JP2807860B2 - フルオレノン誘導体 - Google Patents

フルオレノン誘導体

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JP2807860B2
JP2807860B2 JP6134125A JP13412594A JP2807860B2 JP 2807860 B2 JP2807860 B2 JP 2807860B2 JP 6134125 A JP6134125 A JP 6134125A JP 13412594 A JP13412594 A JP 13412594A JP 2807860 B2 JP2807860 B2 JP 2807860B2
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達義 田中
庸二 櫻井
信孝 藤澤
修 本郷
孝夫 西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルオレノン誘導体
関する。
【0002】
【従来の技術】現在アルツハイマー症を代表とする老年
痴呆症においては中枢コリン作動性神経系に重大な変化
が生じ、その機能が低下していることが示唆されている
〔Perry,E.K.and Perry,R.H.
“Biochemistryof Dimenti
a”,第135頁(1980),John Wiley
& Sons.,〕。
【0003】従って、神経細胞の修復能(生存効果、神
経突起伸展効果)及び保護作用を有する化合物は、アル
ツハイマー型老年痴呆を代表する老人性痴呆、ダウン症
候群、ハンチントン舞踏病、健忘症、記憶障害等の知能
学習障害及び頭部外傷、脳手術、薬物中毒、循環障害、
脳代謝異常、脳炎等によるアセチルコリン作動神経系機
能の低下に基づく後遺症、精神障害等の治療薬及び予防
薬として有効に使用し得る〔J.W.Geddesら、
サイエンス,230,1179−1181(198
5)〕。
【0004】従来、前記のような神経細胞変性修復能を
有する化合物としては、NGF(神経成長因子)、GM
1 (ガングリオシド)等が知られているにすぎない。N
GFについては、例えばニューロサイエンス〔Heft
i,F.ら,14,55−68(1985)〕、ジャー
ナル オブ ニューロサイエンス〔Franz Hef
ti,,2155−2162(1986)〕,プロシ
ーディングズ オブザ ナチュラル アカデミー オブ
サイエンス オブ ザ USA 〔Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA,L.R.Wiliam
sら,83,9231−9235(1986)〕、サイ
エンス〔L.E.Kromer,235,214−21
6(1986)〕等に記載されている。また、GM1
ついては、例えばサイエンス〔Fred J.Rois
enら、214,577−578(1981)〕、ブレ
イン レス〔Brain Res.,M.V.Sofr
oniewら,398,393−396(198
6)〕、ブレイン レス〔M.Gradkowska
ら,375,417−422(1986)〕等に記載さ
れている。
【0005】
【発明の開示】本発明の中枢及び末梢神経変性修復又は
保護剤は、一般式
【0006】
【化6】
【0007】〔式中R1 は水素原子、水酸基、低級アル
ケニル基、低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アルコ
キシ基、低級アルキルチオ基、低級アルカノイルオキシ
基、低級アルケニルオキシ基、基−ANR8 9 (ここ
でR8 及びR9 は、同一又は異なって水素原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル
基、ピリミジニル基又はピラジニル基を示す。またこの
8 及びR9 は、これらが結合する窒素原子と共に、窒
素原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく互い
に結合して5又は6員環の飽和複素環を形成してもよ
い。該複素環上には置換基として低級アルキル基及び低
級アルコキシカルボニル基なる群より選ばれた基を有し
ていてもよい。Aは低級アルキレン基を示す。)、イミ
ダゾリル置換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級
アルキル基、水酸基置換低級アルコキシ低級アルコキシ
置換低級アルキル基又はトリ低級アルキル置換アンモニ
ウム置換低級アルキル基を示す。R2 は水素原子、水酸
基、低級アルケニル基、低級アルキル基、ハロゲン原
子、低級アルコキシ基、低級アルカノイルオキシ基、低
級アルケニルオキシ基、基−ANR8 9 (A、R8
びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換低級アルキル
基、低級アルコキシ置換低級アルキル基、ピリジルチオ
置換低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級
アルコキシ基を有することのあるフェニルチオ置換低級
アルキル基、ベンズイミダゾリルチオ置換低級アルキル
基、イミダゾリルチオ置換低級アルキル基、低級アルカ
ノイル基、シクロアルキルチオ置換低級アルキル基、シ
アノ置換低級アルキル基又はトリ低級アルキル置換アン
モニウム置換低級アルキル基を示す。p及びqはそれぞ
れ1〜4の整数を示す。ここでR1 及びR2 はそれぞれ
同一でも異なっていてもよい。〕で表わされるフルオレ
ノン誘導体を有効成分として含有するものである。
【0008】上記一般式(1)で表わされるフルオレノ
ン誘導体は、神経細胞の生存及び神経突起の伸長を著し
く促進させ、更にコリン作動性神経細胞のアセチルコリ
ン合成酵素であるコリンアセチルトランスフェラーゼ
(ChAT)の酵素活性をも上昇させる作用を有してい
る。従って上記一般式(1)で表わされる化合物は、特
に中枢神経系のコリン作動性神経細胞の生存及び成長を
促進させる作用及びその障害に対する保護作用を有して
いる。
【0009】また、上記一般式(1)で表わされるフル
オレノン誘導体は、末梢神経変性修復又は保護作用を有
しており、末梢神経変性修復又は保護剤として有用であ
り、例えば、外傷による神経障害、糖尿病性神経障害等
の代謝性の要因による神経障害、毒物或いは薬物の副作
用に起因する神経障害、多発性神経炎等の末梢神経障害
の有効な治療薬として有用である。
【0010】生体にとって、酸素はエネルギー産生、代
謝等生命の維持に必要不可欠である。該酸素はエネルギ
ー産生系での反応、酵素反応、紫外線、放射線等による
反応で酸素アニオンラジカル、過酸化イオン、ヒドロキ
シラジカル等の所謂活性酸素種となる。該活性酸素種は
酸素添加酵素、白血球の殺菌作用等生体にとり有用であ
る反面、生体に豊富に存在するオレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、アラキドン酸等の生体膜のリン脂質を
形成する不飽和脂肪酸の過酸化を促進し、過酸化脂質を
形成する。この過酸化脂質は、上記活性酸素種と同様に
アルコキシラジカルやヒドロキシラジカルの発生を惹起
し、生体膜を攻撃し、膜障害及び種々の有用酵素類の失
活を招く〔代謝,15(10),1978年特集活性酸
素参照〕。しかるに生体内には例えばスーパーオキサイ
ドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオン
ペルオキシダーゼ等の上記活性酸素種の代謝失活に関与
する酵素類が存在しており、またα−トコフェロール
(ビタミンE)を始めとする各種の抗酸化能を有するビ
タミン類等が存在しており、これらの作用により通常正
常な生体維持がなされているが、何らかの理由により上
記酵素類、ビタミン類等による適切な防御機構に欠損が
生じたり、又はこれら防御機構の能力を越える活性酸素
種の発生や過酸化脂質の生成、蓄積が起ることがしばし
ば認められる。斯かる防御機構の欠損等が生じた場合、
過酸化反応の連鎖反応的進行に伴い重大な障害例えば血
小板凝集による種々の疾病、炎症、肝障害、動脈硬化、
溶血、老化乃至老人性痴呆症、網膜症、肺障害、ある種
の薬物による心及び肺障害、虚血性血管疾患等が発生す
る。
【0011】従来より上記各種障害の主要因と考えられ
る活性酸素種(ラジカル)を除去(スカベンジ)し、過
酸化脂質の生体内における生成・蓄積を防止又は低下さ
せる作用を有する化合物は、一般に抗酸化剤と呼ばれ、
実際にその利用による上記各種疾病の予防及び治療効果
が数多く報告されている。報告された抗酸化剤として
は、上述のSODを始めとする酵素剤〔スーパーオキサ
イドと医学、大柳善彦著、1981年、共立出版社、1
37〜141頁〕やブチルヒドロキシトルエン(BH
T)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、α−ト
コフェロール(ビタミンE)等〔美濃真、田中英高、医
薬ジャーナル,19(12),1983年、p2351
〜2359及び末松俊彦、同上誌、19(5),198
3年,p909〜914〕がある。
【0012】上記一般式(1)で表わされるフルオレノ
ン誘導体(以下「本発明化合物」という)は、活性酸素
種を除去し、過酸化脂質の生体内生成防止乃至低下作用
をも有する。従って本発明化合物は上記活性酸素種の過
剰発生、過酸化脂質の生体内蓄積、或は之等に対する防
御機構の欠損に起因する各種障害乃至疾患の予防及び治
療剤として、例えば抗動脈硬化剤、発癌予防剤、抗炎症
剤、鎮痛剤、自己免疫疾患治療剤、血小板凝集抑制剤、
降圧剤、高抗脂血症剤、未熟児網膜症及び白内障予防及
び治療剤等の医薬としても有用である。更に本発明化合
物は上記医薬品としてのみならず、例えば加工食品等に
含まれる油脂の抗酸化剤等としての用途にも有効なもの
である。
【0013】本発明化合物は、更に、サイクリックグア
ノシン3′,5′−モノホスフェート−ホスホジエステ
ラーゼ(c−GMP−PDE)阻害作用を有しており、
c−GMP濃度を上昇させることにより抗血小板作用、
抗好中球作用、抗血管レン縮作用、血管拡張作用、及び
EDRF(endothelium−derivedr
elaxing factor)やニトロ系血管拡張薬
の効果増強作用等を有している。従って本発明化合物
は、安定型及び不安定型等種々の狭心症、高血圧、腎性
高血圧、うっ血性心不全、動脈硬化症、末梢性の血管障
害例えばポストPTCA(post−percutan
eous transluminalcoronary
angioplasty)、脳卒中、気管支炎、慢性
喘息、アレルギー喘息、アレルギー性鼻炎、緑内障等の
疾患の治療及び予防に有用である。
【0014】本明細書において示される各基は、より具
体的にはそれぞれ次の通りである。
【0015】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を挙げることができる。
【0016】低級アルケニル基としては、例えばビニ
ル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル
アリル、、2−ペンテニル、2−ヘキセニル基等の炭素
数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基を挙げること
ができる。
【0017】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子及び沃素原子が挙げられる。
【0018】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を
例示できる。
【0019】低級アルキルチオ基としては、例えばメチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘ
キシルチオ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キルチオ基を例示できる。
【0020】低級アルカノイルオキシ基としては、例え
ばホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキ
シ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、ペンタノイ
ルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、ヘキサノイ
ルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカ
ノイルオキシ基を挙げることができる。
【0021】低級アルケニルオキシ基としては、例えば
ビニルオキシ、アリルオキシ、2−ブテニルオキシ、3
−ブテニルオキシ、1−メチルアリルオキシ、2−ペン
テニルオキシ、2−ヘキセニルオキシ基等の炭素数2〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基を挙げることができ
る。
【0022】低級アルコキシカルボニル基置換低級アル
キル基としては、例えばメトキシカルボニルメチル、3
−メトキシカルボニルプロピル、エトキシカルボニルメ
チル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−エトキシ
カルボニルブチル、5−イソプロポキシカルボニルペン
チル、6−プロポキシカルボニルヘキシル、1,1−ジ
メチル−2−ブトキシカルボニルエチル、2−メチル−
3−tert−ブトキシカルボニルプロピル、1−メトキシ
カルボニルイソペンチル、2−ペンチルオキシカルボニ
ルエチル、ヘキシルオキシカルボニルメチル基等のアル
コキシカルボニル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルコキシカルボニル基である炭素数1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルコキシカルボニルアルキル基を挙げるこ
とができる。
【0023】低級アルコキシカルボニル基としては、例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキ
シカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数
1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニル基を例
示できる。
【0024】R8 及びR9 が結合する窒素原子と共に、
窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく互
いに結合して形成する5〜6員環の飽和複素環基として
は、例えばピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニ
ル、モルホリノ基等を例示できる。
【0025】低級アルキル基及び低級アルコキシカルボ
ニル基なる群より選ばれた基が置換した前記複素環基と
しては、4−メチルピペラジニル、3,4−ジメチルピ
ペラジニル、3−エチルピロリジニル、2−プロピルピ
ロリジニル、3,4,5−トリメチルピペリジニル、4
−ブチルピペリジニル、3−ペンチルモルホリノ、4−
ヘキシルピペラジニル、4−エトキシカルボニルピペラ
ジニル、3−メトキシカルボニルモルホリノ、3−メチ
ル−4−エトキシカルボニルピペリジニル、2−メトキ
シカルボニルピロリジニル、3−エトキシカルボニルピ
ロリジニル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
キル基及び炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
カルボニル基なる群より選ばれた基が1〜3個置換した
上記複素環基を例示できる。
【0026】イミダゾリル置換低級アルキル基として
は、例えば(1−イミダゾリル)メチル、2−(1−イ
ミダゾリル)エチル、1−(2−イミダゾリル)エチ
ル、3−(4−イミダゾリル)プロピル、4−(5−イ
ミダゾリル)ブチル、5−(1−イミダゾリル)ペンチ
ル、6−(2−イミダゾリル)ヘキシル、1,1−ジメ
チル−2−(1−イミダゾリル)エチル、2−メチル−
3−(1−イミダゾリル)プロピル基等のアルキル部分
が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるイ
ミダゾリル置換アルキル基を例示できる。
【0027】低級アルコキシ低級アルキル基としては、
例えばメトキシメチル、2−エトキシメチル、1−メト
キシメチル、3−メトキシプロピル、4−エトキシブチ
ル、6−プロポキシヘキシル、5−イソプロポキシペン
チル、1,1−ジメチル−2−ブトキシエチル、2−メ
チル−3−tert−ブトキシプロピル、2−ペンチルオキ
シエチル、ヘキシルオキシメチル基等のアルキル部分が
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基である炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシアルキル基を例
示できる。
【0028】低級アルキレン基としては、例えばメチレ
ン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレ
ン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメ
チレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチ
レン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を例示できる。
【0029】ピリジルチオ置換低級アルキル基として
は、例えば(2−ピリジル)チオメチル、(3−ピリジ
ル)チオメチル、(4−ピリジル)チオメチル、2−
(2−ピリジル)チオエチル、2−(3−ピリジル)チ
オエチル、2−(4−ピリジル)チオエチル、3−(2
−ピリジル)チオプロピル、3−(3−ピリジル)チオ
プロピル、3−(4−ピリジル)チオプロピル、4−
(2−ピリジル)チオブチル、4−(3−ピリジル)チ
オブチル、4−(4−ピリジル)チオブチル、5−(2
−ピリジル)チオペンチル、5−(3−ピリジル)チオ
ペンチル、5−(4−ピリジル)チオペンチル、6−
(2−ピリジル)チオヘキシル、6−(3−ピリジル)
チオヘキシル、6−(4−ピリジル)チオヘキシル、
1,1−ジメチル−2−(2−ピリジル)チオエチル、
1,1−ジメチル−2−(3−ピリジル)チオエチル、
1,1−ジメチル−(4−ピリジル)チオエチル、2−
メチル−3−(2−ピリジル)チオプロピル、2−メチ
ル−3−(3−ピリジル)チオプロピル、2−メチル−
3−(4−ピリジル)チオプロピル基等のアルキル部分
が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるピ
リジルチオ置換アルキル基を挙げることができる。
【0030】フェニル環上に置換基として低級アルコキ
シ基を有することのあるフェニルチオ低級アルキル基と
しては、例えばフェニルチオメチル、1−フェニルチオ
エチル、2−フェニルチオエチル、1−フェニルチオエ
チル、3−フェニルチオプロピル、4−フェニルチオブ
チル、5−フェニルチオペンチル、6−フェニルチオヘ
キシル、1,1−ジメチル−2−フェニルチオエチル、
2−メチル−3−フェニルチオプロピル、(2−メトキ
シフェニル)チオメチル、(3−メトキシフェニル)チ
オメチル、(4−メトキシフェニル)チオメチル、2−
(4−メトキシフェニル)チオエチル、1−(2−エト
キシフェニル)チオエチル、3−(4−イソプロポキシ
フェニル)チオプロピル、4−(3−ペンチルオキシフ
ェニル)チオブチル、5−(4−ヘキシルオキシフェニ
ル)チオペンチル、6−(2−ブチルオキシフェニル)
チオヘキシル、(3,4−ジメトキシフェニル)チオメ
チル、(3−エトキシ−4−メトキシフェニル)チオメ
チル、(2,3−ジメトキシフェニル)チオメチル、
(2,6−ジメトキシフェニル)チオメチル、(3,
4,5−トリメトキシフェニル)チオメチル基等のフェ
ニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルコキシ基を1〜3個有することがあり、アルキル
部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であ
るフェニルチオアルキル基を例示できる。
【0031】ベンズイミダゾリルチオ置換低級アルキル
基としては、例えば(ベンズイミダゾール−2−イル)
チオメチル、1−(ベンズイミダゾール−4−イル)チ
オエチル、2−(ベンズイミダゾール−5−イル)チオ
エチル、3−(ベンズイミダゾール−6−イル)チオプ
ロピル、4−(ベンズイミダゾール−2−イル)チオブ
チル、5−(ベンズイミダゾール−7−イル)チオペン
チル、6−(ベンズイミダゾール−2−イル)チオヘキ
シル、1,1−ジメチル−2−(ベンズイミダゾール−
2−イル)チオエチル、2−メチル−3−(ベンズイミ
ダゾール−2−イル)チオプロピル基等のアルキル部分
が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるベ
ンズイミダゾリルチオ置換アルキル基を例示できる。
【0032】イミダゾリルチオ置換低級アルキル基とし
ては、例えば(2−イミダゾリル)チオメチル、2−
(2−イミダゾリル)チオエチル、1−(2−イミダゾ
リル)チオエチル、3−(4−イミダゾリル)チオプロ
ピル、4−(5−イミダゾリル)チオブチル、5−(4
−イミダゾリル)チオペンチル、6−(2−イミダゾリ
ル)チオヘキシル、1,1−ジメチル−2−(2−イミ
ダゾリル)チオエチル、2−メチル−3−(5−イミダ
ゾリル)チオプロピル基等のアルキル部分が炭素数1〜
6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるイミダゾリルチ
オ置換アルキル基を例示できる。
【0033】低級アルカノイル基としては、例えばホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、ペンタノイル、tert−ブチルカルボニル、ヘキサノ
イル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノイ
ル基が挙げられる。
【0034】シクロアルキルチオ置換低級アルキル基と
しては、例えば、シクロプロピルチオメチル、2−シク
ロブチルチオエチル、1−シクロペンチルチオエチル、
3−シクヘキシルチオプロピル、シクロヘキシルチオメ
チル、4−シクロヘプチルチオブチル、5−シクロオク
チルチオペンチル、6−シクロヘキシルチオヘキシル、
1,1−ジメチル−2−シクロヘキシルチオエチル、2
−メチル−3−シクロヘキシルチオプロピル基等のアル
キル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基
である炭素数3〜8のシクロアルキルチオアルキル基を
挙げることができる。
【0035】シアノ置換低級アルキル基としては、例え
ばシアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチ
ル、3−シアノプロピル、4−シアノブチル、5−シア
ノペンチル、6−シアノヘキシル、1,1−ジメチル−
2−シアノエチル、2−メチル−3−シアノプロピル基
等のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルキル基であるシアノアルキル基を挙げることができ
る。
【0036】水酸基置換低級アルコキシ低級アルコキシ
置換低級アルキル基としては、例えば2−〔2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕プロピル、ヒドロキシ
メトキシメトキシメチル、2−〔3−(2−ヒドロキシ
エトキシ)プロポキシ〕エチル、〔(3,4,5−トリ
ヒドロキシペンチルオキシ)メトキシ〕メチル、1−
〔4−(1−ヒドロキシエトキシ)ブトキシ〕エチル、
3−〔6−(3−ヒドロキシプロポキシ)ヘキシルオキ
シ〕プロピル、4−〔5−(2,3−ジヒドロキシプロ
ポキシ)ペンチルオキシ〕ブチル、5−〔1,1−ジメ
チル−2−(4−ヒドロキシブトキシ)エトキシ〕ペン
チル、6−〔2−メチル−3−(3,4−ジヒドロキシ
ブトキシ)プロポキシ〕ヘキシル、〔2−(1,1−ジ
メチル−2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕メチル、
2−〔(5−ヒドロキシペンチルオキシ)メトキシ〕エ
チル、3−(6−ヒドロキシヘキシルオキシメトキシ)
プロピル、〔(2−メチル−3−ヒドロキシプロポキ
シ)メトキシ〕メチル基等の水酸基を1〜3個有する炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基置換炭素数
1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基が置換した炭素
数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0037】トリ低級アルキル置換アンモニウム置換低
級アルキル基としては、例えばトリメチルアンモニウム
メチル、2−(トリエチルアンモニウム)エチル、1−
(トリプロピルアンモニウム)エチル、3−(トリブチ
ルアンモニウム)プロピル、4−(トリペンチルアンモ
ニウム)ブチル、5−(トリエチルアンモニウム)ペン
チル、6−(トリヘキシルアンモニウム)ヘキシル、
1,1−ジメチル−2−(N−メチル−N−エチル−N
−プロピルアンモニウム)エチル、2−メチル−3−
(N,N−ジメチル−N−エチルアンモニウム)プロピ
ル、3−(N−プロピル−N,N−ジメチルアンモニウ
ム)プロピル、4−(N,N−ジヘキシル−N−メチル
アンモニウム)ブチル、5−(N−ペンチル−N−メチ
ル−N−エチルアンモニウム)ペンチル、6−(N−ブ
チル−N−メチル−N−エチルアンモニウム)ヘキシル
基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を3
個有し、アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖
状アルキル基であるアンモニウムアルキル基を例示でき
る。
【0038】本発明の中枢及び末梢神経変性修復又は保
護剤の有効成分である一般式(1)のフルオレノン誘導
体には、下記の種々の態様の化合物が包含される。
【0039】(1)R1 が水酸基、低級アルケニル基、
低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アルキルチオ基、
基−ANR8 9 (A、R8 及びR9 は前記に同じ)、
イミダゾリル置換低級アルキル基、低級アルコキシ置換
低級アルキル基、水酸基置換低級アルコキシ低級アルコ
キシ置換低級アルキル基又はトリ低級アルキル置換アン
モニウム置換低級アルキル基であり、R2 が水酸基、低
級アルケニル基、低級アルキル基、ハロゲン原子、基−
ANR8 9 (A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミ
ダゾリル置換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級
アルキル基、ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニ
ル環上に置換基として低級アルコキシ基を有することの
あるフェニルチオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾ
リルチオ置換低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低
級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチ
オ置換低級アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又は
トリ低級アルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基
であるフルオレノン誘導体又はその塩。
【0040】(2)R1 が水素原子、低級アルケニル
基、低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ
基、低級アルキルチオ基、低級アルカノイルオキシ基又
は低級アルケニルオキシ基であり、R2 が前記(1)の
定義に同じであるフルオレノン誘導体又はその塩。
【0041】(3)R1 が前記(2)の定義に同じであ
り、R2 が水素原子、低級アルケニル基、低級アルキル
基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルカノイ
ルオキシ基又は低級アルケニルオキシ基であるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0042】(4)R1 が前記(1)の定義に同じであ
り、R2 が前記(3)の定義であるフルオレノン誘導体
又はその塩。
【0043】(5)R1 が低級アルケニル基、低級アル
キル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルキ
ルチオ基、低級アルカノイルオキシ基、低級アルケニル
オキシ基、水酸基、基−ANR8 9 (A、R8 及びR
9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換低級アルキル基、
低級アルコキシ置換低級アルキル基、水酸基置換低級ア
ルコキシ低級アルコキシ置換低級アルキル基又はトリ低
級アルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基であ
り、R2 が低級アルケニル基、低級アルキル基、ハロゲ
ン原子、低級アルコキシ基、低級アルカノイルオキシ
基、低級アルケニルオキシ基、水酸基、基−ANR8
9 (A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置
換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル
基、ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニル環上に
置換基として低級アルコキシ基を有することのあるフェ
ニルチオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾリルチオ
置換低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低級アルキ
ル基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチオ置換低
級アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又はトリ低級
アルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基であるフ
ルオレノン誘導体又はその塩。
【0044】(6)R1 が前記(5)の定義に同じであ
り、R2 が前記(1)の定義に同じであるフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0045】(7)R1 が前記(5)の定義に同じであ
り、R2 が前記(3)の定義に同じであるフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0046】(8)R1 が前記(1)の定義に同じであ
り、R2 が前記(5)の定義に同じであるフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0047】(9)R1 が前記(2)の定義に同じであ
り、R2 が前記(5)の定義に同じであるフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0048】(10)R1 が低級アルコキシ基、低級ア
ルカノイルオキシ基又は低級アルケニルオキシ基であ
り、R2 が低級アルコキシ基、低級アルカノイルオキシ
基又は低級アルケニルオキシ基であるフルオレノン誘導
体又はその塩。
【0049】(11)R1 が低級アルケニル基、低級ア
ルキル基、ハロゲン原子又は低級アルキルチオ基であ
り、R2 が低級アルケニル基、低級アルキル基、又はハ
ロゲン原子であるフルオレノン誘導体又はその塩。
