JP2836179B2 - 潜熱蓄熱材 - Google Patents
潜熱蓄熱材Info
- Publication number
- JP2836179B2 JP2836179B2 JP10454990A JP10454990A JP2836179B2 JP 2836179 B2 JP2836179 B2 JP 2836179B2 JP 10454990 A JP10454990 A JP 10454990A JP 10454990 A JP10454990 A JP 10454990A JP 2836179 B2 JP2836179 B2 JP 2836179B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat storage
- storage material
- latent heat
- supercooled
- sodium acetate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、潜熱蓄熱材に関する。更に詳しくは、過冷
却状態を安定化させた潜熱蓄熱材に関する。
却状態を安定化させた潜熱蓄熱材に関する。
本出願人は先に、過冷却状態にある潜熱蓄熱材を必要
に応じて固化させ、所定温度での潜熱の放出を可能なら
しめる過冷却液体の任意固化装置を種々提案している
（特開昭63−6389号公報、同63−14089号公報、同63−1
4090号公報、同63−135789号公報および同64−46582号
公報）。これらの固化装置は、いずれも装置内に固体蓄
熱材あるいは発核剤接触蓄熱材を収容しておき、適当な
手段で所望の時期に過冷却液体と接触させ、固化せしめ
る構造を有している。また、過冷却液体を封入した柔軟
性材料製密封容器の変形に伴って変形するスプリングに
よって、過冷却液体を所望の時期に固化せしめる装置も
提案されている（実願昭63−153390号）。
に応じて固化させ、所定温度での潜熱の放出を可能なら
しめる過冷却液体の任意固化装置を種々提案している
（特開昭63−6389号公報、同63−14089号公報、同63−1
4090号公報、同63−135789号公報および同64−46582号
公報）。これらの固化装置は、いずれも装置内に固体蓄
熱材あるいは発核剤接触蓄熱材を収容しておき、適当な
手段で所望の時期に過冷却液体と接触させ、固化せしめ
る構造を有している。また、過冷却液体を封入した柔軟
性材料製密封容器の変形に伴って変形するスプリングに
よって、過冷却液体を所望の時期に固化せしめる装置も
提案されている（実願昭63−153390号）。
このような過冷却液体の任意固化装置において、所望
の時期に固化せしめる迄は、過冷却液体がその状態に安
定化されていなければならないという当然の要求が存在
する。
の時期に固化せしめる迄は、過冷却液体がその状態に安
定化されていなければならないという当然の要求が存在
する。
本発明の目的は、酢酸ナトリウム・３水和物系の潜熱
蓄熱材において、その過冷却状態を安定化せしめたもの
を提供することにある。
蓄熱材において、その過冷却状態を安定化せしめたもの
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕 かかる本発明の目的は、酢酸ナトリウム・３水和物に
酢酸亜鉛または酢酸鉛を添加することによって達成され
る。
酢酸亜鉛または酢酸鉛を添加することによって達成され
る。
酢酸ナトリウム・３水和物CH3COONa・3H2O（融点58
℃）は、過冷却状態となっても０〜−20℃付近で固化を
開始してしまうため、氷点下における環境下では自然固
化してしまい、前記の如き各種の任意固化装置を用い
て、必要なときにそれの潜熱を取り出すことができなく
なってしまうが、これに酢酸亜鉛（無水物または２水和
物）あるいは酢酸鉛（無水物または３水和物）を酢酸ナ
トリウム・３水和物に対して約0.5〜30重量％、好まし
くは約１〜20重量％添加することにより、過冷却状態を
安定に保持することができる。
℃）は、過冷却状態となっても０〜−20℃付近で固化を
開始してしまうため、氷点下における環境下では自然固
化してしまい、前記の如き各種の任意固化装置を用い
て、必要なときにそれの潜熱を取り出すことができなく
なってしまうが、これに酢酸亜鉛（無水物または２水和
物）あるいは酢酸鉛（無水物または３水和物）を酢酸ナ
トリウム・３水和物に対して約0.5〜30重量％、好まし
くは約１〜20重量％添加することにより、過冷却状態を
安定に保持することができる。
酢酸ナトリウム・３水和物に酢酸亜鉛または酢酸鉛を
添加することにより、酢酸ナトリウム・３水和物の過冷
却状態を安定化させることができ、その安定化の程度は
−60℃迄冷却しても固化せず、そのまま過冷却液体がガ
ラス転移してしまう程である。
添加することにより、酢酸ナトリウム・３水和物の過冷
却状態を安定化させることができ、その安定化の程度は
−60℃迄冷却しても固化せず、そのまま過冷却液体がガ
ラス転移してしまう程である。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例１ CH3COONa・3H2O 10gと（CH3COO）2Zn・2H2O 0.5gとを
プラスチック製容器に入れ、密閉した状態で90℃に加熱
した後、一定の降温速度で−60℃迄冷却し、この潜熱蓄
熱材が固化を開始する温度を10回くり返して測定した。
プラスチック製容器に入れ、密閉した状態で90℃に加熱
した後、一定の降温速度で−60℃迄冷却し、この潜熱蓄
熱材が固化を開始する温度を10回くり返して測定した。
実施例２ 実施例１において、（CH3COO）2Zn・2H2O 0.5gの代わ
りに、（CH3COO）2Pb・3H2Oが1.5g用いられた。
りに、（CH3COO）2Pb・3H2Oが1.5g用いられた。
比較例 実施例１において、（CH3COO）2Zn・2H2Oが用いられ
なかった。
なかった。
以上の各実施例および比較例での測定結果は、次の表
に示される。なお、“”は、−60℃迄冷却しても固化
せず、過冷却液体がガラス転移してしまった場合を示し
ている。
に示される。なお、“”は、−60℃迄冷却しても固化
せず、過冷却液体がガラス転移してしまった場合を示し
ている。
