JP2827864B2 - 車両用自動変速機 - Google Patents

車両用自動変速機

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JP2827864B2
JP2827864B2 JP5326447A JP32644793A JP2827864B2 JP 2827864 B2 JP2827864 B2 JP 2827864B2 JP 5326447 A JP5326447 A JP 5326447A JP 32644793 A JP32644793 A JP 32644793A JP 2827864 B2 JP2827864 B2 JP 2827864B2
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航一 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機に係
り、特に、2組の遊星歯車機構を有する車両用自動変速
機に係る。
【0002】
【従来の技術】有段の車両用自動変速機として複数組の
遊星歯車機構を主体とする歯車列を有するものが多く提
案されている。
【0003】この種の自動変速機では、使用する遊星歯
車機構の数を多くすれば、設定することのできる変速段
の数は多くなるが、その反面、自動変速機が大型化、あ
るいは重量が増加するという問題を生ずる。
【0004】又、設定可能な変速比は等比級数に近い関
係となることが好ましいが、そのようにするためにギヤ
比(サンギヤの歯数とリングギヤの歯数との比)が通常
のものより大きい遊星歯車機構を使用しなければならな
いとすると、生産性や組立の容易性、あるいは耐久性等
が損なわれる恐れがある。
【0005】このように、車両用の自動変速機には相反
する要素が多くあり、全ての要素を満たす構成とするこ
とは甚だ困難である。従来、自動変速機に対する要請の
うち、設定可能な変速段の数が多く、しかも小型化を図
ることのできる自動変速機用の歯車列として、2組の遊
星歯車機構を使用した例が、例えば特開平2−2299
46号公報に記載されている。
【0006】その構成を図10を用いて簡単に説明する
と、第1遊星歯車機構PG1は、サンギヤS1とリング
ギヤR1と、これらのギヤS1、R1と噛合しているシ
ョートピニオンPS1 と、このショートピニオンPS1
と噛合しているロングピニオンPLとを備えており、又
第2遊星歯車機構PG2は、サンギヤS2と、リングギ
ヤR2と、該リングギヤR2と噛合しているショートピ
ニオンPS2とを有し、且つロングピニオンPLがサン
ギヤS2とショートピニオンPS2と噛合している。そ
して各ピニオンPS1、PL、PS2が共通のキャリヤ
PCによって保持されている。
【0007】一方、摩擦係合装置として、第1〜第3の
クラッチK1、K2、K3及び第1〜第3ブレーキB
1、B2、B3が設けられている。第1クラッチK1は
入力軸ISと第2サンギヤS2との間に設けられ、又第
2クラッチK2は入力軸ISと第1リングギヤR1との
間に設けられ、更に第3クラッチK3は入力軸ISと第
1サンギヤS1との間に設けられている。
【0008】これに対し、第1ブレーキB1は、第2サ
ンギヤS2とハウジングHUとの間に設けられ、又第2
ブレーキB2は第2リングギヤR2とハウジングHUと
の間に設けられ、更に第3ブレーキB3は第1リングギ
ヤR1とハウジングHUとの間に設けられている。又、
出力部材OMは、共通キャリヤPCに連結されている。
【0009】この図10に示す歯車列では、各摩擦係合
装置を図11に示すように係合させることにより前進6
段、後進2段の変速段を設定でき、又遊星歯車機構は2
組でよいため小型化できるとされている。なお、図11
で○印は係合、空欄は解放をそれぞれ示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の歯車列
を備えた自動変速機では、変速比が「1」の直結段であ
る第4速を挟んで、それより低速側の変速段では第3ク
ラッチK3を係合し、又高速側の変速段では第2クラッ
チK2を係合させるため、変速比が「1」より小さいオ
ーバードライブ段を設定可能な自動変速機として構成し
た場合には、オーバードライブ段とアンダードライブ段
との間の変速でいわゆる入力クラッチの切換えが生ずる
ことになる。そのため、上記従来の歯車列を備えた自動
変速機では、入力クラッチの切換えに伴う変速ショック
が生じて乗り心地が損なわれる恐れが多分にあり、又入
