JP2824212B2 - 無線呼出受信機のlcd表示器用バックライト - Google Patents

無線呼出受信機のlcd表示器用バックライト

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JP2824212B2
JP2824212B2 JP6189282A JP18928294A JP2824212B2 JP 2824212 B2 JP2824212 B2 JP 2824212B2 JP 6189282 A JP6189282 A JP 6189282A JP 18928294 A JP18928294 A JP 18928294A JP 2824212 B2 JP2824212 B2 JP 2824212B2
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勝實 牛山
英男 中野
俊郎 小川
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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線呼出受信機のLC
D表示器用バックライトに関する。
【0002】
【従来の技術】表示付無線呼出受信機を夜間等の、暗い
場所で使用するとき、表示内容を読む為にバックライト
を点灯させる。バックライトを斑なく光らせる為にEL
発光板を使用しているが、EL発光板を発光させる為に
は約100VP-Pで数100Hzの交番電圧が必要であ
る。
【0003】通常、無線呼出用受信機の電源は、乾電池
や、ニッケルカドミウム電池などを電池1個(1.2〜
1.5V)で運用して居り、約100VP-Pの交番電圧
電源を発生する為に発振器と昇圧用のトランスが使用さ
れている。
【0004】図3は従来から使用されているELバック
ライトの具体例を示す。図中Z1がEL発光板である。
制御部1からの制御信号によりトランジスタQ2が導通
状態になると、昇圧トランスT1を含むトランジスタQ
1の回路は自励発振動作をし、昇圧トランスT1で約1
00VP-Pまで昇圧して、EL発光板Z1を発光させて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の装
置では、昇圧用のトランスT1は磁性コアと非常に多い
巻数のコイルが必要であり、大きさが非常に大きくな
り、小形、薄形カード状の受信機への実装は困難であっ
た。
【0006】本発明の目的は、大きな実装容積を必要と
する前記昇圧トランスを使用せず、小形な回路構成によ
り昇圧交番電圧を得ることができ、これによりELバッ
クライト機能を達成でき、無線呼出受信機の小形化及び
夜間運用を可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、電池を用
いてEL発光板を発光させる無線呼出受信機のLCD表
示器用バックライトにおいて、クロック発振器の発振周
波数とEL点灯指令とにより第1の矩形波出力を発生す
ると共に前記クロック発振器の発振クロックを逓降した
周波数とEL点灯指令とにより第2の矩形波出力を発生
するマイクロプロセッサから成る制御部と、該制御部か
ら出力する第1の矩形波出力によって開閉制御されるス
イッチングトランジスタの開閉制御により前記電池を電
源として充放電を繰返すコイルの発生する昇圧電圧をコ
ンデンサに整流して蓄積する昇圧回路と、前記制御部か
ら出力する第2の矩形波出力によって開閉制御されるス
イッチングトランジスタの開閉制御により前記昇圧回路
の出力電圧を電源として前記EL発光板に充放電を行な
わせるスイッチ回路とを設けたことによって達成され
る。
【0008】
【作用】前記手段を用いることにより、制御部ではクロ
ック発振器の発生するクロックにより任意の高周波の第
1の矩形波出力を発生させ、これにより昇圧回路で電池
を電源とした昇圧電圧を容易に発生させることができ
る。また前記制御部では、クロック発振器の高周波を逓
降した低周波の第2の矩形波出力を発生させ、これをス
イッチ回路に出力し、前記昇圧回路の昇圧電圧を電源と
してEL発光板に充放電させ交番電圧による発光を行な
わせることができる。
【0009】前記昇圧回路の過渡昇圧電圧を発生するコ
イルは高周波充放電を行なわせることにより小形な形状
で実現することができ、電池電圧を容易にEL発光板を
発光させる電圧まで昇圧させることができる。また第2
の矩形波は発振クロックを周波数逓降することによって
任意の周波数に制御でき、EL発光板に任意の周波数の
交番電圧を加えて発光させることができ、トランス等を
用いた大容量電源を用いることなくEL発光を容易に行
なうことができる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例によって説明する。図1
