JP2817662B2 - B−スプライン曲面データの削減装置 - Google Patents

B−スプライン曲面データの削減装置

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JP2817662B2 JP11796895A JP11796895A JP2817662B2 JP 2817662 B2 JP2817662 B2 JP 2817662B2 JP 11796895 A JP11796895 A JP 11796895A JP 11796895 A JP11796895 A JP 11796895A JP 2817662 B2 JP2817662 B2 JP 2817662B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明はB−スプライン曲面データの削減
装置および方法に関し、特に、コンピュータグラフィッ
ク(CG)やCAD等に用いられるB−スプライン曲面
データの削減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックやCAD等の
分野において曲面形状を作成するためには、B−スプラ
イン曲面データが広く用いられている。しかしながら、
かかる複雑な曲面の作成には、多量のデータを必要とす
るため、データ量を削減しようとする多くの提案が為さ
れている。
【0003】従来のB−スプライン曲面のデータ量削減
手法を、B−スプライン曲面は双3次であるとして、図
6、図7及び図8を参照しながら説明する。
【0004】双3次B−スプライン曲面は式(1)で表
される。
【数1】 ここで、Pijは制御点と呼ばれる3次元ベクトル、M4,
i (u)、N4,j (v)は3次(4階)のB−スプライ
ン関数であり、ノットと呼ばれる実数の列(これをノッ
トベクトルという)式(2)、(3)に対して定義され
ている。
【数2】
【数3】
【0005】B−スプライン関数のグラフを図6に、双
3次B−スプライン曲面については、図7で制御点と曲
面の位置関係を、図8でパラメータu,v、ノットと曲
面上の曲線との対応関係を模式的に示す。
【0006】従来のB−スプライン曲面のデータ量削減
手法の一例として、「ノット除去(knot removal)」と
呼ばれる方法を、1987年、「コンピュータ・エイデ
ッド・ジオメトリック・デザイン」、第4巻、217頁
〜230頁(Computer AidedGeometric Design 4(1
987)217−230)を参照して説明する。
【0007】先ず、m’<m,n’<nなるm’,n’
に対して、式(2)の部分列であるノットベクトルを式
(4)で、式(3)の部分列であるノットベクトルを式
(5)で表わす。
【数4】
【数5】 式(4)と(5)に対して定義されるB−スプライン曲
面S’(u,v)を式(6)で表わす。
【数6】
【0008】ここで、M'4,i (u)は式(4)のノッ
トベクトルに対して、また、N'4,j(v)は式(5)の
ノットベクトルに対してそれぞれ定義される3次のB−
スプライン関数である。
【0009】B−スプライン曲面面S’(u,v)は、
式(2)と(3)のノットベクトルに対しても式(7)
に示すように表現することができる。
【数7】
【0010】このとき、2つのB−スプライン曲面Sと
S’との距離d(S,S’)を式(8)で定義する。
【数8】 ただし、‖X‖は3次元ベクトルXの長さを表わす。
【0011】式(4)と(5)のノットベクトルに対し
て、d(S,S’)を最小にするような曲面S’を求め
ることができる。ノット除去では、このような曲面S’
が、予め定めた誤差の許容値ε>0に対して不等式
(9)を満たす式(4)と(5)のノットベクトルを求
めることで、データ削減を行なう。
【数9】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】図9は曲面の断面曲線を示したもので、曲
線901に対して垂直な線はノットの位置を示す。上記
のノット除去においては、曲率の大きな部分に存在する
ノットを除去すると、曲面形状の変化が大きく、不等式
(9)を満たすことができなくなるので、平坦な部分に
存在するノットしか除去できない。図10には、ノット
除去の結果が示されている。
【0013】図8は曲面のパラメータとノットを図示し
たものである。このとき、図11のように、例えば曲面
1101の中央に、u方向についてもv方向についても
断面曲線が上記のような突起状の部分1102が存在す
ると、曲面1101のノットで、この部分1102に関
係するものは除去できない。ノット除去の結果は、図1
2で示すように、十字状にノットが残り、この部分に対
応する制御点も十字状に残る。図13に示すように、こ
のような突起が曲面状に複数存在すると(図中、130
1、1302、1303、1304は突起を示す)、除
去できるノットは更に少なくなり、データ削減の効果が
小さい。
【0014】そこで、本発明の目的は、B−スプライン
曲面のデータを大域的な形状を変えずに効率的に削減可
能なB−スプライン曲面のデータ削減装置を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明によるB−スプライン曲面のデータ削減装置
は、入力されたB−スプライン曲面のウェーブレット分
解に関する成分を計算するウェーブレット成分計算手段
と、このウェーブレット成分計算手段で計算された前記
B−スプライン曲面のウェーブレット成分から前記B−
スプライン曲面に含まれるB−スプライン関数の成分を
計算するB−スプライン関数成分計算手段と、このB−
スプライン関数成分計算手段で計算されたB−スプライ
ン関数の成分を用いて前記B−スプライン曲面のウェー
ブレット成分を更新するウェーブレット成分更新手段
と、前記B−スプライン関数成分計算手段で計算された
B−スプライン関数の成分から曲面データを作成して出
力する曲面データ出力手段と、を備えて構成される。
【0016】また、本発明の他の態様によるB−スプラ
イン曲面のデータ削減装置は、入力されたB−スプライ
ン曲面のウェーブレット成分を計算するウェーブレット
成分計算手段と、このウェーブレット成分計算手段で計
算された前記B−スプライン曲面のウェーブレット成分
を最小にするB−スプライン関数の成分を計算するB−
スプライン関数成分計算手段と、このB−スプライン関
数成分計算手段で計算されたB−スプライン関数のウェ
ーブレット成分を計算して前記B−スプライン曲面のウ
ェーブレット成分を更新するウェーブレット成分更新手
段と、ウェーブレット成分の大きさを評価し、予め定め
た値を上回っていたら再び前記B−スプライン関数成分
計算手段を起動し、上回っていなければ出力起動信号を
出力する制御手段と、前記制御手段からの前記出力起動
信号に応答して前記B−スプライン関数成分計算手段で
計算されたB−スプライン関数の成分から曲面データを
作成して出力する曲面データ出力手段と、を備えて構成
される。
【0017】ここで、前記ウェーブレット成分計算手段
は、入力されたB−スプライン曲面から、その曲面のx
成分、y成分及びz成分について、それぞれのウェーブ
レット成分を計算する手段とし、また、前記B−スプラ
イン関数成分計算手段は、様々な位置とノットの幅をも
つB−スプライン関数に対して、その成分として取り得
る値を計算し、その中で最大のものの成分と、対応する
B−スプライン関数の位置とノットの幅を計算する手段
とし、更に、前記ウェーブレット成分更新手段は、前記
B−スプライン成分計算手段で得られたB−スプライン
関数成分に対応したウェーブレット成分のそれぞれを、
前記ウェーブレット成分計算手段で得られた対応するウ
ェーブレット成分から減算し、得られたウェーブレット
成分が予め定めた値を上回っていた場合は、再び前記B
−スプライン関数成分計算手段の処理を実行し、予め定
めた値以下になっていた場合には、前記曲面データ出力
手段の処理を実行させる手段とすることができる。
【0018】
【0019】
【作用】本発明では、入力されたB−スプライン曲面の
データから、大きさと位置の様々なウェーブレット関数
に対する成分を求めるとともに、様々な位置と大きさを
もつB−スプライン関数について、入力されたB−スプ
ライン曲面と同様にウェーブレット成分を計算し、これ
らのB−スプライン関数の中から、前記入力されたB−
スプライン曲面に最も似ているB−スプライン関数を選