【0050】(12)R1 が水酸基、基−ANR8 9
(A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換
低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル基、
水酸基置換低級アルコキシ低級アルコキシ置換低級アル
キル基又はトリ低級アルキル置換アンモニウム置換低級
アルキル基であり、R2 が水酸基、基−ANR8
9 (A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置
換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル
基、ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニル環上に
置換基として低級アルコキシ基を有することのあるフェ
ニルチオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾリルチオ
置換低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低級アルキ
ル基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチオ置換低
級アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又はトリ低級
アルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基であるフ
ルオレノン誘導体又はその塩。
【0051】(13)R1 が前記(10)の定義に同じ
であり、R2 が前記(1)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0052】(14)R1 が前記(10)の定義に同じ
であり、R2 が前記(3)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0053】(15)R1 が前記(10)の定義に同じ
であり、R2 が前記(5)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0054】(16)R1 が前記(10)の定義に同じ
であり、R2 が前記(11)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0055】(17)R1 が前記(10)の定義に同じ
であり、R2 が前記(12)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0056】(18)R1 が前記(11)の定義に同じ
であり、R2 が前記(1)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0057】(19)R1 が前記(11)の定義に同じ
であり、R2 が前記(3)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0058】(20)R1 が前記(11)の定義に同じ
であり、R2 が前記(5)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0059】(21)R1 が前記(11)の定義に同じ
であり、R2 が前記(10)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0060】(22)R1 が前記(11)の定義に同じ
であり、R2 が前記(12)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0061】(23)R1 が前記(12)の定義に同じ
であり、R2 が前記(1)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0062】(24)R1 が前記(12)の定義に同じ
であり、R2 が前記(3)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0063】(25)R1 が前記(12)の定義に同じ
であり、R2 が前記(5)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0064】(26)R1 が前記(12)の定義に同じ
であり、R2 が前記(11)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0065】(27)R1 が前記(12)の定義に同じ
であり、R2 が前記(10)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0066】(28)R1 が前記(1)の定義に同じで
あり、R2 が前記(10)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0067】(29)R1 が前記(2)の定義に同じで
あり、R2 が前記(10)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0068】(30)R1 が前記(5)の定義に同じで
あり、R2 が前記(10)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0069】(31)R1 が前記(11)の定義に同じ
であり、R2 が前記(10)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0070】(32)R1 が前記(12)の定義に同じ
であり、R2 が前記(10)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0071】(33)R1 が前記(1)の定義に同じで
あり、R2 が前記(11)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0072】(34)R1 が前記(2)の定義に同じで
あり、R2 が前記(11)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0073】(35)R1 が前記(5)の定義に同じで
あり、R2 が前記(11)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0074】(36)R1 が前記(10)の定義に同じ
であり、R2 が前記(11)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0075】(37)R1 が前記(12)の定義に同じ
であり、R2 が前記(11)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0076】(38)R1 が前記(1)の定義に同じで
あり、R2 が前記(12)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0077】(39)R1 が前記(2)の定義に同じで
あり、R2 が前記(12)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0078】(40)R1 が前記(5)の定義に同じで
あり、R2 が前記(12)の定義に同じであるフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0079】(41)R1 が前記(10)の定義に同じ
であり、R2 が前記(12)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0080】(42)R1 が前記(11)の定義に同じ
であり、R2 が前記(12)の定義に同じであるフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0081】(43)一般式
【0082】
【化7】
【0083】〔式中Ra は水素原子、低級アルケニル基
又はアセチル基を示す。Rb 及びRcはそれぞれ水酸基
及び低級アルカノイルオキシ基以外の前記R1 に同じ。
d 、Re 、Rf 及びRg はそれぞれ水酸基及び低級ア
ルカノイルオキシ基以外の前記R2 に同じ。但し
a 、Rb 、Rd 、Re 及びRf が水素原子である場
合、Rc 及びRg はメチル基であってはならない。R
a 、Rb 、Rc 、Rd 、Re 及びRg が水素原子である
場合、Rf はメチル基又はシアノ置換低級アルキル基で
あってはならない。Ra が水素原子又はアセチル基で
あり、Rb 、Rc 、Rd、Re 及びRf が水素原子であ
る場合、Rg はメチル基であってはならない。Ra
c 、Rd 、Re 及びRg が水素原子である場合、Rb
及びRf はメチル基であってはならない。Ra が水素
原子又はアセチル基であり、Rc 、Rd 、Re 、Rf
びRg が水素原子である場合、Rb はアリル基であって
はならない。Ra が水素原子である場合、Rb
c 、Rd 、Re 、Rf 及びRg のうちの1〜3個は低
級アルキル基又はハロゲン原子であってはならない。
b 、Rc 、Rd 、Re 、Rf 及びRg が水素原子であ
る場合、Ra は水素原子又はアセチル基であってはなら
ない。Rb 及びRc が水素原子であり、Rd 、Re
f 及びRg のうちのいずれか1つが低級アルケニル基
である場合、他のRd 、Re 、Rf 及びRg のうちのい
ずれか1つは水素原子であってはならない。〕で表わさ
れるフルオレノン誘導体又はその塩。
【0084】(44)一般式
【0085】
【化8】
【0086】〔式中Ra 及びqは前記に同じ。rは1〜
3の整数を示す。R1aは水酸基及び低級アルカノイルオ
キシ基以外の前記R1 に同じ。R2aは水酸基及び低級ア
ルカノイルオキシ基以外の前記R2 に同じ。但しRa
が水素原子又はアセチル基であり、R2aが低級アルコキ
シ基である場合、R1aは水素原子であってはならない。
1aが水素原子であり、qが1である場合、R2aは低
級アルケニル基であってはならない。Ra が水素原子
であり、R1a及びR2aが水素原子、ハロゲン原子又は低
級アルキル基である場合、r+qは2〜4の整数であっ
てはならない。〕で表わされるフルオレノン誘導体又は
その塩。
【0087】(45)一般式
【0088】
【化9】
【0089】〔式中R1a、R2a、Ra 及びrは前記に同
じ。Rh は水素原子、低級アルケニル基又はアセチル基
を示す。sは1〜3の整数を示す。但しR1a及びR2a
が水素原子である場合、Ra 及びRh のいずれか一方は
アセチル基を示すものとする。Ra 及びRh が水素原
子又はアセチル基であり、R2aが水素原子であり、rが
1であり、R1aがメトキシ基である場合、R1aはフルオ
レノン骨格の4位に置換していてはならない。〕で表わ
されるフルオレノン誘導体又はその塩。
【0090】(46)一般式
【0091】
【化10】
【0092】〔式中R1a、R2a、Ra 、Rh 、r及びs
は前記に同じ。但しRa 及びRh が水素原子又はアセ
チル基である場合、R1a及びR2aは同時に水素原子であ
ってはならない。Ra 及びRh が水素原子であり、r
及びsがそれぞれ1であり、R1a及びR2aがメチル基で
ある場合、R1a及びR2aはフルオレノン骨格の1位及び
8位以外の位置に置換しているものとする。Ra 及び
h が水素原子であり、r及びsがそれぞれ1であり、
1a及びR2aがハロゲン原子である場合、R1a及びR2a
はフルオレノン骨格の3位及び6位以外の位置に置換し
ているものとする。〕で表わされるフルオレノン誘導体
又はその塩。
【0093】(47)Rb 及びRc が水素原子、低級ア
ルケニル基又は低級アルキル基である前記(43)のフ
ルオレノン誘導体又はその塩。
【0094】(48)Rb 及びRc がハロゲン原子、低
級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルケニル
オキシ基、基−ANR8 9 (A、R8 及びR9 は前記
に同じ)、イミダゾリル置換低級アルキル基、低級アル
コキシ置換低級アルキル基、水酸基置換低級アルコキシ
低級アルコキシ置換低級アルキル基又はトリ低級アルキ
ル置換アンモニウム置換低級アルキル基である前記(4
3)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0095】(49)Rd 、Re 、Rf 及びRg が水素
原子、低級アルコキシ基、低級アルキル基、低級アルケ
ニル基、低級アルケニルオキシ基又はハロゲン原子であ
る前記(47)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0096】(50)Rd 、Re 、Rf 及びRg が基−
ANR8 9 (A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミ
ダゾリル置換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級
アルキル基、ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニ
ル環上に置換基として低級アルコキシ基を有することの
あるフェニルチオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾ
リルチオ置換低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低
級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチ
オ置換低級アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又は
トリ低級アルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基
である前記(47)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0097】(51)Rd 、Re 、Rf 及びRg が水素
原子、低級アルコキシ基、低級アルキル基、低級アルケ
ニル基、低級アルケニルオキシ基又はハロゲン原子であ
る前記(48)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0098】(52)Rd 、Re 、Rf 及びRg が基−
ANR8 9 (A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミ
ダゾリル置換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級
アルキル基、ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニ
ル環上に置換基として低級アルコキシ基を有することの
あるフェニルチオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾ
リルチオ置換低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低
級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチ
オ置換低級アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又は
トリ低級アルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基
である前記(48)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0099】(53)Ra が水素原子である前記(4
9)、(50)、(51)又は(52)のフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0100】(54)Ra が低級アルケニル基である前
記(49)、(50)、(51)又は(52)のフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0101】(55)R1aが水素原子、低級アルケニル
基、低級アルキルチオ基又は低級アルキル基である前記
