JP2812887B2 - 不妊治療用防疫人工授精カプセル - Google Patents

不妊治療用防疫人工授精カプセル

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JP2812887B2
JP2812887B2 JP7018035A JP1803595A JP2812887B2 JP 2812887 B2 JP2812887 B2 JP 2812887B2 JP 7018035 A JP7018035 A JP 7018035A JP 1803595 A JP1803595 A JP 1803595A JP 2812887 B2 JP2812887 B2 JP 2812887B2
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田 恒 嶺
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嶺田 恒
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不妊治療用の人工授精用
カプセルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工授精は、採取した精液を試験
管に移し、パーコール法等により良好な精子を試験管底
部に沈殿、濃縮し、試験管上層の未成熟精子、他細胞成
分、精漿等を除去し、試験管底部に残留する良好な精子
濃度の高い精液を金属管製の授精針を装着した注射筒に
吸引し、この授精針を腟から徐々に子宮口に挿入した
後、子宮腟内にゆっくりと精液を注入することによって
なされる。
【0003】とくに、図3に示すように、注入カテーテ
ル10を用いた人工授精は、採取精液を試験管に移し、
パーコール法等により処理して良好な精子濃度の高い精
液を注入カテーテル10にて吸引する。その後、カテー
テル10のカテーテルチューブ12を腟16から徐々に
子宮口17に挿入した後、子宮腟内18にカテーテルチ
ューブ12の側孔13からゆっくりと精液を注入する。
(例えば、特開平1−99572号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カテーテルチューブあるいはピペットのようなものを用
いた人工授精では、人工授精の実施に高度な技術が必要
であるとともに、人工授精時の不手際から母体を傷つけ
る可能性があった。また、従来の人工授精はその治療費
が高額であり、かつ、その施術時に牛の人工授精を連想
させるため患者に恥かしい思いをさせる等の問題点があ
った。さらに、人工授精の方法に起因して父親の特定に
疑問が残る可能性があった。
【0005】本発明は、このような従来の人工授精方法
のもつ問題点に鑑みてなされたもので、ゼラチン等の生
体素材によって構成され頭部に玉状膨出部をもつ不妊治
療用の人工授精用カプセルを提供することによって、こ
のような問題点を解決するようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
筒状部と、該筒状部の頭部に形成された玉状膨出部と、
前記筒状部の先端に開口した精液を収容するキャビティ
と膨出部内に形成されたキャビティを有し、かつ、免疫
反応を生じない生体用素材からなる人工授精用カプセル
に関する。
【0007】請求項2に記載の発明は、精液中に免疫抑
制剤または抗菌物質を混入した人工授精用カプセルを構
成する。
【0008】請求項3に記載の発明は、生体用素材がゼ
ラチン質からなる人工授精用カプセルを構成する。
【0009】請求項4に記載の発明は、膨出部内に形成
されたキャビィ内に生理活性物質を封入して人工授精用
カプセルを構成する。
【0010】
【作用】本発明の人工授精用カプセルでは、採取した精
液をカプセル中のキャビティに充填し、筒状部の開口先
端をキャップで封止した後、患者の腟内に挿入する。所
定時間経過後にカプセル本体が溶解して、カプセル内の
精液が直接子宮口に流入し、有効な人工授精が行われ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の不妊治療用の人工授精用カプ
セルの一実施例を添付した図面について説明する。
【0012】この発明の人工授精用カプセル1は、図1
と図2に示すように、免疫反応を生ぜず、かつ患者の腟
内に入ってから精液、体温及び体液によって容易に溶解
するような生体用素材、例えば薬のカプセルに用いられ
るようなゼラチンから構成されている。この人工授精用
カプセル1の厚みあるいは素材の成分によって体内にお
ける溶解時間を適宜コントロールできるようになってい
る。
【0013】人工授精用カプセル1は、筒状キャビティ
7をその中心部に形成した筒状部6とその先端に形成し
た膨出壁5をもつ玉状膨出部3とからなる。玉状膨出部
3には壁部8によって筒状キャビティ7と隔離された玉
状キャビティ4が形成されている。とくに、筒状部6の
頭部に形成した玉状膨出部3は、腟へ挿入後に患者の体
内外への落下を防止するために膨みをもち、かつ、挿入
時の負傷を防止するために玉状に近いものに形成されて
いる。さらに、玉状膨出部3の膨出壁5の厚みは腟内に
挿入後、その溶解に時間がかかり、かつ精液の外部へ漏
れを防げるよう、他の壁に比べて幾分厚めにして漏れ防
止及び授精効果の上昇を図るようにしてある。玉状キャ
