JP2822362B2 - ディジタル映像信号の文字多重化方法 - Google Patents

ディジタル映像信号の文字多重化方法

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JP2822362B2 JP9700092A JP9700092A JP2822362B2 JP 2822362 B2 JP2822362 B2 JP 2822362B2 JP 9700092 A JP9700092 A JP 9700092A JP 9700092 A JP9700092 A JP 9700092A JP 2822362 B2 JP2822362 B2 JP 2822362B2
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    • H04N5/262Studio circuits, e.g. for mixing, switching-over, change of character of image, other special effects ; Cameras specially adapted for the electronic generation of special effects
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像信号の帯域圧縮処理
を行うカメラ一体型のディジタルVTR等におけるディ
ジタル映像信号の文字多重化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現行のカメラ一体型VTR(アナログ方
式)では、極一般的に時刻,日付等の文字多重が行われ
ている。また、主に業務用を対象としたD1,D2方式
等のディジタルVTRにおいては、一般に記録エリア内
のデ−タコ−ドエリアに画像とは別に文字デ−タを入れ
る構成となっている。
【0003】一方、現在民生用のディジタルVTRが種
々提案されており、これらのものはテ−プ使用量を考慮
して、画像情報を帯域圧縮処理を行ってテ−プの使用量
を少なくするようにしている。その画像圧縮処理の一例
として、図5に示すような画像圧縮装置がある。この装
置は、カラ−静止画符号化の国際標準化を推進する機関
であるJPEG(Joint Photographic Expert Group )
より提案されている装置(テレビジョン学会誌P 158 Vo
l144 No2 1990 参照)である。
【0004】以下、この装置につき説明する。まず、1
画面から縦8個、横8個のディジタル画素デ−タを抽出
して得たDCT(Discrete Consine Transform)ブロッ
クをDCT1(8×8DCT)に供給し、ここで、2次
元DCTを施して得た8×8の変換係数を線形量子化器
2に供給する。
【0005】そして、量子化マトリックス発生器3(量
子化マトリクス)より供給される基準量子化マトリック
スに乗算器4にてスケ−リングファクタSが乗算されて
得た量子化マトリックスを用いて線形量子化を施して得
た直流変換係数2aと交流変換係数2bとが、1次元予
測器5とジグザク走査器7とにそれぞれ供給される。
【0006】上記1次元予測器5では、連続する直流変
換係数2aの情報量を圧縮して第1のハフマン符号器6
に供給する。そして、第1のハフマン符号器6は事象の
発生率の高い順に少ないビットを割り当てるハフマン符
号は事象の発生確率に基づいて成されるためエントロピ
−符号の一種であると言える。また、事象の発生確率に
ついては予め測定した結果を用いれば良く、符号化の際
求める必要がない。
【0007】一方、上記ジグザグ走査器7は、図6に示
すように低周波成分から高周波成分に向けて交流変換係
数2bを走査して、これを第2のハフマン符号器8は値
が“0”の変換係数のランレングスと“0”でない変換
係数の値とについて同様にハフマン符号を生成して、多
重化器9の他方の入力に供給する。そして、多重化器9
は夫々の入力を多重化して得た多重化出力信号9aを図
示せぬ伝送路に出力する。
【0008】なお、上記した従来の技術は可変長符号を
用いるため、種々の入力画像に対して多重化出力信号9
aの有する符号量が変動する。このため、スケーリング
ファクタSを用いて、例えば、1フィールド当たりの多
重化出力信号9aの有する符号量を、一定に保持するよ
うに制御する構成となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のアナ
ログ方式のカメラ一体型VTRでは、文字信号の多重位
置をそれほど気にする必要もなく、任意箇所で行ってい
る。しかし、前記帯域圧縮処理において符号化処理を採
用する民生用のカメラ一体型のディジタルVTRにおい
ては、文字信号を多重する位置によっては画質に大きな
影響を及ぼす。
【0010】即ち、前記画像圧縮装置では輝度信号の1
フレ−ム画面を縦横480×720画素にサンプリング
