JP2825174B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置Info
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Description
助力としてステアリング系に作用させ、操舵力の軽減を
図る電動式パワーステアリング装置に関する。
おいて、ステアリング系に補助操舵トルクを与えるため
の電動機を設け、ステアリング系に作用する手動の操舵
トルクに対応した電動機の駆動トルクを発生させてステ
アリング系をアシストすることにより、運転者の操舵力
を軽減するよう構成されたものは知られている。
置の全体構成図、図9に電動式パワーステアリング装置
の制御系ブロック構成図を示す。図8において、電動式
パワーステアリング装置は、ハンドル1に一体的に設け
られたステアリング軸2に自在継ぎ手3a、3bを備え
た連結軸3を介してステアリング・ギアボックス4内に
設けられたラック&ピニオン機構5のピニオン5aに連
結されて手動操舵力発生手段6が構成される。
え、これらの噛み合いにより往復運動するラック軸7
は、その両端にタイロッド8を介して転動輪としての左
右の前輪9に連結される。このようにして、ハンドル1
操舵時には通常のラック&ピニオン式のステアリングを
介し、前輪9を転動させて車両の向きを変えている。
するため、アシスト・トルクを供給する電動機10をラ
ック軸7と同軸的に配設し、ラック軸7にほぼ平行に設
けられたボールねじ機構11を介してアシスト・トルク
を推力に変換してラック軸7に作用させる。電動機10
のロータには駆動側ヘリカル・ギア10aが一体的に設
けられ、駆動側ヘリカル・ギア10aはボールねじ機構
11のねじ軸の軸端に一体的に設けられた従動側ヘリカ
ル・ギア11bと噛み合わされている。ボールねじ機構
11のナットはラック軸7に連結されている。
ニオン5aに作用する手動トルクを検出するための操舵
トルク検出手段12を設け、トルク信号Tを制御部14
に提供している。制御部14はトルク信号Tに基づいて
制御信号Cを電動機駆動手段15に提供し、電動機駆動
手段15は電動機駆動信号Dを出力し、電動機10を駆
動することにより、電動機10からアシスト・トルクが
出力される。
ルク検出手段12が検出したトルク信号Tを目標とする
アシスト・トルクに変換してアシスト・トルク量TTを
出力する目標アシスト・トルク発生手段16と、アシス
ト・トルク量TTに対応した制御信号Cを出力する電動
機制御手段17から構成され、制御信号Cを電動機駆動
手段15に供給し、電動機駆動手段15は制御信号Cに
応じた電動機駆動信号Dで電動機10を駆動することに
より、ステアリング・ギアボックス4のラック軸7の推
力をアシストするよう構成される。
テアリング装置は、アシスト・トルクの設定を制御部1
4が電動機駆動手段15を介して電動機10に供給する
電動機電流IMの制御によってのみ行い、電動機電流IM
に駆動された電動機10が発生する電動機トルクがアシ
スト・トルクと等しくなるよう構成されている。
び粘性抵抗等が大きな場合、これらの慣性モーメントお
よび粘性抵抗に起因し、電動機トルクと反対方向に作用
する慣性トルク、および粘性トルクの影響が大きくな
り、電動機電流IMによる電動機トルクを考慮するだけ
では最適なアシスト・トルク得られず、操舵フィーリン
グが悪化する課題がある。
た場合、直流モータに発生するアシスト・トルクTaは
一般的に数1で表わされる。
はモータの慣性モーメント、DMはモータの粘性係数、
IMはモータ電流、Θ″はモータの回転角加速度、Θ′
はモータの回転角速度、Tfはクーロン摩擦トルクがそ
れぞれ定義される。
アリング装置は、アシスト・トルクTaがモータ電流I
Mのみに基づいて決定されているため、数1からアシス
ト・トルクTa=kTM*IMのみとなる。
摩擦トルクTfは非常に小さく省略できる場合が多い
が、モータの慣性モーメントJMは車両重量が増大して
必要アシスト量が増えると大きなモータパワーが必要と
され、必然的にモータ回転部も大型化して慣性モーメン
トJMも大きくなる。
るモータの回転角加速度Θ″により、数1のアシスト・
トルクTaが減少してアシストが遅れたり、モータがア
シストしてない(IM=0)場合、タイヤからの反力は
ラックを介してモータに伝達されて回転角加速度Θ″が
発生し、タイヤからの反力に加え、回転角加速度Θ″に
起因する慣性トルク(反力トルク)Td=−JM*Θ″
がハンドル操作と反対方向に発生し、操舵フィーリング
を低下させる課題がある。
なされたもので、その目的は慣性トルクおよび粘性トル
クの影響を考慮した論理的なモデル(等価回路)を提供
し、最適なアシスト・トルクが得られる電動式パワース
テアリング装置を提供することにある。
この発明に係る電動式パワーステアリング装置は、実補
助トルク検出手段に、加算器と、所定のカットオフ回転
角周波数を有するローパスフィルタと、減算器とを備
え、電動機駆動手段に設けた電動機電流検出手段が検出
する電動機電流信号、および操舵回転角速度検出手段が
検出する電動機の操舵回転角速度信号を加算し、加算し
た信号をローパスフィルタに通し、ローパスフィルタの
出力信号から操舵回転角速度信号を減算することによ
り、電動機電流と操舵回転角加速度の偏差に対応した実
補助トルク信号を発生することを特徴とする。
リング装置の操舵回転角速度検出手段を直流発電機で構
成したことを特徴とする。
電流信号に対応した電動機トルクを演算する電動機トル
ク演算手段と、操舵回転角速度信号に対応した角運動量
を演算する角運動量演算手段とを備え、電動機トルク演
算手段のトルク信号および角運動量演算手段の角運動量
信号を加算器に入力するとともに、角運動量信号を減算
器に入力し、電動機トルクと慣性トルクの偏差からなる
実補助トルク信号を発生することを特徴とする。
動手段に設けた電動機電流検出手段が検出する電動機電
流信号に対応した電動機トルクを演算する電動機トルク
演算手段と、操舵回転角速度検出手段が検出する電動機
の操舵回転角速度信号に対応した擬似角運動量を演算す
る擬似角運動量演算手段と、操舵回転角速度信号に対応
した角運動量を演算する角運動量演算手段と、加算器
と、所定のカットオフ回転角周波数を有するローパスフ
ィルタと、減算器とを備え、電動機トルク演算手段のト
ルク信号および擬似角運動量演算手段の擬似角運動量信
号を加算器に入力して加算し、加算した信号を前記ロー
パスフィルタに通し、このローパスフィルタの出力信号
から角運動量演算手段の角運動量信号を減算することに
より、電動機トルクから慣性トルクおよび粘性トルクを
差引いた実補助トルク信号を発生することを特徴とす
る。
ットオフ回転角周波数を有するローパスフィルタ、また
はハイパスフィルタの少なくとも一方を備え、電動機駆
動手段に設けた電動機電流検出手段が検出する電動機電
流信号、および操舵回転角速度検出手段が検出する電動
機の操舵回転角速度信号に基づいて実補助トルク信号を
発生することを特徴とする。
テアリング装置は、実補助トルク検出手段に操舵回転角
速度に対応したローパスフィルタを備え、電動機の操舵
回転角速度信号をローパスフィルタに通した信号と操舵
回転角速度信号の偏差を演算することにより、操舵回転
角加速度信号が得られるとともに、電動機電流信号と操
舵回転角加速度信号の偏差が得られるので、電動機電流
信号と操舵回転角加速度信号にそれぞれ所定の係数を乗
算することにより、電動機電流に対応した電動機トルク
と操舵回転角加速度に対応した慣性トルクの差の実補助
トルクを得ることができる。
度への変換を微分を用いず、ローパスフィルタを用いて
同等に処理するので、微分に伴い発生する高調波成分の
ノイズを低減することができる。
装置は、実補助トルク検出手段に操舵回転角速度に対応
したローパスフィルタを設けるとともに、電動機電流に
基づく電動機トルク演算手段、電動機の操舵回転角速度
に基づく操舵擬似角運動量演算手段および角運動量演算
手段を設けたので、電動機トルクから慣性トルクおよび
粘性トルクを差引いた実補助トルクを得ることができ
る。
装置は、実補助トルク検出手段をハイパスフィルタ、ま
