JP2804630B2 - 光ディスクの再生装置及び再生方法 - Google Patents

光ディスクの再生装置及び再生方法

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JP2804630B2 JP50501497A JP50501497A JP2804630B2 JP 2804630 B2 JP2804630 B2 JP 2804630B2 JP 50501497 A JP50501497 A JP 50501497A JP 50501497 A JP50501497 A JP 50501497A JP 2804630 B2 JP2804630 B2 JP 2804630B2
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知之 野々村
雅之 小塚
能久 福島
一彦 山内
薫 村瀬
勝彦 三輪
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、光ビームを用いて情報信号が記録された光
ディスクの再生装置及び再生方法に関し、中でもディジ
タル動画像データ、オーディオデータ、副映像データを
含むオブジェクトが記録された光ディスクの再生装置及
び再生方法に関する。
背景技術 音楽ソフト、映像ソフトが氾濫する中、エアロビクス
や学習教材、料理教材等の様々なジャンルのインタラク
ティブソフトが次世代の映像ソフトとして脚光を浴びつ
つある。インタラクティブソフトとは、再生進行に分岐
が複数存在し、それらの分岐先が操作者による操作に応
じて適宜切り換わるソフトをいい、その簡易なものが現
状のビデオCDのアプリケーションとして登場している。
インタラクティブソフトの第1の基盤技術は分散記録で
ある。即ち約1時間長の映像をシーケンシャルに螺旋ト
ラックに記録しておくのでは無く、数秒長、数分長とい
うように数本に寸断し、これらを螺旋トラックの複数個
の円弧上にバラバラの順序で記録する。第2の基盤技術
は、数本に寸断された映像情報を複数の制御情報によっ
て任意の順序で読み出すというランダムアクセスであ
る。ランダムアクセス用の制御情報は、寸断された映像
の読み出し順序と、映像が記録されている螺旋トラック
の円弧を指示するアドレス情報とをペアにして構成され
る。この制御情報は、読み出し順序の組み合わせを換え
たものが何本も存在し、ユーザはこれらのうち一つをメ
ニュー等で選択することができる。
このようにメニューにより再生進行を切り換えること
によって、上記のインタラクティブソフトでは、コース
を幾つも提示し、このうち操作者の志望にあった物を選
択させるようにしている。
以降エアロビクスのインタラクティブソフトの一例を
簡単に説明る。エアロビクスインタラクティブソフトで
は、インストラクターがエクササイズを行っている様子
を撮影した実写映像を複数光ディスクに記録している。
また『ウエストを細くする』『足を細くする』『5Kgダ
イエット』等操作者の運動目的にあった再生経路をも光
ディスクに記録している。これらの再生経路は一つのコ
ースに相当し、上記の実写映像のうち自分の目的にあっ
たもののみを選択的に再生するように指定している。例
えば『足を細くする』コースの再生経路では、上記のイ
ンストラクターの実写映像のうち、リズミカルにステッ
プを踏む様子、右脚、左脚を高くあげる様子、ジャンプ
する様子等足周りの運動の実写映像を順次再生するよう
再生経路が指定されている。
『ウエストを細くする』コースの再生経路では、上記
のインストラクターの実写映像のうち、右周り左周りに
腰をねじる様子、上半身を前傾させる様子等腰周りの運
動の実写映像を順次再生するよう再生経路が指定されて
いる。
これらのコースの表題は、光ディスクをディスク再生
装置に装填する際、イメージデータで描画されたメニュ
ーによって操作者に提示される。操作者が光ディスクを
ディスク再生装置に装填し、自分の運動目的、体力、敏
捷力を考えながら何れかのコースを選ぶと、そのコース
にあった再生経路が選択され、ディスク再生装置は、そ
の再生経路に従って、複数の実写映像を光ディスクから
順次読み出してゆく。このように読み出された映像は、
映像信号に復号され、テレビに表示される。表示された
実写映像に合わせて操作者がインストラクターと同様の
運動を行えば、手軽にエクササイズを家庭内で行うこと
ができる。コースを試して見た結果運動に物足りなさを
感じたり、インストラクターの動きについてゆくのに疲
労感を覚えれば、別のコースを選択することによりレベ
ル調整を行うことも可能である。
このように光ディスクを媒体にしたインタラクティブ
ソフトは、自身の運動能力や運動目的に応じてコースを
切り換えることができるので、主婦が家事の合間にダイ
エットを手軽に行うのにもってこいである。サラリーマ
ンやOLが出勤前の僅かな時間に日頃の運動不足の解消す
るのにもってこいである。
しかしながら、これまでのインタラクティブソフトは
目的別のコースを幾通りも設けながらも、実写映像の順
序が毎回同じであり、飽きるのが速いという問題点があ
る。
例えばエアロビクスの場合には、レッスンの順序が毎
回同じであるから、その順序に体が順応してしまう。平
たくいえばマンネリ化が早いという点である。
上記のマンネリ化を打破するには、ディスク再生装置
のランダム再生機能を利用することを想いつくであろ
う。ランダム再生機能とは、記録内容を記録順序に再生
するのではなく無作為に再生するという機能であり、音
楽ソフトの自動選曲機能として広く使用されている。し
かしこのような対処法はインタラクティブソフトに対し
ては、あまり好ましいものではない。何故ならこのよう
なランダム再生機能は、光ディスクの記録内容全般をラ
ンダム再生に再生しようとするものである。もしこのよ
うなランダム再生がインタラクティブソフトを記録した
光ディスクに対して行われると、メニューの副映像も、
インストラクターが脚を上げる映像も、腕を振る映像も
混在した順序で表示されることになる。このように混在
して表示されると、操作者は画面内で何が行われている
のかが理解できなくなり混乱してしまう。
このように単純に光ディスクの記録内容をランダム再
生させるのは、インタラクティブソフトの再生経路によ
って構成されたコース別の論理構造をいたずらに崩壊さ
せるに過ぎない。このような混乱を回避して好適に実写
映像をランダム再生に表示させるには、ディスク再生装
置にユーザープログラミング機能の利用を操作者に呼び
掛けるしかない。ユーザープログラミング機能とは、ど
の記録内容をどういう順序で表示させるかを、ディスク
再生装置に命じるための機能である。これを用いて各コ
ースに係る実写映像の再生順序を変更するよう操作者に
呼び掛ける。この呼び掛けは、主として光ディスクのジ
ャケットや取扱説明書等紙面上で行う。ユーザープログ
ラミング機能は昨今のディスク再生装置が標準装備して
いる機能であり、これを利用することは何の支障もな
い。しかしここで問題となるのは、この機能の利用を操
作者に呼び掛けるという点である。つまり、そうでなく
ても忙しい主婦やサラリーマンにいちいち実写映像の再
生順序のプログラムをお願いし、エアロビクスをしても
らうというのは、光ディスクならではの手軽さを損なわ
せるものであり、そんな手間が生じるとその利用が敬遠
されてしまうことにもなりかねない。
本発明の第1の目的は、見るものの混乱を招くことな
く、操作者によって選択されたコースに係る動画像デー
タを無作為に選択して再生することができる光ディスク
の再生装置及び再生方法を提供することである。
本発明の第2の目的は、プログラミング機能を用いる
ことなく、操作者によって選択されたコースに係る動画
像データを無作為に選択して再生ことができる光ディス
クの再生装置及び再生方法を提供することである。
発明の開示 上記第1、第2の目的を達成するために本発明は、デ
ータ領域とインデックス領域とを有する光ディスクの再
生装置及び再生方法であって、前記データ領域は、動画
データを含む複数のビデオオブジェクトが記録されてい
る領域であり、前記インデックス領域は、前記複数のビ
デオオブジェクトのうちの所定のビデオオブジェクトの
再生順序を示す再生順序情報と、前記再生順序情報が示
す前記所定のビデオオブジェクトの全ての前記データ領
域での位置を示す位置情報と、前記再生順序情報が示す
前記所定のビデオオブジェクトのうちの少なくとも1つ
をランダムに再生するか、前記所定のビデオオブジェク
トの全てを順次再生するかを示すフラグ情報とが格納さ
れている領域であり、前記再生装置及び再生方法は、前
記ビデオオブジェクト、前記再生順序情報、前記位置情
報および前記フラグ情報を前記光ディスクから読み出す
ための読み出し手段と、読み出された前記ビデオオブジ
ェクトから動画データを再生する再生手段と、前記読み
出し手段を制御する制御手段とを備えており、 前記制御手段は、前記読み出し手段を制御して、前記
