JP2813599B2 - 充填機 - Google Patents

充填機

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JP2813599B2
JP2813599B2 JP7139697A JP13969795A JP2813599B2 JP 2813599 B2 JP2813599 B2 JP 2813599B2 JP 7139697 A JP7139697 A JP 7139697A JP 13969795 A JP13969795 A JP 13969795A JP 2813599 B2 JP2813599 B2 JP 2813599B2
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tube
liquid
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reverse rotation
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三男 井上
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NAOMI CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、調味料やタレ及び香料などの食
品,洗剤や塗料などの化学薬品,シャンプーやリンスな
どの化粧品及び医薬品などの各種液状充填物を、ドラム
缶やタンクなどの大型容器から別の容器に詰め替え充填
させる場合に使用される充填機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、以上のような各種液状充填物を
容器に充填させるに際しては、ピストンタイプやロータ
リータイプなどの容量式ポンプが使用され、この容量式
ポンプを介してドラム缶やタンクなどの大型容器に収容
された各種液状充填物を別の容器に詰め替え充填させる
ようにしている。
【0003】所が、以上の容量式ポンプを用いて各種液
状充填物を容器に充填させる場合には、次のような致命
的な欠点があった。つまり、同一のポンプを用いて、異
なる種類の液状充填物を充填させるときには、その都度
前記ポンプの洗浄作業を行う必要があるが、斯かる洗浄
作業には多大な労力と長時間とを要する。特に、香料な
どの充填作業を行ったときには、この香料などがポンプ
内に残存し易いことから、該ポンプを分解して綿密な洗
浄を行う必要があり、また、雑菌を含む液状充填物の充
填作業を行ったときにも、この雑菌が次の充填作業時に
液状充填物に混入するのを防ぐために、前記ポンプの綿
密な洗浄作業を行う必要があり、さらには、塗料の充填
作業を行う場合で、黒色塗料から白色塗料を充填させる
ようなときにも、前記ポンプの綿密な洗浄作業を必要と
し、これらの洗浄作業には、通常数時間を必要とするこ
とから、充填作業効率が極めて悪かったのである。
【0004】また、以上の容量式ポンプを用いる場合に
は、タンクなどの大型容器に充填された液状充填物の液
面が変化したとき、圧力変動により前記ポンプに至る液
状充填物の重量が変化することから、別の容器への充填
量が不正確となる問題もあった。さらに、ロータリータ
イプのポンプなどを用いる場合は、該ポンプを通過する
とき、前記液状充填物がこね混ぜられて、物性変化を起
こしたりする問題もあった。
【0005】以上のような容量式ポンプによる各種欠点
を解決するためには、チューブポンプを利用することが
考えられる。このチューブポンプは、モータから延びる
回転軸に複数のローラをもつ回転ヘッドを取付けると共
に、該回転ヘッドの回転軌跡上に弾性材料から成るチュ
ーブを配設して、前記モータの駆動に伴い前記回転ヘッ
ドを一定速度で回転させることにより、前記各ローラで
チューブを間歇的に絞りながら液状充填物を移送させ
て、この液状充填物を容器に充填させるようにしたもの
である。
【0006】上記チューブポンプを利用したチューブ式
充填機は、前記チューブ内に洗浄液を通すことにより簡
単に洗浄することができ、また、特に、香料や雑菌を含
む液状充填物などを充填させるような場合で、前記チュ
ーブの洗浄が困難なときには、前記チューブを新しいも
のと交換するだけで、同一のチューブポンプを用いた異
なる液状充填物の充填作業を行うことができ、しかも、
チューブポンプを通過するとき、前記液状充填物がこね
混ぜられたりすることなく、物性変化を起こしたりする
問題も解決できるのである。