たはハイパスフィルタとローパスフィルタで構成しても
実補助トルク信号を発生することができる。
て説明する。図1はこの発明に係る電動式パワーステア
リング装置の制御系全体ブロック構成図である。図1に
おいて、制御系は、ハンドル操作により発生する操舵ト
ルクを検出する、例えばトルクセンサで構成される操舵
トルク検出手段12と、制御手段20と、電動機電流検
出手段15Aを備えた電動機駆動手段15と、電動機1
0の回転角速度を検出する回転角速度検出手段10Aと
から構成する。なお、回転角速度検出手段10Aは直流
電動機で構成する。
本に構成し、目標補助トルク発生手段21、実補助トル
ク検出手段22、減算器23、電動機制御手段24を備
え、操舵トルク検出12が検出するトルク信号Tに対応
した目標補助トルク信号Tsを発生し、目標補助トルク
信号Tsに基づいて制御信号Cを発生することにより、
電動機駆動手段15を介して電動機10を駆動し、必要
な補助操舵力(アシスト・トルク)を得る。また、制御
手段20は、電動機電流検出手段15Aが検出する電動
機電流IMおよび回転角速度検出手段10Aが検出する
回転角速度ΘM′に基づいて電動機10が発生する補助
操舵力(アシスト・トルク)に相当する実補助トルクT
aを演算し、目標補助トルク信号Tsと実補助トルク信
号Taの偏差ΔTに基づいて補正した制御信号Cを出力
し、電動機10の発生する実補助トルクTaが目標補助
トルクTsに等しくなるよう制御する。
トルク変換手段21Aおよび目標補助トルク記憶手段2
1Bを備え、トルク信号Tを電気信号に変換し、変換し
たトルク信号Tを予めROM等のメモリに記憶した目標
補助トルク信号Tsに変換して出力し、減算器23に提
供する。
検出手段15Aが検出する電動機電流IMおよび回転角
速度検出手段10Aが検出する回転角速度ΘM′を取込
み、それぞれれ電気信号に変換し、後述する演算を施し
て電動機10が出力する補助操舵力(アシスト・トル
ク)に相当する実補助トルク信号Taを減算器23に提
供する。
実補助トルク信号Taの偏差ΔT(=Ts−Ta)を演
算し、偏差信号ΔTを電動機制御手段24に出力する。
電動機制御手段24は、偏差信号ΔTに基づいて、例え
ば4個のFETからなるブリッジ回路で構成された電動
機駆動手段15を駆動するための制御信号C(例えばP
WM信号)を出力する。
機駆動電流(電動機電流IM)に変換し、電動機駆動信
号Dを出力して電動機10を駆動する。また、電動機駆
動手段15は電動機電流検出手段15Aを備え、検出し
た電動機電流信号IMを実補助トルク検出手段22に提
供する。
段のブロック構成図である。図2において、実補助トル
ク検出手段22は、回転角速度検出手段10Aが検出す
る回転角速度信号ΘM′を対応する電気量の角周波数ω
(=2πf)に変換するΘM′―ω変換部25、加算器
26、カットオフ周波数がfo(=ωo/2π)の一次
ローパスフィルタ27、減算器28を備え、電動機電流
IMおよび回転角速度信号ΘM′に基づいて実補助トルク
Taを演算する。実補助トルクTaの演算結果を数2に
示す。
Mをローパスフィルタに通した結果を表わし、右辺第2
項は角周波数ωをハイパスフィルタに通した結果を表
す。図5に抵抗RおよびコンデンサCで構成した一次の
ローパスフィルタおよびハイパスフィルタの一実施例を
示す。なお、sはラプラス演算子を表わし、ωo/(s
+ωo)、s/(s+ωo)はそれぞれs領域における
ローパスフィルタ、ハイパスフィルタの伝達関数を表
す。従って、数2において、電気量ωを回転角速度
ΘM′に変換すると、伝達関数s/(s+ωo)は時間
領域では微分処理と同等なので、右辺第2項は回転角加
速度ΘM″を表す。これらの関係を数2に適用すると、
実補助トルクTaは数3となる。
いても右辺第1項は電動機電流IMに比例し、右辺第2
項は回転角加速度ΘM″に比例しており、数3の各項に
所定の定数を乗算すると数1の右辺第1項および第2項
と等しくすることができるので、数3から電動機トルク
に慣性トルクの影響を考慮した実補助トルクTaを得る
ことができる。
段のブロック構成図および等価回路である。なお、図3
の構成は図2の電動機電流IMに電動機トルク定数kTM
を乗算し、回転角速度ΘM′に慣性モーメントJmを乗算
したものと等価の構成である。
トルク検出手段30は、電動機トルク演算手段31およ
び角運動量演算手段32を備えた点が図2の実補助トル
ク検出手段22と異なる。電動機トルク演算手段31
は、電動機トルク演算部31Aおよび電動機トルク定数
記憶部31Bを備え、電動機トルク演算部31Aは電動
機電流IMに予めROM等のメモリに設定した電動機の
トルク定数kTMを乗算して電動機トルクkTM*IMを
演算し、電動機トルク信号kTM*IMを加算器26に提
供する。
32Aおよび慣性モーメント記憶部32Bを備え、回転
角速度ΘM′を電気量に変換した角周波数ω(=2π
f)に予めROM等のメモリに設定した電動機の慣性モ
ーメントJmを乗算して角運動量Jm*ωを演算し、角運
動量信号Jm*ωを加算器26に提供する。
号Jm*ωを加算器26で加算し、ローパスフィルタ2
7を通過させた信号から角運動量信号Jm*ωを減算器
28で減算すると実補助トルクTaが数4で得られる。
ΘM′に変換し、s/(s+ωo)を時間領域で表す
と、右辺第2項は慣性モーメントJmと回転角加速度
ΘM″の積となり(b)図に示す等価回路となり、数5
の実補助トルクTaが得られる。
り、図3の構成で電動機トルクに慣性トルクの影響を考
慮した実補助トルクTaを得ることができる。
段のブロック構成図および等価回路である。(a)図の
ブロック構成図において、実補助トルク検出手段35
は、擬似角運動量演算手段36を備え、擬似角運動量信
号Jmo*ωを加算器26に提供するよう構成した点が図
3の実補助トルク検出手段30と異なる。
演算部36Aおよび擬似慣性モーメント記憶部36Bを
備え、回転角速度ΘM′を電気量に変換した角周波数ω
(=2πf)に予めROM等のメモリに設定した擬似慣
性モーメントJmoを乗算して擬似角運動量Jmo*ωを演
算し、擬似角運動量信号Jmo*ωを加算器26に提供す
る。
kTM*IMと擬似角運動量信号Jmo*ωをローパスフィ
ルタ27を介して出力し、この出力信号から角運動量信
号Jm*ωを減算器28で減算すると実補助トルクTa
が数6で得られる。
ΘM′に変換し、s/(s+ωo)を時間領域で表す
と、右辺第2項は慣性モーメントJmと回転角加速度
ΘM″の積となり、右辺第3項は擬似慣性モーメントJm
oと慣性モーメントJmの偏差(Jmo−Jm)と回転角速
度ΘM′の積で表わされ(b)図に示す等価回路とな
り、数7の実補助トルクTaが得られる。
係数)に設定すると、数7と数1の右辺第3項までが等
しくなり、図4の構成で電動機トルクに慣性トルクおよ
び粘性トルクの影響を考慮した実補助トルクTaを得る
ことができる。
o/(s+ωo)はローパスフィルタを通過させたこと
を意味し、回転角速度ΘM′(電気的には角周波数ω)
の高調波成分を減衰させることができるので、回転角速
度ΘM′から回転角加速ΘM″の変換の際の微分処理で発
生するノイズを減衰することができる。
よび35で演算される実補助トルクTaは電動機が発生
するトルクを対象としてるので、ギアおよびねじ等の推
力変換係数をKbとすれば実際の実補助トルクTaoは
数8で表わされる。
トルク検出手段の等価回路である。図6において、実補
助トルク検出手段等価回路40はハイパスフィルタ41
を用いて構成した実施例を示し、図3の(b)に示す実
補助トルク検出手段等価回路30Aと等価となり、実補
助トルクTaは数4で表わされる。
段等価回路42はハイパスフィルタ41およびローパス
フィルタ27を用いて構成した実施例を示し、図6の実
補助トルク検出手段等価回路40と同様に図3の(b)
に示す実補助トルク検出手段等価回路30Aと等価とな
り、実補助トルクTaは数4で表わされる。
路40および図7の実補助トルク検出手段等価回路42
も擬似慣性モーメントJmoを考慮し、回転角速度ΘM′
との乗算した成分Jmo*ΘM′を追加して所定の演算を
施すよう構成することにより、数6に示す実補助トルク
Taが得られ、数7に変形して(Jmo−Jm)=DM(粘