再生順序情報、前記位置情報および前記フラグ情報を前
記光ディスクから読み出させ、読み出された前記フラグ
情報が前記再生順序情報に示されている前記所定のビデ
オオブジェクトの少なくとも1つをランダムに再生する
ことを示しているか、あるいは前記所定のビデオブジェ
クトの全てを順次再生することを示しているかを判定
し、ランダムな再生であると判定されたときには、前記
再生順次情報に示されている前記所定のビデオオブジェ
クトの少なくとも1つを前記再生順次にかかわらずラン
ダムに再生するように前記位置情報に基づいて前記読み
出し手段を制御し、順次再生を示していると判定された
ときには、前記再生順次情報に示されている前記所定の
ビデオオブジェクトの全てを前記再生順序にしたがって
再生するように前記位置情報に基づいて前記読み出し手
段を制御するように構成することができる。
前記インデックス領域には、前記複数のビデオオブジ
ェクトのうちの所定のビデオオブジェクトの再生順序を
示す再生順序情報と、前記再生順序情報が示す前記所定
のビデオオブジェクトの全ての前記データ領域での位置
を示す位置情報と、前記再生順序情報が示す前記所定の
ビデオオブジェクトのうちの少なくとも1つをランダム
に再生するか、前記所定のビデオオブジェクトの全てを
順次再生するかを示すフラグ情報とが格納されている。
ディスク再生装置は、前記フラグ情報を前記光ディス
クから読み出させ、読み出された前記フラグ情報が前記
再生順序情報に示されている何れかのビデオオブジェク
トをランダムに再生することを示しているか、あるいは
前記所定のビデオブジェクトの全てを順次再生すること
を示しているに従って、前記位置情報に基づいて前記読
み出し手段を制御するので、無作為選択の対象は、複数
のビデオオブジェクトのうちの所定のビデオオブジェク
トに絞られることになる。
ここで所定のビデオオブジェクトとして『脚を細くす
る』『腰を細くする』といったコース別の映像が記録さ
れている場合、上記フラグ情報により無作為選択の対象
が『脚を細くする』『腰を細くする』といったコース別
に絞られることになり、各コースに係るオブジェクト
が、任意の順序で読み出されて再生されることになる。
このように無作為選択の対象が絞り込まれることによ
り、インタラクティブソフトの論理構造によって構築さ
れるコースの規則性が遵守された上で、任意の順序で各
コースに対応するオブジェクトが再生されることにな
る。従ってこの光ディスクの再生時には、見るものの混
乱を招くことなく、また煩わしいユーザプログラミング
機能を用いずとも、コースに係るオブジェクトのみがか
わるがわる再生され、操作者に末永く新鮮さを与えるこ
とができる。
図面の簡単な説明 第1A図 本実施形態における光ディスクの外観図である。
第1B図 光ディスクの断面図である。
第1C図 光スポットが照射される部分の拡大図である。
第1D図 情報層109上のピット列を示す図である。
第2A図 光ディスクの情報層のトラック配置の説明図である。
第2B図 光ディスクの情報層の物理セクタの説明図である。
第3A図 光ディスクの論理構造を示す図である。
第3B図 光ディスクのファイル領域の説明図である。
第4図 ビデオタイトルセットのデータ構造の説明図である。
第5図 動画素材、音声素材、字幕素材とビデオオブジェクト
(VOB)内の各パックとの対応関係を示す図である。
第6図 ビデオタイトルセット管理情報の内部構造を示す図で
ある。
第7A図 『VOB位置情報テーブル』の内部構造を示す図であ
る。
第7B図 PG再生パタンのフォーマットを示す図である。
第8図 各VOBの動画像データの実写映像の内容を表形式でま
とめた図である。
第9図 ビデオタイトルセットV2における各PGC情報の記述内
容を示す図である。
第10図 本実施形態における再生装置の外観を示す斜視図であ
る。
第11図 本実施形態におけるDVDプレーヤ1の内部構成を示す
ブロック図である。
第12図 システム制御部93の内部構成を示す構成図である。
第13図 システム制御部93の処理内容を示すフローチャートで
ある。
第14図 システム制御部93の再生順序決定処理の手順を示すフ
ローチャートである。
第15図 システム制御部93のシャッフル再生時の手順を示すフ
ローチャートである。
第16図 システム制御部93のランダム再生時の手順を示すフロ
ーチャートである。
第17図 VOB#3が読み出されている際のテレビモニタの表示
内容を示す説明図である。
第18図 VOB#5が読み出されている際のテレビモニタの表示
内容を示す説明図である。
第19図 VOB#8が読み出されている際のテレビモニタの表示
内容を示す説明図である。
第20図 ビデオマネージャーの内部構成を示す図である。
第21図 ボリュームメニューの一例を示す図である。
発明を実施するための最良の形態 本実施例におけるマルチメディア光ディスクは、直径
120mmの光ディスクに片面約4.7Gバイトの記録容量を実
現したディジタル・ビデオ・ディスク(以下DVDと略
す)が好適である。
尚以下の説明においては理解を助けるために以下のよ
うに項分け記載する。その際、各項目の左側に分類番号
を付す。分類番号の桁数は、その項目の階層的な深さを
意味している。分類番号の最上位は(1)と(2)があ
り、(1)は光ディスクに関するもの、(2)は再生装
置(ディスク再生装置)に関するものである。
(1.)光ディスクの物理構造 (1.1)光ディスクの論理構造 (1.1.1)論理構造−ビデオタイトルセット (1.1.1.1)ビデオタイトルセット−ビデオタイトルセ
ット管理情報 (1.1.2.2)ビデオタイトルセット−VOB (1.1.2)論理構造−ビデオマネージャ (2.1)ディスク再生装置の概要 (2.2)ディスク再生装置の構成要素 (2.2.1)ディスク再生装置の構成要素−信号分離部86
の内部構成 (2.2.2)ディスク再生装置の構成要素−システム制御
部93の内部構成 (1.)光ディスクの物理構造 第1A図はDVDの外観を示す図であり、第1B図はその断
面図である。第1C図は第1B図の丸部の拡大図である。DV
D107は、図面の下側から第1の透明基板108、情報層10
9、接着層110、第2の透明基板111、及びラベル印刷用
の印刷層112が積層されて構成される。
第1の透明基板108及び第2の透明基板111は、同一材
質の補強用基板であるが、その厚さは共に約0.6mmであ
る。即ち両基盤とも大体0.5mm〜0.7mmの厚さである。
接着層110は、情報層109と第2の透明基板111との間
に設けられ両者を接着する。
情報層109は、第1の透明基板108と接する面に金属薄
膜等の反射膜が付着している。この反射膜には成形技術
により凹凸のピットが高密度に形成される。
ピット形状を第1D図に示す。第1D図における各ピット
の長さは0.4μm〜2.13μmであり、半径方向に0.74μ
mの間隔を空けて螺旋状に列設され、一本の螺旋トラッ
クを形成している。
これらのピット列に光ビーム113が照射されることに
より、第1C図に示すように光スポット114の反射率変化
として情報が取り出される。
DVDでの光スポット114は、対物レンズの開口数NAが大
きく、光ビームの波長λが小さいため、CDでの光スポッ
トに比べ直径で約1/1.6になっている。
このような物理構造をもつDVDは、片面に約4.7Gバイ
トの情報を記録できる。約4.7Gバイトの記録容量は、そ
れまでのCDに比べて8倍近い大きさである。そのため、
DVDでは、動画像の画質の大幅な向上が可能であり、再
生時間についてもビデオCDの74分に比べて2時間以上に
まで向上させることができる。
このような大容量化を実現させた基盤技術は、光ビー
ムのスポット径Dの小型化である。スポット径Dは、ス
ポット径D=レーザの波長λ/対物レンズの開口数NAの
計算式で与えられるので、よりレーザの波長λを小さく
開口数NAを大きくすることにより、スポット径Dを小さ
く絞り込むことができる。留意すべきは、対物レンズの
開口数NAを大きくすると、チルトと呼ばれるディスク面
と光ビームの光軸の相対的な傾きによりコマ収差が生じ
る点である。これの縮小を図るべく、DVDでは透明基板
の厚さを薄くしている。透明基板を薄くすると、機械的
強度が弱くなるという別の問題点が浮上するが、DVDは
別の基板を貼り合わせることによりこれを補強してお
り、強度面の問題点を克服している。
DVDからのデータ読み出しには、波長の短い650nmの赤
色半導体レーザと対物レンズのNA(開口数)を0.6mm前
後まで大きくした光学系とが用いられる。これと透明基
板の厚さを0.6mm前後に薄くしたこととがあいまって、
直径120mmの光ディスクの片面に記録できる情報容量が
約4.7Gバイトまでに至った。このような大容量によっ
て、映画会社が制作する一つの映画を一枚の共通ディス
クに収録し、多数の異なる言語圏に対して提供すること
も可能になる。これらの基盤技術によって実現された4.