力クラッチの切換えに伴う変速ショックを抑制するため
に高度な変速制御が必要となり、制御装置がコスト高に
なる恐れもある。
【0011】このような事情を背景として、出願人は先
に、特願平4−283659(未公知)において、2組
の遊星歯車機構を主体とする歯車列であって、入力クラ
ッチの切換えを行わずにオーバードライブ段を含む前進
4段を設定可能な車両用自動変速機を提案した。
【0012】この自動変速機は、例えば図12に示すよ
うに、サンギヤS12、S22と、リングギヤR12、
R22と、ピニオンギヤP12、P22を保持している
キャリヤC2とを回転要素とする2組の第1、第2遊星
歯車機構12、22を主体とする歯車列を備えており、
これらの第1、第2遊星歯車機構12、22のうち(一
方の)第1遊星歯車機構12における(少なくとも1つ
の)ピニオンギヤP12と(他方の)第2遊星歯車機構
22における(少なくとも1つの)ピニオンギヤP22
とが一体化されてロングピニオンを形成し、それに伴い
各遊星歯車機構12、22のキャリヤC2が一体となっ
て回転するよう共通化されている。
【0013】従って、それぞれ3つの回転要素を持って
いる2組の第1、第2遊星歯車機構12、22のうちキ
ャリヤC2が一体化されていることから、歯車列は5つ
の回転要素を備えていることになる。
【0014】図12に示す自動変速機の変速特性を示す
共線図は図14のとおりであり、作動表の一例を示せば
図13のとおりである。共線図は前述の公報に示されて
いる共線図と同一の基準で作成してある。即ち、この自
動変速機においては前述したようにキャリアC2が共通
化されているから回転要素は5つであり、従って、共線
図は5本の縦線で示される。又、第1遊星歯車機構12
がシングルピニオン型遊星歯車機構であり、且つ第2遊
星歯車機構22がダブルピニオン型のものであり、更に
第2遊星歯車機構22の外周側のピニオンギヤP22が
ロングピニオン化されているから、共通キャリヤC2を
示す線の一方側に、第1遊星歯車機構12のサンギヤS
12を示す線が位置し、又、他方側に第2遊星歯車機構
22のリングギヤR22を示す線及びサンギヤS22を
示す線、第1遊星歯車機構12のリングギヤR12を示
す線とが位置することになる。なお、各遊星歯車機構1
2、22のギヤ比の関係で第2遊星歯車機構22のリン
グギヤR22を示す線が、キャリヤC2を示す線に隣接
して位置し、出力部材(32、あるいはリングギヤR2
2)となる。又、第1遊星歯車機構12のリングギヤR
12を示す線が、出力部材であるリングギヤR22を示
す線に隣接して位置する。そして出力要素である第2遊
星歯車機構22のリングギヤR22の線の上の“1”の
長さの位置と、固定要素を示す線の原点位置とを結んだ
直線が、入力部材(42、あるいは前進段ではキャリヤ
C2)を示す線を横切る位置が入力回転数となるので、
その入力回転数の値が変速比となる。
【0015】なお、図12において、符号K02、K1
2、K22はクラッチ、B02、B12、B22、B3
2、はブレーキ、F02、F12、F22は一方向クラ
ッチ、31は出力軸、42は入力軸、52はケーシング
をそれぞれ示している。
【0016】又、図13は作動表であり、○印は係合、
空欄は解放、Δ印は動力伝達に関与しない状態での係
合、◎印はエンジンブレーキ時に係合することをそれぞ
れ示す。
【0017】ところで、この未公知先行発明に係る自動
変速機を具体的に設定しようとしたとき、新たな課題が
発生してきた。
【0018】即ち、この自動変速機にあっては、第1
に、各変速に1つずつ一方向クラッチを用いていたた
め、その分軸方向、あるいは半径方向のスペースが必要
となる上に重量が増大し、コストも増大するという問題
があり、第2に、隣り合うメンバである両サンギヤメン
バS12、S22の回転数の差が大きいため、両メンバ
S12、S22に挟まれる形で配置されるスラストベア
リングの耐久性が他のベアリングに対して損なわれ易い
という問題があった。
【0019】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、1つの一方向クラッチを2度の変速で
重複して使用することにより、一方向クラッチの個数を
減少し、もって収容スペースの縮少、重量軽減、及びコ
スト低減を図ることができ、又、両サンギヤメンバの相
対回転数差が大きいことによる不具合を解消することの
できる車両用自動変速機を提供することにより、上記課
題を解決せんとしたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、サンギヤと、該サンギヤに対して同心円上に配置さ
れたリングギヤと、これらのギヤの間に配置された少な
くとも1つのピニオンギヤと、該ピニオンギヤを保持す
るキャリヤと、を回転要素とする2組の遊星歯車機構を
備え、前記各キャリヤが互いに一体となって回転するよ
うに連結されると共に、前記2組の遊星歯車機構のう
ち、一方の遊星歯車機構をシングルピニオン型遊星歯車
機構、他方の遊星歯車機構をダブルピニオン型遊星歯車
機構により構成し、シングルピニオン型遊星歯車機構に
おける少なくとも1つのピニオンギヤとダブルピニオン
型遊星歯車機構における少なくとも1つのリングギヤと
噛合うピニオンギヤとが一体化されてロングピニオンを
形成している車両用自動変速機において、ダブルピニオ
ン型遊星歯車機構のサンギヤと噛合うピニオンを前記キ
ャリヤに連結すると共に、該ダブルピニオン型遊星歯車
機構のリンクギヤを出力軸に連結し、且つ各回転メンバ
の連結状態を選択・制御する要素として、前記キャリヤ
と入力軸とを前進段で常に連結する第1クラッチと、前
記シングルピニオン型遊星歯車機構のリングギヤとサン
ギヤとの間を第1一方向クラッチを介して連結する第2
クラッチと、前記シングルピニオン型遊星歯車機構のリ
ングギヤを前記第1一方向クラッチを介してケーシング
に固定すると共に、該シングルピニオン型遊星歯車機構
のサンギヤを前記第2クラッチを介してケーシングに固
定する第1ブレーキと、前記ダブルピニオン型遊星歯車
機構のサンギヤをケーシングに固定する第2ブレーキ
と、を備えたことにより上記課題を解決したものであ
る。
【0021】又、請求項2の記載の発明は、前記両サン
ギヤの間に前記キャリヤを配置したことにより、同じく
上記課題を解決すると共に、併せて隣り合うメンバであ
る両サンギヤの回転数の差が大きいことに起因する不具
合を解消するようにしたものである。
【0022】又、請求項3に記載の発明は、前記第1ブ
レーキを構成するピストンを2重構造としてそれぞれに
油圧室を形成し、各油圧室へは独立して作動油を給排可
能な構成としたことにより、同じく上記課題を解決する
と共に、第1一方向クラッチを2度使うことに伴って異
なる変速で2度使わざるを得なくなったブレーキ(第1
ブレーキ)が出てくることに鑑み、当該第1ブレーキを
2度の変速に使用する際に新たに発生する不具合を併せ
て解消するようにしたものである。
【0023】
【作用】本発明(請求項1〜3)においては、未公知先
行発明と同様に入力クラッチを切換えることなく全ての
前進段を達成できる。
【0024】又、第1速→第2速の変速は、第2ブレー
キのみを新たに係合させることにより達成される。この
場合、シングルピニオン型遊星歯車機構のリングギヤと
サンギヤとの間に配置された第1一方向クラッチが係合
状態から空転状態へと変化し、いわゆるワンウェイクラ
ッチ ツー ブレーキの円滑な変速が実現される。
【0025】一方、本発明においては、第3速→第4速
の変速は、基本的に第1ブレーキのみが新たに係合され
ることによって実現される。この時、同じ第1一方向ク
ラッチがやはり係合状態から解放状態へと変化し、ここ
でもワンウェイクラッチ ツー ブレーキの円滑な変速
が実現される。
【0026】この結果、未公知先行発明による構成では
各変速に対して1つずつ設けられていた一方向クラッチ
を同一の機能を持たせたまま確実に1個減らせることに
なり、その分収容スペースの縮少、重量軽減、及びコス
トの低減が図れる。
【0027】なお、本発明に係る自動変速機の構成は、
相隣り合うメンバである両サンギヤメンバの回転数の差
が大きくなる傾向がある。そのため、両メンバに挟まれ
る形で配置されているスラストベアリングの耐久性が他
のベアリングに対して損なわれ易い。請求項2に記載し
た発明では、両サンギヤの間に前進時の入力メンバであ
るキャリヤを配置するようにしたため、両サンギヤメン
バの相対回転数を低減することができ、ベアリングの耐
久性を向上できる。
【0028】又、本発明に係る自動変速機にあっては、
一方向クラッチを2度使う関係上、第1ブレーキを第1
速及び第4速で重複して使うようになる。しかしなが
ら、第1速と第4速とでは、該第1ブレーキに要求され
るトルク容量が異なる。そのため、この第1ブレーキを
何等の手当をすることもなしに重複して使うようにする
と、(より大きなトルク容量を必要とする第1速時にも
支障が生じないように受圧面積を大きくする必要がある