【0007】所が、上記チューブ式充填機は、以上のよ
うな種々の利点がある反面、次のような欠陥があった。
つまり、前述したピストンタイプやロータリータイプな
どを用いる場合と同様に、前記液状充填物の容器への充
填作業を終了して前記モータの回転駆動を停止させたと
き、前記チューブの先端側から前記液状充填物がボタ落
ちしたりして、前記容器への正確な充填が行えなかった
のである。
【0008】そこで、本発明者は、前記チューブポンプ
に具備するモータを充填作業終了と同時に逆転させるこ
とにより、前記チューブの先端側から液状充填物がボタ
落ちするのを防止できるようにしたチューブ式充填機を
以前に提案した(特開平6ー229380号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のチュ
ーブ式充填機によれば、液切れの良い例えばシャンプー
やリンスなどの液状充填物を充填させる場合には、前記
チューブからのボタ落ちを阻止できる反面、液切れの悪
い例えば調味料やタレなどの液状充填物の場合には、前
記チューブの先端側において液状充填物の糸引きやボタ
落ちが発生し易くて正確な充填ができず、このため、使
用用途が限定される問題のあることが判明した。
【0010】本発明の目的は、ピストンやロータリー及
びチューブなど如何なるタイプのものにも適用でき、し
かも、液切れ状態の異なる如何なる種類の液状充填物を
充填させる場合でも、チューブ先端側において糸引きや
ボタ落ちが発生するのを簡単な構成でもって確実に阻止
でき、容器への正確な充填作業を行うことができて使用
範囲を大幅に拡大できるようにする点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる充填機は、正逆回転可能なモータを
備えたポンプと、該ポンプから延びるチューブの先端側
に取付けられ、柔軟性に富む材料で形成され、内部を負
圧にすることにより密着する密着部を有するノズルと、
コントローラとを備え、このコントローラには、前記モ
ータを逆回転させ、前記チューブ内をサックバックさせ
る逆転指示手段と、前記モータの逆転速度若しくは逆転
時間又は両方を調整可能とした逆転コントロール指示手
段とを設けている。
【0012】
【作用】以上の充填機を用いて、容器内に液状充填物を
充填させる場合には、前記ポンプ1の駆動に伴い前記チ
ューブ16内に液状充填物を圧送することにより、該チ
ューブ16に所定の内圧が付与され、これに伴い前記ノ
ズル8の密着部82が開かれて、その開放部分から前記
容器内に液状充填物を良好に充填させることができる。
【0013】そして、前記容器内に所定量の液状充填物
が充填されて充填作業を終了する場合、前記ポンプ1の
駆動が停止され、前記コントローラ7の逆転指示手段7
4からの出力によりポンプ1のモータ11が逆回転さ
れ、そのチューブ16内がサックバックされて、内部の
液状充填物が充填方向とは逆方向に吸引され、これに伴
い前記ノズル8の密着部82が閉じられて、前記チュー
ブ16の先端側における液状充填物の糸引きやボタ落ち
が防止される。さらに以上の充填作業時に、前記液状充
填物の液切れが悪い場合には、前記コントローラ7に備
えた逆転コントロール指示手段75からの出力により、
例えば前記モータ11の逆転速度を高速制御し、一方、
前記液状充填物の液切れが良好な場合には、例えば前記
モータ11の逆転速度を低速制御する。斯くすることに
より、前記液状充填物の液切れ状態が異なるにも拘ら
ず、前記チューブ16の先端側からの糸引きやボタ落ち
が確実に防止され、容器への正確な充填作業を行うこと
ができ、前記ノズル8を用いることと相俟って如何なる
液状充填物の充填作業にも対応可能となって、使用範囲
が大幅に拡大される。
【0014】従って、たとえ液切れ状態の異なる如何な
る種類の液状充填物を充填させる場合でも、前記チュー
ブ16の先端側に以上のようなノズル8を設け、かつ前
記逆転指示手段74や逆転コントロール指示手段75を
備えたコントローラ7を追加する簡単な構成でもって、
前記チューブ16の先端側における液状充填物の糸引き
やボタ落ちを確実に阻止でき、前記容器への液状充填物
の正確な充填作業を行うことができて使用範囲を大幅に
拡大することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明にかかる充填機の一実施例を図
面に基づいて説明する。図2は、チューブ式充填機の全
体構造を示しており、同図中、1はチューブポンプ、2
は複数の重量設定ボタン21を備えた計量機、3は前記
チューブポンプ1を制御する後述のコントローラを内装
したコントロールボックスである。
【0016】前記チューブポンプ1は、周知のものを使
用するのであって、逆転機構を構成する正逆転可能なモ
ータ11を備え、該モータ11から延びる回転軸12上
に回転ヘッド13を取付け、該回転ヘッド13に複数の
ローラ14を支持させると共に、前記回転ヘッド13の
外周囲に半円弧形状のチューブ受板15を配設して、こ
の受板15と前記回転ヘッド13との間に弾性材料から
成るチューブ16を着脱可能に介装させて構成され、前
記モータ11の駆動に伴い前記回転ヘッド14を回転さ
せることにより、前記各ローラ14で前記チューブ16
を間歇的に絞りながら液状充填物の圧送を行うようにし
ている。
【0017】また、前記チューブ16の長さ方向一端側
は、液状充填物が充填されたドラム缶などの大型容器
(図示せず)内に突入され、一方、長さ方向他端側に
は、途中に脈動防止器4が介装されて、その先端側が架
台5を介して前記計量機2上に載置される容器6の開口
部に臨ませられている。前記脈動防止器4は、前記各ロ
ーラ14が前記チューブ16を絞りながら液状充填物を
移送させるときに発生する脈動を防止するためのもので
ある。
【0018】以上のチューブポンプ1は、そのチューブ
16内に洗浄液を通すことにより簡単に洗浄することが
でき、また、特に、香料や雑菌を含む液状充填物などを
充填させるような場合で、前記チューブ16の洗浄が困
難なときには、該チューブ16を新しいものと交換する
だけで、同一のチューブポンプ1を用いた異なる液状充
填物の充填作業を行うことができ、しかも、前記チュー
ブポンプ1を通過するとき、前記液状充填物がこね混ぜ
られたりすることなく、物性変化を起こしたりするのを
防止することができる。
【0019】更に、前記コントロールボックス3には、
前記チューブポンプ1のモータ11を回転開始させるス
タートスイッチ31,同モータ11を回転停止させるス
トップスイッチ32,充填作業を手動又は自動的に行う
場合に選択的に切換えられる自動手動切換スイッチ3
3,停止タイマー34などが設けられ、また、前記チュ
ーブポンプ1のケーシングには、手動充填時に使用され
る前記モータ11の回転調整ダイヤル17,同じく手動
充填時に使用される正逆転スイッチ18,前記モータ1
1を逆転させる場合の逆転調整ダイヤル19などが設け
られている。尚、前記停止タイマー34は、後で詳述す
るように、前記容器6への充填作業を終了した後で、再
度充填作業を行うべく、前記容器6を前記計量機2から
取除いたとき、該計量機2からの出力信号に基づき所定
時間をカウントして、前記チューブポンプ1による充填
作業を一時中断させ、前記停止タイマー34による設定
時間が終了した後に、前記チューブポンプ1を駆動開始
して、前記計量機2上に載置された新しい容器6内への
充填作業を再開するようにしたものである。
【0020】また、前記コントロールボックス3に内装
するコントローラ7には、図3で示したように、前記計
量機2の計量結果に基づいて、前記モータ11の回転数
を指示する回転指示手段71と、前記モータ11を回転
停止させる回転停止手段72と、前記モータ11を制止
するブレーキ指示手段73と、前記モータ11の逆転を
指示する逆転指示手段74と、前記モータ11の逆転速
度を調整可能とした逆転コントロール指示手段75を備
えている。
【0021】図3の実施例では、前記回転指示手段71
として、前記モータ11を高速回転させる高速回転指示
手段71aと、低速回転させる低速回転指示手段71b
とを備え、これら各指示手段71a,71bからの出力
により前記モータ11を高低2段階にわたり回転制御す
るようにしている。
【0022】そして、前記コントローラ7の入力側に、
前記スタートスイッチ31,ストップスイッチ32,自
動手動切換スイッチ33,停止タイマー34,計量機
2,回転調整ダイヤル17,正逆転スイッチ18及び逆
転調整ダイヤル19を接続すると共に、前記コントロー
ラ7の出力側に前記チューブポンプ1のモータ11を接
続させる。
【0023】しかして、以上の構成において、前記チュ
ーブポンプ1から延びるチューブ16の先端側に連結管
10を介してノズル8を取付け、該ノズル8の先端側を
前記容器6の開口部に臨ませるのである。そして、この
ノズル8は、図1で明らかなように、その全体をゴムや
合成樹脂などの柔軟材料で形成して、前記連結管10が
接続される基端側に径大な鍔部80を設けると共に、該
鍔部80の液状充填物圧送方向先方側には、前記モータ