7Gバイトという記録容量は、動画像データ、オーディオ
データを複数記録しても余りある。
第2A図に螺旋トラックが情報層の内周から外周にかけ
て形成されている様子を模式的に示す。螺旋トラックに
対するデータ読み出しは、セクタと称される単位毎に行
われる。セクタの内部構造は第2B図に示すように、セク
タヘッダ領域と、ユーザデータ領域と、誤り訂正コード
格納領域からなる。
セクタヘッダ領域のセクタアドレスはそれぞれのセク
タを識別するために用いられる。ディスク再生装置は多
数のセクタのうち読み出すべきものはどれであるかをこ
のセクタアドレスを手掛かりにして探し出す。
ユーザデータ領域には、2KByte長のデータが格納す
る。
誤り訂正コード格納領域は、同セクタのユーザデータ
領域に対する誤り訂正コードを格納する。ディスク再生
装置は、同セクタのユーザデータ領域の読み出し時に誤
り訂正コードを用いて誤り検出を行い、誤り訂正までも
行うことにより、データ読み出しの信頼性を保証する。
(1.1)光ディスクの論理構造 第3A図はディスクの論理構造を示す図である。第3A図
においては、物理セクタはセクタアドレスにより昇順に
配置されており、セクタアドレスに含まれる識別情報に
より上部からリードイン領域と、リードイン領域に続い
てボリューム領域と、ボリューム領域に続いてリードア
ウト領域と大別される。
『リードイン領域』にはDVDプレイヤーの読み出し開
始時の動作安定用データ等が記録される。これに対して
『リードアウト領域』には、再生装置に再生終了を告知
する領域であり、意味のあるデータは記録されていな
い。
『ボリューム領域』は、アプリケーションを構成する
ディジタルデータが格納される領域であり、所属する物
理セクタを論理ブロックとして管理する。論理ブロック
はデータ記録領域の先頭の物理セクタを0番として、連
続する物理セクタに連番を付与した単位で識別される。
第3A図の円b301に、ボリューム領域における論理ブロッ
ク群を示す。円内の多くの論理ブロックに付された#m,
#m+1,#m+2,#m+3・・・・といった数値が論理
ブロック番号である。
第3A図に示すように、ボリューム領域は、さらにボリ
ューム管理領域とファイル領域に分割される。
ボリューム管理領域には、ISO13346に従って、複数の
論理ブロックをファイルとして管理するためのファイル
システム管理情報が格納される。ファイルシステム管理
情報とは、複数のファイルのそれぞれのファイル名と、
各ファイルが占めている論理ブロック群のアドレスとの
対応づけを明示した情報であり、ディスク再生装置はこ
のファイルシステム管理情報を手掛かりしてファイル単
位のディスクアクセスを実現する。即ち、ファイル名が
与えられると、全てのシステム管理情報を参照してその
ファイルが占めている全ての論理ブロック群を算出し、
これらの論理ブロック群をアクセスして所望のディジタ
ルデータのみを取り出す。
第3B図はファイル領域の説明図である。第3B図に示す
ように、ファイル領域にはビデオマネージャ(Video Ma
nager)と複数のビデオタイトルセット(Video Title S
et)が格納される。これらは複数の連続ファイルからな
り上記のファイルシステム管理情報により、記録箇所が
算出される。このように連続ファイルである理由は、動
画像データのデータサイズは膨大であり、これを一本の
ファイルにすると、そのファイルサイズが1GBを越えて
しまうからである。
ビデオタイトルセットは、タイトルと称される1つ以
上のDVDアプリケーションをグループ化して格納する。
映画アプリケーションにおいてグループ化される複数の
タイトルとは、同一映画の劇場公開版やノーカット版が
ある場合がこれに相当する。何故なら劇場公開版やノー
カット版といったタイトルは共有する映像データが多い
ため、グループ化して管理するほうが効率良く映像を活
用できるからである。
第3B図のビデオタイトルカセットのうち、ビデオタイ
トルセットV1はインタラクティブソフトを収録してい
る。ビデオタイトルセットV1はインタラクティブソフト
『エアロビクス』である。このインタラクティブソフト
は本実施例における光ディスクの特徴的なデータ構造に
よって実現されたものである。
インタラクティブソフト『エアロビクス』は、3つの
タイトルから成るタイトルセットであり、個々のタイト
ルは<ウエストスリムコース>、<腕周りシェイプアッ
プコース><トータルフィットネスコース>と称する。
ビデオマネージャには複数のビデオタイトルセットに
格納される全てのタイトルから、ユーザが再生すべきタ
イトルを選択するためのメニューに関する情報が格納さ
れる。
以下、ビデオタイトルセット及びビデオマネージャに
ついて詳細を説明する。(1.1.1)論理構造−ビデオタ
イトルセット 第4図はビデオタイトルセットのデータ構造の説明図
である。
ビデオタイトルセットは、複数のビデオオブジェクト
(VOB:Video Object)と、複数のビデオオブジェクトの
再生順序を管理するビデオタイトルセット管理情報とを
格納する。
(1.1.1.1)ビデオタイトルセット−ビデオオブジェク
ト(VOB) 『ビデオオブジェクト(VOB)』はディジタル動画、
ディジタル音声、イメージデータ、これらの管理情報を
含むことによりマルチメディア化されたデータである。
尚、本例はインタラクティブソフト『エアロビクス』で
あるから、第4図に示される個々のVOB#1、2、3、
4・・・・それぞれは、エクササイズがリズミカルにス
テップを踏む様子のシーン、右脚、左脚を高くあげる様
子のシーン、ジャンプする様子のシーン、右周り左周り
に腰をねじる様子のシーン、上半身を前傾させる様子の
シーン等の約1分〜2分長のワンシーンに相当する。
『ビデオオブジェクト(VOB)』のデータ構造は、複
数のVOBユニット(VOBU)が先頭から時系列順に配列さ
れた構成を持つ。VOBユニット(VOBU)は、約0.5〜約1.
0秒程度の再生データであり、第4図の矢印先に詳細構
成を示すように、管理情報パック、動画パック、オーデ
ィオパックA〜C、副映像パックA〜Bといった、複数
種別のパックデータより構成される。パックデータはそ
れぞれ2KByteのデータサイズであり、種類別のパックデ
ータを集めて再結合することにより、それぞれ、動画デ
ータ、音声データ、副映像データ、制御情報を構成する
ディジタルデータ列になる。また、これら種類別に再統
合されたディジタルデータ列をエレメンタリストリーム
と称し、VOBを複数のエレメンタリストリームから構成
されるプログラムストリーム、あるいはシステムストリ
ームと称することもある。
尚、説明を分かりやすくするため、第4図及び第5図
では全てのVOBユニットの各パックデータは規則性をも
って配置したが、管理情報パックが先頭に配置される事
を除けば、再生装置によりバファリングされて取り出さ
れるため種別毎に隣接されて配置される必要はなく、実
際は混在して配置される。また、VOBユニットに属する
パック総数及び種類毎のパック数も、動画や音声、副映
像は可変長の圧縮データを含むため、同じである必要は
なく、実際にはVOBユニット毎にパック数が異なる。ま
た、VOBユニット内の動画パックは2個になっている
が、動画に割り当てられている、再生装置への転送レー
トは約4.5Mbitであり、実際には静止画でない通常の動
画であれば数百個の動画パックが含まれることになる。
ビデオオブジェクト(VOB)に格納される動画パック
は、1VOBユニットに属する動画パックのディジタルデー
タにより、少なくとも1つのGOP(Group Of Picture)
と称するディジタル動画データを形成する。ここでいう
GOP(Group Of Picture)とは、圧縮ディジタル動画デ
ータの伸長時の1単位であり、約12〜15フレーム分の画
像データである。尚、GOPについてはMPEG2(Moving Pic
ture Expert Group、ISO11172、ISO13818)において詳
細が規定されている。
ビデオオブジェクト(VOB)内の各パックと動画のワ
ンシーンとの関係は、第5図に示されている。同図にお
いて動画ワンシーンの映像素材を横長の四角形で示し、
VOBの上側に配している。また3チャネルの音声素材を
3本の横長の四角形で示しVOBの下側に配している。更
に2チャンネルの副映像素材を2本の横長の四角形で示
し音声素材の下側に配している。動画素材から伸びた下
向きの矢印は、動画の映像素材がどのように各パックの
データフィールドに記録されるかを示している。
これらの下向きの矢印を追うと、ワンシーンの先頭か
ら0.5秒までの動画は、MPEGに準拠したIピクチャ(Int
ra−Picture)、Pピクチャ(Predictive−Picture)、
Bピクチャ(Bidirectionally predictive Picture)に
符号化された後にVOBユニット1内のvideoパック1,2の
データフィールドに記録されることがわかる(尚、前述
したが、実際には数百個のパックに格納されるが、説明
の都合上、2つのパックに格納されているものとして以
下説明を続ける。)。0.5秒から1.0秒までの動画もIピ
クチュア,Pピクチュア、Bピクチュアに符号化された後
にVOBユニット2内ののvideoパック3,4のデータフィー
ルドに記録される。図示はしないが1.0秒から1.5秒分ま
での動画も符号化された後に次のVOBユニット内のvideo
パックのデータフィールドに記録される。
インタラクティブソフトのワンシーンの3チャネルの
吹き替え音声と、オーディオパックのデータフィールド
との関係を第5図を参照しながら説明する。動画パック
と同様、第5図の音声素材からVOBのオーディオパック
へと伸びる矢印は、3チャネルのオーディオデータが上
記2方式で符号化され、0.5秒単位に各オーディオパッ
クのデータフィールドに記録されることを示している。
即ち上記ワンシーンの先頭から0.5秒までのAチャネル
の吹き替え音声は、VOBユニット1内ののオーディオパ
ックA−1のデータフィールドに記録され、0.5秒から
1.0秒までの吹き替え音声はVOBユニット2内ののオーデ
ィオパックA−2のデータフィールドに記録される。図
示はしないが、先頭より1.0秒から1.5秒までの音声は次
のVOBユニット内のオーディオパックA−3のデータフ
ィールドに記録される。尚、前述したように、音声の動
画に対する同期タイミングはPTSにより取られているた
め、VOBユニットに含まれる動画データに完全に一致し
た音声データが同じVOBユニットに含まれる必要はな
く、実際には前のVOBユニットに格納されたりもする。
同様にワンシーンの先頭から0.5秒までのBチャネル
の吹き替え音声は、オーディオパックB−1のデータフ
ィールドに記録され、0.5秒から1.0秒までの吹き替え音
声はオーディオパックB−2のデータフィールドに記録
される。そして図示はしないが、先頭より1.5秒から2.0
秒分までの音声はオーディオパックB−3のデータフィ
ールドに記録される。
ワンシーンの先頭から0.5秒までのCチャネルの吹き
替え音声は、オーディオパックC−1のデータフィール
ドに記録され、0.5秒から1.0秒までの吹き替え音声はオ
ーディオパックC−2のデータフィールドに記録され
る。図示はしないが、1.5秒から2.0秒分までの音声はオ
ーディオパックC−3のデータフィールドに記録され
る。
オーディオパックA〜Cのそれぞれのデータフィール
ドに分散記録される3チャネルのデータを以降オーディ
オデータA、オーディオデータB、オーディオデータC
と呼ぶ。例えばオーディオデータAに英語の吹き替え音
声を設定し、オーディオデータBにフランス語の吹き替
え音声を設定し、オーディオデータCで日本語の吹き替
え音声を設定することにより、操作者にこれらを切り替
えさせることもできる。
第5図の例ではVOBユニットにおける副映像パックA,B
が存在するので、2チャネルの字幕スーパーを、各VOB
ユニットにおける副映像パックA,Bのデータフィールド
に分散して記録することができる。例えば副映像データ
Aで英語の字幕を表示し、副映像データBでフランス語
の字幕を表示することにより、操作者にこれらを切り替
えさせることもできる。
管理情報パックはVOBユニットの先頭に先ず1つ配置
され、VOBユニットの再生が行われる間に必要とされる
転送レートや動画ストリーム、音声ストリーム、副映像
ストリーム毎に必要とされる転送レートやバッファサイ
ズの指定が格納される。
管理情報パック及び副映像パックの汎用的な機能以上
の通りであるが、インタラクティブソフトにおける対話
的な部分は、副映像パックと管理情報パックとが有機的
な関連を持つ。この関連を持つのは、副映像パックが幾
つかのアイテムを含んだメニューを描画する場合であ
る。このように副映像パックがメニューを描画する場合
その副映像パックと同じVOBユニットに属する管理情報
パックは、メニューに対するカーソル操作、アイテムに
対する確定操作に応じた再生制御を行うためのハイライ
ト情報と呼ばれる情報をその内部に持つ。本実施形態に
おける『確定操作に応じた再生制御』の代表的なもの
は、現在の再生経路から別の再生経路に切り換えるとい
う再生経路の分岐である。この『再生経路の切り換え』
はハイライト情報内にハイライトコマンドと呼ばれるコ
マンドを各アイテムに対応づけて記述しておき、管理情
報パックがディスク再生装置に読み出された際に、この
コマンドを実行することにより行われる。このように確
定操作に応じてアイテムに対応付けられたコマンドを選
択的に実行することにより、後述するPGC情報という単
位で再生経路が切り換わる。
以上で第4図におけるビデオタイトルセットのビデオ
オブジェクト(VOB)の説明を終わり、次に同ビデオタ
イトルセットのビデオタイトルセット管理情報の構成に
ついて説明する。
(1.1.1.2)ビデオタイトルセット管理情報 ビデオタイトルセット管理情報は、上述したビデオオ
ブジェクト群の複数の再生順序を管理する情報が格納さ
れる。DVDではビデオオブジェクト群の再生順序を指定
するデータをプログラムチェーン(PGC)と称する。す
なわち、本例の『エアロビクス』を格納するビデオタイ
トルセットであれば、ビデオタイトルセット管理情報
は、ウエストスリムコース、腕周りシェイプアップコー
スの各コースが選択された場合にどういうようにシーン
展開すべきかを規定するプログラムチェーン(PGC)が
複数格納されることになる。
第6図はビデオタイトルセット管理情報の内部構造を
示す図である。第6図の参照符号a5に示すように、ビデ
オタイトルセット管理情報は、ビデオタイトルセット管
理テーブル、ビデオタイトルセット部タイトルサーチポ
インタテーブル、PGC管理情報テーブルから構成され
る。
『ビデオタイトルセット管理テーブル』は、ビデオタ
イトルセット管理情報のヘッダ情報であり、ビデオタイ
トルセット部タイトルサーチポインタテーブル、PGC管
理情報テーブルの格納位置へのポインタが格納されてい
る。
『ビデオタイトルセット部タイトルサーチポインタテ
ーブル』は、PGC管理情報テーブルに格納される複数の
プログラムチェーン群のインデックスであり、タイタル
毎に第一に実行されるプログラムチェーンの格納位置へ
のポインタを指定する。本例であれば、『エアロビク
ス』におけるウエストスリムコース、腕周りシェイプア
ップコースの各コースと、エントリとなるPGC情報とを
対応づけて格納している。
『PGC管理情報テーブル』は、参照符号a6に示すよう
に、ビデオタイトルセットに格納される全てのビデオオ
ブジェクトに対する複数のPGC情報1,2,3,4・・・・・n
を格納している。各PGC情報とは、光ピックアップを介
してどのVOBをどういう再生順序で読み出すかを規定し
た情報である。
「どのVOBを読み出すか」は、参照符号a7に示す『VOB
位置情報テーブル』で規定され、「どういう再生順序で
読み出すか」は、参照符号a9に示す『PG再生モード』で
規定される。
『VOB位置情報テーブル』はVOB位置情報の羅列からな
る。VOB位置情報の内部構成を第7A図の横の並びに示
す。本図に示すようにようにVOB位置情報は、VOBの再生
時間、VOBへのオフセット、VOBのブロック数から構成さ
れる情報である。VOBの読出時にディスク再生装置は、
これらのVOB位置情報に含まれるオフセット数等を手掛
かりにして、VOBが記録されている論理ブロックの論理
ブロック番号を計算し、『ブロック数』で指示されてい
る数だけ、トラック上の論理ブロックを順方向に走査し
てゆく。
『PG再生モード』とは、『VOB位置情報テーブル』にV
OB位置情報が記載された各VOBを通常再生で読み出す
か、或は、ランダム再生・シャッフル再生で読み出すか
を規定する。通常再生とランダム再生・シャッフル再生
との相違点は、通常再生では、VOB位置情報のVOBが『VO
B位置情報テーブル』の並びで読み出されるのに対し
て、ランダム再生・シャッフル再生では、VOB位置情報
のVOBが無作為に読み出される点である。
ランダム再生とシャッフル再生の差違点は、ランダム
再生における組み合わせがVOBの重複読み出しを含むの
に対し、シャッフル再生における組み合わせがVOBの重
複読み出しを含まない点である。言い換えるとシャッフ
ル再生では一度再生されたVOBはシャッフル再生を行う
間は2度と再生されない。ランダム再生では同一VOBが
重複して再生されうる。
具体的に説明すると、PGC情報のVOB位置情報は、VOB
#1、2、3、4、5という5つのVOBの『VOB位置情報
テーブル』を記述しているものとする。このPGC情報のP
G再生パタンは、3回の繰り返し回数、シャッフル再生
を設定しているものとする。この5つのVOBから重複を
許さずに3つのVOBが再生される。この場合、例えば、 VOB#5、1、3 あるいは VOB#2、3、5 の順序でVOBが読み出されることになる。
別のPGC情報のVOB位置情報は、VOB#6、7、8、
9、10という5つのVOBの『VOB位置情報テーブル』を記
述しているものとする。このPGC情報のPG再生パターン
は、3回の繰り返し回数、ランダム再生を設定している
ものとする。この5つのVOBから重複を許して3つのVOB
が再生される。この場合、例えば、 VOB#5、5、3 あるいは VOB#2、3、3 の順序でVOBが読み出されることになる。
PG再生モードのデータ構造を第7B図に示す。PG再生モ
ードは8ビット長であり、そのうち上位1ビットを第1
フィールドと称し下位7ビットを第2フィールドと称す
る。第2フィールドに1以上の数値が設定され、尚且つ
第1フィールドが0ならばプログラムチェーンはランダ
ム再生に設定される。第2フィールドに1以上の数値が
設定され、フィールド1が1ならばプログラムチェーン
はシャッフル再生に設定される。第2フィールドは、ラ
ンダム再生・シャッフル再生の繰り返し回数を指定す
る。第2フィールドが7ビット長であるので、繰り返し
回数を1〜127の範囲で設定することができる。尚第2
フィールドが0であれば、VOB位置情報テーブルに記載
されたVOBは通常再生される。
第6図に示した各PGC情報のデータ構造は以上の通り
である。続いて第6図に示したビデオタイトルセットの
VOB及び各PGC情報の記述内容がそれぞれどう異なるかに
ついて第8図及び第9図を参照しながら対比説明する。
第8図は第4図に示した各VOBの映像内容を表形式に
まとめている。本図を参照すると、VOB#1はリズミカ
ルにステップを踏む様子を撮影した実写映像を動画像デ
ータとして含んでおり、VOB#2は、右脚、左脚を高く
あげる様子を撮影した実写映像を動画像データとして含
んでいることがわかる。VOB#3は、インストラクター
が両腕を水平に伸ばして回転させる様子を撮影した実写
映像を動画像データとして含んでおり、VOB#4は、イ
ンストラクターがジャンプする様子を撮影した実写映像
を動画像データとして含んでいることがわかる。以上の
ように第6図に示したVOBは、インストラクターが様々
な運動を行っている様子の2分、3分長の映像が個別の
VOBとして記録されていることがわかる。
第9図は各コースとPGC情報の内容との対応関係を表
形式で示している。本図の横の並びは、それぞれに『コ
ース名』と、そのコースに対応する『プログラムチェー
ン番号』と、そのプログラムチェーン番号のPGC情報の
『VOB位置情報テーブル』及び『PG再生モード』の記載
内容とを表形式で示している。
本図において『腕周りシェイプアップコース』のエン
トリープログラムチェーンはPGC情報#1である。このP
GC情報#1の『VOB位置情報テーブル』には、30個のVOB
のうち、第8図においてに示したVOB#3、VOB#5、VO
B#8等腕周り中心の運動に係る15個のVOBのVOB位置情
報を指定している。更にPG再生モードには『シャッフル
指定』が指定されている。このシャッフル再生における
繰返回数は『10』と設定されている。このようにPG再生
モードが15個のVOBをシャッフル再生するよう指定して
いる。
一般にn個のVOBからr個をとる組み合わせnCrは nCr=n!/r!(n−r)!という計算式で表現されるか
ら 15C10=15!/10!・5!の計算により、3003通りの再生順
序が発生する。即ち3003回もの相異なる順序でVOBが選
択されることになる。
本図において『ウエストスリムコース』のエントリー
プログラムチェーンはPGC情報#2である。このPGC情報
#2の『VOB位置情報テーブル』には、30個のVOBのう
ち、VOB#6、VOB#7、VOB#9等足腰回りや上半身の
運動に係る12個のVOBのVOB位置情報が指定されている。
更にPG再生モードには『シャッフル指定』が指定されて
いる。このシャッフル再生における繰返回数は『10』と
設定されている。このようにPG再生モードが10個のVOB
をシャッフル再生するよう指定しているから、組み合わ
せ12C10の数の再生パタンでVOBが選択される。
一般にn個のVOBからr個をとる組み合わせnCrは nCr=n!/r!(n−r)!という計算式で表現されるか
ら 12C10=12!/10!・2!の計算により、66通りの再生順序
が発生する。即ち66回もの相異なる順序でVOBが選択さ
れることになる。
本図においてタイトル『トータルフィットネスコー
ス』は『PGC3』と対応づけられいる。更にPGC情報4に
おける『VOB位置情報テーブル』のVOB数は5であり、PG
再生モードには『ランダム指定』が指定されている。こ
のランダム再生における繰り返し回数は『3』と設定さ
れている。このようにPG再生モードが5個のVOBをラン
ダム再生するよう指定しているから、重複組み合わせ5H
3の数の再生パターンでVOBが選択される。
ここでn個のVOBから同一のものを何回もとることを
許してr個をとる重複組み合わせnHrは nHr=n+r−1Cr=(n+r−1)!/r!(n−1)!
