JP2814105B2 - 無重力効果利用物質生成方法及び装置 - Google Patents
無重力効果利用物質生成方法及び装置Info
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- JP2814105B2 JP2814105B2 JP1160896A JP16089689A JP2814105B2 JP 2814105 B2 JP2814105 B2 JP 2814105B2 JP 1160896 A JP1160896 A JP 1160896A JP 16089689 A JP16089689 A JP 16089689A JP 2814105 B2 JP2814105 B2 JP 2814105B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 比重の異なる複数の元素から成る均一組織の合金を得
るには、微小重力環境が必要とされ、人工衛星や大深度
縦穴が利用されるが、莫大な費用を要する。本発明はそ
れに代わって、地上で重力効果を消去して得られる無重
力環境を利用して、物質を生成する方法および装置に関
するもので、上記の無重力利用合金以外にも無重力環境
を利用する産業に役立つ。
るには、微小重力環境が必要とされ、人工衛星や大深度
縦穴が利用されるが、莫大な費用を要する。本発明はそ
れに代わって、地上で重力効果を消去して得られる無重
力環境を利用して、物質を生成する方法および装置に関
するもので、上記の無重力利用合金以外にも無重力環境
を利用する産業に役立つ。
(従来の技術) 無重力環境を実現するには、人工衛星や航空機によっ
て無重力圏を作るか、廃坑などを利用して深い縦穴で対
象物を落下させる以外にはないとされ、多額の開発費が
投ぜられているが、これらに代わる経済的な装置は実現
していない。
て無重力圏を作るか、廃坑などを利用して深い縦穴で対
象物を落下させる以外にはないとされ、多額の開発費が
投ぜられているが、これらに代わる経済的な装置は実現
していない。
(発明が解決しようとする問題点) 重力の影響を相殺すると共に、それに伴って更たに発
生する別種の力の影響を評価して、適正な範囲を利用す
る。
生する別種の力の影響を評価して、適正な範囲を利用す
る。
(問題を解決するための手段) 無重力利用合金の場合を例にとって説明する。
成分元素の粉末を混合して電気誘導炉で加熱すると、
元素は溶けるが、粘度が高いので重い成分でも沈降する
のに時間を要する。従って短い時間内に対象物質を水平
軸の回りに旋回すれば、比重差による不均一沈降はほと
んど生じない。これを利用して、水平軸の回りに回転す
る回転体に、対象物を充満した容器を固定して、物質に
働く遠心力が重力に比べて十分小さい範囲の角速度で回
転しつつ炉への通電を制御し、成分が溶解したのち冷却
凝固させる。回転は等速回転でもよいが、粘度の変化に
対応して変化させる場合もある。
元素は溶けるが、粘度が高いので重い成分でも沈降する
のに時間を要する。従って短い時間内に対象物質を水平
軸の回りに旋回すれば、比重差による不均一沈降はほと
んど生じない。これを利用して、水平軸の回りに回転す
る回転体に、対象物を充満した容器を固定して、物質に
働く遠心力が重力に比べて十分小さい範囲の角速度で回
転しつつ炉への通電を制御し、成分が溶解したのち冷却
凝固させる。回転は等速回転でもよいが、粘度の変化に
対応して変化させる場合もある。
(作用と実施例) 水平軸の中心軸線が対象物の中心を通るように、対象
物を水平軸に固定し、水平軸を中心軸線の回りに回転さ
せると、対象物は回転軸に垂直な平面内で重力の方向に
対し360゜あらゆる方向の姿勢をとるから、時間遅れを
問題にしなければ、重力の効果は消去される。しかし回
転によって回転中心から半径rの点にある質量mの粒子
に働く遠心力は、角速度をωとすれば、mrω2である。
この質量に働く重力はmgであるから、遠心力が重力のx
倍以下である条件は mrω2≦xmg ここにg=重力加速度=9800mm/s2 である。従って回転をn rpsとすれば によって回転速度の範囲が定められる。例えばr=1mm
で、x=0.001とすると、n≦0.5rpsとなる。
物を水平軸に固定し、水平軸を中心軸線の回りに回転さ
せると、対象物は回転軸に垂直な平面内で重力の方向に
対し360゜あらゆる方向の姿勢をとるから、時間遅れを
問題にしなければ、重力の効果は消去される。しかし回
転によって回転中心から半径rの点にある質量mの粒子
に働く遠心力は、角速度をωとすれば、mrω2である。
この質量に働く重力はmgであるから、遠心力が重力のx
倍以下である条件は mrω2≦xmg ここにg=重力加速度=9800mm/s2 である。従って回転をn rpsとすれば によって回転速度の範囲が定められる。例えばr=1mm
で、x=0.001とすると、n≦0.5rpsとなる。
第1図(側面図)において、水平軸1は軸受2で支え
られ、軸の左端に取り付けた収納箱3に第2図(ア−ア
断面)に示すように対象物4を入れた耐熱性容器40(高
温で流動性の高い対象物の場合は容器内の流動を阻止す
るために、薄い遮板41を半径方向に設けることがある)
を収納し、軸端のウオームギヤ5(もしくは他種の減速
機)を電動機6で駆動しつつ、熱エネルギーを供給制御
する。
られ、軸の左端に取り付けた収納箱3に第2図(ア−ア
断面)に示すように対象物4を入れた耐熱性容器40(高
温で流動性の高い対象物の場合は容器内の流動を阻止す
るために、薄い遮板41を半径方向に設けることがある)
を収納し、軸端のウオームギヤ5(もしくは他種の減速
機)を電動機6で駆動しつつ、熱エネルギーを供給制御
する。
細長い材料の場合は、第3図(側面図)に示すよう
に、左右の軸受21及び22でそれぞれ水平軸11及び12を支
え、両水平軸の間に収納箱7を取り付ける。収納箱7の
イ−イ断面を図4に示し、対象物8を入れた耐熱性容器
80(内部構造は40と同様)を収納し、軸端の減速機9を
電動機10で駆動しつつ、熱エネルギーを供給制御する。
に、左右の軸受21及び22でそれぞれ水平軸11及び12を支
え、両水平軸の間に収納箱7を取り付ける。収納箱7の
イ−イ断面を図4に示し、対象物8を入れた耐熱性容器
80(内部構造は40と同様)を収納し、軸端の減速機9を