(44)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0102】(56)R1aがハロゲン原子、低級アルコ
キシ基、低級アルケニルオキシ基、基−ANR8
9 (A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置
換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル
基、水酸基置換低級アルコキシ低級アルコキシ置換低級
アルキル基又はトリ低級アルキル置換アンモニウム置換
低級アルキル基である前記(44)のフルオレノン誘導
体又はその塩。
【0103】(57)R2aが水素原子、低級アルコキシ
基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルケニ
ルオキシ基又はハロゲン原子である前記(55)のフル
オレノン誘導体又はその塩。
【0104】(58)R2aが基−ANR8 9 (A、R
8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換低級アル
キル基、低級アルコキシ置換低級アルキル基、ピリジル
チオ置換低級アルキル基、フェニル環上に置換基として
低級アルコキシ基を有することのあるフェニルチオ置換
低級アルキル基、ベンズイミダゾリルチオ置換低級アル
キル基、イミダゾリルチオ置換低級アルキル基、低級ア
ルカノイル基、シクロアルキルチオ置換低級アルキル
基、シアノ置換低級アルキル基又はトリ低級アルキル置
換アンモニウム置換低級アルキル基である前記(55)
のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0105】(59)R2aが水素原子、低級アルコキシ
基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルケニ
ルオキシ基又はハロゲン原子である前記(56)のフル
オレノン誘導体又はその塩。
【0106】(60)R2aが基−ANR8 9 (A、R
8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換低級アル
キル基、低級アルコキシ置換低級アルキル基、ピリジル
チオ置換低級アルキル基、フェニル環上に置換基として
低級アルコキシ基を有することのあるフェニルチオ置換
低級アルキル基、ベンズイミダゾリルチオ置換低級アル
キル基、イミダゾリルチオ置換低級アルキル基、低級ア
ルカノイル基、シクロアルキルチオ置換低級アルキル
基、シアノ置換低級アルキル基又はトリ低級アルキル置
換アンモニウム置換低級アルキル基である前記(56)
のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0107】(61)Ra が水素原子である前記(5
7)、(58)、(59)又は(60)のフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0108】(62)Ra が低級アルケニル基である前
記(57)、(58)、(59)又は(60)のフルオ
レノン誘導体又はその塩。
【0109】(63)R1aが水素原子、低級アルケニル
基、低級アルキル基、ハロゲン原子、基−ANR8 9
(A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換
低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル基又
は水酸基置換低級アルコキシ低級アルコキシ置換低級ア
ルキル基である前記(45)のフルオレノン誘導体又は
その塩。
【0110】(64)R1aが低級アルコキシ基、低級ア
ルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基又はトリ低級ア
ルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基である前記
(45)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0111】(65)R2aが水素原子、低級アルケニル
基、低級アルキル基、ハロゲン原子、基−ANR8 9
(A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換
低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル基、
ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニル環上に置換
基として低級アルコキシ基を有することのあるフェニル
チオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾリルチオ置換
低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低級アルキル
基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチオ置換低級
アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又はトリ低級ア
ルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基である前記
(63)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0112】(66)R2aが低級アルコキシ基又は低級
アルケニルオキシ基である前記(63)のフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0113】(67)R2aが水素原子、低級アルケニル
基、低級アルキル基、ハロゲン原子、基−ANR8 9
(A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換
低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル基、
ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニル環上に置換
基として低級アルコキシ基を有することのあるフェニル
チオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾリルチオ置換
低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低級アルキル
基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチオ置換低級
アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又はトリ低級ア
ルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基である前記
(64)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0114】(68)R2aが低級アルコキシ基又は低級
アルケニルオキシ基である前記(63)のフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0115】(69)r及びsが1又は2であり、R1a
がフルオレノン骨格の1位及び/又は3位に置換し、R
2aがフルオレノン骨格の6位及び/又は8位に置換し、
rが1の場合にはR1aが前記(45)の定義に同じであ
り、rが2の場合にはR1aの一方が水素原子、低級アル
ケニル基、低級アルキル基又はハロゲン原子であり、他
方が水素原子、低級アルケニル基、低級アルキル基、ハ
ロゲン原子、基−ANR8 9 (A、R8 及びR9 は前
記に同じ)、イミダゾリル置換低級アルキル基、低級ア
ルコキシ置換低級アルキル基又は水酸基置換低級アルコ
キシ低級アルコキシ置換低級アルキル基であり、sが1
の場合にはR2aが前記(45)の定義に同じであり、s
が2の場合にはR2aの一方が水素原子、低級アルキル
基、低級アルケニル基又は基−ANR8 9 (A、R8
及びR9 は前記に同じ)であり、他方が低級アルケニル
基、低級アルキル基、ハロゲン原子、基−ANR8 9
(A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換
低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル基、
ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニル環上に置換
基として低級アルコキシ基を有することのあるフェニル
チオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾリルチオ置換
低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低級アルキル
基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチオ置換低級
アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又はトリ低級ア
ルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基である前記
(45)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0116】(70)r及びsが1又は2であり、R1a
がフルオレノン骨格の1位及び/又は3位に置換し、R
2aがフルオレノン骨格の6位及び/又は8位に置換し、
1a及びR2aが水素原子、低級アルキル基又は低級アル
ケニル基である前記(45)のフルオレノン誘導体又は
その塩。
【0117】(71)Ra 及びRh が水素原子又はアセ
チル基である前記(63)、(64)、(65)、(6
6)、(67)、(68)、(69)又は(70)のフ
ルオレノン誘導体又はその塩。
【0118】(72)Ra 及びRh が低級アルケニル基
である前記(63)、(64)、(65)、(66)、
(67)、(68)、(69)又は(70)のフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0119】(73)R1aが水素原子、低級アルケニル
基、低級アルキル基又はハロゲン原子である前記(4
6)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0120】(74)R1aが低級アルコキシ基、低級ア
ルキルチオ基、低級アルケニルオキシ基、基−ANR8
9 (A、R8 及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル
置換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル
基、水酸基置換低級アルコキシ低級アルコキシ置換低級
アルキル基又はトリ低級アルキル置換アンモニウム置換
低級アルキル基である前記(46)のフルオレノン誘導
体又はその塩。
【0121】(75)R2aが水素原子、低級アルケニル
基、低級アルキル基又はハロゲン原子である前記(7
3)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0122】(76)R2aが低級アルコキシ基、低級ア
ルケニルオキシ基、基−ANR8 9(A、R8 及びR
9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換低級アルキル基、
低級アルコキシ置換低級アルキル基、ピリジルチオ置換
低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アル
コキシ基を有することのあるフェニルチオ置換低級アル
キル基、ベンズイミダゾリルチオ置換低級アルキル基、
イミダゾリルチオ置換低級アルキル基、低級アルカノイ
ル基、シクロアルキルチオ置換低級アルキル基、シアノ
置換低級アルキル基又はトリ低級アルキル置換アンモニ
ウム置換低級アルキル基である前記(73)のフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0123】(77)R2aが水素原子、低級アルケニル
基、低級アルキル基又はハロゲン原子である前記(7
4)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0124】(78)R2aが低級アルコキシ基、低級ア
ルケニルオキシ基、基−ANR8 9(A、R8 及びR
9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換低級アルキル基、
低級アルコキシ置換低級アルキル基、ピリジルチオ置換
低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級アル
コキシ基を有することのあるフェニルチオ置換低級アル
キル基、ベンズイミダゾリルチオ置換低級アルキル基、
イミダゾリルチオ置換低級アルキル基、低級アルカノイ
ル基、シクロアルキルチオ置換低級アルキル基、シアノ
置換低級アルキル基又はトリ低級アルキル置換アンモニ
ウム置換低級アルキル基である前記(74)のフルオレ
ノン誘導体又はその塩。
【0125】(79)Ra 及びRh が水素原子又はアセ
チル基である前記(73)、(74)、(75)、(7
6)、(77)又は(78)のフルオレノン誘導体又は
その塩。
【0126】(80)Ra 及びRh が低級アルケニル基
である前記(73)、(74)、(75)、(76)、
(77)又は(78)のフルオレノン誘導体又はその
塩。
【0127】(81)1,3,6,8−テトラプロピル
−2,5−ジヒドロキシフルオレノン。
【0128】(82)1,3,6,8−テトラプロピル
−2,5−ジアセチルオキシフルオレノン。
【0129】(83)1,6−ジアリル−2,5−ジヒ
ドロキシフルオレノン。
【0130】(84)1,4−ジアリル−2,3−ジヒ
ドロキシフルオレノン。
【0131】(85)Ra がアセチル基である前記(4
9)、(50)、(51)又は(52)のフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0132】(86)Ra がアセチル基である前記(5
7)、(58)、(59)又は(60)のフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0133】(87)Ra 及びRh がアセチル基である
前記(63)、(64)、(65)、(66)、(6
7)、(68)、(69)又は(70)のフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0134】(88)Ra 及びRh が水素原子である前
記(63)、(64)、(65)、(66)、(6
7)、(68)、(69)又は(70)のフルオレノン
誘導体又はその塩。
【0135】(89)Ra 及びRh が水素原子である前
記(73)、(74)、(75)、(76)、(77)
又は(78)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0136】(90)Ra 及びRh がアセチル基である
前記(73)、(74)、(75)、(76)、(7
7)又は(78)のフルオレノン誘導体又はその塩。
【0137】上記フルオレノン誘導体の内で、上記(4
3)〜(90)のフルオレノン誘導体又はその塩は文献
未記載の新規化合物である。
【0138】上記一般式(1)で表わされるフルオレノ
ン誘導体は、種々の方法により製造され得るが、その一
例を示せば下記反応式で示される方法に従い容易に製造
される。
【0139】
【化11】
【0140】〔式中R1 ,R2 ,p及びqは前記に同
じ。〕化合物(2)を化合物(1)に導く環化反応は、
従来公知の各種環化反応に準じて行ない得る。例えば加
熱による方法、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リ
ン、チオニルクロライド、濃硫酸、ポリリン酸等の酸性
物質を用いる環化法等を例示できる。加熱による環化法
