿って波形の構成をとり、余分
な長さの光学リボン状素子はケーブルに沿って均一に分
布することを特徴とする光ファイバケーブルが提供され
る。
本発明の別の側面によると、ケーブル部分に長手方向
の溝を配し、相接する自己支持型光ファイバリボン状素
子及び非光学リボン状素子を導入することにより成り、
均一に分布された余分な長さのリボン状素子(3,3A,53,
53A)を溝(2)中に誘導し、該素子がケーブルの長さ
に沿って波形の構成をとるようにすることを特徴とする
光ファイバケーブルを製造する方法が提供される。
図面を参照するに、均一な材料でできた非電導性のス
ロット付核部1は、「パルトルージョン」または同様の
処理によりグラスファイバ強化プラスチックから製造さ
れ、凸型湾曲のエッジ2Bを有しスロット2中にある光フ
ァイバリボン状素子を含む矩形のスロット2を有する。
核部1はケーブル張力部材及び(極めて耐破砕性の)外
装として作用し、少なくとも係数40,000N/mm2の弾性を
有する。
スロット2は輪郭(核部)1に沿って長手方向の中心
軸1Aに平行に真直ぐ延び、これを表面スロットと呼ぶ。
これは常に1Aで示される核部の中心の片側及び中立軸1B
の片側に位置する。
スロット中には光学素子のそれと同一または極めて類
似した所定の張力係数の、光学リボン状素子に沿って存
在するリボン挿入部がある。光学素子も非光学素子も別
々の素子であるが、両者とも第3図に示される同一の波
形の構成を採用している。この波形はケーブルの長さに
沿った均一の波形の形式である。ケーブルが使用される
際、すなわち300mまで離間されるパイロン間に懸架され
る際には、この波動は光学素子のファイバが核部の遭遇
するいかなる歪みからも隔離されるようにする。
好ましくは、挿入非光学リボンは推し出された安価な
重合材料から製造される。スロット2の幅は約3mmで両
リボン状素子は1.5〜2mmの幅である。光学リボンは本出
願人の英国特許公告第2181271号に開示されたような空
気乾燥接着の薄いコーティングにより横並びに保持され
た最大6本の光ファイバより成る。
スロット2は、押出プラスチック材でできエッジ2Bに
整合する凹型湾曲エッジ5Bを有するキャップ5により閉
じられる。
スロット2はグリース状の材料28、たとえばSYNTEC T
ype270の商標で販売される柔らかくチキソトロピーの防
水材料で満たされている。
核部1及びキャップ5の周囲には螺旋状に巻き付けら
れた結合材6があり、これは外装27の押出に先立って、
また以下に述べる大きなキャプスタンの周りの素子3及
び3Aの余分な長さを誘導する間に、スロット2の上部に
キャップ5を配置する役割を果たす。
ケーブルを製造する際には、仕上がりケーブルはスロ
ット2においてリボン状ファイバ素子の余分な長さを有
することが重要である。ここで第2図を参照するに、輪
郭1は貯蔵リール7から延び、リール7はその回転の制
動に用いられるブレーキ8を有する。核部1はリール7
からキャプスタン9、貯蔵ドラム10へと、様々な段階を
経て進む。
核部1がリール7を離れると、まずそれは結合リボン
挿入ユニット及び水遮断性材料の充填装置11に入る。こ
れは、第4図により詳細に示される。リボン状ファイバ
素子3はリール3′から線引され、輪郭のスロット2に
入る。挿入リボン3Aはリール3′Aから線引される。
