JP2805316B2 - T字形定規付切削具 - Google Patents

T字形定規付切削具

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JP2805316B2
JP2805316B2 JP30252188A JP30252188A JP2805316B2 JP 2805316 B2 JP2805316 B2 JP 2805316B2 JP 30252188 A JP30252188 A JP 30252188A JP 30252188 A JP30252188 A JP 30252188A JP 2805316 B2 JP2805316 B2 JP 2805316B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、家屋建築に於ける大工作業の材料定寸切り
作業に用いるもので、T字定規体に刃物保持具を有する
T字形定規付切削具の改良に関する。
「従来の技術」 従来木材合板やプラスチック板等の建築資材を必要幅
に切載加工する場合、目盛定規で点取りし、これに長定
規を当てて筆記具で下線を引いたうえ、定規に添って切
載していたが、定規と刃物は別体であるため、正確な寸
法取り、下線引き、寸法取りした目印や下線にそって定
規を合わせ、その定規に刃物をなぞらせて切断するとい
ったように手間がかかる上、しばしば定規から手が外れ
たり、又はカッターが外れて手を傷つける等危険を伴な
っていた。
そこで、本発明者は、先に板縁を利用して多数の水平
線を描ける製図用のT形定規に、寸法目盛を付した胴部
に切載具を摺動自在に組み合わせ、正確な採寸と同時に
切載作業が容易にできるようにしたT字形定規付切削具
を提案した(実願昭61−191984号)。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明は、上記T字形定規付切削具を更に改良せんと
するものである。
その改良すべき技術的問題点は、第1に、長尺な材料
の定寸切り作業をしようとすると、T字形定規付切削具
もその材料に合せて大きいものを用意しなければならく
なり、持ち運びや取り扱いが不便になるほか、切削しよ
うとする材料寸法に合せて何本もT字形定規付切削具を
用意する必要がある等の不便がある。また、第2に、材
料の定寸切り作業というのは、胴部の側縁に平行な方向
と、T字頭の側縁と平行な方向との直角方向に切る必要
がある場合が多いが、従来は刃物の保持方向が一定でそ
の切削方向も一定であるため、いちいち定規をとりかえ
るか、または刃物の保持方向を付けかえる必要があり面
倒であった。
本発明者は、上記のような技術的課題を解消するた
め、胴部を伸縮自在とし刃物の移動範囲を大きくとれる
ようにするとともに、刃物保持具を回転して保持されて
いる刃物の刃先方向を切換え得るようにして、1本で多
様な使い方が出来るような改良型T字形定規付切削具の
開発を図り、先に完成したものを提案した(実願昭63−
189号)。
しかし、当所完成した考案は、胴部を伸縮自在とし刃
物の移動範囲を大きくとれるようにすることと、刃物保
持具を回転して保持されている刃物の刃先方向を切換え
得るようにした点において一応目的を達成しているが、
刃物保持具が基準とする主胴部からスライド式補助胴部
の係合案内溝に係合しなおさなければならないため、伸
縮操作においては円滑さや安定性に欠けるとか、ガタが
出やすいとか、製作が困難であるなどの技術課題があ
り、刃物保持具の保持摺動と方向転換については、保持
摺動の円滑さや安定性が充分でなく、しかも回転の自在
さと所定角度での固定化の確実性の確保が困難であるな
ど実用化のために一段の改良を必要としていることが判
明した。本発明は、上記のような技術課題を解決し、実
用性の高い改良型T字形定規付切削具を提供せんとする
ものである。
「問題点を解決するための手段」 特許を受けようとする第1の発明は、T字頭部とこれ
にT字状に固定された胴部案内基体とからなるT字形基
体と、当該胴部案内基体に摺動自在に装着した長尺な胴
部定規体と、当該胴部定規体に摺動自在に装着されると
ともに固定具を具備し、その固定具により任意の位置に