し、これを縦横8×8ブロック単位にわけている(縦横
60×90ブロック)。そして、このDCTを用いた圧
縮処理を問わず、一般的な圧縮処理において、急俊な大
エッジ部あるいは高周波成分の多い画像部にて圧縮処理
エラ−(圧縮歪)が生じる。このエラ−は、DCTを用
いた処理の場合にはモスキ−トノイズと呼ばれているも
のである。
【0011】一般に現行のアナログ方式のカメラ一体型
VTRにて多重される文字の大きさは、前述のJPEG
方式の処理の場合で換算すると、1文字当たり約縦横3
2×16画素相当であり、その文字色は「白色」に、
「黒色」の縁どりがある例が多い。
【0012】例えば、このような文字をJPEG方式の
圧縮処理を行うVTRにおいて、前述のアナログ方式の
カメラ一体型VTRのように任意箇所に文字多重を行う
と、図7に示すように15ブロックに跨がり多重される
場合があり得る。この場合、同図の拡大図で示した1ブ
ロックについてみてみると、このブロック内に水平・垂
直に相関の弱い急俊なエッジが存在し、圧縮処理によっ
て前述のモスキ−トノイズが発生する。
【0013】従って、文字が多重される全ブロックに亘
りモスキートノイズが発生してしまう。しかも、文字の
外周領域に発生するノイズは視覚的に目立ちやすい、と
いう問題点がある。
【0014】そこで、本発明は、このような点に鑑みて
なされたものであり、多重する文字の位置、或いは、文
字の大きさを考慮して前記問題点を解決することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために以下の1)及び2)の構成により前記目的
を達成しようというものである。即ち、 1)入来する映像信号に所定の大きさの文字或いはこれ
に類するデータであるキャラクタデータを多重し、1ブ
ロック当たり所定数の画素データを抽出してブロック毎
圧縮符号化処理を行うディジタル映像信号の文字多重
化方において、前記所定の大きさのキャラクタデータ
を多重する際、前記所定の大きさに対応して必要となる
最小数のブロックに収めるように多重することを特徴と
したディジタル映像信号の文字多重化方。 2)前記キャラクタデータの所定の大きさは、その外周
ブロック境界の内側に近接するような大きさである
とを特徴とする請求項1記載のディジタル映像信号の文
字多重化方
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
き説明する。図1は本発明の方式を採用したカメラ一体
型ディジタルVTR(以下単にカメラ装置と称す)の一
実施例に係る概略ブロック図である。
【0017】同図において、20はレンズ,撮像素子等
を含むカメラ部、21はカメラ信号処理回路、22は本
発明の要部となる文字信号多重回路で、この回路22は
文字信号をタイミングで映像信号に重畳するためのスイ
ッチ22a、文字信号の多重位置を決定するための多重
位置決定用のカウンタ22b、そのカウンタ22bに同
期信号を供給するための同期信号発生回路22c、所定
の大きさの文字情報等が予め格納された文字コ−ド回路
22d、及び時刻情報を前記文字コ−ド回路22dに供
給するための時計22eから成り、その出力は帯域圧縮
処理回路23に接続されている。そして、この帯域圧縮
処理回路23は、記録プロセス回路24に接続される構
成となっている。
【0018】次ぎに、この構成による動作につき説明す
る。カメラ部20に入来した光学画像情報は、ここで、
電気信号に変換され、次段のカメラ信号処理回路21に
おいて、アナログ信号がディジタル信号に変換され、輝
度信号についてはガンマ補正、ホワイトクリップ等の信
号処理が施され、色信号についてもガンマ補正等の信号
処理が施されて、これらの信号が次段の文字信号多重回
路22に供給される。
【0019】この場合、通常モ−ド時(ユ−ザ−が文字
信号多重を選択していない時)には、スイッチ22aが
端子a側に切り換えられており、前記カメラ信号処理回
路21の出力信号がそのまま次段の帯域圧縮処理回路2
3に供給される。この帯域圧縮処理回路23は、既述の
図5に示した画像圧縮装置と同様構成のものが採用され
ており、前述と同様の圧縮処理が施される。そして、こ
の帯域圧縮された信号は、記録プロセス回路24に供給
され、ここで、一般のVTR内で行われると同様の信号
処理が施されて、図示しないヘッドによりテ−プ上に記
録される構成となっている。
【0020】次ぎに、ユーザーが多重文字選択スイッチ
により、例えば、日付・時刻表示を選択した場合には、
これに基づく選択信号が文字コード回路22dに供給さ
れる。この文字コード回路22dには、例えば、日付、
時刻、氏名表示等に必要な数字、英文字等の文字デー
タ、或いは、これに類するコロン、ピリオド、矢印等の
キャラクタデータが、その大きさを考慮されて格納され
ている。このような文字データの大きさについては、
本発明の特徴の一つであり、これについては後述する。
【0021】前記文字コ−ド回路22dに前記選択信号
