JP2811051B2 - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

電磁式燃料噴射弁

Info

Publication number
JP2811051B2
JP2811051B2 JP7142692A JP14269295A JP2811051B2 JP 2811051 B2 JP2811051 B2 JP 2811051B2 JP 7142692 A JP7142692 A JP 7142692A JP 14269295 A JP14269295 A JP 14269295A JP 2811051 B2 JP2811051 B2 JP 2811051B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
strainer
valve
path
fixed core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7142692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08312494A (ja
Inventor
智康 谷野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP7142692A priority Critical patent/JP2811051B2/ja
Publication of JPH08312494A publication Critical patent/JPH08312494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2811051B2 publication Critical patent/JP2811051B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/165Filtering elements specially adapted in fuel inlets to injector

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料噴射装置に用いら
れる電磁式燃料噴射弁に関するもので、この電磁式燃料
噴射弁は、ECUからの噴射信号に基づいて燃料の噴射
を行なうもので、電気信号を燃料流量に変換するととも
に燃料を霧化して機関に向けて噴射する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁式燃料噴射弁Jは図5に示さ
れる。1は下方の近傍に底部1Aを有する筒状のハウジ
ングであり、底部1Aから上方に向かい電磁ソレノイド
収納孔1Bが係止段部1Cを介して上方に開口して形成
され、底部1Aからバルブシート収納孔1Dが下方に向
けて開口して形成される。尚、底部1Aには後述するプ
ランジャーの移動を許容する通孔1Eが貫通して穿設さ
れる。2は、ハウジング1の係止段部1C上に配置され
る円板状の上側磁極片であり、この上側磁極片2の中心
には、上及び下方向に向かって突出する固定コア3が立
設される。この固定コア3にはハウジング1の長手軸心
方向に沿う燃料流路3Aが貫通して穿設されるとともに
下方へ突出する固定コア3はハウジング1の電磁ソレノ
イド収納孔1B内に突出する。この燃料流路3Aは、フ
ューエルストレーナ嵌入路3Bと、プランジャースプリ
ング収納路3Cと、インナーカラー圧入路3Dとにより
形成される。そして、フューエルストレーナ嵌入路3B
は、固定コア3の上端3Eに開口し、プランジャースプ
リング収納路3Cは固定コア3の下端3Fに開口し、イ
ンナーカラー圧入路3Dは、前記フューエルストレーナ
嵌入路3Bとプランジャースプリング収納路3Cとを連
絡する。すなわち、燃料流路3Aは、上方より下方に向
けて、フューエルストレーナ嵌入路3B、インナーカラ
ー圧入路3D、プランジャースプリング収納路3Cが連
設される。そして、前記フューエルストレーナ嵌入路3
Bには、後述するフューエルストレーナ4が嵌入して装
着され、一方、インナーカラー圧入路3Dには、内部に
流路5Aが貫通して穿設されたパイプ状のインナーカラ
ー5が圧入配置される。尚、前述したハウジング1の底
部1Aは下側磁極片6をなすもので、上側磁極片2と下
側磁極片6とはハウジング1に磁気的に結合される。こ
のフューエルストレーナ4は、上方に鍔部4Aを有し、
フューエルストレーナ嵌入路3Bに嵌入される大径部4
Bと、大径部4Bの下端から下方に向かってのび、大径
部4Bより小径をなす小径部4Cと、鍔部4Aの上端か
ら小径部4Cの内底部4Dに向かってその内方に穿設さ
れるストレーナ流路4Eと、ストレーナ流路4Eから少
なくとも小径部4Cの外周に向かって開口して穿設され
る通孔4Fと、通孔4Fに配置される網、濾紙等の濾過