ため)特に第3速→第4速の変速において、容量が大き
くなり過ぎ、変速ショックが大きくなるという問題が発
生する。この問題を回避するには、第3速→第4速の変
速時に係合力を小さくするための別途の制御を行わせる
必要が出てくるが、受圧面積が大きいピストンを小さな
油圧で細かく制御するのは現実には非常に困難である。
【0029】又、本発明に係る自動変速機においては、
第1速→第3速、第4速→第3速等の変速にあっては第
1ブレーキを係合状態から非係合状態へと速やかに移行
させる必要があるが、油圧室が大きいとピストンの戻り
が遅く、変速時間が長くなったりショックが大きくなっ
たりする。
【0030】請求項3に記載の発明では、第1ブレーキ
を構成するピストンを2重構造としてそれぞれに油圧室
を形成し、この油圧室へは独立して作動油を給排可能と
したため、大きな容量の必要な第1速係合時には2つの
油圧室に同時に作動油を供給すると共に、大きな容量を
必要としない第4速の係合時にはいずれか一方の油圧室
にのみ作動油を給排することにより、この問題を合理的
に解消することができる。
【0031】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0032】図1〜図3に本発明の第1実施例を示す。
【0033】この実施例は、第1遊星歯車機構111を
シングルピニオン型遊星歯車機構によって構成すると共
に、第2遊星歯車機構121をダブルピニオン型遊星歯
車機構によって構成したものである。
【0034】第1遊星歯車機構111は、サンギヤS1
11とリングギヤR111と、これらに噛合したピニオ
ンギヤP111を保持したキャリヤC101とを回転要
素とする。
【0035】これに対し第2遊星歯車機構121は、サ
ンギヤS121とリングギヤR121との間に、サンギ
ヤS121に噛合するショートピニオンギヤPS121
と、このショートピニオンギヤPS121及びリングギ
ヤR121に噛合するピニオンギヤP121とを備え
る。ピニオンギヤP121が第1遊星歯車機構111の
ピニオンギヤP111と一体化されてロングピニオンと
なっている。更に、第1遊星歯車機構111と第2遊星
歯車機構121とのキャリヤC101が共通化されてい
る。又、出力部材であるドライブギヤ131が第2遊星
歯車機構121におけるリングギヤR121に一体的に
連結されている。
【0036】入力軸141は、キャリヤC101と第2
遊星歯車機構121のサンギヤS121とに選択的に連
結される。そのための摩擦係合装置として入力軸141
とキャリヤC101との間に第1クラッチK111が設
けられている。
【0037】又、第1遊星歯車機構111のサンギヤS
111とリングギヤR111との間には、互いに直列に
配置された第2クラッチK112と第1一方向クラッチ
F111とが配置されている。
【0038】更に、入力軸141とサンギヤS121と
の間に第3速のエンジンブレーキとリバースレンジを確
保するための第3クラッチK113が設けられている。
【0039】一方、ブレーキ手段として、第1遊星歯車
機構111のサンギヤS111とハウジング151との
間には、第2クラッチK112と直列に第1ブレーキB
111が設けられている。第1ブレーキB111のクラ
ッチ側のメンバは一方向クラッチF111を介して第1
遊星歯車機構111のリングギヤR111と連結されて
いる。このリングギヤR111は第3ブレーキB113
を介してケーシング151と連結されている。
【0040】又第2遊星歯車機構121のサンギヤS1
21とハウジング151との間には第2ブレーキB11
2が設けられている。
【0041】この第2ブレーキB112と並列に、互い
に直列に配列された第4ブレーキB114と第2一方向
クラッチF112とが配置されている。
【0042】なお、この第2一方向クラッチF112
は、サンギヤS121が逆回転しようとする際に係合す
るように設定されている。
【0043】図1に示す自動変速機の変速特性を示す共
線図は図3のとおりである。又作動表は図2のとおりで
ある。
【0044】この自動変速機においては、キャリヤC1
01が共通化されていることから回転要素は5つであ
り、従って共線図は5本の縦線で示される。又第1遊星
歯車機構111がシングルピニオン型遊星歯車機構であ
り、且つ第2遊星歯車機構121がダブルピニオン型の
ものであり、更に第2遊星歯車機構121の外周側のピ
ニオンギヤP121がロングピニオン化されているか
ら、共通のキャリヤC101を示す線の一方側に、第1
