JP2800583B2 - 人工大理石の製造方法 - Google Patents

人工大理石の製造方法

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JP2800583B2
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雪雄 内藤
義隆 武田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工大理石及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不飽和ポリエステル樹脂に充填材
を所望量混入して調整した成形材料(レジンコンクリー
ト)に更に模様付けの為に無機材を混在させ、これを硬
化させて透明中間層を形成した人工大理石や、大理石模
様を表現するに必要な各色基材用の成形材料(レジンコ
ンクリート)を不飽和ポリエステル樹脂に充填材及び所
定の顔料と共に添加して調整し、該成形材料を山盛り状
に塗着し、これを硬化させて中間層を形成した人工大理
石等が広く使用されている。これら人工大理石は重厚感
があり、配合する無機材の種類を任意に選択することで
様々な趣、風合いを発現し、また色基材の自然な配置関
係によって大理石に疑似した美感を表現する。ちなみ
に、先行技術には、不飽和ポリエステル樹脂にマイカを
散在させたもの(特公昭61−25543号公報)や御
影石等の石類を散在させたもの(特開昭62−1974
57号公報)、更にはビニロン等の繊維を散在されたも
の(特開昭57−123859号公報)、鱗片状のガラ
スフレークを散在させたもの(特開平2−153966
号公報)、無色基材、茶色基材、緑色基材間に茶色基材
を亀裂状に喰挿して形成したもの(特公昭63−308
41号公報)等の人工大理石が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先行技術で
は、マイカや鱗状のガラスフレークによって光輝性を表
現したり、ビニロンや御影石によってその模様発現体が
発する独自な色彩的装飾性を表現したり、更には色合い
が異なる数種の基材の協働で自然物を表現する人工大理
石である。
【0004】本発明の技術的課題は、透明層(レジンコ
ンクリート層)の厚み増減による起伏の形態を自由に形
設可能にして、雰囲気を異にする色々な美感を表現する
人工大理石を製造することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた技術的手段は、成形型に表層または透明ゲルコ
ート層の裏層として塗布された透明レジンコンクリート
層用の成形材料がゲル化する前に、その成形材料に圧縮
空気を吹き付けて同成形材料の所望部分を前後方向及び
/または左右方向に圧動させながら隆起厚肉部と沈降薄
肉部とを有する凹凸起伏部を形設した後、該透明レジン
コンクリート層を硬化させてなり、バック側の層は透明
レジンコンクリート層の硬化後に成層することを要旨と
する。
【0006】
【作用】上記技術的手段によれば、下記の作用がある。 (請求項1)成形材料がゲル化する以前に圧縮空気を強
制的に吹き付けて前後方向及び/または左右方向に圧動
させながら隆起厚肉部と沈降薄肉部とを交互に有する凹
凸起伏部を成形した状態で硬化する透明レジンコンクリ
ート層は、圧縮空気の吹き付け箇所、吹き付け圧、距
離、角度等の諸条件でアンジュレイションを異にする様
々な形状の凹凸起伏部を自在に形設する。そして、その
厚肉部が光の透過を妨げる低透過部、薄肉部が光を透過
させる高透過部となる。その厚肉部ではレジンコンクリ
ート特有の作用で白く濁り、また薄肉部ではバック側の
層の色が露呈し、両者の色調の相違が模様となる。一
方、透明レジンコンクリート層が有色透明、有色半透明
である場合には、厚肉部の着色が強調される反面、薄肉
部では光が良好に透過することからその着色が露呈され
ず、バック側の層の色を露呈させる。
【0007】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したから、模
様を構成する隆起厚肉部と沈降薄肉部とを透明レジンコ
ンクリート層がゲル化する前に吹き付ける圧縮空気によ
って形設するようになっているから、所謂風紋と同様な
理屈で所望な平面視形態をもって所望厚みの隆起厚肉
部、沈降薄肉部とをレイアウトでき、岩、雲、花、波等