部材4Gとにより形成される。そして、このフューエル
ストレーナ4は、固定コア3の上端3Eに開口するフュ
ーエルストレーナ嵌入路3B内に嵌入配置されるもの
で、フューエルストレーナ4の大径部4Bがフューエル
ストレーナ嵌入路3Bに嵌入され、小径部4Cとフュー
エルストレーナ嵌入路3Bとの間には環状の間隙Pが形
成される。7はコイルボビン8の外周にコイル9が巻回
された電磁ソレノイドであり、この電磁ソレノイド7
は、ハウジング1の電磁ソレノイド収納孔1B、上側磁
極片2、下側磁極片6及び下方へ突出する固定コア3の
外周によって形成されるハウジング空間10内に収納配
置される。尚、コイル9はターミナル11と電気的に接
続され、このターミナル11は上側磁極片2を通って外
方へ突出する。12は、下端に弁座12Aが形成され、
弁座12Aより上方に向かってニードル弁案内孔12B
が開口して穿設されるとともに弁座12Aより下方に向
かって計量噴孔12Cが開口して穿設されたバルブシー
トであり、このバルブシート12はハウジング1のバル
ブシート収納孔1Dにストッパ13を介して下側磁極片
6(底部1A)の下部に対接して配置される。14はバ
ルブシート12のニードル弁案内孔12B内に移動自在
に配置されるニードル弁であり、その下端近傍には、弁
座12Aを開閉する弁部14Aを備え、弁部14Aより
更に下方に向けて計量噴孔12C内に進入するピントル
部14Bが形成される。一方、ニードル弁14の上部に
は固定コア3の下端3Fに対向するプランジャー15が
配置される。そして、インナーカラー5の下端とプラン
ジャー15との間にはプランジャースプリング16が縮
設されるもので、インナーカラー5の圧入深さを調整す
ることによって、プランジャースプリング16によるプ
ランジャー15(ニードル弁14)に対する弾性押圧力
を調整する。このプランジャースプリング16はプラン
ジャースプリング収納路3C内に配置される。尚、ニー
ドル弁14に設けた係止鍔部14Cは、ストッパ13に
対して軸方向に所定の間隙をもって配置されるもので、
ニードル弁14の弁部14Aがバルブシート12の弁座
12Aより離反する方向への移動距離を所定の距離に規
制する。
【0003】そして、この電磁式燃料噴射弁Jは、図6
に示すごとく、燃料噴射装置に組まれる。電磁式燃料噴
射弁Jは、燃料分配管Cに装着され、このとき電磁式燃
料噴射弁Jの計量噴孔12Cは機関Dに連なる各吸気管
E内に向けて指向配置される。一方電磁式燃料噴射弁J
のストレーナ流路4Eは燃料分配管Cに開口して配置さ
れる。そして、燃料タンクF内の燃料は、燃料ポンプG
によって吸引、吐出され、燃料ポンプGによって加圧さ
れた燃料はメインフィルタH、パルセーションダンパK
を介して燃料分配管C内へ供給される。燃料分配管C内
に供給された燃料は、ECUからの噴射信号に基づいて
電磁式燃料噴射弁Jより吸気管E内へ燃料を噴射し、一
方燃料分配管C内の残余の燃料はプレッシャーレギュレ
ターLを介して燃料タンクF内へ還流される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の電磁式燃
料噴射弁によると以下の問題を有する。機関が運転され
ると、燃料ポンプGによって加圧された燃料は、メイン
フィルタH、パルセーションダンパーKを介して燃料分
配管C内へ供給されるものであり、燃料分配管C内の燃
料は、電磁式燃料噴射弁J内へと供給される。電磁式燃
料噴射弁Jにあっては、フューエルストレーナ4のスト
レーナ流路4E内に燃料が流入し、この燃料は、濾過部
材4Gを備えた通孔4F−フューエルストレーナ4より
下流側のフューエルストレーナ嵌入路3B−インナーカ
ラー5の流路5A−プランジャースプリング収納路3C
−プランジャー15の外周の間隙−ニードル弁案内孔1
2Bとニードル弁14との間隙を介してバルブシート1
2の弁座12Aに達する。そして、前記機関の運転と同
期して電磁式燃料噴射弁JがECUからの噴射信号によ
って動作すると、電磁式燃料噴射弁Jのニードル弁14
の弁部14Aがバルブシート12の弁座12Aを断続的
に開閉動作するものであり、これによると、計量噴孔1
2Cから噴射信号に応じた燃料を吸気管Eに向けて噴射
する。一方、機関が停止されると電磁ソレノイド7によ
る磁力は消滅し、ニードル弁14はプランジャースプリ
ング16のバネ力によって下方へ押圧されて移動し、弁
部14Aがバルブシート12の弁座12Aを閉塞する。
以上によると、フューエルストレーナ4のストレーナ流
路4E、フューエルストレーナ4より下流側のフューエ
ルストレーナ嵌入路3B、インナーカラー5の流路5
A、プランジャースプリング収納路3C、プランジャー
15の外周の間隙、ニードル弁案内孔12Bとニードル
弁14との間隙、及び弁座12Aの近傍には燃料が滞留
する。この滞留する燃料は図5において側方の点線で示
される。そして、特に夏場の高速走行直後の機関停止時