遊星歯車機構111のサンギヤS111を示す線が位置
し、又、他方側に第2遊星歯車機構121のリングギヤ
R121を示す線及びサンギヤS121を示す線、第1
遊星歯車機構111のリングギヤR111を示す線とが
位置することになる。
【0045】なお、各遊星歯車機構111、121のギ
ヤ比の関係で第2遊星歯車機構121のリングギヤR1
21を示す線が、キャリヤC101を示す線に隣接して
位置し、出力部材となる。更に、第1遊星歯車機構11
1のリングギヤR111を示す線が、出力部材であるリ
ングギヤR121を示す線に隣接して位置する。前進時
の入力要素であるキャリヤC101の線上の「1」の長
さの位置と、固定要素を示す線の原点位置とを結んだ直
線が、出力部材(第2遊星歯車機構121のリングギヤ
R121)を示す線を横切る位置が出力回転数となるた
め、この回転数の値は入力1回転当りの出力回転数とな
る。
【0046】ここで、この第1実施例に係る自動変速機
で設定される各変速段について説明する。
【0047】まず第1速は、第1クラッチK111と第
1ブレーキB111を係合させることに伴って第1一方
向クラッチF111が係合することによって設定され
る。即ちキャリヤ101が入力軸141と共に回転する
と、第2遊星歯車機構121のリングギヤR121に出
力側の負荷がかかっているために第1遊星歯車機構11
1のリングギヤR111が逆回転しようとするが、この
リングギヤR111に逆回転方向のトルクがかかると第
1一方向クラッチF111が係合する。その結果リング
ギヤR111の回転が阻止され(即ちリングギヤR11
1に反力トルクが与えられ)、出力部材である第2遊星
歯車機構121のリングギヤR121が入力軸141に
対して大きく減速されて正回転する。
【0048】この第1速での変速比は第1遊星歯車機構
111のギヤ比をρ12、第2遊星歯車機構121のギ
ヤ比をρ22、第2遊星歯車機構121の外周側のピニ
オンギヤとリングギヤの歯数比をγ22とすれば、 (1−ρ12)/(1−ρ12−2・γ22) …(1) で表わされる。
【0049】なおこの第1速でエンジンブレーキを効か
せるためには、第1一方向クラッチF111と並列に設
けられた第3ブレーキB113を係合させ、第1一方向
クラッチF111が空転する方向のリングギヤR111
の回転を阻止する。
【0050】一方、第2速は、第1クラッチK111と
第4ブレーキB114とを係合させることに伴って第2
一方向クラッチF112が係合すると共に第1一方向ク
ラッチF111が空転することによって設定される。即
ち、キャリヤC101が入力軸141と共に回転する
と、第2遊星歯車機構121のリングギヤR121に出
力側の負荷がかかってサンギヤS121が逆転しようと
し、そのために第2一方向クラッチF112が係合して
サンギヤS121が固定され(サンギヤS121に反力
トルクが与えられ)、その結果出力部材であるリングギ
ヤR121は入力軸141の回転を第2遊星歯車機構1
21で連結した回転数で正回転する。従って、この第2
速の変速比は、 1/(1−ρ22) …(2) で表わされる。なお、この場合第1一方向クラッチF1
11はそれまでの係合状態から空転状態へと変化し、第
1遊星歯車機構111のリングギヤR111の正回転を
許容する。
【0051】この第2速は第2一方向クラッチF112
を係合させて設定する関係上、エンジンブレーキを効か
せる場合には、その第2一方向クラッチF112が空転
する方向のサンギヤS121の回転を阻止するために、
第2ブレーキB112を係合させる。
【0052】なお、もし、いわゆるクラッチ ツー ク
ラッチ変速を許容するならば、第4ブレーキB114及
び第2一方向クラッチF112は必ずしも必要はない。
これらを省略したスケルトンについては、図4、図5を
用いて後述する。図1〜図3の実施例では、第4ブレー
キB114及び第2一方向クラッチF112が設けられ
ていることから、第1速から第2速への変速は、この第
4ブレーキB114を新たに係合させることによって達
成でき、従って変速ショックの少ないワンウェイクラッ
チ ツー ブレーキによるスムーズな変速を行うことが
できる。
【0053】第3速は、第1クラッチK111及び第2
クラッチK112を係合させることに伴って第1一方向
クラッチF111が再び係合することにより設定され
る。即ち、第2クラッチK112が係合することで第1
遊星歯車機構111のサンギヤS111が正回転とな
り、第1一方向クラッチF111が係合し、その結果第