の自然物や風景、更には絵等の模様を自然に無理なく表
現できる。しかも、凹凸起伏部を簡単且つ速やかに形設
するように圧縮空気を利用するものであるから、人工大
理石製造時間の短縮化、手間の単純化を図り、廉価な人
工大理石の提供に寄与できる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3乃至図6は第1実施例として図1及び図2に
示す人工大理石のその製造方法を、図9及び図10は第2
実施例として図7及び図8は示す人工大理石のその製造
方法を各々示している。
【0009】まず、第1実施例を説明する。図1及び図
2に示す人工大理石Aは、透明レジンコンクリート層1
を中間層として配層した場合を示し、表層のゲルコート
層2の裏層、即ち中間層として厚肉部(後述では隆起厚
肉部として説明する)11と薄肉部(後述では沈降薄肉部
として説明する)21とを有する透明レジンコンクリート
層1を、更にその裏層としてバック側の層としてバック
補強層3を直接配層した3層構造になっている。
【0010】ゲルコート層2は、0.3〜0.5mm程
度厚をもって施層してある。
【0011】透明レジンコンクリート層1は、0.3〜
1.5mm程度厚をもってゲルコート層2の次層として
施層されている。
【0012】バック補強層3は、有色透明または有色不
透明なレジンコンクリート層で構成され、添加された着
色顔料の色が顕現されるようになっており、補強層とし
て所望厚をもって施層されている。
【0013】各隆起厚肉部11…は、図1、図2に示すよ
うに、透明レジンコンクリート層1においてバック補強
層3と境界を成す裏面側を全域に渡り適宜間隔をおいて
稜線状等任意平面視形態を呈するように隆起させて形成
してある。
【0014】各沈降薄肉部21…は、図1、図2に示すよ
うに、上記隣設する隆起厚肉部11、11間に必然的に谷状
もしくは盆地状に形成されるものである。
【0015】ゲルコート層2は、透明な不飽和ポリエス
テル樹脂に所定の硬化剤、促進剤等を添加して調整して
なり、成形型100 の成形面100 aに塗布して、成層して
ある(図3)。
【0016】透明レジンコンクリート層1は、無色透明
もしくは無色半透明な不飽和ポリエステル樹脂100 部に
対して揺変剤としてエアロジル10部、充填材としてガラ
スフリット160 部を各々混練して揺変度3.0〜5.
0、粘性率を80乃至2100ポイズに調製された成形材料
1’をゲル化(半硬化)または完全硬化した上記ゲルコ
ート層2上に注型し、同成形材料1’がゲル化する前に
圧縮空気を吹き付けてその成形材料1’の所望部分を前
後方向及び/または左右方向に圧動させながら隆起厚肉
部11…と沈降薄肉部21…とを交互に有する凹凸起伏部31
を全域に渡って形設してなり(図4、図5)、この透明
レジンコンクリート層1のゲル化(半硬化)または完全
硬化を待ってバック補強層3が成層される。
【0017】凹凸起伏部31は、圧縮空気生成装置(エア
ーコンプレッサー)(図示せず)に空気ホース(図示せ
ず)を介して接続したエアーガン(図示せず)のノズル
からゲル化前状態の透明レジンコンクリート層1の成形
材料1’に50〜300 mm程度の接近状態で圧縮空気を必
要に応じて角度を可変させながら噴出することで、谷状
や盆地状の沈降薄肉部21…に形設しつつ前後方向及び/
または左右方向に圧動(排除)された成形材料1’で先
端を比較的鋭角状とする稜線状の隆起厚肉部11…を合理
的に形成している。
【0018】バック補強層3は、不飽和ポリエステル樹
脂にガラスフリット及び所望の着色顔料を混入し且つ調
製した透明もしくは不透明な成形材料3’を透明レジン
コンクリート層1のゲル化(半硬化)もしくは完全硬化
後にその透明レジンコンクリート層1上に注型し(図
6)、完全硬化を待って成形型100 から脱型して、人工
大理石Aを成形する。
【0019】次にこの第1実施例で製造された人工大理
石の作用を下記説明する。透明なゲルコート層2を介し
て透明レジンコンクリート層1に透過する光は、隆起厚
肉部11…及び沈降薄肉部21…で構成された凹凸起伏部31
に到達する。隆起厚肉部11…(図2のハッチングで示す
部分)では厚みの関係で光の透過率が低く白濁色を露呈
し、沈降薄肉部21…(図2においてハッチングで挟まれ
た部分)では光の透過率が高くバック補強層3の色が露
呈する。従って、隆起厚肉部11…が例えば花びらや雲等
の輪郭を描くように形設されたり、波頭を描くように形