の如く、高温度雰囲気における機関停止時にあっては、
電磁式燃料噴射弁は100℃付近の高温度状態に迄上昇
する場合がある。これによると、電磁式燃料噴射弁Jの
内部のフューエルストレーナ4のストレーナ流路4E、
フューエルストレーナ4より下流のフューエルストレー
ナ嵌入路3B、インナーカラー5の流路5A、プランジ
ャースプリング収納路3C、プランジャー15の外周の
間隙、ニードル弁案内孔12Bとニードル弁14との間
隙、及び弁座12Aの近傍に滞留する燃料は、その燃料
成分中の沸点に近い温度迄上昇するもので、この滞留燃
料は、部分的に気化し、気化ガスを含む気液混合状態の
燃料となる。そして、かかる状態において、機関を再び
始動すると(熱間再始動という)電磁式燃料噴射弁Jの
計量噴孔12Cから気液混合状態の燃料が噴射されるも
ので、これによると電磁式燃料噴射弁Jから機関Dへ計
量吐出される燃料の量が不安定となるもので、安定した
機関の回転を得られない。すなわち、電磁式燃料噴射弁
Jの内部の各流路に滞留した気液混合状態の燃料が全て
吐出され、新規な温度の低い燃料が電磁式燃料噴射弁J
内に供給され、この新規な燃料が計量噴孔12Cより吐
出されてはじめて安定した燃料の供給が可能となり、機
関の安定した回転が得られる。このテスト結果が図4の
点線で示されるもので、機関の始動から約8秒経過した
後に安定した機関の回転が得られることが判る。いいか
えると、気液混合状態にある滞留燃料は約8秒かかって
排出され、その後に新規な温度の低い燃料が噴射された
ものである。
【0005】本発明になる電磁式燃料噴射弁は、かかる
不具合に鑑み成されたもので、機関停止後の高温度雰囲
気における熱間再始動時において、再始動後の機関回転
数の安定時間を短くすることのできる電磁式燃料噴射弁
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を達成する為の手段】本発明になる電磁式燃料噴
射弁によると、前記目的を達成する為に、少なくとも上
側磁極片からハウジング内に向けて突出するとともに内
部にハウジングの長手軸心方向に沿う燃料流路が穿設さ
れ、該燃料流路には流路が貫通して穿設されたインナー
カラーが配置された固定コアと、弁座と弁座より上端に
向かって連設されて開口するニードル弁案内孔と、弁座
より下端に向かって連設されて開口する計量噴孔とを備
えたバルブシートと、ニードル弁案内孔内に移動自在に
配置され、その上端に固定コアに対向するプランジャー
を備え、その下端に弁座を開閉制御する弁部を備えたニ
ードル弁と、ハウジング空間内に配置される電磁ソレノ
イドと、下端がプランジャーに係止され、上端がインナ
ーカラーの下端に係止されたプランジャースプリングと
を備える電磁式燃料噴射弁において、固定コアの長手軸
心方向に穿設される燃料流路は、固定コアの上端に開口
するフューエルストレーナ嵌入路と、固定コアの下端に
開口するプランジャースプリング収納路と、フューエル
ストレーナ嵌入路とプランジャースプリング収納路とを
連絡するインナーカラー圧入路とにより形成され、筒状
をなすフューエルストレーナは、筒状部の下端に開口す
るストレーナ流路と、ストレーナ流路から筒状部の外周
に向けて開口する通孔と、通孔に配置される濾過部材と
により形成され、前記フューエルストレーナは、固定コ
アのフューエルストレーナ収納路に環状の間隙をもって
配置されるとともにストレーナ流路の下方の開口を、フ
ューエルストレーナ収納路内に突出するインナーカラー
の上端に一体的に取着したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の電磁式燃料噴射弁によると、フューエ
ルストレーナの外周とフューエルストレーナ収納路との
間に環状の間隙が形成され、この環状の間隙は、他の部
材を介することなく直接的に燃料分配管内に臨んで開口
する。一方、インナーカラーの流路は、フューエルスト
レーナの濾過部材より下流側にあるストレーナ流路に開
口されて接続される。而して、機関の運転と同期して燃
料分配管内に燃料が流れると、燃料分配管内を流れる乱
流状態の燃料が環状の間隙内に作用し、環状の間隙内の
気液混合状態にある燃料を燃料分配管内へ排出すること
ができ、もって電磁式燃料噴射弁内に滞留する滞留燃料
を大きく減少することができた。而して、熱間再始動時
における再始動後において、短時間の内に気液混合状態
にある燃料を排出できるので、再始動後の機関回転数の
安定時間を短くすることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明になる電磁式燃料噴射弁の一実
施例について図1、図2、図3により説明する。尚、図
5の従来例と同一構造部分については同一符号を使用し
て説明を省略する。フューエルストレーナ20は以下よ
りなる。フューエルストレーナ20は横断面が円形の筒