択し、選択されたB−スプライン関数成分を、前記入力
されたB−スプライン曲面から引いていき、曲面データ
の大きさが規定値以下になったところで、得られたB−
スプライン関数成分を削減された曲面データとして出力
している。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。本発明のB−スプライン曲面の
データ削減装置は、B−スプライン曲面のウェーブレッ
ト分解に関する成分を計算するウェーブレット成分計算
手段と、このウェーブレット成分計算手段で計算れさた
上記B−スプライン曲面のウェーブレット成分から前記
B−スプライン曲面に含まれるB−スプライン関数の成
分を計算するB−スプライン関数成分計算手段と、この
B−スプライン関数成分計算手段で計算されたB−スプ
ライン関数の成分を用いて上記B−スプライン曲面のウ
ェーブレット成分を更新するウェーブレット成分更新手
段と、上記B−スプライン関数成分計算手段で計算され
たB−スプライン関数の成分から曲面データを作成して
出力する曲面データ出力手段を有する。
【0021】図3はウェーブレット関数のグラフであ
る。ウェーブレット関数301は局所的な波を表わす関
数である。本発明のB−スプライン曲面のデータ削減装
置では、先ず、ウェーブレット成分計算手段により、入
力されたB−スプライン曲面のデータから、大きさと位
置の様々なウェーブレット関数に対する成分を求める。
各成分は、ある位置における大きさの波の量を表わして
いる。
【0022】B−スプライン関数成分計算手段では、先
ず、様々な位置と大きさをもつB−スプライン関数につ
いて、入力されたB−スプライン曲面と同様にウェーブ
レット成分を計算する。次に、これらのB−スプライン
関数の中から、入力されたB−スプライン曲面に最も似
ているものを選ぶ。「最も似ている」とは、ウェーブレ
ット成分に変換したものを一つのベクトルと考えたと
き、入力されたB−スプライン曲面とベクトルの意味で
一番近い(ベクトル同士の距離が最も小さい)ことをい
う。そして、得られたB−スプライン関数成分を、入力
されたB−スプライン曲面から引く。
【0023】本発明では、前記のウェーブレット成分計
算手段の計算とB−スプライン関数成分計算手段の計算
を繰り返し実行することで、入力された曲面からB−ス
プライン関数成分を引いていき、曲面データの大きさが
規定値以下になったところで、得られたB−スプライン
関数成分を削減された曲面データとして出力し、処理を
終了する。
【0024】図4と図9は曲面の断面図である。本発明
によって曲面901はB−スプライン関数成分401が
残りの曲面402から分離される。曲面901からB−
スプライン関数成分401を分離することで、削減でき
ない帯状の部分はなくなり、残りの曲面402のデータ
量を大幅に減らすことができる。
【0025】また、前述のノット除去の方法では処理で
きなかった突起状の部分1302、1303、1304
をもつ曲面1301は、本発明の装置によりB−スプラ
イン関数成分502、503、504を分離することが
できるので、突起を除けば滑らかな残りの曲面501の
ノットを大幅に減らすことができる。
【0026】図1は、本発明の一実施例によるB−スプ
ライン曲面のデータ削減装置の構成ブロック図である。
本発明のB−スプライン曲面のデータ削減装置の実施例
は、B−スプライン曲面のウェーブレット分解に関する
成分を計算するウェーブレット成分計算手段101と、
ウェーブレット成分計算手段101で計算されたB−ス
プライン曲面のウェーブレット成分からB−スプライン
曲面に含まれるB−スプライン関数の成分を計算するB
−スプライン関数成分計算手段102と、B−スプライ
ン関数成分計算手段102で得られた成分を前記B−ス
プライン曲面から引くことで生じる前記ウェーブレット
成分の変化量を計算して前記ウェーブレット成分を更新
するウェーブレット成分更新手段103と、B−スプラ
イン関数成分計算手段102から得られた成分を出力す
る曲面データ出力手段104と、全体の処理の流れを制
御する制御手段105とを備える。
【0027】処理全体の流れを図2に示す。処理202
はウェーブレット成分計算手段101に対応し、処理2