11の逆回転時に変形を伴いながら内部密着状に絞縮さ
れる筒部81を形成する一方、この筒部81の先端側に
は、前記チューブ16に所定の内圧が付与された時に開
放し、前記コントローラ7の逆転指示手段74からの出
力によりチューブポンプ1のモータ11が逆回転され、
そのチューブ16内がサックバックされて、内部の液状
充填物が充填方向とは逆方向に吸引されたときに閉鎖さ
れる密着部つまりスリット82を形成する。
【0024】また、同図の実施例では、前記筒部81の
先方側に4つのくびれ部83を形成し、該各くびれ部8
3の先端側に概略十字形状とされた薄肉状の突部84を
一体形成すると共に、これら各突部84の先端側にそれ
ぞれ前記スリット82を設けている。斯くする場合は、
前記チューブ16に所定の内圧が付与されたとき、前記
各突部84を介して前記各スリット82をスムーズに開
くことができて、該各スリット82からの液状充填物の
充填作業を円滑かつ確実に行うことができ、また、前記
容器6内に所定量の液状充填物が充填されて前記モータ
11が停止され、これと同時に前記コントローラ7の逆
転指示手段74からの出力によりモータ11が逆回転さ
れ、そのチューブ16内がサックバックされて、内部の
液状充填物が充填方向とは逆方向に吸引されたとき、前
記各突部84を介して前記各スリット82を速やかに閉
じることができて、該各スリット82からの液状充填物
の糸引きや液だれを良好に阻止することができる。
【0025】尚、本発明では、前記ノズル8における筒
部81の先端側に必ずしもくびれ部83や突部84を設
ける必要はなく、前記筒部81の先端側に薄肉の閉鎖壁
を設けて、該閉鎖壁に前記スリット82の1本又は複数
本を形成してもよく、また、このスリット82は、図示
する直線状に限らずギザギザ形状に形成するようにして
もよい。
【0026】次に、以上の構成としたチューブ式充填機
の作用について説明する。
【0027】前記容器6への液状充填物の充填作業を自
動的に行う場合には、先ず、この容器6内に充填させる
液状充填物の重量を前記計量機2の各設定ボタン21で
設定し、かつ、前記手動自動切換スイッチ33を自動側
に切換えると共に、前記容器6を前記計量機2上に載置
して、前記チューブポンプ1から延びるチューブ16に
連結管10を介して取付けた前記ノズル8の先端側を前
記容器6の開口部に臨ませ、この後前記スタートスイッ
チ31をオン動作して、前記チューブポンプ1のモータ
11を正回転させることにより充填開始させる。
【0028】このとき、前記モータ11の正回転に伴い
前記チューブ16内に液状充填物が圧送され、このチュ
ーブ16に所定の内圧が付与されることになるから、こ
の内圧で前記ノズル8の先端スリット82が開かれて、
該スリット82から前記容器6内に液状充填物が円滑に
充填される。
【0029】しかして、充填開始から前記容器6内に所
定量の液状充填物が充填されるまでは、前記計量機2に
よる計量結果に基づき前記コントローラ7の高速回転指
示手段71aから出力信号が出力されて、前記チューブ
ポンプ1のモータ11が高速度で正回転され、これに伴
い前記チューブ16の内圧も大となるため、前記ノズル
8に形成したスリット82の開度も大となって、前記容
器6内に液状充填物が高速充填される。
【0030】そして、前記計量機2による計量が所定量
となったとき、つまり、前記容器6内に液状充填物が所
定量充填されとき、前記計量機2による計量結果に基づ
き前記コントローラ7のブレーキ指示手段73から出力
信号が出力されて、前記モータ11にブレーキがかけら
れながら、前記低速回転指示手段71bからの出力によ
り前記モータ11が低速度で正回転され、前記容器6内
に液状充填物が低速充填される。このとき、前記チュー
ブ16の内圧が小となって、前記ノズル8に設けたスリ
ット82の開度が小となるため、後述するように、前記
モータ11が停止されて、前記コントローラ7の逆転指
示手段74からの出力によりモータ11が逆回転され、
そのチューブ16内がサックバックされて、内部の液状
充填物が充填方向とは逆方向に吸引されたとき、前記ス
リット82を速やかに閉じることができて、該スリット
82からの液状充填物の糸引きや液だれを確実に阻止す
ることができる。
【0031】また、前記容器6内に前記計量機2の各設
定ボタン21で設定された所定量の液状充填物が充填さ
れたときには、前記ブレーキ指示手段73からの出力に
より前記モータ11にブレーキがかけられ、かつ、前記
コントローラ7の回転停止手段72からの出力により前
記モータ11の回転が停止され、後述の逆転指示手段7