という計算式で求められるから 5H3=(5+3−1)!/3!・4!の計算により、126通り
の再生順序が発生する。
トータルフィットネスコースはVOB数・繰り返し回数
が少なく、尚且つ同じVOBが何度も選択されるので太っ
た人や反射神経に自信の無い人でも充分ついてゆくこと
ができる。これに対して『腕周りシェイプアップコー
ス』はVOB数・繰り返し回数が多く、尚且つ選択されるV
OBがめまぐるしく変わるので、高度な反射神経と体力が
要求される。これは上記の計算結果からもあきらかであ
り、初心者向けの126通りに対し、20倍以上(3003通
り)の数となる。このような膨大な数のVOB選択によ
り、上級者でも満足出来るようなエアロビクスを実現す
ることができる。
このようにPG再生モードの設定次第で、タイトル制作
者は上級・中級・初級というように何段階ものエアロビ
クスカリキュラムを1つの光ディスクで提供することが
できる。
ダイジェスト編1はPGC情報#4と対応している。PGC
情報#4は30個のVOBのうち、先頭から中盤までの15個
を順次再生するためのコースであり、繰り返し回数は0
と設定されている。0設定のため、PGC情報#4は、ダ
イジェスト編1は30個のVOBのうち、先頭から中盤まで
の15個を順次再生するためのコースである。これらは実
際の運動はせずにただエアロビクス運動を眺めていたい
という人向けである。
(1.1.2)論理構造−ビデオマネージャ ビデオマネージャの構成はビデオオブジェクトと、PG
C管理情報テーブルとからなり、ビデオタイトルセット
のデータ構造に準拠しているといって良い。ビデオマネ
ージャのVOBとビデオタイトルセットのVOBとの差違点
は、ビデオマネージャーがボリュームメニュー用に特化
されている点である。ここでボリュームメニューとは、
光ディスクに収録された全てのタイトルを一覧表示さ
せ、何れか一つのタイトルを選択させるためのメニュー
であり、光ディスクがディスク再生装置に装填されて、
光ピックアップがボリューム管理領域から、ボリューム
領域へと移動した直後に画面上に表示される。
このボリュームメニュー用に特化されているため、ビ
デオマネージャーとビデオタイトルセットとの間には、
以下の第1、第2の相違点がある。先ず第1に、ビデオ
タイトルセットのVOBが動画像データ、副映像パック、
オーディオパックを含むのに対して、ビデオマネージャ
のVOBは、メニュー用の副映像パック及び管理情報パッ
クを含んでいるのに過ぎない。第2にビデオマネージャ
ーには、光ディスクにおける幾つものビデオタイトルセ
ットのタイトルを分岐先にした分岐コマンドが記述され
ている。
第20図にビデオマネージャのデータ構成を示す。第20
図に示すように、『ビデオマネージャ』は、『メニュー
用ビデオオブジェクト』、『メニュー用PGC管理情報テ
ーブル』、『タイトルサーチポインタテーブル』から構
成される。『メニュー用ビデオオブジェクト』はその名
称通り、ボリュームメニュー用に特化されたVOBであ
る。即ち、ボリュームメニューを表示するための副映像
パックと、当該メニューに対するカーソル操作、確定操
作に応じた再生制御を行うための管理情報パックとを含
んでいる。第21図はボリュームメニュー用の表示映像の
説明図である。ボリュームメニュー用ビデオオブジェク
トは、複数のアイテムy611,y612,y613,y616を有する。
これらのアイテムは、『エアロビクス<腕周りシェイプ
アップコース>』、『エアロビクス<ウエストスリムコ
ース>』といったタイトルのうち、何れか一つを特定さ
せるための内容である。このようなアイテムに対してユ
ーザが確定操作を行うことにより、同VOBに存在する管
理情報パックに含まれる各ビデオタイトルセット及び各
タイトルを分岐先にしたコマンドが実行されてこれから
再生されるタイトルが指定される。
『メニュー用PGC管理情報テーブル』は、ボリューム
メニュー用に特化されたPGC情報であり、再生装置への
装填時にメニュー用VOBが読み出されるよう、当該メニ
ュー用VOBの記録箇所が記述されている。このPGC情報
は、光ディスクが再生装置に装填されて光ピックアップ
がボリューム管理領域から、ボリューム領域へと移動し
た直後に再生装置によって読み出される。これにより、
ボリュームメニューが画面上に表れることになる。
『タイトルサーチポインタテーブル』は、各タイトル
が所属するタイトルセット及びタイトルセット内におい
て各タイトルに付されたタイトル番号を特定するための
インデックスである。
(2.1)ディスク再生装置の概要 光ディスクの再生装置(DVDプレイヤー)について説
明する。第10図はDVDプレーヤー1、テレビモニタ2、
及びリモコン91の外観を示す図である。
DVDプレーヤー1は、筐体正面に開口を有し、開口の
奥行き方向には光ディスクをセットするドライブ機構が
設けられている。
DVDプレイヤーの正面には、リモコンが発する赤外線
を受光する受光素子を有したリモコン受信部92が設けら
れており、操作者が把持したリモコンに対して操作があ
ると、リモコン受信部92は、キー信号を受信した旨の割
込み信号を発する。
DVDプレイヤーの背面にはビデオ出力端子、オーディ
オ出力端子が備えられており、ここにAVコードを接続す
ることでDVDから再生された映像信号を家庭用の大型テ
レビモニタ2に出力することができる。これによって操
作者は、33インチ、35インチ等家庭用の大型テレビによ
って、DVDの再生映像を楽しむことができる。以上の説
明からも判るように、本実施形態のDVDプレーヤー1は
パソコン等と接続して用いるものではなく、家庭用電化
機器として、テレビモニタ2と共に用いるものである。
リモコン91は、その筐体表面にバネ付勢されたキーパ
ッドが設けられており、押下されたキーに対応するコー
ドを赤外線で出力する。
(2.2)ディスク再生装置の構成要素 第11図は、本実施例形態におけるDVDプレイヤーの内
部構成を示すブロック図である。このDVDプレイヤー
は、ドライブ機構16、機構制御部83、信号処理部84、AV
デコーダ部85、リモコン受信部92、システム制御部93か
ら構成される。さらにAVデコーダ部85は、信号分離部8
6、ビデオデコーダ87、副映像デコーダ88、オーディオ
デコーダ89、及び映像合成部90から構成される。
ドライブ機構16は、光ディスクをセットする基台と、
セットされた光ディスクをクランプして回転駆動するス
ピンドルモータ81とを備える。また光ディスクをセット
する基台は、図示しないイジェクト機構によって筐体の
内外に前後移動する。基台が筐体の外側に移動した状態
で、操作者は光ディスクを搭載する。光ディスクが基台
に搭載されて、基台がDVDプレイヤーの内側に移動する
と、光ディスクはDVDプレイヤーに装填される。
機構制御部83は、ディスクを駆動するモータ81及びデ
ィスクに記録された信号を読み出す光ピックアップを含
む機構系を制御する。具体的には機構制御部83は、シス
テム制御部93から指示されたトラック位置に応じてモー
タ速度の調整を行う。それと共に光ピックアップのアク
チュエータを制御することによりピックアップ位置の移
動を行い、サーボ制御により正確なトラックを検出する
と、所望の物理セクタが記録されているところまで回転
待ちを行い所望の位置から連続して信号を読み出す。
信号処理部84は、光ピックアップから読み出された信
号に増幅、波形整形、二値化、復調、エラー訂正などの
処理を施し、ディジタルデータ列に変換し、システム制
御部93内のバッファメモリ(後述する。)に論理ブロッ
ク単位で格納する。
AVデコーダ部85は、入力されるVOBであるディジタル
データに対して所定の処理を施し、ビデオ信号やオーデ
ィオ信号に変換する。
信号分離部86は、バッファメモリから論理ブロック単
位に転送されてくるデジタルデータ列を受けとり、動画
像データ、副映像データ、オーデォオデータの振り分け
を行う。この振り分けにおいて、動画像データはビデオ
デコーダ87に出力される。オーディオデータはオーディ
オデコーダ89に、副映像データは副映像デコーダ88にそ
れぞれに出力される。管理情報パックはシステム制御部
93に出力される。その際信号分離部86は、システム制御
部93から番号が指示される。この番号は、第5図の説明
図に示したオーディオデータA,B,C、副映像データA,Bの
うち何れかを指示するものであり、当該番号が与えられ
ると信号分離部86は、当該番号をオーディオデコーダ8
9、副映像デコーダ88にそれぞれ出力する。そして番号
以外のデータを破棄する。
ビデオデコーダ87は、信号分離部86から入力される動
画像データを解読、伸長してデジタルビデオ信号として
映像合成部90に出力する。
副映像デコーダ88は、信号分離部86から入力される副
映像データがランレングス圧縮されたイメージデータで
ある場合には、それを解読・伸長してビデオ信号と同一
形式で映像合成部90に出力する。
オーディオデコーダ89は、信号分離部86から入力され
たオーディオデータを解読、伸長してディジタルオーデ
ィオ信号として出力する。
映像合成部90は、ビデオデコーダ87の出力と副映像デ
コーダ88の出力をシステム制御部93に指示された比率で
混合したNTSC信号を出力する。
(2.2.2)ディスク再生装置の構成要素−システム制御
部93の内部構成 システム制御部93は、DVDプレイヤー全体の制御を行
い第12図の内部構成を有する。第12図によればシステム
制御部93は、バッファメモリ94と、管理情報パックバッ
ファ95と、組み込みプロセッサ96と、PGC情報バッファ3
1とを内蔵している。
バッファメモリ94には増幅、波形整形、2値化、復
調、エラー訂正などの処理を経たデータが書き込まれ
る。書き込まれたデータがビデオタイトルセット管理情
報ならば図示しないバッファにこれを取り込む。一方VO
Bならばシステム制御部93は、1パックずつ信号分離部8
6に転送する。このように転送するとAVデコーダ部85か
ら管理情報パックが送り返されて来る。
管理情報パックバッファ95は信号分離部86から送り返
されて来る管理情報パックを格納するバッファである。
組み込みプロセッサ96は、DVDプレーヤー1全般の制
御プログラムを記憶したROMと、作業用メモリと、CPUと
を一体化して構成される。
PGC情報バッファ31は、現在選択されているPGC情報を
格納する。
作業バッファ97は、システム制御部96が第12図に示し
たフローチャートの処理を行う際に、一次元配列『乱数
リスト』及び変数『指定回数』を展開するのに用いられ
るバッファである。
(2.3.2.1)システム制御部93の全体フロー 第13図は、システム制御部93の処理内容を示す全体フ
ローである。本図を参照しながらDVDプレーヤー1の動
作説明を行う。
DVDプレーヤー1のイジェクトボタンを押下すると、
基台が筐体の外側に移動する。基台が外側に移動した状
態で、操作者は光ディスクを搭載する。基台に搭載され
て、基台がDVDプレイヤーの内側に移動すると、光ディ
スクはDVDプレイヤーに装填される。システム制御部93
は、ステップ121において、光ディスクの挿入待ち状態
になっている。光学センサー等から光ディスクの装填が
通知されると、機構制御部83および信号処理部84を制御
することにより、光ピックアップ82をリードイン領域に
置いたままディスクの回転制御を行う。リードイン領域
に置いたままのディスク回転を、回転動作が安定するま
で継続する。回転動作が安定すると、光ピックアップを
リードイン領域から外周へと移動させてボリューム管理
領域を読み出す。ボリューム管理領域の情報に基づきビ
デオマネージャを読み出す(ステップ122)。さらにシ
ステム制御部93は、ビデオマネージャのメニュー用PGC
管理情報テーブルを参照し、ボリュームメニュー用のプ
ログラムチェーンの記録アドレスを算出し、これを再生
し、PGC情報バッファ31に保持する。ボリュームメニュ
ー用のプログラムチェーンが内部に保持されれば、シス
テム制御部93は、保持されたPGC情報を参照し、再生を
行うビデオオブジェクト(VOB)及びその光ディスク上
の記録アドレスを算出する。再生すべきビデオオブジェ
クトが決定されれば、システム制御部93は、機械制御部
83及び信号処理部84に制御信号を出力し、決定したビデ
オオブジェクトを光ディスクから取り出し再生する。こ
れにより、第21図に示すボリュームメニューがテレビモ
ニタ2に映像表示されることになる(ステップ123)。
このタイトルの一覧表を見て操作者は、自分の太り具
合を考えて、どのコースが一番必要であるかを考え、
『エアロビクス<腕周りシェイプアップコース>』が一
番必要であると判断した。そして当該コースのメニュー
項目を選択確定したとする。ビデオマネージャーには、
そのメニュー項目に対応づけて分岐コマンド及びそのパ
ラメータとしてタイトル番号が格納されており、このハ
イライトコマンドがシステム制御部93により実行される
(ステップ125)。
分岐コマンドによる実行動作として、システム制御部
93はビデオマネージャの一部であるタイトルサーチポイ
ンタテーブルを参照し、所属するビデオタイトルセット
(VTS)及びVTS内タイトル番号を決定する。ビデオタイ
トルセットが確定されれば、システム制御部93は機構制
御部83及び信号処理部84に制御信号を出力し、確定した
タイトルセットのビデオタイトルセット管理情報を再生
しビデオタイトルセット管理情報の一部であるビデオタ
イトルセット部タイトルサーチポインタテーブルを内部
に取り出す(ステップ126)。
ビデオタイトルセット部タイトルサーチポインタテー
ブルが取り出せれば、システム制御部93は、これを参照
し、再生すべきタイトルの再生開始用のプログラムチェ
ーンのPGC情報を決定する。PGC情報が決定されれば、シ
ステム制御部93は、機構制御部83及び信号処理部84に制
御信号を出力し、決定したPGC情報を再生し、これを内
部のPGC情報バッファ31に保持する。尚、この際、保持
されているボリュームメニュー用のPGC情報は上書きさ
れる事になる。タイトルの再生開始用のPGC情報が保持
されれば、システム制御部93は、保持したPGC情報を参
照して、再生すべきビデオオブジェクト及びその記録ア
ドレスを決定し、決定したビデオオブジェクトの再生
を、機構制御部83及び信号制御部84に制御信号を出力し
行う。
以降、システム制御部93は、保持したPGC情報に従
い、順次、再生すべきビデオオブジェクトを決定し再生
制御を行う。システム制御部93はPGC情報により示され
る最終のビデオオブジェクトの再生を完了すれば、PGC
情報の一部であるPGC連結情報を参照し、次のPGC情報を
決定する。次のPGC情報を決定したシステム制御部93
は、現在のPGC情報を廃棄して、次のPGC情報を保持し、
これに従い、再生進行を継続する(ステップ128)。
尚、ビデオオブジェクトの再生を補足すると、DVDプ
レーヤ1には、図示しないが音声チャネルと副映像チャ
ネルの切り替えキーが付随している。そして、この切り
替えキーによりユーザが選択した音声チャネル、副映像
チャネルは、システム制御部93のシステムレジスタ(図
示しない)に保持される。ビデオオブジェクトが再生さ
れる際、システム制御部93は、内部のシステムレジスタ
を参照し、有効なチャネルの指定を、制御信号を出力し
AVデコーダ部85に行う。これにより、有効な音声チャネ
ル及び副映像チャネルの情報のみが、動画情報と共に外
部に出力されることになるのである。
(2.3.2.2)第1動作例・・ビデオタイトルセットV1に
対する再生制御 第14図及び第15図のフローチャートを参照しながら第
2B図に示したビデオタイトルセットV1に対するシステム
制御部93のソフトウェア制御について説明する。
今、『エアロビクス<腕周りシェイプアップコース
>』が選択されたのでPGC情報バッファ31にはPGC情報#
1が格納されている。この状態でシステム制御部93は再
生順序決定処理を行う。再生順序決定処理とは、メニュ
ーからプログラムチェーンへの分岐時に、PG再生モード
の記載内容に応じて再生順序を決定することであり、第
14図のフローチャートに示す多重分岐で実現される。ス
テップ140では、PGC情報からPG再生モードを読み出す。
本ステップでは、本図において指示されたPG再生モード
が読み出される。PG再生モードの読み出し後ステップ14
1に移行する。ステップ141では、読み出したPG再生モー
ドの第2フィールドのビットパターンが『000 0000』か
否かを判定する。第9図においてPGC情報#1の第2フ
ィールドには“繰返回数10回”即ち『000 1010』が記述
されているからステップ142に移行する。
ステップ142では第1フィールドのビットパターンが
『1』か否かを判定する。第9図におけるPGC情報#1
は、第1フィールドが『1』と設定されているのでステ
ップ144に移行する。
シャッフル再生におけるシステム制御部93の処理につ
いて第15図のフローチャートを参照しながら説明する。
本フローチャートにおいて『乱数リスト』とは、シャッ
フル再生においてこれまでに発生した乱数の履歴をとる
ための一次元配列である。また『総数n』とは、VOB位
置情報テーブルに記載されているVOB位置情報の数であ
りPGC情報#1の場合は上述したように『15個』とな
る。『指定回数k』は、ステップ152〜ステップ159から
なるループ処理のループ回数を格納するための変数であ
る。
第14図のフローにおいてステップ144に移行すると、
第15図のフローチャートのステップ150へと移行し、第
2フィールドのビットパターンから指定回数を読み出し
てカウンタに格納する。第2フィールドは7ビット長で
あるから、0〜127の範囲の繰り返し回数が指定され
る。ステップ150の実行後、ステップ151に移行する。ス
テップ151では、乱数リストをオール0にクリアする。
ステップ151の実行後、ステップ152に移行し、1からVO
B総数15までの整数範囲の乱数(0<r<n+1)を発
生する。ここで整数3が発生したものとする。尚本実施
形態では、『VOB位置情報テーブル』に記載されたVOBを
均等に選択するため、一様乱数を発生するものとする。
他にもガウス乱数等、任意の分布を有する乱数をもちい
てもよい。頻度が低くなりがちな後半部のエクササイズ
がより高頻度に選択されるよう重み付けを行ってもよ
い。
ステップ152の実行後、ステップ153に移行する。ステ
ップ153では発生した数値3が乱数リストに記載されて
いるか未記載であるかを判定する。PGC情報が選択され
たばかりの状態であるから未記載なのでステップ154に
移行する。ステップ154では『VOB位置情報テーブル』に
おいて3番目に配されているVOB位置情報を読み出す。
ステップ155では『VOB位置情報』に記載されているVOB
オフセットに基づいて読み出すべき論理ブロックがディ
スク上の螺旋トラックのどの部分を占めているかを計算
する。そしてトラック位置を機構制御部83に指示し、記
録開始位置まで光ピックアップを移動させる。その後に
機構制御部83にブロック読み出し制御を指示する。
ステップ156はVOBが占めている全ての論理ブロックに
ついて、以降のステップ157の処理を繰り返し行わせ
る。ステップ157の処理とは、論理ブロック#kに記録
されているデータを光ピックアップ、信号処理部を介し
て読み出させることである。
機構制御部83及び信号処理部84の制御によりVOBが占
めている論理ブロックのデータが順次読み出されてゆ
く。読み出されたデータは、AVデコーダ部85により分離
及び再生される。この時点で分離されたビデオが第10図
のテレビ画面に表示され、オーディオデータによる音声
出力が開始される。これにより、テレビモニタの画面に
は、第17図に示すようなインストラクターが両腕を水平
に伸ばして回転させる様子の実写映像が約数分のあいだ
表示される。この間、スピーカからは軽快なBGMが流れ
ており、操作者はBGMのリズムに合わせて画面のインス
トラクターの動きと同様のエクササイズを行う。
以上の処理をVOB#3の『VOB位置情報』に記載されて
いる全ての論理ブロックについて繰り返すと、ステップ
158に移行し、整数値3を乱数リストに追記する。ステ
ップ158の実行後、ステップ159に移行する。ステップ15
9では、カウンタに格納されている指定回数kを1減じ
る。ステップ159では、指定回数kが0以上か否かを判
定する。一巡目では0以上なのでステップ152に移行し
て乱数発生を行わせる。
ステップ152では、1からVOB総数nまでの整数範囲の
乱数(0<r<n+1)を発生する。ここで整数値3が
発生したものとする。ステップ152の実行後、ステップ1
53に移行する。ステップ153では発生した数値3が乱数
リストに記載されているか未記載であるかを判定する。
ここで整数値3はリストに記載されているので、ステッ
プ152に戻って乱数を再発生させる。再発生した乱数も
記載されていれば、再々度ステップ152に戻って乱数を
再々発生させる。
このようにリストに記載済みの乱数が発生されている
間はステップ152〜ステップ153の繰り返しを継続する。
このように乱数リストに記載されている履歴を照合する
ことにより、既に選択されたVOBが重複して選択される
のを避けている。
乱数を2回再発生した結果、乱数として整数値5が発
生したとする。整数値5は乱数リストに未記載なのでス
テップ154に移行する。『VOB位置情報テーブル』におい
て5番目に配されているVOB位置情報を読み出す。ステ
ップ155では5番目のVOB位置情報に記載されているVOB
オフセットに基づいて次に読み出すべき論理ブロックが
ディスク上のどのトラックに相当するかを計算する。そ
してトラック位置を機構制御部83に指示し、記録開始位
置まで光ピックアップを移動させる。その後に機構制御
部83にブロック読み出し制御を指示する。
ステップ156及びステップ157では、論理ブロック#k
に記録されているデータを光ピックアップ、信号処理部
を介して読み出させてゆく。
機構制御部83及び信号処理部84の制御によりVOB#5
が占めている論理ブロックのデータが順次読み出されて
ゆく。読み出されたデータは、AVデコーダ部85により分
離及び再生される。この時点で分離されたビデオが第10
図のテレビ画面に表示され、オーディオデータによる音
声出力が開始される。これによりテレビモニタの画面に
は、第18図に示すようなインストラクターが水平に腕を
伸ばして振りおろし、これを腹部の手前で交叉させる様
子の実写映像が約数分のあいだ表示される。この間、ス
ピーカからはまた異なる軽快なBGMが流れており、操作
者はBGMのリズムに合わせて画面のインストラクターの
動きと同様のエクササイズを行う。
以上の処理をVOB#3の『VOB位置情報』に記載されて
いる全ての論理ブロックについて繰り返すと、ステップ
158に移行し、整数値5を乱数リストに追記する。この
追記により、乱数リストには『3』『5』が並ぶことに
なる。ステップ158の実行後、ステップ159に移行する。
ステップ159では、カウンタに格納されている指定回数
kを1減じる。ステップ159では、指定回数kが0以上
か否かを判定する。二巡目ではステップ152に移行して
乱数発生を行わせる。
ステップ152では、1からVOB総数nまでの整数範囲の
乱数(0<r<n+1)を発生する。ここで整数値8が
発生したものとする。ステップ152の実行後、ステップ1
53に移行する。ステップ153では発生した数値8が乱数
リストに記載されているか未記載であるかを判定する。
乱数リストには“3"“5"が記載されており、整数8は未
記載なのでステップ154に移行する。『VOB位置情報テー
ブル』において8番目に配されているVOB位置情報を読
み出す。ステップ155では『VOB位置情報』に記載されて
いるVOBオフセットに基づいて次に読み出すべき論理ブ
ロックがディスク上のどのトラックに相当するかを計算
する。そしてトラック位置を機構制御部83に指示し、記
録開始位置まで光ピックアップを移動させる。その後に
機構制御部83にブロック読み出し制御を指示する。
ステップ156及びステップ157では、論理ブロック#k
に記録されているデータを光ピックアップ、信号処理部
を介して読み出させてゆく。
機構制御部83及び信号処理部84の制御によりVOBが占
めている論理ブロックのデータが順次読み出されてゆ
く。読み出されたデータは、AVデコーダ部85により分離
及び再生される。この時点で分離されたビデオが第10図
のテレビ画面に表示され、オーディオデータによる音声
出力が開始される。これによりテレビモニタの画面に
は、第19図に示すようにインストラクターが両腕を伸ば
して背後側に胸の高さまで振り上げる様子と、振り上げ
た腕を正面側に振り上げる様子の実写映像とが約数分の
あいだ表示される。この間、スピーカからはまた異なる
軽快なBGMが流れており、操作者はBGMのリズムに合わせ
て画面のインストラクターの動きと同様のエクササイズ
を行う。
以上の処理をVOB#3の『VOB位置情報』に記載されて
いる全ての論理ブロックについて繰り返すと、ステップ
158に移行し、乱数rを乱数リストに追記する。ステッ
プ158の実行後、ステップ159に移行する。ステップ159
では、カウンタに格納されている指定回数kを1減じ
る。ステップ159では、指定回数kが0以上か否かを判
定する。三巡目ではステップ152に移行して乱数発生を
行わせる。
ステップ153で未記載と判定される度にステップ152〜
ステップ159の処理を繰り返す。これを一巡する度にス
テップ159においてカウント値は1つずつデクリメント
してステップ160に移行する。
ステップ159の繰り返しによってカウント値は1つず
つデクリメントしてゆき下限0に近付く。カウント値が
下限0を計数するとステップ160がYesとなり、本フロー
チャートを終了する。この繰り返しの間、インストラク
ターのエクササイズは目まぐるしく変わり、またBGMも
リズミカルに切り換っていったので、操作者は僅かな時
間で良い汗をかくことができた。
同様の光ディスクの装填とコース選択とをあくる日の
朝に行うと、昨日とは全く違う順序でVOBが再生され
る。このように再生順序が目まぐるしく変わるので、操
作者にひましに運動による効果が現れてゆく。
<ランダム再生> ランダム再生は、重複が存在しても良い組み合わせだ
から、この具体化には、第15図のフローチャートにおけ
る乱数リストとの照合をカットすればよい。このように
構成したランダム再生時のシステム制御部93のフローチ
ャートを第16図に示しておく。第16図からも明らかなよ
うにシャッフル再生では、第2フィールドのビットパタ
ーンから指定回数kを読み出してカウンタに格納するス
テップ150、1から総数nまでの整数範囲の乱数rを発
生するステップ152、『VOB位置情報テーブル』において
r番目に配されている位置情報No.rを読み出すステップ
154、VOB位置情報テーブルに記載されているVOBの記録
開始位置の論理ブロックに光ピックアップの移動する旨
を機構制御部83に指示するステップ155、VOB位置情報の
『ブロック数』に記載されているブロック数だけ繰り返
すステップ156、論理ブロック#kに記録されているデ
ータを光ピックアップ、信号処理部を介して読み出させ
るステップ157、指定回数kを1減じるステップ158、指
定回数kが0より大きいかを判定するステップ159が順
次実行される。
<通常再生> 通常再生は、『VOB位置情報テーブル』の記載内容の
通りにVOBを読み出してゆくだけである。具体化には、
第15図のフローチャートにおけるステップ156〜157の手
順のみがあればよい。
続いて『ウエストスリムコース』を選択すれば、リズ
ミカルにステップを踏む様子、右脚、左脚を高くあげる
様子、インストラクターがジャンプする様子の実写映像
が画面上に表れる。即ち『腕周りシェイプアップコー
ス』に対応するPGC情報がディスク再生装置に読み込ま
れると、腕周りを運動が無作為に選ばれて画面に表示さ
れ、『ウエストスリムコース』に対応するPGC情報がデ
ィスク再生装置に読み込まれると、腰回りを運動が無作
為に選ばれて画面に表示される。
以上のように本実施形態によれば、『ウエストスリム
コース』『腕周りシェイプアップコース』といったコー
スのそれぞれに、PGC情報が対応している。一つのPGC情
報は、腕周りを運動を無作為に選んで再生するよう、
『VOB位置情報テーブル』及びPG再生パタンによって再
生順序を指定し、別のPGC情報は、腰回りを運動を無作
為に選んで再生するよう再生順序を指定しているので、
各コースの選択時には、コースに係りのある映像のみが
無作為に再生されることになる。このような無作為再生
により、上記の腕周りの運動及び腰周りの運動の順序
は、毎朝、光ディスクのコースを選択する度に目まぐる
しく変わる。これにより、操作者の『ウエストスリムコ
ース』『腕周りシェイプアップコース』といったコース
に対する印象は何時までも新鮮なものとなり、毎朝新鮮
な気持ちでエアロビクスに打ち込むことができる。
本実施形態においては、1つのVOBユニットを1つのG
OPで構成したが、格納する動画映像の再生時間が1秒前
後になるのであれば1つのGOPに限るものではなく、2
個や3個の非常に再生時間の短いGOPから構成されても
良いことはいうまでもない。また、この場合、管理情報
パックは、連続した複数個のGOPの先頭に配置され、こ
れら複数のGOPに対して有効な再生制御情報を格納する
ことになる。
本実施形態では、動画情報にはMPEG2方式のディジタ
ル動画データの場合で説明したが、音声や副映像等と共
にオブジェクトを形成可能な動画データであればこれに
限るものではなく、例えばMPEG1方式のディジタル動画
や、MPEG方式で利用されるDCT(Discrete Cosine Trans
form)以外の変換アルゴリズムによるディジタル動画で
あってももちろんよい。
また、本実施例では管理情報パックは動画の復元単位
であるGOP毎に配置されたが、ディジタル動画の圧縮方
式が異なれば、その圧縮方式の復元単位毎になるのは自
明である。
最後に、本実施形態における光ディスクの製造方法を
簡単に説明する。ビデオカメラによって撮影した何巻も
のビデオテープや、ライブ録音したミュージックテープ
をマスターとして用意し、これらに収録されている動
画、音声をデジタル化して、ノンリニア編集装置にアッ
プロードする。編集者は、このノンリニア編集装置上に
おいて、フレーム単位に映像、音声を再生させながら、
グラフィックエディタ等のアプリケーションプログラム
によってメニュー、アイテムを作成する。これと共に、
GUIジェネレータ等を用いてハイライトコマンドを組み
込んだ管理情報パックをも作成する。作成後、これらを
MPEG規格に準じて符号化して、動画データ、オーディオ
データ、副映像データ、管理情報パックを作成する。生
成すると、ノンリニア編集装置上でこれらからVOBユニ
ットを作成してゆきVOBを作成してゆく。VOBを作成する
と、VOBにVOB番号を付与して、更にPGC情報#1,#2,#
3,#4・・・・・#n、ビデオタイトルセット部タイト
ルサーチポインタテーブル、ビデオタイトルセット管理
情報を作成し、ワークステーションのメモリ上におい
て、上述したデータ構造を構成する。
データ構造を構成した後、ファイル領域にこれらを記
録できるように、これらのデータを論理データ列に変換
する。変換された論理データ列は、磁気テープ等の伝達
媒体に記録され、さらに物理データ列に変換される。こ
の物理データ列は、ボリュームデータに対してECC(Err
or Check Code)や、E−F変調、リードイン領域のデ
ータ、リードアウト領域のデータなどが付加されたもの
である。この物理データ列を用いて原盤カッティング
は、光ディスクの原盤を作成する。さらにプレス装置に
よって作成された原盤から光ディスクが製造される。
上記の製造フローでは、本発明のデータ構造に関る論
理データ列作成装置の一部を除いて、既存のCD用の製造
設備がそのまま使用可能である。この点に関しては、オ
ーム社「コンパクトディスク読本」中島平太郎、小川博
司共著や、朝倉書店「光ディスクシステム」応用物理学
会光学談話会に記載されている。
産業上の利用可能性 以上のように本発明に係るマルチメディア光ディスク
は、映像内容の新鮮さを保ち陳腐化を防ぐのに有用であ
り、教材型のインタラクティブソフトの市場を更に開拓
するのに有用である。
また、本発明に係る再生装置、再生方法は、実装メモ
リの規模が制限された安価な民生用AV機器においても、
上記のような光ディスクを再生させるのに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 27/10 A (72)発明者 村瀬 薫 奈良県生駒郡斑鳩町目安367番地 プレ ジール栗原105号 (72)発明者 三輪 勝彦 大阪府大阪市淀川区野中南1丁目4番地 40−444 (56)参考文献 特開 平9−251717(JP,A) 特開 平8−339665(JP,A) 国際公開95/12197(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 27/00 G11B 27/10 G11B 20/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ領域とインデックス領域とを有する
    光ディスクの再生装置であって、前記データ領域は、動
    画データを含む複数のビデオオブジェクトが記録されて
    いる領域であり、前記インデックス領域は、前記複数の
    ビデオオブジェクトのうちの所定のビデオオブジェクト
    の再生順序を示す再生順序情報と、前記再生順序情報が
    示す前記所定のビデオオブジェクトの全ての前記データ
    領域での位置を示す位置情報と、前記再生順序情報が示
    す前記所定のビデオオブジェクトのうちの少なくとも1
    つをランダムに再生するか、前記所定のビデオオブジェ
    クトの全てを順次再生するかを示すフラグ情報とが格納
    されている領域であり、前記再生装置は、 前記ビデオオブジェクト、前記再生順序情報、前記位置
    情報および前記フラグ情報を前記光ディスクから読み出
    すための読み出し手段と、 読み出された前記ビデオオブジェクトから動画データを
    再生する再生手段と、 前記読み出し手段を制御する制御手段とを備えており、 前記制御手段は、 前記読み出し手段を制御して、前記再生順序情報、前記
    位置情報および前記フラグ情報を前記光ディスクから読
    み出させ、 読み出された前記フラグ情報が前記再生順序情報に示さ
    れている前記所定のビデオオブジェクトの少なくとも1
    つをランダムに再生することを示しているか、あるいは
    前記所定のビデオブジェクトの全てを順次再生すること
    を示しているかを判定し、 ランダムな再生であると判定されたときには、前記再生
    順次情報に示されている前記所定のビデオオブジェクト
    の少なくとも1つを前記再生順次にかかわらずランダム
    に再生するように前記位置情報に基づいて前記読み出し
    手段を制御し、 順次再生を示していると判定されたときには、前記再生
    順次情報に示されている前記所定のビデオオブジェクト
    の全てを前記再生順序にしたがって再生するように前記
    位置情報に基づいて前記読み出し手段を制御することを
    特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】前記光ディスクの前記インデックス領域に
    格納される前記位置情報は、前記再生順序情報が示す前
    記所定のビデオオブジェクトの前記データ領域での位置
    をテーブル形式で示しており、 前記制御手段は、前記フラグ情報が前記再生順序情報に
    示されている前記所定のビデオオブジェクトの全てを順
    次再生することを示していると判定されたときに、前記
    所定のビデオオブジェクトの全てをテーブル内での配列
    順にしたがって順次再生するように前記位置情報に基づ
    いて前記読み出し手段を制御することを特徴とする請求
    項1に記載の再生装置。
  3. 【請求項3】前記再生装置は、再生の回数をカウントす
    るカウンタをさらに備えており、 前記光ディスクの前記インデックス領域は、前記フラグ
    情報がランダム再生を示している場合におけるランダム
    再生の回数に関する繰り返し回数情報をさらに格納して
    おり、 前記読み出し手段は更に、前記繰り返し回数情報を前記
    光ディスクから読み出し、 前記制御手段は、 前記読み出し手段を制御して、前記再生順序情報、前記
    位置情報、前記フラグ情報及びを前記繰り返し回数情報
    を前記光ディスクから読み出させ、 前記フラグ情報が、前記再生順序情報に示されている前
    記所定のビデオオブジェクトの少なくとも1つをランダ
    ムに再生することを示していると判定されると前記カウ
    ンタをリセットし、前記カウンタの内容と前記繰り返し
    回数情報に基づいて、前記所定のビデオオブジェクトの
    うちの1つをランダムに読み出すことを前記繰り返し回
    数情報から求められる前記ランダム再生の回数だけ行う
    ように前記位置情報に基づいて前記読み出し手段を制御
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    再生装置。
  4. 【請求項4】前記光ディスクの前記インデックス領域に
    格納される前記フラグ情報は、前記再生順序情報が示す
    前記所定のビデオオブジェクトのうちの少なくとも1つ
    を重複を許してランダムに再生するか、前記所定のビデ
    オオブジェクトのうちの少なくとも1つを重複を禁止し
    てランダムに再生するか、あるいは前記所定のビデオオ
    ブジェクトの全てを順次再生するかを示しており、 前記再生装置は、再生したビデオオブジェクトの識別子
    を保持する保持手段をさらに備えており、 前記制御手段は、前記フラグ情報が、前記再生順序情報
    によって示される前記所定のビデオオブジェクトのうち
    の少なくとも1つを重複を禁止してランダムに再生する
    ことを示していると判定されると、前記保持手段の内容
    をクリアし、前記再生順序情報によって示される前記所
    定のビデオオブジェクトのうちの前記保持手段に識別子
    が保持されていない少なくとも1つのビデオオブジェク
    トをランダムに再生するように、前記保持手段の内容を
    参照しながら前記位置情報に基づいて前記読み出し手段
    を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の再生装置。
  5. 【請求項5】データ領域とインデックス領域とを備えて
    いる光ディスクの再生方法であって、前記データ領域
    は、動画データを含む複数のビデオオブジェクトが記録
    されている領域であり、前記インデックス領域は、前記
    複数のビデオオブジェクトのうちの所定のビデオオブジ
    ェクトの再生順序を示す再生順序情報と、前記再生順序
    情報が示す前記所定のビデオオブジェクトの全ての前記
    データ領域での位置を示す位置情報と、前記再生順序情
    報が示す前記所定のビデオオブジェクトのうちの少なく
    とも1つをランダムに再生するか、前記所定のビデオオ
    ブジェクトの全てを順次再生するかを示すフラグ情報と
    が格納されている領域であり、前記再生方法は、 前記光ディスクから前記再生順序情報、前記位置情報、
    および前記フラグ情報を読み出すステップと、 読み出された前記フラグ情報の内容を判定するステップ
    と、 前記フラグ情報が、前記所定のビデオオブジェクトの少
    なくとも1つをランダムに再生することを示していると
    きに、前記再生順序情報に示されている前記再生順序に
    かかわらず、前記所定のビデオオブジェクトのうちの少
    なくとも1つを前記光ディスクからランダムに前記位置
    情報に基づき読み出すステップと、 前記フラグ情報が、前記所定のビデオオブジェクトの全
    てを順次再生することを示しているときに、前記再生順
    序にしたがって、前記所定のビデオオブジェクトの全て
    を前記光ディスクから順次、前記位置情報に基づき読み
    出すステップと、 読み出されたビデオオブジェクトから前記動画データを
    再生するステップとからなる再生方法。
  6. 【請求項6】前記光ディスクの前記インデックス領域
    は、前記フラグ情報がランダム再生を示す場合における
    ランダム再生の回数に関する繰り返し回数情報をさらに
    格納しており、 前記光ディスクから前記再生順序情報、前記位置情報、
    および前記フラグ情報を読み出すステップにおいて、前
    記繰り返し回数情報が読み出され、 前記ランダムに読み出すステップは、前記繰り返し回数
    情報に基づいて、前記再生順序情報が示す前記所定のビ
    デオオブジェクトのうちの1つをランダムに読み出すこ
    とを前記繰り返し回数情報から求められる前記ランダム
    再生の回数だけ行うステップである ことを特徴とする請求項5に記載の再生方法。
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