設されている場合にはその部分が白濁し、それ以外の部
分がバック補強層3の地色を顕現するから、自然物は勿
論、風景等もはっきりと具現化できる。そして、バック
補強層3がその表層として石目調等を顕現するシート材
を有するものの場合等では隆起厚肉部11…の白濁色とそ
の石目調との協働であたかもせせらぎのような自然感も
表現することもできる。また、人工大理石が、浴槽のよ
うに、平板以外を成形対象物とする場合であっても粘性
率の関係で成形材料の流動を招かず、確実に成形でき
る。
【0020】次に第2実施例を説明する。この第2実施
例で製造される人工大理石は透明レジンコンクリート層
1とバック補強層3との間にバック側の層として微細装
飾片14を混在した透明薄膜層4を配層したものを示して
おり、透明薄膜層4の成層以外については前記第1実施
例で製造される人工大理石と共通しているため、敢えて
説明は省略する。
【0021】透明薄膜層4は、透明な不飽和ポリエステ
ル樹脂に所定の硬化剤、促進剤等を添加すると共に微細
装飾片14として金粉を混入して調製してなり、透明レジ
ンコンクリート層1がゲル化(半硬化)もしくは完全硬
化状態でスプレー塗装している。この透明薄膜層4は、
透明レジンコンクリート層1の凹凸起伏部31に沿って部
分的または全域に渡って同厚状に塗布され、ゲル化(半
硬化)もしくは完全硬化を待ってバック補強層3が前記
第1実施例と同様に成層される。
【0022】この第2実施例で製造された人工大理石で
は、第1実施例で表現された自然物や風景等に金粉から
なる微細装飾片14がきらびやかな光輝性を加味すること
になる。
【0023】また、図面化しないが、第1、第2実施例
の透明レジンコンクリート層1が有色透明もしくは有色
半透明であっても差しつかえない。この場合には、隆起
厚肉部の着色が強調される一方、沈降薄肉部ではその着
色が露呈せず、逆にバック側の層3または4の色を露呈
させる仕組みにすることができる。これは、透明レジン
コンクリート層1に混入する着色顔料の添加量を調整し
且つ隆起厚肉部11の厚さ、沈降薄肉部21の薄さを選定す
ることで簡単に達成することができる。
【0024】このように透明レジンコンクリート層1の
隆起厚肉部11…の着色、バック補強層3の着色、必要に
応じて配層される透明薄膜層4内の微細装飾片14との協
働作用でより装飾的で且つ立体感に富んだ模様を表現で
きる。
【0025】ちなみに、第1、第2実施例ともバック補
強層3としてレジンコンクリート層を使用せずFRP層
を使用しても勿論構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で製造された人工大理石の縦断正面
図。
【図2】同人工大理石の平面図。
【図3】図1の製造工程を示し、ゲルコート層を成層し
た工程を示す縦断正面図。
【図4】透明レジンコンクリートをゲルコート層の次層
として注型した状態を示す同縦断正面図。
【図5】ゲル化前の透明レジンコンクリートに圧縮空気
を吹き付けて隆起厚肉部と沈降薄肉部を形成している状
態を示す同縦断正面図。
【図6】バック補強層を成層した状態を示す同縦断正面
図。
【図7】第2実施例で製造された人工大理石の縦断正面
図。
【図8】同人工大理石の平面図。
【図9】図7の製造工程であって図1に製造工程と相違
する工程を示し、透明レジンコンクリート層の次層とし
て透明薄膜層を塗布した状態を示す同縦断面正面図。
【図10】バック補強層を成層した状態を示す縦断正面
図。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 26/00 - 26/32 B29C 39/00 - 39/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型に表層または透明ゲルコート層の
    裏層として塗布された透明レジンコンクリート層用の成
    形材料がゲル化する前に、その成形材料に圧縮空気を吹
    き付けて同成形材料の所望部分を前後方向及び/または
    左右方向に圧動させながら隆起厚肉部と沈降薄肉部とを
    有する凹凸起伏部を形設した後、該透明レジンコンクリ
    ート層を硬化させてなり、バック側の層は透明レジンコ
    ンクリート層の硬化後に成層することを特徴とする人工
    大理石の製造方法。
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