4によるモータ11の逆転が行われる。
【0032】そして、前記モータ11の停止と同時に前
記逆転指示手段74からの出力に基づき前記モータ11
が逆回転され、前記チューブ16内がサックバックされ
て、その内部の液状充填物が充填方向とは逆方向に吸引
されると共に、このサックバックに伴い前記ノズル8の
筒部81が変形を伴いながら内部密着状に絞縮され、前
記スリット82が速やかに閉じられて糸引きや液だれが
確実に防止される。
【0033】以上のように、前記計量機2の計量結果に
基づき、前記モータ11にブレーキをかけながら、該モ
ータ11の高低2段階にわたる速度制御と停止とを行う
ことにより、前記容器6内への液状充填物の充填作業を
迅速かつ効率良く自動的に正確に行うことができる。ま
た、前記モータ11の停止と同時に逆回転させ、これに
伴い前記ノズル8の筒部81を内部密着状に絞縮させ、
かつ前記スリット82を速やかに閉じ、しかも、前記チ
ューブ16内をサックバックして、その内部の液状充填
物を充填方向とは逆方向に吸引することにより、前記チ
ューブ16の先端側からの糸引きや液だれを確実に防止
できて、前記容器6への液状充填物の正確な充填作業を
行うことができる。
【0034】その上、以上のノズル8を用いる場合は、
たとえ液切れ状態の異なる如何なる種類の液状充填物を
充填させる場合でも、この液状充填物が前記ノズル8の
先端側からの糸引きや液だれを確実に阻止できるため、
前記容器6への正確な充填作業を行うことができて使用
範囲を大幅に拡大することができる。
【0035】更に、前記容器6内に充填される液状充填
物の液切れが悪い場合には、前記チューブポンプ1のケ
ーシングに設けた逆転調整ダイヤル19を調整して、前
記コントローラ7に備えた逆転コントロール指示手段7
5からの出力により、前記モータ11の逆転速度を高速
制御し、一方、前記液状充填物の液切れが良好な場合に
は、前記逆転調整ダイヤル19の調整による前記逆転コ
ントロール指示手段75からの出力により、前記モータ
11の逆転速度を低速制御するのである。斯くすること
により、前記液状充填物の液切れ状態が異なるにも拘ら
ず、前記チューブ16の先端側からの糸引きや液だれが
確実に防止され、前記容器6への正確な充填作業を行う
ことができ、前記ノズル8を用いることと相俟って如何
なる液状充填物の充填作業にも対応可能となって、使用
範囲をさらに大幅に拡大することができるのである。
【0036】以上のように、前記容器6への充填作業を
終了した後で、再度充填作業を行うべく、前記容器6を
前記計量機2から取除いたとき、該計量機2からの出力
信号により前記停止タイマー34が作動され、このタイ
マー34による所定の設定時間にわたって前記チューブ
ポンプ1による充填作業が一時中断され、前記タイマー
34による設定時間が終了した後に、前記チューブポン
プ1の駆動が開始されて、前記計量機2上に載置された
新しい容器6内への充填作業が再開されるのである。
【0037】また、以上のような液状充填物の容器6内
への充填作業は手動でも行うことが可能であり、この場
合には、前記手動自動切換スイッチ33を手動側に切換
えると共に、前記回転調整ダイヤル17と正逆転スイッ
チ18などを操作することにより、前記容器6内への充
填作業が手動で行われる。
【0038】以上の実施例では、前記回転指示手段71
として高低速回転指示手段71a,71bを用い、これ
ら各回転指示手段71a,71bにより前記モータ11
を高低速2段階にわたり回転制御する場合について説明
したが、前記回転指示手段71は前記モータ11を2段
階以上にわたり回転制御させるようにしてもよい。
【0039】また、以上の実施例では、前記逆転コント
ロール指示手段75により前記モータ11の逆転速度を
調整する場合について説明したが、前記逆転コントロー
ル指示手段75では、前記モータ11の逆転時間を調整
させることもでき、又は、逆転時間と逆転速度との両方
を調整するようにしてもよいのである。即ち、各種異な
る液状充填物を充填させる場合で、例えば液切れの悪い
液状充填物を充填させるときには、前記逆転コントロー
ル指示手段75で前記モータ11の逆転時間を長時間制
御し、又は、斯かる長時間制御と高速度制御との両制御
を共に行い、一方、液切れの良い液状充填物を充填させ
るときには、前記モータ11の逆転時間を短時間制御
し、又は、斯かる短時間制御と低速度制御との両制御を
共に行うことにより、前記液状充填物の液切れ状態が異
なるにも拘らず、前記チューブ16の先端側からの糸引
きや液だれを確実に防止できて、前記容器6への正確な