性係数)に設定することにより、図4の(b)に示す実
補助トルク検出手段等価回路35Aと同じ慣性トルクお
>よび粘性トルクの影響を考慮した実補助トルクTaが
得られる。
常に小さいとして無視したが、例えば図4の(b)に示
す実補助トルク検出手段等価回路35Aの減算器にクー
ロン摩擦トルクTfを加算することにより、数1と同一
の実補助トルクTaが得られるよう構成できる。
て目標補助トルクTsを発生したが、他の検出信号、例
えば車速Vに基づく目標補助トルク成分ΔTsを追加ま
たは減少したり、車速Vで操舵トルクTを補正して目標
補助トルクTsを発生するよう構成してもよい。
動式パワーステアリング装置は、実補助トルク検出手段
を設け、電動機電流および回転角速度に基づいて電動機
トルクに慣性トルクおよび粘性トルクの影響を考慮した
実補助トルクを算出できるので、目標補助トルク発生手
段からの目標補助トルクと実補助トルクの偏差をゼロと
なるよう電動機を駆動制御することにより、最適な補助
操舵力を発生することができる。
ィルタを備え、回転角速度から回転角加速度の微分演算
をローパスフィルタを用いた構成で等価的に処理でき、
微分に伴って発生する高調波成分のノイズを低減するこ
とができるので、慣性モーメントと回転角加速度の積で
表わされる慣性トルクを精度よく算出することができ
る。
フィルタ、またはハイパスフィルタおよびローパスフィ
ルタで構成してもローパスフィルタを用いた場合と等価
な実補助トルクを得ることができる。
グを与える電動式パワーステアリング装置を提供するこ
とができる。
の制御系全体ブロック構成図
ク構成図
ク構成図および等価回路
ク構成図および等価回路
ーパスフィルタおよびハイパスフィルタの一実施例
路
路
成図、
ブロック構成図
a,3b…自在継ぎ手、4…ステアリングギアボック
ス、5…ラック&ピニオン機構、5a…ピニオン、6…
手動操舵力発生手段、7…ラック軸、7a…ラック歯、
8…タイロッド、9…前輪、10電動機、10A…回転
角速度検出手段、10a…駆動側ヘリカル・ギア、11
…ボールねじ機構、11b…従動側ヘリカル・ギア、1
2…操舵トルク検出手段、14…制御部、15…電動機
駆動手段、15A…電動機電流検出手段、16…目標ア
シスト・トルク発生手段、17,24…電動機制御手
段、20…制御手段、21…目標補助トルク発生手段、
21A…目標補助トルク変換手段、21B…目標補助ト
ルク記憶手段、22,30,35,40,42…実補助
トルク検出手段、23,26…加算器、25…ΘM′―
ω変換部、27…ローパスフィルタ、31…電動機トル
ク演算手段、31A…電動機トルク演算部、31B…電
動機トルク定数記憶部、32…角運動量演算手段、32
A…角運動量演算部、32B…慣性モーメント記憶部、
36…擬似角運動量演算手段、36A…擬似角運動量演
算部、36B…擬似慣性モーメント記憶部、41…ハイ
パスフィルタ、C…制御信号、D…電動機駆動信号、I
M…電動機電流、Jm…慣性モーメント、Jmo…擬似慣性
モーメント、kTM…電動機トルク定数、s…ラプラス
演算子、T…トルク信号、Ta…実補助トルク信号、T
s…目標補助トルク信号、ΘM′…回転角速度、ΘM″…
回転角加速度。
Claims (5)
- 【請求項1】 ステアリング系に作用する操舵トルクを
検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク検出手
段から出力されるトルク信号に対応して目標補助トルク
を発生する目標補助トルク発生手段と、電動機が発生す
る実補助トルクを検出する実補助トルク検出手段と、前
記目標補助トルク発生手段と前記実補助トルク検出手段
からの信号に基づいて前記電動機を駆動する電動機駆動
手段とを備えた電動式パワーステアリング装置におい
て、 前記実補助トルク検出手段は、加算器と、所定のカット
オフ回転角周波数を有するローパスフィルタと、減算器
とを備え、前記電動機駆動手段に設けた電動機電流検出
手段が検出する電動機電流信号、および操舵回転角速度
検出手段が検出する前記電動機の操舵回転角速度信号を