状部20Aをなすもので、その筒状部20Aの内方に
は、長手軸心方向にストレーナ流路20Bが穿設され、
このストレーナ流路20Aの下方は筒状部20Aの下端
20Cに開口する。又、ストレーナ流路20Bから筒状
部20Aの外周に向けて複数の通孔20Dが側方に穿設
されるもので、この通孔20Dには網、濾紙等の濾過部
材21が配置される。このフューエルストレーナ20は
図3によってよく理解される。そして、フューエルスト
レーナ20のストレーナ流路20Bの下方の開口20E
にインナーカラー5の上端を例えば圧入等によって一体
的に取着するもので、これによると、フューエルストレ
ーナ20とインナーカラー5とが一体的に構成され、且
つフューエルストレーナ20のストレーナ流路20Bと
インナーカラー5の流路5Aとが連絡される。尚、図5
におけるフューエルストレーナ嵌入路3Bは、フューエ
ルストレーナ収納路22と読みかえる。そして、このフ
ューエルストレーナ収納路22の内径は、フューエルス
トレーナ20の筒状部20Aの外径より大なる径に形成
される。固定コア3の燃料流路3Aは、フューエルスト
レーナ収納路22、インナーカラー圧入路3D、プラン
ジャースプリング収納路3Cが連設され、フューエルス
トレーナ収納路22が固定コア3の上端3Eに開口し、
下端3Fにプランジャースプリング収納路3Cが開口す
る。
【0009】以上の構成よりなる、インナーカラー5を
一体的に取着されたフューエルストレーナ20は、固定
コア3の上端3Eの開口からフューエルストレーナ収納
路22内へ配置される。そして、フューエルストレーナ
20の上端20Fを押圧することによってインナーカラ
ー5をインナーカラー圧入路3D内へと圧入するもの
で、このインナーカラー5の圧入深さは、インナーカラ
ー5の下端とプランジャー15との間に縮設されたプラ
ンジャースプリング16が所望の弾性押圧力にてプラン
ジャー15を押圧するよう調整される。かかる状態にお
いて、フューエルストレーナ20の筒状部20A及びイ
ンナーカラー5の外周とフューエルストレーナ収納路2
2との間には環状の間隙Sが形成されるとともにフュー
エルストレーナ収納路22(環状の間隙S)はその上端
3Eに開口し、更にインナーカラー5の上端はフューエ
ルストレーナ収納路22内へフューエルストレーナ20
とともに突出する。
【0010】そして、機関の運転時において、ECUか
らの噴射信号に基づきニードル弁14の弁部14Aがバ
ルブシート12の弁座12Aを開放すると、燃料分配管
C内を流れる燃料は、フューエルストレーナ20とフュ
ーエルストレーナ収納路22とによって形成される環状
の間隙S−フューエルストレーナ20の濾過部材21を
備えた通孔20D−フューエルストレーナ20のストレ
ーナ流路20B−インナーカラー5の流路5A−プラン
ジャースプリング収納路3C−プランジャー15の外周
の間隙−ニードル弁案内孔12Bとニードル弁14との
間隙−弁座12A−計量噴孔12Cを介して吸気管Eに
向けて噴射される。そして、機関が停止され、電磁ソレ
ノイド7への通電が断たれると、ニードル弁14の弁部
14Aは、弁座12Aを閉塞し、弁座12Aより上流側
の電磁式燃料噴射弁J内の前記流路には燃料が滞留す
る。
【0011】ここで本発明になる電磁式燃料噴射弁によ
ると、筒状をなすフューエルストレーナ20をフューエ
ルストレーナ収納路22内に配置して、フューエルスト
レーナ20の筒状部20A及びインナーカラー5の外周
とフューエルストレーナ収納路22とによって環状の間
隙Sを形成し、この間隙Sを直接的に固定コア3の上端
3Eを介して燃料分配管C内へ開口させたので、熱間再
始動時における再始動後において、気液混合状態にある
燃料を電磁式燃料噴射弁より短時間の間に排出できる。
すなわち、機関の運転と同期して燃料タンクF内の燃料
は燃料ポンプGにて燃料分配管C内へ供給されるもの
で、燃料は燃料分配管C内を乱流状態で流れる。以上に
よると、乱流状態にある燃料は、固定コア3の上端3E
から前記環状の間隙S内に流入するもので、間隙S内に
ある気液混合状態の燃料は、この乱流状態にある燃料に
よって撹拌され、固定コア3の上端3Eから燃料分配管
C内へと排出される。そして、この間隙S内は新規なる
温度の低い燃料に入れ替えられる。而して、電磁式燃料
噴射弁J内に滞留された気液混合状態の燃料のうちフュ
ーエルストレーナ20の筒状部20Aの外周及びインナ
ーカラー5の外周と、フューエルストレーナ収納路22
とによって形成される環状の間隙S内の気液混合状態に
ある燃料を、熱間再始動時における再始動後において、
短時間の間に燃料分配管C内を流れる新規にして且つ温
度の低い燃料と置換できたので、電磁式燃料噴射弁J内
に滞留せる気液混合状態にある燃料の量を前記置換され
た燃料量分に相当して減少することができたものであ
る。従って気液混合状態にある燃料の噴射断続時間を短