は本発明の一実施例を示す。図において、1は、マイク
ロプロセッサによって構成される制御部であり、端子P
1、P2にはタイマクロック用水晶発振子Y11を接続
し、周波数32kHzの発振をさせている。AND回路
14は、端子P6からマイクロプロセッサ11へ入力さ
れるバックライト作動指令入力Aによりマイクロプロセ
ッサ11を介して供給されるゲート信号によって、前記
32kHzの50%デューティサイクル信号を第1の矩
形波Bとして、端子P4に出力する。
【0011】2は、昇圧回路である。これはスイッチト
ランジスタQ21,コイルL21,ダイオードCR2
1,コンデンサC21により構成される昇圧整流蓄積回
路であり、前記第1の矩形波Bによってスイッチトラン
ジスタQ21を開閉制御することにより、コイルL21
に電池BTから充放電を繰返し、トランジスタQ21の
開路による放電時に発生した過渡昇圧電圧をダイオード
CR21により整流してコンデンサC21に蓄積する。
【0012】一方、前記32kHzによって、マイクロ
プロセッサ11で周波数逓降し600Hzの矩形波を発
生し、かつ端子P6から入力されるバックライト作動指
命入力Aによりマイクロプロセッサ11からAND回路
15にゲード信号が供給され、これによってAND回路
15は、600Hzの50%デューティサイクルの第2
の矩形波Cを端子P5に出力する。
【0013】3は、トランジスタQ31,Q32,Q3
3で構成されるスイッチ回路で、前記第2の矩形波C
は、このスイッチ回路3に加わって開閉動作させる制御
信号として利用される。
【0014】第2の矩形波Cが“L”レベルの時トラン
ジスタQ31は導通状態、トランジスタQ33は開放状
態となり、EL発光板4には、抵抗R34とEL発光板
4の持つコンデンサ容量とによって決定される時定数τ
1で前記コンデンサC21に蓄積されている電荷が供給
される。第2矩形波Cが“H”レベルの時は、Q31は
開放、Q33は導通状態となり、EL発光板4に蓄積さ
れている電荷Dは抵抗R35とEL発光板4のコンデン
サ容量によって決定される時定数τ2で放電される。
【0015】以上の動作タイミングと各部の動作波形を
図2に示す。
【0016】以上の動作により本実施例ではEL発光板
4に約100VP-P、600Hzの交番電圧Eを印加し
発光動作をすることが出来る。この動作に使用するコイ
ルL21は従来の図3に示す昇圧トランスT1に比較す
ると著じるしく小形な形状で実現することが出来、且つ
回路全体の小形化にも著じるしい効果がある。
【0017】なお、EL発光板に印加する電圧を更に高
圧にする為に、図1に示した昇圧部2の整流回路(CR
21,C21)を2倍圧又は3倍圧整流回路にすること
により、実現できることが確認されている。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、大
きな容積形状を要する昇圧トランスを使用することな
く、小形な回路でEL発光板を光らせることが出来、無
線呼出受信機の小形化と夜間等暗い場所での運用に著じ
るしく効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例回路構成図である。
【図2】本発明の一実施例の各部動作波形図である。
【図3】従来例の回路構成図である。
【符号の説明】
1…制御部、2…昇圧回路、3…スイッチ回路、4…E
L発光板、BT…電源電池、Y11…水晶発振子。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 33/08 G02F 1/1335 530

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を用いてEL発光板を発光させる無
    線呼出受信機のLCD表示器用バックライトにおいて、
    クロック発振器の発振周波数とEL点灯指令とにより第
    1の矩形波出力を発生すると共に前記クロック発振器の
    発振クロックを逓降した周波数とEL点灯指令とにより
    第2の矩形波出力を発生するマイクロプロセッサから成
    る制御部と、該制御部から出力する第1の矩形波出力に
    よって開閉制御されるスイッチングトランジスタの開閉
    制御により前記電池を電源として充放電を繰返すコイル
    の発生する昇圧電圧をコンデンサに整流して蓄積する昇
    圧回路と、前記制御部から出力する第2の矩形波出力に
    よって開閉制御されるスイッチングトランジスタの開閉
    制御により前記昇圧回路の出力電圧を電源として前記E
    L発光板に充放電を行なわせるスイッチ回路とを設けた
    ことを特徴とする無線呼出受信機のLCD表示器用バッ
    クライト。
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