04はB−スプライン関数成分計算手段102に対応
し、処理205はウェーブレット成分更新手段103に
対応し、処理206は曲面データ出力手段104に対応
している。また、条件判断203は制御手段105が行
う。
【0028】本実施例では、B−スプライン曲面は、u
方向に開いていてv方向には閉じている円筒状の位相を
もつと仮定する。u,v両方向に開いている場合と閉じ
ている場合も、各方向の処理の組合せで全く同様に処理
することができる。
【0029】また、本実施例では、B−スプライン曲面
のノットベクトルの間隔は1/2nであるものとする。
その他の場合も、この形式の曲面で必要なだけの精度で
近似することによって、この実施例で説明する方法を用
いることができる。
【0030】入力データであるB−スプライン曲面は、
閉区間〔0,1〕×〔0,1〕上で定義され、式(1
0)で表されるものとする。
【数10】
【0031】ここで、Pi,2n-3=Pi,-3, Pi,2n-2=P
i,-2, Pi,2n-1=Pi,-1であり、B(x)はノットベク
トル〔0,1,2,3,4〕上で定義される3次のB−
スプライン関数とし、Bi(x)(k)は式(11)で定義
する。
【数11】
【0032】出力としては、S(u,v)のデータ量を
削減した式(12)の曲面S’(u,v)を得る。
【数12】
【0033】最初の部分では、以降で行なうウェーブレ
ット成分の計算について説明する。先ず、ウェーブレッ
ト成分の表記について説明する。ウェーブレット成分を
計算する対象の曲面または関数を式(13)で表わす。
【数13】 QijはPijと同様に3次元ベクトルであり、Qi,2n-3=
Qi,-3, Qi,2n-2=Qi,-2, Qi,2n-1=Qi,-1である。
【0034】T(u,v)をB−スプライン関数とB−
ウェーブレット関数を用いて表現すると式(14)のよ
うになる。
【数14】 ここで、Ψ(x)は、3次のB−ウェーブレット関数
で、式(15)と(16)で定義される。
【数15】
【数16】 但し、N8(t)は7次(8階)のB−スプライン関数
である。
【0035】数列(17)を、ここではT(u,v)の
ウェーブレット成分と呼び、W(T)と書く。
【数17】
【0036】もう一つのベクトル値関数T’のウェーブ
レット成分W(T’)を式(18)とする。
【数18】
【0037】このとき、W(T)とW(T’)の内積
〈W(T)、W(T’)〉を式(19)で定義する。
【数19】
【0038】式(19)中の・は、T(u,v)が曲面
の時はベクトルの内積、関数の時は実数の積を表わすも
のとする。
【0039】W(T)のノルム‖W(T)‖は式(2
0)で定義する。
【数20】
【0040】次に、ウェーブレット成分の計算方法を説
明する。先ず、Qij(n) =Qijとおき、式(21),
(22),(23)及び(24)で順次計算する。
【数21】
【数22】
【数23】
【数24】 i,jの範囲は、ウェーブレット成分から元のB−スプ
ライン曲面を再現するため、Qij(k) に関しては、−3
≦i≦2k −1,−3≦j≦2k −4,Aij(k ) に関し
ては−3≦i≦2k −1,−3≦j≦2k −4,Cij
(k) に関しては−6≦i≦2k −1,−3≦j≦2k
4,Dij(k) に関しては−6≦i≦2k −1,−3≦j
≦2k −4とする。また、lに関する和は、曲面がv方
向に閉じているので、差が2k であるものはすべて加え
る。
【0041】ここで、{aj},{bj}は任意の数列
{ck},{dk}に対して、式(25)と(26)で特
徴付けられる無限数列である。
【数25】
【数26】 但し、p0 =1/8,p1 =1/2,p2 =3/4,p
3 =1/2,p4 =1/8である。
【0042】{aj},{bj}は、jの絶対値が大きく
なるにつれて0に近付くので、必要な精度が出る有限項
で打ち切って、式(25)と(26)から算出すること
ができる。
【0043】以下、各構成部手段を説明する。ウェーブ
レット成分計算手段101では、入力された式(10)
で定義されるB−スプライン曲面Sから、そのウェーブ
レット成分を求める。曲面Sのx成分をSx、y成分を
Sy、z成分をSzとするとき、それぞれのウェーブレ