1遊星歯車機構111ではキャリヤC101、サンギヤ
S111、リングギヤR111が入力軸141と共に回
転するため、その全体が一体となって回転する。従って
出力部材であるリングギヤR121は入力軸141と等
速度で正回転し、変速比が「1」の直結段となる。
【0054】なお、この場合も、第1一方向クラッチF
111を係合させているため、エンジンブレーキを効か
せる場合には第3クラッチK113を係合させる。又、
第2一方向クラッチF112はこれを連結してある第2
遊星歯車機構121のサンギヤS121がこの第3速で
正転するまで空転状態となり、従って第3速において第
4ブレーキB114を係合させても第4ブレーキB11
4は動力の伝達には関与しない。従って第4ブレーキB
114は変速のために同期解放が必要なものではないた
め、第2速から第3速への変速は第2クラッチK112
を新たに係合させるだけで達成できる。
【0055】第4速は、第1クラッチK111、第2ク
ラッチK112、及び第1ブレーキB111を係合させ
ることによって設定される。即ち、キャリヤC101は
第1遊星歯車機構111と第2遊星歯車機構121とで
共通化されているため、キャリヤC101が入力軸14
1と共に回転すると、第1遊星歯車機構111では第1
ブレーキB111及び第2クラッチK112で固定して
いるサンギヤS111が反力トルクを受け、その結果共
通化されているキャリヤC101がサンギヤS121の
周りを正回転し、第2遊星歯車機構121のリングギヤ
R121が入力軸141に対して増設されて正回転す
る。即ち変速比が「1」より小さいオーバードライブ段
が達成される。この場合の変速比は、 (1−ρ12)/(1−ρ12+2・ρ12・γ22) …(3) で表わされる。
【0056】又この場合、第2遊星歯車機構121のサ
ンギヤS121は、入力軸141より速く正回転するた
め、第4ブレーキB114を係合させておいても、一方
向クラッチF111、F112が空転するため該第4ブ
レーキB114は動力の伝達に関与しない。従って第3
速から第4速への変速は第1ブレーキB111を新たに
係合させるだけで達成でき、円滑な変速が可能である。
【0057】一方、後進段は、第3クラッチK113及
び第3ブレーキB113を係合させることにより設定さ
れる。即ち第2遊星歯車機構121のサンギヤS121
が入力軸141と共に回転すると、共通化されているキ
ャリヤC101に出力側の負荷がかかっている上に、第
1遊星歯車機構111のピニオンギヤP111がロング
ピニオン化されているため、第1遊星歯車機構111の
リングギヤR111が正回転しようとするが、これがブ
レーキB111で固定されていて反力トルクを受け、そ
の結果第2遊星歯車機構121のリングギヤR121が
逆回転する。この場合の変速比は、 (2・γ22−ρ22+ρ12・ρ22)/ (ρ22−ρ12・ρ22−2・ρ22・γ22) …(4) で表わされる。
【0058】上述したように、この自動変速機において
は、第1クラッチK111を係合させたままで全ての前
進段を設定することができる。従って、前述した特開平
2−229946号公報で開示されているような従来例
のように、前進段の各変速段間でいわゆる入力クラッチ
(第1クラッチK111相当のクラッチ)を切換えたり
する必要がない。そのため、変速ショックの増大を防止
することができ、又変速制御が容易になる。
【0059】更に、上述の説明で明らかなように、この
実施例に係る自動変速機においては、第1一方向クラッ
チF111を第1速、第2速段間、及び第3速、第4速
段間においてそれぞれ係合、解放の転換を行わせてい
る。即ち、第1一方向クラッチF111を2度(重複し
て)機能させていることになる。これにより、それぞれ
の変速について一方向クラッチを配置する構成に比べ、
同じ機能を維持しながら少なくとも1個確実に一方向ク
ラッチを減じることができ、その分収容スペースの低
減、重量軽減、及びコストの低減を図ることができる。
【0060】なお、図4に上述した上記第1実施例の変
形例を示す。
【0061】この変形例では、上記第1実施例の構成か
ら第4ブレーキB114、第2一方向クラッチF112
を更に取り除いたものである。この自動変速機の係合表
は図5に示されるようになる。図5から明らかなよう
に、この自動変速機では、第2速から第3速の変速にあ
たって第2ブレーキB112を解放すると共に、第2ク
ラッチK112を係合する操作を行う。この結果、第2
速から第3速の変速に際してはいわゆるクラッチ ツウ
クラッチの変速となるが、第4ブレーキB114及び
第2一方向クラッチF112を省略できる分更なる収容
スペースの低減、重量軽減、及びコスト低減を図ること
ができる。
【0062】次に、図6、図7を用いて本発明の第2実
施例を説明する。
【0063】この第2実施例は、各回転メンバの実質的
な連結状態は前述の図1に示した構成と全く同一である
が、キャリヤC201の配置を工夫して回転数差の大き
な両サンギヤS211、S221が直接隣り合うのを防
止し、もってこの部分に配置するスラストベアリングの
耐久性が低下するのを防止するようにしたものである。
【0064】図6はそのスケルトンを、図7は具体的な
断面をそれぞれ示している。
【0065】両図から明らかなように、キャリヤC20
1は、第1遊星歯車機構211のサンギヤS211と第
2遊星歯車機構221のサンギヤS221との間に配置
されている。このため、それぞれの摺動部位における相
対回転差は半減され、安価なスラストベアリングを介在
させるだけで足りるようになる。
【0066】その他の構成については、前記図1〜図3
に示した第1実施例と基本的に同一であるため、図中で
下2桁が同一の符号を付すに止どめ、重複説明を省略す
る。
【0067】次に、図8は、図7の第1ブレーキB21
1(図1の場合は第1ブレーキB111に相当)の付近
を拡大して示したものである。
【0068】図から明らかなように、第1ブレーキB2
11は、そのピストン211a が2重構造とされ、それ
ぞれに油室211b 、211c を有している。各油室2
11b 、211c へは独立して作動油が給排可能とされ
ている。
【0069】第1ブレーキB211は、このような構成
とされていることにより、例えば第1速から第2速への
変速時においてこれが係合させられる時には、油室21
1b、211c の双方に同時に作動油が供給される。こ
の結果、ピストン211a は小さなタイムラグでしかも
大きなトルクで摩擦板211d を押し付けることができ
るようになり、確実な固定作用が得られる。
【0070】一方、例えば第3速から第4速への変速時
に係合される時には、油室211b又は211c のいず
れか一方にのみ油圧が供給される。この結果、当該いず
れか一方への油室に作動油を供給する速度自体は全く変
更しなくても、ピストン212a は第1速の係合時に比
べ受圧面積が減少した分のトルクのみで摩擦板211d
を押し付けることになる。この結果、第3速から第4速
への変速に必要且つ十分なトルクで摩擦板211d を押
し付けることができるようになる。
【0071】この第1ブレーキB211の構成は、ピス
トン211a の形状がシンプルで且つ軸方向寸法を大き
くとる必要がなく、部品点数もシール材211e を1個
追加するだけの増加で足りるため、コストアップをほと
んど伴わないものである。又、油路構成のために特別な
スペース増を要求することはなく、第4速時には1つの
油室のみへの圧力供給で足るため、効率が良く又燃費も
良いという効果も得られる。
【0072】このような構成をとることにより、第1一
方向クラッチF211(F111)を2回使用すること
によって2回使用せざるを得なくなった第1ブレーキB
211(B111)の容量に関する問題を合理的に解消
することができるようになる。
【0073】なお、このキャリヤC201を両サンギヤ
S211、S221の間に配置するギヤトレインにおい
ても、先の実施例と全く同様に第4ブレーキB214及
び第2一方向クラッチF212については、図9に示す
ように、これを省略することができる。この作用効果に
ついては既に説明済みであるため、図のみを示すに止ど
め、重複説明を省略する。
【0074】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
2組の遊星歯車機構のみを用いて前進4段を達成すると
共に、前進段の各変速において入力軸の切換えを行う必
要がなく、しかも一方向クラッチを2つの変速で兼用し
て用いることにより、少なくとも1個省略することがで
き、その分の収容スペースの低減、重量軽減、コスト低
減を図ることができるようになるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用自動変速機の第1実施例を
示すスケルトン図
【図2】図1の自動変速機の各摩擦係合要素の係合状態
を示す線図
【図3】同じく上記自動変速機の各回転メンバの共線図
【図4】上記第1実施例の変形例を示すスケルトン図