縮することができたので、機関の回転を短時間の間に安
定することができる。図4の実線に示されるテスト結果
によって理解されるように、本発明になる電磁式燃料噴
射弁Jにあっては、約3秒において安定した機関の回転
を得ることができた。
【0012】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる電磁式燃料噴
射弁によると、筒状をなすフューエルストレーナは、筒
状部の下端に開口するストレーナ流路と、ストレーナ流
路から筒状部の外周に向けて開口する通孔と、通孔に配
置される濾過部材とにより形成され、前記フューエルス
トレーナは、固定コアのフューエルストレーナ収納路に
環状の間隙をもって配置されるとともにストレーナ流路
の下方の開口を、フューエルストレーナ収納路内に突出
するインナーカラーの上端に一体的に取着したので、フ
ューエルストレーナの筒状部及びインナーカラーの外周
と、フューエルストレーナ収納路とによって形成される
環状の間隙を固定コアの上端から燃料分配管内に向けて
直接的に開口することができるものである。これによる
と、機関の停止後において、この間隙内に滞留する気液
混合状態の燃料は、再び機関を運転する熱間再始動時に
おいて、機関の運転と同期して極めて短時間の間に間隙
から燃料分配管内へ排出されるとともにこの間隙内に新
規にして温度の低い燃料を供給できたものである。以上
によると、機関停止後の高温度雰囲気における熱間再始
動時において、再始動後の機関回転数を早期に安定する
ことができたものである。従って機関における混合比の
収束性を向上できるもので、機関の運転性の向上と、有
害排気ガス成分の排出の低減に多大な効果を奏する。
又、その部品点数、組みつけ工数が従来と変わることが
ないので、製造コストの大きな上昇を抑止でき、更には
電磁式燃料噴射弁の外形状が変わることがないもので、
従来の電磁式燃料噴射弁と互換性を有し、この実施は極
めて容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電磁式燃料噴射弁の一実施例を示
す縦断面図。
【図2】図1のA−A線における拡大横断面図。
【図3】図1に示されたフューエルストレーナの斜視
図。
【図4】機関回転数と始動後経過時間との関係を示す線
図。
【図5】従来の電磁式燃料噴射弁を示す縦断面図。
【図6】燃料噴射装置に電磁式燃料噴射弁が装着された
状態を示す系統図。
【符号の説明】
3 固定コア 3A 燃料流路 3C プランジャースプリング収納路 3D インナーカラー圧入路 3E 固定コアの上端 3F 固定コアの下端 5 インナーカラー 5A インナーカラーの流路 15 プランジャー 16 プランジャースプリング 20 フューエルストレーナ 20A 筒状部 20B ストレーナ流路 20D 通孔 20E 下方の開口 21 濾過部材 22 フューエルストレーナ収納路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 51/08 F02M 61/16 F02M 69/00 F02M 37/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上側磁極片からハウジング内
    に向けて突出するとともに内部にハウジングの長手軸心
    方向に沿う燃料流路が穿設され、該燃料流路には流路が
    貫通して穿設されたインナーカラーが配置された固定コ
    アと、弁座と弁座より上端に向かって連設されて開口す
    るニードル弁案内孔と、弁座より下端に向かって連設さ
    れて開口する計量噴孔とを備えたバルブシートと、ニー
    ドル弁案内孔内に移動自在に配置され、その上端に固定
    コアに対向するプランジャーを備え、その下端に弁座を
    開閉制御する弁部を備えたニードル弁と、ハウジング空
    間内に配置される電磁ソレノイドと、下端がプランジャ
    ーに係止され、上端がインナーカラーの下端に係止され
    たプランジャースプリングとを備える電磁式燃料噴射弁
    において、固定コア3の長手軸心方向に穿設される燃料
    流路3Aは、固定コア3の上端3Eに開口するフューエ
    ルストレーナ嵌入路3Bと、固定コア3の下端3Fに開
    口するプランジャースプリング収納路3Cと、フューエ
    ルストレーナ嵌入路3Bとプランジャースプリング収納
    路3Cとを連絡するインナーカラー圧入路3Dとにより
    形成され、筒状をなすフューエルストレーナ20は、筒
    状部20Aの下端に開口するストレーナ流路20Bと、
    ストレーナ流路20Bから筒状部20Aの外周に向けて
    開口する通孔20Dと、通孔20Dに配置される濾過部
    材21とにより形成され、前記フューエルストレーナ2
    0は、固定コア3のフューエルストレーナ収納路22に