てその摺動を停止し得るように構成した刃物保持具係合
基台と、当該刃物保持係合基台に刃物を所定の方向に換
え得るように装着した刃物保持具とからなり、前記T字
形基体の胴部案内基体と、それに摺動自在に装着した長
尺な胴部定規体とによりT定規の胴部を伸縮自在とな
し、刃物保持具係合基台とこれに装着した刃物保持具と
が移動し得る範囲を、胴部定規体における移動可能な長
さと当該胴部が伸縮する長さを加算した範囲となしたT
定規の胴部伸縮機構と前記刃物保持具係合基台を胴部定
規体に摺動自在に装着するとともに前記固定具により刃
物保持具係合基台を胴部定規体の任意位置に固定し得る
ように構成して刃物保持具およびこれに装着された刃物
の位置をT字頭部の基準縁部から任意の寸法位置に停止
保持し得るようになした刃物位置摺動・停止機構と、前
記刃物保持具を刃物保持具係合基台に対して当該刃物が
所定の方向を向くように装着し、刃物保持具に保持され
ている刃物の刃先方向を、胴部定規体の胴部側縁に平行
な方向、またはT字頭の基準側縁と平行な方向に切換え
得るように構成した刃先方向切換機構とを備えたことを
特徴とするT字形定規付切削具である。本発明は、基本
的な特定発明である。
特許を受けようとする第2の発明は、T字形基体は、
基準側縁を有するT字頭部と、これに胴部案内基体をT
字状に固定されたもので、当該胴部案内体の形状を底板
の左右両側面より立ち上り壁を立設し、該立ち上り壁の
上端を外側に向って係止部を形成するようになし、当該
胴部案内基体に摺動自在に装着した長尺な胴部定規体
は、定規板部の長尺な左右両側辺に胴部側縁を形成する
ととも、定規板部の下側左右にエ字状の係止突条を設
け、その内側に相対向するように形成されている係止溝
には前記胴部案内基体の左右係止部を摺動自在に係止可
能となし、該係止突条の外側の係止溝には刃物保持具係
合基台の抱え込み型係止部を摺動自在に係止可能とな
し、刃物保持具係合基台は、台板の左右両側より下向に
抱え込み型係止部を設け、これを前記胴部定規体の係止
突条の外側の係止溝に係止させて摺動自在とするととも
に、台板の上面に筒状の刃物保持具係合体を植立し、当
該刃物保持具係合体の外周に回転可能に刃物保持具を被
杆し、装備した刃物の刃先方向を換えて特定し得るよう
に装着し、前記筒状の刃先保持具係合軸体の軸孔には台
板を嵌通して胴部定規体の表面に固定し得る固定具を設
け、その固定具の操作により胴部定規体に対し摺動自在
な状態にしたり、刃物保持具係合基台を任意の位置にて
その摺動を停止・固定し得るように構成してなり、前記
T字形基体の胴部案内基体と、それに摺動自在に装着し
た長尺な胴部定規体とによりT定規の胴部を伸縮自在と
なし、刃物保持具係合基台とこれに装着した刃物保持具
とが移動し得る範囲を、胴部定規体における移動可能な
長さと当該胴部が伸縮する長さを加算した範囲となした
T定規の胴部伸縮機構と、前記刃物保持具係合基台を胴
部定規体に摺動自在に装着するとともに、前記固定具に
より刃物保持具係合基台を胴部定規体の任意位置に固定
し得るように構成して刃物保持具およびこれに装着され
た刃物の位置をT字頭部の基準縁部から任意の寸法位置
に停止保持し得るようになした刃物位置摺動・停止機構
と、前記刃物保持具を刃物保持具係合基台に対して当該
刃物が所定の方向を向くように装着し、刃物保持具に保
持されている刃物の刃先方向を、胴部定規体の胴部側縁
に平行な方向、またはT字頭の基準側縁と平行な方向に
切換え得るように構成した刃先方向切換機構を備えたこ
とを特徴とするT字形定規付切削具である。この発明
は、基本発明を具体的にした実施態様の発明である。
特許を受けようとする第3の発明は、T字形基体は、
基準側縁を有するT字頭部と、これに胴部案内基体をT
字状に固定されたもので、当該胴部案内基体の形状を底
板の左右両側面より立ち上り壁を立設し、該立ち上り壁
の上端を外側に向って係止部を形成するようになし、当
該胴部案内基体に摺動自在に装着した長尺な胴部定規体
は、定規板部の長尺な左右両側辺に胴部側縁を形成する
とともに、定規板部の下側左右にエ字状の係止突条を設
け、その内側に相対向するように形成されている係止溝
には前記胴部案内基体の左右係止部を摺動自在に係止可
能となし、該係止突条の外側の係止溝には刃物保持具係
合基台の抱え込み型係止部を摺動自在に係止可能とな
し、刃物保持具係合基台は、台板の左右両側より下向に
抱え込み型係止部を設け、これを前記胴部定規体の係止
突条の外側の係止溝に係止させて摺動自在するととも
に、台板に刃物保持具係合体を設け、当該刃物保持具係
合体に刃物保持具を装着し、前記T字形基体の胴部案内
基体と、それに摺動自在に装着した長尺な胴部定規体と
によりT定規の胴部を伸縮自在となし、刃物保持具係合
基台とこれに装着した刃物保持具とが摺動によって移動
し得る範囲を、胴部定規体における移動可能な長さと当
該胴部が伸縮する長さを加算した範囲となしたことを特
徴とするT字形定規付切削具である。この発明も基本発
明を具体的にした実施態様の発明である。
特許を受けようとする第4の発明は、T字形基体は、
基準側縁を有するT字頭部と、これに胴部案内基体をT
字状に固定されたもので、当該胴部案内基体の形状を底
板の左右両側面より立ち上り壁を立設し、該立ち上り壁
の上端を外側に向って係止部を形成するようになし、当
該胴部案内基体に摺動自在に装着した長尺な胴部定規体
は、定規板部の長尺な左右両側辺に胴部側縁を形成する
とともに、定規板部の下側左右にエ字状の係止突条を設
け、その内側に相対向するように形成されている係止溝
には前記胴部案内基体の左右係止部を摺動自在に係止可
能となし、該係止突条の外側の係止溝には刃物保持具係
合基台の抱え込み型係止部を摺動自在に係止可能とな
し、刃物保持具係合基台は、台板の左右両側より下向に
抱え込み型係止部を設け、これを前記胴部定規体の係止
突条の外側の係止溝に係止させて摺動自在とするととも
に、台板の上面に刃物保持具係合体を植立し、当該刃物
保持具係合体に回転可能に刃物保持具を装着し、刃物保
持具に保持されている刃物の刃先方向を、胴部定規体の
胴部側縁に平行な方向、またはT字頭の基準側縁と平行
な方向に切換え得るように構成したことを特徴とするT
字形定規付切削具である。この発明も基本発明を具体的
にした実施態様の発明である。
「作 用」 本願発明は保持する刃物の種類を替えることによりガ
ラス、石工ボード合板、更にプラスチック板、デコラ板
等の建築材料の切断作業ができるもので、刃物保持具に
当該刃物を取り付けた後、T字形定規体のT字頭を、切
断しようとする材料の側縁に当てたうえ、胴部定規体に
摺動自在に設けた刃物保持具を摺動して所要幅寸法に目
盛を選んだうえ、その位置に固定具で固定する。その
後、T字頭を材料側縁に沿って移動せしめれば、端物保
持具に保持された刃物が、側縁からの所要の寸法幅を維
持しながら切載し、当該材料を容易に切断する。
また当該材料が大きい場合には、胴部定規体を胴部案
内基体に添って延出させ、実質的に胴部を伸長し、刃物
保持具を胴部案内基体より遠い所定位置まで移動させた
うえ、上記のように操作して刃物保持具を固定し、切断
作業を行なうことが出来る。このように、本発明にかか
るT字形定規付切削具は、簡単に胴部を伸長して大きい
材料にまで拡大して対応し切断できる。
また、切断しようとする材料を胴部定規体の側縁に平
行に切断したくなったとき、刃物保持具を回転させるこ
とにより、簡単に刃物の刃先方向を胴部定規体の側縁に
平行な方向に切換え、刃物保持具を胴部定規体に添って
摺動させるだけで胴部定規体の側縁と平行に切断するこ
とができる。
「実施例」 次に図示実施例によって本発明を説明すると、第1図
は本発明に係るT字形定規付切削具の斜視図で、第2図
は当該T字形定規付切削具を途中まで伸長した状態を示
す斜視図であり、第3図は本発明のT字形定規付切削具
を構成する部材を分解した状態を示す斜視図である。
まず、本発明に係るT字形定規付切削具は、図示した
ように、T字頭部11とこれに固定された胴部案内基体12
とからなるT字形基体10と、当該胴部案内基体12に摺動
自在に装着した長尺な胴部定規体20と、当該胴部定規体
20に摺動自在に装着されるとともに固定具31を具備し、
その固定具31により任意の位置にてその摺動を停止し得
るように構成した刃物保持具係合基台30と、当該刃物保
持具係合基台30に刃物41を所定の方向に換え得るように
装着した刃物保持具40との四部材からなる。
これをさらに具体的に説明すると、前記T字形基体10
は、台形状をした板体13で底辺部分に基準側縁15を有す
るT字頭部11と、これに対してT字状に直交するよう固
定された胴部案内基体12とからなる。当該胴部案内基体
12は、底板16の左右両側面より立ち上り壁17a,17bを立
設し、該立ち上り壁17a,17bの上端を外側に向って係止
部18a,18bを突出形成する。尚、図中19a,19b…は、基準
側縁15に設けた振れ止めローラであり、14は、胴部案内
基体12に摺動自在に装着した長尺な胴部定規体20を短縮
状態にしたときの位置決め凸部である。また、図中、9a
は胴部定規体20が伸張時のストッパーで、9bは胴部定規
体20が短縮時のストッパーである。
次に、当該胴部案内基体12に摺動自在に装着した長尺
な胴部定規体20は、定規板部21の長尺な左右両側辺方向
に胴部側縁29を形成するとともに、下側左右にエ字状の
係止突状22a,22bを設け、その内側に相対向するように
形成されている係止溝23a,23bには前記胴部案内基体12
の左右係止部18a,18bを摺動自在に係止可能となす。ま
た、該係止突条22a,22bの外側の係止溝24a,24bは刃物保
持具係合基台30の抱え込み型係止部25a,25bを摺動自在
に係止可能とする。尚、図中26a,26bは刃物保持具係合
基台30用の抜け止めストッパーで、27は当該胴部案内基
体12に摺動自在に装着した胴部定規体20用の抜け止めス
トッパーであり、28は胴部定規体20を短縮状態にしたと
きの位置決め凹部である。
刃物保持具係合基台30は、台板31の左右両側より下向
に抱え込み型係止部32a,32bを設け、これを前記胴部定
規体20の係止突条22a,22bの外側の係止溝24a,24bに係止
させて摺動自在とする。また、台板31の上面に筒状の刃
物保持具係合体33を植立してある。当該刃物保持具係合
体33の外周中間部に横向の刃物保持具回転案内溝34と縦
向の刃物保持具挿入案内溝35とを設けてあり、その刃物
保持具係合体の外周に回転可能に刃物保持具40を被嵌
し、装備した刃物41の刃先方向を換えて特定し得るよう
に装着し、上記筒状の刃物保持具係合体33の軸孔36には
台板31を嵌通して胴部定規体20の表面に固定し得る固定
具31を設け、その固定具31の操作により胴部定規体20に
対し摺動自在な状態にしたり、刃物保持具係合基台30を
任意の位置にてその摺動を停止・固定し得るように構成
してある。尚、台板31の上面に設けた凹部は、回転する
刃物保持具40が向く方向を特定する角度位置決め38a,38
bである。
また、刃物保持具40側部には刃物取付部43が設けられ
ているが、当該刃物取付部43は、刃物保持具40に設けた
螺装保持する保持金具45と、これに対応する刃物保持具
40の側面中央部に固定された取付孔46とからなる。使用
に当っては、先ず切断加工しようとする資材の材質によ
って刃物41の種類を切刃、ガラス切り、円形刃等を選ん
で用いる。例えば、円形刃41aの挿持押え軸41bを取付孔
46に挿入して回転自在に取り付け、これを保持金具45の
押えねじ軸45bで固定すれば円形刃41aは刃物保持具40の
移動につれて正逆何れかに回動しながら材料切載するこ
とになる。なお、図中、42は刃物保持具40の刃物取付部
43とは逆の側部に設けた摺動面案内ローラで、これは回
動自在な支腕42a装着されており、刃物保持具40をT字
頭11の基準側縁15と平行な方向に移動して切削するとき
当該刃物保持具40を少し持ち上げて円滑に移動できるよ
うにするものである。
本発明は、上記のような構成部材を組み合せて、T定
規の胴部伸縮機構1と、刃物位置摺動・停止機構2と、
刃先方向切換機構3を構成するようにしたT字形定規付
切削具である。
まず、T定規の胴部伸縮機構1は、前記T字形基体10
における胴部案内基体11の係止部18a,18bに、胴部定規
体20の係止溝23a,23bを係合することにより長尺な胴部
定規体20を胴部案内基体11に摺動自在に装着し、これに
よりT定規の胴部を伸縮自在となし、刃物保持具係合基
台30これに装着した刃物保持具40とが移動し得る範囲
を、胴部定規体20における移動可能な長さと当該胴部が
伸縮する長さβを加算した範囲(α+α)となした