ビティ4内には、通常清浄な空気を封入しておくが、場
合によっては抗菌物質または生理活性物質の封入も可能
である。ここで、具体的な本発明の人工授精用カプセル
1の使用例では、カプセル全体の長さは1.5〜4cm
とし、1〜2cc程度の精液をその中に収容できるよう
にしてある。
【0014】そして、精液をカプセルに充填後、封止す
るために人工授精用カプセル1の筒状部6の開口先端に
同じくゼラチン質からなるキャップ2を覆せる。
【0015】このようにして構成された本発明の人工授
精用カプセル1を使用する際には、人工授精の施術に先
立って患者の卵子成熟期に合せて夫の精液を採取し、採
取した精液を試験管あるいはビーカーから人工授精用カ
プセル1の筒状キャビティ7内に充填し、筒状部6の開
口先端にキャップ2を嵌入して封止する。
【0016】その後、患者の腟内に挿入し、精液と体温
と体液とにより適宜時間経過後にカプセルが溶解して、
カプセル内の精液が自然に子宮内に流入して有効な人工
授精が行われることになる。なお、患者自身によるカプ
セルの挿入も可能である。
【0017】とくに、本発明の人工授精カプセル1で
は、カプセル本体が免疫反応(拒否反応)を生じないゼ
ラチン等の生体用素材から形成されており、また精液中
にアスピリンまたは他の免疫抑制剤または抗菌物質を予
め混入しておくことにより母体と精子との拒絶反応を避
けるために患者の卵巣近くまでわざわざ精液を送る必要
がなくなる。免疫反応を避けるためには免疫抑制剤の服
用または注射をカブセル投与と前後して行うことも考え
られる。また、精液を本発明の人工授精用カプセル使用
を前提にグリセリン等を混入して一時的に凍結すること
によって、遠隔輸送による人工授精が比較的簡単に可能
となる。また、精液中に特殊な抗生物質、酵素などを混
入することによりエイズなどの性病の感染防止が可能性
が切り開かれてきている。また、患者の体質によって
は、玉状キャビティ内にビタミンEなどの生理活性物質
を封入することにより授精卵の発育がさらに良くなる。
また、必要に応じて玉状キャビティ4内に生理活性物質
を封入して使用する。
【0018】また、人工授精用カプセルの大きさ等を適
宜変更することにより、人類以外の他の種、例えはワシ
ントン条約対象種などまたは家畜への応用も可能とな
る。
【0019】なお、本発明は精子の分離技術との併用が
重症の場合には適切である。また、他の精子分離技術と
の併用により、男女の生み分けが比較的簡単に可能にな
り、男性あるいは女性のみに遺伝する遺伝病の解消が現
実的に実権可能である。なお、本発明の成果をより大き
くするには排卵日に排卵の経穴(足の少陰腎経のツボ)
である横骨(WHO分類番号K11)を刺激することに
よる排卵促進が有効である。また、本発明は冷え症改善
などの母体側の治療と並行して行うのが適切である。
【0020】また、本発明の悪用に対し人工流産の経穴
(足の少陰腎経のツボ)である大赫(WHO分類番号K
12)を刺激することによる悪用防止策が有効となる。
【0021】性病感染によって精子生成能力消失の可能
性があり、これを防止するには本発明の使用が望まし
い。
【0022】なお、本発明の濫用対策として夫と子供と
の遺伝的な関係を特定する簡便なシステムが特殊な場合
には有効である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば簡単な器具
によって不妊治療用の人工授精が可能となり、患者の羞
恥心を害することなく、精液の授精口への漏れのない清
潔かつ効率の良い授精が行われ授精率が極めて上昇する
ことになる。また、排卵直後にタイミングを合せた授精
が可能となるので健康な赤ちゃんの誕生が期待できる。
さらに、医師の厳重な管理下で人工授精がカプセル中に
免疫抑制剤を混入して行えるので、精子と母体との不適
合が解消されるようになる。また、医師の厳重な管理下
で人工授精がカプセル中に特殊な抗生物質、酵素などを
混入して行えるので、エイズを含めた性病の感染防止が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工授精用カプセルの斜視図。
【図2】図1に示した本発明の人工授精用カプセルの縦
断面図。
【図3】従来の人工授精用カテーテルの使用態様を示す
概略図。
【符号の説明】
1 人工授精用カプセル 2 キャップ 3 玉状膨出部 4 玉状キャビティ 5 膨出壁 6 筒状部 7 筒状キャビティ 8 隔壁

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状部と、該筒状部の頭部に形成された玉
    状膨出部と、前記筒状部の先端に開口した精液を収容す
    るキャビティと前記玉状膨出部内に形成されたキャビテ
    ィを有し、かつ、免疫反応を生じない生体用素材からな
    る人工授精用カプセル。
  2. 【請求項2】前記精液中に免疫抑制剤または抗菌物質を
    混入した請求項1記載の人工授精用カプセル。
  3. 【請求項3】前記生体用素材がゼラチン質からなる請求
    項1記載の人工授精用カプセル。
  4. 【請求項4】前記玉状膨出部内に形成されたキャビティ
    内に生理活性物質を封入した請求項1記載の人工授精用
    カプセル。
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