    環状の間隙Sをもって配置されるとともにストレーナ流
    路20Bの下方の開口20Eを、フューエルストレーナ
    収納路22内に突出するインナーカラー5の上端に一体
    的に取着したことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
JP7142692A 1995-05-17 1995-05-17 電磁式燃料噴射弁 Expired - Lifetime JP2811051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7142692A JP2811051B2 (ja) 1995-05-17 1995-05-17 電磁式燃料噴射弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7142692A JP2811051B2 (ja) 1995-05-17 1995-05-17 電磁式燃料噴射弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08312494A JPH08312494A (ja) 1996-11-26
JP2811051B2 true JP2811051B2 (ja) 1998-10-15

Family

ID=15321318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7142692A Expired - Lifetime JP2811051B2 (ja) 1995-05-17 1995-05-17 電磁式燃料噴射弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2811051B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10267281B2 (en) * 2017-04-10 2019-04-23 Caterpillar Inc. Filter for fuel injection systems
US10859051B2 (en) * 2018-06-12 2020-12-08 Delphi Technologies Ip Limited Fuel injector with combined calibration tube, fuel filter, and pressure pulsation damping orifice

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08312494A (ja) 1996-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100363756B1 (ko) 연료인젝터를위한개량된유동면적아마츄어
US4651931A (en) Injection valve
JP3737110B2 (ja) 小さな直径の溶接された燃料噴射装置のためのコイル
JP3093268B2 (ja) 電磁作動式の噴射弁
US5335863A (en) Filter cartridge mounting for a top-feed fuel injector
US4634055A (en) Injection valve with upstream internal metering
US7434752B2 (en) Fuel injection valve
US7059548B2 (en) Fuel injection valve with a damping element
JPH044464B2 (ja)
JPH0152587B2 (ja)
US7341204B2 (en) Fuel injection valve
KR20010052203A (ko) 연료 분사 장치
JP2811051B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP4453745B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2002534639A (ja) 燃料噴射弁の弁構造群を組み付けるための方法
US7464884B2 (en) Fuel injection valve
JP2004515707A (ja) 燃料噴射弁
JP2009162239A (ja) 燃料噴射弁および内燃機関
JP2004511699A (ja) 燃料噴射弁
KR980009868A (ko) 실린더내 분사용 연료분사밸브
JP2004511719A (ja) 燃料噴射弁
JP2004513295A (ja) 燃料噴射弁
JPH08312492A (ja) 電磁式燃料噴射弁
JPH08312493A (ja) 電磁式燃料噴射弁
JP2004510916A (ja) 燃料噴射弁