ット成分W(Sx)、W(Sy)、W(Sz)を計算す
る。
【0044】B−スプライン関数成分計算手段102
は、様々な位置とノットの幅をもつB−スプライン関数
に対して、その成分として取り得る値を計算し、その中
で最大のものの成分と、対応するB−スプライン関数の
位置とノットの幅を出力する。
【0045】本実施例では、位置(ek ,fk)とノッ
トの幅wk が、入力されたB−スプライン曲面のノット
ベクトルの間隔1/2n の整数倍のB−スプライン関数
の中で最大値を求める。位置(ek ,fk)とノットの
幅wk を持つB−スプライン関数の取りうる値は、次の
ように計算する。説明の都合上、(ek ,fk)
=(,)で、wk =m・1/2n の場合を説明する。そ
の他の場合も、(ek ,fk)の値に対応して制御点の
番号を変えれば、容易に求められる。
【0046】このとき
【数27】
【数28】 が成り立つので、B(1/wk ・u)B(1/wk ・
v)は
【数29】 と表わすことができる。したがって、曲面と同様にB
(1/wk ・u)B(1/wk ・v))をウェーブレッ
ト分解することができる。このウェーブレット成分をW
(BB(wk)と略記する。
【0047】B−スプライン関数の取りうる値のxの成
分をΔx、y成分をΔy、z成分をΔzとすると、これ
らは、それぞれ式(30),(31)及び(32)のよ
うに求められる。
【数30】
【数31】
【数32】
【0048】このようにして求められた(Δx,Δy,
Δz)のうち、長さが最大のものを選んでB−スプライ
ン関数成分とする。
【0049】ウェーブレット成分更新手段103では、
B−スプライン成分計算手段102で得られたB−スプ
ライン関数成分に対応したウェーブレット成分ΔxW
(BB(wk))、ΔyW(BB(wk))、Δz W(B
B(wk))のそれぞれを、ウェーブレット成分計算手
段101で得られたW(Sx)、W(Sy)、W(S
z)から引く。
【0050】制御手段105は、‖W(S)‖を計算
し、これが既定値を上回っていた場合は再びB−スプラ
イン関数成分計算手段102に処理を実行させ、既定値
以下になっていた場合には、曲面データ出力手段104
に処理を実行させる。曲面データ出力手段104は、求
めたB−スプライン関数成分{P’k}を出力する。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明は、入力
された曲面から任意の場所にある任意の大きさのB−ス
プライン関数成分を抽出することで、従来手法よりも大
幅にデータ削減ができる。また、大きなB−スプライン
関数成分から順に選んでいくので、微小な振動を除去す
ることができ、平滑化にも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるB−スプライン曲面の
データ削減装置の構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施例における処理全体の流れを示す
フローチャートである。
【図3】本発明を説明するためのウェーブレット関数を
示す図である。
【図4】本発明を説明するためのウェーブレット曲面の
断面図である。
【図5】本発明により突起状部分をもつ曲面からB−ス
プライン関数成分を分離できる様子を説明するための図
である。
【図6】B−スプライン関数を示す図である。
【図7】双3次B−スプライン関数の制御点と曲面の位
置関係を示す図である。
【図8】双3次B−スプライン関数曲面のパラメータと
ノットを示す図である。
【図9】本発明を説明するための曲面の断面図である。
【図10】本発明によるノット除去効果を説明するため
の図である。
【図11】本発明によるノット除去効果を説明するため
の図である。
【図12】従来のB−スプライン曲面のデータ削減手法
の問題点を説明するための図である。
【図13】従来のB−スプライン曲面のデータ削減手法
の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