表回数 実施例１ 実施例２ 比較例 １ −10 ２ −26 −16 ３ −22 ４ −36 −18 ５ −20 ６ −６ ７ −18 ８ −30 −24 ９ −20 10 −22
Claims (1)
- 【請求項１】酢酸ナトリウム・３水和物に、酢酸亜鉛ま
たは酢酸鉛を添加してなる過冷却状態を安定化させた潜
熱蓄熱材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10454990A JP2836179B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 潜熱蓄熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10454990A JP2836179B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 潜熱蓄熱材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH044285A JPH044285A (ja) | 1992-01-08 |
| JP2836179B2 true JP2836179B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=14383560
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10454990A Expired - Fee Related JP2836179B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 潜熱蓄熱材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2836179B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102013224448A1 (de) * | 2013-11-28 | 2015-05-28 | Siemens Aktiengesellschaft | Phasenwechselmaterial und Verwendung dazu |
-
1990
- 1990-04-20 JP JP10454990A patent/JP2836179B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH044285A (ja) | 1992-01-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CS191789B1 (en) | Device for crystallization of the monocrystals from the melt with addition of the pulverised charge | |
| ES8501209A1 (es) | Metodo de preparar caramelos duros y similares | |
| JP2836179B2 (ja) | 潜熱蓄熱材 | |
| IE780328L (en) | Stabilisation of anhydrous sodium metasilicate. | |
| US4295517A (en) | Reusable heat devices containing xylitol as the heat-storage material | |
| JPH0558622A (ja) | 炭酸水素ナトリウムの固結防止方法 | |
| JPS6114283A (ja) | 蓄熱剤組成物 | |
| JPH04324092A (ja) | 潜熱蓄熱材 | |
| JPS535193A (en) | 2-alkyl-7-substituted-2 or 3-cephem-4-carboxlic acids, their salts and their preparation | |
| US4296801A (en) | Reusable heat devices containing xylitol as the heat-storage material | |
| JPS5812992A (ja) | 蓄熱装置 | |
| CA2024863A1 (en) | The manufacture of pellets of xanthine derivatives | |
| JPS5827301B2 (ja) | 過冷却防止材とその製造方法 | |
| JPH0226160B2 (ja) | ||
| JPS581714B2 (ja) | 蓄熱剤組成物 | |
| JPS6121579B2 (ja) | ||
| JPS5761045A (en) | Polyester composition | |
| Fisher et al. | Coupled zones in faceted/non-faceted eutectics | |
| NZ185855A (en) | Controlled release compositions containing 3-n-pyrrolidino-4-phenoxy-5-sulphamoylbenzoic acid | |
| DORMANT et al. | Lubricant reservoir system: Thermal considerations[Interim Report] | |
| Nakatani et al. | Microstructures and Mechanical Properties of Unidirectionally Solidified Al--Fe Eutectic Alloys | |
| JPS5942034B2 (ja) | 蓄熱材 | |
| JPS57126882A (en) | Heat accumulating agent | |
| JPS5759981A (en) | Heat regenerating material | |
| JPS58133597A (ja) | 暖房用蓄熱材 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |