JP2805018B2 - 修飾電極の製造方法 - Google Patents

修飾電極の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、フタロシアニン化合物および高分子化合物
を含む複合膜により被覆された修飾電極の製造方法に関
する。
<従来の技術> 金属フタロシアニンは、金属ポリフィリンと類似の構
造を持つこと、そして金属ポリフィリンに比べて合成が
容易で、物理的にも化学的にも安定であることなどか
ら、生体関連酵素のモデルとして研究に用いられてい
る。なかでも、オキシターゼのモデル反応として電気化
学的な分子状酸素の還元に対する研究が行われている。
また、金属フタロシアニンは、大きなπ電子共役系の
中に金属イオンが存在するため、光吸収、伝導、光電
導、エネルギー変換、電極、触媒等の材料として注目さ
れ、種々研究が行われている。
このような観点から本出願人はフタロシアニン化合物
を塗布、蒸着、スパッタリング、接着等の手段により基
材に被覆して形成した電極を用いた2次電池を提案して
いる(特開昭59−160966号、同59−163763号、同59−16
3764号)。
このものは、フタロシアニン化合物が酸素担体として
機能することを利用して充放電可能な酸素極に用いたも
のである。
しかし、このように形成した電極では、フタロシアニ
ン化合物の膜厚の制御、膜の均一性や耐久性などにおい
て不充分である。また、充放電特性等の電気的特性も不
充分である。
このようなことから、本発明者等は、電気化学的手法
を用いて、『支持電解質を含む非水溶媒にカルボキシル
基を有するフタロシアニン化合物を溶解し、電解により
導電性基材上にフタロシアニン化合物を含有する被覆を
形成した修飾電極』を提案している(特願昭61−243400
号)。
<発明が解決しようとする課題> 上記の修飾電極は、フタロシアニン化合物の修飾量の
調節が容易であるという点では確かに満足できるが、
1)膜強度がそれほど強くないこと、2)使用できるpH
領域が中性に限られること、等の欠点がある。
本発明は、電気化学的手法を用いて修飾した膜の強度
が充分であり、電気化学的活性、電導性および物質透過
性が向上し、しかも作製が容易な修飾電極の製造方法を
提供することを目的としている。
<課題を解決するための手段> 本発明の修飾電極の製造方法は、支持電解質を含む非
水溶媒にカルボキシル基を有するフタロシアニン化合物
を溶解し、電解により導電性基材上にフタロシアニン化
合物を含有する薄膜を形成し、この薄膜上にてピロール
を電解酸化重合させることによりフタロシアニン化合物
およびポリピロールを含む複合膜を形成するものであ
る。
以下、本発明の構成について詳細に説明する。
本発明の修飾電極は、前記したように、導電性基材上
にフタロシアニン化合物および高分子化合物を含む複合
膜を形成したものである。
この場合、フタロシアニン化合物は、カルボキシル基
を有するフタロシアニン化合物であり、下記式(I)で
示されるものである。
式(I) PcCOOH) 上記式(I)において、Pcはフタロシアニンの1価以
上の残基を表わし、カルボキシル基はフタロシアニン環
を形成するベンゼン環に結合するものである。
この場合、カルボキシル基は、フタロシアニンのベン
ゼン環の任意の位置に結合するが、通常は3−位ないし
4−位に結合するものである。
従って、カルボキシル基の結合位置は、n=2では、
3,3′−、3,4′−、3,3″−、3,4″−、4,4′−であ
り、これら異性体の混合物である。
また、n=4では、3,3′,3″,3−を主とし、n=
8では、3,4,3′,4′,3″,4″,3,4−を主とする。
さらに、フタロシアニンの中心原子には、特に制限は
なく、Fe、Cu、Co、Niなどの他、V、Pb、Si、Ge、Sn、
