JP2803498B2 - ハイドロフレーズ掘削機の揚泥ポンプ - Google Patents

ハイドロフレーズ掘削機の揚泥ポンプ

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JP2803498B2
JP2803498B2 JP30567992A JP30567992A JP2803498B2 JP 2803498 B2 JP2803498 B2 JP 2803498B2 JP 30567992 A JP30567992 A JP 30567992A JP 30567992 A JP30567992 A JP 30567992A JP 2803498 B2 JP2803498 B2 JP 2803498B2
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Obayashi Corp
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モ―タの焼け付きを
未然に防止したハイドロフレーズ掘削機の揚泥ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】ハイドロフレーズ掘削機は、ガイドフレ
ームの下部に一対のカッタードラムを備え、カッタード
ラムの回転によって土砂を掘削するとともに、掘削によ
り生じた土砂を泥水とともに各カッタードラムの中央に
配置された吸泥管を介して揚泥ポンプによって吸引し、
地表面側に排出するようにしている。
【0003】この揚泥ポンプは、中央下部に吸入口を設
け、側方に吐出口を設けたポンプハウジングと、該ポン
プハウジング内に設けたインペラと該インペラに出力軸
を連結するとともに、前記ポンプハウジングの上部に配
置された駆動用モ―タを備え、前記吸入口を吸泥管に連
結するとともに、吐出口を地表部側に連通する揚泥管に
連結し、モ―タの回転により生じた揚程力によって土砂
混じりの泥水を地表部側に排出する作業を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のハイドロフレー
ズ掘削機において、特に壁厚の厚い掘削溝を掘削する場
合にモータが設置された掘削機の中央部分に滞流が生じ
やすく泥水が高粘度化し、揚泥抵抗が大となるため、モ
―タ負荷が大となり、発熱が問題となる。
【0005】つまり、モ―タは泥水中に浸漬されている
ので、モ―タハウジングの外周の冷却フィンを通じて熱
交換が行われることで自然冷却されるようになってはい
るものの、特に泥水粘度が高いと、この高粘度泥水がモ
―タハウジングの外周に順次付着し、稼動時間経過に伴
いこの付着厚みを増加させつつ熱によってケーキ状に固
化して熱交換を妨げることによりさらにモ―タを昇温さ
せ、焼き付きの原因となる。
【0006】このような焼き付きを防止するためには、
一旦泥水固化物が付着してしまうと、ある程度の温度に
上昇する都度駆動を停止して常温まで冷却するのを待た
なければならなかった。また駆動を停止したとしても、
泥水固化物が付着したままなので、再駆動すると直ぐに
昇温し、その都度頻繁に駆動停止しなければならないた
め、稼動率を著しく低下させる原因となる。
【0007】この発明は以上の問題を解決するもので、
その目的は泥水吸引時の負圧を利用して、モ―タ外周に
泥水を循環させて冷却するとともに、モ―タ負荷を軽減
できるようにしたハイドロフレーズ掘削機の揚泥ポンプ
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、中央下部に吸入口を設け、側方に吐出
口を設けたポンプハウジングと、該ポンプハウジング内
に設けたインペラと、該インペラに出力軸を連結すると
ともに、前記ポンプハウジングの上部に配置された駆動
用モ―タを備えたハイドロフレーズ掘削機の揚泥ポンプ
において、前記モ―タの外周を包囲する冷却ジャケット
と、該冷却ジャケットの上部に配置された泥水吸入パイ
プと、該冷却ジャケットの下部に一端を連通し、他端を
前記ポンプハウジングの吸入口に連通した吐出パイプと
を備えたものである。
【0009】
【作用】以上の構成によれば、ポンプの駆動により掘削
土砂とともに泥水を吸引すると、ポンプハウジングの吸
入口では負圧が生じこの負圧によって泥水吸入パイプを
通じて冷却ジャケットの内側に上部側泥水が取り入れら
れ、モ―タを強制冷却する。
【0010】吐出パイプを通じて吸引口側に供給される
上部側泥水は掘削土砂混じりの泥水に比べて粘度が低
く、この泥水が混入することによって揚泥時のモ―タ負
荷を軽減させる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1はこの発明に係るハイドロフレーズ掘
削機を示すもので、フレーム1の下部には図示しない油
圧モ―タによって駆動される一対のカッタードラム2及
び各カッタードラム2の中央に突出する吸泥管3が配置
され、この吸泥管3はフレーム1の内側に固定された揚
泥ポンプ4の吸引側に連結している。
【0012】揚泥ポンプ4は、ポンプハウジング5と、
ポンプハウジング5の上部に配置された駆動用モ―タ6
を備えている。ポンプハウジング5は、図2に示すよう
に、中央下部に前記吸泥管3に接続した吸入口7を設
け、側方に揚泥管8に接続する吐出口9を設けたもの
で、その内部には前記モ―タ6の出力軸に連結して回転
するインペラ10が配置されている。
【0013】前記モ―タ6の外周囲は、円筒状をした冷
却ジャケット11によって所定の空間を設けて包囲され
ている。
【0014】該冷却ジャケット11の一側上部には泥水
吸入パイプ12が接続し、その上部開口を通じて冷却ジ
ャケット11の内外を連通している。また冷却ジャケッ
ト11の他側下部には吐出パイプ14の一端が接続され
ている。この吐出パイプ14の他端側は前記ポンプハウ
ジング5の吸入口7に直交状態に接続され、これと冷却
ジャケット11とを連通させている。なお、図2中符号
6aは、モ―タ6の外周に多数設けた冷却フィンであ
り、この冷却フィン6aによって伝熱面積を増し、可及
的に熱交換効率を高めている。また符号12aは泥水吸
入パイプ12に設けた流量調整用のバルブである。
【0015】以上の構成における掘削作業は、カッター
ドラム2の回転駆動と同時にモ―タ6の回転駆動によ
り、カッタードラム2により掘削された土砂混じりの泥
水を吸泥管3を通じて揚泥ポンプ4により地表部側に連
続的に揚泥する。
【0016】このときポンプハウジング5の吸入口7で
は吸入による負圧が生じ、この負圧によって冷却ジャケ
ット11の取入れ口側である泥水吸入パイプ12を通じ
て冷却ジャケット11の内側に上部側泥水が取り入れら
れ、冷却ジャケット11を矢印のごとく環状に流動し、
モ―タ6を強制冷却する。
【0017】一方、吐出パイプ14を通じて吸引口7側
には熱交換に使われた上部側泥水が供給され、掘削土砂
混じりの泥水に混合した状態でポンプハウジング5内に
取り込まれる。
【0018】上部側泥水の粘度は掘削土砂混じりの泥水
より低いため、上部側泥水の混入によって粘度が下が
り、モ―タ6の負荷を軽減する。
【0019】図3は、本発明の冷却ジャケットを設けた
場合と従来の冷却フィンによる冷却方式における時間経
過とモ―タ温度との関係を示すものである。
【0020】図において、従来の場合には作業開始から
本格的な掘削作業が始まる9時間経過後からは常温程度
から急速に温度上昇し、12時間後には90〜120℃
程度まで昇温し、一時間作業を中断したところ、一旦7
0〜90℃まで温度が下降した。その後再駆動し、また
温度をモニタしながら駆動停止を繰返したが、さらに温
度は140℃以上に上昇した。このことはモ―タに発熱
が生ずるとの周囲に高粘度泥水が付着し、ドーナツ状に
固化する結果、熱交換機能を低下させていることを示唆
している。
【0021】これに対してこの発明では9時間経過後か
ら12時間後までは常温の20℃程度から最高100℃
程度までしか昇温せず、その後はほぼ一定の値となって
おり、冷却ジャケットによる熱交換作用が十分に機能し
ていることを示している。
【0022】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明によるハイドロフレーズ掘削機の揚泥ポン
プにあっては、ポンプの駆動により掘削土砂とともに泥
水を吸引すると、ポンプハウジングの吸入口では負圧が
生じこの負圧によって泥水吸入パイプを通じて冷却ジャ
ケットの内側に上部側泥水が取り入れられ、モ―タを強
制冷却するとともに、吐出パイプを通じて吸引口側に供
給される上部側泥水が混入することによって揚泥時のモ
―タ負荷を軽減させる構造であるため、モ―タの焼き付
きを防止でき、安全性を向上できるとともに、稼動率を
向上できる。
【0023】また、この発明にあっては、モ―タ冷却に
対して何等他の動力を要することがなく、また既存の揚
泥ポンプの主要部を変更することなく、単に冷却ジャケ
ット及びパイプ類を付加するだけであるため、簡単に実
施できる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るハイドロフレーズ掘削機の全体
的な構成を示す正面図である。
【図2】同掘削機に用いられる揚泥ポンプを示す側断面
図である。
【図3】時間経過とモ―タの昇温状態の関係を比較した
グラフである。
【符号の説明】
1 フレーム 2 カッタードラム 3 吸泥管 4 揚泥ポンプ 5 ポンプハウジング 6 モ―タ 7 吸入口 8 吐出口 10 インペラ 11 冷却ジャケット 12 泥水吸入パイプ 14 吐出パイプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央下部に吸入口を設け、側方に吐出口
    を設けたポンプハウジングと、該ポンプハウジング内に
    設けたインペラと、該インペラに出力軸を連結するとと
    もに、前記ポンプハウジングの上部に配置された駆動用
    モ―タとを備えたハイドロフレーズ掘削機の揚泥ポンプ
    において、 前記モ―タの外周を包囲する冷却ジャケットと、該冷却
    ジャケットの上部に配置された泥水吸入パイプと、該冷
    却ジャケットの下部に一端を連通し、他端を前記ポンプ
    ハウジングの吸入口に連通した吐出パイプとを設けたこ
    とを特徴とするハイドロフレーズ掘削機の揚泥ポンプ。
JP30567992A 1992-11-16 1992-11-16 ハイドロフレーズ掘削機の揚泥ポンプ Expired - Fee Related JP2803498B2 (ja)

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