が供給されると、時計22eより供給される日付・時刻
情報に基づいて、指定された日付・時刻表示を行うため
に必要な文字デ−タがスイッチ22aに出力される。ま
た、ユ−ザ−は前記多重文字選択スイッチを操作すると
共に、図示しない多重位置選択スイッチにより表示態様
の指定を行う。
【0022】この表示態様は、第1の表示態様と第2の
表示態様とがあり、例えば、第1の表示態様を選択した
場合には、図2(A)に示すように年月日と時刻とが二
段表示される。又、第2の表示態様を選択した場合に
は、図2(B)に示されるように一段表示される。
【0023】これらのいずれかを選択すると、選択信号
が多重位置決定用カウンタ22bに供給される。このカ
ウンタ22b内には、図示はしてないが水平び垂直同期
信号をそれぞれカウントするためのカウンタと、指定さ
れた水平走査線数を検出するための水平走査線数検出器
と、水平走査線内の画素数を検出するための画素数検出
器とがそれぞれ設けられおり、前記選択信号の供給によ
り、検出すべき水平走査線数と、その走査線内の画素数
が指定される。
【0024】この指定方法は、本発明の主要特徴部とな
っているもので、これにつき説明する。例えば、ここ
で、同一の大きさの二つの数字を考えた場合、これらの
数字を多重する位置によっては、既述の図7(従来例)
で示したような多重の方法もあれば、図3に示したよう
な多重の方法もある。図7の場合には、数字「5」が1
5ブロックに跨がって多重されており、既述したように
15ブロック全域に亘ってノイズが発生する。これに対
し、図3の場合には、同じ大きさの文字でありながら8
ブロックに収まるように多重されており、そのノイズ発
生箇所も8ブロック内にとどまっている。
【0025】そこで、本実施例のカメラ装置では、この
ことに着目して図3に示したように、任意箇所に多重す
るのではなく、最小数のブロックに収めるように定位置
に多重し、文字が跨がなくてもよいブロックにまで跨が
り、不要なノイズ発生領域を増加させてしまうようなこ
とがないように工夫をしているもである。そのため、予
め前記文字コ−ド回路22dに格納されている文字種類
の大きさと、その大きさに応じた最小数のブロック位置
との対応を図っており、前記選択信号が供給されると、
水平走査線数検出器及び画素数検出器において、検出す
べき水平走査線数と、その走査線内の画素数が指定され
る構成となっている。
【0026】そして、同期信号発生回路22cから前記
両検出器に水平・垂直同期信号が供給されており、これ
ら同期信号がカウントされて前記指定位置が検出される
と、スイッチ22aを端子b側に切り換えるための信号
を出力し、先に入来中の日付・時刻情報を次段の帯域圧
縮処理回路23に供給する。
【0027】この多重すべきデ−タの出力が完了する
と、再び前記多重位置決定用カウンタ22bからスイッ
チ22aを端子a側に切り換えるための信号を供給し
て、今度は再びカメラ信号処理回路21からの映像信号
を出力する。この場合における切り換え信号は、前記多
重開始時の切り換え信号と同様に、前記両検出器で多重
終了位置の検出が行われており、この位置を検出した時
点で前記切り換え信号を出力する構成となっている。
【0028】従って、前記帯域圧縮処理回路23内で
は、最小数のブロックに収められた文字情報が多重され
ることになり、発生するノイズも最小限に押さえられ
る。
【0029】次ぎに、もう一つの特徴部である文字コ−
ド回路22dに格納されている文字デ−タの大きさにつ
いて説明する。図4(A),(B),(C)に大きさの
異なった数字「5」をそれぞれぞれ示してある。これら
数字のいずれも、現在一般のVTR(アナログ式)にお
いて、文字多重する際に用いられていると同程度の大き
さ(JPEG方式において約縦横32×16画素)のも
ので、最小数のブロックに多重した場合で示してある。
【0030】図4(A)の文字は、その中でも最も大き
めの文字であり、15ブロックに跨がった大きさの文字
となっており、そのノイズ発生箇所も他の文字に比べ一
番多く、当然ながら、この大きさの文字の使用は避けた
方がよい。
【0031】図4(B)の文字は、前記図4(A)の文
字より小さく、跨がるブロック数も少なく、しかも、文
字の外周がブロック境界に最も内接した文字であり、ノ
イズ発生が少い。
【0032】図4(C)の文字は、前記図4(B)の文
字と同数のブロックに跨いで多重されているが、図4
(B)の文字より小さくなっている。
【0033】ブロック境界に近接した文字と、それより
離れた文字(小さい文字)とを比較した場合、より境界
に近接した文字の方が外周部にモスキートノイズが発生
しないことから、外周領域のノイズがより目立たないこ
とが分かっている。この場合においては図4(B)の文
字の方がブロック境界に近接しおり、ノイズが目立たな
い。見る人によっては、多少異なるが文字の外周がブロ
ック境界に3画素程度以内に近接したものであるなら