【図5】上記変形例の各摩擦係合要素の係合状態を示す
線図
【図6】本発明に係る自動変速機の第2実施例を示すス
ケルトン図
【図7】上記第2実施例に係る自動変速機の具体的な構
成を示した断面図
【図8】図7のブレーキB211付近を拡大して示した
拡大断面図
【図9】上記第2実施例の自動変速機の変形例を示すス
ケルトン図
【図10】従来の自動変速機の構成例を示すスケルトン
【図11】上記従来例の各摩擦係合要素の係合状態を示
す線図
【図12】未公知先行技術に相当する自動変速機の構成
を示すスケルトン図
【図13】上記自動変速機の各摩擦係合要素の係合状態
を示す線図
【図14】上記自動変速機の各回転メンバの共線図
【符号の説明】
111、211…第1遊星歯車機構 121、221…第2遊星歯車機構 S111、S121、S211、S221…サンギヤ R111、R121、R211、R221…リングギヤ C101、C201…キャリヤ P111、P211…ピニオンギヤ PS121、PS221…ショートピニオンギヤ P121、P221…ピニオンギヤ 141、241…入力軸 131、231…出力部材 K111、K211…第1クラッチ K112、K212…第2クラッチ F111、F211…第1一方向クラッチ B111、B211…第1ブレーキ B112、B212…第2ブレーキ 211a …ピストン 211b 、211c …油室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−229946(JP,A) 特開 昭48−4867(JP,A) 特開 平1−141257(JP,A) 特開 平1−176835(JP,A) 特開 平3−96744(JP,A) 特開 昭62−88851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 3/44 - 3/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンギヤと、該サンギヤに対して同心円上
    に配置されたリングギヤと、これらのギヤの間に配置さ
    れた少なくとも1つのピニオンギヤと、該ピニオンギヤ
    を保持するキャリヤと、を回転要素とする2組の遊星歯
    車機構を備え、前記各キャリヤが互いに一体となって回
    転するように連結されると共に、前記2組の遊星歯車機
    構のうち、一方の遊星歯車機構をシングルピニオン型遊
    星歯車機構、他方の遊星歯車機構をダブルピニオン型遊
    星歯車機構により構成し、シングルピニオン型遊星歯車
    機構における少なくとも1つのピニオンギヤとダブルピ
    ニオン型遊星歯車機構における少なくとも1つのリング
    ギヤと噛合うピニオンギヤとが一体化されてロングピニ
    オンを形成している車両用自動変速機において、 ダブルピニオン型遊星歯車機構のサンギヤと噛合うピニ
    オンを前記キャリヤに連結すると共に、該ダブルピニオ
    ン型遊星歯車機構のリンクギヤを出力軸に連結し、且つ
    各回転メンバの連結状態を選択・制御する要素として、 前記キャリヤと入力軸とを前進段で常に連結する第1ク
    ラッチと、 前記シングルピニオン型遊星歯車機構のリングギヤとサ
    ンギヤとの間を第1一方向クラッチを介して連結する第
    2クラッチと、 前記シングルピニオン型遊星歯車機構のリングギヤを前
    記第1一方向クラッチを介してケーシングに固定すると
    共に、該シングルピニオン型遊星歯車機構のサンギヤを
    前記第2クラッチを介してケーシングに固定する第1ブ
    レーキと、 前記ダブルピニオン型遊星歯車機構のサンギヤをケーシ
    ングに固定する第2ブレーキと、 を備えたことを特徴とする車両用自動変速機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記両サンギヤの間に
    前記キャリヤを配置したことを特徴とする車両用自動変
    速機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のいずれかにおいて、前記
    第1ブレーキを構成するピストンを2重構造としてそれ
    ぞれに油圧室を形成し、各油圧室へは独立して作動油を
    給排可能な構成としたことを特徴とする車両用自動変速
    機。
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