を採用する場合、高沸点炭化水素類及び高沸点エーテル
類、例えばテトラリン、ジフェニルエーテル、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル等の溶媒を用い、通常1
00〜250℃、好ましくは150〜200℃の加熱条
件を採用できる。また酸性物質を用いる環化法を採用す
る場合、これを化合物(2)に対して通常等モル量〜大
過剰量、好ましくは10〜20倍量用い、通常室温〜1
50℃で0.1〜6時間程度反応させればよい。また酸
性物質を用いる環化法の場合、無溶媒下又は適当な溶媒
中で反応させればよい。該溶媒としては、反応に影響を
与えないものであればいずれも使用でき、例えばジエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、モノグ
ライム、ジグライム等のエーテル類、無水酢酸等の酸無
水物、n−ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂肪族
炭化水素類、クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等
の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。
【0141】出発原料として用いられる化合物(2)は
例えば下記反応式−2に示す方法に従い製造される。
【0142】
【化12】
【0143】〔式中R1 、R2 、p及びqは前記に同
じ。R3 は低級アルコキシ基を示す。Xはハロゲン原子
を示す。R4 及びR5 はそれぞれ低級アルキル基を示
す。〕化合物(3)と化合物(4)の反応は、適当な溶
媒中で行なわれる。ここで使用される溶媒としては、グ
リニャール反応で使用される溶媒ならいずれも使用可能
であるが、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等
の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン等の飽和炭化水素類等を好ましく例示で
きる。化合物(4)の使用量としては、化合物(3)に
対して通常少なくとも等モル、好ましくは等モル〜2倍
モル量とするのがよい。上記反応は通常−70〜50
℃、好ましくは−30℃〜室温付近にて行なわれ、一般
に1〜50時間程度で終了する。
【0144】化合物(5)を化合物(2)に導く反応
は、適当な溶媒中、アルキル化剤の存在に化合物
(5)をアルキル化した後、得られる化合物を加水分解
することにより行なわれる。
【0145】化合物(5)をアルキル化するに当り、使
用されるアルキル化剤としては、沃化メチル等のハロゲ
ン化アルキル等を例示できる。アルキル化は、通常室温
〜200℃、好ましくは室温〜150℃にて行なわれ、
一般に1〜30時間程度にて終了する。使用される溶媒
としては、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、エ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチルエーテル
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル
リン酸トリアミド、アセトン、アセトニトリル、ニトロ
メタン等の極性溶媒を例示できる。アルキル化剤は、化
合物(5)に対して通常少なくとも等モル量、好ましく
は等モル〜8倍モル量使用するのがよい。
【0146】引続き行なわれる加水分解反応には、通常
の加水分解の反応条件をいずれも適用でき、具体的には
例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化バリウム等の塩基性化合物
の存在下、水、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、ジオキサン、エチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類等の溶媒又はそれらの
混合溶媒中にて行なわれる。該反応は、通常室温〜20
0℃、好ましくは室温〜150℃付近にて進行し、一般
に0.5〜20時間程度にて終了する。
【0147】また化合物(5)を硫酸、塩酸、硝酸等の
鉱酸、酢酸、芳香族スルホン酸等の有機酸等の存在下、
上記加水分解と同様の溶媒、反応温度、反応時間にて加
水分解することによっても化合物(2)を得ることがで
きる。
【0148】
【化13】
【0149】〔式中R1 、R2 及びpは前記に同じ。R
8a及びR9aは、同一又は異なって、水素原子又は低級ア
ルキル基を示す。rは1〜3の整数を示す。但し、R2
が水素原子以外の基を示す場合、rは1又は2を示すも
のとする。〕化合物(1a)と化合物(6)の反応は、
マンニッヒ反応(MannichReaction)と
呼ばれ、ホルムアルデヒド及び酸の存在下又は酸の非存
在下適当な溶媒中にて反応させることにより行なわれ
る。ここで使用される溶媒としては、マンニッヒ反応で
通常使用されるものであれば、いずれも使用可能である
が、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール等のアルコール類、酢酸、プロピオン酸等のアルカ
ン酸、無水酢酸等の酸無水物、アセトン、ジメチルホル
ムアミド等の極性溶媒等又はこれらの混合溶媒等を例示
できる。使用される酸としては、塩酸、臭化水素酸等の
鉱酸、酢酸等の有機酸等を例示できる。ホルムアルデヒ
ドとしては、20〜40重量%ホルムアルデヒドを含む
水溶液、三量体、ポリ重合体(パラホルムアルデヒド)
等が通常使用される。
【0150】一般式(6)の化合物の使用量としては、
一般式(1a)の化合物に対して通常少なくとも等モ
ル、好ましくは等モル〜5倍モル量とするのがよい。ホ
ルムアルデヒドの使用量としては、一般式(1a)の化
合物に対して、少なくとも等モル、通常等モル〜5倍モ
ル量とするのがよい。該反応は、通常0〜200℃、好
ましくは室温〜150℃付近にて好適に進行し、一般に
0.5〜30時間程度にて反応は終了する。
【0151】
【化14】
【0152】〔式中R1 、R2 、R8a、R9a、q及びr
は前記に同じ。但し、R1 が水素原子以外の基を示す場
合rは1又は2を示すものとする。〕化合物(1c)と
化合物(6)との反応は、前記反応式−3における化合
物(1a)と化合物(6)との反応と同様の条件下に行
なわれる。
【0153】
【化15】
【0154】〔式中R1 、R2 、p,r及びXは前記に
同じ。R10、R11及びR12はそれぞれ低級アルキル基を
示す。R13は基−NR8 9 (R8 及びR9 は前記に同
じ)、イミダゾリル基又は低級アルコキシ基を示す。〕
化合物(1e)と化合物(7)との反応は、一般に適当
な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は非存在下に
て行なわれる。用いられる不活性溶媒としては例えばベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、tert−ブタノール等の低級アルコール類、酢
酸、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、ピリジ
ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘ
キサメチルリン酸トリアミド又はこれらの混合溶媒等を
挙げることができる。また塩基性化合物として例えば炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の金属水酸化物、水素化ナトリウム、カリウ
ム、ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメチラ
ート、ナトリウムエチラート等の金属アルコラート、ピ
リジン、N−エチルジイソプロピルアミン、ジメチルア
ミノピリジン、トリエチルアミン、1,5−ジアザビシ
クロ〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)、1,8−ジ
アザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DB
U)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン
(DABCO)等の有機塩基等を挙げることができる。
化合物(1e)と化合物(7)との使用割合としては、
特に限定がなく広い範囲で適宜選択すればよいが、前者
に対して後者を少なくとも等モル量程度、好ましくは等
モル〜15倍モル量程度用いるのがよい。該反応は通常
0〜200℃程度、好ましくは0〜170℃程度にて行
なわれ、一般に30分〜75時間程度で反応は終了す
る。
【0155】
【化16】
【0156】〔式中R1 、R2 、q、r、R10、R11
12及びXは前記に同じ。R14は基−NR8 9 (R8
及びR9 は前記に同じ)、イミダゾリル基、低級アルコ
キシ基又は水酸基置換低級アルコキシ低級アルコキシ基
を示す。〕化合物(1g)と化合物(8)との反応は、
前記反応式−5における化合物(1e)と化合物(7)
の反応と同様の条件下に行なわれる。
【0157】
【化17】
【0158】〔式中R1 、R2 、p、q、r、R8a及び
9aは前記に同じ。〕化合物(1i)を化合物(1j)
に導く反応及び化合物(1k)を化合物(1l)に導く
反応は、無溶媒又は適当な溶媒中、接触還元剤及び水素
供与剤の存在下に行なわれる。ここで使用される溶媒と
しては例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール等のアルコール類、アセトニトリル、酢酸エチル
等のエステル類、ギ酸、酢酸等の有機酸類、ジオキサ
ン、ジエチルエーテル、ジグライム、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、又は之等の混合溶媒を例示できる。
接触還元剤としては、パラジウム−黒、パラジウム−炭
素、酸化白金、白金黒、ラネーニッケル等を例示でき
る。水素供与剤としては、ギ酸、ギ酸アンモニウム、シ
クロヘキセン、抱水ヒドラジン等を例示できる。上記反
応は通常0〜150℃程度、好ましくは0〜100℃程
度の温度で行なうのがよく、通常5分〜12時間程度で
反応は終了する。接触還元剤の使用量としては化合物
(1i)又は(1k)に対して通常0.01〜40重量
%、好ましくは0.01〜20重量%程度とするのがよ
い。また水素化供与剤の使用量としては、化合物(1
i)又は(1k)に対して少なくとも等モル、好ましく
は等モル〜10倍モル量とするのがよい。
【0159】
【化18】
【0160】〔式中R1 、R2 、p、r、R8a及びR9a
は前記に同じ。R15はピリジルチオ基、フェニル環上に
置換基として低級アルコキシ基を有することのあるフェ
ニルチオ基、ベンズイミダゾリルチオ基、イミダゾリル
チオ基又はシクロアルキルチオ基を示す。〕化合物(1
i)と化合物(9)との反応は、前記反応式−5におけ
る化合物(1e)と化合物(7)との反応と同様の条件
下に行なわれる。
【0161】R1 及びR2 の少なくとも一つが低級アル
コキシ基を示す化合物(1)は、臭化水素酸、塩酸等の
酸と酢酸等の溶媒との混合物中で、通常30〜150
℃、好ましくは50〜120℃に加熱処理することによ
り、対応するR1 及びR2 が水酸基である化合物(1)
に誘導され得る。また、R1 及びR2 の少なくとも一つ
が低級アルコキシ基を示す化合物(1)を加水分解する
ことによっても対応するR1 及びR2 の少なくとも一つ
が水酸基である化合物(1)に誘導することができる。
この加水分解は適当な溶媒中酸の存在下にて行なわれ
る。溶媒としては例えばジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等
の極性溶媒、これらの混合溶媒等を挙げることができ
る。酸としては例えば三弗化ホウ素、塩化アルミニウ
ム、三臭化ホウ素等のルイス酸、沃化ナトリウム、沃化
カリウム等の沃化物、上記ルイス酸と沃化物の混合物等
を挙げることができる。該反応は通常室温〜150℃、
好ましくは室温〜100℃にて好適に進行し、一般に
0.5〜15時間程度で終了する。
【0162】R1 及びR2 の少なくとも一つが低級アル
ケニルオキシ基を示す化合物(1)は、対応するR1
びR2 の少なくとも一つが水酸基である化合物(1)
に、一般式 R6 X(6)〔式中R6 は低級アルケニル
基を示す。Xは前記に同じ。〕で表わされる化合物を反
応させることにより製造される。該反応は適当な溶媒
中、塩基性化合物の存在下に行なわれる。ここで使用さ
れる溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等の低級アルコール類、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリ
コールモノメチルエーテル等のエーテル類、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、アセトニトリル、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸
トリアミド等の極性溶媒等又はこれらの混合溶媒等を例
示できる、使用される塩基性化合物としては、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
水素化ナトリウム等の無機塩基、金属ナトリウム、金属
カリウム等のアルカリ金属類、ナトリウムエチラート、
ナトリウムメチラート等のアルカリ金属アルコラート
類、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルア
ニリン、N−メチルモルホリン、4−メチルアミノピリ
ジン、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−
5(DBN)、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕
ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン(DABCO)等の有機塩基等
を例示できる。化合物(6)は、化合物(1)に対して
通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜5倍モル
量使用するのがよい。該反応は通常0〜150℃、好ま
しくは室温〜100℃付近にて行なわれ、一般に0.5
〜20時間程度にて反応は終了する。
【0163】R1 及びR2 の少なくとも二つが低級アル
ケニル基及び水酸基である化合物(1)は、対応するR
1 及びR2 の少なくとも一つが低級アルケニルオキシ基
である化合物(1)をクライゼン転位することにより製
造される。該クライゼン転位反応は適当な溶媒中、加熱
することにより行なわれる。ここで使用される溶媒とし
ては、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロナフタレ
ン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニ
リン、ジフェニルエーテル等の高沸点溶媒を例示でき
る。該反応は通常100〜250℃、好ましくは150
〜250℃にて行なわれ、一般に1〜30時間程度で終
了する。
【0164】R1 及びR2 の少なくとも一つが低級アル
キル基である化合物(1)は、対応するR1 及びR2
少なくとも一つが低級アルケニル基である化合物(1)
を還元することにより製造される。該還元反応は、触媒
の存在下、適当な溶媒中で接触還元することにより行な
われる。ここで使用される溶媒としては、例えば水、酢
酸、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化
水素類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジ
メチルホルムアミド等の極性溶媒又はこれらの混合触媒
等を例示できる。使用される触媒としては、パラジウ
ム、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白
金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等を例示できる。触
