JP2802283B2 - 電気絶縁不良箇所探知方法及び装置 - Google Patents

電気絶縁不良箇所探知方法及び装置

Info

Publication number
JP2802283B2
JP2802283B2 JP62245271A JP24527187A JP2802283B2 JP 2802283 B2 JP2802283 B2 JP 2802283B2 JP 62245271 A JP62245271 A JP 62245271A JP 24527187 A JP24527187 A JP 24527187A JP 2802283 B2 JP2802283 B2 JP 2802283B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
electric circuit
detecting
insulation
amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62245271A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6488166A (en
Inventor
辰治 松野
俊 木下
Original Assignee
東洋通信機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東洋通信機株式会社 filed Critical 東洋通信機株式会社
Priority to JP62245271A priority Critical patent/JP2802283B2/ja
Publication of JPS6488166A publication Critical patent/JPS6488166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2802283B2 publication Critical patent/JP2802283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Locating Faults (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電路の絶縁不良箇所探知方法及び装置に関す
る。 (従来技術) 従来活線状態で電路上の絶縁不良箇所(電路上に接続
された負荷設備も含む)を探知する際電路を切分ける等
のめんどうな手段を用いることなく行う方法として第3
図に示すものがあった。 この方法は電路1に例えばその接地線LEに発振器OSC
を結合して低周波(周波数)の交流電圧を印加し,
前記電路を貫通させた分割型変流器ZCTを用いて電路上
の周波数の漏れ電流をA,B,C,……の各探知箇所で測
定し,その値即ち,例えば探知箇所A点とB点における
電流の大きさを比較して絶縁不良箇所を探査するもので
あった。 しかしながら一般に電気配線による絶縁不良は近年少
くなり,むしろ負荷設備による絶縁抵抗の劣化事故が多
発する傾向にある。 しかるに,第3図に示したような従来の絶縁抵抗測定
方法では負荷による絶縁不良を検知することは極めて困
難であり,事実上役に立たなかった。このことを詳細に
説明する。 即ち,第3図に示した測定手段に於いて,今電路の途
中に接続された各負荷設備による絶縁抵抗分をR1,R2,…
…RN,また負荷設備の対地静電容量をC1,C2,……CNとす
る。ただしこれらの絶縁抵抗,対地静電容量には配電線
自身によるものも含まれるものとする。低周波の発振器
OSCの出力電圧をVsinω1t(ω=2π)とすれ
ば,第3図のA点で検出する周波数の漏洩電流i1となる。一方B点で検出される周波数の漏洩電流i2
となり,従来の測定で得られるA点での漏洩電流の大き
さ|i1|は変流器ZCTの出力を増幅器AMPで増幅し,フィル
タFで周波数の成分を検出・整流しメータM等で表
示すれば, となる。 一方,B点での漏洩電流の大きさ|i2|は となる。したがって漏洩電流の大きさ|i1|,|i2|を測定
しても区間ABの絶縁不良は容易には推定できない。即ち
|ii|≫|i2|のときのみ区間ABの絶縁不良が判定されるも
のであって,一般の電路では必ずしもこのような理想状
況にないので特定の場合にのみしか有効でない。 (発明の目的) 本発明は上述した如き従来の欠点を除去するためにな
されたものであって,電路上の任意の区間の絶縁不良箇
所を正確に探査するものであり,又,電路に接続された
負荷設備による絶縁不良をも同時に検知することのでき