第4図を参照するに、リボン挿入装置11は中空の内部
13を有するケーシング12より成り、該内部を通って輪郭
1は入口ポート14と出口ポート15を介して進む。なだら
かに湾曲した表面16Aを有するガイドシュー形式の方向
付けプレート16があり、核部1がケーブル12中を線引さ
れる際に、該表面の周りを光ファイバリボン及び非光学
リボン状素子3及び3Aがスロット2の底までガイドされ
る。
出口ポート15では、核部表面から余分な充填グリース
を落とす1対の「0」リング17及び18がある。
ケーシング12の最上部には注入ポート19があり、これ
を通って「Syntec」のような水遮断性のゲル28がケーシ
ング中に注入され、スロット2に供給される。圧力セン
サー20もケーシング中にあり、ケーシングにグリースや
ゲルを充填する圧力を感知し、それに従ってグリースや
ゲルの供給速度を制御する。
スロット2をチキソトロピーゲル28で充填した状態で
ケーシング12を離れると、核部は第2装置21を通過し、
そこでキャップ5が加えられる。
キャップ5はリール5Aから供給されてガイド装置で曲
げられ、係合湾曲面5B及び2Bが係合するようにする。係
合は摩擦係合であるが、たとえば接続などの目的でファ
イバにアクセスできるように、キャップは簡単に除去で
きる。
核部1は次に結合装置25に入り、そこで結合材6が螺
旋状に加えられてキャップを定位置に堅固に保持する。
核部は次に直径約1mの大キャプスタン9に送られ、光学
及び非光学リボン状素子を含むスロットはそれがキャプ
スタンの回りを通る際には外部にあるので、キャプスタ
ン上にあるケーブル中のスロットの長さはそれが中立軸
(中心軸1Aに極めて近い)で測定される核部の長さより
も長くなる。第2図で参照番号1′で示される、キャプ
スタンを離れる際の核部のスロットは、余分な長さの素
子3,3Aをその中に誘導している。すなわち、余分な長さ
が供給リール3′及び3′Aから線引されて、充填ゲル
のチキソトロピー性質が、余分のものがキャプスタンの
周囲に誘導されるようにリボン状素子の動作を許容する
が、機構的外装がない条件下でも充分に堅固であり、核
部がキャプスタン9を離れる際にスロットに沿った波形
構成でリボンを保持する。
核部と結合材は次にプラスチック押出ヘッド26で、好
ましく低密度ポリエチレンを用いて被覆され(27)る。
必要に応じ、他のプラスチック材も使用可能である。押
出ヘッドは第2図のライン上に示されているが、これは
ライン上になくてもよく、すなわち別の押出ラインが設
けられても良い。
第2図において、キャプスタンは核部を装置中で引張
る主動力である。
非光学リボンの追加により、光学リボンの波形構成は
規則的で均一なものとなることがわかっている。特にSY
NTEC 270Sのような適切な充填媒体を用いると、光学的
及び非光学的リボンの余分の長さは、充填媒体が既にス
ロットに注入された状態でキャプスタン9を用いて簡単
・効果的に誘導される。キャプスタンをファイバ供給リ
ール3Aに比較的近接して配置することが大切である。チ
キソトロピーゲルの降伏点が素子の規則的波形構成がゲ
ル28中でとられるのに充分な程低く、それでいてケーブ
ルの通常の使用においてその構成を維持するのに充分な
ほど高くすることが重要である。
充填媒体28はヘッド11において、ヘッドでの測定値0.