ものである。
つぎに、刃物位置摺動・停止機構というのは、胴部定
規体20の係止溝24a,24bに刃物保持具係合基台30の抱え
込み型係止部25a,25bを摺動自在に係止することによ
り、前記刃物保持具係合基台30を胴部定規体20に摺動自
在に装着するとともに、前記刃物保持具係合基台30の固
定具31により刃物保持具係合基台30を胴部定規体20の任
意位置に固定し得るように構成して、当該刃物保持具係
合基台30に装着された刃物保持具40およびこれに装備さ
れた刃物41の位置をT字頭部11の基準縁部15から任意の
寸法位置に停止保持し得るようになした機構である。
また、刃先方向切換機構は、前記刃物保持具40を刃物
保持具係合基台30の刃物保持具係合体33の外周に回転可
能に被杆し、装備した刃物41の刃先方向を換えて特定し
得るように装着し、刃物保持部40に保持されている刃物
41の刃先方向を、胴部定規体20の胴部側縁29に平行な方
向、またはT字頭の基準側縁15と平行な方向に90度回転
して切換え得るように構成した機構である。このとき、
刃物保持具40に設けられた発条に付勢された案内突子46
が、台板31の上面に設けた凹部の角度位置決め38a,38b
に嵌合して刃物41の刃先方向の切換えを確実に行うよう
にしてある。
次に、刃物保持具40を90℃回転させ、刃物41の刃先が
胴部定規体20の胴部側縁29に平行な方向になるように切
換えると、材料の側縁所定位置にT字頭11の基準側縁15
を当てただけで、その切載線の位置が定まり、後は、刃
物保持具40を胴部定規体20に添って摺動しながら移動す
るだけで、胴部定規体20の胴部側縁に平行な方向に切断
することが出来る。
いずれの場合も、刃物に手を添える必要がないから、
手を傷つける恐れがなく、非常に能率的にかつ正確に切
断することができる。
尚、刃物15は、図示しないが円形刃41aだけはなく材
料によっては切刃など他の種類の刃に替えればよく、つ
まみねじ軸10により押圧固定すれば保持できる。
「発明の効果」 以上の如く本発明は、T字形定規付切削具において、
上記T字形基体の胴部案内基体と、それに摺動自在に装
着した長尺な胴部定規体とによりT定規の胴部を伸縮自
在となし、刃物保持具係合基台とこれに装着した刃物保
持具とが移動し得る範囲を、胴部定規体における移動可
能な長さと当該胴部が伸縮する長さを加算した範囲とな
したので、長尺な材料の定寸切り作業をしようとする場
合でも、刃物の位置を伸縮操作により簡単に対応するこ
とが出来ることになった。その結果、T字形定規付切削
具もその材料の大きさに合せて何本も用意する必要がな
く、持ち運びや取り扱いも便利になった。
また、前記刃物保持具係合基台を胴部定規体に摺動自
在に装着するとともに、前記固定具により刃物保持具係
合基台を胴部定規体の任意位置に固定し得るように構成
して刃物保持具およびこれに装着された刃物の位置をT
字頭部の基準縁部から任意の寸法位置に停止保持し得る
ようになした刃物位置摺動・停止機構を設けたので、刃
物の摺動と停止保持とを円滑且つ安全に行なうことがで
き、必要に応じて簡単に切替ることもできる。
さらに、前記刃物保持具を刃物保持具係合基台に対し
て当該刃物が所定の方向を向くように装着し、刃物保持
具に保持されている刃物の刃先方向を、胴部定規体の胴
部側縁に平行な方向、またはT字頭の基準側縁と平行な
方向に切換え得るように構成した刃先方向切換機構を設
けたので、材料を直角に曲折した両方向に切る必要があ
る場合、刃物保持具を回転させるという簡単な操作だけ
で刃物の刃先方向を変え切断出来るものである。
叙上のように本発明は、構成部材を組み合せて、T定
規の胴部伸縮機構と、刃物位置摺動・停止機構と、刃先
方向切換機構を構成するようにしたT字形定規付切削具
であるので、材料の大きさに対する対応力、切削方向の
切換えなど従来以上に取扱い易さと能率的な裁断作業と
ができる効果がある。
しかも、T定規の胴部伸縮機構や、刃物位置摺動・停
止機構や、刃先方向切換機構の構成に無理がなく合理化
され、円滑性や安定性も充分に備えることができたの
で、実用性が高い製品となっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るT字形定規付切削具の斜視図で、