る方法及び装置を提供することを目的とする。 (発明の概要) この目的を達成するために、本発明に係る電気絶縁不
良箇所探知装置の特許請求の範囲(1)記載の発明は、
商用周波数とは異なる低周波の交流電圧が電路と大地と
の間に印加された電路の2点間の絶縁抵抗を測定するこ
とにより絶縁不良箇所を探知する電気絶縁不良箇所探知
装置において、電路を流れる電流を検出する第1の変流
器と、前記第1変流器出力を増幅する第1の増幅器と、
電路を流れる電流を検出する第2の変流器と、前記第2
変流器出力を増幅する第2の増幅器と、該第2増幅器出
力の利得及び位相を調整する利得・位相調整手段と、前
記第1増幅器出力及び前記利得・位相調整手段出力とを
入力し、両者の差の信号を求める引き算手段を備えたこ
とを特徴とする。 本発明に係る電気絶縁不良箇所探知装置の特許請求の
範囲(2)記載の発明は、前記特許請求の範囲(1)記
載の電気絶縁不良箇所探知装置において、電路と大地と
の間に印加された前記低周波の交流電圧を抽出する交流
電圧抽出手段と、前記交流電圧抽出手段出力と前記引き
算手段出力とを同期検波する同期検波手段とを備えたこ
とを特徴とする。 本発明に係る電気絶縁不良箇所探知装置の特許請求の
範囲(3)記載の発明は、商用周波とは異なる低周波の
交流電圧を電路と大地との間に印加して電路の2点間の
絶縁抵抗を測定することにより絶縁不良箇所を探知する
電気絶縁不良箇所探知方法において、それぞれが変流器
及び増幅器とを含む2つの測定系の電路の同一点におけ
る利得・位相特性を一致せしめ、前記2つの測定系を前
記電路上の2点に同時に結合し、各測定系の変流器の出
力の差を用いて前記2点間の電路の絶縁抵抗を測定した
ことにより絶縁不良箇所を探知することを特徴とする。 本発明に係る電気絶縁不良箇所探知装置の特許請求の
範囲(4)記載の発明は、前記特許請求の範囲(3)記
載の電気絶縁不良箇所探知方法において、電路と大地と
の間に印加された交流電圧を抽出し、該抽出された電圧
と前記変流器の出力の差との積に基づいて、前記2点間
の電路の絶縁抵抗を測定することを特徴とする。 (実施例) 以下本発明を図示した実施例に基づき詳細に説明す
る。 第1図は本発明の実施に当って用いる装置の一実施例
を示すブロック図である。 同図において1は電路であって,これは今説明簡単の
ため一本の線で示しているが,例えば単相2線の場合は
2本,単相3線の場合は3本である。発振器OSC出力は
一般に受電トランスの低圧側接地線LEに直列もしくは電
磁誘動等にて結合したトランスを介して電路に周波数
の低周波電圧Vsinω1tを印加する。 又,かかる電路の絶縁特性を測定する装置として,分
割型とすることによって電路を切断することなくこれを
貫通せしめ得るようにした2つのリング状コア変流器ZC
T1,ZCT2とを具え,該変流器出力は増幅器AMP1,AMP2を介
して一方の増幅器AMP1は直接に,他方出力は更に可変利
得器VRと位相調整器PHとを経て,夫々引算器SUBの各々
の入力信号となす。 又,該引算器SUBの出力は商用電源周波数等の雑音成
分を除去するためのフィルタF1を介して整流器DETに入
力し,該整流器出力に直流出力Mを得るよう構成する。 この構成に於いてその動作を説明する。 今,同第1図に示すように変流器ZCT1,ZCT2をA,Bの地
点に位置させた場合を考えると,B点で電路と結合する変
流器ZCT2の出力は増幅器AMP1の入力に又,A点で電路と結
合する変流器ZCT1の出力は増幅器AMP2の入力に印加され
る。かくして増幅器AMP1の出力には(2)式で示される
漏洩電流が出力される。変流器ZCT1,ZCT2の位相・振幅
特性が周波数に於いて等しければ,増幅器AMP2の出
力には(1)式に相当する電流が得られることは明らか
である。 しかし,変流器ZCT1,ZCT2の特性が必ずしも等しいと
は限らないので増幅器AMP2の出力には利得調整手段であ
る可変利得器VRならびに位相調整手段である位相調整器
PHが直列に接続されており,例えば変流器ZCT2をA点に
移設したとき,増幅器AMP1の出力と位相調整器PHの出力
は全く等しくなるように前もって調整しておくことがの
ぞましい。増幅器AMP1の出力は引き算手段である引算器
SUBの一方の入力端に,又他端に位相調整器の出力が印
加されるから,引算器SUBの出力は となる。引算器SUBの出力は周波数の成分を通し,
商用周波成分等の雑音成分を除去するフィルタF1に印加
されるから,整流回路DETで整流すれば,その出力Mは となり,周波数が十分低く対地静電容量は区間分割
したため,小さくなるので出力Mにより電路の絶縁抵抗
を推定しうることが分る。 又可変利得器VR,位相調整回路PHの調整に当っては例
えば変流器ZCT2をA点に移設し,出力Mが零となるよう
に調整してもよいことは明らかである。 上記方法により区間ABの電路の絶縁が正常な時には変
流器ZCT2を電路上のC点へ,又変流器ZCT1をB点に移動
して,BC区間の絶縁状況を測定することにより,絶縁不
良箇所の探知ができる。 第2図は本発明の他の実施例を示す図であり,第1図
と同一の記号は同一の意味をもつものとし,この実施例
が前述の第1図に示したものと異なる点は,電路1と大
地との間の電圧信号を導出し交流抽出手段である増幅器
AMP3とフィルタ2とを経て電路と大地間の前記低周波信
号電圧を抽出し,この信号を基準信号として前記変流器
ZCT1,ZCT2より抽出して両者の差とした信号即ち第1の
フィルタF1出力を同期検波器MULTによって絶縁特性を求
めるよう構成した部分である。 即ちフィルタF1の出力には,(5)式に相当するi1
i2が得られる。一方,電路と大地(E3)間には低周波の
交流電圧Vsinω1tが存在するから高入力インピーダンス
の増幅器AMP3の一方の入力を接地し,他方を電路(接地
側電路を用いると商用電圧成分が印加されないのでのぞ
ましい)に接続し,増幅器AMP3の出力をフィルタF1と大
略同一特性のフィルタF2に印加すれば,その出力はVsin
ω1tとなる。 かくして,フィルタF1の出力をかけ算器MULTの一方の
入力端に又他端をフィルタF2の出力に接続すれば,かけ
算器の出力Moは となり,かけ算器の出力の直流分は区間ABの絶縁抵抗に
逆比例する値となり、この値に基づいて他の区間の影響
を受けずに、正しく電路の絶縁抵抗を測定でき、不良箇
所の探知が可能である。 上記実施例では区間をABの場合について示したが,例
えば最初からAC区間を測定し,その中のAB,若しくはBC
区間に絶縁不良箇所が存在することを後で調べるごとく
最初に大略の不良区間を固定した後,その区間に異常が
あれば詳細に不良区間を探知していくのが効率的であろ
う。尚変流器ZCT1,ZCT2の特性がそろっている場合,各
変流器出力を逆相となるように直列に接続し,これを増
幅してi1−i2を得,これをフィルタF1の入力としてもよ
く,この場合回路の簡易化が可能である。 (発明の効果) 本発明の方法によれば,従来の方法と異なり指定した
区間内の絶縁抵抗を,その区間前後の影響を受けずに測
定できるため負荷設備の異常を含めて絶縁不良箇所を検
知するうえで著しい効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1の実施例を示すブロック図,第2
図は本発明の第2の実施例を示すブロック図,第3図は
従来の方法を示すブロック図, ZCT,ZCT1,ZCT2……変流器, OSC……発振器,AMP,AMP1,AMP2,AMP3……増幅器,F,F1,F2
……フィルタ,VR……可変利得器,PH……位相調整器, SUB……引算器,DET……整流器,MULT……かけ算器。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.商用周波数とは異なる低周波の交流電圧が電路と大
    地との間に印加された電路の2点間の絶縁抵抗を測定す
    ることにより絶縁不良箇所を探知する電気絶縁不良箇所
    探知装置において、 電路を流れる電流を検出する第1の変流器と、 前記第1変流器出力を増幅する第1の増幅器と、 電路を流れる電流を検出する第2の変流器と、 前記第2変流器出力を増幅する第2の増幅器と、 該第2増幅器出力の利得及び位相を調整する利得・位相
    調整手段と、 前記第1増幅器出力及び前記利得・位相調整手段出力と
    を入力し、両者の差の信号を求める引き算手段とを備え
    たことを特徴とする電気絶縁不良箇所探知装置。 2.電路と大地との間に印加された前記低周波の交流電
    圧を抽出する交流電圧抽出手段と、 前記交流電圧抽出手段出力と前記引き算手段出力とを同
    期検波する同期検波手段とを備えたことを特徴とする特
    許請求の範囲(1)記載の電気絶縁不良箇所探知装置。 3.商用周波とは異なる低周波の交流電圧を電路と大地
    との間に印加して電路の2点間の絶縁抵抗を測定するこ
    とにより絶縁不良箇所を探知する電気絶縁不良箇所探知
    方法において、 それぞれが変流器及び増幅器とを含む2つの測定系の電
    路の同一点における利得・位相特性を一致せしめ、 前記2つの測定系を前記電路上の2点に同時に結合し、
    各測定系の変流器の出力の差を用いて前記2点間の電路
    の絶縁抵抗を測定したことにより絶縁不良箇所を探知す
    ることを特徴とする電気絶縁不良箇所探知方法。 4.電路と大地との間に印加された交流電圧を抽出し、
    該抽出された電圧と前記変流器の出力の差との積に基づ
    いて、前記2点間の電路の絶縁抵抗を測定することを特
    徴とする特許請求の範囲(3)記載の電気絶縁不良箇所
    探知方法。
JP62245271A 1987-09-29 1987-09-29 電気絶縁不良箇所探知方法及び装置 Expired - Lifetime JP2802283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62245271A JP2802283B2 (ja) 1987-09-29 1987-09-29 電気絶縁不良箇所探知方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62245271A JP2802283B2 (ja) 1987-09-29 1987-09-29 電気絶縁不良箇所探知方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6488166A JPS6488166A (en) 1989-04-03
JP2802283B2 true JP2802283B2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=17131197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62245271A Expired - Lifetime JP2802283B2 (ja) 1987-09-29 1987-09-29 電気絶縁不良箇所探知方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2802283B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54161369A (en) * 1978-06-09 1979-12-20 Mitsubishi Electric Corp Method of discovering insufficiently insulated portion of circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6488166A (en) 1989-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05157783A (ja) 電源システムの絶縁のモニタおよび測定装置
US4851761A (en) Method for measuring insulation resistance of electric line
JP2802283B2 (ja) 電気絶縁不良箇所探知方法及び装置
JPH1078461A (ja) 絶縁抵抗測定方法
JPS60186765A (ja) 絶縁抵抗等測定装置の補償方法
JP2612703B2 (ja) 接地抵抗をキャンセルした絶縁抵抗測定方法
JP2556980B2 (ja) 電気絶緑不良箇所探知方法
JP2772426B2 (ja) 零相変流器の位相補償方法
JP2612719B2 (ja) 電路の簡易絶縁抵抗測定方法
JP2896574B2 (ja) 零相変流器の位相特性補償方法
JP2614449B2 (ja) 接地抵抗を補償した絶縁抵抗測定方法
JP2764582B2 (ja) 簡易絶縁抵抗測定方法
JP2646097B2 (ja) 簡易絶縁抵抗測定方法
JP2750716B2 (ja) 低圧配線等の絶縁抵抗測定方法
JP2516763B2 (ja) 2系統の電路の絶縁抵抗測定方法
RU2028638C1 (ru) Способ контроля сопротивления изоляции разветвленных сетей постоянного и переменного тока
JPH079447B2 (ja) 絶縁抵抗測定方法及び装置
JPH02699Y2 (ja)
JP2614447B2 (ja) 接地抵抗の影響を補償した絶縁抵抗測定方法
JP2750707B2 (ja) 接地抵抗を補償した絶縁抵抗測定方法
JP2750690B2 (ja) 漏洩電流検出方法
JP2696513B2 (ja) 電路の対地静電容量測定方法
JP2593669B2 (ja) 電気絶縁不良箇所探査方法
JPH02698Y2 (ja)
JP2593668B2 (ja) 電路の絶縁不良箇所探査方法