ば、ノイズの目立を減少させる効果があるものと思われ
る。
【0034】そこで、本実施例のカメラ装置では、この
ことに着目して、文字の外周がブロックの境界に近接す
るように定めている。例えば、1ブロック内の抽出する
画素数が縦横a×b(a,bは整数)であった場合に
は、縦の文字の大きさをaの整数倍、横の文字の大きさ
をbの整数倍とし、文字の外周をブロック境界に内接さ
せるように選定している。
【0035】本実施例の場合、1ブロック内の抽出する
画素数は8×8であり、一般のカメラ一体型のVTR等
で採用されていると同程度の大きさの文字を使用するな
らば、縦横32×16画素(縦横とも8画素の整数倍)
の大きさのものが適当で、本実施例の装置ではこの大き
さのものを格納している。また、コロン、ピリオド等の
表示面積の小さなデ−タは、多数ブロックに散らばらな
いように1ブロック収まる大きさで格納している。
【0036】従って、本実施例のカメラ装置によれば、
前述の第1の特徴である最少数のブロックに収まるよう
に文字デ−タを多重して不要ブロックへのノイズ発生を
防止できると共に、この第2の特徴においては、その文
字デ−タの外周をブロック境界に内接するように設定し
ているので、ノイズの発生を極力防止できるものとな
る。
【0037】尚、本実施例はNTSC方式における走査
線525本システムは勿論のこと、PAL方式における
走査線625本システム等にも適用できることは、言う
までもない。
【0038】また、本実施例では、DCTによりブロッ
ク符号化を行っているが、これに限らず、DCT以外の
処理方法であっても、ブロック符号化を行うものであれ
ば、当然に適用できるものである。更に、本実施例で
は、カメラ一体型ディジタルVTRの場合で説明した
が、これに限らず、例えば、ビデオディスク再生、IC
メモリ、或いは、磁気カ−ド等にも、当然に適用できる
ものである。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の方によれば、例えば、
所定の大きさのキャラクタデータが1ブロックに収まる
ような大きさであれば それ以上のブロックに跨るよう
な位置に多重することがないように1ブッロクに納める
ように多重し、また、その大きさが2ブロックに収まる
ような大きさであれば、同様に必要以上のブロックに跨
るようなことがないように2ブロックに収まるように多
重しているので、必要以上のブロックへのノイズ発生を
防止できる。また、請求項2記載の方によれば、前記
請求項1記載の方の効果に加えて、キャラクタデータ
の大きさを、その外周部がブロック境界の内側に近接す
るような大きさにしているので、多重されるキャラクタ
データのブロック領域内のキャラクタデータ以外の領域
を狭くすることができ、その分、ノイズ発生を低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方式を採用したカメラ一体型ディジタ
ルVTRの一実施例図である。
【図2】日付等の第1及び第2の表示態様を示した図で
ある。
【図3】定位置に数字を多重した場合の図である。
【図4】所定位置に異なる文字の大きさを多重した場合
に、ノイズの発生の相違を説明するための図である。
【図5】本実施例採用の画像圧縮装置のブロック図であ
る。
【図6】画像圧縮装置内のジグザグ走査器の動作を説明
するための図である。
【図7】任意位置に数字を多重した場合の図である。
【符号の説明】
20 カメラ部 21 カメラ信号処理回路 22 文字信号多重回路 22a スイッチ 22b 多重位置決定用カウンタ 22c 同期信号発生回路 22d 文字コ−ド回路 22e 時計 23 帯域圧縮回路 24 記録プロセス回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 角田 芳末 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/91 - 5/956

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入来する映像信号に所定の大きさの文字
    或いはこれに類するデータであるキャラクタデータを多
    重し、1ブロック当たり所定数の画素データを抽出して
    ブロック毎に圧縮符号化処理を行うディジタル映像信号
    の文字多重化方において、 前記所定の大きさのキャラクタデータを多重する際、前
    記所定の大きさに対応して必要となる最小数のブロック
    に収めるように多重することを特徴としたディジタル映
    像信号の文字多重化方
  2. 【請求項2】 前記キャラクタデータの所定の大きさ
    は、その外周ブロック境界の内側に近接するような大
    きさであることを特徴とする請求項1記載のディジタル
    映像信号の文字多重化方
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