電動機10で駆動しつつ、熱エネルギーを供給制御する。
収納箱3及び7は、図には省略してあるが、加熱・冷
却装置を設けてあるものとする。
却装置を設けてあるものとする。
(発明の効果) 本発明によれば、比較的簡単で安価な装置を用いて、
莫大な費用を要する人工衛星や大深度縦穴などによる無
重力環境と概ね同程度の効果が得られ、無重力環境利用
物質の生成に利用できる。
莫大な費用を要する人工衛星や大深度縦穴などによる無
重力環境と概ね同程度の効果が得られ、無重力環境利用
物質の生成に利用できる。
第1図は一実施例の概略を示す側面図、第2図はア−ア
断面図、第3図は細長い材料を作る場合の側面図、第4
図はイ−イ断面を示す図で、主なる記号は次の通りであ
る。 1,11,12……水平軸、2,21,22……軸受、3,7……収納
箱、4,8……対象物、40,80……耐熱性容器、5……ウオ
ームギヤ、6,10……電動機、9……減速機。
断面図、第3図は細長い材料を作る場合の側面図、第4
図はイ−イ断面を示す図で、主なる記号は次の通りであ
る。 1,11,12……水平軸、2,21,22……軸受、3,7……収納
箱、4,8……対象物、40,80……耐熱性容器、5……ウオ
ームギヤ、6,10……電動機、9……減速機。
Claims (2)
- 【請求項1】対象物を収納した収納箱を水平軸の回りに
回転し、該水平軸の中心線は対象物質の中心を通るもの
とし、該水平軸中心線からr mmの距離の部分において対
象物質に働く残留遠心力と地上重力との比をxとすると
き、回転速度n rpsを ここにg=重力加速度mm/s2 によって定めて、物質における状態の変化が完了するま
で回転を続けることを特徴とする 無重力効果利用物質
生成方法。 - 【請求項2】水平に支えられた回転軸に取り付けた収納
箱に対象物を収納し、該回転軸に特許請求の範囲(1)
に示す一方向回転を与えつつ、物質に加熱冷却の操作を
加えて、流動状態から凝固状態まで変化させる加熱・冷
却装置を収納箱に備えたことを特徴とする無重力効果利
用物質生成装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1160896A JP2814105B2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 無重力効果利用物質生成方法及び装置 |
EP89907835A EP0377053B1 (en) | 1988-06-28 | 1989-06-28 | Material generation method and apparatus utilizing non-gravitational effect |
US07/465,194 US5219522A (en) | 1988-06-28 | 1989-06-28 | Method of producing a substance utilizing agravic effect and an apparatus for carrying out same |
PCT/JP1989/000646 WO1990000084A1 (en) | 1988-06-28 | 1989-06-28 | Material generation method and apparatus utilizing non-gravitational effect |
CA 2006651 CA2006651A1 (en) | 1989-06-26 | 1989-12-27 | Method of producing a substance utilizing agravic effect and an apparatus for carrying out same |
US08/018,119 US5316719A (en) | 1988-06-28 | 1993-02-17 | Apparatus for producing a substance utilizing agravic effect |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1160896A JP2814105B2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 無重力効果利用物質生成方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0326330A JPH0326330A (ja) | 1991-02-04 |
JP2814105B2 true JP2814105B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=15724703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1160896A Expired - Fee Related JP2814105B2 (ja) | 1988-06-28 | 1989-06-26 | 無重力効果利用物質生成方法及び装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814105B2 (ja) |
CA (1) | CA2006651A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104437197B (zh) * | 2014-11-21 | 2017-02-22 | 中国科学院力学研究所 | 一种空间两相超声混合搅拌系统 |
-
1989
- 1989-06-26 JP JP1160896A patent/JP2814105B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1989-12-27 CA CA 2006651 patent/CA2006651A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0326330A (ja) | 1991-02-04 |
CA2006651A1 (en) | 1990-12-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |