JP2814584B2 - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JP2814584B2 JP17982589A JP17982589A JP2814584B2 JP 2814584 B2 JP2814584 B2 JP 2814584B2 JP 17982589 A JP17982589 A JP 17982589A JP 17982589 A JP17982589 A JP 17982589A JP 2814584 B2 JP2814584 B2 JP 2814584B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は低消費電力で、高温動作可能な半導体レーザ
に関する。
(従来の技術) AlXGa1-XAsを活性層とする半導体レーザは、0.65〜0.
9μmの波長帯で発振し、光ディスク用、光通信用、そ
の他の用途に広く用いられている。
従来、第3図に示すようなAlXGa1-XAs活性層半導体レ
ーザの構造が例えば、Electonics Letters vol.18,no.2
5,1095ページ−1097ページ(1982年)に提案されてい
る。以下の説明においては、AlXGa1-XAs活性層半導体レ
ーザの内、特にGaAsを活性層とする半導体レーザを例に
とって説明する。
第3図において、半導体レーザはn型GaAs基板1、n
型Al0.75Ga0.25As層2、n型Al0.3Ga0.7As層12,GaAs活
性層4、p型Al0.3Ga0.7As層13、p型Al0.75Ga0.25As層
6、p型GaAs層7、p電極8、n電極9からなってい
る。第4図には、この構造におけるエネルギーバンド構
造が示されている。
第4図において、各層における伝導帯14は、GaAs活性
層4の伝導帯より高いエネルギーを持ち、そのエネルギ
ー差は、n型Al0.75Ga0.25As層2、p型Al0.7Ga0.25As
層6において883meV、n型Al0.3Ga0.7As層12、p型Al
0.3Ga0.7As層13において318meVとなる。価電子帯15にお
いては、これとは逆に、各層においてGaAs活性層4の価
電子帯より低エネルギーを持ち、そのエネルギー差は、
n型Al0.75Ga0.25As層2、p型Al0.75Ga0.25As層6にお
いて156meV,n型Al0.3Ga0,7As層12、p型Al0.3Ga0.7As層
13において56meVとなる。上記AlGaAs/AlGaAsのヘテロ接
合では、このようにバンドギャップ差は伝導帯に85%、
価電子帯に15%の比率で分配される。この、伝導帯14お
よび価電子帯15におけるエネルギー差により、n型層か
ら供給される電子、p型層から供給されるホールはGaAs
活性層4に閉じ込められ、効果的に発光再結合を行な
う。さらに、バンドギャップの大きい層ほど小さい屈折
率を持っているため、発光再結合により生じた光は、屈
折率のもっとも大きいGaAs活性層4に閉じ込められる。
このようにして、光とキャリアは効果的に同じ領域に閉
じ込められ、低い電流注入でレーザ発振を行なうことが
できる。この従来構造においては、クラッド層が屈折率
の低いn型およびp型の層と、それよりも屈折率がGaAs
活性層15に近いn型およびp型の層の2つに分割された
構造となっているため、光のGaAs活性層15への閉じ込め
効果は大きい。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の従来の半導体レーザは以下に述
べるような欠点をもつ。即ち活性層に注入されるキャリ
アは、非発光再結合を除外すれば、フォノンを介して活
性層のエネルギーバンドの底に緩和して、レーザ発振に
寄与するものと、活性層をオーバーフローして反対側の
クラッド層に流れていくものと大別にされる。そしてフ
ォノンを介した活性層のエネルギーバンドの底への緩和
は、活性層と、活性層に接したクラッド層とのエネルギ
ー差が小さいほど効率が良く、一方、オーバーフローに
活性層と、活性層に接したクラッド層とのエネルギー差
が大きいほど少なくなる。ところが、上記の従来例とし
て示したような材料から成る半導体レーザでは、この2
つの現象を同時に最適化できない。
(課題を解決するための手段) 前述の課題を解決するために、本発明では、AlXGa1-X
As活性層と、該活性層に接し、かつ前記活性層よりバン
ドギャップの大きいp型クラッド層及びn型クラッド層
とを含む、ダブルヘテロ構造の半導体レーザにおいて、
前記p型クラッド層がAlYGa1-YAs(Y>X)で、前記n
型クラッド層が(AlZGa1-Z0.51In0.49Pで、それぞれ
構成されている。また上記活性層は、AlUGa1-UAs/AlVGa
1-VAs単一又は多重量子井戸、またはAlWGa1-WAs/(AlSG
a1-S0.51In0.49P単一又は多重量子井戸でも構成され
得る。
(実施例) 次に本発明について図面を参照しながら説明する。
第1図は、本発明にかかる半導体レーザの構造の1例
である。ここで、第3図と同一符号は同一部材を示す。
第1図において、本発明による半導体レーザはn型Ga
As基板1、n型Al0.75Ga0.25As層2、n型Ga0.51In0.49
P層3、GaAs活性層4、p型Al0.39Ga0.61As層5、p型
Al0.75Ga0.25As層6、p型GaAs層7、p電極8、n電極
9から成っている。第2図には、この構造におけるエネ
ルギーバンドの構造が示されている。
第2図において、各層における伝導帯10は、GaAs活性
層4の伝導帯より高いエネルギーを持ち、そのエネルギ
ー差は、n型Al0.75Ga0.25As層2、p型Al0.75Ga0.25As
層6において883meV、n型Ga0.51In0.49P層3において
190meV、p型Al0.39Ga0.61As層5において413meVとな
る。価電子帯11においては、これとは逆に、各層におい
てGaAs活性層4の価電子帯より低いエネルギーを持ち、
そのエネルギー差は、n型Al0.75Ga0.25As層2、p型Al
0.75Ga0.25As層6において156meV、n型Ga0.51In0.49
層3において300meV、p型Al0.39Ga0.61As層5において
73meVとなる。
前述のように、従来のAlGaAs/AlGaAsのヘテロ接合で
は、バンドギャップ差は伝導帯に85%、価電子帯に15%
の比率で分配されるが、本発明のAlGaAs/AlZGa1-ZIn
0.49Pヘテロ接合では、バンドギャップ差は伝導帯に約
39%、価電子帯に約61%の比率で分配される。このこと
は、AppIied Physics Letters 50(14),6 pp.906
−908(1987年)においても示されている。
本発明においては、このバンド不連続の違いを利用し
て、p型クラッド層にはAlGaAsを用い、n型クラッド層
には(AlZGa1-Z0.51In0.49Pを用いてフォノンを介し
た活性層のエネルギーバンドの底への緩和効率の向上及
びオーバーフローの減少を図るものである。
この構造の特徴は、電子、ホールに対してそれぞれ、
活性層4に注入されるときの活性層4のバンド端からの
エネルギー差が小さく、オーバーフローするときのエネ
ルギー障壁が高くなっていることである。したがって、
活性層に注入されるキャリアにおいて、フォノンを介し
て活性層のエネルギーバンドの底に緩和する速度が大き
くなり、かつ、活性層をオーバーフローして反対側のク
ラッド層に流ていく確率が小さくなる。したがって、活
性層に効果的にキャリアが注入され、レーザ発振に寄与
しない無効電流が減少する。また、Ga0.51In0.49P層3
の屈折率は、同じバンドギャップをもつAl0.39Ga0.61As
層5の屈折率とほぼ同じであり、従来構造における光の
閉じ込め効果も同時に得ることができる。この結果、発
振しきい値が低く、かつ高温でも動作できる半導体レー
ザを得ることができる。
尚上記の実施例の説明においては、GaAsを活性層と
し、Ga0.51In0.49Pをnクラッドとする半導体レーザに
ついて述べたが、AlXGa1-XAsを活性層とし、(AlZG
a1-Z0.51In0.49Pをクラッドとする半導体レーザにお
いても同様な効果が得られる。また、活性層として、Al
UGa1-UAs/AlVGa1-VAs単一又は多重量子井戸層やAlWGa
1-WAs/(AlSGa1-S0.51In0.49P単一又は多重量子井戸
層を用いれば、さらに発振しきい値が低く、より高温で
も動作できる半導体レーザを得ることができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明による半導体レーザは活
性層のバンド端からのエネルギー差が小さくて、オーバ
ーフローするときのエネルギー障壁が高くなっているの
で、発振しきい値が低く、かつ高温動作が可能となると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明の半導体レーザの構造図とその
エネルギーバンド構造図、第3図と第4図は従来の半導
体レーザの構造図とエネルギーバンド構造図である。 1……n型GaAs基板、2……n型Al0.75Ga0.25As層、3
……n型Ga0.51In0.49P層、4……GaAs活性層、5……
p型Al0.39Ga0.61As層、6……p型Al0.75Ga0.25As層、
7……p型GaAs層、8……p電極、9……n電極、10,1
4……伝導帯、11,15……価電子帯、12……n型Al0.3Ga
0.7As層、13……p型Al0.3Ga0.7As層。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18 H01L 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】AlXGa1-XAs活性層と、該活性層に接し、か
    つ前記活性層よりバンドギャップの大きいp型クラッド
    層及びn型クラッド層とを含む、ダブルヘテロ構造の半
    導体レーザにおいて、前記p型クラッド層がAlYGa1-YAs
    (Y>X)で、前記n型クラッド層が(AlZGa1-Z0.51
    In0.49Pで、それぞれ構成されていることを特徴とする
    半導体レーザ。
  2. 【請求項2】前記活性層が、AlUGa1-UAs/AlVGa1-VAs単
    一又は多重量子井戸からなることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】前記活性層が、AlWGa1-WAs/(AlSGa1-S
    0.51In0.49P単一又は多重量子井戸からなることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体レーザ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Electron,Lett,18[25](1982)p.1095−1097

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