1から0.2psiの範囲の圧力でスロット2に圧入される。
第5図は第1図に似た実施例を示し、同様の参照番号
は同様の部分を示す。光学素子53及び非光学素子53Aは
相接する。第5図は、非光学素子53Aが光学素子53の上
に位置するという点で第1図と異なり、両素子は異なっ
た大きさで、充填水遮断ゲル28は異なった製法と粘性を
有する。光学素子53は8本またはそれ以下のファイバを
有し、溝2の幅よりもかなり小さい幅を有する。非光学
素子53Aは光学素子よりも幅が広く、溝において横方向
の動きばめとなるように実際溝2の幅に等しく、各側に
1000分の1〜5インチ(25〜125ミクロン)のすき間が
ある。充填ゲルはOptigardの商品名でダウにより製造さ
れた形式番号Q23314のものである。200/秒の範囲のずり
速度で55分間実行されると、降伏価は220パスカルから4
50パスカルまで変化し、降伏での見掛け粘度は150パス
カル秒から750パスカル秒まで変化する。200パスカル秒
での見掛け粘度は10パスカル秒まで下がり、材料の安定
作用温度は−55℃から+200℃までになる。
完全な幅の光学リボン、すなわち擬装リボンと同じ幅
を有するものは、ここで示されるケーブルの大きさ及び
溝の大きさで14本のファイバを収容できる。2つのかか
る素子は28本のファイバを提供することになろう。
かくて、購買者の必要に応じて選択の幅の広いファイ
バ本数を有するこのケーブルを提供することが可能にな
り、ファイバ本数が少なくなければならない場合には本
発明は光学素子の余分の長さが製造中にケーブル核部に
沿って均一に分布され、ケーブル使用中にも維持される
ようにする。ここで述べた各光学素子は、ファイバ本体
が低いものであれ高いものであれ、自己支持形素子であ
る。非光学素子は光学素子とは別で、光学素子をケーブ
ルに沿って所望の波形に均等にガイドするよう助力する
ものである。これは光学素子の構成部分をなすものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるエリアル光ファイバケー
ブルの断面図、 第2図は第1図の実施例の製造工程を概略的に示す図、 第3図は第1図のケーブルの長手方向の断面図、 第4図は第2図の装置の一部を詳細に示す図、 第5図は第1図と同様の実施例を示す図である。 1……核部、2……スロット、3,53……光学素子、3A,5
3A……非光学素子、5……キャップ、6……結合材、9
……キャプスタン、11……リボン挿入装置、12……ケー
シング、19……注入ポート、20……圧力センサー、25…
…結合装置、26……押出ヘッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドリュー サマーズ イギリス国 グウェント ニューポート グレンワーン ライズ 36番地 (56)参考文献 米国特許4830459(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/44 361

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル中の長手方向の溝に自己支持型光
    ファイバリボン状素子と該光ファイバリボン状素子に沿
    って延びる非光学リボン状素子とを有し、 該光ファイバリボン状素子及び該非光学リボン状素子
    (3,3A,53,53A)はケーブルの長手方向の溝中で波形の
    構造をとり、余分な長さの該光ファイバリボン状素子は
    ケーブルに沿って均一に分布することを特徴とする光フ
    ァイバケーブル。
  2. 【請求項2】該溝(2)はグリース、ゼリー、又は同様
    な粘性の水遮断液(28,28A)で満たされることを特徴と
    する請求項1記載のケーブル。
  3. 【請求項3】ケーブルの張力部材を形成する強度の高い
    誘電材料でできた核部(1)を有することを特徴とする
    請求項2記載のケーブル。
  4. 【請求項4】該光ファイバリボン状素子(3,53)及び該
    非光学リボン状素子(3A,53A)は実質的に同じせん断弾
    性係数を有することを特徴とする請求項1乃至3のうち
    いずれか一項記載のケーブル。
  5. 【請求項5】該光ファイバリボン状素子(3,53)は該溝
    よりも狭いことを特徴とする請求項1乃至4のうちいず
    れか一項記載のケーブル。
  6. 【請求項6】該非光学リボン状素子(53A)は該溝中で
    該光ファイバリボン状素子(53)の上に存在することを
    特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のケ
    ーブル。
  7. 【請求項7】ケーブル部分に長手方向の溝を配し、相接
    する自己支持型光ファイバリボン状素子及び非光学リボ
    ン状素子を導入することからなる光ファイバケーブルを
    製造する方法において、 該リボン状素子(3,3A,53,53A)の均一に分布された余
    分な長さを溝(2)中に誘導し、該リボン状素子がケー
    ブルの長手方向に波形の構造をとるようにすることを特
    徴とする光ファイバケーブルを製造する方法。
  8. 【請求項8】該溝(2)は水遮断性のチキソトロピーゲ
    ル又はグリース(28)で充填され、該溝(2)が充填さ
    れた後の規則的な波形の構造が導入されることを特徴と
    する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】該余分な長さは、該ケーブル部分が湾曲し
    たパス(9)内にある間に該溝(2)が引き伸ばされる
    ように、該ケーブル部分を上記湾曲したパス(9)内で
    曲げることにより作られることを特徴とする請求項7又
    は8記載の方法。
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