101 ウェーブレット成分計算手段 102 B−スプライン関数成分計算手段 103 ウェーブレット成分更新手段 104 曲面データ出力手段 105 制御手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたB−スプライン曲面のウェーブ
    レット分解に関する成分を計算するウェーブレット成分
    計算手段と、 このウェーブレット成分計算手段で計算された前記B−
    スプライン曲面のウェーブレット成分から前記B−スプ
    ライン曲面に含まれるB−スプライン関数の成分を計算
    するB−スプライン関数成分計算手段と、 このB−スプライン関数成分計算手段で計算されたB−
    スプライン関数の成分を用いて前記B−スプライン曲面
    のウェーブレット成分を更新するウェーブレット成分更
    新手段と、 前記B−スプライン関数成分計算手段で計算されたB−
    スプライン関数の成分から曲面データを作成して出力す
    る曲面データ出力手段と、からなり、 前記B−スプライン関数成分計算手段は、様々な位置と
    ノットの幅をもつB−スプライン関数に対して、その成
    分として取り得る値を計算し、その中で最大のものの成
    分と、対応するB−スプライン関数の位置とノットの幅
    を計算する手段であることを特徴とするB−スプライン
    曲面のデータ削減装置。
  2. 【請求項2】入力されたB−スプライン曲面のウェーブ
    レット成分を計算するウェーブレット成分計算手段と、 このウェーブレット成分計算手段で計算された前記B−
    スプライン曲面のウェーブレット成分を最小にするB−
    スプライン関数の成分を計算するB−スプライン関数成
    分計算手段と、 このB−スプライン関数成分計算手段で計算されたB−
    スプライン関数のウェーブレット成分を計算して前記B
    −スプライン曲面のウェーブレット成分を更新するウェ
    ーブレット成分更新手段と、 ウェーブレット成分の大きさを評価し、予め定めた値を
    上回っていたら再び前記B−スプライン関数成分計算手
    段を起動し、上回っていなければ出力起動信号を出力す
    る制御手段と、 前記制御手段からの前記出力起動信号に応答して前記B
    −スプライン関数成分計算手段で計算されたB−スプラ
    イン関数の成分から曲面データを作成して出力する曲面
    データ出力手段と、からなり、 前記B−スプライン関数成分計算手段は、様々な位置と
    ノットの幅をもつB−スプライン関数に対して、その成
    分として取り得る値を計算し、その中で最大のものの成
    分と、対応するB−スプライン関数の位置とノットの幅
    を計算する手段であることを特徴とするB−スプライン
    曲面のデータ削減装置。
  3. 【請求項3】前記ウェーブレット成分計算手段は、 入力されたB−スプライン曲面から、その曲面のx成
    分、y成分及びz成分について、それぞれのウェーブレ
    ット成分を計算する手段である請求項1または2に記載
    のB−スプライン曲面のデータ削減装置。
  4. 【請求項4】前記ウェーブレット成分更新手段は、 前記B−スプライン成分計算手段で得られたB−スプラ
    イン関数成分に対応したウェーブレット成分のそれぞれ
    を、前記ウェーブレット成分計算手段で得られた対応す
    るウェーブレット成分から減算し、得られたウェーブレ
    ット成分が予め定めた値を上回っていた場合は、再び前
    記B−スプライン関数成分計算手段の処理を実行し、予
    め定めた値以下になっていた場合には、前記曲面データ
    出力手段の処理を実行させる手段である請求項1に記載
    のB−スプライン曲面のデータ削減装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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「ウェーブレット分解を用いた階層化Bスプライン曲面の作成」 情報処理学会シンポジウム論文集 Vol.94,No.8,PP.133−140(平成6年9月21日発行)

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