充填作業を行うことができる。
【0040】以上の実施例では、前記ノズル8に設ける
密着部82としてスリットを形成したが、以上のよう
に、前記チューブポンプ1に逆転機構を設けて、この逆
転機構の作動により前記チューブ16内をサックバック
するようにした充填機にあっては、前記ノズル8を弾性
変形可能なチューブで形成して、その内部を前記サック
バックにより弾性変形させて内部密着状に絞縮させる密
着部とすることも可能である。
【0041】さらに、以上の実施例では、チューブ式充
填機に適用する場合について説明したが、本発明は、チ
ューブ式のものに限らず例えばピストンやロータリーな
ど如何なるタイプのものにも適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の充填機
は、正逆回転可能なモータ11を備えたポンプ1と、該
ポンプ1から延びるチューブ16の先端側に取付けら
れ、柔軟性に富む材料で形成され、内部を負圧にするこ
とにより密着する密着部82を有するノズル8と、コン
トローラ7とを備え、このコントローラ7には、前記モ
ータ11を逆回転させ、前記チューブ16内をサックバ
ックさせる逆転指示手段74と、前記モータ11の逆転
速度若しくは逆転時間又は両方を調整する逆転コントロ
ール指示手段75とを設けたから、前記ポンプ11の駆
動に伴い前記チューブ16内に液状充填物が圧送され
て、該チューブ16に所定の内圧が付与されたとき、前
記ノズル8の密着部82を開き、その開放部分から容器
内に液状充填物を良好に充填させることができる。
【0043】また、前記容器内に所定量の液状充填物が
充填されて充填作業を終了する場合、前記ポンプ1が駆
動停止され、前記コントローラ7の逆転指示手段74か
らの出力によりポンプ1のモータ11が逆回転され、そ
のチューブ16内がサックバックされて、内部の液状充
填物が充填方向とは逆方向に吸引され、これに伴い前記
密着部82が閉じられるので、前記チューブ16の先端
側において液状充填物の糸引きやボタ落ちが発生するの
を確実に防止できる。しかも、以上の充填作業時に、前
記液状充填物の液切れが悪い場合には、前記コントロー
ラ7に備えた逆転コントロール指示手段75からの出力
により、例えば前記モータ11の逆転速度を高速制御
し、一方、前記液状充填物の液切れが良好な場合には、
例えば前記モータ11の逆転速度を低速制御することに
より、前記液状充填物の液切れ状態が異なるにも拘ら
ず、前記チューブ16の先端側からの糸引きやボタ落ち
を確実に防止できて、容器への正確な充填作業を行うこ
とができ、前記ノズル8を用いることと相俟って如何な
る液状充填物の充填作業にも対応可能となって、使用範
囲を大幅に拡大することができる。
【0044】従って、たとえ液切れ状態の異なる如何な
る種類の液状充填物を充填させる場合でも、前記チュー
ブ16の先端側に以上のようなノズル8を設け、かつ前
記逆転指示手段74や逆転コントロール指示手段75を
備えたコントローラ7を追加する簡単な構成でもって、
前記チューブ16の先端側における液状充填物の糸引き
やボタ落ちを確実に阻止でき、前記容器への液状充填物
の正確な充填作業を行うことができて使用範囲を大幅に
拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の充填機に用いられるノズルの斜視図。
【図2】チューブ式充填機の全体構造を示す正面図。
【図3】同充填機の制御ブロック図。
【符号の説明】
1……ポンプ 16…チューブ 8……ノズル 82…密着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04B 53/00 F04B 43/00 B65B 3/00 B67C 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆回転可能なモータを備えたポンプ
    と、該ポンプから延びるチューブの先端側に取付けら
    れ、柔軟性に富む材料で形成され、内部を負圧にするこ
    とにより密着する密着部を有するノズルと、コントロー
    ラとを備え、このコントローラには、前記モータを逆回
    転させ、前記チューブ内をサックバックさせる逆転指示
    手段と、前記モータの逆転速度若しくは逆転時間又は両
    方を調整する逆転コントロール指示手段とを設けている
    ことを特徴とする充填機。
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