Al、Ru、Ti、Zn、Mg、Mn、VO等の他、H2も可能である。
ただ、これらのうちでは、Fe、Ni、CoまたはCuが好適
である。
これらのフタロシアニン化合物の合成法は公知であ
り、例えば、n=2は、高分子学会予稿集32巻(1983)
3号 P505、n=4は、Makromol.Chem.182 2429〜243
8(1981)、n=8は、Makromol.Chem.181 565(198
0)に示されている。
また、高分子化合物は、ポリピロール(PPy)であ
る。
このように高分子化合物と複合化することにより、フ
タロシアニン化合物薄膜のみの被覆から形成された修飾
電極(フタロシアニン修飾電極)の欠点を改善すること
ができる。
特に、好ましい化合物であるポリピロールを用いるこ
とは、電解重合法を適用することができるなど複合膜の
形成が可能であること、電荷量の制御によりフタロシア
ニン化合物に対して任意の割合でポリピロールが導入で
きること、ポリピロール自身が高い電導性を持つこと、
電気化学的に活性であること、等の効果が得られる。
ポリピロールとしては、ピロールのみならず、必要に
応じ置換基を有するものやピロール誘導体を重合させた
ものであってもよい。
このとき、フタロシアニン化合物とポリピロールとの
複合膜において、ポリピロール/フタロシアニン化合物
(モル比)は10〜50、特に20〜30であることが好まし
い。
このような比率とすることにより、フタロシアニン修
飾電極の電気化学的特性を維持したままで本発明の効果
が得られる。従って、複合膜におけるポリピロールの比
率を上記より大とすると膜強度は増すが、電気化学的活
性が得られなくなる。
本発明における導電性基材としては、電極となりうる
ものであれば特に制限はなく、Pt、ITO、カーボン等が
挙げられる。
本発明の修飾電極は、以下のようにして製造する。
すなわち、支持電解質を含む非水溶媒に前記式(I)
で示されるようなカルボキシル基を有するフタロシアニ
ン化合物を溶解し、電解により導電性基材上にフタロシ
アニン化合物を含有する薄膜を形成し、この薄膜上にて
ピロールを電解重合させることによりフタロシアニン化
合物およびポリピロールを含む複合膜の被覆を形成する
ものである。
本発明における支持電解質は、用いる非水溶媒に可溶
で、かつH+よりも還元されにくい金属の金属塩であれば
よく、CaCl2、CoCl2、NiCl2、FeCl2、ZnCl2、MnCl2、Ba
Cl2等が挙げられる。
また、用いる非水溶媒としては、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチル
スルホキシド(DMSO)、プロピレンカーボネート(P
C)、ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン
(THF)等が挙げられる。
フタロシアニン化合物の非水溶媒中における濃度は、
1×10-5〜1×10-3mol/、好ましくは1×10-4〜1×
10-3mol/であり、支持電解質の濃度は、0.01〜1mol/
、好ましくは0.1〜0.5mol/である。
電解は、定電流電解、定電位電解、サイクリックボル
タンメトリーにおけるサイクリングのいずれを用いても
よく、適宜選択すればよい。なかでも定電流電解による
のが好ましい。
定電流電解では、5×10-4〜10-2mA/cm2、好ましくは
10-3〜5×10-3mA/cm2の定電流を30〜60分程度通電すれ
ばよい。この場合電荷量は0.9〜36mC/cm2、好ましくは
1.8〜18mC/cm2となる。
上記のような条件で通電することにより、より均一な
薄膜が形成でき、通電時間を変えることによって修飾量
の調節も可能である。このようにして形成した膜の厚さ
は、通常10〜100Åである。
定電位電解では、−0.2〜−0.3V vs.SCEの定電位で0.
5〜1時間電解を行うことにより薄膜を形成することが
可能である。このようにして形成した膜の厚さは10〜10
0Åである。またこの定電位電解では、フタロシアニン
環は還元されていないことがサイクリックボルタンメト
リーの結果より明らかである。
サイクリックボルタンメトリーでは、+0.1〜−0.3V
vs.SCEの電位幅において、任意の走査速度で10〜50回サ
イクリングを行うことにより修飾が可能である。そし
て、その回数により修飾量の調節も可能である。このよ
うにして形成した膜の厚さは、通常10〜50Åである。
導電性基材上に析出するフタロシアニン化合物は、カ
ルボキシル基がカルボキシレート基に変化し、支持電解
質に用いた塩の陽イオンと塩を形成したものと考えられ
る。
このことは、微分パルスポーラログラフィーの測定に
よりH++e-→1/2H2に相当する還元ピークが観測される
こと、そしてこのH2は系外へ出てしまうことが確認され
ていること、また形成した薄膜についての赤外吸収スペ
クトルの測定により、カルボキシル基の吸収のかわりに
カルボキシレート基の吸収が観測されることから裏づけ
られる。
このようなフタロシアニン化合物を含有する薄膜を形
成した導電性基材上にてポリピロール膜作製用電解液を
用いて電解重合させることによってポリピロール膜を作
製する。
ポリピロール膜作製用電解液は、ピロールを0.05〜0.
5mol/、支持電解質を0.1〜0.5mol/の濃度としたも
のを用いればよい。また使用に供するまで暗所に保存す
るのがよい。支持電解質は前記したものを用いればよ
い。
電解は、定電流電解、定電位電解、サイクリックボル
タンメトリーにおけるサイクリングのいずれを用いても
よく、適宜選択すればよい。なかでも定電流電解による
のが好ましい。
定電流電解では、0.01〜0.5mA/m2、好ましくは0.05〜
0.2mA/m2の定電流を360〜900秒程度通電すればよい。こ
の場合電荷量は9〜360mC/cm2、好ましくは18〜180mC/c
m2となる。
このような電解法においては、フタロシアニン化合物
を析出させる際の電荷量の1/4程度の電荷量で等モルの
ポリピロールが析出する。
また、上記のような条件で通電することにより、より
均一な薄膜が形成でき、通電時間を変えることにより修
飾量の調節も可能となる。
定電位電解では、+0.4〜+0.6V vs SCEの定電位で0.
25〜1時間電解を行うことによりポリピロール膜を形成
することが可能となる。
サイクリックボルタンメトリーでは、−0.4〜+0.5V
vs SCEの電位幅において、任意の走査速度で10〜100回
サイクリングを行うことによりポリピロール膜の形成が
可能となる。
このようにして得られた修飾電極は、蒸留水、アセト
ン等で洗浄して乾燥して使用する。
ポリピロール以外の高分子化合物を用いた場合であっ
ても上記に準じて製造することができる。
ポリピロールの薄膜は黒色であり、フタロシアニン化
合物およびポリピロールを含有する複合膜は黒みを帯び
た色となり、通電時間が長くなるにつれて黒みを増す。
また、上記の複合膜をSEM等による表面観察からポリ
ピロールはフタロシアニン化合物の層上に形成されるの
ではなく、ピロールがフタロシアニン化合物の薄膜内に
拡散して重合・成長していることが確認される。
本発明の修飾電極は、フタロシアニン修飾電極と比べ
て膜の電導性、物質透過性が向上し、電気化学的活性が
より向上することから、ペルオキシターゼ反応のモデル
における電気化学的制御等を目的とした機能性電極、ペ
ルオキシダーゼモデル電極、酸素センサー、人工酵素モ
デルバイオセンサー等への応用が可能である。
また、本発明の修飾電極は、フタロシアニン修飾電極
がpH7〜12の範囲でのみ使用可能であるのに対し、pH3〜
12の範囲で使用可能となる。
<実施例> 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。
実施例1 1.1 コバルトフタロシアニン(CoPc)修飾電極の作製 1.1.1 電解液の調製 支持電解質としてCaCl2を用い、これを0.1モル/含
むDMF溶液にコバルトフタロシアニンテトラカルボン酸
〔以下、Co−PcCOOH)と略す。〕を1×10-3モル/
となるように溶解し、電解液とした。なおDMFは、市
販のものを脱水精製して、CaCl2は市販のものをそのま
ま用いた。Co−PcCOOH)は、文献に従って合成した
ものを用いた。
1.1.2 コバルトフタロシアニン(CoPc)電極の作製 上記の電解液を用いて、5×10-3mA/cm2の定電流で10
分間(3mC/cm2)通電することにより、陰極上であるITO
ガラス電極(面積3cm2)および回転リング・ディスク電
極(RRDE)のディスク電極であるグラッシーカーボン
(GC,面積0.23cm2)上にCa2[CoPc(COO)]として析
出させて作製した。定電流装置は、ポテンショスタット
/ガルバノスタット[北斗電工(株)製HA−501]を用
いた。対極には白金ワイヤー、参照極には塩橋で接続さ
れたSCEをそれぞれ用いた。電解液は、使用直前までN2
ガスのパブリングによって脱酸素を行ったものを用い
た。
1.2 ポリピロール(PPy)修飾電極およびCoPc−PPy複
合膜電極の作製 1.2.1 電解液の調製 ピロール(0.1mol/)を、N2ガス下で蒸留水に溶解
し、その後、支持電解質であるCa−Cl2(0.1mol/)を
溶解して、ポリピロール膜作製用電解液とした。ピロー
ルは、市販品を精製せずそのまま用い、不溶物は自然濾
過により除いた。電解液は、N2ガスのパブリングにより
充分脱酸素した後使用した。保存は、褐色ビン内をN2
スにより置換して、暗所に保存した。
1.2.2 PPy修飾電極の作製 1.2.1で調製した電解液を用いて、0.1mA/cm2の定電流
で225秒(22.5mC/cm2)通電して、陽極であるITO電極
(面積3cm2)およびディスク電極GC(面積0.23cm2)上
で電解酸化重合させることによって、PPy膜を作製し
た。対極は、作用極がITO電極の場合は、同面積のITO電
極、GCの場合は、白金ワイヤーを用いた。
参照極には、SCEを用いた。定電流装置は、ポテンシ
ョスタット/ガルバノスタットを用いた。
1.2.3 CoPc−PPy複合膜電極の作製 前記1、2で調製したCoPc電極を陽極として、上記1.
2.1で調製した電解液を用いて、0.1mA/cm2の定電流の通
電により、CoPc−PPy複合膜電極を作製した。この際
に、通電時間を変えることにより、各種割合のCoPc−PP
y複合膜を作製した。すなわち、CoPcを析出させる際の
電荷量(3mC/cm2)の1/4の電荷量(0.75mC/cm2)でモル
のPPyが析出するとして、CoPcに対して10、30、50、100
倍の電荷量を通電して作製した。
得られた修飾電極を、蒸留水、アセトンで洗浄・乾燥
して、以後の測定等に用いた。
CoPc−PPy複合膜についての考察 本発明におけるCoPc電極は、析出させるのに3mC/cm2
の電荷量を必要とした。この際、実際に電荷を消費して
いるのは、CoPcのカルボン酸から解離しているH+であ
る。そして、CoPcは1分子当り4個のH+を持っているた
め、理論的には、実際の通電電荷量の1/4の電荷量(0.7
5mC/cm2)に相当するモル数のCoPcが電極上に析出して
いることになっている。
従って、CoPcの10倍(7.5mC/cm2)、30倍(22.5mC/cm
2)、50倍(37.5mC/cm2)、100倍(75mC/cm2)の電荷量
をそれぞれ通電して、CoPc電極上でピロールを重合させ
ることによって、各CoPc−PPy複合膜を作製し、それぞ
れのモル比、PPy−CoPc=(10,30,50,100)とした。
これらとは別に、PPyのみの修飾電極を、22.5mC/cm2
の電荷を与えることによって作製した。これは、PPy/Co
Pc=30のものと同量のピロールの析出量である。ここで
得られた電極上の析出物は、黒色の膜であり、PPyに特
長的であった。また、この修飾電極について、0.1mol/
CaCl2水溶液中で、サイクリックボルタンメトリーを
走査速度50mV/secで測定したところ、半波電位
(E1/2)が−0.15V vs.SCEであるボルタモグラム(第
2図中(b))が得られた。このボルタモグラムは、0.
1mol/TEAP/アセトニトリル中で得られたボルタモグラ
ム(E1/2=−0.22V vs.NaCE)と同様である。
これらのことから、この条件でのピロールの電解重
合、すなわちポリピロールの形成を確認した。
次に、CoPc電極を用いて、ピロールの電解重合を試み
た。その結果、CoPc電極の鮮かな青色が、全体的に黒み
を帯びた青色となった。また、通電時間が長くなるにつ
れて黒みが増し、明らかにPPyの成長が認められた。従
って、CoPc電極上でのピロールの重合が認められた。
CoPc−PPy複合膜電極の表面観察 ITO蒸着PETフィルム電極(0.6×0.6cm)上に、前述と
同じ条件で、CoPcのみ(3mC/cm2)、PPyのみ(22.5mC/c
m2)、CoPc−PPy複合膜(PPy/CoPc=30)の各電極を作
製し走査型電子顕微鏡[SEM,明石製作所(株)製明石走
査電子顕微鏡DS−130]により、膜の表面状態を観察し
て比較した。
第1a図〜第1d図に、CoPcのみ、PPy(22.5mC/cm2)の
み、CoPc−PPy複合膜(PPy/CoPc=30,50)の各電極の表
面をSEMにより観察した際の写真を示した。Fig.1aは、C
oPcのみ,Fig.1bは、PPyのみの膜表面のSEM写真であり、
それぞれ独特な形状の析出物が得られた。すなわち、Co
Pcは、バルク状と膜状の析出物、PPyは、無数の粒状の
析出物である。PPyに関する析出物は、他の報告例と同
形状であり、ここからも重合が確認された。第1c図、第
1d図、CoPc−PPy複合膜のSEM写真であり、第1c図は、PP
y/CoPc=30,第1d図は、50の時のものである。これらの
修飾膜は、肉眼では明らかに黒みを帯びた青色であり、
CoPcのみとは異なっていた。またこれらは、第1b図の際
と同量[第1c図]およびそれ以上[第1d図]の電荷量を
通電したものである。しかしながら、第1b図とは全く異
なる非常に均一な表面状態が観察された。仮に、CoPc層
の上に、PPyの層が形成されるとすると、第1c図、第1d
図においても第1b図と同様な表面状態が観察されるはず
である。しかし、第1c図においては、そのような様子は
ほとんど見られていない。第1d図では、CoPcの膜状の析
出物の部分に、PPyの粒状の析出物がわずかながら観察
されている。ピロールは、ポリ塩化ビニル等の絶縁フィ
ルムでコーティングされた電極でも、そのフィルム内に
拡散し、電極と絶縁フィルムの界面で重合が開始される
こと、そして条件により、PPyは、フィルムの膜厚方向
へ成長することが報告されている。よって、このCoPc電
極を用いた系においても同様な現象が生じているものと
推測される。すなわち、PPyは、CoPc層の上に形成され
るのではなく、ピロールがCoPc膜内に拡散して重合・成
長しているものと考えられる。
CoPc−PPy複合膜電極の電気化学的性質サイクリックボ
ルタンメトリー CoPc電極、PPy修飾電極、各CoPc−PPy複合膜電極のサ
イクリックボルタンメトリーはN2ガスにより充分に脱酸
素した0.1mol/CaCl2水溶液中において、ポーラログラ
フィックアナライザー[柳本製作所(株)製P−1100]
を用いることにより、走査速度50mV/secで測定した。測
定中も電解液上にN2ガスを流し続けた。
第2図にCoPc電極(a)、PPy修飾電極(b)、およ
びCoPc−PPy複合膜電極(c,PPy/CoPc=30)のそれぞれ
について、N2ガスバブリングによって充分に脱酸素した
0.1mol/CaCl2水溶液中において、走査速度50mV/secで
測定した際のボルタモグラムを示した。その結果、
(a)は、CoPcに、(b)は、PPyに、それぞれ特徴的
なボルタモグラムを示した。一般に、PPyは、酸化され
た状態の時は、電導性、イオン透過性等に優れている
が、還元されて中性になると、これらが不活性になるこ
とが知られている。しかし、CoPcのCo(II)/Co(I)
のレドックス電位は、E1/2=−0.09V vs.SCEであり、P
Py+/PPyの電位(E1/2=−0.15V vs.SCE)よりも正側,
すなわち、PPyが酸化された状態に保たれる電位に位置
している(表1)。よって、CoPcとPPyを複合化して
も、CoPcのレドックス特性は保持されることが予想され
る。
PPy/CoPc=30の複合膜から得られたボルタモグラム
(c)からは、Co(II)/Co(I)のレドックス特性
が、よく保持されていることがわかる。さらに、Co(I
I)/Co(I)のレドックス電位の大幅なシフトが見られ
ないこと、そして、−0.1 vs.SCE付近のピーク電流値
が、(a)と(b)の和より大きな値になることが示さ
れた。これは、CoPc膜中にピロールが、拡散・浸透して
重合することにより、膜自身の電導性、イオン透過性が
向上し、CoPcの不活性であった部位が活性化されるため
であると推測される。
PPy/CoPc>50の複合膜では、表1および第8図中
(a)に示すように、PPyの性質(電位、波形)のみが
発現しており、CoPcの性質が隠されてしまうようであ
る。
よって、複合化におけるCoPcとPPyの割合には、ある
適した値が存在しているようである。
酸素還元特性 未修飾ITO電極、CoPc修飾電極、PPy修飾電極、各CoPc
−PPy複合膜電極について、パブリングによりO2を飽和
させた0.1mol/CaCl2水溶液中でのサイクリックボルタ
ンメトリーを走査速度50mV/secで測定し、O2の還元特性
を調べた。
次に、回転リング・ディスク電極(RRDE)装置[日厚
計測製RRDE−1]を用いて、未修飾GCおよびそれぞれの
修飾電極について、O2−飽和0.1mol/CaCl2水溶液中で
測定した。リング電極には白金を用い、ポテンショスタ
ット/ガルバノスタットにより、H2O2の酸化される電位
である+1.2V vs.SCEの定電位に固定した。RRDEの回転
数は、日厚計測製SC−5型を用いて、400〜3600rpmの回
転数で測定した。
第3図中(a)に未修飾ITO電極,第4図中(b)にP
Py修飾電極をそれぞれ用いて、O2飽和電解液中で測定し
たサイクリックボルタモグラムを示した。その結果、両
者ともO2の還元に対する触媒的作用を持たないことがわ
かった。
第3図中(b)にCoPc修飾電極を用いて同様に測定し
た際のボルタモグラムを示した。
その結果Co(II)がCo(I)に還元される電位付近に
て、急激な電流値の立上りを見せ、−0.33V、−0.66V v
s.SCEに2つの還元ピークを持つボルタモグラムが得ら
れた。第3図中(c)は、脱酸素された電解液中で測定
した結果であり、これとの比較により、(b)の2つの
還元ピークはO2の還元によることは明らかである。還元
ピークが2つ生じている理由は、このCoPc修飾電極は、
2つの異なる析出状態を持っており、その析出状態の違
いによって活性が異なるためであると解釈した。
第5図〜第7図は、各CoPc−PPy複合膜電極をO2飽和
電解液中で用いた際のボルタモグラムである。第5図
は、PPy/CoPc=10、第6図は、30、第7図は、50の際の
ものである。いずれの場合も、CoPcのみの電極と異なり
−0.4V vs.SCE付近に還元ピークが、1つだけ得られ
た。また、その還元ピーク電流値は、CoPcのみの電極の
際と比較して著しい増加が示された。
先の脱酸素下におけるボルタモグラム(第2図)の比
較により、PPyによるCoPc膜の複合比は、膜自身の活性
の向上が示唆されていたが、O2の還元特性の測定によっ
て、複合化による効果がはっきりと示された。
この効果は、ピロールがCoPc膜内で重合することによ
り、膜自身の電導性、物質透過性が向上し、活性なCoPc
分子の実質的な増加がもたらされたためであると考えら
れる。仮に、CoPc層の上にPPy層が形成されるような2
層構造であるとすれば、第5図〜第7図のようなO2に対
する活性は得られないものと考えられる。このことは、
PPy/CoPc=100というPPy層の厚い複合膜では、O2の還元
に対して活性化エネルギーの低下の点で不利となってい
ることから示唆されている(第8図および表1)。
第9図に、PPy/CoPcの値に対するO2還元ピーク電流値
IpaおよびO2還元ピーク電位Ered(O2)の関係を示す。
これによると、PPyのモル比の増加につれて、Ipaは、増
加するが、PPy/CoPcが50より大きくなると、逆に減少す
る傾向が見られた。
また、Ered(O2)は、PPy/CoPcが10〜50では、ほぼ一
定の値(約−0.4V vs.SCE)を示したが、PPyのモル比が
増加するにつれ電位は低下し、PPyのみの値に近づくこ
とが示された。
以上のことより、CoPc−PPy複合膜電極は、複合化に
よってCoPc膜自身の活性が増加することが見出された。
しかも、PPy/CoPcの値が30〜50のものが、電位(つまり
活性化エネルギー)的、電流(つまり反応速度)的の両
面から見て最適であることが示された。
次に、RRDEを用いてCoPc−PPy複合膜電極の定常状態
下におけるO2の還元特性および反応生成物の確認を行っ
た。測定は、O2飽和0.1mol/CaCl2水溶液中で行ない、
ディスク電極に、未修飾GC、CoPc修飾GC、各CoPc−PPy
複合膜GC(PPy−CoPc=10、30、50)を用いて、電位を
+0.2Vから−1.0V vs.SCEへ20mV/secの速度で走査する
ことにより、得られるディスク電流IDを、回転数を変え
て測定した。回転数は、400〜3600回転で行なった。同
時に、リング電極である白金に、H2O2が酸化される電位
である+1.2V vs.SCEを印加し、リング電流IRも測定し
た。
第10図は、未修飾GC電極を用いた際の、各回転数にお
ける電流−電位曲線である。この場合、IDは、−0.3V v
s.SCE付近にて立上ることが示された。
第11図は、PPy修飾電極を用いて同様に測定した際の
ものである。これよりPPyは、O2の還元に対して全く不
活性であることが理解された。
第12図は、CoPc修飾電極の場合である。これは、第10
図および第11図と異なり、IDの立ち上がる電位がより正
側の−0.1V vs.SCE付近へとシフトした。さらに、第10
図よりもIDの増加が認められた。同時にIRが流れること
も認められた。
IRは、H2O2が酸化される際に生じる電流である。よっ
て、IRが生じるということは、O2は、ディスク電極上で
2電子還元されてH2O2となることを意味している。これ
らのことより、CoPcは、O2を2電子還元してH2O2を与え
る電極触媒となることが認められた。
第13図は、CoPc−PPy複合膜(PPy/CoPc=10)の場合
である。この結果から、CoPcはPPyと複合化されても、
自身の持つ特性を保持していることがわかる。また、IR
が生じていることより、CoPc−PPy複合膜においてもO2
還元生成物はH2O2であることが確認されていた。
第14図および第15図は、PPy/CoPc=30,50の際のもの
である。30の場合は、IDの立ち上がる電位が、第13図の
場合よりも多少負側へシフトすることが認められたが、
ほぼ同等のIDを示した。50の場合は、さらに電位のシフ
トが見られ、未修飾GCの際と同様の電位でIDの立ち上が
りを示した。そして、10や30の際よりもIDの減少が見ら
れた。
そこで、CoPcのみと各CoPc−PPy複合膜について、得
られたIDを回転数の平方根(ω1/2)に対してプロット
し、その関係を調べた(Levich plots)。その結果を第
16図に示す。いずれの場合も直線となり、これらの反応
は基質であるO2の供給、すなわち拡散が律速段階である
ことがわかった。一方、各直線の傾きは、それぞれ異な
ることが示された。
Levichの式は ID.1=0.62πr2nFD2/3ν1/6Cω1/2D.1:限界電流,r:ディスク電極半径、D:拡散係数、
ν:溶液粘度、ω:回転数、C:電極反応活物質濃度,n:
反応電子数,F:ファラデー定数と表されることから、Lev
ich plotsの傾きは、0.62πr2nFD2/3ν1/6Cとなる。し
かし、この中で実際に傾きに対して影響を与えるのはC
のみで、あとは定数と考えられる。つまり、この系にお
いて電極と直接電子の授受をしているのは、CoPcであ
る。いずれの場合もCoPcの数は等しいため、この傾きの
違いは、電子を電極から受け取ったCoPc、すなわち、O2
に対して活性なCoPcの数の違いを示しているといえる。
CoPcのみ(○)と比較して、PPy/CoPc=10(●)、そし
て30(■)の電極の場合は、傾きが増加していることが
わかる。これは、活性なCoPcの実質的な増加を示してお
り、PPyとの複合化による効果であると考えられる。そ
して、サイクリックボルタンメトリーの結果ともよく一
致している。PPy/CoPc=50(▲)の場合は、他のものよ
り傾きが減少しておりPPyのモル比が増え過ぎると、膜
の活性が低下することが示された。
以上のことより、PPyによるCoPc膜の複合化は、CoPc
のみよりもO2の還元に対してより効果的であること、そ
して、反応生成物としてH2O2を与えることがあきらかと
なった。
<発明の効果> 本発明の修飾電極は、膜の強度が充分である。また、
電気化学的活性、電導性および物質透過性がフタロシア
ニン化合物単独の場合に比べて向上する。
そして、電解重合を適用できるなど、製造が容易であ
る。
このようなことから、本発明の修飾電極は、ペルオキ
シターゼ反応のモデルにおける電気化学的制御、酸素セ
ンサ、人工酵素モデルバイオセンサ等の各種機能性電極
に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1a図〜第1d図は、粒子構造を示す図面代用写真であ
り、それぞれ、CoPc、PPy、CoPc−PPy複合膜の各電極の
表面をSEMにより観察した際の写真である。 第2図は、CoPc電極、PPy修飾電極およびCoPc−PPy複合
膜電極のサイクリックボルタモグラムの結果を示すグラ
フである。 第3図および第4図は、それぞれ、未修飾ITO電極およ
びPPy修飾電極のサイクリックボルタモグラムの結果を
示すグラフである。 第5図〜第8図は、それぞれ、CoPc−PPy複合膜電極の
サイクリックボルタモグラムの結果を示すグラフであ
る。 第9図は、PPy/CoPcの値に対する還元ピーク電流値およ
び還元ピーク電位の関係を示すグラフである。 第10図〜第15図は、それぞれ、未修飾GC電極、PPy修飾
電極、CoPc修飾電極およびCoPc−PPy複合膜の電極の各
回転数における電流−電位曲線を示すグラフである。 第16図はCoPc修飾電極およびCoPc−PPy複合膜の電極に
ついて、ディスク電流を回転数の平方根に対してプロッ
トしたグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 27/30 331N (72)発明者 白井 汪芳 長野県小県郡丸子町長瀬2496 (72)発明者 北條 舒正 長野県松本市清水2―5―3 (56)参考文献 特開 昭59−163763(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持電解質を含む非水溶媒にカルボキシル
    基を有するフタロシアニン化合物を溶解し、電解により
    導電性基材上にフタロシアニン化合物を含有する薄膜を
    形成し、この薄膜上にてピロールを電解重合させること
    によりフタロシアニン化合物およびポリピロールを含む
    複合膜の被覆を形成することを特徴とする修飾電極の製
    造方法。
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