媒の使用量としては、化合物(1)に対して通常0.0
2〜1倍量程度用いるのがよい。上記反応の反応温度は
通常−20〜100℃、好ましくは0〜70℃付近、水
素圧は通常1〜10気圧とするのがよく、一般に0.5
〜20時間程度にて該反応は終了する。
【0165】R1 又は/及びR2 の少なくとも一つがハ
ロゲン原子である化合物(1)は、対応するR1 及びR
2 の少なくとも一つが水素原子を示す化合物(1)をハ
ロゲン化することにより製造される。このハロゲン化反
応は、適当な溶媒中、ハロゲン化剤の存在下に行なわれ
る。使用されるハロゲン化剤としては、例えば臭素、塩
素等のハロゲン分子、塩化沃素、スルフリルクロリド、
N−ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド
等のN−ハロゲン化コハク酸イミド等を例示できる。ハ
ロゲン化剤は、化合物(1)に対して通常等モル〜20
倍モル量、好ましくは等モル〜10倍モル量使用するの
がよい。使用される溶媒としては、例えばジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素類、酢酸、プロピオン酸等の脂肪酸等
を例示できる。該反応は、通常0℃〜溶媒の沸点温度、
好ましくは0〜50℃付近にて行なわれ、通常0.5〜
20時間程度にて終了する。
【0166】R1 及びR2 の少なくとも一つが水酸基を
示す化合物(1)の場合、一般式(R7 2 O(7)又
は一般式 R7 X(8)〔上記各式中、R7 は低級アル
カノイル基を示す。Xは前記に同じ。〕で表わされる化
合物を用いて該化合物(1)を低級アルカノイル化する
ことにより対応するR1 及びR2 の少なくとも一つが低
級アルカノイルオキシ基である化合物(1)に導くこと
ができる。この低級アルカノイル化反応は、塩基性化合
物の存在下又は非存在下に行なわれる。使用される塩基
性化合物として、例えば金属ナトリウム、金属カリウム
等のアルカリ金属及びこれらアルカリ金属の水酸化物、
炭酸塩、重炭酸塩、或いはN,N−ジメチルアミノピリ
ジン、ピリジン、ピペリジン等の有機塩基等を挙げるこ
とができる。該反応は、無溶媒及び溶媒中のいずれでも
進行する。溶媒としては、例えばアセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類、水、ピリジン等が挙げられる。化合物
(7)又は(8)は、原料化合物に対して少なくとも等
モル程度使用されるが、一般には等モル〜大過剰量使用
するのがよい、上記反応は、0〜200℃で進行する
が、一般には0〜150℃程度で反応を行なうのがよ
い。該反応の反応時間は一般に5分〜5日間程度であ
る。
【0167】斯くして得られる各々の行程での目的物
は、通常の分離手段により容易に単離精製することがで
きる。該分離手段としては例えば溶媒抽出法、希釈法、
再結晶法、カラムクロマトグラフィー、プレパラテイブ
薄層クロマトラフィー等を例示できる。
【0168】尚、本発明の化合物は、立体異性体、光学
異性体も当然に包含するものである。
【0169】本発明の一般式(1)で表わされるフルオ
レノン誘導体のうちアンモニウム基を有する化合物は、
医薬的に許容されるハロゲン陰イオン(塩素陰イオン、
臭素陰イオン、弗素陰イオン、沃素陰イオン等)と容易
に塩を形成することができる。
【0170】本発明の化合物は、通常一般的な医薬製剤
の形態で用いられる。製剤は通常使用される充填剤、増
量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等
の希釈剤或いは賦形剤を用いて調製される。この医薬製
剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択でき、そ
の代表的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁
剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、
懸濁剤等)、軟膏剤等が挙げられる。錠剤の形態に成形
するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のもの
を広く使用でき、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、
ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリ
ン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノー
ル、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン
液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラ
ック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニル
ピロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナト
リウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン
酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、
ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制
剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム
等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デ
ンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケ
イ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸
末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用でき
る。更に錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例
えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコー
ティング錠或いは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野
で従来公知のものを広く使用でき、例えばブドウ糖、乳
糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タル
ク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチ
ン、エタノール等の結合剤、ラミナランカンテン等の崩
壊剤等を例示できる、坐剤の形態に成形するに際して
は、担体として従来公知のものを広く使用でき、例えば
ポリエチレングリコール、カカオ脂、高級アルコール、
高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセ
ライド等を挙げることができる。注射剤として調製され
る場合には、液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、且つ血
液と等張であるのが好ましく、これら液剤、乳剤及び懸
濁剤の形態に製剤するに際しては、希釈剤としてこの分
野において慣用されているものを全て使用でき、例えば
水、乳酸水溶液、エチルアルコール、プロピレングリコ
ール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキ
シ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル類等を使用できる。尚、この場
合等張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖
或いはグリセリンを医薬製剤中に含有せしめてもよく、
また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加して
もよい。更に必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味
剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有せしめて
もよい。ペースト、クリーム及びゲルの形態に製剤する
に際しては、希釈剤としてこの分野で従来公知のものを
広く使用でき、例えば白色ワセリン、パラフィン、グリ
セリン、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、
シリコン、ベントナイト等を使用できる。
【0171】本発明の一般式(1)の化合物又はその塩
を医薬製剤中に含有させるべき量は、特に限定されず広
範囲内から適宜選択されるが、通常医薬製剤中に1〜7
0重量%とするのがよい。
【0172】上記医薬製剤の投与方法は特に制限はな
く、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾
患の程度等に応じた方法で投与される。例えば錠剤、丸
剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場合
には経口投与される。また注射剤の場合には単独で或い
はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内
投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下
もしくは腹腔内投与される。坐剤は直腸内投与される。
【0173】上記の医薬製剤の投与量は用法、患者の年
齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択さ
れるが、通常有効成分である一般式(1)の化合物又は
その塩の量は1日当り体重1kg当り約0.2〜200
mg程度とするのがよい。
【0174】製剤例1 常法により1錠中、上記組成物の錠剤を製造した。
【0175】製剤例2 1,6−ジアリル−2,5−ジヒドロキシ フルオレノン 150mg アビセル(商標名、旭化成(株)製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g メタノール 40g 本発明化合物、アビセル、コーンスターチ及びステアリ
ン酸マグネシウムを混合研摩後、糖衣R10mmのキネ
で打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ポリエチレングリコール−6000、ヒマ
シ油及びメタノールからなるフィルムコーティング剤で
被覆を行ないフィルムコーティング錠を製造する。
【0176】参考例1 100mlのテトラヒドロフラン中で1.3gのマグネ
シウムと13gの4−ブロモベラトロールを反応させて
グリニャール試薬を調製した。氷水浴で冷却下これに
7.7gの2−(2,4,5−トリメトキシフェニル)
−4,4−ジメチル−2−オキサゾリンのテトラヒドロ
フラン溶液100mlを滴下した。室温で48時間撹拌
後飽和塩化アンモニウム水溶液150mlを加え15分
間撹拌後分液し、水層を150mlのテトラヒドロフラ
ンで抽出した。有機層を合わせてエバポレーターで濃縮
し、残渣を100mlの10%塩酸に溶解後ジエチルエ
ーテルで洗浄した。水層を氷水浴で冷却し、これに20
%水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した。酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を留去して淡褐色油状の2−〔2−(3,4
−ジメトキシフェニル)−4,5−ジメトキシフェニ
ル〕−4,4−ジメチル−2−オキサゾリン10gを得
た。
【0177】1 H−NMR(CDCl3 )δppm;
1.31(6H,s)、3.79(2H,s)、3.8
9(3H,s)、3.92(6H,s)、3.92(3
H,s)、6.83(1H,s)、6.88〜6.96
(3H,m)、7.25(1H,s)。
【0178】参考例2 100mlのニトロメタンに10gの2−〔2−(3,
4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジメトキシフェニ
ル〕−4,4−ジメチル−2−オキサゾリンを溶解し、
10mlの沃化メチルを加えて24時間室温で放置し
た。エバポレーターで濃縮し、残渣に150mlのメタ
ノールと150mlの20%水酸化ナトリウム水溶液を
加えて18時間還流した。系が不均一になるまで溶媒を
留去し、透明になるまで水を加えた。200mlのジエ
チルエーテルで洗浄後水層を氷水浴で冷却し、濃塩酸を
酸性になるまで加えた。生成した不溶物を濾取し、水洗
後乾燥して白色粉末状の2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)−4,5−ジメトキシ安息香酸7.7gを得た。
【0179】適当な出発原料を用い、参考例1と同様に
して表1及び表2に示す化合物を得た。
【0180】
【表1】
【0181】
【表2】
【0182】参考例4の化合物… 1H−NMR(CDC
3 ,δppm);1.29(6H,s)、3.81
(2H,s)、3.83(3H,s)、6.88(1
H,dd,J=1Hz,J=5.5Hz)、6.90−
7.01(2H,m)、7.29−7.70(4H,
m)、7.72(1H,dd,J=1Hz,J=6.5
Hz)。
【0183】参考例5の化合物… 1H−NMR(CDC
3 ,δppm);1.25(6H,s)、3.73
(3H,s)、3.75(2H,s)、6.89(1
H,d,J=8Hz)、7.00(1H,ddd,J=
1Hz,J=7.5Hz,J=7.5Hz)、7.24
(1H,dd,J=1.5Hz,J=7.5Hz)、
7.28−7.39(3H,m)、7.47(1H,d
dd,J=1.5Hz,J=7.5Hz,J=7.5H
z)、7.84(1H,dd,J=1.5Hz,J=
7.5Hz)。
【0184】参考例6の化合物… 1H−NMR(CDC
3 ,δppm);1.31(6H,s)、3.82
(2H,s)、3.84(3H,s)、6.89−6.
95(2H,m)、7.29−7.30(4H,m)、
7.46(1H,ddd,J=1.5Hz,J=7.5
Hz,J=7.5Hz)、7.70(1H,dd,J=
1.5Hz,J=7.5Hz)。
【0185】参考例7の化合物… 1H−NMR(CDC
3 ,δppm);1.26(6H,s)、3.46
(3H,s)、3.72(3H,s)、3.77(2
H,s)、6.84(1H,d,J=8.5Hz)、
7.20−7.40(4H,m)、7.48(1H,d
dd,J=1.5Hz,J=7.5Hz,J=7.5H
z)、7.84(1H,dd,J=1.5Hz,J=
7.5Hz)。
【0186】参考例8の化合物… 1H−NMR(CDC
3 ,δppm);1.29(6H,s)、3.79
(2H,s)、3.85(6H,s)、6.83−6.
95(4H,m)、7.29−7.35(2H,m)、
7.65−7.69(1H,m)。
【0187】参考例8の化合物… 1H−NMR(CDC
3 ,δppm);1.29(6H,s)、3.79
(2H,s)、3.85(6H,s)、6.83−6.
95(4H,m)、7.29−7.35(2H,m)、
7.65−7.69(1H,m)。
【0188】参考例13の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);1.30(6H,s)、3.83
(2H,s)、3.89(3H,s)、3.92(3
H,s)、6.88−6.99(3H,m)、7.31
−7.51(3H,m)、7.69−7.74(1H,
m)。
【0189】参考例14の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);1.22(6H,s)、1.36
(6H,d,J=6Hz)、3.72(2H,s)、
3.76(3H,s)、4.58(1H,sept,J
=6Hz)、6.85−6.92(2H,m)、7.0
3(1H,dd,J=2Hz,J=7.5Hz)、7.
20−7.34(4H,m)。
【0190】参考例15の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);1.22(6H,s)、3.71
(2H,s)、3.78(3H,s)、3.86(3
H,s)、3.89(3H,s)、6.87−6.91
(3H,m)、7.04(1H,dd,J=2.5H
z,J=9.0Hz)、7.27−7.36(2H,
m)。
【0191】参考例16の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);1.31(6H,s)、3.79
(2H,s)、3.85(3H,s)、3.91(3
H,s)、3.95(3H,s)、6.82(1H,
s)、6.90(2H,d,J=9.0Hz)、7.2
4(1H,s)、7.30(2H,d,J=9.0H
z)。
【0192】適当な出発原料を用い、参考例2と同様に
して表3及び表4に示す化合物を得た。
【0193】
【表3】
【0194】
【表4】
【0195】参考例25の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);3.80(3H,s)、6.87
−6.93(3H,m)、7.24−7.58(3H,
m)、7.54(1H,ddd,J=1.5Hz,J=
7.5Hz,J=7.5Hz)、7.92(1H,d
d,J=1.5Hz,J=7.5Hz)、9.83(1
H,s)。
【0196】適当な出発原料を用い、参考例1と同様に
して表5に示す化合物を得た。
【0197】
【表5】
【0198】参考例29の化合物のNMRスペクトルは
次の通りである。
【0199】1H−NMR(CDCl3 ,δppm);
1.14(6H,s)、1.23(6H,d,J=2.
3Hz)、1.25(6H,d,J=2.6Hz)、
3.28−3.39(2H,m)、3.75(3H,
s)、3.77(3H,s)、7.00−7.05(3
H,m)、7.25−7.35(2H,m)。
【0200】実施例1 五酸化二リン50gとリン酸50mlから新たに調製し
たポリリン酸を100℃に加熱し、撹拌下これに2−
(3,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジメトキシ
安息香酸7.5gを結晶のまま少量ずつ加えた。100
〜120℃で2時間撹拌後反応液を水1.5リットルに
あけ、クロロホルムで抽出した。2%水酸化ナトリウム
水溶液、水及び飽和食塩水で洗浄後硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を留去し残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液;クロロホルム)で精製し酢酸エチ
ル−n−ヘキサンから再結晶して、橙色針状晶の2,
3,6,7−テトラメトキシフルオレノン5.0gを得
た。
【0201】融点:194.0〜195.0℃。
【0202】実施例2 酢酸20mlと47%臭化水素酸10mlの混合液に
2,3,6,7−テトラメトキシフルオレノン8.0g
を加えて15時間加熱還流した。冷後析出した結晶を濾
取し、水洗後含水エタノールから再結晶して赤紫色粉末
状の2,3,6,7−テトラヒドロキシフルオレノン
5.0gを得た。
【0203】融点:300℃以上1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm;6.83
(4H,s)、9.33(2H,bs)、9.79(2
H,bs) 適当な出発原料を用い、実施例2と同様にして後記実施
例9〜24、26〜65、68、69、81、86、8
9、91、105、109〜110、112〜133、
135〜146及び151の化合物を得た。
【0204】実施例3 2,3−ジメトキシフルオレノン15gをトルエン30
0mlに溶解し、これに無水塩化アルミニウム20gを
加えて90℃で2時間撹拌した、冷後反応液を氷水1.
5リットルにあけ生成した不溶物を濾取し、水洗後乾燥
した。酢酸エチルから再結晶して黄色針状の2,3−ジ
ヒドロキシフルオレノン9.8gを得た。
【0205】融点:247.0〜248.0℃ 適当な出発原料を用い、実施例3と同様にして後記実施
例9〜19、21〜65、68、69、81、86、8
9、91、105、109〜110、112〜133、
135〜146及び151の化合物を得た。
【0206】実施例4 ジメチルホルムアミド200mlに2,3−ジヒドロキ
シフルオレノン9.8gと炭酸カリウム15gを加え室
温で30分撹拌した。これに臭化アリル10mlを加え
て室温で15時間撹拌した。エバポレーターで溶媒を留
去し、残渣に水を加えて酢酸エチルで抽出した。水及び
飽和食塩水で洗浄後硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去し残渣をエタノールから再結晶して黄色針状晶の
2,3−ジアリルオキシフルオレノン11.5gを得
た。
【0207】融点:112.0〜113.0℃ 適当な出発原料を用い、実施例4と同様にして後記実施
例55、57、67、70〜73、75〜77、88、
90、92〜95、98、102、103〜104及び
147〜149の化合物を得た。
【0208】実施例5 テトラリン100mlに2,3−ジアリルオキシフルオ
レノン11.5gを加えて2時間加熱還流した。冷後反
応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;
n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、トルエ
ンから再結晶して赤色針状晶の1,4−ジアリル−2,
3−ジヒドロキシフルオレノン5.5gを得た。
【0209】融点:153.0〜154.0℃ 適当な出発原料を用い、実施例5と同様にして後記実施
例9〜12、14〜19、22、27〜37、41〜4
5、47〜62、64、68及び91の化合物を得た。
【0210】実施例6 エタノール30mlに1,4−ジアリル−2,3−ジヒ
ドロキシフルオレノン1.0g及び5%パラジウム炭素
0.1gを加え、常温常圧で接触還元した。触媒を濾去
し濃縮後含水エタノールから再結晶して赤色針状晶の
1,4−ジ−n−プロピル−2,3−ジヒドロキシフル
オレノン0.5gを得た。
【0211】融点:193.0〜194.0℃ 適当な出発原料を用い、実施例6と同様にして後記実施
例12、32、36〜39、51〜54、109〜11
0、114、117、122、124、126〜13
4、139、143、145〜146及び152の化合
物を得た。
【0212】実施例7 酢酸5mlに1,5−ジ−n−プロピル−2,7−ジヒ
ドロキシフルオレノン0.5gを懸濁し塩化スルフリル
1.0mlを加えて室温で15時間撹拌した。反応液に
水20mlを加えて生じた沈殿を濾取した。水洗乾燥後
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロ
ロメタン)で精製した。クロロホルム−n−ヘキサンか
ら再結晶して橙色粉末状の3,8−ジクロロ−1,6−
ジ−n−プロピル−2,7−ジヒドロキシフルオレノン
0.3gを得た。
【0213】融点:134.5〜135.5℃ 適当な出発原料を用い、実施例7と同様にして後記実施
例33、34、65、89〜92、113及び147〜
149の化合物を得た。
【0214】実施例8 ピリジン10mlに1,6−ジアリル−2,7−ジヒド
ロキシフルオレノン1.0gを溶解し、これに無水酢酸
1.0mlを加えて室温で15分撹拌した。反応液に水
200mlを加え精製した沈殿を濾取、水洗、乾燥後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ジクロ
ロメタン)にて精製する。ジクロロメタン−n−ヘキサ
ンより再結晶して、1.2gの1,6−ジアリル−2,
7−ジアセトキシンフルオレノンを得た。
【0215】黄色針状、融点:170.0〜172.0
℃ 適当な出発原料を用い、実施例8と同様にして後記実施
例107〜108、111及び134の化合物を得た。
【0216】適当な出発原料を用い、実施例1と同様に
して下記表5〜表24に記載の化合物を得る。
【0217】
【表6】
【0218】
【表7】
【0219】
【表8】
【0220】
【表9】
【0221】
【表10】
【0222】
【表11】
【0223】
【表12】
【0224】
【表13】
【0225】
【表14】
【0226】
【表15】
【0227】
【表16】
【0228】
【表17】
【0229】
【表18】
【0230】
【表19】
【0231】
【表20】
【0232】
【表21】
【0233】
【表22】
【0234】
【表23】
【0235】
【表24】
【0236】実施例65の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);2.44(3H,s)、7.35
(1H,s)、7.43−7.70(4H,m)、9.
00(1H,s)。
【0237】実施例70の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);4.73−4.83(2H,
m)、5.31−5.36(1H,m)、5.51−
5.59(1H,m)、7.29(1H,ddd,J=
1.5Hz,J=7Hz,J=7Hz)、7.37−
7.51(3H,m)、7.64(1H,d,J=7.
5Hz)。
【0238】実施例75の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);2.53(3H,s)、4.72
(2H,dd,J=1.5Hz,J=3Hz)、4.7
0−4.77(2H,m)、5.28−5.37(1
H,m)、5.50−5.60(1H,m)、6.01
−6.18(1H,m)、6.73(1H,d,J=
8.5Hz)、7.18(1H,d,J=8.5H
z)、7.30(1H,d,J=7.5Hz)、7.4
6(1H,dd,J=7.5Hz,J=7.5Hz)、
7.62(1H,d,J=7.5Hz)、7.66(1
H,dd,J=7.5Hz,J=7.5Hz)。
【0239】実施例76の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);3.45(2H,d,J=6.5
Hz)、3.93(2H,d,J=6.5Hz)、4.
90−5.50(8H,m)、5.87−6.23(4
H,m)、6.92(1H,s)、7.07−7.17
(1H,m)、7.33−7.40(1H,m)、7.
55(1H,s)。
【0240】実施例89の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);6.95(1H,dd,J=2.
5Hz,J=8Hz)、7.11(1H,d,J=2.
5Hz)、7.28(1H,d,J=8Hz)、7.3
5(1H,d,J=8Hz)、7.55(1H,dd,
J=2Hz,J=8Hz)、7.70(1H,d,J=
2Hz)、8.23(1H,s)。
【0241】実施例91の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);3.44(2H,d,J=6.5
Hz)、5.15−5.23(2H,m)、5.92−
6.07(1H,m)、7.09−7.30(4H,
m)、7.52(1H,dd,J=2Hz,J=8H
z)、7.65(1H,d,J=2Hz)。
【0242】実施例97の化合物… 1H−NMR(CD
Cl3 ,δppm);2.25(3H,s)、2.30
(3H,s)、3.92(3H,s)、7.15(1
H,s)、7.41−7.68(4H,m)。
【0243】実施例153 エタノール90mlに50%ジメチルアミン溶液4.5
gとパラホルムアルデヒド1.5gを加え、100℃で
20分撹拌した。これに1,3−ジメチル−2,5−ジ
ヒドロキシフルオレノン3.0gを加え、100℃で2
4時間撹拌した。溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出液;n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)で精製し、トルエンから再結晶して、赤色針状
の1,3−ジメチル−6−ジメチルアミノメチル−2,
5−ジヒドロキシフルオレノン2.1gを得た。融点:
190.0〜191.0℃。
【0244】実施例154 酢酸30mlに50%ジメチルアミン溶液1.5gとパ
ラホルムアルデヒド0.5gを加え、120℃で20分
撹拌した。これに1,3−ジメチル−2,5−ジヒドロ
キシフルオレノン1.0gを加え、120℃で8時間撹
拌した。反応液を20%水酸化ナトリウム水溶液で中和
し、ジクロロメタンで抽出後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、残渣をトルエン−n−ヘキサンか
ら再結晶して、橙色針状の1,3−ジメチル−6,8−
ビスジメチルアミノメチル−2,5−ジヒドロキシフル
オレノン750mgを得た。融点:181.0〜18
2.0℃。
【0245】適当な出発原料を用い、実施例154と同
様にして前記実施例117、122及び139の化合物
を得た。
【0246】実施例155 エタノール20mlに6−ジメチルアミノメチル−2,
5−ジヒドロキシフルオレノン200mg、10%パラ
ジウム炭素10mg及び蟻酸アンモニウム212mgを
加え、90℃で10分撹拌した。触媒を濾去し、濃縮
後、アセトニトリルから再結晶して、橙色針状の1,
3,6−トリメチル−2,5−ジヒドロキシフルオレノ
ン156mgを得た。融点:254.0〜256.0
℃。
【0247】適当な出発原料を用い、実施例156と同
様にして前記実施例11、12、65〜69、75、9
7、112、115、116、119〜121、12
3、125、133、135〜138、140〜14
2、144、150及び151の化合物を得た。
【0248】実施例156 アセトニトリル100ml及びジメチルホルムアミド2
0mlの混合液に1,3−ジメチル−6−トリメチルア
ンモニウムメチル−2,5−ジヒドロキシフルオレノン
・アイオダイド550mg及びイミダゾール427mg
を加え、90℃で30分撹拌した。溶媒留去後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ジクロロメタ
ン:メタノール=20:1)で精製し、ジクロロメタン
−メタノールから再結晶して、褐色針状の1,3−ジメ
チル−6−(イミダゾリル)メチル−2,5−ジヒドロ
キシフルオレノン217mgを得た。融点:285.0
〜287.0℃。
【0249】実施例157 メタノール42mlに1,3−ジメチル−6−トリメチ
ルアンモニウムメチル−2,5−ジヒドロキシフルオレ
ノン・アイオダイド420mgを加え、90℃で24時
間撹拌した。溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)で精製し、トルエン−n−ヘキサンから再結晶し
て、赤色針状の1,3−ジメチル−6−メトキシメチル
−2,5−ジヒドロキシフルオレノン100mgを得
た。融点:178.0〜179.0℃。
【0250】実施例158 アセトニトリル60ml及びジメチルホルムアミド9m
lの混合液に塩酸グリシンエチルエステル477mg及
び炭酸カリウム472mgを加え、90℃で1時間撹拌
した。これに1,3−ジメチル−6−トリメチルアンモ
ニウムメチル−2,5−ジヒドロキシフルオレノン・ア
イオダイド300mgを加え、90℃で1時間撹拌し
た。溶媒留去後、残渣に酢酸エチルを加え、炭酸カリウ
ムを瀘去した。溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)で精製し、トリエン−n−ヘキサンから再結晶し
て、赤色粉末状の1,3−ジメチル−6−エトキシカル
ボニルメチルアミノメチル−2,5−ジヒドロキシフル
オレノン150mgを得た。融点:138.0〜13
9.0℃。
【0251】適当な出発原料を用い、実施例156〜1
58と同様にして前記実施例115〜117、122、
123、124、126〜133及び139の化合物を
得た。
【0252】実施例159 ジメチルホルムアミド2mlに1,3−ジメチル−6−
ジメチルアミノメチル−2,5−ジヒドロキシフルオレ
ノン150mg及び2−メルカプトピリジン168mg
を加え、150℃で3.5時間撹拌した。溶媒留去後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;n−ヘ
キサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、トルエンから
再結晶して、橙色粉末状の1,3−ジメチル−6−(2
−ピリジルチオ)メチル−2,5−ジヒドロキシフルオ
レノン90mgを得た。融点:219.6〜221℃。
【0253】適当な出発原料を用い、実施例159と同
様にして前記実施例136〜138、141及び142
の化合物を得た。
【0254】薬理試験I ラット胎仔(17日令)の大脳皮質の神経細胞を無菌的
に取り出し、アソウらの方法〔Asou,H.ブイン
レス,332,p355−357(1985)〕に従
って培養を行なった。即ち、取り出した大脳半球から、
髄膜、血管等を除去後、ステンレスメッシュ(ポアサイ
ズ140μm)に通し、単離された細胞を培地(10%
仔牛血清、1g/lブドウ糖を含むイーグル培地)に浮
遊し、ポリ−L−リジンでコーティングした径35mm
デイッシュに1.5×10個ずつまいて、培養を開始
した(37℃、3%CO)、24時間後に培地を供試
化合物の入った培地と交換し、更に9日間培養した。
【0255】培養開始10日目に位相差顕微鏡下で神経
突起の伸張(NS)を対照群と比較し、評価した。結果
を下記第25表に示す。
【0256】(++):コントロールに比し非常に強い (+):コントロールに比し強い (±):コントロールと同等 (−):コントロールに比し劣る
【0257】
【表25】
【0258】薬理試験2 マウスの脊髄後根神経節細胞初代培養系における軸索突
起伸長測定 細胞調整は堀江らの方法〔H.Horie.,FEB
S,296,23(1990)〕に準じた。即ち、C5
7BL/6マウス、雄、10〜15週齢を使用した。エ
ーテル麻酔下、放血致死させ頸椎より仙椎までの脊柱を
摘出した。更にハムのF12メディウム(フロー)中に
おいて前根、後根を切断した後根神経節の被膜を剥離
し、0.25%コラゲナーゼ(ワージントン)で37
℃、90分間処理した。カルシウム、マグネシウム不含
ハンクス生理的緩衝液に交換し、0.25%トリプシン
(フロー)で室温、20分間処理した。トリプシン阻害
剤(シグマ)を100μg/ml添加し、酵素反応を止
め、先細パスツールピペットで約20回トリチュリーシ
ョンを行なった。再び、ハムのF12メディウムに交換
し、150μmのナイロンメッシュを通過させ不分離の
細胞塊を除いた。N1添加剤〔Bottenstei
n,J.E.,Exp.Cell.Res.,125,
183(1980)〕を含むハムのF12メディウム中
(60μg/ml カナマイシン添加)に細胞を懸濁し
た。
【0259】培養は37℃で、3時間、10μg/ml
ラミニン(株式会社高研)塗布処理したポリリジンコー
ティングセルディスクを24穴ディシュに置き、神経細
胞数5000〜10000/ディシュを播種した。供試
化合物を0.01モル/lの濃度でジメチルスルホキシ
ドに溶解し、リン酸緩衝液で希釈し、最終濃度に合わせ
て培養液に添加した。37℃、5%CO2 −95%エア
ー気相で7日間培養した。
【0260】軸索突起伸長測定には培養7日目にセルデ
ィスクをリン酸緩衝液で洗浄後、4%パラホルムアルデ
ヒドで4℃、24時間固定し、抗200kDのニューロ
フィラメント抗体(Boehringer Mannh
eim)を用い、Vecstatin ABC kit
(ベクター)で免疫染色を行なった。セルディスクの周
辺に限定し、顕微鏡下で肉眼的に観察し、対照ウェルの
ニューロフィラメント量に対し多いもの(ウェル当りの
全長)を段階的に陽性(+)、擬陽性(±)、陰性
(−)と評価した。結果を下記表26に示す。
【0261】
【表26】
【0262】薬理試験3 抗酸化作用の測定 アスコルビン酸誘発による脂質の過酸化反応〔Shim
ada,O. andYasuda,H. BBA48
,163−172(1977)〕を用いて抗酸化作用
を測定した。
【0263】Katoの方法〔J.Biochem.,
59,574(1966)〕でウイスター系ラットの肝
臓のミクロゾーム分画を得、これを60mMリン酸カリ
ウム緩衝液(45mM塩化カリウム、200μMアスコ
ルビン酸及び20μM硫酸第一鉄を含む)に1mg/m
lの割合で加え、供試化合物を添加(0.1%ジメチル
スルホキシド)して37℃で15分間インキュベーショ
ンした。10%トリクロロ酢酸を等量加え、遠心後上清
を一部取り、チオバルビツール酸によるマロンジアルデ
ヒド量(TBA値)を測定した〔Klaassen,
C.D. andPlaa,G.L.Biochem.
Pharmacol.,18,2019(196
9)〕。阻害率を次式で求め、50%阻害濃度(I
50)を表27に示す。
【0264】阻害率={1−(検体のTBA値)/(コ
ントロールのTBA値)}×100
【0265】
【表27】
【0266】薬理試験4 C−GMP−PDE(タイプV)阻害作用 ヒト血小板からのPDEの分離、精製は日高らの方法
〔Hidaka,H.and Asano,I.,Bi
ochem.Biophys.Acta 429,48
5−497(1976)〕に従った。即ち、健常成人よ
り得た血小板を洗浄し、トリス緩衝液で浮遊、遠心分離
後、その上清をDEAE−セルロースに適用し、酢酸ナ
トリウムの濃度勾配にてFI、FII、FIII の3つのフ
ラクションに分画した。C−GMPに親和性の高いFI
を用い、供試化合物の阻害作用を検討した。PDEに対
する薬物の影響は、薬物非存在下のPDE活性に対する
抑制率で表わした。結果を表28に示す。
【0267】
【表28】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 229/12 C07C 229/12 323/22 323/22 C07D 207/16 C07D 207/16 213/70 213/70 233/60 101 233/60 101 233/84 233/84 235/28 235/28 D 239/42 239/42 Z 241/14 241/14 295/10 295/10 // A61K 31/12 AAB A61K 31/12 AAB 31/135 ABX 31/135 ABX 31/215 ADU 31/215 ADU 31/235 ABE 31/235 ABE 31/40 ABB 31/40 ABB 31/495 ABF 31/495 ABF ADN ADN 31/505 ACB 31/505 ACB (72)発明者 本郷 修 徳島県徳島市南沖洲1丁目10番50−204 号 (72)発明者 西 孝夫 徳島県板野郡北島町太郎八須字外開2番 地の28 (56)参考文献 特開 平2−694(JP,A) J.Indian Chem.Sc i.,1975,52(7),pp.609−613 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 49/675 C07C 49/737 C07C 49/753 C07C 69/16 C07C 225/18 C07C 229/12 C07C 323/22 C07D 207/16 C07D 213/70 C07D 233/60 101 C07D 233/84 C07D 235/28 C07D 239/42 C07D 241/14 C07D 295/10 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中 1a は水素原子、低級アルケニル基、低級アルキ
    ル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルキル
    チオ基、低級アルケニルオキシ基、基−ANR 8 9 (こ
    こでR 8 及びR 9 は、同一又は異なって水素原子、低級ア
    ルキル基、低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル
    基、ピリミジニル基又はピラジニル基を示す。またこの
    8 及びR 9 は、これらが結合する窒素原子と共に、窒素
    原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく互いに
    結合して5又は6員環の飽和複素環を形成してもよい。
    該複素環上には置換基として低級アルキル基及び低級ア
    ルコキシカルボニル基なる群より選ばれた基を有してい
    てもよい。Aは低級アルキレン基を示す。)、イミダゾ
    リル置換低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アル
    キル基、水酸基置換低級アルコキシ低級アルコキシ置換
    低級アルキル基又はトリ低級アルキル置換アンモニウム
    置換低級アルキル基を示す。R 2a は水素原子、低級アル
    ケニル基、低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アルコ
    キシ基、低級アルケニルオキシ基、基−ANR 8
    9 (A、R 8 及びR 9 は前記に同じ)、イミダゾリル置換
    低級アルキル基、低級アルコキシ置換低級アルキル基、
    ピリジルチオ置換低級アルキル基、フェニル環上に置換
    基として低級アルコキシ基を有することのあるフェニル
    チオ置換低級アルキル基、ベンズイミダゾリルチオ置換
    低級アルキル基、イミダゾリルチオ置換低級アルキル
    基、低級アルカノイル基、シクロアルキルチオ置換低級
    アルキル基、シアノ置換低級アルキル基又はトリ低級ア
    ルキル置換アンモニウム置換低級アルキル基を示す。こ
    こでR 1a 及びR 2a はそれぞれ同一でも異なっていてもよ
    い。R a は水素原子、低級アルケニル基又はアセチル基
    を示す。rは1〜3の整数を示す。hは水素原子、低
    級アルケニル基又はアセチル基を示す。sは1〜3の整
    数を示す。但しR1a及びR2aが水素原子である場合、
    a及びRhのいずれか一方はアセチル基を示すものとす
    る。Ra及びRhが水素原子又はアセチル基であり、R
    2aが水素原子であり、rが1であり、R1aがメトキシ基
    である場合、R1aはフルオレノン骨格の4位に置換して
    いてはならない。〕で表わされるフルオレノン誘導体又
    はその塩。
  2. 【請求項2】 フルオレノン誘導体が1,3,6,8−
    テトラプロピル−2,5−ジヒドロキシフルオレノンで
    ある請求項1に記載のフルオレノン誘導体又はその塩。
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