第2図は当該T字形定規付切削具を途中まで伸長した状
態を示す斜視図で、第3図は本発明のT字形定規付切削
具を構成する部材を分解した状態を示す斜視図であり、
第4図はT定規の胴部伸縮機構を示す断面図であり、第
5図、第6図は刃物位置摺動・停止機構と、刃先方向切
換機構とを示す要部断面図であり、特に第5図は、刃物
保持具と刃物の刃先方向を、胴部定規体の胴部側縁に平
行な方向を示す要部断面図で、第6図は刃物保持具と刃
物の刃先方向をT字頭の基準側縁と平行な方向を示す要
部断面図である。 「主な符合の説明」 1……胴部伸縮機構 2……刃物位置摺動・停止機構 3……刃先方向切換機構 10……T字形基体 11……T字頭部 12……胴部案内基体 15……基準側縁 20……胴部定規体 22a,22b……係止突条 29……胴部側縁 30……刃物保持具係合基台 31……固定具 32……抱え込み型係止部 33……刃物保持具係合体 40……刃物保持具 41……刃物 43……刃物取付部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】T字頭部とこれに固定された胴部案内基体
    とからなるT字形基体と、当該胴部案内基体に摺動自在
    に装着した長尺な胴部定規体と、当該胴部定規体に摺動
    自在に装着されると共に固定具を具備し、その固定具に
    より任意の位置にてその摺動を停止し得るように構成し
    た刃物保持具係合基台と、当該刃物保持具係合基台に刃
    物を所定の方向に換え得るように装着した刃物保持具と
    からなり、前記T字形基体の胴部案内基体と、それに摺
    動自在に装着した長尺な胴部定規体とによりT字形の胴
    部を伸縮自在となし、刃物保持具係合基台とこれに装着
    した刃物保持具とが移動し得る範囲を、胴部定規体にお
    ける移動可能な長さと当該胴部が伸縮する長さを加算し
    た範囲となしたT定規の胴部伸縮機構と、 前記刃物保持具係合基台を胴部定規体に摺動自在に装着
    するとともに、前記固定具により刃物保持具係合基台を
    胴部定規体の任意位置に固定し得るように構成して刃物
    保持具およびこれに装着された刃物の位置をT字頭部の
    基準縁部から任意の寸法位置に停止保持し得るようにな
    した刃物位置摺動・停止機構と、 前記刃物保持具を刃物保持具係合基台に対して当該刃物
    が所定の方向を向くように装着し、刃物保持具に保持さ
    れている刃物の刃先方向を、胴部定規体の胴部側縁に平
    行な方向、またはT字頭の基準側縁と平行な方向に切換
    え得るように構成した刃先方向切換機構とを、 備えたことを特徴とするT字形定規付切削具。
  2. 【請求項2】T字形基体は、基準側縁を有するT字頭部
    と、これに胴部案内基体をT字状に固定されたもので、
    当該胴部案内体の形状を底板の左右両側面より立ち上り
    壁を立設し、該立ち上り壁の上端を外側に向って係止部
    を形成するようになし、当該胴部案内基体に摺動自在に
    装着した長尺な胴部定規体は、定規板部の長尺な左右両
    側辺に胴部側縁を形成するととも、定規板部の下側左右
    にエ字状の係止突条を設け、その内側に相対向するよう
    に形成されている係止溝には前記胴部案内基体の左右係
    止部を摺動自在に係止可能となし、該係止突条の外側の
    係止溝には刃物保持具係合基台の抱え込み型係止部を摺
    動自在に係止可能となし、 刃物保持具係合基台は、台板の左右両側より下向に抱え
    込み型係止部を設け、これを前記胴部定規体の係止突条
    の外側の係止溝に係止させて摺動自在とするとともに、
    台板の上面に筒状の刃物保持具係合体を植立し、当該刃
    物保持具係合体の外周に回転可能に刃物保持具を被杆
    し、装備した刃物の刃先方向を換えて特定し得るように
    装着し、前記筒状の刃先保持具係合軸体の軸孔には台板
    を嵌通して胴部定規体の表面に固定し得る固定具を設
    け、その固定具の操作により胴部定規体に対し摺動自在
    な状態にしたり、刃物保持具係合基台を任意の位置にて
    その摺動を停止・固定し得るように構成してなり、 前記T字形基体の胴部案内基体と、それに摺動自在に装
    着した長尺な胴部定規体とによりT定規の胴部を伸縮自
    在となし、刃物保持具係合基台とこれに装着した刃物保
    持具とが移動し得る範囲を、胴部定規体における移動可
    能な長さと当該胴部が伸縮する長さを加算した範囲とな
    したT定規の胴部伸縮機構と、 前記刃物保持具係合基台を胴部定規体に摺動自在に装着
    するとともに、前記固定具により刃物保持具係合基台を
    胴部定規体の任意位置に固定し得るように構成して刃物
    保持具およびこれに装着された刃物の位置をT字頭部の
    基準縁部から任意の寸法位置に停止保持し得るようにな
    した刃物位置摺動・停止機構と、 前記刃物保持具を刃物保持具係合基台に対して当該刃物
    が所定の方向を向くように装着し、刃物保持具に保持さ
    れている刃物の刃先方向を、胴部定規体の胴部側縁に平
    行な方向、またはT字頭の基準側縁と平行な方向に切換
    え得るように構成した刃先方向切換機構とを、 備えたことを特徴とするT字形定規付切削具。
  3. 【請求項3】T字形基体は、基準側縁を有するT字頭部
    と、これに胴部案内基体をT字状に固定されたもので、
    当該胴部案内基体の形状を底板の左右両側面より立ち上
    り壁を立設し、該立ち上り壁の上端を外側に向って係止
    部を形成するようになし、当該胴部案内基体に摺動自在
    に装着した長尺な胴部定規体は、定規板部の長尺な左右
    両側辺に胴部側縁を形成するとともに、定規板部の下側
    左右にエ字状の係止突条を設け、その内側に相対向する
    ように形成されている係止溝には前記胴部案内基体の左
    右係止部を摺動自在に係止可能となし、該係止突条の外
    側の係止溝には刃物保持具係合基台の抱え込み型係止部
    を摺動自在に係止可能となし、 刃物保持具係合基台は、台板の左右両側より下向に抱え
    込み型係止部を設け、これを前記胴部定規体の係止突条
    の外側の係止溝に係止させて摺動自在とするとともに、
    台板に刃物保持具係合体を設け、当該刃物保持具係合体
    に刃物保持具を装着し、 前記T字形基体の胴部案内基体と、それに摺動自在に装
    着した長尺な胴部定規体とによりT定規の胴部を伸縮自
    在となし、刃物保持具係合基台とこれに装着した刃物保
    持具とが摺動によって移動し得る範囲を、胴部定規体に
    おける移動可能な長さと当該胴部が伸縮する長さを加算
    した範囲となしたことを特徴とするT字形定規付切削
    具。
  4. 【請求項4】T字形基体は、基準側縁を有するT字頭部
    と、これに胴部案内基体をT字状に固定されたもので、
    当該胴部案内基体の形状を底板の左右両側面より立ち上
    り壁を立設し、該立ち上り壁の上端を外側に向って係止
    部を形成するようになし、 当該胴部案内基体に摺動自在に装着した長尺な胴部定規
    体は、定規板部の長尺な左右両側辺に胴部側縁を形成す
    るとともに、定規板部の下側左右にエ字状の係止突条を
    設け、その内側に相対向するように形成されている係止
    溝には前記胴部案内基体の左右係止部を摺動自在に係止
    可能となし、該係止突条の外側の係止溝には刃物保持具
    係合基台の抱え込み型係止部を摺動自在に係止可能とな
    し、 刃物保持具係合基台は、台板の左右両側より下向に抱え
    込み型係止部を設け、これを前記胴部定規体の係止突条
    の外側の係止溝に係止させて摺動自在とするとともに、
    台板の上面に刃物保持具係合体を植立し、当該刃物保持
    具係合体に回転可能に刃物保持具を装着し、刃物保持具
    に保持されている刃物の刃先方向を、胴部定規体の胴部
    側縁に平行な方向、またはT字頭の基準側縁と平行な方
    向に切換え得るように構成したことを特徴とするT字形
    定規付切削具。
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