加算し、加算した信号を前記ローパスフィルタに通し、
このローパスフィルタの出力信号から前記操舵回転角速
度信号を減算することにより、電動機電流と操舵回転角
加速度の偏差に対応した実補助トルク信号を発生するこ
とを特徴とする電動式パワーステアリング装置。 - 【請求項2】 前記操舵回転角速度検出手段を直流発電
機で構成したことを特徴とする請求項1記載の電動式パ
ワーステアリング装置。 - 【請求項3】 前記実補助トルク検出手段は、電動機電
流信号に対応した電動機トルクを演算する電動機トルク
演算手段と、操舵回転角速度信号に対応した角運動量を
演算する角運動量演算手段とを備え、前記電動機トルク
演算手段のトルク信号および前記角運動量演算手段の角
運動量信号を前記加算器に入力するとともに、前記角運
動量信号を前記減算器に入力し、電動機トルクと慣性ト
ルクの偏差からなる実補助トルク信号を発生することを
特徴とする請求項1記載の電動式パワーステアリング装
置。 - 【請求項4】 ステアリング系に作用する操舵トルクを
検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク検出手
段から出力されるトルク信号に対応して目標補助トルク
を発生する目標補助トルク発生手段と、電動機が発生す
る実補助トルクを検出する実補助トルク検出手段と、前
記目標補助トルク発生手段と前記実補助トルク検出手段
からの信号に基づいて前記電動機を駆動する電動機駆動
手段とを備えた電動式パワーステアリング装置におい
て、 前記実補助トルク検出手段は、前記電動機駆動手段に設
けた電動機電流検出手段が検出する電動機電流信号に対
応した電動機トルクを演算する電動機トルク演算手段
と、操舵回転角速度検出手段が検出する前記電動機の操
舵回転角速度信号に対応した擬似角運動量を演算する擬
似角運動量演算手段と、前記操舵回転角速度信号に対応
した角運動量を演算する角運動量演算手段と、加算器
と、所定のカットオフ回転角周波数を有するローパスフ
ィルタと、減算器とを備え、前記電動機トルク演算手段
のトルク信号および前記擬似角運動量演算手段の擬似角
運動量信号を前記加算器に入力して加算し、加算した信
号を前記ローパスフィルタに通し、このローパスフィル
タの出力信号から前記角運動量演算手段の角運動量信号
を減算することにより、電動機トルクから慣性トルクお
よび粘性トルクを差引いた実補助トルク信号を発生する
ことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。 - 【請求項5】 ステアリング系に作用する操舵トルクを
検出する操舵トルク検出手段と、この操舵トルク検出手
段から出力されるトルク信号に対応して目標補助トルク
を発生する目標補助トルク発生手段と、電動機が発生す
る実補助トルクを検出する実補助トルク検出手段と、前
記目標補助トルク発生手段と前記実補助トルク検出手段
からの信号に基づいて前記電動機を駆動する電動機駆動
手段とを備えた電動式パワーステアリング装置におい
て、 前記実補助トルク検出手段は、所定のカットオフ回転角
周波数を有するローパスフィルタ、またはハイパスフィ
ルタの少なくとも一方を備え、前記電動機駆動手段に設
けた電動機電流検出手段が検出する電動機電流信号、お
よび操舵回転角速度検出手段が検出する前記電動機の操
舵回転角速度信号に基づいて実補助トルク信号を発生す
ることを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28278293A JP2825174B2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 電動式パワーステアリング装置 |
US08/164,884 US5473539A (en) | 1992-12-11 | 1993-12-10 | Electrically operated power steering apparatus |
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